JP2012037660A - 電子写真感光体、該感光体を用いる電子写真カートリッジ、及び該感光体を用いる画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複写機やプリンター等に用いられる電子写真感光体、電子写真用プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。詳しくは、耐光性に優れ、且つ、保存特性の良好な電子写真感光体、及び該感光体を用いたプロセスカートリッジ又は画像形成装置に関するものである。
電子写真技術は、即時性、高品質の画像が得られることなどから、複写機、各種プリンターなどの分野で広く使われている。
電子写真技術の中核となる感光体については、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電物質を使用した感光体が使用されている。
有機系の光導電材料を用いた感光体としては、光導電性微粉末をバインダー樹脂中に分散させたいわゆる分散型感光体、電荷発生層および電荷輸送層を積層した積層型感光体が知られている。積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷発生物質、および電荷輸送物質を組み合わせることにより高感度な感光体が得られること、材料選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られること、また感光層を塗布により容易に形成可能で生産性が高く、コスト面でも有利なことから感光体の主流であり、鋭意開発され実用化されている。
電子写真技術の中核となる感光体については、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電物質を使用した感光体が使用されている。
有機系の光導電材料を用いた感光体としては、光導電性微粉末をバインダー樹脂中に分散させたいわゆる分散型感光体、電荷発生層および電荷輸送層を積層した積層型感光体が知られている。積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷発生物質、および電荷輸送物質を組み合わせることにより高感度な感光体が得られること、材料選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られること、また感光層を塗布により容易に形成可能で生産性が高く、コスト面でも有利なことから感光体の主流であり、鋭意開発され実用化されている。
感光層は主にバインダー樹脂と光導電物質からなるが、一般的に半分以上をバインダー樹脂が占め、その機械的特性の多くを担っている。バインダー樹脂を適切に選定することで、電気特性や画像特性等のいわゆる電子写真特性だけでなく、長期的な保存に於いても劣化が生じない感光体を得ることができる。
感光層のバインダー樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々の熱硬化性樹脂が用いられている。数あるバインダー樹脂のなかではポリカーボネート樹脂が比較的優れた性能を有しており、これまで種々のポリカーボネート樹脂が開発され実用に供されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
感光層のバインダー樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々の熱硬化性樹脂が用いられている。数あるバインダー樹脂のなかではポリカーボネート樹脂が比較的優れた性能を有しており、これまで種々のポリカーボネート樹脂が開発され実用に供されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
一方で、実用的な観点から要求される特性もあり、そのひとつが耐光性である。通常、感光体は複写機やプリンター内部において遮光された状態で使用される。しかしマシン組立時や、マシン使用時に紙詰まりが起こりマシン内から紙を取り出す時、または感光体ユニットが寿命に達し交換をする場合などのマシンのメンテナンス時には、感光体は必然的に外部光(蛍光灯や太陽光)に曝されることになる。
この外部光の光強度は、マシン内での画像形成のための露光強度に比較すると断然強く、短波長光も多く含まれるので、感光体に対しては大きなダメージを与えることになる。これは感光体が光に曝されることにより、感光体内部に大量の電荷トラップが生成し、多くの場合、帯電電位の低下や残留電位の大幅な上昇につながるためである。この問題に対応するために、種々の添加剤が検討されてきた(例えば、特許文献5〜7参照)。
従来の感光体は、製造後の耐用年数が1年程度に限られ、製造から実使用までの期間に限度があるのが通常であった。
また、これまで、外部光からのダメージを防止するため、例えばマシン組立時の照明には、より影響の少ない黄色灯を用いたり、マシン内部を開ける際には感光体への光曝露をできるだけ少なくするため、遮光板を設けるなどして対処されてきた。
また、これまで、外部光からのダメージを防止するため、例えばマシン組立時の照明には、より影響の少ない黄色灯を用いたり、マシン内部を開ける際には感光体への光曝露をできるだけ少なくするため、遮光板を設けるなどして対処されてきた。
一方で、感光体自身も例えば、光曝露時の残留電位の増加を抑制するため、電荷輸送層に電子吸引性物質を添加したり、酸化防止剤を添加するなどの検討がなされているが、これらによっても残留電位上昇の防止効果は十分でなかった。また光曝露後の残留電位の上昇が抑えられても、通常使用時の残留電位の上昇、繰り返し使用時の残留電位の上昇、帯電性の低下等、その他の特性に対する副作用が大きくなるなどの問題があった。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものである。
即ち、本発明の目的は、保存特性が良好で、且つ、耐光特性が良好な電子写真感光体、さらにはプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することにある。
即ち、本発明の目的は、保存特性が良好で、且つ、耐光特性が良好な電子写真感光体、さらにはプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、感光層に特定の構造を有するポリカーボネート樹脂とアゾベンゼン化合物とを含有させることにより、十分な保存特性を有し、且つ、良好な耐光性を示すことを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち本発明の要旨は、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂を含有し、かつ該感光層または該層の外側層のうち少なくとも一つに、下記一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
すなわち本発明の要旨は、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂を含有し、かつ該感光層または該層の外側層のうち少なくとも一つに、下記一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
(式(1)中、R1、R2、R3及びR4は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を表し、Zは、結合する炭素原子を含めて炭素数5〜8の環状飽和脂肪族アルキル基を形成し、且つ該環状飽和脂肪族アルキル基は、1〜3個のメチル基を置換基として有する。)
(式(2)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立に置換基を有していてもよいアリール基を表す。)
さらに、本発明の要旨は、上述の電子写真感光体を用いた電子写真用プロセスカートリッジに存し、または上述の電子写真感光体を用いた画像形成装置に存する。
さらに、本発明の要旨は、上述の電子写真感光体を用いた電子写真用プロセスカートリッジに存し、または上述の電子写真感光体を用いた画像形成装置に存する。
本発明によれば、保存特性および耐光性に優れた電子写真感光体を得ることができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明の電子写真感光体の感光層は、特定構造を有するポリカーボネート樹脂とアゾベンゼン化合物を含有し、該ポリカーボネート樹脂は感光体の導電性支持体上に設けられる感光層のバインダー樹脂として用いられ、アゾベンゼン化合物は感光層中の添加剤、あるいは感光層の外側層(保護層)中の添加剤として用いられる。
本発明の電子写真感光体の感光層は、特定構造を有するポリカーボネート樹脂とアゾベンゼン化合物を含有し、該ポリカーボネート樹脂は感光体の導電性支持体上に設けられる感光層のバインダー樹脂として用いられ、アゾベンゼン化合物は感光層中の添加剤、あるいは感光層の外側層(保護層)中の添加剤として用いられる。
本発明の感光層の具体的な構成としては、導電性支持体上に電荷発生物質およびバインダー樹脂を主成分とする電荷発生層、電荷輸送物質およびバインダー樹脂を主成分とした電荷輸送層をそれぞれ積層した積層型感光体、または導電性支持体上に、電荷輸送物質およびバインダー樹脂を含有する層中に電荷発生物質を分散させた感光層を有する分散型(単層型)感光体等が挙げられる。また、積層型感光体、単層型感光体ともに、その外側に更に保護層を設けても良い。
本発明における上述の構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂と、上述の一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物は、同一の層に含有しても良いし、異なる層に含有していても良い。好ましくは、該ポリカーボネート樹脂は積層型感光層の電荷輸送層に用いられる。該アゾベンゼン化合物は積層型感光層の電荷輸送層に用いられ、保護層を有する場合は保護層、または電荷輸送層と保護層の両方に用いられるのが好ましい。
まず、本発明のポリカーボネート樹脂とアゾベンゼン化合物について説明し、それに続けて電子写真感光体の層構成について説明する。
<ポリカーボネート樹脂>
本発明では、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂を含有する。
<ポリカーボネート樹脂>
本発明では、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂を含有する。
構造式(1)中、R1、R2、R3及びR4は水素原子または炭素数4以下のアルキル基を表し、Zは、結合する炭素原子を含めて炭素数5〜8の環状飽和脂肪族アルキル基を形成し、且つ該環状飽和脂肪族アルキル基は、1〜3個のメチル基を置換基として有する。ポリカーボネート樹脂は構造式(1)で表される繰り返し構造以外の共重合成分を有していても良い。その場合、構造式(1)で表される繰り返し構造のモル比率は、共重合ポリカーボネート樹脂全体の少なくとも10%以上含有していればよく、好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上含有していれば良い。また、共重合の場合は構造式(1)で表される繰り返し構造が、共重合ポリカーボネート樹脂全体の70%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下含有していることが好ましい。
共重合成分としては、下記構造式(4)で表される繰り返し構造が好ましい。さらには、前記構造式(1)が下記構造式(5)で表されることが好ましい。
また、本発明のポリカーボネート樹脂は、下記構造式(6)で表される共重合体であることが特に好ましい。m,nは、m<nとなることが好ましく、さらには2m≦nとなることが好ましい。
上記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂において、それぞれ、粘度平均分子量は、感光層を塗布形成するのに適するよう、通常10,000以上、好ましくは15,000以上、さらに好ましくは20,000以上であり、通常300,000以下、好ましくは200,000以下、より好ましくは100,000以下である。粘度平均分子量が10,000未満であると樹脂の機械的強度が低下し実用的でなく、300,000以上であると、感光層を適当な膜厚に塗布形成する事が困難である。
上述した本発明のポリカーボネート樹脂は電子写真感光体に用いられ、該感光体の導電性支持体上に設けられる感光層中、好ましくは電荷輸送層のバインダー樹脂として用いられる。
<その他の樹脂>
本発明は、構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂に他の樹脂を併用して用いても良い。
<その他の樹脂>
本発明は、構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂に他の樹脂を併用して用いても良い。
この併用する樹脂はとしては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルポリカーボネート、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これら樹脂のなかでもポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。併用する樹脂の混合割合は、特に限定されないが、本発明の効果を十分に得るためには、本発明の式(1)のポリカーボネート樹脂の割合を超えない範囲で併用することが好ましく、特には他の樹脂を併用しないことが好ましい。
<アゾベンゼン化合物>
本発明のアゾベンゼン化合物は、以下の一般式(2)で表される。
本発明のアゾベンゼン化合物は、以下の一般式(2)で表される。
(式(2)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立に置換基を有していてもよいアリール基を表す。)
このなかでも下記の一般式(3)で表されるアゾベンゼン化合物が、特に好ましく用いられる。
このなかでも下記の一般式(3)で表されるアゾベンゼン化合物が、特に好ましく用いられる。
(式(3)中、R5、R6は炭化水素基、Ar3、Ar4は置換基を有していてもよいアリーレン基、Ar5、Ar6は置換基を有していても良いアリール基を示す。但し、Ar5とAr6は互いに結合して環を形成していても良い。)
式(3)において、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化水素基を表すが、R5およびR6は互いに同じであっても異なっていてもよく、式(3)の化合物を含有する層に対して良好な溶解性を有し、且つ該化合物の安定性を高めるため、好ましくは全炭素数が1〜10の炭化水素基であって、より好ましくは全炭素数が1〜7の炭化水素基である。
式(3)において、R5およびR6は置換基を有していてもよい炭化水素基を表すが、R5およびR6は互いに同じであっても異なっていてもよく、式(3)の化合物を含有する層に対して良好な溶解性を有し、且つ該化合物の安定性を高めるため、好ましくは全炭素数が1〜10の炭化水素基であって、より好ましくは全炭素数が1〜7の炭化水素基である。
R5およびR6の炭化水素基が有していても構わない置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリル基、アルコキシ基、アリール基があげられる。R5およびR6としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリル基、炭素数6以下のアルコキシ基、置換を有していてもよいアリール基等があげられる、これらの中でも置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいアリール基が好ましく、特に好ましくは置換基を有していてもよいアルキル基を用いる。
R5およびR6としてより具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、γ−メトキシプロピル基、ベンジル基、p−メチルベンジル基等の、置換基を有していてもよいアルキル基;アリル基、γ−クロルアリル基等の、置換基を有していてもよいアリル基;フェニル基、ナフチル基、トリル基、p−メトキシフェニル基等の、置換基を有していてもよいアリール基等があげられる、これらの中でも置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいアリール基が好ましく、特に好ましくは置換基を有していてもよいアルキル基を用いる。
このなかでも、製造時のコスト、容易さからは置換基を有さない直鎖状のアルキル基が好ましく、アルキル基の炭素数が多いと分子量が多くなり、添加量に対する光曝露に対する効果が薄れるため炭素数2以下のアルキル基がより好ましい。また、R5、R6は互いに結合して環構造を形成し、ピロリジニル基、ピペリジノ基の様な構造を有していてもよい。
Ar3およびAr4は、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、ターフェニレ
ン基等に代表されるアリーレン基を表し、互いに同じであっても異なっていてもよく、該アリーレン基は置換基を有していてもよい。特にAr3は後に述べる理由から、アルキル基等の置換基を有することが好ましい。製造の容易さ、原料の汎用性を考慮すると、アリーレン基としてはフェニレン基、ナフチレン基が好ましく、より好ましくはフェニレン基である。
ン基等に代表されるアリーレン基を表し、互いに同じであっても異なっていてもよく、該アリーレン基は置換基を有していてもよい。特にAr3は後に述べる理由から、アルキル基等の置換基を有することが好ましい。製造の容易さ、原料の汎用性を考慮すると、アリーレン基としてはフェニレン基、ナフチレン基が好ましく、より好ましくはフェニレン基である。
Ar5およびAr6は、フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、フルオレニル基等に代表されるアリール基を表し、互いに同じであっても異なっていてもよく、該アリール基は置換基を有していてもよい。なかでも電子写真感光体の特性に与え
る影響、製造コストを考慮するとアリール基としては、フェニル基、ナフチル基が好ましく、より好ましくはフェニル基である。
る影響、製造コストを考慮するとアリール基としては、フェニル基、ナフチル基が好ましく、より好ましくはフェニル基である。
Ar3〜Ar6の有していてもよい置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、アリル基、アリール基があげられるが、これらの置換基は更に異なる置換基を有していても構わない。式(3)の化合物を含有する層に対して良好な溶解性を有し、且つ該化合物の安定性を高めるため、これらの中でも特に、置換基の全炭素数が1〜8であるものが好ましい。
Ar3〜Ar6の有していてもよい置換基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、γ−メトキシプロピル基、ベンジル基、p−メチルベンジル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数6以下のアルコキシ基;アリル基、γ−クロルアリル基等のアリル基;フェニル基、ナフチル基、トリル基、p−メトキシフェニル基等のアリール基があげられる。これらの中でもアルキル基、またはアリール基が好ましく、特に好ましくはアルキル基を用いる。製造の容易さ、原料の汎用性を考慮すると、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。また、Ar5、Ar6は直接結合してカルバゾールの様な環構造を形成したり、もしくは窒素原子、酸素原子、硫黄原子などの架橋原子を介して結合し、フェノチアジン、フェノキサジン、キサンテンの様な環構造を形成したり、2価の有機残基を介して互いに結合し環構造を形成しても良い。
本発明の式(2)で表されるアゾベンゼン化合物全体の分子量を大きくし過ぎると、該化合物を含有する層中において固体が析出する等の問題を起こすことがあるため、該化合物全体の分子量としては、通常、分子量520以下であって、好ましくは分子量510以下であり、より好ましくは500以下である。また、一般式(2)で表されるアゾベンゼン誘導体が含有される量としては、特に制限はないが、コストの面、及び感光層あるいは外側層の耐摩耗性を低下させないために、層を形成するバインダー樹脂100重量部に対して50重量部以下が好ましく、30重量部以下がより好ましく、10重量部以下が特に好ましい。また、少なすぎると光曝露時の特定波長の吸収能力が低下することから0.1重量部以上が好ましく、より好ましくは0.5重量部以上である。
本発明の一般式(3)で表されるアゾベンゼン化合物は、下記式(7)で表されるように、Cで表されるアゾ骨格部分を有し、該骨格部にAで表されるジアルキルアミノ基類部分と、Bで表されるジアリールヒドラゾン基類部分が結合するという構造を有するものである。
(式中、RX、RYは置換基を有していてもよいアルキル基、Arm,Arn,Aro,Arpは置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよいアリーレン基類を表す。)
式(7)で表されるようなアゾ化合物は、一般的な電子写真感光体に用いられるバインダー樹脂に対する溶解性が乏しい場合が多い。この場合、Aのジアルキルアミノ基類部分
の有するアルキル鎖長をより長くすることにより、その溶解性を向上させることが可能である。しかしながら、理由が明白ではないものの、Aのジアルキルアミノ基類部分の有するアルキル鎖長を長くしすぎると、電子写真感光体を繰り返し使用した際の帯電性の低下や、残留電位の上昇が起こり、電子写真感光体の特性に与える悪影響が大きくなってしまうという問題点が発生する。また、該アルキル鎖長を長くしすぎると、有機溶媒に対する溶解性が良くなりすぎ、アゾベンゼン化合物製造時に目的の生成物を有機溶媒から分離することが困難となり、取り扱い性が著しく低下し、純度を向上させることができないという問題も発生する。
式(7)で表されるようなアゾ化合物は、一般的な電子写真感光体に用いられるバインダー樹脂に対する溶解性が乏しい場合が多い。この場合、Aのジアルキルアミノ基類部分
の有するアルキル鎖長をより長くすることにより、その溶解性を向上させることが可能である。しかしながら、理由が明白ではないものの、Aのジアルキルアミノ基類部分の有するアルキル鎖長を長くしすぎると、電子写真感光体を繰り返し使用した際の帯電性の低下や、残留電位の上昇が起こり、電子写真感光体の特性に与える悪影響が大きくなってしまうという問題点が発生する。また、該アルキル鎖長を長くしすぎると、有機溶媒に対する溶解性が良くなりすぎ、アゾベンゼン化合物製造時に目的の生成物を有機溶媒から分離することが困難となり、取り扱い性が著しく低下し、純度を向上させることができないという問題も発生する。
前記の溶解性および電子写真感光体の電気特性を共に好適なものとするには、Aのジアルキルアミノ基類部分の有するアルキル鎖長を適切な長さにし、且つCで表される骨格部分のArmが、アルキル基を有するものとすることが非常に有用である。これは、Armがアルキル基を有することにより、本発明のアゾベンゼン化合物分子同士のパッキングを抑制し、溶解性を適度に向上させ、且つ分子全体の電子状態を感光体の特性に悪影響を与えない状態にすることができるからである。
従って、本発明の式(3)で表されるアゾベンゼン化合物のAr3は、置換基としてアルキル基を有することが好ましい。
従って、本発明の式(3)で表されるアゾベンゼン化合物のAr3は、置換基としてアルキル基を有することが好ましい。
また、Aで表されるジアルキルアミノ基類部分と、Bで表されるジアリールヒドラゾン基類部分の、Cで表される骨格部分に対する結合位置としては、光曝露に影響する波長領域に吸収を有する電子状態となる理由から、Aで表されるジアルキルアミノ基類部分と、Bで表されるジアリールヒドラゾン基類部分の、距離がより遠くなるような位置であることが好ましい。より具体的には、Arm,Arnで表される置換基を有していてもよいアリーレン基が、置換基を有していてもよいフェニレン基である場合は、ジアゾ基に対して4位の位置に結合することが好ましく、Arm,Arnで表される置換基を有していてもよいアリーレン基が、置換基を有していてもよいナフチレン基である場合には、ジアゾ基がナフタレン環の1位にある場合に、4位の位置に結合することが好ましい。 次に、本発明に用いられる、一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物の具体例を例示する。例示は本発明の詳細な説明を行うために例示するものであり、本発明の趣旨に反しない限り以下の構造に限定されるものではない。
<本発明のアゾベンゼン化合物の製造方法>
本発明におけるアゾベンゼン化合物は、公知の方法を用いて製造することができる。例えば、アゾベンゼン骨格を有する化合物に、N,N−ジメチルホルムアミドとオキシ塩化リンとを作用させてホルミル化し、ついで、ヒドラジン化合物と縮合反応を行うことより目的化合物であるアゾベンゼン化合物を得ることができる。
本発明におけるアゾベンゼン化合物は、公知の方法を用いて製造することができる。例えば、アゾベンゼン骨格を有する化合物に、N,N−ジメチルホルムアミドとオキシ塩化リンとを作用させてホルミル化し、ついで、ヒドラジン化合物と縮合反応を行うことより目的化合物であるアゾベンゼン化合物を得ることができる。
また、アミノ基を有する芳香族アルデヒド化合物のジアゾニウム塩を製造し、該塩とアミノ基を有する芳香族化合物とをジアゾカップリング反応させ、ついでヒドラジン化合物と縮合反応を行うことよっても目的化合物であるアゾベンゼン化合物を得ることができる。
<導電性基体>
導電性基体としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与
した樹脂材料やアルミニウム、ニッケル、ITO(インジウム−スズ酸化物)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙などが主として使用される。形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。金属材料の導電性基体の上に、導電性・表面性などの制御のためや欠陥被覆のため、適当な抵抗値を持つ導電性材料を塗布したものでも良い。
<導電性基体>
導電性基体としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与
した樹脂材料やアルミニウム、ニッケル、ITO(インジウム−スズ酸化物)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙などが主として使用される。形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。金属材料の導電性基体の上に、導電性・表面性などの制御のためや欠陥被覆のため、適当な抵抗値を持つ導電性材料を塗布したものでも良い。
導電性基体としてアルミニウム合金等の金属材料を用いた場合、陽極酸化処理、化成皮膜処理等を施してから用いても良い。陽極酸化処理を施した場合、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。
支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、導電性基体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。
支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、導電性基体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。
<下引き層>
導電性基体と感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。
下引き層としては、樹脂、樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したものなどが用いられる。下引き層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げられる。一種類の粒子のみを用いても良いし複数の種類の粒子を混合して用いても良い。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処理を施されていても良い。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態のものが含まれていても良い。
導電性基体と感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。
下引き層としては、樹脂、樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したものなどが用いられる。下引き層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げられる。一種類の粒子のみを用いても良いし複数の種類の粒子を混合して用いても良い。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処理を施されていても良い。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態のものが含まれていても良い。
また、金属酸化物粒子の粒径としては、種々のものが利用できるが、中でも特性および液の安定性の面から、平均一次粒径として10nm以上100nm以下が好ましく、特に好ましくは、10nm以上50nm以下である。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良好な分散性、塗布性を示し好ましい。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良好な分散性、塗布性を示し好ましい。
バインダー樹脂に対する無機粒子の添加比は任意に選べるが、10wt%から500wt%の範囲で使用することが、分散液の安定性、塗布性の面で好ましい。
下引き層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特性および塗布性から0.1μmから25μmが好ましい。また下引き層には、本発明の酸化防止剤等、公知の酸化防止剤等を添加しても良い。
下引き層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特性および塗布性から0.1μmから25μmが好ましい。また下引き層には、本発明の酸化防止剤等、公知の酸化防止剤等を添加しても良い。
<電荷発生層>
本発明の電子写真感光体が積層型感光体である場合、その電荷発生層に使用される電荷発生材料としては例えばセレニウム及びその合金、硫化カドミウム、その他無機系光導電材料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有機顔料等各種光導電材料が使用でき、特に有機顔料、更にフタロシアニン顔料、アゾ顔料が好ましい
。これらの微粒子をたとえばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテルなどの各種バインダー樹脂で結着した形で使用される。この場合の使用比率はバインダー樹脂100重量部に対して30から500重量部の範囲より使用され、その膜厚は通常0.1μmから1μm、好ましくは0.15μmから0.6μmが好適である。
本発明の電子写真感光体が積層型感光体である場合、その電荷発生層に使用される電荷発生材料としては例えばセレニウム及びその合金、硫化カドミウム、その他無機系光導電材料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有機顔料等各種光導電材料が使用でき、特に有機顔料、更にフタロシアニン顔料、アゾ顔料が好ましい
。これらの微粒子をたとえばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテルなどの各種バインダー樹脂で結着した形で使用される。この場合の使用比率はバインダー樹脂100重量部に対して30から500重量部の範囲より使用され、その膜厚は通常0.1μmから1μm、好ましくは0.15μmから0.6μmが好適である。
電荷発生物質としてフタロシアニン化合物を用いる場合、具体的には、無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、錫、チタン、亜鉛、バナジウム、シリコーン、ゲルマニウム等の金属、またはその酸化物、ハロゲン化物等の配位したフタロシアニン類が使用される。3価以上の金属原子への配位子の例としては、上に示した酸素原子、塩素原子の他、水酸基、アルコキシ基などがあげられる。特に感度の高いX型、τ型無金属フタロシアニン、A型、B型、D型等のチタニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン等が好適である。なお、ここで挙げたチタニルフタロシアニンの結晶型のうち、A型、B型についてはW.HellerらによってそれぞれI相、II相として示されており(Zeit. Kristallogr.159(1982)173)、A型は安定型として知られているものであ
る。D型は、CuKα線を用いた粉末X線回折において、回折角2θ±0.2゜が27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とする結晶型である。フタロシアニン化合物は単一の化合物のもののみを用いても良いし、いくつかの混合状態でも良い。ここでのフタロシアニン化合物ないしは結晶状態に置ける混合状態として、それぞれの構成要素を後から混合して用いても良いし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合物の製造・処理工程において混合状態を生じせしめたものでも良い。このような処理としては、酸ペースト処理・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。
る。D型は、CuKα線を用いた粉末X線回折において、回折角2θ±0.2゜が27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とする結晶型である。フタロシアニン化合物は単一の化合物のもののみを用いても良いし、いくつかの混合状態でも良い。ここでのフタロシアニン化合物ないしは結晶状態に置ける混合状態として、それぞれの構成要素を後から混合して用いても良いし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合物の製造・処理工程において混合状態を生じせしめたものでも良い。このような処理としては、酸ペースト処理・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。
<電荷輸送層>
積層型感光体の電荷輸送層は、電荷輸送物質を含有するとともに、通常はバインダー樹脂、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。
本発明では、電荷輸送層または該層の外側層に、一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を含有することが好ましい。このような電荷輸送層は、具体的には、例えばアゾベンゼン化合物と電荷輸送物質等とバインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを順積層型感光層の場合には電荷発生層上に、また、逆積層型感光層の場合には導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得ることができる。
積層型感光体の電荷輸送層は、電荷輸送物質を含有するとともに、通常はバインダー樹脂、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。
本発明では、電荷輸送層または該層の外側層に、一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を含有することが好ましい。このような電荷輸送層は、具体的には、例えばアゾベンゼン化合物と電荷輸送物質等とバインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを順積層型感光層の場合には電荷発生層上に、また、逆積層型感光層の場合には導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得ることができる。
電荷輸送物質としては特に限定されず、任意の物質を用いることが可能である。公知の電荷輸送物質の例としては、2,4,7−トリニトロフルオレノン等の芳香族ニトロ化合物、テトラシアノキノジメタン等のシアノ化合物、ジフェノキノン等のキノン化合物等の電子吸引性物質、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾフラン誘導体等の複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン誘導体及びこれらの化合物の複数種が結合したもの、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体等の電子供与性物質等が挙げられる。これらの中でも、カルバゾール誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、エナミン誘導体、及びこれらの化合物の複数種が結合したものが好ましい。これらの電荷輸送物質は、何れか1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせで併用しても良い。
前記電荷輸送物質の好適な構造の具体例を以下に示す。これら具体例は例示のために示
したものであり、本発明の趣旨に反しない限りはいかなる公知の電荷輸送物質を用いてもよい。
したものであり、本発明の趣旨に反しない限りはいかなる公知の電荷輸送物質を用いてもよい。
これらの電荷輸送材料が、本発明のポリカーボネート樹脂を含むバインダー樹脂に結着した形で電荷輸送層が形成され、該層またはその外側層のうち少なくとも一つにアゾベンゼン化合物が含有される。電荷輸送層は、単一の層から成っていても良いし、構成成分あるいは組成比の異なる複数の層を重ねたものでも良い。
バインダー樹脂と電荷輸送物質の割合は、通常、バインダー樹脂100重量部に対して30〜200重量部、好ましくは40〜150重量部の範囲で使用される。また膜厚は一般に5〜50μm、好ましくは10〜45μmがよい。
バインダー樹脂と電荷輸送物質の割合は、通常、バインダー樹脂100重量部に対して30〜200重量部、好ましくは40〜150重量部の範囲で使用される。また膜厚は一般に5〜50μm、好ましくは10〜45μmがよい。
なお、電荷輸送層には成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性等を向上させるために周知の可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、染料、顔料、レベリング剤などの添加物を含有させても良い。
<分散型(単層型)感光層>
分散型感光層の場合には、上記のような配合比の電荷輸送媒体中に、前出の電荷発生物質が分散される。本発明のポリカーボネート樹脂を含むバインダー樹脂は該感光層に含有され、アゾベンゼン化合物は該層またはその外側層のうち少なくとも一つに含有される。
<分散型(単層型)感光層>
分散型感光層の場合には、上記のような配合比の電荷輸送媒体中に、前出の電荷発生物質が分散される。本発明のポリカーボネート樹脂を含むバインダー樹脂は該感光層に含有され、アゾベンゼン化合物は該層またはその外側層のうち少なくとも一つに含有される。
その場合の電荷発生物質の粒子径は充分小さいことが必要であり、好ましくは1μm以下より好ましくは0.5μm以下で使用される。感光層内に分散される電荷発生物質の量は少なすぎると充分な感度が得られず、多すぎると帯電性の低下、感度の低下などの弊害があり、例えば好ましくは0.5〜50重量%の範囲で、より好ましくは1〜20重量%の範囲で使用される。
感光層の膜厚は通常5〜50μm、より好ましくは10〜45μmで使用される。またこの場合にも成膜性、可とう性、機械的強度等を改良するための公知の可塑剤、残留電位を抑制するための添加剤、分散安定性向上のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリング剤、界面活性剤、例えばシリコ−ンオイル、フッ素系オイルその他の添加剤が添加されていても良い。
<その他の層>
感光層の上に、感光層の損耗を防止したり、帯電器等から発生する放電生成物等による感光層の劣化を防止・軽減する目的で保護層を設けても良く、該層に本発明のアゾベンゼン化合物を含有させることもできる。
また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を軽減する目的で、表面の層にはフッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を含んでいても良い。また、これらの樹脂からなる粒子や無機化合物の粒子を含んでいても良い。
感光層の上に、感光層の損耗を防止したり、帯電器等から発生する放電生成物等による感光層の劣化を防止・軽減する目的で保護層を設けても良く、該層に本発明のアゾベンゼン化合物を含有させることもできる。
また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を軽減する目的で、表面の層にはフッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を含んでいても良い。また、これらの樹脂からなる粒子や無機化合物の粒子を含んでいても良い。
<電子写真感光体の調製方法>
本実施の形態が適用される電子写真感光体の調製方法は特に限定されないが、通常、こ
れらの感光体を構成する各層は、電子写真感光体の感光層形成方法として公知な、浸漬塗布法、スプレー塗布法、ノズル塗布法、バーコート法、ロールコート法、ブレード塗布法等により支持体上に塗布して形成される。これらの中でも生産性の高さから浸漬塗布方法が好ましい。
本実施の形態が適用される電子写真感光体の調製方法は特に限定されないが、通常、こ
れらの感光体を構成する各層は、電子写真感光体の感光層形成方法として公知な、浸漬塗布法、スプレー塗布法、ノズル塗布法、バーコート法、ロールコート法、ブレード塗布法等により支持体上に塗布して形成される。これらの中でも生産性の高さから浸漬塗布方法が好ましい。
各層の形成方法としては、層に含有させる物質を溶剤に溶解または分散させて得られた塗布液を順次塗布するなどの公知の方法が適用できる。
<画像形成装置>
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
<画像形成装置>
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置は、電子写真感光体1,帯電装置2,露光装置3及び現像装置4を備えて構成され、更に、必要に応じて転写装置5,クリーニング装置6及び定着装置7が設けられる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光装置3,現像装置4,転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2,露光装置3,現像装置4,転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電装置2は、電子写真感光体1を帯電させるもので、電子写真感光体1の表面を所定電位に均一帯電させる。図1では帯電装置2の一例としてローラ型の帯電装置(帯電ローラ)を示しているが、他にもコロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電装置、帯電ブラシ等の接触型帯電装置などがよく用いられる。
なお、電子写真感光体1及び帯電装置2は、多くの場合、この両方を備えたカートリッジ(以下適宜、感光体カートリッジと言う)として、画像形成装置の本体から取り外し可能に設計されている。そして、例えば電子写真感光体1や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することができるようになっている。また、後述するトナーについても、多くの場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、画像形成装置本体から取り外し可能に設計され、使用しているトナーカートリッジ中のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しいトナーカートリッジを装着することができるようになっている。更に、電子写真感光体1,帯電装置2,トナーが全て備えられたカートリッジを用いることもある。
なお、電子写真感光体1及び帯電装置2は、多くの場合、この両方を備えたカートリッジ(以下適宜、感光体カートリッジと言う)として、画像形成装置の本体から取り外し可能に設計されている。そして、例えば電子写真感光体1や帯電装置2が劣化した場合に、この感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することができるようになっている。また、後述するトナーについても、多くの場合、トナーカートリッジ中に蓄えられて、画像形成装置本体から取り外し可能に設計され、使用しているトナーカートリッジ中のトナーが無くなった場合に、このトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しいトナーカートリッジを装着することができるようになっている。更に、電子写真感光体1,帯電装置2,トナーが全て備えられたカートリッジを用いることもある。
露光装置3は、電子写真感光体1に露光を行なって電子写真感光体1の感光面に静電潜像を形成することができるものであれば、その種類に特に制限はない。具体例としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、半導体レーザーやHe−Neレーザー等のレーザー、LEDなどが挙げられる。また、感光体内部露光方式によって露光を行なうようにしてもよい。露光を行なう際の光は任意であるが、例えば波長が780nmの単色光、波長600nm〜700nmのやや短波長寄りの単色光、波長380nm〜500nmの短波長の単色光などで露光を行なえばよい。但し、600nm未満の短い波長の光では、アゾベンゼン化合物による吸収のために十分な光書き込みができないケースがあるため、600nm〜850nmの単色光で露光することが好ましい。
現像装置4は、その種類に特に制限はなく、カスケード現像、一成分導電トナー現像、二成分磁気ブラシ現像などの乾式現像方式や、湿式現像方式などの任意の装置を用いることができる。図1では、現像装置4は、現像槽41、アジテータ42、供給ローラ43、現像ローラ44、及び、規制部材45からなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している構成となっている。また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示せず)を
現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補給することが可能に構成される。
現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジなどの容器からトナーTを補給することが可能に構成される。
供給ローラ43は、導電性スポンジ等から形成される。現像ローラ44は、鉄,ステンレス鋼,アルミニウム,ニッケルなどの金属ロール、又はこうした金属ロールにシリコーン樹脂,ウレタン樹脂,フッ素樹脂などを被覆した樹脂ロールなどからなる。この現像ローラ44の表面には、必要に応じて、平滑加工や粗面加工を加えてもよい。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に接触させる。
規制部材45は、シリコーン樹脂やウレタン樹脂などの樹脂ブレード、ステンレス鋼,アルミニウム,銅,真鍮,リン青銅などの金属ブレード、又はこうした金属ブレードに樹脂を被覆したブレード等により形成されている。この規制部材45は、現像ローラ44に当接し、ばね等によって現像ローラ44側に所定の力で押圧(一般的なブレード線圧は0.05〜5N/cm)される。必要に応じて、この規制部材45に、トナーTとの摩擦帯電によりトナーTに帯電を付与する機能を具備させてもよい。
アジテータ42は、回転駆動機構によってそれぞれ回転されており、トナーTを攪拌するとともに、トナーTを供給ローラ43側に搬送する。アジテータ42は、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよい。
トナーTの種類は任意であり、粉状トナーのほか、懸濁重合法や乳化重合法などを用いた重合トナー等を用いることができる。特に、重合トナーを用いる場合には径が4〜8μm程度の小粒径のものが好ましく、また、トナーの粒子の形状も球形に近いものからポテト上の球形から外れたものまで様々に使用することができる。重合トナーは、帯電均一性、転写性に優れ、高画質化に好適に用いられる。
トナーTの種類は任意であり、粉状トナーのほか、懸濁重合法や乳化重合法などを用いた重合トナー等を用いることができる。特に、重合トナーを用いる場合には径が4〜8μm程度の小粒径のものが好ましく、また、トナーの粒子の形状も球形に近いものからポテト上の球形から外れたものまで様々に使用することができる。重合トナーは、帯電均一性、転写性に優れ、高画質化に好適に用いられる。
転写装置5は、その種類に特に制限はなく、コロナ転写、ローラ転写、ベルト転写などの静電転写法、圧力転写法、粘着転写法など、任意の方式を用いた装置を使用することができる。ここでは、転写装置5が電子写真感光体1に対向して配置された転写チャージャー,転写ローラ,転写ベルト等から構成されるものとする。この転写装置5は、トナーTの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、電子写真感光体1に形成されたトナー像を記録紙(用紙,媒体)Pに転写するものである。
クリーニング装置6について特に制限はなく、ブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブラシクリーナー、磁気ローラクリーナー、ブレードクリーナーなど、任意のクリーニング装置を用いることができる。クリーニング装置6は、感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。
定着装置7は、上部定着部材(定着ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71又は72の内部には加熱装置73がそなえられている。なお、図1では、上部定着部材71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス,アルミニウムなどの金属素管にシリコーンゴムを被覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被覆した定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
定着装置7は、上部定着部材(定着ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71又は72の内部には加熱装置73がそなえられている。なお、図1では、上部定着部材71の内部に加熱装置73がそなえられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス,アルミニウムなどの金属素管にシリコーンゴムを被覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被覆した定着ロール、定着シートなどが公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
記録紙P上に転写されたトナーは、所定温度に加熱された上部定着部材71と下部定着
部材72との間を通過する際、トナーが溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着など、任意の方式による定着装置を設けることができる。
部材72との間を通過する際、トナーが溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着など、任意の方式による定着装置を設けることができる。
以上のように構成された電子写真装置では、次のようにして画像の記録が行なわれる。即ち、まず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所定の電位(例えば−600V)に帯電される。この際、直流電圧により帯電させても良く、直流電圧に交流電圧を重畳させて帯電させてもよい。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行なう。
現像装置4は、供給ローラ43により供給されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45により薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
トナー像の記録紙P上への転写後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱定着することで、最終的な画像が得られる。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行なうことができる構成としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行なうことで電子写真感光体の除電を行なう工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
また、画像形成装置は更に変形して構成してもよく、例えば、前露光工程、補助帯電工程などの工程を行なうことができる構成としたり、オフセット印刷を行なう構成としたり、更には複数種のトナーを用いたフルカラータンデム方式の構成としてもよい。
以下、実施例に基づき本実施の形態をさらに具体的に説明する。なお、以下の実施例は本発明を詳細に説明するために示すものであり、本発明はその趣旨に反しない限り、以下に示した実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例中の「部」の記載は、特に指定しない限り「重量部」を示す。
<粘度平均分子量>
まず、樹脂の粘度平均分子量の測定について説明する。
<粘度平均分子量>
まず、樹脂の粘度平均分子量の測定について説明する。
ポリカーボネート樹脂をジクロロメタンに溶解し濃度Cが6.00g/Lの溶液を調製する。溶媒(ジクロロメタン)の流下時間t0が136.16秒のウベローデ型毛細管粘
度計を用いて、20.0℃に設定した恒温水槽中で試料溶液の流下時間tを測定する。以下の式に従って粘度平均分子量Mvを算出する。
a=0.438×ηsp+1 ηsp=t/t0−1
b=100×ηsp/C C=6.00(g/L)
η=b/a
Mv=3207×η1.205
<アゾベンゼン化合物の合成>
合成例1
4−アミノベンズアルデヒド9.1部を濃塩酸中で公知の方法でジアゾ化し、N,N−ジエチル−m−トルイジン8.2部とメタノール100部中でカップリング反応させることにより下記式で示される化合物を10.6部得た。
度計を用いて、20.0℃に設定した恒温水槽中で試料溶液の流下時間tを測定する。以下の式に従って粘度平均分子量Mvを算出する。
a=0.438×ηsp+1 ηsp=t/t0−1
b=100×ηsp/C C=6.00(g/L)
η=b/a
Mv=3207×η1.205
<アゾベンゼン化合物の合成>
合成例1
4−アミノベンズアルデヒド9.1部を濃塩酸中で公知の方法でジアゾ化し、N,N−ジエチル−m−トルイジン8.2部とメタノール100部中でカップリング反応させることにより下記式で示される化合物を10.6部得た。
上記化合物8.9部と、N,N−ジフェニルヒドラジン8.3部をメタノール30部とテトラヒドロフラン30部の混合溶媒中に仕込み、窒素雰囲気下、60゜Cで2時間撹拌した。放冷後、析出した赤色結晶を炉別し、次いで、公知のカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、目的物質である下記構造式を有する化合物Pを9.3部得た。
合成例2
合成例1中のN,N−ジエチル−m−トルイジン8.2部をN,N−ジ−n−プロピル−m−トルイジン11.0部に変更し、N,N−ジフェニルヒドラジン8.3部をN,N−ジ−p−トリルヒドラジン9.6部に変更した以外は、合成例1と同様の操作を行うことにより、目的物質である下記構造式を有する物質Qを9.7部得た。
合成例1中のN,N−ジエチル−m−トルイジン8.2部をN,N−ジ−n−プロピル−m−トルイジン11.0部に変更し、N,N−ジフェニルヒドラジン8.3部をN,N−ジ−p−トリルヒドラジン9.6部に変更した以外は、合成例1と同様の操作を行うことにより、目的物質である下記構造式を有する物質Qを9.7部得た。
<感光体ドラムの製造>
実施例1
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と該酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシランをボールミルにて混合して得られたスラリーを乾燥後、更にメタノールで洗浄、乾燥して得られた疎水性処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより
、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとなし、該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエン(重量比7/1/2)の混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン/ヘキサメチレンジアミン/デカメチレンジカルボン酸/オクタデカメチレンジカルボン酸(組成モル%75/9.5/3/9.5/3)からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行なうことにより、疎水性処理酸化チタン/共重合ポリアミドを重量比3/1で含有する固形分濃度18.0%の分散液とした。
実施例1
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と該酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシランをボールミルにて混合して得られたスラリーを乾燥後、更にメタノールで洗浄、乾燥して得られた疎水性処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより
、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとなし、該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエン(重量比7/1/2)の混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン/ヘキサメチレンジアミン/デカメチレンジカルボン酸/オクタデカメチレンジカルボン酸(組成モル%75/9.5/3/9.5/3)からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行なうことにより、疎水性処理酸化チタン/共重合ポリアミドを重量比3/1で含有する固形分濃度18.0%の分散液とした。
このようにして得られた下引き層形成用塗布液を、外径24mm、長さ246mm、肉厚0.75mmのアルミニウム製シリンダー上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が1.0μmとなるように下引き層を得た。
次に、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示し、図2に示す粉末X線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニン10重量部を1,2−ジメトキシエタン150重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行ない顔料分散液を作成した。こうして得られた160重量部の顔料分散液を、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000C)の5%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部と適量の1,2−ジメトキシエタンに加え、最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。
次に、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示し、図2に示す粉末X線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニン10重量部を1,2−ジメトキシエタン150重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行ない顔料分散液を作成した。こうして得られた160重量部の顔料分散液を、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000C)の5%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部と適量の1,2−ジメトキシエタンに加え、最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。
この電荷発生層塗布形成用分散液に、先に下引き層を形成したシリンダーを浸漬塗布し、その乾燥後の膜厚が約0.4μmとなるように電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送物質として下記に示すヒドラゾン化合物(イ)56部と、
次に、電荷輸送物質として下記に示すヒドラゾン化合物(イ)56部と、
下記に示すヒドラゾン化合物(ロ)14部、
および、下記繰り返し構造(1−1)を有するポリカーボネート樹脂100部、
合成例1で合成したアゾベンゼン化合物P2部、酸化防止剤(チバガイギー社製、商品名Irganox1076)8部、レベリング剤としてシリコーンオイル0.05部を、テトラヒドロフランとトルエンの混合溶媒(テトラヒドロフラン80重量%、トルエン20重量%)640部に混合し、電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
この電荷輸送層形成用塗布液に先に電荷発生層を形成したシリンダーを浸漬塗布して、乾燥後の膜厚17μmの電荷輸送層を形成した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Aとする。
この電荷輸送層形成用塗布液に先に電荷発生層を形成したシリンダーを浸漬塗布して、乾燥後の膜厚17μmの電荷輸送層を形成した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Aとする。
実施例2
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液に用いた、繰り返し単位(1−1)からなるポリカーボネート樹脂を下記構造の繰り返し単位(1−2)からなるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量22,000)とした以外は、感光体1と同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Bとする。
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液に用いた、繰り返し単位(1−1)からなるポリカーボネート樹脂を下記構造の繰り返し単位(1−2)からなるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量22,000)とした以外は、感光体1と同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Bとする。
実施例3
アゾベンゼン化合物として合成例2で合成した化合物Qを2部用いた以外は、実施例1と同様にして、感光体Cを得た。
実施例4
電荷輸送物質として下記構造のヒドラゾン化合物(ハ)を50部用いた以外は、実施例1と同様にして、感光体Dを得た。
アゾベンゼン化合物として合成例2で合成した化合物Qを2部用いた以外は、実施例1と同様にして、感光体Cを得た。
実施例4
電荷輸送物質として下記構造のヒドラゾン化合物(ハ)を50部用いた以外は、実施例1と同様にして、感光体Dを得た。
比較例1
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして感光体Eを得た。
比較例2
実施例1で電荷輸送層形成用塗布液に用いたポリカーボネート樹脂を、下記構造の繰り返し単位(2−1)で表されるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量20,000)とした他は同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Fとする。
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、実施例1と同様にして感光体Eを得た。
比較例2
実施例1で電荷輸送層形成用塗布液に用いたポリカーボネート樹脂を、下記構造の繰り返し単位(2−1)で表されるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量20,000)とした他は同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Fとする。
比較例3
実施例1で電荷輸送層形成用塗布液に用いた樹脂を、下記構造の繰り返し単位(2−2)で表される樹脂(粘度平均分子量30,000)とした他は同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Gとする。
実施例1で電荷輸送層形成用塗布液に用いた樹脂を、下記構造の繰り返し単位(2−2)で表される樹脂(粘度平均分子量30,000)とした他は同様の方法で感光体ドラムを作製した。このようにして得られた感光体ドラムを感光体Gとする。
比較例4
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、比較例2と同様にして感光体Hを得た。
比較例5
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、実施例4と同様にして感光体Iを得た。作製した感光体ドラムA〜Iについて、以下の電気特性試験と保存試験を行ない、これら
の結果を表1にまとめた。
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、比較例2と同様にして感光体Hを得た。
比較例5
アゾベンゼン化合物を含有しないこと以外は、実施例4と同様にして感光体Iを得た。作製した感光体ドラムA〜Iについて、以下の電気特性試験と保存試験を行ない、これら
の結果を表1にまとめた。
<電気特性試験>
日本画像学会測定標準に従って製造された電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、日本画像学会編、コロナ社、404〜405頁記載)を使用し、上記感光体ドラムを一定回転数30rpmで回転させ、帯電、露光、電位測定、除電のサイクルによる電気特性評価試験を行なった。その際、感光体の初期表面電位が−700Vになるように帯電させ、ハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを1.3μJ/cm2で露光したときの露光後表面電位(以下、VLと呼ぶことがある)を測定
した。VL測定に際しては、露光から電位測定に要する時間を200msとした。測定環境は、温度25℃、相対湿度50%で行なった。
日本画像学会測定標準に従って製造された電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、日本画像学会編、コロナ社、404〜405頁記載)を使用し、上記感光体ドラムを一定回転数30rpmで回転させ、帯電、露光、電位測定、除電のサイクルによる電気特性評価試験を行なった。その際、感光体の初期表面電位が−700Vになるように帯電させ、ハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを1.3μJ/cm2で露光したときの露光後表面電位(以下、VLと呼ぶことがある)を測定
した。VL測定に際しては、露光から電位測定に要する時間を200msとした。測定環境は、温度25℃、相対湿度50%で行なった。
<耐光性試験>
また、作製された感光体シート巻き付けドラムについて、感光体上に、白色蛍光灯の光で曝露される部分と曝露されない部分をつくるために、縦20mm、横10mmの穴を開けた黒紙で感光体の全面を覆い、その上から、白色蛍光灯(三菱オスラム社製「ネオルミスーパーFL20SS・W/18」)の光を、感光体表面での光強度が3000ルクスとなるように調整して、黒紙に穴を開けた部分を中心に10分間照射した後、黒紙を取り外し、そのドラムを電気特性試験機に装着し、1000回の露光と除電を繰り返した後、光曝露部と未露光部のVLの電位差の絶対値ΔVLを測定した。
また、作製された感光体シート巻き付けドラムについて、感光体上に、白色蛍光灯の光で曝露される部分と曝露されない部分をつくるために、縦20mm、横10mmの穴を開けた黒紙で感光体の全面を覆い、その上から、白色蛍光灯(三菱オスラム社製「ネオルミスーパーFL20SS・W/18」)の光を、感光体表面での光強度が3000ルクスとなるように調整して、黒紙に穴を開けた部分を中心に10分間照射した後、黒紙を取り外し、そのドラムを電気特性試験機に装着し、1000回の露光と除電を繰り返した後、光曝露部と未露光部のVLの電位差の絶対値ΔVLを測定した。
<保存試験>
上記感光体ドラムを、温度55℃、相対湿度85%の環境室内に60日間保存し、その後室温に戻し24時間経過した後、上述の電気特性試験を行い、VLを測定した。これは、通常環境での保存の加速試験に相当すると判断できる。
上記感光体ドラムを、温度55℃、相対湿度85%の環境室内に60日間保存し、その後室温に戻し24時間経過した後、上述の電気特性試験を行い、VLを測定した。これは、通常環境での保存の加速試験に相当すると判断できる。
比較例1,4からわかるように、用いられるポリカーボネート樹脂の構造に依らず、アゾベンゼン化合物を使用しない場合は耐光性が悪化する。しかしながら、比較例2,3からわかるように、本発明外の樹脂に対してアゾベンゼン化合物を併用した場合、確かに耐光性は確保されるが、保存後の電気特性の悪化が抑えられない。一方で、本発明の樹脂とアゾベンゼン化合物を併用することにより初めて、耐光性のみならず、保存後の電気特性の悪化が抑えられる。
この理由は明確ではないが、本発明に係るポリカーボネート樹脂の骨格と、本発明のアゾベンゼン化合物とが相溶性等の点で相性が極めて好適であったものと推測される。
実施例5
実施例1で作製した感光体ドラムAを、ヒューレットパッカード社製モノクロプリンタHP1010の電子写真カートリッジに装着し、蛍光灯下に10分間放置し、本体にセットした。接続したパソコンからテキスト及びハーフトーン画像ファイルを送信したところ、綺麗なアウトプット(ハードコピー)を得ることができた。
実施例5
実施例1で作製した感光体ドラムAを、ヒューレットパッカード社製モノクロプリンタHP1010の電子写真カートリッジに装着し、蛍光灯下に10分間放置し、本体にセットした。接続したパソコンからテキスト及びハーフトーン画像ファイルを送信したところ、綺麗なアウトプット(ハードコピー)を得ることができた。
1 感光体
2 帯電装置(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙
2 帯電装置(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙
Claims (8)
- 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が下記構造式(1)で表される繰り返し構造を含むポリカーボネート樹脂を含有し、かつ該感光層または該層の外側層のうち少なくとも一つに、下記一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
- 該ポリカーボネート樹脂中に於いて、構造式(4)で表される繰り返し構造の占めるモル比率が、構造式(1)で表される繰り返し構造の占めるモル比率よりも大きいことを特徴とする、請求項3に記載の電子写真感光体。
- 該ポリカーボネート樹脂中に於いて、構造式(4)で表される繰り返し構造の占めるモル比率が、構造式(1)で表される繰り返し構造の占めるモル比率の2倍以上であることを特徴とする、請求項4に記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする電子
写真装置用プロセスカートリッジ。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を用いて成ることを特徴とした
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010176469A JP2012037660A (ja) | 2010-08-05 | 2010-08-05 | 電子写真感光体、該感光体を用いる電子写真カートリッジ、及び該感光体を用いる画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=45849730
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JP (1) | JP2012037660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209210A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-11-06 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
2010
- 2010-08-05 JP JP2010176469A patent/JP2012037660A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014209210A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-11-06 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
US9874824B2 (en) | 2013-03-22 | 2018-01-23 | Mitsubishi Chemical Corporation | Electrophotographic photoreceptor and image formation device |
US10353305B2 (en) | 2013-03-22 | 2019-07-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Electrophotographic photoreceptor and image formation device |
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