JP2012049899A - 周波数変換装置、受信装置およびテレビジョン装置 - Google Patents

周波数変換装置、受信装置およびテレビジョン装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ローカル信号の高調波により生じる妨害波を低減することができる周波数変換装置を得ること。
【解決手段】Nを3以上の整数とし、ローカル信号に含まれるN次の高周波数成分を抑制対象とし、デューティー比を1/Nとした前記ローカル信号である1/Nローカル信号を生成するデューティー調整部を備える。さらに、前記1/Nローカル信号と、入力信号と、の差または和を出力するミキサと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、周波数変換装置、受信装置およびテレビジョン装置に関する。
TV(Television)用のチューナーIC(Integrated Circuit)等に用いられ、入力された信号の周波数変換を行なうミキサ回路は、一般に、入力信号ポート、出力信号ポート及びローカル信号ポートを備える。ミキサ回路は、入力信号ポートから入力される信号(例えば、受信したTV放送信号)の周波数(入力周波数)と、ローカル信号ポートから入力されるローカル信号の周波数(ローカル周波数)と、の差または和となる周波数を有する信号を出力ポートから出力する。
通常、ローカル信号には所望の周波数(ローカル周波数)だけでなく高調波成分も含まれている。上記のようなミキサ回路では、入力信号が、この高調波に対しても結合する。したがって、出力信号には、入力信号がこの高調波と結合し周波数変換された信号も含まれる。
米国特許出願公開第2010/0003943号明細書
TV放送の受信のように、広帯域の周波数信号を等しく受信することが求められる場合には、ミキサ回路は、ローカル信号の高調波成分に対してミキサが応答しないことが求められる。
この理由を以下に具体例で説明する。例えば、45MHzから1000MHzまでを受信周波数範囲とすると、ミキサ回路には、この広い周波数範囲の電波が等しく入力される。このとき、入力周波数とローカル周波数が等しく、出力信号をベースバンド信号とするダイレクトコンバージョン方式を採用する場合、ミキサ回路は入力周波数100MHzの入力信号を、100MHzのローカル信号を用いて周波数変換を行い、0Hzを中心とするベースバンド信号として出力する。しかし、入力信号の周波数範囲が広いため、ミキサ回路には、例えばローカル周波数100MHzの3倍の300MHzの妨害波なども入力信号として入力され、ローカル周波数の3次高調波(300MHz)と結合し、所望のベースバンド信号と同様に、0Hz周辺の周波数帯に周波数変換されてしまう。この結果、受信障害を起こすことになる。
本願発明の一態様によれば、Nを3以上の整数とし、ローカル信号に含まれるN次の高周波数成分を抑制対象とする場合に、デューティー比を1/Nとした前記ローカル信号である1/Nローカル信号を生成するデューティー調整部を備える。さらに、前記1/Nローカル信号と、入力信号と、の差または和を出力するミキサと、を備える。
図1は、第1の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。 図2は、差動信号が入力される場合の第1の実施の形態の周波数変換装置の機能構成例を示す図である。 図3は、N分周器を用いた場合のデューティー調整回路32の構成例を示す図である。 図4は、デューティー調整回路としての機能を備える発振器の構成例を示す図である。 図5は、第1の実施の形態の周波数変換装置であるTVチューナー用LSIを備えるテレビジョン装置の構成例を示す図である。 図6は、第2の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。 図7は、第2の実施の形態のデューティー調整回路が生成するデューティー1/Nのローカル信号の一例を示す図である。 図8は、第3の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。 図9は、第3の実施の形態のデューティー調整回路が生成するデューティー1/Nのローカル信号の一例を示す図である。 図10は、第4の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる周波数変換装置、受信装置およびテレビジョン装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の周波数変換装置は、所定のローカル周波数を有するローカル信号を生成する発振器31と、ローカル信号のデューディーを調整するデューティー調整回路32と、ローカル信号を用いて入力信号をベースバンド信号に周波数変換するミキサ33と、で構成される。
従来の周波数変換装置では、一般に、ローカル信号はデューディー1/2の信号として生成される。すなわち、ローカル信号の1周期をTとするとき、ローカル信号のパルス幅は、T/2である。この場合、ローカル信号f(t)は以下の式(1)で示すようにFrourier級数展開することができる。なお、ω0は、ローカル周波数に対応する角速度(ω0=2π/T)であり、tは時間を表すとする。
Figure 2012049899
式(1)の、第2項及び第3項はそれぞれ、3次、5次の高調波(ローカル周波数の3、5倍の周波数の波)を示す。従来の周波数変換装置では、式(1)の第2項、第3項等で示すようなローカル周波数の高調波成分が存在すると、周波数変換後の出力信号に、この高調波成分と入力信号との結合により生じる信号(入力信号が高調波成分により周波数変換された信号)が含まれることになる。この高調波成分と入力信号との結合により生じる信号(以下、高次出力信号という)は、入力信号が当該高調波成分とほぼ同一の周波数成分を有する場合、所望のベースバンド信号の領域に存在することになり受信感度低下の要因となる。
本実施の形態では、デューティー調整回路32が、ローカル信号のデューティーを1/N(Nは3以上の整数)に調整することにより、ローカル信号に含まれるローカル周波数のN倍の周波数の高調波成分(以下、N次のローカル信号という)により生じる高次出力信号を低減する。言い換えると、本実施の形態では、N次のローカル信号に対する周波数変換装置の感度を抑える。
例えば、3次のローカル信号による影響を抑える場合、デューティー調整回路32は、ローカル信号のデューティーを1/3とする。このとき、ローカル信号f(t)は、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 2012049899
式(2)から明らかなように、ローカル信号には、ローカル周波数の3倍の周波数成分(3次の高調波成分:3ω0tを含む項)が存在しない。したがって、デューティーを1/3としたローカル信号を用いれば、3次のローカル信号による影響(3次のローカル信号と入力信号の結合による高次出力信号)を抑えることができる。
次に、一般化し、デューティー1/Nのローカル信号は、N次の高調波に相当する成分を含まないことを示す。周期Tの周期関数f(t)は、以下の式(3)のようにFourier級数展開することができる。
Figure 2012049899
上記式(3)の係数an,bnは、n次の高調波の係数である。ここで、f(t)をデューティー1/Nの波形であるとすると、−T/2からT/2の区間では、f(t)を以下の式(4)で表すことができる。
Figure 2012049899
式(3),式(4)により、以下の式(5)が成り立つ。
Figure 2012049899
したがって、式(5)においてn=Nとすると、an,bnがともに0となる。以上のように、デューティー1/Nのローカル信号は、N次の高調波に相当する成分を含まない。この効果をシミュレーションにより確認した結果を以下に示す。
まず、従来のスイッチングミキサを単純化したモデルで、所望波(D波)の3倍の周波数成分の妨害波(3倍入力波)を含む入力信号を入力とし、ローカル信号のデューティーを従来通り1/2とする。この場合、シミュレーションによる出力信号(周波数変換後の信号)には、3倍入力波−28.13dBmの妨害波が発生した。
これに対し、ローカル信号のデューティーを1/3とし、他の条件を上述の従来のスイッチングミキサの場合と同様とした場合、シミュレーションによる出力信号(周波数変換後の信号)には−82.29dBmの妨害波が発生した。したがって、3倍入力波が存在する場合、デューティー1/2をデューティー1/3とすることにより、54.16dBの改善が見込まれることがわかる。
本実施の形態の周波数変換装置は、差動信号が入力される場合にも適用することができる。図2は、差動信号が入力される場合の本実施の形態の周波数変換装置の機能構成例を示す図である。図2に示した周波数変換装置は、入力信号が差動信号でり、ローカル信号が差動化され、出力信号が差動信号となる以外は、図1の周波数変換装置と同様である。この場合デューティー調整回路32は、差動化されたローカル信号のデューティーを1/Nとするよう調整する。
本実施の形態の周波数変換装置は、例えば、TV放送の受信用のTVチューナー用LSIとして用いることができるが、これに限らず、広帯域信号を受信する通信装置における周波数変換装置等、ローカル信号を用いて入力信号を周波数変換する装置であれば、他の用途の周波数変換装置として用いることもできる。また、本実施の形態では入力信号をベースバンド周波数に変換する場合を説明したが、入力信号を中間周波数に変換する場合等にも、同様にローカル信号のデューティー1/Nとすることでローカル信号のN次の周波数を抑えることができる。
次に、本実施の形態の周波数変換装置のデューティー調整回路32の構成例について説明する。図3は、デューティー調整回路32としてN分周器321を用いた場合のデューティー調整回路32の構成例を示す図である。図3では、差動信号を用いない例を示しているが差動信号を用いる場合には、発振器31からの出力とN分周器321からの出力をそれぞれ差動信号とする。なお、デューティー調整回路32の構成は、これに限らずどのような構成としてもよい。
また、発振器31がデューティー調整回路32としての機能を備えるようにしてもよい。言い換えると、デューティー調整回路32が発振器31の機能を有する。図4は、デューティー調整回路32としての機能を備える発振器の構成例を示す図である。図4の発振器は、N個の差動アンプをリング状に縦列接続したリングオシレータ311と、リングオシレータを構成する差動アンプからの出力のうち、クロック信号として出力する信号を選択する信号取り出し部312と、を備える。信号取り出し部312が、適切に差動アンプの出力を選択することにより、デューティー1/Nのローカル信号を生成することができる。なお、デューティー調整回路32としての機能を備える発振器は、図4の例に限らず、どのような構成により実現してもよい。デューティー調整回路32としての機能を備える発振器を用いる場合には、デューティー調整回路32を備える必要はない。
なお、本実施の形態では、周波数変換装置が発振器31を備えるようにしたが、発振器31を備えずに、外部から入力される周波数信号をローカル信号として用いてもよい。この場合、外部から入力される周波数信号を用いてデューティー調整回路32が、デューティーを1/Nのローカル信号を生成すればよい。
図5は、本実施の形態の周波数変換装置であるTVチューナー用LSIを備えるテレビジョン装置の構成例を示す図である。図5に示すように、本実施の形態のテレビジョン装置は、アンテナ1と、差動化部9と、フィルタ2と、TVチューナー用LSI3と、フィルタ回路4と、A/D(Analog/Digital)変換器5と、Digitalフィルタ6と、DSP(Digital Signal Processor)7と、表示部8と、で構成される。なお、ここでは表示部8まで含むテレビジョン装置に本実施の形態の周波数変換装置が用いられる例を示したが、TV放送を受信する受信装置に本実施の形態の周波数変換装置を用いてもよい。この場合、受信装置は、例えばアンテナ1と、差動化部2と、TVチューナー用LSI3と、フィルタ回路4と、A/D変換器5と、Digitalフィルタ6と、DSP7と、で構成される。
なお、図5は一例であり、図5で示した構成例以外のテレビジョン装置または受信装置のTVチューナー用LSIとして本実施の形態の周波数変換装置を用いてもよい。
図5に示したテレビジョン装置の動作を説明する。まず、アンテナ1が、TV放送信号を受信し、差動化部9がこのTV放送信号を差動化する。フィルタ2が、差動化されたTV放送信号から所望周波数帯域(TV周波数帯域)外の電波を除去する。そして、TVチューナー用LSI3が、上述のように、ディーティー1/Nのローカル信号を用いて、TV放送信号をベースバンド信号に周波数変換する。その後、フィルタ回路4が、ベースバンド信号からベースバンド信号にフィルタリング処理を行い、A/D変換器5が、フィルタリング処理後のベースバンド信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。次に、Digitalフィルタ6が、デジタル信号にフィルタリング処理を行い、DSP7が、フィルタリング処理後のデジタル信号に所定の処理を実施してTV画像信号として、表示部8へ出力する。すなわちDSP7は、映像処理部としての機能を有する。そして、表示部8が、TV画像信号をTV画像として表示する。
なお、図5では、入力信号(TV放送信号)が差動化される例を示したが、入力信号は差動化されていなくてもよい。差動化されない場合は、差動化部9を備えなくてよい。
以上のように、本実施の形態では、デューティー調整回路32が、デューティーを1/Nのローカル信号を生成し、ミキサ33が、ローカル信号を用いて入力信号を周波数変換するようにした。そのため、ローカル信号のN次の高周波成分を抑えることができる。したがって、N次の高周波成分により生じる妨害波の発生を低減することができ、受信感度低下を防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。本実施の形態の周波数変換装置は、発振器31と、デューティー調整回路34と、ミキサ33−1〜33−N(Nは3以上の整数)と、加算器35と、で構成される。第1の実施の形態と同様の機能を有する構成要素は、第1の実施の形態と同一の符号を付して、重複する説明を省略する。以下、第1の実施の形態と異なる点を説明する。
本実施の形態では、デューティー調整回路34は、N個の互いに位相の異なるデューティー1/Nのローカル信号を生成し、それぞれをミキサ33−1〜33−Nに入力する。ミキサ33−1〜33−Nは、各々の機能は第1の実施の形態のミキサ33と同様である。ミキサ33−1〜33−Nは、入力信号(例えば、TV放送信号)を、入力されたローカル信号に基づいて周波数変換し、周波数変換後の信号を加算器35へ出力する。加算器35は、ミキサ33−1〜33−Nから出力されるN個の信号を加算して出力する。
図7は、本実施の形態のデューティー調整回路34が生成するデューティー1/Nのローカル信号の一例を示す図である。本実施の形態のデューティー調整回路34は、ミキサ33−1〜33−Nにそれぞれ入力するN個のローカル信号を生成する。生成する各ローカル信号はいずれもデューティー1/Nであるが、位相を2π/Nずつ互いにずらして生成する。例えば、図7の最下段のミキサ33−1へ入力するローカル信号と、図7の下から2段目のミキサ33−2へ入力するローカル信号と、は1周期の1/N(T/N)ずれている。本実施の形態のデューティー調整回路34は、このようにして、順次2π/Nずつ位相をずらしたローカル信号を生成する。
以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。また、本実施の形態の周波数変換装置でも、第1の実施の形態の図2で例示した場合と同様に、差動信号を用いてもよい。また、第1の実施の形態で述べたように、発振器31がデューティー調整回路34の機能も有するようにしてもよい。
第1の実施の形態で述べたようにデューティー1/Nのローカル信号を用いて周波数変換を行なう場合、ローカル信号のN次の高調波は抑えられるが、雑音特性はデューティー1/2の場合より低下することがある。この原因は、デューティーが小さくなることによりスイッチングレートが増加すること等による。これに対し、本実施の形態では、位相をずらしたローカル信号を足し合わせることにより、雑音特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、N個のミキサを備え、N個のデューティー1/Nのローカル信号を生成するようにしたが、N2個(N2≠N,N2は2以上の整数)のミキサを備え、N2個のデューティー1/Nのローカル信号を生成するようにしてもよい。そして、例えば、2π/2Nずつ位相が異なるデューティー1/Nのローカル信号を生成する。この場合でも、第1の実施の形態より雑音特性の向上が見込まれる。
以上のように、本実施の形態では、デューティー調整回路34が、2π/Nずつ位相が異なるN個のデューティー1/Nのローカル信号を生成してミキサ33−1〜33−Nへそれぞれ入力し、ミキサ33−1〜33−Nが、ローカル信号に基づいて入力信号を周波数変換して加算器35に出力する。そして、加算器がミキサ33−1〜33−Nから出力される信号を加算するようにした。そのため、ローカル信号のN次の高調波は抑えるとともに、第1の実施の形態に比べ雑音特性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。本実施の形態の周波数変換装置は、発振器31と、デューティー調整回路36と、ミキサ37−1〜37−2と、加算器35と、で構成される。第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様の機能を有する構成要素は、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同一の符号を付して、重複する説明を省略する。以下、第1の実施の形態または第2の実施の形態と異なる点を説明する。
本実施の形態では、デューティー調整回路36は、互いに位相がπ/M(Mは2以上の整数,M≠N)異なる2個のデューティー1/N(Nは3以上の整数)のローカル信号を生成し、それぞれをミキサ37−1,37−2に入力する。
図9は、本実施の形態のデューティー調整回路36が生成するデューティー1/Nのローカル信号の一例を示す図である。例えば、図9の最下段のミキサ37−1へ入力するローカル信号と、図9の下から2段目のミキサ37−2へ入力するローカル信号と、は半周期の1/Mずれている。すなわち位相がπ/Mずれている。本実施の形態のデューティー調整回路36は、このようにして、π/M位相をずらしたローカル信号を生成する。
互いに位相がπ/M異なる2個のローカル信号を用いると、ローカル信号のM次の高調波を抑えることができる。例えば、Nがいくつの場合であっても、デューティー1/Nのローカル信号f(t)は一般に以下の式(6)で表すことができる。
f(t)=c0+c1sinω0t+c2sin2ω0t+c3sin3ω0t+…
=c0+Σcnsinnω0t) …(6)
f(t)に対して位相をπ/Mずらしたローカル信号f(t−T/(2M))は、以下の式(7)で表すことができる。なお、式(7)中のΣはn=1から∞までの和である。
f(t−T/(2M))=c0+Σcn(sinnω0(t−T/(2M))) …(7)
従って、nω0T/(2M)=πとなるようにMを設定すれば、f(t)とf(t−T/(2M))とでn次の高調波成分が絶対値が等しく符号が逆となり、f(t)とf(t−T/(2M))を加算した場合にn次の高調波成分が消去されることになる。すなわち、この2つのローカル信号を用いてそれぞれ周波数変換を行った場合に、2つの周波数変換後の信号を加算するとn次の高調波成分による影響が抑えられる。ω0=2π/Tであるから、消去される次数n=Mとなる。すなわち、ローカル信号のM次の高調波成分を抑えるためには、互いに位相がπ/M異なる同一のローカル信号を生成すればよい。
このように、本実施の形態では、互いに位相がπ/M異なるデューティー1/Nのローカル信号を用いているので、N次の高調波成分とM次の高調波成分の両方を抑えることができる。例えば、N=3とし、M=2とすると、2次と3次の高調波成分の両方を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、以上の説明では、説明の簡単のため、ミキサをミキサ37−1,37−2の2つとし、ローカル信号を2つ生成することとしたが、ミキサの数Kは2以上であればよく、ローカル信号をミキサごとに生成するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、ミキサ37−1,37−2を備え、デューティー調整回路36は、ミキサ37−1,37−2に互いにπ/Mの位相差を有するデューティー1/Nのローカル信号を入力するようにした。そのため、ローカル信号のN次の高調波成分とM次の高調波成分の両方を抑えることができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態にかかる周波数変換装置の機能構成例を示す図である。本実施の形態の周波数変換装置は、発振器31と、ミキサ部39−1,39−2と、加算器35と、で構成される。第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様の機能を有する構成要素は、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同一の符号を付して、重複する説明を省略する。以下、第1の実施の形態、第2の実施の形態または第3の実施の形態と異なる点を説明する。
ミキサ部39−1,39−2は、それぞれミキサ33−1〜33−Nで構成される。本実施の形態では、デューティー調整回路38は、第2の実施の形態と同様に、2π/Nずつ位相が異なるN個のデューティー1/Nのローカル信号を生成してミキサ33−1〜33−Nへそれぞれ入力するが、ミキサ部39−1へ入力するローカル信号とミキサ部39−2へ入力するローカル信号とではπ/Mの位相差が生じるようにローカル信号を生成する。例えば、ミキサ部39−1のミキサ33−1へ入力されるローカル信号と、ミキサ部39−2のミキサ33−1へ入力されるローカル信号と、の位相差はπ/Mとなり、ミキサ部39−1のミキサ33−2へ入力されるローカル信号と、ミキサ部39−2のミキサ33−2へ入力されるローカル信号と、の位相差をπ/Mとなる。
そして、ミキサ部39−1,39−2のそれぞれのミキサ33−1〜33−Nから出力される信号は、全て加算部35で加算される。したがって、本実施の形態では、第2の実施の形態の効果と、第3の実施の形態の効果の両方を得ることができる。
なお、図10の例では、ミキサ部39−1,39−2を備え、ミキサ部39−1,39−2が、それぞれミキサ33−1〜33−Nで構成されるようにしたが、この逆とし、第3の実施の形態と同様のミキサ37−1,37−2で構成されるミキサ部をN個備えるようにしてもよい。その場合、ミキサ37−1,37−2へ入力されるローカル信号の位相差をπ/Mとし、各ミキサ部のミキサ37−1に入力されるローカル信号はそれぞれ2π/Nずつ位相が異なるようにし、各ミキサ部のミキサ37−2に入力されるローカル信号はそれぞれ2π/Nずつ位相が異なるようにする。
以上のように、本実施の形態では、第2の実施の形態のミキサ33−1〜33−Nで構成されるミキサ部39−1,39−2を備え、デューティー調整回路38は、2π/Nずつ位相が異なるN個のデューティー1/Nのローカル信号を生成してミキサ33−1〜33−Nへそれぞれ入力し、ミキサ部39−1へ入力するローカル信号とミキサ部39−2へ入力するローカル信号とではπ/Mの位相差が生じるようにローカル信号を生成するようにした。そのため、ローカル信号のN次の高調波成分とM次の高調波成分の両方を抑えることができるとともに、第3の実施の形態に比べ、雑音特性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 アンテナ、3 チューナー用LSI、7 DSP、8 表示部、31 発振器、32,34,36,38 デューティー調整回路、33,33−1〜33−N,37−1,37−2 ミキサ、35 加算器、39−1,39−2 ミキサ部、321 N分周器、311 リングオシレータ、312 信号取り出し部。

Claims (10)

  1. Nを3以上の整数とし、ローカル信号に含まれるN次の高周波数成分を抑制対象とする場合に、デューティー比を1/Nとした前記ローカル信号である1/Nローカル信号を生成するデューティー調整部と、
    前記1/Nローカル信号と、入力信号と、の差または和を出力するミキサと、
    を備えることを特徴とする周波数変換装置。
  2. 前記ミキサをN個備え、
    N個の前記ミキサからの出力を加算する加算部、をさらに備え、
    前記デューティー調整部は、互いに位相が2π/N異なるN個の前記1/Nローカル信号を生成し、生成した前記1/Nローカル信号をそれぞれ異なる前記ミキサに入力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数変換装置。
  3. 前記ミキサを2つ備え、
    2つの前記ミキサの出力を加算する加算部、をさらに備え、
    前記デューティー調整部は、MをNとは異なる2以上の整数とし、さらにローカル信号に含まれるM次の高周波数成分を抑制対象とする場合に、互いに位相がπ/M異なる前記1/Nローカル信号を2つ生成し、生成した前記1/Nローカル信号をそれぞれ異なる前記ミキサに入力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数変換装置。
  4. 前記N個の前記ミキサにより第1のミキサ部を構成することとし、
    さらにN個の前記ミキサで構成される第2のミキサ部を備え、
    前記加算部は、前記第1のミキサ部を構成するN個の前記ミキサからの出力と、前記第2のミキサ部を構成するN個の前記ミキサからの出力と、を加算し、
    前記デューティー調整部は、生成した前記N個の前記1/Nローカル信号をN個の第1の1/Nローカル信号として前記第1のミキサ部を構成するミキサのうちそれぞれ異なる前記ミキサに入力することとし、さらに、互いに位相が2π/N異なり、かつ対応する前記第1の1/Nローカル信号と位相がπ/M異なるN個の第2の1/Nローカル信号を生成し、前記第2の1/Nローカル信号を前記第2のミキサ部を構成するミキサのうちそれぞれ異なる前記ミキサに入力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の周波数変換装置。
  5. 前記入力信号および前記ローカル信号を差動信号とする、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の周波数変換装置。
  6. 前記デューティー調整部は、
    N分周器、を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の周波数変換装置。
  7. 前記デューティー調整部は、
    N個の差動アンプで構成されるリングオシレータと、
    前記リングオシレータを構成する前記差動アンプの出力信号のうち前記1/Nローカル信号として出力する出力信号を選択する信号取り出し部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の周波数変換装置。
  8. 受信信号を周波数変換する請求項1〜7のいずれか1つに記載の周波数変換装置、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  9. 前記受信信号をテレビジョン放送信号とすることを特徴とする請求項8に記載の受信装置。
  10. テレビジョン放送信号を周波数変換する請求項1〜7のいずれか1つに記載の周波数変換装置と、
    前記周波数変換装置により周波数変換された信号に基づいて映像信号を生成する映像処理部と、
    前記映像信号を画面表示する表示部と、
    を備えることを特徴とするテレビジョン装置。
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