JP2012048520A - 生体認証端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明による生体認証装置1は、生体情報読み取り部104により読み取った生体情報と、個人情報格納部106に記憶している照合用の情報との近似度を算出し、前記近似度が閾値に達しない場合は、前記前記生体情報読み取り部104を介した生体情報の読み取りを再度受け付けたうえで前記算出を行う処理を繰り返し、前記繰り返しの回数が所定の基準に達した場合は、入力部102(103)から個人IDを受け付け、前記受け付けた個人IDが一致する情報が個人情報格納部106に記憶されている場合は、生体情報読み取り部104により読み取った生体情報と照合すべき照合用の情報を、入力部102(103)から個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証により個人認証を行うことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
指紋のような体表の情報は、樹脂などによりパターンが偽造されるおそれがあるが、静脈は体内の器官であるため、パターンの偽造が困難である。
1:N認証は、認証時においてユーザIDの入力やカードの提示が不要なため、利用者の操作回数が少なく、利便性が高い。また、1:N認証は、ユーザIDを入力するためのテンキーやカードから情報を読み取るためのカードリーダが不要なため、コスト面においても優れている。
一方、1:N認証においては、入力された生体情報と、データベースに登録されているすべての生体情報とを順次照合するので、他人を利用者本人であると誤認証する他人許容率を低くするために、閾値が高く設定されている。さらに当該閾値は、システムごとに固定されているため、認証しにくい利用者が存在する。当該利用者を救済するためには、閾値を低く設定する必要があるが、閾値が低いと、他人許容率が高くなるという欠点がある。したがって、利用者ごとに認証方法を1:1認証に切り替えて閾値を低く設定し、認証しにくい利用者の救済しつつ、他人許容率を低くする必要がある。
なお、以降説明する実施形態は、いずれも生体情報によって個人を認証する装置に関するものである。このうち、(1)第1実施形態は、認証端末装置やサーバ装置を管理する管理者が常駐していない場合の実施形態である。(2)第2実施形態は、認証端末装置やサーバ装置を管理する管理者が常駐している場合の実施形態である。(3)第3実施形態は、管理者が常駐しているが、トイレや会議などで一時的に不在となっている場合や、電話応答中などで対応できない場合の実施形態である。(4)第4実施形態は、システム管理サーバ装置2を構成に有さない場合の実施例である。
まず、認証端末装置やサーバ装置を管理する管理者が常駐していない場合の実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態の全体構成を説明する図である。
図1に示すように、認証端末装置1とシステム管理サーバ装置2とがネットワーク3を介して接続される。また、システム管理サーバ装置2は、生体情報登録装置4と接続される。
システム管理サーバ装置2は、一般的なコンピュータであり、認証端末装置1から認証処理に関する情報を受け取り、認証端末装置1を管理する。また、システム管理サーバ装置2は、個人情報の登録、登録した個人情報のダウンロード、ICカードの登録、認証端末装置1のリモート操作、履歴保存、スケジュールの設定など行う(詳細後記)。
ネットワーク3は、有線または無線により認証端末装置1とシステム管理サーバ装置2を接続し、情報を双方向に通信する。
生体情報登録装置4は、システムの運用開始時や、運用開始後に利用者を追加(個人情報を追加登録)する場合に、利用者から生体情報を読み取る。当該読み取った生体情報は、システム管理サーバ装置2の記憶装置に予め記憶され、照合処理において使用される(詳細後記)。
認証端末装置1は、表示部101、テンキー入力部102、カードリーダ部103、生体情報読み取り部104、制御部105、個人情報格納部106を有する。
テンキー入力部102は、認証を要求する利用者から、当該利用者を識別する個人IDの入力を受け付ける。
カードリーダ部103は、認証を要求する利用者が所持するICカードなどに記憶された情報を読み取る。
制御部105は、認証端末装置1が有する各機器を統括制御するとともに、後記する図4などのフローチャートの制御を実行する。この制御部105は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、各種の入出力インタフェイスなどを有する(いずれも図示は省略)。そして、制御部105は、インタフェイスを介して、システム管理サーバ装置2と接続する。
個人情報格納部106は、認証処理で使用される生体情報を含む個人情報を記憶している。
個人情報は、個人ID(identifier)にひも付けて、個人名、個人PIN(Personal Identification Number)、個人カード番号、生体情報、認証方法、認証方法変更日時、閾値および操作履歴を有する。
個人名は、利用者の名前である。
個人PINは、本人確認のために使われる、秘密の識別番号(パスワード)である。
個人カード番号は、利用者が所持するICカードなどを特定する識別子である。
生体情報は、利用者の身体的特徴(生体器官)や行動的特徴(癖)の情報である。なお、情報漏洩対策として、生体情報は暗号化されて記憶される。
認証方法変更日時は、認証方法が変更された際の年月日時刻である。
閾値は、予め登録された生体情報と、認証時に利用者から読み取った生体情報との近似度を比較し、照合を行う際の判断の基準となる値である。
操作履歴は、過去の操作において、1:N認証操作成功までに生体情報を何度入力したかを示す入力回数と照合の際に算出した近似度である。「(1)」の欄に記憶されている情報は、前回の操作時の情報である。「(2)」の欄に記憶されている情報は、前々回の操作時の情報である。操作履歴は、n回分を記憶することができる。各欄の要素は個々の近似度を表す。各欄の要素の個数は、入力回数を表す。
前回の操作では、1回目は近似度「G」の生体情報を入力したが、認証失敗であった。2回目は近似度「H」の生体情報を入力したが、認証失敗であった。3回目は近似度「I」の生体情報を入力し、認証成功であった。
前々回の操作では、1回目は近似度「J」の生体情報を入力したが、認証失敗であった。2回目は近似度「K」の生体情報を入力し、認証成功であった。
個人ID「0002」の利用者は、前回の操作では、認証成功までに生体情報の入力を4回行っている。そして、前々回の操作履歴の情報は記憶されていない。したがって、当該利用者は、認証端末装置1を一度しか使用したことがなく、操作に慣れていないため、入力回数が多かったと推測できる。
個人ID「0003」の利用者は、前回の操作では、認証成功までに生体情報の入力を1回行っている。そして、n回前の操作履歴の情報が記憶されている。したがって、当該利用者は、認証端末装置1を何度も使用したことがあり、操作に慣れているため、少ない入力回数で認証が成功したと推測できる。
最初に、図1〜図3を参照して、1:N認証によって個人認証を行う際の操作について説明する。
また、1:N認証操作成功までに、生体情報を何度入力したか(入力回数)を、操作履歴として個人情報格納部106の個人情報に記憶する。これにより、入力回数が減少傾向にある場合は、利用者は認証端末装置1の操作に慣れてきたと推測できる。
所定回数以上、1:N認証操作が失敗した場合は、1:1認証への切り替え処理に移る(詳細後記)。
「一致」が近似する場合を含む概念である理由は、生体情報読み取り部104から入力される生体情報は、テンキー入力部102やカードリーダ部103から入力される情報とは異なり、周囲の環境や利用者の体調などによって誤差が生じるものだからである。
次に、図1〜図3を参照して、1:1認証によって個人認証を行う際の操作について説明する。
なお、この場合の「一致」とは、完全一致である。テンキー入力部102やカードリーダ部103を介して入力する情報は、生体情報読み取り部104から入力される情報とは異なり、周囲の環境や利用者の体調などによって誤差が生じるものではないからである。
また、生体情報の照合を行わずに、本人認証操作が成功すれば、認証処理完了としてもよい。
図4は、1:N認証から1:1認証へ切り替える処理のフローチャートである。
そして、ステップS42へ進む。
そして、ステップS45へ進む。
そして、ステップS46へ進む。
そして、制御部105は、切り替え処理が完了した旨を、表示部101へ表示する。図6は、この際の表示例であり、1:1認証への切り替えが完了した旨を利用者へ伝える文章が表示される。
なお、データを送信するタイミングは、その都度でなくてもよい。数時間分、数日分、数ヶ月分など、まとめて送信してもよい。
そして、処理を終了する。これ以降、当該利用者は、1:1認証で認証操作を行う。
そして、処理を終了する。
そして、ステップS41へ戻る。また、この際、1:N認証操作の回数をゼロに戻す(リセットする)。なお、ステップS41へ戻る前に、ステップS45に戻り、本人認証操作を再度受け付けてもよい。
次に、第1実施形態の変形例を説明する。前記した第1実施形態では、認証端末装置1が1:N認証への切り替え処理を行ったが、この変形例では、処理の一部をシステム管理サーバ装置2が行う。例えば、1:N認証操作が成功か否かの判断(ステップS42)、1:N認証操作がT回目以上か否かの判断(ステップS43)、本人認証が成功したか否かの判断(ステップS46)を、システム管理サーバ装置2が行う。
なお、データを送信するタイミングは、通信が正常に戻ったときに限らない。数時間分、数日分、数ヶ月分など、まとめて送信してもよい。
次に、認証端末装置やサーバ装置を管理する管理者が常駐している場合の実施形態を説明する。この第2実施形態は、管理者が、1:1認証への切り替えを許可するか否かを判断するものである。
第2実施形態における、1:N認証から1:1認証への切り替え処理について、第1実施形態と異なる点について、図4を参照して説明する。
このため、システム管理サーバ装置2は、これらの分析結果と利用者の操作履歴(生体情報の入力回数、近似度など)とを自己の表示部へ表示し、管理者へ注意を促すことができる。
そして、処理を終了する。これ以降、当該利用者は、1:1認証で認証操作を行う。
次に、認証端末装置1やシステム管理サーバ装置2を管理する管理者が常駐している場合の実施形態を説明する。この第3実施形態は、管理者が常駐しているが、トイレや会議などで一時的に不在となっている場合や、電話応答中などで対応できない場合の実施形態である。
第3実施形態における、1:N認証から1:1認証への切り替え処理について、第2実施形態と異なる点について、図4を参照して説明する。
これにより、管理者は、自分が不在中に、1:1認証へ切り替わった利用者がいること認識することができる。
管理者は、図8に示すような確認画面や、システム管理サーバ装置2が有する管理機能などにより、個人情報格納部106の個人情報を変更し、1:N認証へ切り替えることができる。
そして、ステップS92へ進む。
管理者は、1:N認証に戻すと判断したときは、図8に示すような確認画面に設置されている「はい」ボタン82を押下する。管理者は、1:N認証に戻さないと判断したときは、図8に示すような確認画面に設置されている「いいえ」ボタン83を押下する。
そして、ステップS93へ進む。
管理者が1:N認証に戻すと判断した場合(ステップS93“Yes”)、ステップS94へ進む。
管理者が1:N認証に戻さないと判断した場合(ステップS93“No”)、処理を終了する。
そして、システム管理サーバ装置2は、認証端末装置1へ、切り替え処理が完了した旨を通知する。当該通知を受信した制御部105は、切り替え処理が完了した旨を、表示部101へ表示する。図10は、この際の表示例であり、1:N認証への切り替えが完了した旨を利用者へ伝える文章が表示される。
そして、処理を終了する。
次に、第4実施形態を説明する。前記した実施形態では、システム管理サーバ装置2を構成に有するが、この第4実施形態では、システム管理サーバ装置2を構成に有さないものである。
なお、管理者は、手動で認証端末装置1にアクセスし、個人情報格納部106の個人情報や各種設定を変更することもできる。
2 システム管理サーバ装置(サーバ装置)
3 ネットワーク
4 生体情報登録装置
82 「はい」ボタン
83 「いいえ」ボタン
101 表示部
102 テンキー入力部(入力部)
103 カードリーダ部(入力部)
104 生体情報読み取り部
105 制御部
106 個人情報格納部
Claims (5)
- 生体認証用の生体情報を認証の対象となる利用者の体から読み取る生体情報読み取り部と、
前記利用者を個々に特定する個人IDにひも付けて、前記読み取った生体情報と照合する照合用の情報を、複数人分記憶している個人情報格納部と、
前記個人IDの入力を受け付ける入力部と、
前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報とを照合して個人認証を行う制御部とを有する生体認証端末装置であって、
前記制御部は、
前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報と、前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報との近似度を、個々の照合用の情報ごとに算出し、
前記算出した近似度と所定の閾値とを比較し、前記近似度のいずれもが前記閾値に達しない場合は、前記生体情報読み取り部を介した生体情報の読み取りを再度受け付けたうえで前記算出を行う処理を繰り返し、
前記繰り返しの回数が所定の基準に達した場合は、前記入力部から前記個人IDを受け付け、
前記受け付けた個人IDが一致する情報が個人情報格納部に記憶されている場合は、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報と照合すべき照合用の情報を、前記入力部から前記個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証により個人認証を行う
ことを特徴とする、生体認証端末装置。 - 前記生体認証端末装置は、前記生体認証端末装置を管理するサーバ装置と接続可能であって、
前記制御部は、
前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報とを順次照合する認証、または、照合すべき照合用の情報を前記入力部から前記個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証のいずれかを選択すべき要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置からの前記要求に対する応答に従った認証により個人認証を行う
ことを特徴とする、請求項1に記載の生体認証端末装置。 - 前記サーバ装置からの応答が所定の時間を超えてもなかった場合、
前記制御部は、
照合すべき照合用の情報を前記入力部から前記個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証により個人認証を行う
ことを特徴とする、請求項2に記載の生体認証端末装置。 - 前記個人情報格納部は、
認証開始から認証成功までの間に前記生体情報読み取り部から生体情報を読み取った回数を表す入力回数、および、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報が前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と近似する程度を表す近似度、を前記個人IDにひも付けて記憶し、
前記制御部は、
前記入力回数および前記近似度を基に、前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報とを順次照合する認証、または、照合すべき照合用の情報を前記入力部から前記個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証のいずれかを選択する
ことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の生体認証端末装置。 - 前記個人情報格納部は、
認証開始から認証成功までの間に前記生体情報読み取り部から生体情報を読み取った回数を表す入力回数、および、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報が前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と近似する程度を表す近似度、を前記個人IDにひも付けて記憶し、
前記制御部は、
前記個人情報格納部に記憶している照合用の情報と、前記生体情報読み取り部により読み取った生体情報とを順次照合する認証、または、照合すべき照合用の情報を前記入力部から前記個人IDを受け付けることにより特定して照合する認証のいずれかを選択すべき要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記要求に対する応答であって、前記入力回数および前記近似度を基に前記サーバ装置が選択した認証により個人認証を行う
ことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の生体認証端末装置。
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