JP2012040350A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来はなかった新たな演出を加えることにより興趣を向上させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】内部抽選の結果に基づいて所定の利益状態を発生させる利益状態発生手段55を備えた遊技機で、遊技機本体1上に設けられ且つ超音波を発信するパラメトリックスピーカ10と、このパラメトリックスピーカ10から発信された超音波を受信することに基づいて振動発生、音声出力等の演出動作を行う可搬演出装置17と、遊技機本体1に設けられ且つ内部抽選の結果に基づいてパラメトリックスピーカ10による超音波の発信を制御する超音波発信制御手段65とを備えたものである。
【選択図】図4
【解決手段】内部抽選の結果に基づいて所定の利益状態を発生させる利益状態発生手段55を備えた遊技機で、遊技機本体1上に設けられ且つ超音波を発信するパラメトリックスピーカ10と、このパラメトリックスピーカ10から発信された超音波を受信することに基づいて振動発生、音声出力等の演出動作を行う可搬演出装置17と、遊技機本体1に設けられ且つ内部抽選の結果に基づいてパラメトリックスピーカ10による超音波の発信を制御する超音波発信制御手段65とを備えたものである。
【選択図】図4
Description
本発明は、内部抽選の結果に基づいて所定の利益状態を発生させるように構成されたパチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機では、始動入賞口への遊技球の入賞等の所定条件の成立に基づいて内部抽選を行い、その内部抽選で例えば大当たりとなった場合に、大入賞手段の開放等の利益状態を発生させるようになっている。そして、これらの遊技機の多くは、遊技機本体の前側に液晶式その他の画像表示手段が設けられており、この画像表示手段への画像表示を中心として、これに各種効果音、電飾発光等を絡めた予告演出等によって大当たりに対する遊技者の期待感を煽りつつ遊技が進行されるようになっている(特許文献1)。
このように、従来の遊技機の多くは、遊技機本体に設けた画像表示手段による演出を中心に遊技が進行されていたため、演出が単調となりがちで遊技者に飽きられやすいという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来はなかった新たな演出を加えることにより興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、内部抽選の結果に基づいて所定の利益状態を発生させる利益状態発生手段55を備えた遊技機において、遊技機本体1上に設けられ且つ超音波を発信する超音波発信手段10,10aと、前記超音波発信手段10,10aから発信された超音波を受信することに基づいて所定の演出動作を行う可搬演出装置17と、前記遊技機本体1に設けられ且つ前記内部抽選の結果に基づいて前記超音波発信手段10,10aによる超音波の発信を制御する超音波発信制御手段65とを備えたものである。
また、前記遊技機本体1上に設けられたスピーカ10をパラメトリックスピーカにより構成し、前記パラメトリックスピーカ10を前記超音波発信手段として用いてもよい。この場合、前記パラメトリックスピーカ10から演出用の効果音を出力する際に発信される超音波を受信することに基づいて前記可搬演出装置17が作動するように構成してもよい。
また、前記遊技機本体1上に、前記可搬演出装置17を着脱可能なホルダ部18を設けることが望ましい。
前記可搬演出装置17は複数種類の前記演出動作が可能であり、前記遊技機本体1側の操作により前記可搬演出装置17による前記演出動作の種類を切り替え可能としてもよい。例えば、前記可搬演出装置17は振動動作と音声出力動作とを含む複数種類の演出動作が可能であり、前記音声出力動作を行うか否かを前記遊技機本体1側で設定可能に構成してもよい。
本発明によれば、可搬演出装置17という全く新しい演出手段を遊技者に利用させることで多彩な演出が可能となり、興趣を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図5は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
ガラス扉5は遊技盤8の前側に対応して配置されており、その中央に遊技盤8の遊技領域8aに対応するガラス窓9が設けられ、またそのガラス窓9の上側には例えば左右一対のスピーカ10が配置されている。
本実施形態では、このスピーカ10にパラメトリックスピーカが用いられている。パラメトリックスピーカ(超音波発信手段)10は、超音波を利用することで極めて高い指向性を有するもので、例えば強力な音圧で変調された超音波を発信するようになっている。発信された超音波自体は人間の耳には聞こえないが、この超音波が空気中を伝搬する過程で歪みを発生し、その歪みによって可聴音が出現する。このパラメトリックスピーカ10の前側には、高い指向性を有する超音波の特性によって広がりの小さい略円錐状の音場が形成され、その内側でのみ可聴音を聞くことができる。本実施形態では、このパラメトリックスピーカ10を遊技機本体1の上部に左右1個ずつ設け、図3に示すようにそれらの音場P、即ち超音波の伝搬領域を夫々遊技者側に向けるべく、各パラメトリックスピーカ10を側面視で前斜め下向き且つ平面視で前斜め内向きとなるように配置することにより、当該遊技機の前に座っている遊技者に限定して超音波及びそれによる可聴音を送出できるようになっている。
前面板6の前側には、図1及び図2に示すように、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿11が上部側に配置され、またその上皿11の下側には、例えば上皿11が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿12が左端側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル13が右端側に夫々設けられている。更に、上皿11等を前側から覆う上皿カバー14上には、例えば左右方向の略中央に演出操作ボタン15が、右端側に球貸し操作手段16が、左端側に可搬演出装置17を着脱可能なホルダ部18が夫々配置されている。
可搬演出装置17は、パラメトリックスピーカ10から発信される超音波を受信することに基づいて所定の演出動作、例えば振動動作を行うものである。この可搬演出装置17は、遊技機本体1とは別体で、遊技者が身に付けられる程度の大きさに形成されており、遊技中は遊技者がその振動等を認識できるように例えば遊技者のポケット内に入れられ、不使用時には遊技機本体1側のホルダ部18内に返却されるようになっている。なお、ホルダ部18に充電用端子を設け、可搬演出装置17がホルダ部18にセットされたときにこの可搬演出装置17内の充電池への充電が自動的に開始されるように構成してもよい。
遊技盤8は、ガラス扉5を開放した状態で前枠4に対して前側から着脱自在に装着されるようになっている。遊技盤8の前面側には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域8aに、センターケース22、普通図柄始動手段23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通入賞手段26等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース22には、液晶式等の画像表示手段27の他、普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30、普通保留個数表示手段31等が設けられている。画像表示手段27は、演出図柄表示手段32、特別保留個数表示手段33等を構成している。
普通図柄表示手段29は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段23が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段23による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段29の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段23が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段31がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段24は、特別図柄表示手段30による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口24a,24bと、下特別始動口24bを開閉する開閉手段34とを備え、例えばセンターケース22の下側に配置されている。上特別始動口24aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口24bは、開閉手段34により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り替え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段34が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段30は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口24a,24bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口24a,24bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口24a,24bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段33が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段32は、例えば特別図柄表示手段30による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段27の表示画面27aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口24a,24bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。なお、演出図柄表示手段32は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
特別保留個数表示手段33は、特別保留個数分の保留表示画像Xの表示個数により特別保留個数を表示するもので、表示画面27a上の所定部分、例えば下部側に保留個数分の保留表示画像Xを表示するようになっている。
大入賞手段25は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り替え可能な開閉板35を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段30の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板35が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図4は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図4において、36は主制御基板、37は演出制御基板で、これら各制御基板36,37は、遊技盤8に装着されたセンターケース22、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤8を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板36は、主に遊技盤8側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通利益状態発生手段45、普通図柄表示制御手段46、特別乱数作成処理手段51、特別始動口チェック処理手段52、特別乱数記憶手段53、特別図柄処理手段54、特別利益状態発生手段55、特別図柄表示制御手段56、特別遊技状態発生手段57、先読み判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段23による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段23が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段29が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通利益状態発生手段45は、普通図柄処理手段44による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、特別図柄始動手段24を構成する下特別始動口24bの開閉手段34を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
普通図柄表示制御手段46は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段29の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段29が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段29による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段44で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段44で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
特別乱数作成処理手段51は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段52は、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち特別始動口24a,24bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段51で作成された大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として特別乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段54は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段30が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段53に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段53に最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、特別乱数記憶手段53に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値又は新たに取得された外れ図柄乱数値とに基づいて、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果と、新たに取得された変動パターン乱数値とに基づいて演出図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
特別利益状態発生手段(利益状態発生手段)55は、特別利益状態(利益状態)を発生させるためのもので、特別図柄処理手段54による大当たり/外れの判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段30による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、大入賞手段25を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態の開放パターンは、大入賞手段25の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段25を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)繰り返すように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別図柄表示制御手段56は、特別図柄表示手段30の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段54による特別図柄処理に基づいて、特別図柄表示手段30による特別図柄の変動を開始させると共に、選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段57は、特別利益状態発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば特別乱数記憶手段53に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段30の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り替えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口24bの開閉手段34の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り替えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了する。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り替えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われるようになっている。
先読み判定手段58は、特別図柄処理手段54による大当たり判定が行われるよりも前に大当たり判定乱数値等の内容を判定するもので、例えば特別図柄始動手段24が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された大当たり判定乱数値が通常確率状態中に対応する大当たり判定値と一致するか否かを判定するように構成されている。もちろん、この先読み判定手段58による先読み判定の対象となる乱数等は、その先読み判定の時点で取得されているものであれば何でもよく、大当たり図柄乱数値によって大当たり時の停止図柄を先読み判定してもよい。また、例えば特別図柄始動手段24が遊技球を検出したときに大当たり判定乱数値と共に変動パターン乱数値を取得するように構成すれば、先読み判定手段58によって演出図柄の変動パターンを先読み判定することも可能である。なお、特別保留個数が上限値である4個のときに特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合には大当たり判定乱数値等は記憶されないため、先読み判定手段58による判定も行われない。
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板37等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段54による特別図柄処理に基づいて、特別図柄の変動開始時に、特別保留個数の減少を指定する保留減少コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、演出図柄の変動後の停止図柄の抽選を指示する停止図柄コマンドをこの順序で演出制御基板37側に送信し、特別図柄の変動終了時に演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを演出制御基板37側に送信する機能、特別保留個数が増加したときに特別保留個数の増加を指定する保留増加コマンドを演出制御基板37側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板37側に送信する機能等を備えている。
ここで、保留増加コマンドには、増加後の特別保留個数を示す保留個数情報の他、先読み判定手段58による大当たり/外れの判定結果等の先読み情報、その他の情報が付与され、保留減少コマンドには、例えば減少後の特別保留個数を示す保留個数情報が付与されて送信されるようになっている。なお、保留増加コマンドに付与される保留個数情報以外の情報は任意であり、例えば先読み判定手段58による大当たり/外れの判定結果に加えて変動パターンの判定結果の先読み情報を付与してもよい。また、保留増加コマンド、保留減少コマンドには、本実施形態のように増減後の特別保留個数を示す保留個数情報を付与することが望ましいが、単に保留個数の1個増加、1個減少のみを示し、増減後の特別保留個数の情報を付与しないことも可能である。
演出制御基板37は、演出図柄表示手段32、特別保留個数表示手段33、発光手段61、パラメトリックスピーカ10等の各種演出手段を制御するためのもので、特別保留個数表示制御手段62、演出図柄制御手段63、発光制御手段64、超音波発信制御手段65等を備えている。
特別保留個数表示制御手段62は、特別保留個数表示手段33の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段24により新たに遊技球が検出され、主制御基板36から保留増加コマンドを受信したときに、その保留増加コマンドに基づいて、画像表示手段27の表示画面27a上の所定位置に特別保留個数分の保留表示画像Xを表示し、例えば主制御基板36から保留減少コマンドを受信することに基づいて、表示中の保留表示画像Xの数を1個減少させて前側にシフトさせるように構成されている。
演出図柄制御手段63は、演出図柄表示手段32による演出図柄の表示制御を行うもので、例えば主制御基板36から変動パターンコマンドを受信し、その後所定時間内に停止図柄コマンドを受信することを条件に、演出図柄の変動後の停止図柄を抽選により決定すると共に変動パターンコマンドで指定された変動パターンに基づいて演出図柄の変動演出を開始させ、主制御基板36から変動停止コマンドを受信したときに、抽選により決定された停止図柄で演出図柄を停止・確定させるようになっている。
発光制御手段64は、遊技盤8上、ガラス扉5上等に配置された発光手段61の発光制御を行うもので、演出図柄制御手段63による演出図柄の変動中、その他の所定のタイミングで発光手段61を所定の発光パターンに従って発光させるように構成されている。
超音波発信制御手段65は、パラメトリックスピーカ10の作動制御を行うもので、演出図柄制御手段63による演出図柄の変動中等の所定のタイミングで各種効果音を出力させるべく、例えば超音波に変調をかけてパラメトリックスピーカ10から発信させるようになっている。
また、超音波発信制御手段65は予告演出制御手段66を備えている。この予告演出制御手段66は、先読み判定手段58による先読み判定結果に基づいて予告演出を行うもので、例えば主制御基板36から保留増加コマンドを受信したときに、その保留増加コマンドより得られる大当たり/外れの先読み判定結果に基づいて予告演出を行うか否かの抽選を行い、予告演出を行う旨の抽選結果が得られた場合に、パラメトリックスピーカ10から所定の超音波を発信させるように構成されている。
予告演出を行うか否かの抽選においては、図5に示すように、大当たりの場合でも一定の確率で予告演出を行わない旨の抽選結果となり、外れの場合でも一定の確率で予告演出を行う旨の抽選結果となるようにすることが望ましいが、例えば大当たりの場合には必ず予告演出を行う旨の抽選結果が得られるようにしてもよい。なお、この予告演出に関してパラメトリックスピーカ10から発信される超音波は、可聴音の出力を伴うものであってもよいし伴わないものであってもよい。
超音波発信制御手段65の制御により、パラメトリックスピーカ10から超音波が前斜め下向きに送出される。そして、遊技者が所持する可搬演出装置17によって受信される。なお、パラメトリックスピーカ10から発信される超音波は極めて指向性が高く、しかも遊技機本体1の上部側左右から側面視前斜め下向き且つ平面視前斜め内向きとなるように配置されているため(図3)、パラメトリックスピーカ10から発信された超音波は当該パチンコ機の前に座っている遊技者の可搬演出装置17のみで受信され、例えば隣に座っている遊技者の可搬演出装置17に影響を与えることはない。
可搬演出装置17は、超音波受信手段71、演出動作制御手段72、振動発生手段73等を備えており、超音波受信手段71が超音波を受信することに基づいて、演出動作制御手段72の制御により振動発生手段73が作動するようになっている。これにより、可搬演出装置17を、先読み判定結果に基づいて振動を発生させる予告演出手段として機能させることができ、例えば遊技者に、その保留に係る図柄変動において大当たりとなる可能性が高いと認識させて興趣を喚起できる。しかも、この可搬演出装置17は予告演出を振動により行うため、その可搬演出装置17を所持している遊技者に限定した予告演出が可能である。
図6は本発明の第2の実施形態を例示し、可搬演出装置17を振動動作に加えて音声出力動作が可能に構成すると共に、その音声出力動作を行うか否かを遊技機本体1側で設定可能に構成した例を示している。
図6に示すように、本実施形態の可搬演出装置17には、振動発生手段73に加えて音声出力手段74が搭載されており、超音波受信手段71が超音波を受信することに基づいて、演出動作制御手段72の制御により振動発生手段73及び音声出力手段74が作動するようになっている。
また、遊技機本体1側には、可搬演出装置17側の音声出力手段74のON/OFFを切り替えるための音声ON/OFF操作手段67が設けられている。この音声ON/OFF操作手段67は、例えば上皿カバー14上等、遊技者が操作可能な任意の位置に設ければよい。
この音声ON/OFF操作手段67は、例えば演出制御基板37の超音波発信制御手段65に接続されており、音声ON/OFF操作手段67によるON/OFF操作に応じて、例えばパラメトリックスピーカ10から超音波による音声ON/OFF切り替え信号が出力されるようになっている。
可搬演出装置17側では、超音波受信手段71が音声ON/OFF切り替え信号を受信すると、演出動作制御手段72により音声出力手段74への音声出力のON/OFFが切り替えられる。これにより、遊技者は予告演出の内容を周囲の遊技者に知られたくない場合には、音声ON/OFF操作手段67によって音声をOFFにする操作を行うことにより、可搬演出装置17による予告演出を振動発生手段73のみに切り替えることが可能である。
図7は本発明の第3の実施形態を例示し、スピーカ10bとは別に、可搬演出装置17への超音波発信専用の超音波発信手段10aを遊技機本体1に搭載した例を示している。
図7に示すように、本実施形態の遊技機本体1には、音声演出用のスピーカ10bとは別に超音波発信手段10aが搭載されている。そして、スピーカ10bは演出制御基板37の音声出力制御手段68の制御により各種効果音の出力が制御され、超音波発信手段10aは、同じく演出制御基板37の超音波発信制御手段65により、例えば第1の実施形態と同様の予告演出制御が行われる。
このように、音声演出用に通常のスピーカ10bを搭載し、可搬演出装置17への超音波発信専用の超音波発信手段10aを別途搭載してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態ではパラメトリックスピーカ10を遊技機本体1の上部側に設けた例を示したが、それとは別に、或いはそれに代えて遊技機本体1の下部側等にパラメトリックスピーカ10を配置してもよい。パラメトリックスピーカ10を遊技機本体1の下部側に配置する場合には、例えば前斜め上向きに配置することが望ましい。第3の実施形態のように専用の超音波発信手段10aを設ける場合も同様に、遊技機本体1の上部側に設ける場合には前斜め下向きに、下部側に設ける場合には前斜め上向きに配置することが望ましい。
実施形態では、可搬演出装置17による演出動作が振動動作と音声出力動作の2種類又は振動動作のみの場合を例示したが、それ以外の動作、例えば発光動作等を可能としてもよい。第2の実施形態では音声のON/OFF操作のみを可能としたが、例えば全ての演出動作に対してON/OFF操作を可能とする等により、可搬演出装置17によって実行される演出動作の種類を切り替え可能としてもよい。演出動作の切り替え操作は可搬演出装置17側で行うようにしてもよい。
可搬演出装置17による予告演出は、例えば演出図柄表示手段32による図柄変動開始時又は図柄変動中に行うようにしてもよい。この場合、演出図柄変動時の効果音の出力時に発信される超音波によって可搬演出装置17を制御すればよい。
可搬演出装置17は、パラメトリックスピーカ10から出力される超音波のうち、所定条件を満たす超音波を受信した場合にのみ演出動作を行うようにしてもよい。この場合の所定条件は、周波数、振幅等の任意のパラメータにより設定可能である。
可搬演出装置17は、1つの遊技機本体1に対して1個備え付けてもよいし、例えば遊技ホールから遊技者に対して貸与又は販売するようにしてもよい。
更に、実施形態では本発明をパチンコ機に適用した例を示したが、アレンジボール機等の他の弾球遊技機はもちろん、スロットマシン等、弾球遊技機以外の各種遊技機においても同様に実施可能である。
1 遊技機本体
10 パラメトリックスピーカ(超音波発信手段)
10a 超音波発信手段
17 可搬演出装置
18 ホルダ部
55 特別利益状態発生手段(利益状態発生手段)
65 超音波発信制御手段
10 パラメトリックスピーカ(超音波発信手段)
10a 超音波発信手段
17 可搬演出装置
18 ホルダ部
55 特別利益状態発生手段(利益状態発生手段)
65 超音波発信制御手段
Claims (6)
- 内部抽選の結果に基づいて所定の利益状態を発生させる利益状態発生手段を備えた遊技機において、遊技機本体上に設けられ且つ超音波を発信する超音波発信手段と、前記超音波発信手段から発信された超音波を受信することに基づいて所定の演出動作を行う可搬演出装置と、前記遊技機本体に設けられ且つ前記内部抽選の結果に基づいて前記超音波発信手段による超音波の発信を制御する超音波発信制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
- 前記遊技機本体上に設けられたスピーカをパラメトリックスピーカにより構成し、前記パラメトリックスピーカを前記超音波発信手段として用いることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記パラメトリックスピーカから演出用の効果音を出力する際に発信される超音波を受信することに基づいて前記可搬演出装置が作動するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記遊技機本体上に、前記可搬演出装置を着脱可能なホルダ部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
- 前記可搬演出装置は複数種類の前記演出動作が可能であり、前記遊技機本体側の操作により前記可搬演出装置による前記演出動作の種類を切り替え可能としたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
- 前記可搬演出装置は振動動作と音声出力動作とを含む複数種類の演出動作が可能であり、前記音声出力動作を行うか否かを前記遊技機本体側で設定可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011022751A JP2012040350A (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | 遊技機 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013183745A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-19 | Newgin Co Ltd | 遊技機 |
JP2015043867A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2015208589A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP2022051907A (ja) * | 2016-03-15 | 2022-04-01 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2011
- 2011-02-04 JP JP2011022751A patent/JP2012040350A/ja not_active Withdrawn
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