JP2012045316A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012045316A
JP2012045316A JP2010192625A JP2010192625A JP2012045316A JP 2012045316 A JP2012045316 A JP 2012045316A JP 2010192625 A JP2010192625 A JP 2010192625A JP 2010192625 A JP2010192625 A JP 2010192625A JP 2012045316 A JP2012045316 A JP 2012045316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
respiratory
scan
trigger
synchronization
asynchronous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010192625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5633902B2 (ja
Inventor
Yuji Iwadate
雄治 岩舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2010192625A priority Critical patent/JP5633902B2/ja
Publication of JP2012045316A publication Critical patent/JP2012045316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5633902B2 publication Critical patent/JP5633902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】呼吸同期トリガーが発生されなくても、スキャンを続けて実行する。
【解決手段】トリガー判断手段は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生したか否かを判断する。トリガー判断手段が、次の呼吸同期トリガーATn+2は発生していないと判断した場合、MRI装置は、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生しなくても、被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンBNを実行する。呼吸非同期スキャンBNを実行した後も、次の呼吸同期トリガーが発生したか否かを判断しながら、スキャンを実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、呼吸同期トリガーに同期して被検体を撮影する撮影装置に関する。
被検体の呼吸により動いてしまう部位(例えば、胆管)を撮影する方法として、呼吸同期法が知られている(特許文献1参照)。
特開2008-307287号公報
呼吸同期法の一例として、呼吸信号がトリガレベルに到達したときにスキャンを実行する呼吸同期法が知られている(図1参照)。
図1は、呼吸同期法の一例を示す図である。
図1では、被検体の呼吸信号SがトリガレベルTLを超えた後、再び、トリガレベルTLに到達したときに、呼吸同期トリガーAT(k=1、2、・・・、n、n+1、・・・)が発生する。そして、呼吸同期トリガーATに同期して、被検体の撮影部位の画像データを収集するためのスキャンRS(i=1、2、・・・、n、n+1、・・・)が実行される。したがって、被検体の呼吸による体動が小さい間に、スキャンRSを実行することができるので、体動アーチファクトが低減された画像を得ることができる。
しかし、撮影中に被検体が眠ってしまうなどの理由により、被検体の呼吸が浅くなってしまうことがある。図1を参照すると、時点tn+1以降、被検体の呼吸が浅くなってしまい、呼吸信号SがトリガレベルTLよりも低いままになっている。したがって、時点tn+1に呼吸同期トリガーATn+1が発生した後は、呼吸同期トリガーが発生されない状態が続くので、呼吸同期トリガーATn+1に同期してスキャンRSn+1が行われた後は、次のスキャンRSが実行されない状態が続いてしまう。この場合、撮影時間が非常に長くなってしまったり、場合によっては、撮影の途中でスキャンが停止してしまうことがある。そこで、撮影中に被検体が眠ってしまうなどの理由により、被検体の呼吸が浅くなってしまっても、スキャンを続けて実行できることが望まれている。
本発明の第1の態様は、
被検体の呼吸信号に基づいて呼吸同期トリガーを発生するトリガー発生手段と、
前記呼吸同期トリガーに同期して前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸同期スキャンを実行するスキャン手段と、
を有する撮影装置であって、
前記スキャン手段は、
前記呼吸同期スキャンから所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、前記呼吸同期トリガーが発生していなくても前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンを実行する、撮影装置である。

本発明の第2の態様は、
被検体の呼吸信号に基づいて呼吸同期トリガーを発生するトリガー発生手段と、
前記呼吸同期トリガーに同期して前記被検体のスキャンを実行するスキャン手段と、
前記呼吸同期スキャンから前記所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、前記呼吸信号に基づいて、前記呼吸同期トリガーが発生していなくても前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断するスキャン実行判断手段と、
を有する撮影装置であって、
前記スキャン手段は、
前記スキャン実行判断手段が前記呼吸非同期スキャンを実行すると判断した場合、前記呼吸非同期スキャンを実行する、撮影装置である。
撮影中に被検体が眠ってしまうなどの理由により、呼吸同期トリガーが発生されなくても、スキャンを続けて実行することができる。
呼吸同期法の一例を示す図である。 本発明の第1の形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。 被検体12が通常の呼吸状態のときに実行されるスキャンを示す図である。 被検体12の呼吸が浅くなったときの様子を示す図である。 撮影の開始から終了まで間に実行されるスキャンの一例を示す図である。 開始時点が異なる所定の時間を示す図である。 第2の形態のMRI装置の概略図である。 第2の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。 第3の形態のMRI装置の概略図である。 第3の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。 第4の形態のMRI装置の概略図である。 第4の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図2は、本発明の第1の形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。
磁気共鳴イメージング装置(MRI装置 MRI:Magnetic Resonance Imaging)100は、磁場発生装置2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
磁場発生装置2は、被検体12が収容されるボア21と、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、送信コイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場B0を印加し、勾配コイル23は、勾配磁場を印加する。また、送信コイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、被検体12を支持するためのクレードル31を有している。クレードル31は、ボア21に移動できるように構成されている。クレードル31によって、被検体12はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体12の胸部から腹部に渡って取り付けられており、磁気共鳴信号を受信する。
MRI装置100は、更に、シーケンサ5、送信器6、勾配磁場電源7、受信器8、中央処理装置9、入力装置10、および表示装置11を有している。
シーケンサ5は、中央処理装置9の制御を受けて、パルスシーケンスを実行するための情報を送信器6および勾配磁場電源7に送る。具体的には、シーケンサ5は、中央処理装置9の制御を受けて、RFパルスの情報(中心周波数、バンド幅など)を送信器6に送り、勾配磁場の情報(勾配磁場の強度など)を勾配磁場電源7に送る。
送信器6は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、RFコイル24を駆動する駆動信号を出力する。
勾配磁場電源7は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、勾配コイル23を駆動する駆動信号を出力する。
受信器8は、受信コイル4で受信された磁気共鳴信号を信号処理し、中央処理装置9に伝送する。
中央処理装置9は、シーケンサ5および表示装置11に必要な情報を伝送したり、受信器8から受け取った信号に基づいて画像を再構成するなど、MRI装置100の各種の動作を実現するように、MRI装置100の各部の動作を制御する。中央処理装置9は、例えばコンピュータ(computer)によって構成される。
中央処理装置9は、トリガー発生手段91、トリガー判断手段92、および時間設定手段93などを有している。
トリガー発生手段91は、呼吸信号Sに基づいて、呼吸同期スキャンRS(iは1以上の整数)を開始するときのトリガーとなる呼吸同期トリガーAT(kは1以上の整数)を発生する。
トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRS(iは1以上の整数)又は呼吸非同期スキャンBN(jは1以上の整数)が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生したか否かを判断する。
時間設定手段93は、オペレータ13が入力装置10から入力した情報に基づいて、所定の時間TXを設定する。
中央処理装置9は、トリガー発生手段91、トリガー判断手段92、および時間設定手段93の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
入力装置10は、オペレータ13の操作に応じて、種々の命令を中央処理装置9に入力する。表示装置11は種々の情報を表示する。
MRI装置100は、上記のように構成されている。尚、磁場発生装置2と、シーケンサ5と、送信器6と、勾配磁場電源7と、受信コイル4とを合わせたものが、課題を解決するための手段に記載されたスキャン手段に相当する。
次に、MRI装置100の動作について、図1に示す方法と比較しながら説明する。
被検体12の呼吸により動いてしまう部位(例えば、胆管)を、図1に示す方法を用いて撮影した場合、呼吸同期トリガーが発生しないために、スキャンが実行されないという問題がある。しかし、第1の形態のMRI装置100を用いて撮影することによって、呼吸同期トリガーが発生しなくても、スキャンを実行することができる。以下に、この理由について、図3および図4を参照しながら説明する。
図3は、被検体12が通常の呼吸状態のときに実行されるスキャンを示す図である。図3(a)は呼吸信号Sを示す図、図3(b)はスキャンが実行されている期間を示す図である。
MRI装置100は、被検体12の呼吸信号Sを取得しながら、撮影を行う。具体的には、呼吸信号Sが、トリガレベルTLを超えてから再びトリガレベルTLまで戻ったときに、呼吸同期トリガーを発生し、発生した呼吸同期トリガーに同期して、呼吸同期スキャンを実行する。
図3(a)の呼吸信号Sを参照すると、呼吸信号Sは、時点tにおいてトリガレベルTLに到達し、その後、トリガレベルTLを超え、時点tにおいて、再び、トリガレベルTLに戻る。したがって、時点tにおいて、呼吸同期トリガーATが発生する。呼吸同期トリガーATが発生すると、呼吸同期トリガーATに同期して、呼吸同期スキャンRSが実行される。
また、MRI装置100は、呼吸同期スキャンRSが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生したか否かを判断する。所定の時間TXは、被検体12を撮影する前に、オペレータ13によって事前に決定された時間である。所定の時間TXの長さは、被検体12の呼吸周期Tnよりも数秒程度長くなるように決定されている。
図3を参照すると、所定の時間TXが経過する前に、呼吸信号Sは、トリガレベルTLを超え、再び、トリガレベルTLに戻っている。したがって、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生している。この場合、MRI装置100は、呼吸同期トリガーATk+1に同期して、次の呼吸同期スキャンRSi+1を実行する。
しかし、撮影中に被検体12が眠ってしまうなどの理由により、被検体12の呼吸が浅くなってしまうことがある(図4参照)。
図4は、被検体12の呼吸が浅くなったときの様子を示す図である。
図4の時点t〜tを参照すると、図3と同様に、呼吸信号SはトリガレベルTLを超えて、再び、トリガレベルTLに戻っている。したがって、時点tにおいて、呼吸同期トリガーATが発生するので、呼吸同期トリガーATに同期して、呼吸同期スキャンRSが実行される。しかし、時点t以降、被検体12の呼吸が浅くなってしまい、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっている。したがって、時点tに呼吸同期トリガーRSが発生した後は、それ以降、呼吸同期トリガーが発生しないことになる。この場合、MRI装置100は、以下のように動作する。
MRI装置100は、呼吸同期スキャンRSが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生したか否かを判断する。図4では、時点t以降、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、図3の場合とは異なり、次の呼吸同期トリガーATk+1は発生しない。この場合、MRI装置100は、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生していなくても、呼吸同期スキャンRSが開始されてから所定の時間TXが経過したときに、被検体12から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンBNを実行する。したがって、次の呼吸同期トリガーATk+1が発生していなくても、被検体12をスキャンすることができる。
上記のように、MRI装置100は、呼吸同期スキャンRSから所定の時間TXが経過しても次の呼吸同期トリガーATk+1が発生しない場合、呼吸非同期スキャンBNの実行を開始する。したがって、撮影中に被検体12が眠ってしまうなどの理由によって、呼吸同期トリガーが発生しない状況が発生しても、スキャンを続けて実行することができる。
次に、被検体12の撮影を開始してから終了するまでのMRI装置100の動作について、図5を参照しながら、より具体的に説明する。
図5は、撮影の開始から終了まで間に実行されるスキャンの一例を示す図である。図5(a)は呼吸信号を示す図、図5(b)はスキャンが実行されている期間を示す図である。
先ず、オペレータ13は、被検体12を撮影する前に、図3を参照しながら説明したように、所定の時間TXを決める。オペレータ13は、所定の時間TXを決めたら、入力装置10を操作して、所定の時間TXを入力する。入力装置10から、所定の時間TXが入力されると、時間設定手段93(図2参照)は所定の時間TXを設定する。このように、所定の時間TXを予め設定した後で、被検体12の撮影を開始する。
MRI装置100は、被検体12の呼吸信号Sを取得しながら、撮影を行う。第1の形態では、横隔膜を横切る領域からナビゲータエコーを収集し、収集したナビゲータエコーに基づいて横隔膜の位置を検出することによって、呼吸信号Sを得ている。しかし、呼吸信号Sを得ることができるのであれば、ナビゲータエコーを収集する領域は、必ずしも横隔膜を横切る領域である必要はない。尚、ナビゲータエコーを収集してから、次のナビゲータエコーを収集するまでには、一定の時間間隔があるので、呼吸信号Sは実際には離散的なデータの集合で現されるが、図5(a)では、説明の便宜上、呼吸信号Sを1本の曲線で示してある。
トリガー発生手段91(図2参照)は、呼吸信号Sに基づいて、呼吸同期スキャンRS(iは1以上の整数)を開始するときのトリガーとなる呼吸同期トリガーAT(kは1以上の整数)を発生する。具体的には、トリガー発生手段91は、呼吸信号Sが、トリガレベルTLを超えてから、再びトリガレベルTLまで戻ったときに、呼吸同期トリガーATを発生する。
図5(a)の呼吸信号を参照すると、呼吸信号Sは、時点tにおいてトリガレベルTLに到達し、その後、トリガレベルTLを超え、時点tにおいて、再び、トリガレベルTLに戻る。したがって、トリガー発生手段91は、時点tにおいて、呼吸同期トリガーATを発生する。呼吸同期トリガーATが発生すると、呼吸同期トリガーATに同期して、呼吸同期スキャンRSが実行される。時点t〜t′の間は、被検体12の呼吸による体動は十分に小さいので、呼吸同期スキャンRSは、被検体12の呼吸による体動が十分に小さい間に実行される。
また、トリガー判断手段92(図2参照)は、呼吸同期スキャンRSが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATが発生したか否かを判断する。図5を参照すると、呼吸同期スキャンRSが開始されてから、所定の時間TXが経過する前の時点tにおいて、次の呼吸同期トリガーATが発生している。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATが発生したと判断する。この場合、MRI装置100は、呼吸同期トリガーATに同期して、呼吸同期スキャンRSを実行する。時点t〜t′の間は、被検体12の呼吸による体動は十分に小さいので、呼吸同期スキャンRSは、呼吸同期スキャンRSと同様に、被検体12の呼吸による体動が十分に小さい間に実行される。
以下、同様に、呼吸同期トリガーに同期して、呼吸同期スキャンが実行される。例えば、時点tn+1において呼吸信号SがトリガレベルTLに到達すると、呼吸同期トリガーATn+1が発生するので、呼吸同期トリガーATn+1に同期して、呼吸同期スキャンRSn+1が実行される。
また、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生したか否かを判断する。図5を参照すると、時点tn+1以降、被検体12の呼吸が浅くなってしまい、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、次の呼吸同期トリガーATn+2は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生していないと判断する。この場合、MRI装置100は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。したがって、次の呼吸同期トリガーATn+2は発生しないが、MRI装置100は、被検体12をスキャンすることができる。
更に、トリガー判断手段92は、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生したか否かを判断する。図5を参照すると、時点tn+1以降、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、呼吸同期トリガーATn+3は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生していないと判断する。この場合、MRI装置100は、次の呼吸非同期スキャンBNを開始する。したがって、次の呼吸同期トリガーATn+3は発生しないが、MRI装置100は、被検体12をスキャンすることができる。
時点tn+3以降も、同様に、呼吸非同期スキャンが実行され、時点tにおいて最後の呼吸非同期スキャンBNが開始される。最後の呼吸非同期スキャンBNによるデータが収集されたら、撮影を終了する。
第1の形態では、所定の時間TXの間に次の呼吸同期トリガーが発生しない場合、呼吸非同期スキャンを実行する。したがって、撮影中に被検体12が眠ってしまうなどの理由によって、呼吸同期トリガーが発生しなくなっても、スキャンを続けて実行することができる。
尚、第1の形態では、横隔膜を横切る領域からナビゲータエコーを収集し、収集したナビゲータエコーに基づいて横隔膜の位置を検出することによって、呼吸信号Sを得ている。しかし、ナビゲータエコーを収集する代わりに、ベローズを用いて呼吸信号Sを得てもよい。
また、第1の形態では、時間設定手段93が設定する所定の時間TXの開始時点は、スキャンの開始時点に一致している。しかし、次のスキャンを実行することができるのであれば、所定の時間TXの開始時点は、必ずしもスキャンの開始時点に一致させる必要はない(図6参照)。
図6は、開始時点が異なる所定の時間を示す図である。
図6には、2つの所定の時間TXおよびTXが示されている。所定の時間TXの開始時点は、スキャンの終了時点tに一致しており、所定の時間TXの開始時点は、スキャンの途中時点tに一致している。時間設定手段93によって設定される所定の時間がTXの場合、所定の時間TXに従って呼吸非同期スキャンBNが開始する。具体的には、呼吸同期スキャンRSの終了時点tから所定の時間TXが経過しても次の呼吸同期トリガーが発生していない場合に、呼吸非同期スキャンBNが開始される。
一方、時間設定手段93によって設定される所定の時間がTXの場合、所定の時間TXに従って呼吸非同期BNが開始する。具体的には、呼吸同期スキャンRSの途中時点tから所定の時間TXが経過しても次の呼吸同期トリガーが発生していない場合に、呼吸非同期スキャンBNが開始する。
図6に示すように、次のスキャンを実行することができるのであれば、所定の時間の開始時点は、必ずしもスキャンの開始時点に一致させる必要はない。
また、所定の時間TXは、被検体を撮影している途中で変更できるようにしてもよい。被検体を撮影している途中で所定の時間TXを変更できれば、撮影の途中で被検体の呼吸周期が変化しても、呼吸周期の変化に合わせて所定の時間TXを調整することができるので、更に被検体の呼吸運動に適した撮影をすることができる。
尚、第1の形態では、オペレータ13が入力装置10から所定の時間TXを入力することによって、時間設定手段93が所定の時間TXを設定している。しかし、時間設定手段93が呼吸信号Sを解析して所定の時間TXを自動的に設定してもよい。
(2)第2の形態
図7は、第2の形態のMRI装置の概略図である。
第2の形態のMRI装置200は、スキャン実行判断手段94を備えているが、その他の構成は、第1の形態のMRI装置100と同じである。したがって、第2の形態のMRI装置200については、スキャン実行判断手段94について、主に説明する。
スキャン実行判断手段94は、呼吸同期スキャン又は呼吸非同期スキャンから所定の時間TXが経過しても次の呼吸同期トリガーが発生しない場合、呼吸信号Sに基づいて、呼吸同期トリガーが発生していなくても被検体12から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断する。尚、中央処理装置9は、スキャン実行判断手段94の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、スキャン実行判断手段94として機能する。
以下に、第2の形態のMRI装置200の動作について、図8を参照しながら説明する。
図8は、第2の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。図8(a)は呼吸信号を示す図、図8(b)はスキャンが実行されている期間を示す図である。
尚、呼吸同期スキャンRS〜RSn+1は、第1の形態と同じ手順で実行されるので、説明は省略する。
トリガー判断手段92(図7参照)は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生したか否かを判断する。図8を参照すると、次の呼吸同期トリガーATn+2は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過し、更に時間ΔTが経過した時点tn+2において発生している。つまり、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前は(時点tn+1〜tn+1′)、次の呼吸同期トリガーATn+2は発生していない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生していないと判断する。トリガー判断手段92が次の呼吸同期トリガーATn+2は発生していないと判断した場合、スキャン実行判断手段94(図7参照)は、呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断する。この判断は、以下のようにして行う。
スキャン実行判断手段94は、先ず、時点tn+1′における呼吸信号Sの信号値Vaが所定の範囲AW(図8に示す斜線の範囲)に含まれているか否かを判断する。所定の範囲AWは、呼吸による体動が小さい範囲を表している。尚、所定の範囲AWは、オペレータ13が設定してもよいし、呼吸信号Sを解析してMRI装置200が自動的に設定してもよい。
図8では、時点tn+1′における呼吸信号Sの信号値Vaが、所定の範囲AWから外れているので、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sは時点tn+1′において所定の範囲AWに含まれていないと判断する。呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれていないときに呼吸非同期スキャンを開始してしまうと、呼吸非同期スキャンは、呼吸による体動が大きい間に実行される可能性が高くなる。呼吸による体動が大きい間に呼吸非同期スキャンを実行してしまうと、体動アーチファクトの原因になるので、呼吸非同期スキャンは、できるだけ体動の小さい間に実行されることが望ましい。そこで、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sは時点tn+1′において所定の範囲AWに含まれていないと判断した場合、呼吸非同期スキャンを実行しないと判断する。
時点tn+1′を経過した後、呼吸信号Sは次第に大きくなるが、再び小さくなり、時点tn+2において、トリガレベルTLに到達する。したがって、トリガー発生手段91(図7参照)は、時点tn+2において呼吸同期トリガーATn+2を発生する。呼吸同期トリガーATn+2が発生するので、MRI装置200は、呼吸同期トリガーATn+2に同期して、呼吸同期スキャンRSn+2を実行する。
トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+2が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生したか否かを判断する。図8を参照すると、時点tn+2以降、被検体12の呼吸が浅くなってしまい、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、呼吸同期トリガーATn+3は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+2が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生していないと判断する。トリガー判断手段92が次の呼吸同期トリガーATn+3は発生していないと判断した場合、スキャン実行判断手段94(図7参照)は、所定の時間TXが経過した時点tn+3において、呼吸信号Sの信号値Vbが所定の範囲AW(図8に示す斜線の範囲)に含まれているか否かを判断する。図8では、時点tn+3における呼吸信号Sの信号値Vbが所定の範囲AWに含まれているので、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sは時点tn+3において所定の範囲AWに含まれていると判断する。呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれているときに呼吸非同期スキャンBNを開始すると、呼吸非同期スキャンBNは、呼吸による体動が小さい間に実行される可能性が高い。したがって、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sが時点tn+3において所定の範囲AWに含まれていると判断した場合、呼吸非同期スキャンBNを実行すると判断する。この判断を受けて、MRI装置200は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。
また、トリガー判断手段92は、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+4が発生したか否かを判断する。図8を参照すると、時点tn+2以降、被検体12の呼吸が浅くなってしまい、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、呼吸同期トリガーATn+4は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+4が発生していないと判断する。トリガー判断手段92が次の呼吸同期トリガーATn+4は発生していないと判断した場合、スキャン実行判断手段94(図7参照)は、所定の時間TXが経過した時点tn+4において、呼吸信号Sの信号値Vcが所定の範囲AW(図8に示す斜線の範囲)に含まれているか否かを判断する。図8では、時点tn+4における呼吸信号Sの信号値Vcが所定の範囲AWに含まれているので、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sは時点tn+4において所定の範囲AWに含まれていると判断する。したがって、スキャン実行判断手段94は、呼吸非同期スキャンBNを実行すると判断する。この判断を受けて、MRI装置200は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。
以下同様に、呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれているか否かを判断しながら、スキャンを実行し、必要な全データを収集したら、撮影を終了する。
第2の形態では、所定の時間TXが経過する前に呼吸同期トリガーが発生しなかった場合、呼吸非同期スキャンを開始する前に、呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれているか否かを判断している。したがって、呼吸による体動が小さいに間にスキャンを実行することが困難であると考えられる場合、呼吸非同期スキャンは開始されないので、体動アーチファクトを低減することができる。
(3)第3の形態
図9は、第3の形態のMRI装置の概略図である。
第3の形態のMRI装置300は、スキャンにより収集されたデータを棄却するか否かを判断するデータ棄却判断手段95を備えているが、その他の構成は、第1の形態のMRI装置100と同じである。したがって、第3の形態のMRI装置300については、図10を参照しながら、主に、データ棄却判断手段95について説明する。尚、中央処理装置9は、データ棄却判断手段95の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、データ棄却判断手段95として機能する。
図10は、第3の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。図10(a)は呼吸信号を示す図、図10(b)はスキャンが実行されている期間を示す図である。
尚、呼吸同期スキャンRS〜RSn+1は、第1の形態と同じ手順で実行されるので、説明は省略する。
トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生したか否かを判断する。図10を参照すると、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前は(時点tn+1〜tn+2)、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、呼吸同期トリガーATn+2は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+1が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生していないと判断する。この場合、MRI装置300は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。したがって、MRI装置300は、次の呼吸同期トリガーATn+2が発生していなくても、被検体12のスキャンを実行することができる。
呼吸非同期スキャンBNが終了した後、データ棄却判断手段95(図9参照)は、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータを棄却するか否かを判断する。この判断は、以下のようにして行う。
データ棄却判断手段95は、先ず、呼吸非同期スキャンBNが終了した時点tn+2′における呼吸信号Sの信号値Va′が所定の範囲AWに含まれているか否かを判断する。所定の範囲AWは、呼吸による体動が小さい範囲を表している。尚、所定の範囲AWは、オペレータ13が設定してもよいし、呼吸信号Sを解析してMRI装置200が自動的に設定してもよい。
図10では、呼吸信号Sの信号値Va′は、時点tn+2′において所定の範囲AWに含まれているので、データ棄却判断手段95は、呼吸信号Sは時点tn+2′において所定の範囲AWに含まれていると判断する。呼吸非同期スキャンBNが終了した時点の呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれている場合、呼吸非同期スキャンBSにより収集されたデータの大部分は、呼吸による体動が小さい間に収集された可能性が高い。したがって、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータを用いて画像を再構成しても、ほとんど体動アーチファクトの原因にはならないと考えられる。そこで、データ棄却判断手段95は、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータを、画像再構成のデータとして採用すると決定する。
また、トリガー判断手段92は、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから所定の時間TXが経過する前に(時点tn+2〜tn+3)、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生したか否かを判断する。図10を参照すると、呼吸信号Sは、時点tn+2〜tn+3の間にトリガレベルTLを超えているが、トリガレベルTLを超えた後、時点tn+2〜tn+3の間にトリガレベルTLには戻っていない。したがって、呼吸非同期スキャンBNが開始されてから所定の時間TXが経過する前に(時点tn+2〜tn+3)、次の呼吸同期トリガーATn+3は発生しない。この場合、MRI装置300は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。
呼吸非同期スキャンBNが終了した後、データ棄却判断手段95は、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータを棄却するか否かを判断する。データ棄却判断手段95は、データを棄却するか否かを判断するために、先ず、呼吸非同期スキャンBNが終了した時点tn+3′における呼吸信号Sの信号値Vb′が所定の範囲AWに含まれているか否かを判断する。図10では、呼吸信号Sの信号値Vb′は、時点tn+3′において所定の範囲AWから外れているので、データ棄却判断手段95は、呼吸信号Sは時点tn+3′において所定の範囲AWに含まれていないと判断する。呼吸非同期スキャンBNが終了した時点tn+3′の呼吸信号Sが所定の範囲AWから外れている場合、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータの大部分は、呼吸による体動が大きい間に収集された可能性が高い。呼吸による体動が大きい間に収集されたデータを用いて画像を再構成すると、体動アーチファクトの原因になるので、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータは、画像再構成用のデータとしては使用しないことが望ましい。そこで、データ棄却判断手段95は、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータは棄却すると判断する。
以下同様に、データを棄却するか否かを判断しながら、スキャンを続ける。
第3の形態では、呼吸信号Sが所定の範囲AWから外れている場合、呼吸非同期スキャンによって収集されたデータを棄却すると判断する。したがって、呼吸による体動が大きい間に収集されたデータは、画像を再構成するときのデータとしては採用されないので、体動アーチファクトの低減された画像を得ることができる。
尚、第3の形態では、呼吸非同期スキャンを実行したときにのみ、データを棄却するか否かを判断している。しかし、呼吸同期スキャンを実行した場合にも、データを棄却するか否かを判断してもよい。
(4)第4の形態
第2の形態ではスキャン実行判断手段を有するMRI装置200について説明されており、第3の形態ではデータ棄却判断手段を有するMRI装置300について説明されている。第4の形態では、スキャン実行判断手段とデータ棄却判断手段とを両方有するMRI装置について説明する。
図11は、第4の形態のMRI装置の概略図である。
第4の形態のMRI装置400は、スキャンにより収集されたデータを棄却するか否かを判断するデータ棄却判断手段95を備えているが、その他の構成は、第2の形態のMRI装置200(図7参照)と同じである。したがって、第4の形態のMRI装置400については、主に、データ棄却判断手段95について説明する。尚、中央処理装置9は、データ棄却判断手段95の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、データ棄却判断手段95として機能する。
以下に、第4の形態のMRI装置400の動作について、図12を参照しながら説明する。
図12は、第4の形態において実行されるスキャンの一例を示す図である。図12(a)は呼吸信号を示す図、図12(b)はスキャンが実行されている期間を示す図である。
尚、呼吸同期スキャンRS〜RSn+2は、第2の形態と同じ手順(図8参照)で実行されるので、説明は省略する。
呼吸同期スキャンRSn+2が終了した後、データ棄却判断手段95(図11参照)は、呼吸同期スキャンRSn+2が終了した時点tn+2′における呼吸信号Sの信号値Va′が所定の範囲AWに含まれているか否かを判断する。図12では、呼吸信号Sの信号値Va′は、時点tn+2′において所定の範囲AWに含まれているので、データ棄却判断手段95は、呼吸信号Sは時点tn+2において所定の範囲AWに含まれていると判断する。呼吸同期スキャンRSn+2が終了した時点の呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれている場合、呼吸同期スキャンRSn+2により収集されたデータを、画像再構成のデータとして採用すると決定する。
また、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+2が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生したか否かを判断する。図12を参照すると、呼吸同期スキャンRSn+2が開始されてから、所定の時間TXが経過する前は(時点tn+2〜tn+3)、呼吸信号Sは、トリガレベルTLよりも低いままとなっているので、呼吸同期トリガーATn+3は発生しない。したがって、トリガー判断手段92は、呼吸同期スキャンRSn+2が開始されてから、所定の時間TXが経過する前に、次の呼吸同期トリガーATn+3が発生していないと判断する。トリガー判断手段92が次の呼吸同期トリガーATn+3は発生していないと判断した場合、スキャン実行判断手段94(図11参照)は、所定の時間TXが経過した時点tn+3において、呼吸信号Sの信号値Vbが所定の範囲AW(図12に示す斜線の範囲)に含まれているか否かを判断する。図12では、時点tn+3における呼吸信号Sの信号値Vbが所定の範囲AWに含まれているので、スキャン実行判断手段94は、呼吸信号Sは時点tn+3において所定の範囲AWに含まれていると判断する。この場合、MRI装置400は、呼吸非同期スキャンBNを開始する。
呼吸非同期スキャンBNが終了した後、データ棄却判断手段95は、呼吸非同期スキャンBNが終了した時点tn+3′における呼吸信号Sの信号値Vb′が所定の範囲AWに含まれているか否かを判断する。図12では、呼吸信号Sの信号値Vb′は所定の範囲AWから外れているので、データ棄却判断手段95は、呼吸信号Sは時点tn+3′において所定の範囲AWに含まれていないと判断する。呼吸非同期スキャンBNが終了した時点tn+3′の呼吸信号Sが所定の範囲AWから外れている場合、データ棄却判断手段95は、呼吸非同期スキャンBNにより収集されたデータは棄却すると判断する。
以下同様に、スキャンを開始するか否かの判断と、データを棄却するか否かの判断を行いながら、スキャンを実行し、必要な全データを収集したら、撮影を終了する。
第4の形態では、所定の時間TXが経過する前に呼吸同期トリガーが発生しなかった場合、呼吸非同期スキャンを開始する前に、呼吸信号Sが所定の範囲AWに含まれているか否かを判断している。したがって、呼吸による体動が小さいに間にスキャンを実行することが困難であると考えられる場合、呼吸非同期スキャンは開始されないので、体動アーチファクトを低減することができる。
また、第4の形態では、呼吸非同期スキャンが実行されても、呼吸非同期スキャンの終了時点における呼吸信号Sが所定の範囲AWから外れている場合、呼吸非同期スキャンによって収集されたデータを棄却すると判断する。したがって、呼吸非同期スキャンの開始時点において呼吸による体動が小さくても、呼吸非同期スキャンの終了時点において呼吸による体動が大きくなっている場合には、収集されたデータは、画像を再構成するときのデータとしては採用されないので、体動アーチファクトを更に低減することができる。
尚、第4の形態では、呼吸非同期スキャンを実行したときにのみ、データを棄却するか否かを判断している。しかし、呼吸同期スキャンを実行した場合にも、データを棄却するか否かを判断してもよい。
また、第1〜第4の形態では、磁気共鳴イメージング装置を用いた例について説明されている。しかし、本発明は、呼吸同期トリガーに同期してスキャンを行うモダリティであれば、CT(Computed
Tomography)装置など、磁気共鳴イメージング装置とは別のモダリティにも適用することができる。
2 磁場発生装置
3 テーブル
4 受信コイル
5 シーケンサ
6 送信器
7 勾配磁場電源
8 受信器
9 中央処理装置
10 入力装置
11 表示装置
12 被検体
13 オペレータ
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 送信コイル
31 クレードル
91 トリガー発生手段
92 トリガー判断手段
93 時間設定手段
94 スキャン実行判断手段
95 データ棄却判断手段
100、200、300、400 MRI装置

Claims (13)

  1. 被検体の呼吸信号に基づいて呼吸同期トリガーを発生するトリガー発生手段と、
    前記呼吸同期トリガーに同期して前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸同期スキャンを実行するスキャン手段と、
    を有する撮影装置であって、
    前記スキャン手段は、
    前記呼吸同期スキャンから所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、前記呼吸同期トリガーが発生していなくても前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンを実行する、撮影装置。
  2. 前記呼吸非同期スキャンから前記所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、次の呼吸非同期スキャンを実行する、請求項1に記載の撮影装置。
  3. 被検体の呼吸信号に基づいて呼吸同期トリガーを発生するトリガー発生手段と、
    前記呼吸同期トリガーに同期して前記被検体のスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記呼吸同期スキャンから前記所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、前記呼吸信号に基づいて、前記呼吸同期トリガーが発生していなくても前記被検体から磁気共鳴信号を収集するための呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断するスキャン実行判断手段と、
    を有する撮影装置であって、
    前記スキャン手段は、
    前記スキャン実行判断手段が前記呼吸非同期スキャンを実行すると判断した場合、前記呼吸非同期スキャンを実行する、撮影装置。
  4. 前記スキャン実行判断手段は、
    前記被検体の呼吸信号が所定の範囲から外れているか否かに基づいて、前記呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断する、請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記スキャン実行判断手段は、
    前記呼吸非同期スキャンから前記所定の時間が経過しても呼吸同期トリガーが発生しない場合、前記呼吸信号に基づいて、次の呼吸非同期スキャンを実行するか否かを判断する、請求項3または4に記載の撮影装置。
  6. 前記所定の時間が経過する前に、前記呼吸同期トリガーが発生したか否かを判断するトリガー判断手段を有する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
  7. 前記呼吸同期スキャン又は前記呼吸非同期スキャンにより収集されたデータを棄却するか否かを判断するデータ棄却判断手段、を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
  8. 前記データ棄却判断手段は、
    前記被検体の呼吸信号が所定の範囲から外れている場合、前記呼吸同期スキャン又は前記呼吸非同期スキャンにより収集されたデータを棄却すると判断する、請求項7に記載の撮影装置。
  9. 前記所定の時間を設定する時間設定手段を有する、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
  10. 前記所定の時間を入力するための入力装置を有する、請求項9に記載の撮影装置。
  11. 前記所定の時間の開始時点は、
    前記スキャンの開始時点、前記スキャンの終了時点、又は前記スキャンの途中時点に一致している、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
  12. 前記所定の時間の値は変更可能である、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
  13. 前記撮影装置は、磁気共鳴イメージング装置又はCT装置である、請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の撮影装置。
JP2010192625A 2010-08-30 2010-08-30 撮影装置 Active JP5633902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192625A JP5633902B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192625A JP5633902B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012045316A true JP2012045316A (ja) 2012-03-08
JP5633902B2 JP5633902B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=45900889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010192625A Active JP5633902B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5633902B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008093098A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc イメージング装置
JP2009160014A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Mri装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008093098A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc イメージング装置
JP2009160014A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Mri装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5633902B2 (ja) 2014-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5613811B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4820567B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴信号の収集方法
JP5345610B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2009261904A (ja) 医用撮像装置
JP6008839B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法
JP2011147561A (ja) 磁気共鳴映像装置
JP2004202043A (ja) 磁気共鳴撮影装置
US9629569B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and image generation method for guidance and positioning
KR101826702B1 (ko) 자기 공명 영상 장치 및 그 방법
KR101652048B1 (ko) 자기 공명 영상 장치 및 자기 공명 영상의 생성 방법
JP5337385B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
KR101797674B1 (ko) 자기 공명 영상 촬영 장치 및 그에 따른 자기 공명 영상 촬영 방법
JP5633902B2 (ja) 撮影装置
JP2011110328A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP5922437B2 (ja) 磁気共鳴装置
JP2009106573A (ja) Mri装置
JP2008148918A (ja) Mri装置およびその制御方法
KR101786052B1 (ko) 자기 공명 영상 장치 및 그에 따른 자기 공명 영상 획득 방법
JP7382736B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2011143282A (ja) Mri装置
JP2017042224A (ja) 磁気共鳴装置
JP5902259B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
KR101733801B1 (ko) 자기 공명 영상 장치 및 그 방법
JP5847247B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2020011135A (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20130516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5633902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250