JP2012047987A - 投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光変調素子の冷却性能の悪化を軽減しつつ、光センサを良好に配置できる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタは、ランプ装置100からの光を変調する3つの液晶パネル310、320、330と、各液晶パネル310、320、330から出射された光を合成するダイクロイックプリズム340と、検出対象の液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の上側に配され、これらの隙間から漏れる光を検出する光センサユニット400と、各液晶パネル310、320、330の下側から上方に向けて空気を吹き出す冷却装置4とを備える。光センサユニット400は、光センサ410と基板411とを含む。基板411は、冷却装置4からの空気の吹出方向に垂直な平面に対して傾けられる。
【選択図】図4
【解決手段】プロジェクタは、ランプ装置100からの光を変調する3つの液晶パネル310、320、330と、各液晶パネル310、320、330から出射された光を合成するダイクロイックプリズム340と、検出対象の液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の上側に配され、これらの隙間から漏れる光を検出する光センサユニット400と、各液晶パネル310、320、330の下側から上方に向けて空気を吹き出す冷却装置4とを備える。光センサユニット400は、光センサ410と基板411とを含む。基板411は、冷却装置4からの空気の吹出方向に垂直な平面に対して傾けられる。
【選択図】図4
Description
本発明は、光源からの光を変調して被投写面に投写する投写型表示装置に関する。
投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)は、光源から出射された光を導光光学系により光変調素子へと導き、光変調素子により変調された光(以下、「映像光」という)を被投写面に投写する構成を有している。たとえば、いわゆる3板式のプロジェクタでは、赤色、緑色、青色の光が、対応する光変調素子にて変調される。そして、変調された3つの光が光合成素子にて合成され、映像光が生成される。
プロジェクタが長く使用されると、光源や変調素子が劣化し、光源の輝度が低下したり、光変調素子の透過率が低下したりする。これにより、投写される画像の輝度が適正に得られなくなる虞がある。
そこで、かかるプロジェクタにおいて、光変調素子から出射された光を光センサによって検出し、検出結果に基づいて光変調素子や光源の状態(劣化の有無)を判断するような構成が採られ得る(たとえば、特許文献1参照)。
上記のような3板式のプロジェクタでは、たとえば、光変調素子と光合成素子の間の位置であって、これら素子の近傍に光センサが配され得る。この場合、光合成素子へ入射する際に漏れた光が光センサにより検出され、これにより、光変調素子から出射された光が間接的に検出される。このようにすれば、光変調素子から出射された光の光路中に光センサが配されないため、光路を通る光の一部が光センサに干渉する虞がなく、画像劣化の懸念がない。また、光合成素子の入射側での光の漏れ量は比較的大きいため、光量の変化を検出しやすい。
通常、光センサは、光センサを動作させるための周辺回路とともに、基板に実装される。よって、光センサが実装された基板を設置する必要があるため、設置スペースや取り付け易さの関係から、光センサは、光変調素子と光合成素子の間であって、これら素子の上方(プロジェクタ本体の上面側)に配置されるのが望ましい。
一方、光変調素子には、運転時の発熱を抑えるため、外部から取り込んだ空気が吹き付けられる。光変調素子を効率的に冷却するためには、光変調素子に対し、下方(プロジェクタ本体の底面側)から空気を吹き付けることが望ましい。
しかしながら、光センサを、光変調素子と光合成素子の間であって、これら素子の上方に配置しようとすると、下から上へ流れる空気の流路中に、光センサおよび基板が存在することになる。これにより、空気の流れが悪くなって、光変調素子の冷却性能が悪くなる虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、光変調素子の冷却性能の悪化を軽
減しつつ、光センサを良好に配置できる投写型表示装置を提供することを目的とする。
減しつつ、光センサを良好に配置できる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投写型表示装置は、光源からの光を変調する複数の光変調素子と、各光変調素子と所定の間隔を有して配され、前記各光変調素子から出射された光を合成する光合成素子と、前記複数の光変調素子のうち検出対象の光変調素子と前記光合成素子の上側に配され、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間の隙間から漏れた光を検出する光センサユニットと、前記各光変調素子の下側から上方に向けて空気を吹き出して前記各光変調素子を冷却する冷却装置とを備える。ここで、前記光センサユニットは、光センサと、前記光センサが実装される基板とを含む。さらに、前記基板は、前記冷却装置からの空気の吹出方向に垂直な平面に対して傾けられる。
本発明の投写型表示装置によれば、前記基板が、前記冷却装置からの空気の吹出方向に垂直な平面に対して傾けられているため、冷却装置から吹き出された空気は、前記基板の面および光センサの受光面に沿うように流れる。このため、基板および光センサによって空気の流れがせき止められにくい。よって、光変調素子を冷却する空気の流れが悪くなりにくく、冷却性能が低下しにくい。
本発明の投写型表示装置において、前記基板は、前記空気の吹出方向から見て、前記光合成素子に重なる第1の部位と、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間に臨み、前記光センサが実装される第2の部位を含むような構成とされ得る。この場合、前記空気の吹出方向から見たとき、前記第1の部位と前記第2の部位の並び方向に垂直な方向における幅が、前記第1の部位よりも前記第2の部位の方が小さくなっている。
このような構成とすれば、空気の流れに晒される第2の部位は幅が小さいので、空気の流れが妨げられにくい。また、第1の部位は幅が大きいので、光センサを動作させるための周辺回路を十分に実装することができる。
この構成において、前記基板は、前記検出対象の光変調素子からの光の出射方向に垂直な面の面内方向に傾けられるような構成とされ得る。
このような構成とすれば、基板が傾けられても、第1の部位が光変調素子や光合成ユニットから大きく離れることがなく、漏れ光を良好に検出することができる。
本発明の投写型表示装置において、前記基板は、前記空気の吹出方向から見て、前記光合成素子に重なる第1の部位と、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間に臨み、前記光センサが実装される第2の部位を含むような構成とされ得る。この場合、前記基板は、前記検出対象の光変調素子からの光の出射方向に垂直な面の面内方向に傾けられる。
このような構成とすれば、基板が傾けられても、第1の部位が光変調素子や光合成ユニットから大きく離れることがなく、漏れ光を良好に検出することができる。
本発明の投写型表示装置において、前記光合成素子の上側に設けられ、前記光合成素子と前記各光変調素子とを連結する連結部材と、前記基板を、傾いた状態で前記連結部材に取り付けるための取付部材とを、さらに備えるような構成とされ得る。
このような構成とすれば、取付部材によって、基板を、傾けた状態で連結部材に容易に固定することができる。
以上のとおり、本発明によれば、光変調素子の冷却性能の悪化を軽減しつつ、光センサを良好に配置できる投写型表示装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。
図1は、プロジェクタの構成を示す外観斜視図である。同図を参照して、プロジェクタは、略直方体形状を有する本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1の前面には投写窓2が形成されており、投写レンズ3が投写窓2から外部に露出している。本体キャビネット1内には、光学エンジン4および冷却装置5が配されている。光学エンジン4は、映像信号に基づく映像光を生成し、投写レンズ3へ出力する。投写レンズ3は、光学エンジン4で生成された映像光を、プロジェクタの前方に配された被投写面に拡大投写する。冷却装置5は、本体キャビネット1の側面に設けられた吸気口6から外気を取り込み、取り込んだ外気を、光学エンジン4を構成する液晶パネル等に供給し、これらを冷却する。
図2は、光学エンジン4の構成を示す図である。
図2を参照して、光学エンジン4は、ランプ装置100と、導光光学系200と、光変調・合成系300により構成されている。
ランプ装置100は、白色の光を発するランプ101と、ランプ101から発せられた光を反射するリフレクター102とを備えている。ランプ101としては、たとえば、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ等が用いられる。
導光光学系200は、フライアイインテグレータ201と、PBSアレイ202と、コンデンサレンズ203、208、211、212と、リレーレンズ206、207と、ダイクロイックミラー204、205と、反射ミラー209、210、213とを備えている。
ランプ装置100から出射された光は、フライアイインテグレータ201、PBSアレイ202を通過する。フライアイインテグレータ201は、各液晶パネルに照射される各色光の光量分布を均一化させ、PBSアレイ202は、ダイクロイックミラー204に向かう光の偏光方向を一方向に揃える。
PBSアレイ202を通過した光は、コンデンサレンズ203を通過してダイクロイックミラー204に入射する。
ダイクロイックミラー204は、入射した光のうち、赤色波長帯の光(以下、「R光」という)および緑色波長帯の光(以下、「G光」という)を反射し、青色波長帯の光(以下、「B光」という)を透過する。
ダイクロイックミラー204で反射したR光およびG光は、ダイクロイックミラー205に入射する。ダイクロイックミラー205は、G光を反射するとともにR光を透過する。
ダイクロイックミラー205を通過したR光は、コンデンサレンズ203、208およびリレーレンズ206、207によるレンズ作用と、反射ミラー209、210による反射によって、適正な照射状態にて赤色用の液晶パネル310に照射される。
ダイクロイックミラー205により反射されたG光は、コンデンサレンズ203、211によるレンズ作用によって、適正な照射状態にて緑色用の液晶パネル320に照射される。
ダイクロイックミラー204を透過したB光は、コンデンサレンズ203、212によるレンズ作用と反射ミラー213による反射によって、適正な照射状態にて青色用の液晶パネル330に照射される。
光変調・合成系300は、赤色用の液晶パネル310と、緑色用の液晶パネル320と、青色用の液晶パネル330と、ダイクロイックプリズム340とを備えている。各液晶パネル310、320、330の入射側には、それぞれ、入射側偏光板311、321、331、が配されている。また、各液晶パネル310、320、330の出射側には、それぞれ、2枚の出射側偏光板312、322、332が配されている。
R光は、入射側偏光板311を介して液晶パネル310に入射する。液晶パネル310は、赤色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。G光は、入射側偏光板321を介して液晶パネル320に入射する。液晶パネル320は、緑色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。B光は、入射側偏光板331を介して液晶パネル330に入射する。液晶パネル330は、青色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。
液晶パネル310、320、330によって変調されたR光、G光、B光は、出射側偏光板312、322、332を通過してダイクロイックプリズム340に入射する。ダイクロイックプリズム340は、R光、G光およびB光のうち、R光とB光を反射するとともにG光を透過し、これにより、R光、G光およびB光を色合成する。こうして、色合成された映像光が、ダイクロイックプリズム340から投写レンズ3に向けて出射される。
図3は、表示ユニットDおよび冷却装置5の構成を示す図である。図3(a)は表示ユニットDおよび冷却装置5の斜視図であり、図4(b)は送風ダクト530の要部の斜視図である。なお、図3(a)では、便宜上、表示ユニットD以外の光学エンジン4の構成
が図示省略されている。
が図示省略されている。
光変調・合成系300のうち、液晶パネル310、320、330、出射側偏光板312、322、332およびダイクロイックプリズム340は、ダイクロイックプリズム340の上部に配される連結部材350に組み付けられることによって、表示ユニットDとしてユニット化されている。表示ユニットDには、光センサユニット400が取り付けられている。光センサユニット400の構成および表示ユニットDへの取付構造については追って説明する。
冷却装置5は、2つのパネル冷却ファン510、520と送風ダクト530によって構成されている。パネル冷却ファン510、520は、本体キャビネット1内において、吸気口6の近くに配されている。パネル冷却ファン510、520は、吸込口511、521を有し、吸気口6を介して吸込口511、521から取り込んだ外気を送風ダクト530へ送る。
送風ダクト530は、ダクト本体531を有している。ダクト本体531は、光学エンジン4の下方に配されている。ダクト本体531の上面において、赤色用の液晶パネル310の下方には、第1吹出口532および第2吹出口533が形成されている。また、緑色用に対する液晶パネル320の下方には、第1吹出口534および第2吹出口535が形成されており、青色用の液晶パネル330の下方には、第1吹出口536および第2吹出口537が形成されている。
第1吹出口532、534、536からは、各液晶パネル310、320、330および出射側偏光板312、322、332に向けて冷却風が吹き出される。一方、第2吹出口533、535、537からは、図3(a)には図示されていない入射側偏光板311、321、331に向けて冷却風が吹き出される。このとき、第1吹出口532、534、536から吹出し、各液晶パネル310、320、330とダイクロイックプリズム340との間を通る冷却風は、本体キャビネット1の底面と略垂直な方向に流れることとなる。
ダクト本体531内部では、各吹出口からの風量が調整されるよう流路が構成されており、第1吹出口532、534、536からの風量が、第2吹出口533、535、537からの風量に比べて大きくなるよう調整されている。このように風量が調整されているのは、液晶パネル310、320、330および出射側偏光板312、322、332での発熱が多いためである。また、G光に対する第1吹出口534、B光に対する第1吹出口536、R光に対する第1吹出口532の順に風量が大きくなるよう調整されている。これは、G光、B光、R光の順に変調の際の発熱が多くなるためである。
図4は、光センサユニット400の構成、および光センサユニット400の表示ユニットDへの取付構造について説明するための図である。図4(a)は、表示ユニットDの斜視図であり、図4(b)は緑色用の液晶パネル320側から見た表示ユニットDの側面図である。また、図4(c)は、光センサ410の臨界角度αについて説明するための図である。なお、図4(a)では、便宜上、液晶パネル310、330および出射側偏光板312、332が図示省略されている。また、図4(b)では、便宜上、液晶パネル310、320、330および出射側偏光板312、322、332が図示省略されている。図4(a)、(b)では、緑色用の液晶パネル320を正面から見て、液晶パネル320の前後方向を、図示の構成における前後方向と定義し。同様に、液晶パネル320の左右方向および上下方向を、それぞれ、図示の構成における左右方向および上下方向と定義している。そして。前後左右および上下の方向が矢印にて示されている。
図4を参照して、連結部材350の上面には、光センサユニット400が、取付部材360により取り付けられている。
光センサユニット400は、光センサ410と、光センサ410が実装される基板411とを備えている。光センサ410は、照射された光の量(照度)に応じた検出信号を出力する。
基板411は、上方から見て、連結部材350の上面、即ちダイクロイックプリズム340の上面に重なる第1の部位412と、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間に臨む第2の部位413により構成されている。前記第2の部位413は、前記第1の部位412の前端であって、左端部側に形成されている。第1の部位412と第2の部位413は、四角い形状を有している。また、第2の部位413は、上方から見たときに、左右方向の幅が、第1の部位412の左右方向の幅よりも小さくされている。即ち、基板411は、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間に臨む先端部分が細くされている。
光センサ410は、第2の部位413の下面側に実装されている。基板411の下面側には、光センサ410の他、光センサ410を動作させるための周辺回路を構成するチップ部品が実装されている。チップ部品の多くは、第1の部位412の下面側に実装されている。
取付部材360は、基板411が取り付けられる基板取付部361と、連結部材350に取り付けられるフランジ部362を備えている。基板取付部361は、基板411が取り付けられる取付面が傾斜しており、この取付面に基板411がビス371により取り付けられる。また、取付部材360は、フランジ部362が連結部材350の上面にビス372により取り付けられる。これにより、図4(b)に示すように、基板411は、本体キャビネット1の底面に平行な面、即ち、第1吹出口534から吹き出される冷却風の吹出方向に垂直な面に対し、基板411の右端部側が高く左端部側が低くなるように、所定の角度θだけ傾いた状態で、連結部材350に固定されている。
基板411に実装された光センサ410は、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間であって、これらの素子よりも少し上方に位置する。光センサ410は、これら液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間に隙間から漏れた光(漏れ光)を検出する。液晶パネル320からの光は、ダイクロイックプリズム340に入射する際、入射面でわすかに反射する。たとえば、この反射光が漏れ光として、光センサ410に検出される。これにより、液晶パネル320から出射される光量が間接的に検出される。
図5は、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間の冷却風の流れを示す図である。
図5の矢印に示すように、第1吹出口534から吹き出された冷却風は、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間を下から上へ流れる。このとき、冷却風の一部は、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間に臨む基板411の第2の部位413の下面や光センサ410に当たる。第2の部位413の下面は、上記のように傾斜しているため、冷却風は第2の部位413の下面や光センサ410に沿って上方へ流れる。よって、冷却風の流れが第2の部位413や光センサ410によってせき止められにくい。
光センサ410は指向性を有している。即ち、図4(c)に示すように、光センサ41
0は、受光面の中心軸Pに対して所定の臨界角度αを有している。光センサ410は、臨界角度αを外れた方向からの光を取り込むことができない。また、臨界角度αに近くなるほど、光を取り込みにくくなる。
0は、受光面の中心軸Pに対して所定の臨界角度αを有している。光センサ410は、臨界角度αを外れた方向からの光を取り込むことができない。また、臨界角度αに近くなるほど、光を取り込みにくくなる。
漏れ光は、光センサ410の下方から光センサ410に入射する。よって、図4(b)に示す傾き角θが大きくなれば、基板411、即ち第2の部位413の冷却風の流れに対する抵抗は小さくなるものの、光センサ410が漏れ光を検出しにくくなる。基板411の傾き角θが、光センサ410の臨界角度αを超えてしまうと、光センサ410により漏れ光がほとんど検出できなくなる。したがって、基板411の傾き角θは、少なくとも光センサ410の臨界角度αより小さな値とされ、さらに、光センサ410による検出性能と冷却装置5による冷却性能の双方を考慮して、その値が決定される。たとえば、基板411の傾き角θは、臨界角度αの半分程度の値とされ得る。
図6は、制御回路ユニット7の構成について説明するための図である。図6(a)は制御回路ユニット7のブロック図である。図6(b)は、複数のランプモードに対応する光センサ410での検出照度の適正範囲が設定されたテーブルを示す図である。
本体キャビネット1内には、ランプ装置100や各液晶パネル310、320、330等を駆動制御するため、制御回路ユニット7が配されている。制御回路ユニット7は、制御部501と、記憶部502と、操作部503と、映像信号入力部504と、映像信号処理部505と、パネル駆動部506と、ファン駆動部507と、ランプ駆動部508とを備えている。
操作部503は、本体キャビネット1の所定位置に運転開始/停止ボタン等、複数の操作ボタン(図示せず)を有し、操作ボタンに応じた操作信号を出力する。
映像信号入力部504は、コンポジット信号、RGB信号などの各種映像信号に対応する各種入力端子を備え、外部から入力された映像信号を映像信号処理部505へ出力する。
映像信号処理部505は、映像信号入力部504を介して入力された映像信号に各種処理を施して、各液晶パネル310、320、330に適する映像信号を生成し、パネル駆動部506に出力する。パネル駆動部506は、入力された映像信号および制御部501からの制御信号に従って各液晶パネル310、320、330を駆動する。
ファン駆動部507は、制御部501からの制御信号に従って、パネル冷却ファン510、520およびランプ冷却ファン600を駆動する。ランプ冷却ファン600は、ランプ装置100を冷却する。
ランプ駆動部508は、制御部501からの制御信号に応じた駆動電圧を出力して、ランプ101を駆動する。ランプ101は、駆動電圧に応じた輝度で発光する。
記憶部502は、RAM、ROM等で構成されている。記憶部502には、制御部501に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。また、記憶部502には、図6(b)に示すように、光センサ410で検出される照度の適正範囲がランプモード毎に設定されたテーブルが保持されている。
本実施の形態では、たとえば、「Eco」、「Normal」、「High」の3つのランプモードが設定可能である。「Eco」のランプモードは、ランプ101を通常よりも低い輝度で発光させる、即ち、駆動電圧を低く抑えることにより、消費電力を低く抑え
るモードである。「Normal」のランプモードは、ランプ101を通常の輝度で発光させるモードである。「High」のランプモードは、周囲が明るい環境下でプロジェクタを使用する際に用いられるモードであり、ランプ101を通常よりも高い輝度で発光させるモードである。各ランプモードにおいて、ランプ101が適正な輝度で発光しているとき、あるいは、液晶パネル320に劣化がないときには、光センサ410で検出される照度がテーブルに設定された適正範囲内の値となる。
るモードである。「Normal」のランプモードは、ランプ101を通常の輝度で発光させるモードである。「High」のランプモードは、周囲が明るい環境下でプロジェクタを使用する際に用いられるモードであり、ランプ101を通常よりも高い輝度で発光させるモードである。各ランプモードにおいて、ランプ101が適正な輝度で発光しているとき、あるいは、液晶パネル320に劣化がないときには、光センサ410で検出される照度がテーブルに設定された適正範囲内の値となる。
制御部501は、CPUを備える。操作部503からの操作信号に基づき、記憶部502に記憶された制御プログラムに従って、各液晶パネル310、320、330、映像信号処理部505、パネル駆動部506、ファン駆動部507、ランプ駆動部508を制御する。また、制御部501は、光センサ410からの検出信号、即ち、光センサ410により検出される照度に基づいて、ランプ101が適正な輝度で発光するように、ランプ101の駆動電圧を調節する。
図7は、ランプ101の輝度を調節するための制御処理のフローチャートである。
本実施の形態では、ランプ101の駆動電圧を調節するランプ調節モードが設けられている。ユーザにより、ランプ調節モードを実行するための操作がなされると、この制御処理が実行される。ランプ調整モードでは、調整用の映像信号、たとえば、白一色の画像を投写する映像信号により、液晶パネル310、320、330が駆動される。
本実施の形態では、ランプ101の駆動電圧を調節するランプ調節モードが設けられている。ユーザにより、ランプ調節モードを実行するための操作がなされると、この制御処理が実行される。ランプ調整モードでは、調整用の映像信号、たとえば、白一色の画像を投写する映像信号により、液晶パネル310、320、330が駆動される。
図7を参照して、制御部501は、光センサ410により、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間の漏れ光による照度を検出する(S1)。そして、制御部501は、記憶部502に保持されたテーブルを参照することにより、検出された照度が、ランプモード毎に設定された適正範囲を外れているか否かを判定する(S2)。
制御部501は、検出された照度が適正範囲内であれば、ランプ101の駆動電圧を現在のランプモードに設定された初期の駆動電圧に維持する(S3)。
ランプ101や液晶パネル320は、使用時間が長くなると次第に劣化し、初期の駆動電圧を印加しても、ランプ101が適正な輝度で発光しなくなったり、液晶パネル320の透過率が低下したりする。これにより、液晶パネル320から出射される光が弱くなり、検出された照度が適正範囲内でなくなると、制御部501は、検出された照度が適正範囲内になるように駆動電圧を調節する(S4)。調節後の駆動電圧は、記憶部502に記憶され、以降、再び適正範囲から外れたと判定されるまで、この駆動電圧がランプ101に印加される。
なお、ランプ101や液晶パネル320の劣化が大きくなった場合、「High」のランプモードでは、調節可能な最大の駆動電圧を印加しても、適正範囲内とならないことが起き得る。この場合は、適正範囲内とならなくても、最大の駆動電圧がランプ101に印加されることとなる。
以上、本実施の形態では、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間の隙間から漏れる光を検出するため、光センサ410が実装された基板411(第2の部位413)が、液晶パネル320とダイクロイックプリズム340の間を下から上に流れる冷却風に晒される。しかしながら、本実施の形態では、基板411が、冷却風の流れ方向と垂直な面に対して傾けて配されているので、冷却風の流れをせき止めにくくすることができる。よって、液晶パネル320に対する冷却性能が悪くなるのを抑えることができる。
また、本実施の形態では、冷却風の流れに晒される第2の部位413は幅が小さいので冷却風の流れが妨げられにくい。また、第1の部位412は幅が大きいので、光センサ4
10を動作させるための周辺回路を十分に実装することができる。
10を動作させるための周辺回路を十分に実装することができる。
さらに、本実施の形態では、第2の部位413が、第1の部位412の前端(液晶パネル320側)であって、連結部材350の上面から低い右端部側に形成されているので、連結部材350の上面から高い左端部側に形成される場合に比べて、光センサ410と液晶パネル320やダイクロイックプリズム340との距離を近くできる。よって、光センサ410により漏れ光を良好に検出することができる。
また、本実施の形態では、基板411が、左右方向に沿って傾けられている、即ち、液晶パネル320からの光の出射方向に垂直な面の面内方向に傾けられているので、基板411が傾けられたときに、第2の部位413が、液晶パネル320やダイクロイックプリズム340から大きく離れてしまわない。よって、光センサ410により漏れ光を良好に検出することができる。
なお、基板411が前後方向に沿うように傾けられる場合には、冷却風を前方側に逃がす必要があるため、第2の部位413側が高くなるように傾けられる。よって、光センサ410が液晶パネル320やダイクロイックプリズム340から大きく離れてしまう。
さらに、本実施の形態では、取付部材360によって、基板411を、所定の傾き角θに傾けた状態で連結部材350に容易に固定することができる。
<変更例>
図8は、変更例に係る光センサユニット400の構成を示す図である。なお、図8では、便宜上、液晶パネル310、330および出射側偏光板312、332が図示省略されている。
図8は、変更例に係る光センサユニット400の構成を示す図である。なお、図8では、便宜上、液晶パネル310、330および出射側偏光板312、332が図示省略されている。
本変更例では、基板411の第2の部位413の形状が、上記実施の形態と異なっている。即ち、第2の部位413は、右側が斜めにカットされ、液晶パネル320へ近づくに従って幅が徐々に小さくなるような形状(先細り形状)を有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様である。
本変更例の構成によっても、上記実施の形態と同様な作用効果を奏することができる。
<その他の変更例>
本発明の実施形態は、上記実施の形態や変更例以外に、さらに種々の変更が可能である。
本発明の実施形態は、上記実施の形態や変更例以外に、さらに種々の変更が可能である。
図9は、その他の変更例に係る光センサユニット400の構成を示す図であり、表示ユニットDを上方から見た図である。なお、図9では、便宜上、液晶パネル310、330および出射側偏光板312、322、332が図示省略されている。
たとえば、図9(a)、(b)に示すように、上記実施の形態と同じ形状の第2の部位413を、第1の部位412の前端であって、右端部側や中央に形成するようにしても良い。また、図9(c)に示すように、第2の部位413を、左側が斜めにカットされて先細りとなる形状としたり、図9(d)に示すように、第2の部位413を、左右が斜めにカットされて先細りとなる形状としたりしても良い。ただし、これらの構成とした場合には、上記実施の形態の構成や変更例の構成に比べて、光センサ410が液晶パネル320やダイクロイックプリズム340から上方に離れてしまう。
また、上記実施の形態では、緑色用の液晶パネル320とダイクロイックプリズム34
0の間に光センサ410が配され、液晶パネル320が光センサ410の検出対象とされている。しかしながら、これに限らず、赤色用の液晶パネル310や青色用の液晶パネル330とダイクロイックプリズム340の間に光センサ410が配され、これら液晶パネル310、330が検出対象とされても良い。また、3つの液晶パネル310、320、330の何れか1つでなく、何れか2つ、あるいは全ての液晶パネルとダイクロイックプリズム340との間に、それぞれに対応する光センサ410が配されても良い。
0の間に光センサ410が配され、液晶パネル320が光センサ410の検出対象とされている。しかしながら、これに限らず、赤色用の液晶パネル310や青色用の液晶パネル330とダイクロイックプリズム340の間に光センサ410が配され、これら液晶パネル310、330が検出対象とされても良い。また、3つの液晶パネル310、320、330の何れか1つでなく、何れか2つ、あるいは全ての液晶パネルとダイクロイックプリズム340との間に、それぞれに対応する光センサ410が配されても良い。
また、全ての液晶パネル310、320、330とダイクロイックプリズム340との間に、それぞれ光センサ410が配される場合には、R光、G光、B光をそれぞれ出射する3つの光源を用いることもできる。この場合、各光センサ410で検出される照度に基づいて、各光源の出力(輝度)を調整することにより、色合いの調整を行うことができる。
さらに、上記実施の形態では、光量(照度)を検出する光センサ410が用いられているが、これに限らず、使用目的によっては、特定の色(波長帯)の光を検出する光センサが用いられても良い。
また、上記実施の形態では、光源として、ランプ装置100が用いられているが、これに限らず、LED光源やレーザ光源が用いられても良い。
さらに、上記実施の形態のプロジェクタは、単灯式のプロジェクタであるが、多灯式のプロジェクタであってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
4 光学エンジン
5 冷却装置
100 ランプ装置(光源)
300 光変調・合成系
310 赤色用の液晶パネル(光変調素子)
320 緑色用の液晶パネル(光変調素子)
330 青色用の液晶パネル(光変調素子)
340 ダイクロイックプリズム(光合成素子)
350 連結部材
360 取付部材
400 光センサユニット
410 光センサ
411 基板
412 第1の部位
413 第2の部位
5 冷却装置
100 ランプ装置(光源)
300 光変調・合成系
310 赤色用の液晶パネル(光変調素子)
320 緑色用の液晶パネル(光変調素子)
330 青色用の液晶パネル(光変調素子)
340 ダイクロイックプリズム(光合成素子)
350 連結部材
360 取付部材
400 光センサユニット
410 光センサ
411 基板
412 第1の部位
413 第2の部位
Claims (5)
- 光源からの光を変調する複数の光変調素子と、
各光変調素子と所定の間隔を有して配され、前記各光変調素子から出射された光を合成する光合成素子と、
前記複数の光変調素子のうち検出対象の光変調素子と前記光合成素子の上側に配され、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間の隙間から漏れた光を検出する光センサユニットと、
前記各光変調素子の下側から上方に向けて空気を吹き出して前記各光変調素子を冷却する冷却装置と、を備え、
前記光センサユニットは、光センサと、前記光センサが実装される基板とを含み、
前記基板は、前記冷却装置からの空気の吹出方向に垂直な平面に対して傾けられる、
ことを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記基板は、前記空気の吹出方向から見て、前記光合成素子に重なる第1の部位と、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間に臨み、前記光センサが実装される第2の部位を含み、
前記空気の吹出方向から見たとき、前記第1の部位と前記第2の部位の並び方向に垂直な方向における幅が、前記第1の部位よりも前記第2の部位の方が小さくなっている、
ことを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項2に記載の投写型表示装置において、
前記基板は、前記検出対象の光変調素子からの光の出射方向に垂直な面の面内方向に傾けられる、
ことを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記基板は、前記空気の吹出方向から見て、前記光合成素子に重なる第1の部位と、前記検出対象の光変調素子と前記光合成素子との間に臨み、前記光センサが実装される第2の部位を含み、
前記基板は、前記検出対象の光変調素子からの光の出射方向に垂直な面の面内方向に傾けられる、
ことを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1ないし4の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記光合成素子の上側に設けられ、前記光合成素子と前記各光変調素子とを連結する連結部材と、
前記基板を、傾いた状態で前記連結部材に取り付けるための取付部材と、を備えた、
ことを特徴とする投写型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010190132A JP2012047987A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 投写型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010190132A JP2012047987A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 投写型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012047987A true JP2012047987A (ja) | 2012-03-08 |
Family
ID=45902933
Family Applications (1)
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JP2010190132A Pending JP2012047987A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 投写型表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012047987A (ja) |
-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010190132A patent/JP2012047987A/ja active Pending
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