JP2012039816A - 発電装置及び発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの上昇を招くことなく電気的なノイズの発生を効果的に防止することができる発電装置及び発電システムを提供する。
【解決手段】発電装置1は、交流電力を発電する発電機12と、発電機12を収容するケーシング15と、ケーシング15に一体化されており、発電機12によって発電される交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路1bを収容する補助ケーシングQ1とを備えており、発電機12で発電された交流電力をコンバータ回路1bで直流電力に変換して外部に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、発電装置及び発電システムに関する。
図4は、発電機を備える従来の発電システムの構成を示すブロック図である。図4に示す通り、従来の発電システム100は、発電装置101、ケーブル102、及び電力変換装置103を備えており、周波数が50Hz又は60Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流電力EPを発電する。発電装置101は、例えば発電機がタービンに直結されたタービン発電機であり、周波数が数百Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流電力を発電する。ケーブル102は、発電装置101で発電された三相交流電力を電力変換装置103に伝送する。
電力変換装置103は、コンバータ回路103a及びインバータ回路103bを備えており、ケーブル102を介して伝送されてきた三相交流電力の電圧及び周波数を変換して三相交流電力EPを生成する。尚、コンバータ回路103aはケーブル102を介して伝送されてきた三相交流電力を直流電力に変換し、インバータ回路103bはコンバータ回路103aで変換された直流電力を三相交流電力EPに変換する。ここで、コンバータ回路103a及びインバータ回路103bは電子部品を備えているため、温度が安定している制御盤等に配設される。
このような発電システム100は、例えば工場や焼却施設等に設けられ、約300℃以上の高温廃熱、或いは約300℃以下の低温廃熱の廃熱エネルギーを用いて発電を行うために用いられる。尚、以下の特許文献1には、低温高圧NG(天然ガス)を膨張させて発電を行う発電システムに設けられ、低温高圧NGによってタービンが駆動されて発電を行う発電機一体型タービンの一例が開示されている。
特開平11−62516号公報
ところで、図4に示した従来の発電システムにおいて、発電装置101で発電される三相交流電力は、上述した通り、周波数が数百Hzであって電圧が数百ボルトであるため、電気的なノイズNが発生する虞が考えられる。発電装置101は、全体がケーシングによって覆われて電気的にシールドされているため、発電装置101から電気的なノイズNが漏れることは殆ど考えられない
しかしながら、発電装置101と電力変換装置103との間を接続するケーブル102には、上述した高電圧・高周波数の電力が供給されるため、ケーブル102から電気的なノイズNが発生する可能性が考えられる。ここで、ケーブル102からの電気的なノイズNの発生を防止するには、ケーブル102としてシールド付きのケーブルを用いたり、或いは電線管に収められたケーブルを用いれば良いと考えられる。しかしながら、これらのケーブルは高価であるため、発電システムのコストを上昇させる一因になるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの上昇を招くことなく電気的なノイズの発生を効果的に防止することができる発電装置及び発電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の発電装置は、交流電力を発電する発電機(12)と、該発電機を収容する第1ケーシング(15)とを備える発電装置(1)において、前記第1ケーシングに一体的化されており、前記発電機によって発電される交流電力を直流電力に変換するコンバータ(1b)を収容する第2ケーシング(Q1、Q2)を備えることを特徴としている。
また、本発明の発電装置は、流体により回転駆動される回転駆動装置(11)を備えており、前記発電機が、前記回転駆動装置の回転駆動力により駆動されて交流電力を発電することを特徴としている。
また、本発明の発電装置は、前記回転駆動装置が、前記発電機に直結されて前記流体により回転駆動されるインペラを備える膨張タービンであることを特徴としている。
また、本発明の発電装置は、前記第1ケーシングが、前記発電機を収容する第1空間(S1)と前記第2ケーシングとの間に、冷却媒体が供給される第2空間(S4)を備えることを特徴としている。
本発明の発電システム(G)は、上記の何れかに記載の発電装置(1)と、前記発電装置で得られる直流電力を伝送するケーブル(2)と、前記ケーブルによって伝送された直流電力を交流電力(EP)に変換するインバータ(3)とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、発電機を収容する第1ケーシングに一体的化されており、発電機によって発電される交流電力を直流電力に変換するコンバータを収容する第2ケーシングを備えており、発電機で発電された電力を直流電力に変換して外部に取り出すようにしている。このため、高価なシールド付きのケーブルや電線管に収められたケーブルを用いる必要がなく、ケーブルの本数も低減することができるため、コストの上昇を招くことなく電気的なノイズの発生を効果的に防止することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態による発電システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による発電装置の構成を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態による発電装置の構成を示す側断面図である。 発電機を備える従来の発電システムの構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による発電装置及び発電システムについて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による発電システムの要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の発電システムGは、発電装置1、ケーブル2、及びインバータ回路3を備えており、周波数が50Hz又は60Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流電力EPを発電する。この発電システムGは、例えば工場や焼却施設等に設けられ、約300℃以上の高温廃熱、或いは約300℃以下の低温廃熱の廃熱エネルギーを用いて発電を行うために用いられる。
発電装置1は、タービン発電機1aとコンバータ回路1b(コンバータ)とを備えており、電圧が数百ボルトの直流電流を発電する。タービン発電機1aは、周波数が数百Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流電力を発電する。コンバータ回路1bは、タービン発電機1aで発電された三相交流電力を、電圧が数百ボルトの直流電流に変換する。尚、詳細は後述するが、電気的なノイズNの発生を抑制するため、コンバータ回路1bは、タービン発電機1aが収容されるケーシング内に収容されている。
ケーブル2は、発電装置1で発電された直流電力をインバータ回路3に伝送する。ここで、ケーブル2は直流電力を伝送するものであるため、交流電力を伝送する場合のように電気的なノイズNを考慮する必要はない。このため、ケーブル2としては、例えば2本の電線で構成された簡素なものを用いれば良く、シールド付きのケーブルや電線管に収められたケーブルを用いる必要はない。インバータ回路3は、ケーブル2を介して伝送されてきた直流電力を三相交流電力EPに変換する回路であり、例えば温度が安定している制御盤等に配設される。
以上の発電システムGにおいて、例えば高温廃熱或いは低温廃熱の廃熱エネルギーによって生成された蒸気が発電装置1に供給されると、蒸気によってタービン発電機1aが駆動されて周波数が数百Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流電力が発電される。タービン発電機1aで発電された三相交流電力は、コンバータ回路1bで直流電力に変換されて発電装置1から出力される。発電装置1から出力された直流電力は、ケーブル2を介してインバータ回路3に伝送され、インバータ回路3において三相交流電力EPに変換される。このようにして、高温廃熱或いは低温廃熱の廃熱エネルギーを用いた発電が行われる。
次に、発電システムGに設けられる発電装置1について詳細に説明する。図2は、本発明の第1実施形態による発電装置の構成を示す側断面図である。図2に示す通り、発電装置1は、タービン発電機1aと、補助ケーシングQ1(第2ケーシング)内に収容されたコンバータ回路1bとを備える。タービン発電機1aは、インペラ11、発電機12、回転軸13、軸受14a,14b、及びケーシング15(第1ケーシング)を備える。
インペラ11は、例えば高温廃熱或いは低温廃熱の廃熱エネルギーによって生成された蒸気(流体)により回転駆動される回転翼である。具体的に、径方向外側から供給される蒸気により回転駆動され、その回転軸線方向の一方側から膨張した蒸気を送り出す。発電機12は、インペラ11の回転駆動力により駆動され、例えば周波数が数百Hzであって電圧が数百ボルトの三相交流を発電する。
具体的に、発電機12は、外周面に沿って配列された複数の永久磁石を有するロータ12aと、ロータ12aの外周面に対向するように内周面に配列された複数のコイルを有するステータ12bとを備えている。インペラ11の回転駆動力によりロータ12aが駆動されて、ロータ12aとステータ12bとの回転軸線の周りにおける相対的な位置が変化することで発電が行われる。
回転軸13は、インペラ11の回転駆動力を発電機12に伝達するための軸部材である。この回転軸13は、インペラ11の回転軸線方向に延在して設けられており、発電機12のロータ12aに挿通されて固定されている。また、回転軸13の一端部にはインペラ11がネジ止め等で固定されている。このため、インペラ11、発電機12のロータ12a、及び回転軸13は、回転軸線の周りで一体的に回転する。
軸受14a,14bは、ケーシング15に設置されており、回転軸13を回転自在に支持する。つまり、回転軸13は、軸受14を介してケーシング15に回転自在に支持されている。これらの軸受14a,14bは、転がり軸受であり、より詳細にはアンギュラ玉軸受である。尚、軸受14はアンギュラ玉軸受に限定されず、深溝玉軸受や円錐ころ軸受等のラジアル荷重及びスラスト荷重の何れをも支持できる軸受を用いても良い。軸受14aはインペラ11が固定された回転軸13の一端部側を支持しており、軸受14bは回転軸13の他端部側を支持している。これら軸受14a,14bには、例えば不図示のグリース供給装置からグリースがそれぞれ供給され、或いは、不図示の循環装置により潤滑油が循環供給される。
ケーシング15は、インペラ11、発電機12、及び回転軸13を収容するとともに、発電装置1の外形を成す。このケーシング15は、スクロールケーシング15a、ケーシング本体15b、及び軸受支持部15c,15dを備えている。スクロールケーシング15aは、吸入口A1、スクロール室A2、ノズルA3、及び排出口A4が形成されており、インペラ11の一方側を囲むように設けられるものである。
吸入口A1は、インペラ11を回転駆動する蒸気が導入される部位である。スクロール室A2は、インペラ11を囲んで環状に形成されており、一端が吸入口A1に接続され、他端がノズルA3に連通する流路である。ノズルA3は、インペラ1を囲んで環状に形成されており、スクロール室A2を介した蒸気が導入される流路である。このノズルA3に導入された気体は圧縮され、その圧力は上昇する。排出口A4は、インペラ11を回転駆動した後の膨張した蒸気を外部に排出する部位である。
ケーシング本体15bは、その内部に発電機12及び回転軸13を収容する空間S1(第1空間)が形成された略円筒形状の部材である。このケーシング本体15bの側面の一端部には、ケーシング本体15bを貫通して形成された開口部H1が設けられている。この開口部H1は、ケーシング本体15bに形成された空間S1と、補助ケーシングQ1に形成された空間S2(詳細は後述する)とを連通し、発電機12とコンバータ回路1bとを電気的に接続するケーブルCが介挿される孔である。
軸受支持部15cは、軸受14aを支持する円板状に形成された部材である。この軸受支持部15cは、一側面にスクロールケーシング15aが締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられ、他側面にケーシング本体15bが締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられる。軸受14aは軸受支持部15cの中央部に設置されており、回転軸13は軸受支持部15cを貫通した状態で軸受14aに回転自在に支持されている。
軸受支持部15dは、軸受14bを支持する有底の円筒状に形成された部材である。この軸受支持部15dは、ケーシング本体15bの軸受支持部15cが取り付けられる側とは反対側に、円筒部Pがケーシング本体15b内に配設されるように、その底部Bが締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられる。軸受14bは軸受支持部15dの円筒部P内における空間S3の開口部の近傍に配置されており、回転軸13はその一部が空間S3に介挿された状態で軸受14bに回転自在に支持されている。
軸受支持部15dの空間S3内には、軸受14bを軸受14a側に向かって付勢する予圧バネ16が設けられている。尚、軸受14bは回転軸13を介して軸受14aと連結されているため、予圧バネ16の付勢力は軸受14bだけでなく軸受14aにも伝わり、軸受14a,14bの双方に対して回転軸線方向の付勢力(即ち、予圧)が加えられる。前述した通り、軸受14a,14bはアンギュラ玉軸受であることから、回転軸線方向に適切な予圧が加えられることで、転動体(玉)が適切な位置に保持され、回転に伴う振動や騒音等が低減される。
ここで、軸受14a,14bに対して前述した不図示のグリース供給装置からグリースを供給する場合には、グリース供給装置からのグリースを軸受14a,14bに供給するグリース流路を軸受支持部15c,15dに形成するのが望ましい。かかる構成とすることで、グリースを供給する供給管の配設、引き回し、及び接続といった作業が不要となり、発電装置1の製造時又はメンテナンス時における組立の手間を削減できる。
補助ケーシングQ1は、一端が開放された皿状の部位であり、その開放されている端部にカバー部材19が締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられる。補助ケーシングQ1にカバー部材19が取り付けられることにより、その内部にコンバータ回路1bを収容する空間S2が形成される。この補助ケーシングQ1の底面の一端部には、補助ケーシングQ1を貫通して形成された開口部H2が設けられている。
補助ケーシングQ1は、開口部H2が開口部H1に連通するようにケーシング本体15bに一体的に取り付けられる。このため、ケーシング本体15bに形成された空間S1及び補助ケーシングQ1に形成された空間S2は、開口部H1,H2を介して互いに連通することになる。尚、ケーブルCは、これら開口部H1,H2を介することで、発電機12とコンバータ回路1bとを電気的に接続している。
コンバータ回路1bは、補助ケーシングQ1に形成された空間S2の内壁にスペーサ17(取付部材)を介して間接的に取り付けられている。これは、補助ケーシングQ1を伝導する熱の影響を極力排除するためである。また、補助ケーシングQ1には、コンバータ回路1bで変換された直流電力を補助ケーシングQ1の外部に取り出すためのコネクタ18が形成されている。このコネクタ18には、図1に示すケーブルCが接続される。尚、発電装置1には蒸気が供給されるため、ケーシング15を密閉構造とする必要があることから、コネクタ18として接続部分を密閉できるハーメチックコネクタが用いられる。
ここで、補助ケーシングQ1は、ケーシング本体15bから突出した状態に取り付けられる。これは、ケーシング本体15bとの接触面積を極力小さくするとともに、放熱効率を高めることにより、タービン発電機1aで発生する熱の影響を極力排除するためである。尚、図2に示す例では、回転軸13の回転軸線に沿う方向に突出した状態で補助ケーシングQ1がケーシング本体15bに取り付けられている例を図示しているが、その取り付け方は発電装置1の設置状況に応じて適宜変更することができる。
上記構成の発電装置1において、タービン発電機1aに供給された蒸気は、スクロールケーシング15aの吸入口A1からスクロール室A2を介してノズルA3に導入される。ノズルA3に導入された蒸気は圧縮されて圧力が上昇し、この圧力が上昇した蒸気によってインペラ11が回転駆動される。尚、インペラ11を回転駆動した後の膨張した蒸気は排出口A4から外部に排出される。
インペラ11が回転駆動されると、その回転駆動力が回転軸13によって発電機12に伝達され、発電機12のロータ12aがインペラ11及び回転軸13と一体的に回転する。ロータ12aが回転すると、ロータ12aとステータ12bとの回転軸線の周りにおける相対的な位置が変化し、これによって例えば三相交流が発電される。発電された電力は、ケーブルCを介してコンバータ回路1bに入力され直流電力に変換されてコネクタ18を介して外部に取り出される。
このように、本実施形態の発電装置1は、インペラ11及び発電機12を備えるタービン発電機1aのケーシング15に一体的に取り付けられて、コンバータ回路1bを収容する補助ケーシングQ1を備えており、発電機12で発電された三相交流電力をコンバータ回路1bで直流電力に変換してコネクタ18から外部に取り出すようにしている。また、本実施形態の発電システムGは、発電装置1から出力される直流電力をケーブル2で伝送してインバータ回路3で交流電力に変換するようにしている。このため、高価なシールド付きのケーブルや電線管に収められたケーブルを用いる必要がなく、ケーブルの本数も低減することができるため、コストの上昇を招くことなく電気的なノイズの発生を効果的に防止することができる。
また、本実施形態の発電装置1は、カバー部材19を補助ケーシングQ1に固定している締結ボルト等を取り外せば、カバー部材19を補助ケーシングQ1から離脱させて、補助ケーシングQ1の内部に収容されたコンバータ回路1bが外部に現れた状態にすることができる。このため、万が一コンバータ回路1bが故障したとしても、容易に交換を行うことができる。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態による発電装置の構成を示す側断面図である。尚、図3においては、図2に示した発電装置と同じ部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図3に示す通り、本実施形態の発電装置1は、図2に示す発電装置1と同様に、タービン発電機1aとコンバータ回路1bとを備えているが、コンバータ回路1bを収容する補助ケーシングの構成が異なる。前述した第1実施形態では、ケーシング15に補助ケーシングQ1が一体的に取り付けられていた。これに対し、本実施形態では、ケーシング15の一部をなすケーシング本体20に補助ケーシングQ2が一体的に形成されている。
ケーシング本体20は、その内部に空間S1(第1空間)及び水冷ジャケットS4(第2空間)が形成されるとともに、その一側面に補助ケーシングQ2が形成された略円筒状の部材である。空間S1は、その内部に発電機12及び回転軸13を収容する空間である。水冷ジャケットS4は、発電装置1を冷却する冷却水等の冷却媒体が循環される空間であって、回転軸線の周囲において空間S1を取り囲むように形成されている。尚、図3では図示を省略しているが、ケーシング本体20の側面には、水冷ジャケットS4に対する冷却媒体の供給を行う供給口と、水冷ジャケットS4からの冷却媒体の回収を行う回収口とが形成されている。
補助ケーシングQ2は、ケーシング本体20の一側面に形成されて、その内部にコンバータ回路1bを収容する。この補助ケーシングQ2は、ケーシング本体20の側面から矩形形状に突出した状態に形成されており、カバー部材21が締結ボルト等を用いて着脱自在に取り付けられる。補助ケーシングQ2にカバー部材21が取り付けられることにより、ケーシング15内にコンバータ回路1bを収容する空間S2が形成される。このため、ケーシング本体20内に形成された空間S1と、補助ケーシングQ2にカバー部材21が取り付けられることにより形成される空間S2との間に水冷ジャケットS4が配置されることになる。
また、ケーシング本体20の側面の一端部には、ケーシング本体20を貫通して形成された開口部H3が設けられている。この開口部H3は、ケーシング本体20に形成された空間S1と、補助ケーシングQ2にカバー部材21が取り付けられて形成される空間S2とを連通し、発電機12とコンバータ回路1bとを電気的に接続するケーブルCが介挿される孔である。
コンバータ回路1bは、補助ケーシングQ2にカバー部材21が取り付けられて形成される空間S2の内壁(水冷ジャケットS4側の内壁)に直接取り付けられている。これは、水冷ジャケットS4内を循環する冷却媒体によって冷却される内壁にコンバータ回路1bを直接取り付けることで、熱の影響を極力排除するためである。尚、コンバータ回路1bを内壁に取り付ける方法としては、任意の方法を用いることができる。例えば、シリコングリス等を用いて接着しても良く、ネジ等を用いて取り付けても良い。
また、補助ケーシングQ2には、コンバータ回路1bで変換された直流電力を空間S2の外部に取り出すためのコネクタ18が形成されている。このコネクタ18には、図1に示すケーブルCが接続される。尚、第1実施形態と同様に、発電装置1には蒸気が供給されるため、ケーシング15を密閉構造とする必要があることから、コネクタ18として接続部分を密閉できるハーメチックコネクタが用いられる。
このように、本実施形態の発電装置1は、インペラ11及び発電機12を備えるタービン発電機1aのケーシング15にコンバータ回路1bを収容する空間S2が設けられており、発電機12で発電された三相交流電力をコンバータ回路1bで直流電力に変換してコネクタ18から外部に取り出すようにしている。このため、第1実施形態と同様に、高価なシールド付きのケーブルや電線管に収められたケーブルを用いる必要がなく、ケーブルの本数も低減することができるため、コストの上昇を招くことなく電気的なノイズの発生を効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、発電機12が収容される空間S1とコンバータ回路1bが収容される空間S2との間に水冷ジャケットS4が配置されている。このため、コンバータ回路1bが収容される空間S2内の温度を安定させることができ、コンバータ回路1bの熱的な破壊を防止することができる。更に、本実施形態では、カバー部材21を補助ケーシングQ2に固定している締結ボルト等を取り外せば、カバー部材21を補助ケーシングQ2から離脱させて、コンバータ回路1bが外部に現れた状態にすることができる。このため、万が一コンバータ回路1bが故障したとしても、容易に交換を行うことができる。
以上、本発明の実施形態による発電装置及び発電システムについて説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、遠心式膨張タービンを膨張機として用いる発電装置を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、スクリュー方式の膨張機やロータリー方式の膨張機を備える発電装置にも適用可能である。また、本発明は、膨張機を備える発電装置のみならず、膨張機を備えないオルタネータ等の発電装置にも適用可能である。
コンバータ回路1bが搭載される基板は、平面状の基板であっても、曲面状の基板であっても良い。つまり、コンバータ1bが搭載される基板の形状は、補助ケーシングQ1,Q2に形成される空間S2に応じた形状にすることが可能である。尚、これとは逆に、コンバータ回路1bを収容する空間S2の形状を、内部に収容する基板に応じた形状にすることも可能である。また、コンバータ回路1bを構成する電子素子(例えば、トランジスタ等のスイッチング素子)は必ずしも基板上に搭載されている必要はなく、空間S2の内壁に直接取り付けられていても良い。
1 発電装置
1b コンバータ回路
2 ケーブル
3 インバータ回路
11 インペラ
12 発電機
15 ケーシング
C ケーブル
EP 三相交流電力
G 発電システム
Q1,Q2 補助ケーシング
S1 空間
S4 水冷ジャケット

Claims (5)

  1. 交流電力を発電する発電機と、該発電機を収容する第1ケーシングとを備える発電装置において、
    前記第1ケーシングに一体的化されており、前記発電機によって発電される交流電力を直流電力に変換するコンバータを収容する第2ケーシングを備えることを特徴とする発電装置。
  2. 流体により回転駆動される回転駆動装置を備えており、
    前記発電機は、前記回転駆動装置の回転駆動力により駆動されて交流電力を発電する
    ことを特徴とする請求項1記載の発電装置。
  3. 前記回転駆動装置は、前記発電機に直結されて前記流体により回転駆動されるインペラを備える膨張タービンであることを特徴とする請求項2記載の発電装置。
  4. 前記第1ケーシングは、前記発電機を収容する第1空間と前記第2ケーシングとの間に、冷却媒体が供給される第2空間を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の発電装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の発電装置と、
    前記発電装置で得られる直流電力を伝送するケーブルと、
    前記ケーブルによって伝送された直流電力を交流電力に変換するインバータと
    を備えることを特徴とする発電システム。
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