JP2012041840A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気触媒を保護するためのバイパス通路の開閉と、所望の量の排気を再循環させるための排圧調整を、簡便な構成で実現し得る排気装置を提供する。
【解決手段】排気触媒9を迂回して排気通路7の上下流を連通させるバイパス通路8と、排気通路7から分岐して吸気通路5に合流する排気還流通路10とを備える。そして、バイパス通路8を開閉する第1弁体13aと排気通路7及びバイパス通路8を開閉する第2弁体13bが一体として作動する流路切り替えバルブ13が、排気通路7とバイパス通路8の分岐部または合流部に設けられ、排気還流通路10が流路切り替えバルブ13より上流側で排気通路7から分岐する。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気浄化装置及び排気再循環装置を備える内燃機関の排気装置に関する。
内燃機関の排気通路に排気浄化用触媒を設けることが一般的に行われている。そして、冷間始動時の排気性能の悪化を防止するために、排気浄化用触媒が早期に活性化させるべく内燃機関から排気浄化用触媒までの排気通路長を短くする傾向がある。
しかし、内燃機関から排気浄化用触媒までの排気通路長を短くすると、高負荷運転時等のように排気温度が高い運転状態では、排気浄化用触媒が過剰に昇温するおそれがある。
そこで、排気浄化用触媒をバイパスするバイパス通路を設け、運転状態に応じて排気浄化用触媒をバイパスするように排気を流す構成が特許文献1に開示されている。
より具体的には、排気の一部を吸気系に再循環させるための排気還流装置を有し、バイパス通路と排気浄化用触媒下流の排気通路との合流部には、バイパス通路を開閉するバイパス制御弁が備えられ、排気還流用通路は排気通路の排気浄化用触媒より下流かつ合流部より上流の部位に接続されている。そして、バイパス制御弁は、合流部のバイパス通路開口部を全閉する第1状態と、バイパス通路開口部を開放し排気通路の流路を絞る第2状態とを選択し得る構成となっている。運転状態に応じて第1状態または第2状態を選択することにより、排気浄化用触媒が過剰に昇温することを防止している。
特開2005−351095号公報
ところで、再循環させる排気の量は、排気通路内の圧力(以下、排圧という)と、吸気通路の排気還流用通路が接続された部位の圧力との差圧に依存する。このため、低負荷運転時のように吸気通路内の負圧が発達している場合には、差圧が大きくなるので多量の排気を再循環させることができる。しかし、高負荷運転時のように吸気通路内が大気圧に近づくと、差圧が小さくなるため、所望の量の排気を再循環させることができないおそれがある。この場合、排圧を高めて差圧を大きくすればよいが、特許文献1の構成において排圧を高めるためには、バイパス制御弁の他に、さらに排圧増大用のバルブを設けることが必要となり、部品点数の増大を招くことになる。
そこで、本発明では排気浄化用触媒を保護するためのバイパス通路の開閉と、所望の量の排気を再循環させるための排圧調整を、簡便な構成で実現し得る排気装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の排気装置は、排気触媒を備える排気通路と、排気触媒の上流側で排気通路から分岐し排気触媒の下流側で排気通路に合流するバイパス通路と、排気通路から分岐して吸気通路に合流する排気還流通路と、を備える。そしてバイパス通路を開閉する第1弁体と、排気通路及びバイパス通路を開閉する第2弁体とが一体として作動する流路切り替えバルブと、流路切り替えバルブの動作を制御するコントローラとを備える。さらに、流路切り替えバルブが排気通路とバイパス通路の分岐部または合流部に設けられ、排気還流通路が流路切り替えバルブより上流側で排気通路から分岐する。
本発明によれば、バイパス通路を開閉する第1弁体と排気通路及びバイパス通路を開閉する第2弁体を有する流路切り替え弁を備えるので、バイパス通路の開閉及び排圧調整を簡便な構成で実現することができる。
本発明を適用する排気装置を含む内燃機関システムの構成図である。 流路切り替えバルブの構成を示す図である。 シャフトの回転角とバイパス通路及び排気通路の流路開口面積の関係を示す図である。 ECUが実行するバルブ角度制御ルーチンの内容を示すフローチャートである。 (A)は第1状態のバルブ角度、(B)は第2状態のバルブ角度、(C)は第2状態のバルブ角度のその他の例、(D)は第3状態のバルブ角度を示す図である。 コントローラに格納された、運転領域とEGR率との関係を示すマップである。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用する排気装置を含む内燃機関システムの構成図である。
内燃機関1の吸入空気量は、吸気マニホールド2の入口に設置したスロットルチャンバ3により調整される。スロットルチャンバ3より上流側の吸気通路4には、ターボ式過給機14のコンプレッサ14aが介装されている。
一方、排気マニホールドの出口には、ターボ式過給機14のタービン14bが接続されている。タービン14bが内燃機関1の排気エネルギにより駆動されると、シャフトを介して連結されているコンプレッサ14aが回転し、ターボ式過給機14より上流の吸気通路5を流れてきた吸気を加圧する。
排気通路7には排気浄化用の触媒9が介装されている。そして、触媒9より上流側で分岐し、触媒9より下流側で合流するバイパス通路8が設けられている。排気通路7とバイパス通路8の合流部には、流路切り替えバルブ13が設けられている。この流路切り替えバルブ13の詳細については後述する。
なお、排気通路7のバイパス通路8との合流部より下流側には、図示しないが排気浄化用の触媒が設けられており、触媒9をバイパスした排気を浄化する。バイパス通路8及び合流部以降の排気通路7を通過する間に排気の温度が低下するので、この下流側の触媒が排気の熱により劣化することはない。
また、排気通路7の触媒9より下流かつバイパス通路8との合流部より上流側の部位からは、排気還流用の通路(以下、EGR通路という)10が分岐している。EGR通路10はコンプレッサ14aより上流側の吸気通路5に合流する。なお、EGR通路10には排気還流ガス(以下、EGRガスという)を冷却するEGRクーラ11及びEGRガスの流量を調節するEGRバルブ12が介装されている。なお、EGR通路10の分岐部は触媒9の上流側であっても構わない。
スロットルチャンバ3、流路切り替えバルブ13、及びEGRバルブ12の制御は、コントローラ(ECU)15により行われる。ECU15は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。ECU15を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
ECU15は、クランク角センサ16の検出値に基づいてエンジン回転速度を、アクセル開度センサ17の検出値に基づいて負荷を、それぞれ読み込み、これらに基づいてスロットルチャンバ3等の制御を行う。
図2は、流路切り替えバルブ13の構成を示す図である。
流路切り替えバルブ13は、バイパス通路8を開閉する第1弁体13aと排気通路7を開閉する第2弁体13bとがシャフト13cに所定の角度をもって取り付けられており、シャフト13cを軸として回転するよう駆動される。なお、流路切り替えバルブ13の駆動は、シャフト13cを電動モータ等で回転させることにより行う。
シャフト13cは、バイパス通路8と排気通路7の合流部の壁面近傍に、バイパス通路8と排気通路7のいずれに対しても直交するように設置される。
バイパス通路8の合流部付近の壁面には、第1弁体13aの先端の軌跡よりも外周側に張り出した拡径部22と、拡径部22のバイパス通路上流側で第1弁体13aの先端の軌跡に沿った円弧部21が設けられている。第1弁体12aの先端部が円弧部21のいずれかの部分、つまり上流側端部21aから下流側端部21bの間にあるときは、バイパス通路8は第1弁体13aによって閉鎖される。そして、第1弁体13aの先端部が拡径部22にあるときは、第1弁体13aと拡径部22の壁面との間に流路となる隙間が生じる。
一方、排気通路7の壁面には、第2弁体13bの先端の軌跡に沿った円弧部23が設けられている。第2弁体13bの先端が円弧部23のいずれかの部分、つまり円弧部23の上流側端部23aから下流側端部23bの間にあるときは、排気通路7は第2弁体13bによって閉鎖される。
また、第2弁体13bは拡径部22を閉鎖し得る形状となっており、第2弁体13bの先端が排気通路7の円弧部23と対向する壁面にあるときに、バイパス通路8は第2弁体13bに閉鎖される。つまり、第2弁体13bがバイパス通路8を閉鎖することで、排気通路7と拡径部22の連通が遮断されるので、拡径部22が排気流路の凹部となって排気の淀みや乱流が発生することを防止できる。
そして、第2弁体13bの先端部が円弧部23の下流側端部より下流側にあるときは、第2弁体13bと排気通路7の壁面との間に流路となる隙間が生じる。
第1弁体13aと第2弁体13bは、第1弁体13aがバイパス通路8を閉鎖する状態のときには第2弁体13bは排気通路7を閉鎖せず、第2弁体13bが排気通路7を閉鎖する状態のときには第1弁体13aがバイパス通路8を閉鎖しないようにシャフト13cに取り付けられる。例えば、図2においては、第1弁体13aの先端が円弧部21の上流側端部にあるときに、第2弁体13bの先端はバイパス通路8を閉鎖する。
この状態からシャフト13cが図中時計回りに回転すると、第1弁体13aの先端が円弧部21の下流側端部21bに来るまでは、バイパス通路8は第1弁体13aに閉鎖されたままで、排気通路7は第2弁体13bにより流路面積が徐々に絞られる。このようにバイパス通路8が閉鎖された状態で排気通路7の流路面積が絞られると排圧が上昇し、EGRバルブ12が開いていれば排気通路7と吸気通路5との差圧によって排気の一部が吸気通路5に還流し易くなる。
一方、第2弁体13bの先端が円弧部23の下流側端部23bから上流側端部23aの間にあるときは、排気通路7は第2弁体13bに閉鎖されたままで、第1弁体13aと拡径部22との間に隙間が生じるので、バイパス通路8は排気通路7と連通する。
なお、第1弁体13aの先端が円弧部21の下流側端部21bを通過してから、第2弁体13bの先端が円弧部23の下流側端部23bに到達するまでには、バイパス通路8及び排気通路7の両方が閉鎖されない期間がある。これは、両方を同時に閉鎖すると排圧が過剰に上昇して内燃機関1が停止してしまうからである。
図3は、シャフト13cの回転角(以下、バルブ角度という)とバイパス通路8及び排気通路7の流路開口面積の関係を示す図である。横軸はバルブ角度、縦軸はバイパス通路8、排気通路7の流路開口面積である。横軸の角度A1は、第1弁体13aの先端が円弧部21の上流側端部21aにあるとき、角度A3は同じく下流側端部21bにあるとき、角度A4は第2弁体13bの先端が円弧部23の上流側端部23aにあるとき、角度A2は角度A1と角度A3の中間にあるときである。図3に示すように、角度A1のとき、排気通路7の流路開口面積は最大となり、そこからシャフト13cが回転するのに伴って徐々に流路開口面積が減少する。この間、第1弁体13aの先端は円弧部21にあるので、バイパス通路8の流路開口面積はゼロのままである。バルブ角度が角度A3を過ぎると、バイパス通路8の流路開口面積が増大し始め、排気通路7の流路開口面積はゼロになる。そして、シャフト13cが回転するのに伴って、排気通路7の流路開口面積はゼロのまま、バイパス通路8の流路開口面積は増大し、バルブ角度が角度A4になると、バイパス通路8の流路開口面積は最大となる。このように、バルブ角度を変化させるだけで、バイパス通路8及び排気通路7の流路開口面積を変更することができる。
次に、バルブ角度の制御について説明する。
図4は、ECU15が実行するバルブ角度制御ルーチンの内容を示すフローチャートである。図5(A)−図5(D)は後述する第1状態から第3状態でのバルブ角度を示す図である。
ECU15は、内燃機関1の負荷及び回転速度等の運転状態に応じて、EGRを実行するか否かを判定し、さらに、EGRを実行する場合には新気量に対するEGRガスの導入割合(以下、EGR率)を決定する。例えば、コントローラ15に格納された図6の運転領域とEGR率との関係を示すマップに示すように、低負荷低回転領域等では燃焼安定性確保のためにEGRを実行せず、中負荷中回転領域等では燃費性能向上のためにEGRを実行し、高負荷高回転領域等では出力性能を優先するためにEGRを実行しない。以下、フローチャートのステップに従って説明する。
ステップS100で、ECU15は運転状態として負荷及びエンジン回転速度を読み込む。
ステップS110で、ECU15は運転状態に基づいて、現在の運転状態が第1状態か否かを判定する。第1状態とは、低負荷低回転領域で燃焼安定性を確保するためにEGRが禁止される領域であり、例えば図6の低負荷低回転領域側の禁止領域である。ECU15は、第1状態の場合にはステップS120の処理を実行し、そうでない場合はステップS130の処理を実行する。
ステップS120で、ECU15はバルブ角度をゼロ、つまり図5(A)に示すように第1弁体13aがバイパス通路8を閉鎖し、かつ第2弁体13bもバイパス通路8を閉鎖して排気通路7の流路開口面積が最大となる状態にする。これにより、内燃機関1から排出される排気はバイパス通路8を通ることなく、すべて排気通路7を流れる。そして、排気通路7の流路開口面積は最大となるので、排気通路7を流れる際の流路抵抗を低減することができる。
ステップS130で、ECU15は運転状態に基づいて、現在の運転状態が第2状態か否かを判定する。第2状態とは、運転状態に応じたEGR率でEGRを実行する領域である。
ステップS140で、ECU15は目標バルブ角度を算出する。具体的には、図6に示すようなEGR率マップを用いてEGR率を決定し、決定したEGR率となるようなバルブ角度を算出する。
例えば、EGRを実行する領域内で相対的に負荷が小さい領域では、図6に示すようにEGR率は相対的に高く設定されるが、負荷が小さいのでスロットルチャンバ3の開度が相対機に小さく、吸気負圧が発達しているので排気通路7と吸気通路4との差圧が確保できる。よって、図5(B)に示すように相対的に小さいバルブ角度となる。
また、EGRを実行する領域内で相対的に負荷が大きい領域では、図6に示すようにEGR率は相対的に低く設定されるが、負荷が大きいのでスロットルチャンバ3の開度が相対的に大きく、吸気マニホールド2内が大気圧に近づく。よって、EGRを実行するためには排圧を上昇させて排気通路7と吸気マニホールド2の差圧を確保する必要があり、図5(C)に示すように相対的に大きいバルブ角度となる。
EGR率に応じたバルブ角度は、内燃機関1の仕様等によって異なるので、内燃機関1ごとに実験等によってEGR率とバルブ角度との関係を予め調べてマップ化等しておき、これをステップS140で検索する。
ステップS150で、ECU15は目標バルブ角度となるように、シャフト13cを回転駆動するアクチュエータを駆動する。
ステップS160で、ECU15は第3状態であると判定する。第3状態とは、出力性能を優先させるためにEGRを禁止する高負荷高回転領域であり、例えば図6の高負荷高回転領域側の禁止領域である。
ステップS170で、ECU15は目標バルブ角度を最大に設定する。つまり、図5(D)に示すように、排気通路7が第2弁体13bに閉鎖され、バイパス通路8が開口した状態となるようなバルブ角度を設定する。図5(D)に示す状態にすると、触媒9より下流側で排気通路7が閉鎖されるので、バイパス通路8との分岐部より下流側の排気通路7には排気が流れない。つまり、すべての排気は触媒9を通過せずにバイパス通路8を通る。これにより、高温の排気が触媒9を通過しなくなるので、触媒9の熱劣化を抑制することができ、また、EGRが行われることもない。
ステップS180で、ECU15は目標バルブ角度となるようにシャフト13cを回転駆動するアクチュエータを駆動する。
上述したように、バイパス通路8を閉鎖する状態と排気通路7を閉鎖する状態の切り替え、及びバイパス通路8を閉鎖した状態での排気通路7の流路開口面積の調整を、シャフト13cを回転させるだけで、つまり一つの流路切り替えバルブ13だけで実現できる。なお、EGR通路10を排気通路7とバイパス通路8の分岐部より上流側で分岐させ、流路切り替えバルブ13を排気通路7とバイパス通路8の分岐部に設けても同様の作用、効果が得られる。
以上にように本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)流路切り替えバルブ13は、バイパス通路8を開閉する第1弁体13aと、排気通路7及びバイパス通路8を開閉する第2弁体13bが一体として作動し、排気通路7とバイパス通路8の分岐部または合流部に設けられる。そして、EGR通路10が流路切り替えバルブ13より上流側で排気通路7から分岐する。これにより、流路切り替えバルブ13だけで、つまり部品点数を増大させることなく、バイパス通路8の開閉と排気通路7の流路開口面積の絞りを行うことができる。
(2)流路切り替えバルブ13は、シャフト13cの回転角が変化することで、バイパス通路8が閉鎖される状態と、バイパス通路8を閉鎖したまま排気通路7の流路開口面積の絞り量を変化させ得る状態と、バイパス通路8が開放され排気通路7が閉鎖される状態と、を切り替え得る。すなわち、上記各状態を切り替える場合の制御対象はシャフト13cの回転角だけとなるので、制御の複雑化等を招くことがない。
(3)コントローラ15は、目標EGR率を実現し得る排圧になるようにシャフト13cの回転角を制御するので、確実に目標EGR率を達成することができる。
(4)コントローラ15は、触媒9が劣化する程度に排気が高温になる場合には、排気通路7が閉鎖されてバイパス通路8が開放される状態となるようにシャフト13cの回転角を制御するので、高温の排気による触媒9の劣化を防止することができる。
(5)コントローラ15は、EGRを実行しない場合、又は排気通路7の流路開口面積を絞らなくても目標EGR率を実現し得る場合には、排気通路7が開放されてバイパス通路8が閉鎖されるようシャフト13cの回転角を制御する。したがって、不必要に排気の流路抵抗を増大させることを防止できる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 内燃機関
2 吸気マニホールド
3 スロットルチャンバ
4 スロットルチャンバより上流側の吸気通路
5 ターボ式過給機より上流の吸気通路
6 排気マニホールド
7 排気通路
8 バイパス通路
9 触媒
10 EGR通路
11 EGRクーラ
12 EGRバルブ
13 流路切り替えバルブ
13a 第1弁体
13b 第2弁体
13c シャフト
14 ターボ式過給機
15 コントローラ(ECU)
16 クランク角センサ
17 アクセル開度センサ
21 円弧部
22 拡径部
23 円弧部

Claims (6)

  1. 排気触媒を備える排気通路と、
    前記排気触媒の上流側で前記排気通路から分岐し前記排気触媒の下流側で前記排気通路に合流するバイパス通路と、
    前記排気通路から分岐して吸気通路に合流する排気還流通路と、
    を備える内燃機関の排気装置において、
    前記バイパス通路を開閉する第1弁体と、前記排気通路及び前記バイパス通路を開閉する第2弁体とが一体として作動する流路切り替えバルブと、
    前記流路切り替えバルブの動作を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記流路切り替えバルブが前記排気通路と前記バイパス通路の分岐部または合流部に設けられ、前記排気還流通路が前記流路切り替えバルブより上流側で前記排気通路から分岐することを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 前記流路切り替えバルブは、前記第1弁体及び前記第2弁体が前記バイパス通路を閉鎖する通常状態と、前記第1弁体が前記バイパス通路を閉鎖したまま前記第2弁体によって前記排気通路の流路開口面積の絞り量を変化させ得る排圧調整状態と、前記第1弁体が前記バイパス通路を開放し前記第2弁体が前記排気通路を閉鎖するバイパス状態と、を切り替え得る請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 前記流路切り替えバルブは、前記第1弁体及び前記第2弁体が一のシャフトに固定され、前記シャフトの回転角が変化することで、前記通常状態と前記排圧調整状態と前記バイパス状態とを切り替える請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 前記コントローラは、前記排圧調整状態では運転状態に応じて定まる目標排気還流率を実現し得る排圧になるように前記シャフトの回転角を制御する請求項3に記載の内燃機関の排気装置。
  5. 前記コントローラは、前記排気触媒が劣化する程度に排気が高温になる場合には、前記バイパス状態となるように前記シャフトの回転角を制御する請求項3または4に記載の内燃機関の排気装置。
  6. 前記コントローラは、排気還流を実行しない場合、又は前記排気通路の流路開口面積を絞らなくても目標排気還流率を実現し得る場合には、前記通常状態となるように前記シャフトの回転角を制御する請求項3から5のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
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