JP2012043884A - 電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 - Google Patents
電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012043884A JP2012043884A JP2010182258A JP2010182258A JP2012043884A JP 2012043884 A JP2012043884 A JP 2012043884A JP 2010182258 A JP2010182258 A JP 2010182258A JP 2010182258 A JP2010182258 A JP 2010182258A JP 2012043884 A JP2012043884 A JP 2012043884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- electrode layer
- current collector
- collector foil
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Abstract
【解決手段】集電箔1の一面に第1電極層3を形成後、集電箔1および第1電極層3を貫く貫通孔2を集電箔1側から穿ち、第2電極層4となる電極ペーストを集電箔1の他面に塗布するとともに貫通孔2内に電極ペーストを充填させ、さらに貫通孔2から第1電極層3側に電極ペーストをはみ出させる。電極ペーストを乾燥後、集電箔1および第1電極層3、第2電極層4のプレス加工で、貫通孔2内の電極ペーストよりなる第2電極層ボルト部5が押しつぶされると同時に、第1電極層3側にはみ出した電極ペーストよりなる第2電極層ナット部7が、ボルト部5よりも広がりを持った状態で第1電極層3に埋め込まれ、第2電極層の抜け止めとなる。
【選択図】図1
Description
このリチウムイオンキャパシタは、リチウムをドープし得るカーボン材料およびリチウムと合金化し難い銅等の金属集電体からなる負極と、リチウムイオンを含む電解液とを用いる点で、通常の電気二重層キャパシタと構成が異なる。
このリチウムイオンキャパシタでは、金属リチウムシートと負極とが電気的に接続されているため、これらの間の電位差を駆動力として、リチウムイオンの溶出および負極(具体的には、負極電極層)へのドープが進行する。
ここで、溶出したリチウムイオンを電極積層体全体に拡散させるためにはイオン伝導経路が必要であるため、電極積層体全体が多孔質の金属シートではなく、エキスパンドメタルやパンチングメタルのように予め多孔化した金属シートを用いる必要がある。
しかしながら、特許文献1のリチウムイオンキャパシタでは、予め多孔化した金属シートの表裏に電極層を塗工する際に、金属シートの孔を電極ペーストが透過して、電極の所々に孔があいてしまう、また、表裏の電極層の一部が集電箔から剥離しやすい等の問題点があった。
この方法により、保護フィルムの作用で集電箔の貫通孔を電極ペーストは透過しなくな
るが、レジスト塗布や酸によるエッチング、洗浄などの処理も必要となるなど、工程が複雑で、手間と時間がかかり、余分な材料が必要なため高コストになるという問題があり、また、表裏の電極層が集電箔から剥離しやすいなどの課題があって、根本的な解決策にはなっていなかった。
図1は、実施の形態1における電極の製造方法で製造した電極の断面模式図である。集電箔1の表裏に第1電極層(第一の電極層)3と第2電極層(第二の電極層)4が積層され、集電箔1および第1電極層3を貫通する貫通孔2が開口されている。貫通孔2内には
第1電極層3に密着した第2電極層ボルト部(貫通孔充填本体部)5および第2電極層ナット部(貫通孔充填先端部)7がある。つまり、実施の形態1の電極は、金属膜よりなる集電箔1、上記集電箔1の第一の面上に成膜された第1電極層3、上記集電箔1の第二の面上に成膜された第2電極層4、上記第2電極層4と一体形成され、上記集電箔1および上記第1電極層3を貫通する貫通孔2に充填された第2電極層ボルト部5、上記第2電極層4と一体形成され、上記第1電極層3の表面部に上記第2電極層ボルト部5の最小径よりも広がりを持って配置形成された第2電極層ナット部7を含むように構成されている。この電極は、例えば、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン電池に用いることができる。
まず、集電箔1の第一の面(図中下面側)に第1電極ペーストを塗布し、乾燥させ、第1電極層3を形成した後、上下面をひっくり返した状態とすることで、集電箔1の第二の面10を上面側に向けた配置とし、図3(a)の電極の断面図に示すような構造が得られる。
次に、図3(b)に示すように、集電箔1の第二の面10から円錐形の釘8を刺して、集電箔1および第1電極層3を貫通させる。なお、円錐形の釘8の形状は、根元部から先端部に向うほど細くなっている。
次に、図3(c)に示すように、釘8を第1電極層3および集電箔1から引き抜くことで、集電箔1および第1の電極層3に貫通孔2が穿たれた状態となる。この貫通孔2の形状は、釘8の外周形状が反映され、集電箔1の表面に近いほど開孔径が大きく、第一の電
極層3の表面に近いほど開孔径が小さくなるように形成される。
次に、図3(e)に示すように、ローラー9によって、図3(d)の電極を挟んでロールプレスし、第2電極層はみ出し部6を押しつぶして第1電極層3に埋め込み、第2電極層ナット部7に変形させることで、一つの電極を形成することができる。
集電箔1の厚さは、使用する材料の種類や、製造する電極に要求される特性等によって適切な寸法が異なってくるが、一般に5〜50μmの範囲となる。例えば、大きな充放電電流が要求されている場合には、内部抵抗を小さくするために比較的厚い集電箔が用いられるのに対し、小さな充放電電流が要求されている場合には、エネルギー密度を向上させるためにできるだけ薄い集電箔が用いられる。
また、第1電極層3および第2電極層4の厚さは、使用する材料の種類等によって最適な寸法が異なってくるが、一般に20〜100μmの範囲となる。
電箔1の強度が弱まる。
貫通孔2の孔径の最小値については、0.1mmから5mmが望ましい。最小孔径が0.1mmを下回ると、ペーストが貫通孔2を透過しにくくなる。また、5mmを上回ると、貫通孔2を透過するペーストが増加して、ペーストの粘度をかなり高く上げる必要が生じる。
集電箔に形成する貫通孔2のピッチ(隣り合う貫通孔までの最短距離に相当。)としては、1mmから50mmが望ましい。ピッチが1mmを下回ると、集電箔の強度が弱まる。また、50mmを上回ると、アンカーとしての強度が弱まる。
貫通孔2の形状については、円錐形が、釘8を挿入しやすく、抜きやすいので最も望ましいが、多角錐形であってもよく、先のとがった、円柱形もしくは多角柱形であってもよい。
図4は、実施の形態2における電極の製造方法で製造した電極を用いて形成した蓄電デバイスの一つであるリチウムイオンキャパシタの要部を示す断面模式図である。
このリチウムイオンキャパシタは、負極30、正極40の両方を実施の形態1の製造方法を用いて製造したものを用いて構成されており、集電箔31(41)および第1電極層33(43)を貫通する貫通孔内には、第2電極層34(44)と一体である貫通孔充填部35、45が嵌合されている。なお、この実施の形態2においては、貫通孔充填部35(45)は、実施の形態1で言う所の、第2電極層ボルト部5および第2電極層ナット部7に相当する部分を指す。また、負極30と正極40とをセパレータ11を介して対峙(対向配置)させるとともに、端部に金属リチウム箔12を置いて、電気的に負極30と短絡し、リチウムイオンを負極30にドープする、いわゆるリチウムプレドープが行われるよう構成されている。
以下に、実施の形態2としてリチウムイオンキャパシタの負極30および正極40と、リチウムイオンキャパシタの製造方法についてそれぞれ説明する。
リチウムイオンキャパシタの負極30の作製においては、第1電極層33となる第1電極ペーストとしては、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とし、固形分での重量比率で8%のポリフッ化ビニリデンにn-メチルピロリドン(NMP)と導電助剤としてのアセチレンブラック5%にn-メチルピロリドン(PVDF)を加えて混合して調整した。
また、第2電極層34となる第2電極ペーストとしては、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とし、固形分での重量比率で10%のポリフッ化ビニリデンにn-メチルピロリド
ン(PVDF)と導電助剤としてのアセチレンブラック5%にn-メチルピロリドン(N
MP)を加えて混合して調整した。第1電極ペーストよりも、NMPの添加量を増やして、粘度を第1電極ペーストよりも低くした。
上述の同じ電極ペーストを用いて、平坦な銅箔の表裏に第1電極ペーストと第2電極ペーストを塗布乾燥してロールプレスしたサンプルを作製して比較例1とし、上述した実施例1のリチウムイオンキャパシタの負極30と、それぞれ、3つのサンプルで剥離強度を比較したところ、平均値で、本発明の実施例1のものは比較例1の1.5倍の剥離強度を有していた。
リチウムイオンキャパシタの正極40の作製においては、第1電極層43となる第1電極ペーストとしては、平均粒径2μmの水蒸気賦活の活性炭粒子を主成分とし、固形分での重量比率で4%のアクリル系ポリマーバインダー(SBR)と導電助剤としてのアセチレンブラック3%に増粘剤としてアンモニアCMCを用いて調整した。
第2電極層44となる第2電極ペーストとしては、平均粒径2μmの水蒸気賦活の活性炭粒子を主成分とし、固形分での重量比率で6%のアクリル系ポリマーバインダー(SBR)と導電助剤としてのアセチレンブラック3%に増粘剤としてアンモニアCMCを用いて調整し、添加するアンモニアCMCの量を第1電極ペーストよりも少なくすることで、粘度を第1電極ペーストよりも低くした。
乾燥機を備えたロールコータ装置を用いて、第1電極ペーストを塗布乾燥した後、釘ロールとゴムロールに挟んで、集電箔41の第二の面から穿孔し、第二の面に第2電極ペーストを塗布し、乾燥させた。乾燥後、得られた第2電極層44の表面は平坦になっており、第1電極層43の貫通孔から第2電極層44が染み出していて、第1電極層43の貫通孔は、孔の開いた状態ではなく、わずかに第2電極層44が飛び出した状態となっていた。
同じペーストを用いて、アルミ箔の表裏に第1電極ペーストと第2電極ペーストを塗布乾燥してロールプレスしたサンプルを作製して比較例2とし、それぞれ、3つのサンプルで剥離強度を比較したところ、平均値で、本発明の実施例2のものは比較例2の2.1倍の剥離強度を有していた。
次に、上述のリチウムイオンキャパシタの正極40および負極30を用いたリチウムイオンキャパシタセルの作製においては、セパレータ11としてセルロース系紙セパレータ(厚さ35μm)を用い、またリチウムイオン供給源として金属リチウム箔12(厚さ30μm)を用いる。これらのセパレータ11および金属リチウム箔12と、上記正極40および負極30とを用いて、図4に要部断面図を示すように積層し、積層形セル18を完成させた。例えば、負極は6枚、正極は5枚となるように積層される。
次に、1.5mol/リットルのLiPF6を含む、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの重量比は3:7である)を収納容器13内に注入して封口し、リチウムイオンキャパシタを得た。
このリチウムイオンキャパシタを50℃の恒温槽内に7日間置いてエージング処理を行い、負極電極層へのリチウムイオンのドープを促進させてリチウムイオンキャパシタセルを完成させた。
上述のように作製したリチウムイオンキャパシタの性能試験において、25℃での容量および抵抗を測定した後、3.8Vで70℃の恒温槽で1000時間のフロート試験を行い、容量の低下が10%、内部抵抗の増大が30%で、性能に問題がないことを確認した。
なお、リチウムイオンキャパシタは、モータ回生(HEV、EV等の自動車用他)、瞬停補償装置、新エネルギーの出力平準化の蓄電装置(太陽光、風力)への適用が考えられる。
図6は、複合型蓄電デバイスの要部断面模式図である。複合型蓄電デバイスとは、リチウムイオンキャパシタとリチウムイオン電池とを組み合わせた複合型の蓄電デバイスを言う。
共通負極50にのみ実施の形態1の製造方法で製造した電極を用いている。共通負極50とハイブリッド正極60とを、セパレータ11を介して対峙させる。共通負極50の電極層へのリチウムプレドープは、リチウム金属箔を用いるのではなく、図中の矢印で示されるようにリチウム電池正極電極層63から共通負極50の第2電極層54に行われ、共通負極50の第1電極層53へは、貫通孔充填部(貫通孔充填本体部と貫通孔充填先端部の総称)55を透過して行われる。単にハイブリッド正極60と共通負極50の間に電力を供給して充電するのみで、共通負極50へのリチウムイオンプレドープが完了する。なお、ハイブリッド正極60のハイブリッドとは、電極の表裏で材料が異なるという意味であり、例えば、一方の電極層が活性炭、他方の電極層がリチウムイオン電池の正極材料によって構成されるものを言う。
以下に、実施の形態3の実施例として共通負極50、正極60、複合型蓄電デバイスの製造方法を説明する。なお、複合型蓄電デバイスの共通負極50は、上述の実施の形態2で作製した、リチウムイオンキャパシタの負極30をそのまま用いることができる。
活性炭正極電極ペーストとして、平均粒径2μmの水蒸気賦活の活性炭粒子を主成分とし、固形分での重量比率で4%のアクリル系ポリマーバインダー(SBR)と導電助剤としてのアセチレンブラック3%に増粘剤としてアンモニアCMCを用いて調整した。
リチウム電池正極電極ペーストとして、カーボン微粒子を表面にコーティングしたオリビン型リン酸鉄リチウムの微粒子、アセチレンブラック、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)をn-メチルピロリドン(NMP)に分散させて調整した。
厚さ25μmの純アルミニウム製の集電箔61の片面に活性炭正極電極ペーストを塗工乾燥し、厚さ100μmのキャパシタ正極電極層64を形成した。この集電箔61の裏面にリチウム電池正極ペーストを塗布乾燥し、厚さ100μmのリチウム電池正極電極63を形成し、180℃でホットロールプレスして、ハイブリッド正極60を得た。
セパレータ11としてセルロース系紙セパレータ(厚さ35μm、幅10cm、長さ1m)を用い、幅9cm、長さ90cmの共通負極50と、幅8.5cm、長さ80cmのハイブリッド正極とを扁平形状の芯材を用いて扁平に巻回して、扁平巻回形セル18aを完成させた。
図7の扁平巻回形セル18aの側面図および上面図に示すように、電極層を塗布していない集電箔を両端に集めて、負極端子ロッド20と正極端子ロッド21をそれぞれ溶接し、この扁平巻回形セル18aを、アルミニウム板を絞り加工した金属容器19に入れた。
次に、1.5mol/リットルのLiPF6を含む、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの重量比は3:7である)を金属容器19内に注入して封口し、複合型蓄電デバイスセルを得た。
なお、この図7に示す扁平巻回形セル18aは、例えばHEVやEV用に作成されている大型リチウムイオン電池の形状を示している。
25℃で0.5Cの電流値で充電と放電を繰り返して、容量および抵抗を測定した後、10Cで2000回の連続充放電試験を実施して性能に問題がないことを確認した。
次に、実施の形態4として、実施の形態3の共通負極50の第1電極ペーストを異なる組成とし、第1電極ペーストに水溶媒および水系バインダーを用い、第2電極ペーストに有機溶媒および有機系バインダーを用いる場合について示す。
以下に、実施の形態4の共通負極の製造方法を説明する。
実施の形態4の複合型蓄電デバイスでは、共通負極の、第1電極層となる第1電極ペーストとしては、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とし、固形分での重量比率で形分での
重量比率で4%のアクリル系ポリマーバインダー(SBR)と導電助剤としてのアセチレンブラック3%に増粘剤としてアンモニアCMCを用いて調整した。
第2電極ペーストとしては、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とし、固形分での重量比率で10%のポリフッ化ビニリデンにn-メチルピロリドン(PVDF)と導電助剤と
してのアセチレンブラック5%にn-メチルピロリドン(NMP)を加えて混合して調整
した。
次に、カレンダーロールプレスを用いて180℃でホットロールプレスすることで、本発明の電極(リチウムイオンキャパシタ用負極)を作成した。第1電極層と第2電極層の厚さは共に80μmであった。このリチウムイオンキャパシタの負極を実施例3とする。
また、共通負極の第1電極ペーストの材料と組成のみ実施の形態4と異なる組成とし、第1電極層にチタン酸リチウムの微粒子を主材料として用い、第2電極層にカーボンの微粒子を主材料として用いる例について示す。
以下に、実施の形態5の共通負極の製造方法を説明する。
複合型蓄電デバイスの第1電極層となる第1電極ペーストとしては、チタン酸リチウム粒子を主成分とし、固形分での重量比率で10%のポリフッ化ビニリデンにn-メチルピ
ロリドン(PVDF)と導電助剤としてのアセチレンブラック5%にn-メチルピロリド
ン(NMP)を加えて混合して調整した。
第2電極ペーストとしては、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とし、固形分での重量比率で10%のポリフッ化ビニリデンにn-メチルピロリドン(PVDF)と導電助剤と
してのアセチレンブラック5%にn-メチルピロリドン(NMP)を加えて混合して調整
した。
厚さは共に80μmであった。このリチウムイオンキャパシタ負極を実施例4とする。
本発明の実施例4の電極は、上述の実施例1の電極の剥離強度よりも剥離強度が増し、実施例1のものの1.3倍の剥離強度を有していた。これは、第1電極層と第2電極層の主材料が異なるため、ホットプレスした際に、異なる材料同士が入り組んで接合し、より強固なアンカー効果が得られたものと考えられる。
25℃で0.5Cの電流値で充電と放電を繰り返して、容量および抵抗を測定した後、10Cで2000回の連続充放電試験を実施して性能に問題がないことを確認した。
3、33、43、53 第1電極層 4、34、44、54 第2電極層
5 第2電極層ボルト部(貫通孔充填本体部)
6 第2電極層はみ出し部
7 第2電極層ナット部(貫通孔充填先端部)
8 釘 9 ローラー
10 集電箔第二の面 11 セパレータ
12 金属リチウム箔 13 収納容器
14 負極端子 15 負極端子溶接部
16 正極端子 17 正極端子溶接部
18 積層形セル 18a 扁平巻回形セル
19 金属容器 20 負極端子ロッド
21 正極端子ロッド 30 負極
35、45、55 貫通孔充填部 40 正極
50 共通負極 60 ハイブリッド正極
63 リチウム電池正極電極 64 キャパシタ正極電極。
Claims (9)
- 金属膜よりなる集電箔の第一の面上に、第一の電極ペーストよりなる第一の電極層を形成する工程、上記集電箔の第二の面から上記集電箔および上記第一の電極層を穿孔し、上記集電箔および上記第一の電極層を貫通する貫通孔を形成する工程、上記集電箔の第二の面上に、第二の電極ペーストを塗布して第二の電極層を形成し、上記貫通孔内に上記第二の電極ペーストを充填して貫通孔充填本体部を形成するとともに、上記貫通孔から上記第一の電極層表面側にはみ出した上記第二の電極ペーストよりなる貫通孔充填先端部を形成する工程、上記第二の電極ペーストを乾燥後、上記第一の電極層、上記集電箔、上記第二の電極層が重ね合わされた電極をプレスすることで、上記貫通孔充填先端部を上記第一電極層に埋め込ませる工程を含むことを特徴とする電極の製造方法。
- 上記貫通孔の孔径は、上記集電箔側から上記第一の電極層側にかけて小さくなるように穿たれ、上記貫通孔に充填される上記貫通孔充填本体部の最小径よりも、上記貫通孔充填先端部の最大径が大きくなるように成形されることを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
- 上記第二の電極層はバインダーを含み、上記バインダーの重量比率は、上記第一の電極層に含まれるバインダーの重量比率よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
- 上記第二の電極ペーストの粘度は、上記第一の電極ペーストの粘度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
- 上記第一の電極ペーストに水溶媒および水系バインダーを用い、上記第二の電極ペーストに有機溶媒および有機系バインダーを用いたことを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
- 上記第一の電極層の主材料としてチタン酸リチウムの微粒子を用い、上記第二の電極層の主材料としてカーボンの微粒子を用いたことを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
- 請求項1に記載の製造方法により製造した上記電極を、正極または負極の少なくとも一方に用いたことを特徴とする蓄電デバイス。
- 上記電極が共通負極として用いられ、上記電極の一方の面上に第一のセパレータを介して積層されたキャパシタ正極、上記電極の他方の面上に第二のセパレータを介して積層された電池正極を含むことを特徴とする請求項7記載の蓄電デバイス。
- 金属膜よりなる集電箔、上記集電箔の第一の面上に成膜された第一の電極層、上記集電箔の第二の面上に成膜された第二の電極層、上記第二の電極層と一体形成され、上記集電箔および上記第一の電極層を貫通する貫通孔に充填された貫通孔充填本体部、上記第二の電極層と一体形成され、上記第一の電極層の表面部に上記貫通孔充填本体部の最小径よりも広がりを持って配置形成された貫通孔充填先端部を含むことを特徴とする電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010182258A JP5328734B2 (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | 電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010182258A JP5328734B2 (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | 電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012043884A true JP2012043884A (ja) | 2012-03-01 |
JP5328734B2 JP5328734B2 (ja) | 2013-10-30 |
Family
ID=45899878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010182258A Expired - Fee Related JP5328734B2 (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | 電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5328734B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014128844A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 株式会社 日立製作所 | リチウムイオン二次電池 |
WO2023124303A1 (zh) * | 2021-12-31 | 2023-07-06 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 极片制造设备及极片制造方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10284349A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-10-23 | Honda Motor Co Ltd | エネルギー貯蔵装置用集電体 |
JP2001338844A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-07 | Kyocera Corp | 電気二重層コンデンサ |
JP2002118036A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-19 | Sanshin:Kk | 蓄電用電子部品および複合電極体 |
JP2004055541A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-02-19 | Hitachi Maxell Ltd | 複合エネルギー素子 |
JP2007234806A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子 |
JP2009123385A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 蓄電デバイス |
JP2009141114A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Mitsubishi Electric Corp | 電気二重層キャパシタ及びその製造方法 |
JP2009199964A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | 合材層の製造方法、管理方法、電極並びに蓄電装置 |
JP2009239140A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電極の製造方法および電極 |
-
2010
- 2010-08-17 JP JP2010182258A patent/JP5328734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10284349A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-10-23 | Honda Motor Co Ltd | エネルギー貯蔵装置用集電体 |
JP2001338844A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-07 | Kyocera Corp | 電気二重層コンデンサ |
JP2002118036A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-19 | Sanshin:Kk | 蓄電用電子部品および複合電極体 |
JP2004055541A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-02-19 | Hitachi Maxell Ltd | 複合エネルギー素子 |
JP2007234806A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子 |
JP2009123385A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 蓄電デバイス |
JP2009141114A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Mitsubishi Electric Corp | 電気二重層キャパシタ及びその製造方法 |
JP2009199964A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | 合材層の製造方法、管理方法、電極並びに蓄電装置 |
JP2009239140A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電極の製造方法および電極 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014128844A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 株式会社 日立製作所 | リチウムイオン二次電池 |
WO2023124303A1 (zh) * | 2021-12-31 | 2023-07-06 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 极片制造设备及极片制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5328734B2 (ja) | 2013-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4842633B2 (ja) | 電池又はキャパシタ用リチウム金属箔の製造方法 | |
JP4857073B2 (ja) | リチウムイオンキャパシタ | |
JP4918418B2 (ja) | リチウムイオンのプレドープ方法およびリチウムイオン・キャパシタ蓄電素子の製造方法 | |
KR101214727B1 (ko) | 전극, 이의 제조방법, 및 이를 포함하는 전기 화학 캐패시터 | |
WO2011093126A1 (ja) | 電力貯蔵デバイスセルとその製造方法、保管方法および蓄電デバイス | |
US20120042490A1 (en) | Method of pre-doping lithium ion into electrode and method of manufacturing electrochemical capacitor using the same | |
WO2006112068A1 (ja) | リチウムイオンキャパシタ | |
JP2012138408A (ja) | 電気化学デバイスおよびその製造方法 | |
JP2009141114A (ja) | 電気二重層キャパシタ及びその製造方法 | |
JP2012004491A (ja) | 蓄電デバイス | |
JP2005277064A (ja) | 電極の製造方法及び電極、並びに、電気化学デバイスの製造方法及び電気化学デバイス | |
JP5681351B2 (ja) | 電極集電体及びその製造方法、電極並びに蓄電素子 | |
JP4538694B2 (ja) | 電極捲回型電池 | |
JP5308646B2 (ja) | リチウムイオンキャパシタ | |
CN107731555A (zh) | 一种锂离子电容器的制作方法 | |
JP2010109080A (ja) | 蓄電素子用電極体の製造方法および蓄電素子用電極体ならびに非水系リチウム型蓄電素子 | |
JP5293539B2 (ja) | 支持体付電極活物質シート及び電気化学素子用電極の製造方法 | |
CN101934269A (zh) | 一种正极磷酸亚铁锂材料的涂布工艺及其锂离子电池 | |
JP5328734B2 (ja) | 電極の製造方法と蓄電デバイスならびに電極 | |
JP2011159642A (ja) | 電気化学デバイス | |
WO2013146464A1 (ja) | 電極材料、及びこの電極材料を用いたキャパシタ、二次電池 | |
JP2011119290A (ja) | 電気化学素子用電極の製造方法 | |
JP2013089606A (ja) | 電極シートおよびその製造方法、並びにそれを用いた蓄電デバイス | |
JP2011258798A (ja) | 電気化学デバイス | |
JP2012089823A (ja) | リチウムイオンキャパシタ及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130723 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5328734 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |