JP2012045716A - 液体噴射ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒーターに装着する温度計測具の装着位置がずれた場合でも、温度計測具による温度の測定値がずれ難く、信頼性の高い液体噴射ヘッドを提供することにある。
【解決手段】ヘッドケース19の側面に装着され、発熱可能な一連の電熱線46を複数折り返して備えた薄膜状のヒーター25と、該ヒーターのヘッドケースに対する装着面とは反対側の表面に装着され、ヒーターの温度を測定する温度計測具26と、を備えた液体噴射ヘッド2であって、ヒーターは、電熱線と重合した電熱線領域47と、電熱線と重合しない非電熱線領域48と、該非電熱線領域と電熱線領域とを含んで温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部49と、を有し、温度計測具装着部において、隣り合う電熱線同士の間に位置する非電熱線領域は、温度計測具装着部以外において電熱線が両側を通る非電熱線領域の幅より幅狭に形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ノズルに連通する圧力室に圧力変動を与えて、圧力室内の液体をノズルから噴射させるインクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッドに関する。
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズルから液滴として噴射させる液体噴射ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置(以下、単にプリンターという)などの画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)、液晶ディスプレイなどのカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)などの電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドなどがある。
例えば、上記の記録ヘッドでは、リザーバーから圧力室を経てノズルに至る一連の液体流路が形成された流路ユニットや圧力室の容積を変動可能な圧力発生素子を有するアクチュエーターユニットなどを樹脂製のヘッドケースに取り付けて構成されているものがある。上記流路ユニットには、複数のノズルを開設したノズルプレートが接合されている。
このような記録ヘッドから噴射する液体には、液体の種類に応じて、例えば、常温でおよそ4mPa・sなどのように、噴射に適した粘度がある。液体の粘度は、温度と相関関係にあり、温度が低いほど粘度が高くなり、温度が高いほど粘度が低くなる特性がある。また、例えば、紫外線硬化型インク等のように常温で8mPa・s以上の所謂高粘度領域の液体を噴射する用途に記録ヘッドが用いられる場合もある。そのため、環境温度に拘わらず各ノズルから噴射される液体の粘度を噴射に適した値に揃えるために、液体を加熱するためのヒーターと温度センサーを備えた記録ヘッドが知られている。このようなヒーターとしては、電熱線が途中で複数折り返されて波形状に配線された薄手のシート状のものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、記録ヘッドが小型なものが開発されている。このような小型の記録ヘッドでは、温度センサーをヒーターの側面に装着すると共に、温度センサー(例えばサーミスター)自体も小型なものを採用している。このため、温度センサーはヒーターに比べて小さくなっており、電熱線と重なる部分も少なくなっている。例えば、図8に示す従来のヒーター101では、温度センサー102は波形状に形成された電熱線103の間であって、温度センサー102の両端部が電熱線103に重なるように配置されている。そして、この温度センサー102によって測定された温度に基づき、ヒーター101の温度調整を行っている。
特開2005−081597号公報
しかしながら、上記のようなヒーター及び温度センサーでは、取り付け時の誤差などにより温度センサーの装着位置がずれた場合に、温度センサーと電熱線の重なる面積もずれるため、温度の測定値がばらつき、測定精度が低下し易くなっていた。これにより、ヒーターの温度調整にもずれが生じ、液体噴射ヘッドの液体の粘度が設定値と異なってしまう場合があるため、液体噴射ヘッドから予定どおりに液体を噴射することができず、液体噴射ヘッドの信頼性が低下する虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒーターに装着する温度計測具の取り付け精度に拘わらず、温度計測具による温度測定精度の低下を防止して、信頼性の高い液体噴射ヘッドを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、複数のノズルを形成し、前記ノズルに連通する複数の圧力発生室を備えた流路ユニットと、
該流路ユニットに液体を供給する共通液体流路を形成し、前記流路ユニットが接合されたヘッドケースと、
該ヘッドケースの側面に装着され、発熱可能な一連の電熱線を複数折り返して備えたシート状のヒーターと、
該ヒーターの前記ヘッドケースに対する装着面とは反対側の表面に装着され、前記ヒーターの温度を測定する温度計測具と、を備えた液体噴射ヘッドであって、
前記ヒーターは、前記電熱線と重合した電熱線領域と、前記電熱線と重合しない非電熱線領域と、該非電熱線領域および前記電熱線領域を含んで前記温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部と、を有し、
前記温度計測具装着部において、隣り合う電熱線同士の間に位置する非電熱線領域は、温度計測具装着部以外において電熱線が両側を通る非電熱線領域の幅より幅狭に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、ヒーターは、電熱線と重合した電熱線領域と、電熱線と重合しない非電熱線領域と、該非電熱線領域および電熱線領域を含んで温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部と、を有し、温度計測具装着部において、隣り合う電熱線同士の間に位置する非電熱線領域は、温度計測具装着部以外において電熱線が両側を通る非電熱線領域の幅より幅狭にしたので、製造誤差等により温度計測具と電熱線との相対位置がずれた場合でも、温度計測具と電熱線領域とが重なる部分の面積が変化し難くなり、これにより、温度計測具の位置精度によらず、温度計測具による温度測定誤差を低減することができる。その結果、液体噴射ヘッドの信頼性を高めることができる。
上記構成において、温度計測具装着部における電熱線は、温度計測具装着部以外における電熱線より幅狭に形成された構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、温度計測具装着部を通る電熱線の本数をより多くすることができる。これにより、温度計測具の装着位置がずれた場合でも、温度計測具と電熱線領域とが重なる部分の面積が更に変化し難くなり、温度計測具による温度の測定値のずれを抑えられる。その結果、液体噴射ヘッドの信頼性をより高めることができる。
また、上記構成において、前記温度計測具装着部における電熱線は、電熱線の本線から分岐した枝線として互いに間隔を空けて非電熱線領域を形成する状態で、複数本並列に配設され、各枝線の並列部分の単位長さ当たりの電気抵抗の合成値が、前記本線の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられた構成を採用することが望ましい。
さらに、前記温度計測具装着部における電熱線は、温度計測具装着部以外における電熱線より肉厚に形成され、温度計測具装着部における単位面積当たりの発熱量が前記温度計測具装着部以外における単位面積当たりの発熱量と揃えられた構成を採用することが望ましい。
これらの構成によれば、電熱線を幅狭にしたことによる温度計測具装着部の発熱量の増加を防ぐことができる。
また、本発明は、複数のノズルを形成し、前記ノズルに連通する複数の圧力発生室を備えた流路ユニットと、該流路ユニットに液体を供給する共通液体流路を形成し、前記流路ユニットが接合されたヘッドケースと、該ヘッドケースの側面に装着され、発熱可能な一連の電熱線を備えたシート状のヒーターと、該ヒーターの前記ヘッドケースに対する装着面とは反対側の表面に装着され、前記ヒーターの温度を測定する温度計測具と、を備えた液体噴射ヘッドであって、前記ヒーターは、前記電熱線と重合した電熱線領域と、前記電熱線と重合しない非電熱線領域と、前記電熱線領域の一部に前記温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部と、を有し、前記温度計測具装着部における電熱線は、前記温度計測具装着部以外の領域における電熱線より幅広に形成され、かつ前記温度計測具装着部以外の領域における電熱線より肉薄に形成されて、前記温度計測具装着部における電熱線の単位長さ当たりの電気抵抗が、前記温度計測具装着部以外における電熱線の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられたことを特徴とする。
この構成によれば、製造誤差等により温度計測具と電熱線との相対位置がずれた場合でも、温度計測具と電熱線領域とが重なる部分の面積が減少することが防止され、これにより、温度計測具の位置精度によらず、温度計測具による温度測定誤差を低減することができる。その結果、液体噴射ヘッドの信頼性を高めることができる。また、温度計測具装着
部の発熱量の低下を防ぐことができる。
さらに、上記各構成において、前記ヒーターの面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成することが望ましい。
プリンターの斜視図である。 液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 液体噴射ヘッドの平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 第1の実施形態におけるヒーターの側面図である。 (a)第2の実施形態におけるヒーターの側面図、(b)B−B線断面図である。 (a)第3の実施形態におけるヒーターの側面図、(b)C−C線断面図である。 従来の実施形態におけるヒーターの側面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、液体噴射装置として、図1に示すインクジェット式記録装置1(以下、単にプリンターという)を例示する。
プリンター1は、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2(以下、単に記録ヘッドという)が取り付けられると共に、記録ヘッド2およびインクカートリッジ4が取り付けられるキャリッジ5と、記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン6と、記録ヘッド2が搭載されたキャリッジ5を記録紙7(ノズルから噴射された液体が着弾する着弾対象の一種)の紙幅方向に移動させるキャリッジ移動機構8と、紙幅方向に直交する方向である紙送り方向に記録紙7を搬送する紙送り機構9等を備えて概略構成されている。ここで、紙幅方向とは、主走査方向(記録ヘッド2の往復移動方向)であり、紙送り方向とは、副走査方向(即ち、記録ヘッド2の走査方向に直交する方向)である。
キャリッジ5は、主走査方向に架設されたガイドロッド10に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構8の作動により、ガイドロッド10に沿って主走査方向に移動するように構成されている。キャリッジ5の主走査方向の位置は、リニアエンコーダー11によって検出され、検出信号が位置情報として制御部(図示せず)に送信される。これにより、制御部はこのリニアエンコーダー11からの位置情報に基づいてキャリッジ5(記録ヘッド2)の走査位置を認識しながら、記録ヘッド2による記録動作(噴射動作)等を制御することができる。
記録ヘッド2は、キャリッジ5の下部(記録動作時の記録媒体側)に取り付けられている。インク(液体の一種)を貯留したインクカートリッジ4は、キャリッジに5に対して着脱可能に取り付けられている。また、記録ヘッド2は内部に液体の流路を有しており、この流路がインクカートリッジ4の内部と連通することで、インクカートリッジ4内のインクを記録ヘッド2内に導入できるように構成されている。
次に記録ヘッド2の構成について詳しく説明する。図2は記録ヘッド2の分解斜視図であり、図3は記録ヘッド2の平面図、図4は図3におけるA−A線断面図である。本実施形態における記録ヘッド2は、圧電振動子群14、固定板15、及び、フレキシブルケーブル16等をユニット化した振動子ユニット17と、この振動子ユニット17を収納可能なヘッドケース19と、リザーバー(共通インク室)21から圧力発生室22を通りノズル23に至る一連のインク流路を形成する流路ユニット24と、ヘッドケース19の側面に装着されたヒーター25と、ヒーター25の側面に装着されたサーミスター26(温度センサーの一種であり、本発明における温度計測具に相当)と、を備えて構成される。なお、本実施形態における記録ヘッド2は、振動子ユニット17を2つ備えている。
ヘッドケース19は、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂により作製された中空箱体状の部材であり、その先端面(下面)には流路ユニット24が接合されている。また、ヘッドケース19の内部には収容空部28が形成され、アクチュエーターの一種である前記振動子ユニット17を収容している。本実施形態では、収容空部28は、固定板15が収容される固定板収容空部28aと圧電振動子群14が収容される圧電振動子収容空部28bから構成され、圧電振動子収容空部28b側を対向させて2つ設けられている(図3参照)。また、この2つの収容空部28を挟んだ両側には、共通液体流路29が片側に3本(合計6本)並んで形成されている。共通液体流路29は、インクカートリッジ4側からのインクをリザーバー21に供給するための流路であり、ヘッドケース19の高さ方向を貫通して形成されている。そして、これらの共通液体流路29に対向する側面には、後で詳説するヒーター25及びサーミスター26が備えられている。
次に、振動子ユニット17について説明する。圧電振動子群14を構成する圧電振動子30(圧力発生素子の一種)は、基材である圧電振動板31を数十μm程度の極めて細い幅に切り分けることで、縦方向に細長い櫛歯状に形成されている。そして、この圧電振動子30は縦方向に伸縮可能な縦振動型の圧電振動子30として構成されている。各圧電振動子30は、固定端部を固定板15上に接合することにより、自由端部を固定板15の先端縁よりも外側に突出させて所謂片持ち梁の状態で固定されている。そして、各圧電振動子30における自由端部の先端は、後述するように、それぞれ流路ユニット24におけるダイヤフラム部33を構成する島部34に接合される。フレキシブルケーブル16は、固定板15とは反対側となる固定端部の側面で圧電振動子30と電気的に接続されている。このフレキシブルケーブル16の表面には、各圧電振動子30の駆動等を制御するための制御用IC35が実装されている。また、各圧電振動子30を支持する固定板15は、圧電振動子30からの反力を受け止め得る剛性を備えた金属製の板材によって構成されており、本実施形態では、厚さが1mm程度のステンレス鋼板によって作製されている。
次に、流路ユニット24について説明する。流路ユニット24は、ノズルプレート37、流路形成基板38、及び振動板39から構成され、ノズルプレート37とは反対側でヘッドケース19に接合している。また流路ユニット24は、ノズルプレート37を流路形成基板38の一方の表面に、振動板39をノズルプレート37とは反対側となる流路形成基板38の他方の表面にそれぞれ配置して積層し、接着等により一体化することで形成される。
ノズルプレート37は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル23を列状に開設したステンレス鋼製の薄いプレートである。本実施形態では、例えば、180個のノズル23を列状に開設し、これらのノズル23によってノズル列27を構成し、本実施形態では、このノズル列27を横並びに2列設けている。
流路形成基板38は、リザーバー21、インク供給口40、及び圧力発生室22からなる一連のインク流路を形成する板状部材である。具体的には、この流路形成基板38は、各ノズル23に対応して連通する複数の圧力発生室22となる空部を隔壁で区画した状態で複数並べて2列に形成すると共に、各圧力発生室22に対応する複数のインク供給口40およびリザーバー21となる空部をそれぞれ2列に形成した板状の部材である。そして、本実施形態の流路形成基板38は、シリコンウェハーをエッチング処理することで作製されている。上記の圧力発生室22は、ノズル23の列設方向(ノズル列27方向)に対して直交する方向に細長い室として形成され、インク供給口40は、圧力発生室22とリザーバー21との間を連通する流路幅の狭い狭窄部として形成されている。また、リザーバー21は、後述する振動板39のインク導入口41およびヘッドケース19の共通液体流路29を介して上部でインクカートリッジ4と連通すると共に、インク供給口40を介して対応する各圧力発生室22に連通している。このため、リザーバー21はインクカートリッジ4に貯留されたインクを各圧力発生室22に供給することができる。
振動板39は、ステンレス鋼等の金属製の支持板42上にPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂フィルム43をラミネート加工した二重構造の複合板材であり、共通液体流路29に連通するインク導入口41を上下方向に貫通させている。本実施形態では、6本の共通液体流路29に対応して6つのインク導入口41を開口させており、1列のリザーバー21に対して3つのインク導入口41を連通させている。また、振動板39は、圧力発生室22の一方の開口面を封止してこの圧力発生室22の容積を変動させるためのダイヤフラム部33を有すると共に、リザーバー21の一方の開口面を封止するコンプライアンス部44が2列形成されている。そして、ダイヤフラム部33は、圧力発生室22に対応した部分の支持板42にエッチング加工を施し、当該部分を環状に除去して圧電振動子30の自由端部の先端を接合するための島部34を複数形成することで構成されている。この島部34は、圧力発生室22の平面形状と同様に、ノズル23の列設方向と直交する方向に細長いブロック状であり、この島部34の周りの樹脂フィルム43が弾性体膜として機能する。また、コンプライアンス部44として機能する部分、すなわちリザーバー21に対応する部分は、このリザーバー21の開口形状に倣って支持板42がエッチング加工で除去されて樹脂フィルム43のみとなっている。
そして、上記の島部34には圧電振動子30の先端面が接合されているので、この圧電振動子30の自由端部を伸縮させることで圧力発生室22の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力発生室22内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド2は、この圧力変動を利用してノズル23からインク滴を噴射(吐出)させる。
次に、ヒーター25について説明する。ヒーター25は、発熱可能な一連の電熱線46(ニッケル合金、ステンレス鋼等)をポリイミド樹脂等で挟み込んだシート状(フィルム状)のヒーター25である。このヒーター25は、ヘッドケース19の共通液体流路29が並設された側の側面(本実施形態では、図3における上側の一側面と、図3における下側の他側面)の全面を覆うように、熱伝導率の高い(例えば、100(W・m−1・K−1)以上)接着剤等(シリコングリス等)を用いて装着されている。また、ヒーター25は、電熱線46が面内を蛇行して(複数折り返して)配線されており、電熱線46と重合した電熱線領域47と、電熱線46と重合しない非電熱線領域48と、該非電熱線領域48と電熱線領域47とを含んで後述するサーミスター26の面積より広い面積の温度計測具装着部49と、を有している。詳しくは、図5に示すように、電熱線46は、ヒーター25の上辺(インクカートリッジ4側の辺)において、一側端部に陽極側端部46a、他側端部に陰極側端部46bを有しており、陽極側端部46a又は陰極側端部46bから上辺に対して垂直方向(図5における上下方向)に沿って延伸し、下辺端部でヒーター25の上辺側に向けてU字状に折り返されると、再び垂直方向に沿って延伸し、上辺端部でヒーター25の下辺側に向けてU字状に折り返されている。このような延伸および折り返しを複数回繰り返すことで、電熱線46は陽極側端部46aからヒーター25の中央部付近まで蛇行して配線され、同様に、陰極側端部46bからヒーター25の中央部付近まで蛇行して配線されている。
そして、ヒーター25の中央部付近の領域では、電熱線46が、本線51(温度計測具装着部49以外の部分の電熱線)から複数本(本実施形態では6本)の並列な電熱線46に枝線52として分岐されている。各枝線52の幅(線の太さ)及び枝線同士の間隔は、本線51の場合と比較して幅狭になっており、この領域がサーミスター26を装着する温度計測具装着部49となっている。本実施形態では、温度計測具装着部49における本線51から分岐した各枝線52の幅の総和は、本線51の幅と同じになるように形成されている(例えば、本線51の幅が0.6mmに対し、6本に分岐した枝線52の幅は0.1mm)。ここで、温度計測具装着部49における電熱線46の厚さは、温度計測具装着部49以外における電熱線46の厚さと同じに形成されているため、温度計測具装着部49における並列な各枝線52の並列部分の単位長さ当たりの電気抵抗の合成値(合成抵抗)が、本線51の単位長さ当たりの電気抵抗と略同じになる。換言すると、温度計測具装着部49は、非電熱線領域48と電熱線領域47とを含んでおり、隣り合う電熱線46同士(即ち、枝線52同士)の間に位置する非電熱線領域48は、温度計測具装着部49以外において電熱線46(即ち、本線51)が両側を通る非電熱線領域48の幅より幅狭に形成され、かつ温度計測具装着部49における電熱線46は、温度計測具装着部49以外における電熱線46より幅狭に形成されている。そして、温度計測具装着部49における枝線52は、互いに間隔を空けて非電熱線領域48を形成する状態で複数本並列に配設されると共に、各枝線52の並列部分の単位長さ当たりの電気抵抗の合成値が、温度計測具装着部49以外における本線51の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられている。
また、本実施形態では、本線51は、隣り合う本線51同士の間隔が同じになるように折り返されている。なお、本線51同士の間の非電熱線領域48の間隔は同じであるが、枝線52同士の間が追加される分、温度計測具装着部49が広がるため、温度計測具装着部49を挟んでその両側を通る本線51同士の間隔d1は、それ以外の部分における非電熱線領域48を2つ挟んだ本線51同士の間隔d2と異なっている。このため、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成されている。なお、電熱線46の陽極側端部46aおよび陰極側端部46bは、リード線等で温度制御部(図示せず)に電気的に接続されており、温度制御部によって陽極側端部46aから陰極側端部46bに向けて電流を流すことができる。そして、この温度制御部からの電流量を調整することによってヒーター25の発熱量が調整されている。
サーミスター26は、ヒーター25の温度を測定する温度センサーであり、ヒーター25のヘッドケース19に対する装着面とは反対側の表面に装着されている。詳しくは、サーミスター26は、ヒーター25と対抗する面に温度を計測するセンサー部を有しており、本実施形態では、直方体状のサーミスター26の底面の全面がセンサー部を形成している。そして、サーミスター26は、ヒーター25の温度計測具装着部49の一部に熱伝導率の高い接着剤等を用いて、底部(サーミスター26のセンサー部)がヒーター25に対向するように接着されている。本実施形態では、サーミスター26は、温度計測具装着部49の中央部に装着されており、6本に分岐した温度計測具装着部49の枝線52のうち、内側4本の枝線52がサーミスター26と対向し、外側2本の枝線52がサーミスター26の両側に位置するように配置されている。ここで、例えば、製造誤差等によりサーミスター26が規定の装着位置から左右方向(電熱線46の延伸方向に対して垂直な方向)の一側へずれて装着された場合、この装着位置からずれたサーミスター26は、分岐した温度計測具装着部49の枝線52のうち内側の1本の枝線52と対向しなくなったとしても、分岐した温度計測具装着部49の枝線52のうち外側の1本の枝線52と対向するため、装着位置がずれていないときのサーミスター26と比べて、対向する枝線52の本数(重なる電熱線領域47の面積)が変わらない。なお、サーミスター26のセンサー部以外の箇所には、リード線等(図示せず)が接続されており、このリード線等を介して温度制御部(図示せず)がサーミスター26の温度情報を読み取っている。この温度情報に基づいて、温度制御部がヒーター25(電熱線46)の発熱量を調整し、ヒーター25の発熱によって記録ヘッド2内のインクを所定の温度に温めることができる。
このように、本実施形態におけるヒーター25では、温度計測具装着部49において隣り合う電熱線46(枝線52)同士の間に位置する非電熱線領域48が、温度計測具装着部49以外において電熱線46(本線51)が両側を通る非電熱線領域48の幅より幅狭であるので、サーミスター26の装着位置(サーミスター26と電熱線46との相対位置)がずれた場合でも、サーミスター26と電熱線領域47とが重なる部分の面積が変化し難くなる。これにより、サーミスター26の位置精度によらず、サーミスター26による温度の測定誤差を低減することができる。その結果、記録ヘッド2の信頼性を高めることができる。特に、温度計測具装着部49における電熱線46(枝線52)は、温度計測具装着部46以外における電熱線46(本線51)より幅狭に形成されているので、温度計測具装着部49を通る電熱線46の本数をより多くすることができ、サーミスター26の装着位置がずれた場合でも、サーミスター26と電熱線領域47とが重なる部分の面積が更に変化し難くなる。このため、サーミスター26による温度の測定値のずれを抑えられる。その結果、液体噴射ヘッドの信頼性をより高めることができる。また、温度計測具装着部49における電熱線46は、温度計測具装着部49における枝線52は、本線51から分岐した枝線52として互いに間隔を空けて非電熱線領域48を形成する状態で、複数本並列に配設され、各枝線52の並列部分の単位長さ当たりの電気抵抗の合成値が、温度計測具装着部49以外における本線51の単位長さ当たり電気抵抗と揃えられたので、電熱線46を幅狭にしたことによる温度計測具装着部49における発熱量の増加を抑制することができる。さらに、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成したので、ヘッドケース19の側面を一様に加熱することができ、ヒーター25に対向する側面に並んだ複数の共通液体流路29を均一に加熱することができる。このため、各ノズル23から吐出されるインクの粘度を揃えることができる。
ところで、ヒーター25の温度計測具装着部49の構成は、上記した第1の実施形態に限定されない。例えば、他の実施形態として、図6に第2の実施形態、図7に第3の実施形態を示す。
まず、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、ヒーター25が、電熱線領域47の一部にサーミスター26の面積(ヒーター25に接触する部分の面積)より広い面積の温度計測具装着部49′を有し、温度計測具装着部49′における電熱線46は、温度計測具装着部49′以外の領域における電熱線46より幅広に形成され、かつ温度計測具装着部49′以外の領域における電熱線46より肉薄に形成されて(図6(b)参照)、温度計測具装着部49′における電熱線46の単位長さ当たりの電気抵抗が温度計測具装着部49′以外における電熱線46の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられている。
詳しくは、電熱線46は、第1の実施形態と同様に、陽極側端部46aおよび陰極側端部46bからヒーター25の中央部付近まで蛇行して配線されている。そして、図6に示すように、中央部付近の電熱線46は、真ん中に長方形状に形成された電熱線ベタ領域を挟んでS字状に形成されている。この長方形状の電熱線ベタ領域が、第2の実施形態における温度計測具装着部49′となり、この領域の一部にサーミスター26が装着されている。本実施形態では、サーミスター26が温度計測具装着部49′の中央部に装着されており、温度計測具装着部49′における電熱線46は、このサーミスター26の装着位置より四方ともに大きく形成されている。即ち、本実施形態における温度計測具装着部49′は、サーミスター26の平面形状よりも大きい長方形状となっている。そして、長方形状の電熱線ベタ領域の単位長さ(上下の辺に垂直な方向における長さ)当たりの電気抵抗は、この領域外の電熱線46の単位長さ当たりの電気抵抗と略同じになるように肉薄に形成されている(例えば、温度計測具装着部49以外の電熱線46の肉厚が0.03mmに対し、温度計測具装着部49の電熱線46の肉厚は0.01mm)。また、第1の実施形態と同様に、温度計測具装着部49′を挟んで両側を通る電熱線46同士の間隔d1は、温度計測具装着部49′以外の部分における非電熱線領域48を2つ挟んだ本線51同士の間隔d2と異なっている。これにより、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成されている。なお、その他の構成は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
このように、本実施形態におけるヒーター25では、温度計測具装着部49′における電熱線46が、温度計測具装着部49′以外の領域における電熱線46より幅広に形成され、かつ温度計測具装着部49′以外の領域における電熱線46より肉薄に形成されて、温度計測具装着部49′における電熱線46の単位長さ当たりの電気抵抗が温度計測具装着部49′以外における電熱線46の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられたので、製造誤差等によりサーミスター26と電熱線との相対位置がずれた場合でも、サーミスター26の全面(サーミスター26のセンサー部の全面)が電熱線領域47と重なるため、即ち、サーミスター26と電熱線領域47とが重なる部分の面積が減少することが防止されるため、サーミスター26による温度の測定誤差を一層抑えることができる。その結果、記録ヘッド2の信頼性を高めることができる。また、温度計測具装着部49′における電熱線46の幅を広くしたことによる発熱量の低下を抑制することができる。さらに、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成したので、ヘッドケース19の側面を一様に加熱することができ、ヒーター25に対向する側面に並んだ複数の共通液体流路29を均一に加熱することができる。このため、リザーバー21内の温度分布を均一にでき、各ノズル23から吐出されるインクの粘度を揃えることができる。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態における温度計測具装着部49″では、隣り合う電熱線46同士の間に位置する非電熱線領域48が、温度計測具装着部49″以外において電熱線46が両側を通る非電熱線領域48の幅より幅狭に形成されている。加えて、温度計測具装着部49″における電熱線46が、温度計測具装着部49″以外における電熱線46より肉厚に形成され、かつ温度計測具装着部49″における単位面積当たりの発熱量が温度計測具装着部49″以外における単位面積当たりの発熱量と揃えられている。なお、第1の実施形態では、温度計測具装着部49を通る電熱線46が複数の枝線52に並列に分岐した構成を例示したが、本実施形態では、温度計測具装着部49″を通る電熱線46は、並列にされることなく一連となっている。
詳しくは、電熱線46は、第1の実施形態と同様に、陽極側端部46aおよび陰極側端部46bからヒーター25の中央部付近まで蛇行して配線されている。そして、図7に示すように、ヒーター25の中央部付近の領域では、電熱線46の幅及び電熱線46同士の間隔が幅狭に形成されており、この領域がサーミスター26を装着する温度計測具装着部49″となる。本実施形態では、温度計測具装着部49″の電熱線46は4回折り返されているため、電熱線46の直線部分が5本形成されている。また、サーミスター26は、温度計測具装着部49″の中央部に装着されており、温度計測具装着部49″の電熱線46の直線部分のうち、内側3本の電熱線46がサーミスター26と対向し、外側2本の電熱線46がサーミスター26の両側に位置するように配置されている。ここで、例えば、製造誤差等によりサーミスター26が規定の装着位置から左右方向(電熱線46の延伸方向に対して垂直な方向)の一側へずれて装着された場合、この装着位置からずれたサーミスター26は、温度計測具装着部49を通る電熱線46のうち内側の1本の電熱線46と対向しなくなったとしても、温度計測具装着部49を通る電熱線46のうち外側の1本の電熱線46と対向するため、装着位置がずれていないときのサーミスター26と比べて、対向する電熱線46の本数が変わらない。また、温度計測具装着部49″における一連の電熱線46の電気抵抗が、温度計測具装着部49″以外における電熱線46の直線部分1本分の電気抵抗と略同じになるように、温度計測具装着部49″における電熱線46は温度計測具装着部49″以外における電熱線46よりも肉厚に形成されている(図7(b)参照)。このため、温度計測具装着部49″における単位面積当たりの発熱量が、温度計測具装着部49″以外における単位面積当たりの発熱量と同程度に揃う。さらに、温度計測具装着部49″を挟んで両側を通る電熱線46の間隔d1は、温度計測具装着部49″以外の部分における非電熱線領域48を2つ挟んだ本線51同士の間隔d2と異なっている。これにより、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成されている。なお、その他の構成は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
このように、ヒーター25の温度計測具装着部49″において、隣り合う電熱線46同士の間に位置する非電熱線領域48が、温度計測具装着部49″以外において電熱線46が両側を通る非電熱線領域48の幅より幅狭であるので、サーミスター26の装着位置がずれた場合でも、サーミスター26と電熱線領域47とが重なる部分の面積が変化し難くなる。これにより、サーミスター26の位置精度によらず、サーミスター26による温度の測定誤差を低減することができる。その結果、記録ヘッド2の信頼性を高めることができる。また、温度計測具装着部49″における電熱線46が、温度計測具装着部49″以外における電熱線46より肉厚に形成され、温度計測具装着部49″における単位面積当たりの発熱量が温度計測具装着部49″以外における単位面積当たりの発熱量と揃えられたので、電熱線46を幅狭にしたことによる温度計測具装着部49″における発熱量の増加を抑制することができる。さらに、ヒーター25の面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成したので、ヘッドケース19の側面を一様に加熱することができ、ヒーター25に対向する側面に並んだ複数の共通液体流路29を均一に加熱することができる。このため、各ノズル23から吐出されるインクの粘度を揃えることができる。
また、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、サーミスターを例示したが、これに限らず、熱電対等の温度センサーを用いても良い。また、電熱線は、ヒーターの垂直方向に沿って延伸し、辺の端部でU字状に折り返して蛇行させたが、これに限らず、ヒーターの水平方向に沿って延伸し、辺の端部でU字状に折り返して蛇行させても良い。あるいは、電熱線の蛇行する方向を任意に決定することができ、様々な蛇行の方向を組み合わせた電熱線にすることもできる。
さらに、上記実施形態では、圧力発生手段として、所謂縦振動モードの圧電振動子を例示したが、これには限られない。例えば、所謂撓み振動モードの圧電振動子や発熱素子を用いる場合にも本発明を適用することが可能である。
そして、本発明は、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレイ製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッド,3…インクカートリッジ,17…振動子ユニット,19…ヘッドケース,24…流路ユニット,25…ヒーター,26…サーミスター,46…電熱線,47…電熱線領域,48…非電熱線領域,49…温度計測具装着部,51…本線,52…枝線

Claims (6)

  1. 複数のノズルを形成し、前記ノズルに連通する複数の圧力発生室を備えた流路ユニットと、
    該流路ユニットに液体を供給する共通液体流路を形成し、前記流路ユニットが接合されたヘッドケースと、
    該ヘッドケースの側面に装着され、発熱可能な一連の電熱線を複数折り返して備えたシート状のヒーターと、
    該ヒーターの前記ヘッドケースに対する装着面とは反対側の表面に装着され、前記ヒーターの温度を測定する温度計測具と、を備えた液体噴射ヘッドであって、
    前記ヒーターは、前記電熱線と重合した電熱線領域と、前記電熱線と重合しない非電熱線領域と、該非電熱線領域および前記電熱線領域を含んで前記温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部と、を有し、
    前記温度計測具装着部において、隣り合う電熱線同士の間に位置する非電熱線領域は、温度計測具装着部以外において電熱線が両側を通る非電熱線領域の幅より幅狭に形成されたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 温度計測具装着部における電熱線は、温度計測具装着部以外における電熱線より幅狭に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記温度計測具装着部における電熱線は、電熱線の本線から分岐した枝線として互いに間隔を空けて非電熱線領域を形成する状態で、複数本並列に配設され、各枝線の並列部分の単位長さ当たりの電気抵抗の合成値が、前記本線の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられたことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記温度計測具装着部における電熱線は、温度計測具装着部以外における電熱線より肉厚に形成され、温度計測具装着部における単位面積当たりの発熱量が前記温度計測具装着部以外における単位面積当たりの発熱量と揃えられたことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 複数のノズルを形成し、前記ノズルに連通する複数の圧力発生室を備えた流路ユニットと、
    該流路ユニットに液体を供給する共通液体流路を形成し、前記流路ユニットが接合されたヘッドケースと、
    該ヘッドケースの側面に装着され、発熱可能な一連の電熱線を備えたシート状のヒーターと、
    該ヒーターの前記ヘッドケースに対する装着面とは反対側の表面に装着され、前記ヒーターの温度を測定する温度計測具と、を備えた液体噴射ヘッドであって、
    前記ヒーターは、前記電熱線と重合した電熱線領域と、前記電熱線と重合しない非電熱線領域と、前記電熱線領域の一部に前記温度計測具の面積より広い面積の温度計測具装着部と、を有し、
    前記温度計測具装着部における電熱線は、前記温度計測具装着部以外の領域における電熱線より幅広に形成され、かつ前記温度計測具装着部以外の領域における電熱線より肉薄に形成されて、前記温度計測具装着部における電熱線の単位長さ当たりの電気抵抗が前記温度計測具装着部以外における電熱線の単位長さ当たりの電気抵抗と揃えられたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 前記ヒーターの面内において、単位面積当たりの発熱量が一様になるように構成したことを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021185037A (ja) * 2020-03-06 2021-12-09 秀夫 谷口 加熱板

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