以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。本実施形態では制御基板として、図2に示すように、遊技の進行を制御するメイン基板10(遊技進行手段)と、メイン基板10から送信される信号を受けて遊技の進行状況に合わせた表示演出や音響演出を実行するための制御を行うサブ基板20(演出区間設定手段、演出実行手段)とを含む複数種類の電子回路基板が設けられている。
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
また本実施形態の遊技機では、表示窓DWを通じて図柄を観察するための表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられており、各リールに関する図柄の表示位置の組合せによって有効ラインL1〜L4が設定されている。具体的には、第1リールR1の上段、第2リールR2の中段、および第3リールR3の下段の組合せによって有効ラインL1が設定され、第1リールR1の上段、第2リールR2の上段、および第3リールR3の上段の組合せによって有効ラインL2が設定され、第1リールR1の下段、第2リールR2の下段、および第3リールR3の下段の組合せによって有効ラインL3が設定され、第1リールR1の下段、第2リールR2の中段、および第3リールR3の上段の組合せによって有効ラインL4が設定されている。そして本実施形態の遊技機では、第1リールR1の中段、および第3リールR3の中段は、いずれの有効ライン上の表示位置ともなっていない。すなわち本実施形態の遊技機では、第1リールR1および第3リールR3のそれぞれの表示位置の一部は有効ライン上の表示位置から除外されている。
そして遊技結果は表示窓DW内の4本の有効ラインL1〜L4のいずれかに停止表示された図柄組合せによって判断され、有効ライン上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。なお、本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が3枚に設定され、規定投入数のメダルが投入されたことに基づいて4本の有効ラインL1〜L4が設定される。なお、規定投入数については遊技状態に応じて異なっていてもよく、規定投入数が複数種類設定されている場合には、規定投入数に応じて、設定される有効ラインの数が異なっていてもよい。
また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。
また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタン(投入操作手段)B0、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバー(回転開始操作手段)SL、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタン(停止操作手段)B1〜B3などが設けられている。
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、第1リールR1〜第3リールR3の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、制御基板において第1リールR1〜第3リールR3をステップモータの駆動により回転開始させるとともに、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可(有効化)される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を解放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。
図2は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
本実施形態の遊技機は、メイン基板10およびサブ基板20を含む制御基板によって制御される。メイン基板10は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310や、ホッパーユニット320等の出力手段の動作制御を行う。またサブ基板20は、メイン基板10から送られてくる信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて表示装置330や、音響装置340等の出力手段の動作制御を行う。またメイン基板10やサブ基板20等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そしてメイン基板10は、投入受付手段105と、乱数発生手段110と、内部抽選手段120と、リール制御手段130と、入賞判定手段140と、払出制御手段150と、リプレイ処理手段160と、遊技状態移行制御手段170と、リプレイ確率変動手段172と、通信制御手段174と、メインメモリ190Mとを含んで構成されている。
投入受付手段105は、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当する3枚のメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバー(遊技開始操作手段)SLに対する遊技開始操作を許可する処理を行う。なお本実施形態の遊技機では、スタートレバーSLの押下操作が、第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。
また本実施形態の遊技機では、メダル投入口MIにメダルが投入されると、メダル投入スイッチ210が作動することに伴って、投入受付手段105が、遊技状態に応じた規定投入数である3枚を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。なおメダル投入口MIに規定投入数である3枚を超えるメダルが投入されると、3枚を超えた分のメダルについては、クレジットメダルとしてメインメモリ190Mのクレジット記憶領域(図示省略)に記憶される。また本実施形態の遊技機では、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットボタンB0が押下されると、ベットスイッチ220が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数である3枚を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段120は、遊技者がスタートレバー(遊技開始操作手段)SLの押下操作により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、メインメモリ190Mの内部抽選テーブル記憶手段191Mに格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、内部抽選テーブル記憶手段191Mに、図3に示すような5種類の内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEが記憶されている。そして各内部抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役およびビッグボーナス(BB1、BB2)のいずれかが対応づけられている。
そして本実施形態の遊技機では、リプレイとして、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイDが用意されており、内部抽選テーブルAでは、リプレイAおよびリプレイBが重複して当選する場合と、リプレイA、リプレイBおよびリプレイCが重複して当選する場合と、リプレイA、リプレイB、およびリプレイDが重複して当選する場合と、リプレイAおよびリプレイCが重複して当選する場合と、リプレイAおよびリプレイDが重複して当選する場合と、リプレイA、リプレイCおよびリプレイDが重複して当選する場合が存在するように役と乱数値との対応関係が設定されており、内部抽選テーブルB、内部抽選テーブルC、内部抽選テーブルDでは、リプレイAが単独で当選する場合が存在するように役と乱数値との対応関係が設定されている。
また本実施形態の遊技機では、小役として、択役A、択役B、択役C、チェリー、スイカ、チャンス役A、チャンス役B、ベル、特殊小役が用意されており、内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEのそれぞれにおいて、チェリーおよびチャンス役Aが重複して当選する場合と、スイカおよびチャンス役Aとが重複して当選する場合が存在するように役と乱数値との対応関係が設定されている。
また本実施形態の遊技機では、遊技状態(内部抽選の状態)として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ低確率状態A、リプレイ低確率状態B(第1遊技状態、特定遊技状態、特定遊技区間)、リプレイ低確率状態C、リプレイ高確率状態A(第2遊技状態)、リプレイ高確率状態B、リプレイ無抽選状態が設定可能とされ、抽選テーブル選択処理では、遊技状態とリプレイの抽選状態に応じて内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEのいずれか1つを内部抽選で使用する内部抽選テーブルとして選択する。
乱数判定処理では、スタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、遊技毎に乱数発生手段110から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値についてメインメモリ190Mの内部抽選テーブル記憶手段191Mに記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。本実施形態の遊技機では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。なお抽選フラグの設定情報は、メインメモリ190Mのフラグ記憶手段192Mに格納される。
また本実施形態の遊技機では、入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ビッグボーナスがあり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、当選したビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、当選したビッグボーナスが入賞するまで持ち越す(維持する)処理を行う。このとき内部抽選手段120は、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、ビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選でビッグボーナス以外の役が当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選したビッグボーナス以外の役の抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバー(遊技開始操作手段)SLの押下操作(遊技開始操作)により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動して、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態(定常回転となった状態)において回転中のリールに対応するストップボタンB1〜B3の押下操作(停止操作)を有効化(許可)する制御を行うとともに、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
またリール制御手段130は、所定条件下で遊技の進行を一時的に停留させるウェイト処理を実行する。具体的に説明すると、リール制御手段130は、スタートレバーSLの操作間隔を計測しており、スタートレバーSLが押下された際に、操作間隔が所定のウェイト期間(例えば、4.1秒)に達していない場合に、第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動の開始を少なくともウェイト期間が経過するまで保留させるウェイト処理を実行する。すなわち本実施形態の遊技機では、リール制御手段130が、スタートレバーSLが押下された際に、スタートレバーSLの操作間隔がウェイト期間を経過していることに基づいて、第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始させる制御を行う。
またリール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動に関して、通常駆動処理と特殊駆動処理とを切り替えることにより、スタートレバーSLが押下されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されるまでの期間を調整する。
具体的に説明すると、リール制御手段130は、通常駆動処理では、スタートレバーSLが押下された時点がウェイト期間中である場合には、ウェイト期間が経過すると直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始させ、スタートレバーSLが押下された時点がウェイト期間経過後である場合には、スタートレバーSLが押下されると直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始させる。
またリール制御手段130は、特殊駆動処理として特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBを実行し、特殊駆動処理FAでは、スタートレバーSLが押下されてから第1期間(例えば、5.0秒)が経過するまで第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を保留させ、第1期間が経過すると直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始させ、特殊駆動処理FBでは、スタートレバーSLが押下されてから第2期間(例えば、10.0秒)が経過するまで第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を保留させ、第2期間が経過すると直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始させる。ここで第1期間と第2期間は、ウェイト処理により第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が保留されているのか、特殊駆動処理FAにより第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が保留されているのか、特殊駆動処理FBにより第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が保留されているのかを、遊技者が区別できる長さに設定されている。
こうして本実施形態では、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBが実行される場合には、スタートレバーSLが押下されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されるまでの所要時間が長くなるため、通常駆動処理が実行される場合と比べて遊技の進行が遅延することになる。
そして本実施形態では、メインメモリ190Mのパターンデータ記憶手段196Mに、特殊駆動処理を実行するタイミング、および各タイミングで実行する特殊駆動処理の種類を規定する複数種類のパターンデータが格納されており、リール制御手段130は、複数種類のパターンデータから1つのパターンデータを選択し、選択されたパターンデータに基づいて、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBを実行する。ここで各種類のパターンデータでは、特殊駆動処理を実行するタイミング(回数)、あるいは各タイミングで実行する特殊駆動処理の種類が異なっており、リール制御手段130は、選択されたパターンデータに応じて、1つの遊技において特殊駆動処理FAまたは特殊駆動処理FBを実行したり、連続する複数の遊技のそれぞれにおいて特殊駆動処理FAまたは特殊駆動処理FBを実行したりすることにより、複数種類のパターンで特殊駆動処理を実行する。
そしてリール制御手段130は、ストップボタン(停止操作手段)B1〜B3に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者がストップボタンB1〜B3を押下することによりストップスイッチ240が作動すると、ストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、リールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを停止させる制御を行う。
すなわちリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3の各ボタンが押下される毎に、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、ストップボタンB1を押下することが第1リールR1の停止操作に対応し、ストップボタンB2を押下することが第2リールR2の停止操作に対応し、ストップボタンB3を押下することが第3リールR3の停止操作に対応する。すなわち本実施形態の遊技機では、ストップボタンB1〜B3の押下順序が変化すると、第1リールR1〜第3リールR3の停止順序が変化する。
また本実施形態の遊技機では、第1リールR1〜第3リールR3が、ストップボタンB1〜B3が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各リールの停止位置は、ストップボタンB1〜B3の押下時点から各リールR1〜R3が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で決定される。そして、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3のうち押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールの外周面上において、内部抽選で当選した役に対応する図柄が、ストップボタンに対する押下操作が行われた時点で有効ラインL上の表示位置に対して0コマ〜4コマの範囲内に位置する場合に、当選した役に対応する図柄が有効ラインL上の表示位置に表示されるように、押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御を行っている。
具体的には、リール制御手段130は、ロジック演算により回転中のリールの停止位置を求める処理(ロジック演算処理)と、メインメモリ190Mの停止制御テーブル記憶手段193Mに記憶されている停止制御テーブルを参照して回転中のリールの停止位置を決定する処理(テーブル参照処理)とを行っている。
まずロジック演算処理では、役毎に定められた優先順位データに従ってストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンの押下操作が検出された時点)におけるリールの位置である押下検出位置から0コマ〜4コマの範囲内に存在する5コマ分の停止位置の候補に対して優先度を求める。そして各停止位置の候補の優先度のうち最も優先度の高い停止位置の候補を実際の停止位置として決定する。ただしロジック演算処理では、内部抽選の結果や押下検出位置などに応じて複数の停止位置の候補に対して同一の優先度が求まる場合があり、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合には、後述するテーブル参照処理によって実際の停止位置を決定する。
特に本実施形態の遊技機では、「リプレイ(リプレイA〜リプレイD)>小役(択役A、択役B、択役C、チェリー、スイカ、チャンス役A、チャンス役B、ベル、特殊小役)>ビッグボーナス」の順序で優先順位が定められており、ロジック演算処理では、2種類以上の役に関する抽選フラグが内部当選状態に設定されている場合には、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位が低い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補よりも優先順位の高い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補のほうが優先度が高くなるように優先度を求める。
なお本実施形態の遊技機では、内部抽選で複数種類のリプレイが重複して当選した場合には、第1リールR1〜第3リールR3のうち少なくとも1本のリールに関する停止位置を求めるロジック演算処理において、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となるように優先度が求められる。
また本実施形態の遊技機では、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における小役間の優先順位については、各小役について予め定められている配当に基づくメダルの払出数に応じて優先順位が設定され、メダルの払出数が多いほど優先順位が高くなるように小役間の優先順位を設定している。すなわち入賞に伴うメダルの払出数が等しい小役同士については同一の優先順位が設定されていることになる。
またロジック演算処理では、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールの停止位置の候補を求める処理として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役を可能な限り入賞させることができるようにリールの停止位置の候補を求める処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役を入賞させることができないようにリールの停止位置の候補を求める処理である。このようにリール制御手段130は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないようにリールの停止位置の候補を求めるロジック演算処理を行っている。
また本実施形態の遊技機では、リールユニット310がフォトセンサからなるリールインデックス315を備えており、リール制御手段130は、リールが1回転する毎にリールインデックス315で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。すなわちリール制御手段130は、ストップスイッチ240の作動時におけるリールの位置を、リールの基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
テーブル参照処理では、ロジック演算処理を行った結果、最も優先度の高い停止位置の候補が複数得られた場合に、いずれの位置を停止位置とするかを、メインメモリ190Mの停止制御テーブル記憶手段193Mに記憶されている停止制御テーブルを参照して決定する。
ここで停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、ストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンの押下操作が検出された時点)におけるリールの位置である押下検出位置と、実際の停止位置との対応関係が設定されている。なお停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、押下検出位置と押下検出位置から実際の停止位置までの回転量を示す滑りコマ数との対応関係が設定されていてもよい。
また本実施形態の遊技機では、図4に示すように、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの外周面に複数のリプレイ図柄「RP」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイ図柄「RP」を有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれの外周面に複数のベル図柄「BL」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずベル図柄「BL」を有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第1リールR1および第3リールR3のそれぞれの外周面に複数のスイカ図柄「WM」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB1,B3の押下タイミングに関わらずスイカ図柄「WM」を有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第2リールR2の外周面に複数のチェリー図柄「CH」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB2の押下タイミングに関わらずチェリー図柄「CH」を有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第2リールR2の外周面に赤7図柄「赤7」と白7図柄「白7」と複数のスイカ図柄「WM」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB2の押下タイミングに関わらず赤7図柄「赤7」と白7図柄「白7」とスイカ図柄「WM」のいずれかを有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第3リールR3の外周面に赤7図柄「赤7」と黒7図柄「黒7」と白7図柄「白7」と複数のチェリー図柄「CH」が4コマ以内の間隔で配列されており、ストップボタンB2の押下タイミングに関わらず赤7図柄「赤7」と黒7図柄「黒7」と白7図柄「白7」とチェリー図柄「CH」のいずれかを有効ライン上の表示位置に引き込むことができるようになっている。
また図4に示すように、第1リールR1の外周面には、赤7図柄「赤7」と白7図柄「白7」とダミー図柄「DUM」とが6コマの間隔で配列されており、ストップボタンB1の押下タイミングに関わらず赤7図柄「赤7」とダミー図柄「DUM」と白7図柄「白7」のいずれかを有効ライン上の表示位置に択一的に引き込むことができるようになっている。
ここで本実施形態では、図5に示す択役A〜択役Cの入賞形態を示す図柄組合せによると、択役Aの第1リールR1の図柄は赤7図柄「赤7」となっており、択役Bの第1リールR1の図柄はダミー図柄「DUM」となっており、択役Cの第1リールR1の図柄は白7図柄「白7」となっている。従って本実施形態では、択役Aの当選時にダミー図柄「DUM」あるいは白7図柄「白7」を狙ってストップボタンB1を押下すると、択役Aを入賞させることができず、択役Bの当選時に白7図柄「白7」あるいは赤7図柄「赤7」を狙ってストップボタンB1を押下すると、択役Bを入賞させることができず、択役Cの当選時に赤7図柄「赤7」あるいはダミー図柄「DUM」を狙ってストップボタンB1を押下すると、択役Cを入賞させることができないようになっている。すなわち本実施形態では、内部抽選で当選した択役の種類に応じた押下タイミングでストップボタンB1の押下操作が行われたことに基づいて、内部抽選で当選した択役が入賞するように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御が行われる。
そして本実施形態の遊技機では、内部抽選で択役Aが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、択役Aを入賞させることができない押下タイミングでストップボタンB1の押下操作が行われると、図6に示す5種類の第1特殊図柄組合せ「RP・BL・BL」「赤7・CH・BL」「白7・赤7・BL」「白7・白7・BL」「白7・WM・BL」のいずれかが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
同様に内部抽選で択役Bが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、択役Bを入賞させることができない押下タイミングでストップボタンB1の押下操作が行われると、5種類の第1特殊図柄組合せのいずれかが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されており、内部抽選で択役Cが当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、択役Cを入賞させることができない押下タイミングでストップボタンB1の押下操作が行われると、5種類の第1特殊図柄組合せのいずれかが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また図4に示すように、第2リールR2の外周面には、複数のリプレイ図柄「RP」のそれぞれから下方に1コマ目のコマには、赤7図柄「赤7」または白7図柄「白7」またはスイカ図柄「WM」のいずれかが配列されており、第2リールR2の上段にリプレイ図柄「RP」が表示される場合には、必ず第2リールR2の中段に赤7図柄「赤7」または白7図柄「白7」またはスイカ図柄「WM」のいずれかが表示されるようになっている。
また図4に示すように、第3リールR3の外周面には、複数のリプレイ図柄「RP」のそれぞれから下方に2コマ目のコマにはスイカ図柄「WM」が配列されており、第3リールR3の上段にリプレイ図柄「RP」が表示される場合には、必ず第3リールR3の下段にスイカ図柄「WM」が表示されるようになっている。
すなわち本実施形態では、リプレイAの入賞形態を示す図柄組合せ「RP・RP・RP」が図1で示した有効ラインL2上に表示される場合には、図6に示す3種類の第2特殊図柄組合せ「RP・赤7・WM」「RP・白7・WM」「RP・WM・WM」のいずれかが必ず有効ラインL1上に表示されるようになっている。
そして本実施形態の遊技機では、内部抽選でリプレイAが単独で当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB1〜B3の押下順序や押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともに、第2特殊図柄組合せがいずれの有効ライン上にも表示されることがないように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また本実施形態の遊技機では、図7に示すように、内部抽選でリプレイAおよびリプレイBが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB1が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイBが入賞し、ストップボタンB2あるいはストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また、内部抽選でリプレイA、リプレイBおよびリプレイCが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB2が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイBが入賞し、ストップボタンB1あるいはストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また、内部抽選でリプレイA、リプレイBおよびリプレイDが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイBが入賞し、ストップボタンB1あるいはストップボタンB2が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また、内部抽選でリプレイAおよびリプレイCが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB1が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイAが入賞し、ストップボタンB2あるいはストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また、内部抽選でリプレイAおよびリプレイDが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB2が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイAが入賞し、ストップボタンB1あるいはストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
また、内部抽選でリプレイA、リプレイCおよびリプレイDが重複して当選した場合に参照される停止制御テーブルでは、ストップボタンB3が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずに、いずれの有効ライン上にも第2特殊図柄組合せが表示されずにリプレイAが入賞し、ストップボタンB1あるいはストップボタンB2が最初に押下されると、ストップボタンB1〜B3の押下タイミングに関わらずリプレイAが入賞するとともにいずれかの第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する停止位置が設定されている。
このように本実施形態の遊技機では、リール制御手段130が、複数種類のリプレイが重複して当選した遊技において、上述した停止制御テーブルを参照して停止位置を決定することによって、第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されずにリプレイAが入賞するように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御と、第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されずにリプレイBが入賞するように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御と、第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されるとともにリプレイAが入賞するように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御とを、リプレイの当選態様とストップボタンB1〜B3の押下順序に応じて切り替えている。
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインメモリ190Mの入賞判定テーブル記憶手段194Mに記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した時点で有効ラインL1〜L4上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
本実施形態では、図4に示すように、リールユニット310を構成する第1リールR1〜第3リールR3の外周面に対して、赤7図柄「赤7」、黒7図柄「黒7」、白7図柄「白7」、ベル図柄「BL」、スイカ図柄「WM」、チェリー図柄「CH」、リプレイ図柄「RP」、ダミー図柄「DUM」が配列されている。そして、各リールが停止した状態における有効ラインL1〜L4上に表示された図柄組合せによって、図5に示すように、ビッグボーナス(BB1、BB2)、リプレイA〜リプレイD、択役A〜択役C、チェリー、スイカ、チャンス役A、チャンス役B、ベル、特殊小役の入賞の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。なお図5に示すチェリーあるいは特殊小役の入賞形態を示す図柄組合せにおける「ANY」とは、リールの外周面に配列されたいずれの図柄でもよいこと示す。
すなわち本実施形態では、図5に示すように、有効ライン上に「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せあるいは「黒7・黒7・黒7」の図柄組合せのいずれかが表示された場合に、BB1が入賞したと判定され、有効ライン上に「赤7・赤7・白7」の図柄組合せあるいは「黒7・黒7・白7」の図柄組合せのいずれかが表示された場合に、BB2が入賞したと判定される。
また、有効ライン上に「RP・RP・RP」の図柄組合せが表示された場合に、リプレイAが入賞したと判定され、有効ライン上に「白7・BL・WM」の図柄組合せあるいは「WM・BL・WM」の図柄組合せのいずれかが表示された場合に、リプレイBが入賞したと判定され、有効ライン上に「黒7・RP・赤7」の図柄組合せ、「黒7・RP・黒7」の図柄組合せ、「黒7・RP・白7」の図柄組合せのいずれかが表示された場合に、リプレイCが入賞したと判定され、有効ライン上に「黒7・RP・CH」の図柄組合せが表示された場合に、リプレイDが入賞したと判定される。
また、有効ライン上に「赤7・BL・BL」の図柄組合せが表示された場合に、択役Aが入賞したと判定され、有効ライン上に「DUM・BL・BL」の図柄組合せが表示された場合に、択役Bが入賞したと判定され、有効ライン上に「白7・BL・BL」の図柄組合せが表示された場合に、択役Cが入賞したと判定され、有効ライン上に「CH・ANY・ANY」の図柄組合せが表示された場合に、チェリーが入賞したと判定され、有効ライン上に「WM・WM・WM」の図柄組合せが表示された場合に、スイカが入賞したと判定され、有効ライン上に「DUM・黒7・BL」の図柄組合せが表示された場合に、チャンス役Aが入賞したと判定され、有効ライン上に「DUM・白7・BL」の図柄組合せが表示された場合に、チャンス役Bが入賞したと判定され、有効ライン上に「BL・BL・BL」の図柄組合せが表示された場合に、ベルが入賞したと判定され、有効ライン上に「RP・黒7・ANY」の図柄組合せあるいは「RP・CH・ANY」の図柄組合せのいずれかが表示された場合に、特殊小役が入賞したと判定される。
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、例えば、小役(択役A、択役B、択役C、チェリー、スイカ、チャンス役A、チャンス役B、ベル、特殊小役)が入賞した場合には払出制御手段150によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイ(リプレイA〜リプレイD)が入賞した場合にはリプレイ処理手段160によってリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス(BB1、BB2)が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパーユニット320(払出装置)に払い出させる制御を行う。なお複数種類の小役が入賞した場合には、入賞した各小役の配当に基づくメダルの払出数の合計を遊技におけるメダルの払出数として求める。ただし本実施形態の遊技機では、1回の遊技におけるメダルの払出数に上限が設けられており、具体的には、10枚がメダルの払出数の上限とされている。そして払出制御手段150は、小役の入賞に伴うメダルの払出数が10枚以上となるような場合には、遊技におけるメダルの払出数を上限に相当する10枚として求める。
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられており、払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいてホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、メインメモリ190Mのクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。また遊技の結果、リプレイ(リプレイA〜リプレイD)あるいはビッグボーナス(BB1、BB2)が入賞した場合には、図5に示すように、リプレイ(リプレイA〜リプレイD)およびビッグボーナス(BB1、BB2)に対して配当が設定されていないため、ホッパーユニット320からのメダルの払い出しは行われないが、形式的に0枚のメダルを払い出したとする処理(0枚処理)が行われる。
リプレイ処理手段160は、リプレイ(リプレイA〜リプレイD)が入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイ(リプレイA〜リプレイD)が入賞した場合には、前回の遊技と同じ枚数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインを設定した状態で次回の遊技の開始操作(遊技者によるスタートレバーSLの押下操作)を待機する。
遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、内部抽選の態様が互いに異なる複数の遊技状態(通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態)の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。また通常状態では、図3に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEのうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)が抽選対象として設定されている内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルCのいずれかを参照した内部抽選が行われる。
そして本実施形態の遊技機では、リプレイの抽選状態に応じて通常状態での内部抽選で参照される内部抽選テーブルが選択される。具体的には、通常状態においてリプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Aあるいはリプレイ低確率状態Bである場合には、内部抽選テーブルCを参照して内部抽選が行われ、通常状態においてリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aである場合には、内部抽選テーブルAを参照して内部抽選が行われ、通常状態においてリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Bである場合には、内部抽選テーブルBを参照して内部抽選が行われる。
ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナス(BB1、BB2)に当選したことを契機として移行する遊技状態(リプレイ低確率状態C)である。ボーナス成立状態では、図3に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEのうち、小役の当選確率が通常状態と同一に設定され、ビッグボーナス(BB1、BB2)が抽選対象から除外された内部抽選テーブルDを参照した内部抽選が行われる。
またボーナス成立状態では、内部抽選で当選したビッグボーナス(BB1、BB2)が入賞するまで、内部抽選で当選したビッグボーナス(BB1、BB2)に対応する抽選フラグが当選状態に維持され、内部抽選で当選したビッグボーナス(BB1、BB2)の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されると、遊技状態移行制御手段170は、遊技状態をボーナス成立状態からボーナス状態へ移行させる制御を行う。
ボーナス状態は、ボーナス成立状態においてビッグボーナス(BB1、BB2)の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス状態では、リプレイの抽選状態がリプレイ無抽選状態に設定され、図3に示す内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEのうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)およびリプレイ(リプレイA〜リプレイD)が内部抽選の対象から除外され、小役の当選確率が内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルDよりも高く設定された内部抽選テーブルEを参照した内部抽選が行われる。すなわちボーナス状態では、他の遊技状態よりも小役が頻繁に当選するようになっている点で、通常状態やボーナス成立状態よりも遊技者に有利な遊技状態となっている。
またボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数(例えばBB1が入賞した場合には350枚、BB2が入賞した場合には48枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技状態移行制御手段170は、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる制御を行う。
リプレイ確率変動手段172は、所定条件下で内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる制御を行う。本実施形態の遊技機では、リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態A、リプレイ低確率状態Bおよびリプレイ低確率状態C、ならびにリプレイの当選確率が約1/1.5に設定されるリプレイ高確率状態Aおよびリプレイ高確率状態Bという複数種類の抽選状態を設定可能とされており、リプレイ確率変動手段172は、図8に示すように、リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
具体的に説明すると、リプレイ確率変動手段172は、初期状態としてリプレイの抽選状態をリプレイ高確率状態Aに設定し、第2特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ低確率状態Bに設定する。
またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bに設定されることを契機として、メインメモリ190MのRT終了判定カウンタ195Mに40回分の遊技回数に相当する値(例えば、40)を書き込み、リプレイ低確率状態Bでの遊技が行われる毎にスタートレバーSLの押下操作などを契機としてRT終了判定カウンタ195Mの記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてリプレイ確率変動手段172は、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値がしきい値(例えば、0)に達すると、リプレイの抽選状態をリプレイ高確率状態Aに復帰させる。
またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aに設定されている場合に、リプレイBの入賞、すなわちリプレイBの入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ高確率状態Bに設定し、リプレイ高確率状態Bにおいて第1特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ高確率状態Aに復帰させる。
またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態A、リプレイ低確率状態B、リプレイ高確率状態A、あるいはリプレイ高確率状態Bに設定されている場合に、ビッグボーナス(BB1、BB2)が入賞したことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ低確率状態Cに設定する。またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bに設定されている遊技においてビッグボーナス(BB1、BB2)が当選した場合には、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が閾値に達していなくてもリプレイの抽選状態をリプレイ低確率状態Cに変動させるとともに、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値を初期値(例えば、0)にリセットする。
またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Cに設定されている場合に、ビッグボーナス(BB1、BB2)が入賞したことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ無抽選状態に設定し、ボーナス状態の終了を契機として、リプレイの抽選状態をリプレイ無抽選状態からリプレイ低確率状態Aに復帰させる。
またリプレイ確率変動手段172は、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Aに設定されている場合に、第1特殊図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、リプレイの抽選状態をリプレイ高確率状態Aに設定する。
通信制御手段174は、サブ基板20に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板10とサブ基板20との間では、メイン基板10からサブ基板20への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板20からはメイン基板10へ信号を送信することができないように通信接続されている。
まず通信制御手段174は、内部抽選手段120が内部抽選を行うと、サブ基板20に対して内部抽選結果通知信号を送信することによって、サブ基板20に内部抽選の結果を通知する通信制御を行う。また通信制御手段174は、サブ基板20にメイン状態通知信号を送信することによって、サブ基板20に現在の遊技状態および現在のリプレイの抽選状態を通知する通信制御を行う。また通信制御手段174は、サブ基板20にカウント値通知信号を送信することによって、サブ基板20に現在のRT終了判定カウンタ195Mの値を通知する通信制御を行う。また通信制御手段174は、サブ基板20にパターン通知信号を送信することによって、選択された特殊駆動処理のパターンデータの種類をサブ基板20に通知する通信制御を行う。
このように本実施形態の遊技機では、メイン基板10から送信される内部抽選結果通知信号や、メイン状態通知信号や、カウント値通知信号や、パターン通知信号に基づいて、サブ基板20の演出制御手段180が内部抽選の結果や遊技状態およびリプレイの抽選状態などに応じた演出を表示装置330や音響装置340に実行させることができるようになっている。
また通信制御手段174は、リール制御手段130が特殊駆動処理の実行を決定すると、サブ基板20に対してフリーズ決定信号を送信することによって、サブ基板20に特殊駆動処理が実行されることを通知する通信制御を行う。
続いて、サブ基板20について説明する。サブ基板20は、演出制御手段180と、サブメモリ190Sとを含んで構成されている。
演出制御手段180は、サブメモリ190Sの演出データ記憶手段191Sに記憶されている演出データに基づいて、表示装置330(演出装置の一例)に表示演出を実行させたり、音響装置340(演出装置の一例)に音響演出を実行させたりする制御を行う。例えば、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカから音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を実行させる制御を行う。
また演出制御手段180は、複数種類の演出状態の間で演出状態を変化させており、所定条件下でサブメモリ190Sの演出用フラグ記憶手段192SにATフラグを設定することにより演出状態をアシストタイム状態(AT状態、特別演出状態)に設定し、AT状態の終了条件の成立に伴いATフラグをクリアすることによってAT状態を終了させる制御を行う。そして演出制御手段180は、演出状態がAT状態に設定され、かつリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aあるいはリプレイ高確率状態Bに設定されている場合に、複数種類の役のうち予め定められた役が当選した遊技で当選役の入賞(当選役の入賞形態を示す図柄組合せを有効ライン上に表示させること)を補助する入賞補助演出(特別演出)を表示装置330や音響装置340に実行させる制御を行う。
詳細には演出制御手段180は、メイン基板10から送信されるカウント値通知信号に基づいて、メインメモリ190MのRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7に達すると、すなわち40回の遊技が行われると終了するリプレイ低確率状態Bにおける34回目の遊技において、スタートレバーSLが押下されたことに基づいて、演出状態をAT状態に設定するか否かを決定するAT抽選を行う。このAT抽選では、演出制御手段180は、0〜65535までの65536個の乱数値のいずれかを取得して、取得した乱数値をサブメモリ190Sの演出抽選テーブル記憶手段193Sに記憶されているAT抽選テーブルと比較して、演出状態をAT状態に設定することが当選したか否かを判定する。
そして演出制御手段180は、メイン基板10から送信される状態通知信号に基づいて、遊技状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行したことを契機として演出用フラグ記憶手段192SにATフラグが設定されているか否かをチェックし、ATフラグが設定されている場合には、サブメモリ190SのAT終了判定カウンタ194Sに50回分の遊技回数に相当する値(例えば、50)を書き込む。
すると演出制御手段180は、遊技が行われる毎にAT終了判定カウンタ194Sの記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を開始させ、AT終了判定カウンタ194Sの記憶値が初期値(例えば、0)に達すると、AT状態を終了させる。なお、演出状態がAT状態である場合に内部抽選でビッグボーナスが当選すると、演出制御手段180は、強制終了条件が成立したと判定してAT状態を終了させ、AT終了判定カウンタ1924の記憶値を初期値である0にリセットする。
そして演出制御手段180は、演出状態がAT状態に設定され、かつリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aあるいはリプレイ高確率状態Bに設定されている場合に、内部抽選で択役A〜択役Cのいずれかが当選すると、当選した択役の種類を報知する第1入賞補助演出(第1特別演出)を表示装置330や音響装置340に実行させる制御を行う。第1入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、択役を入賞させるために最初に押下すべきストップボタンの種類を報知する演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させたり、択役を入賞させるために最初に押下すべきストップボタンの種類を報知する音声をスピーカSPから出力させたりすることができる。
また演出制御手段180は、演出状態がAT状態に設定され、かつリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aに設定されている場合に、内部抽選で複数種類のリプレイが当選すると、有効ライン上に第2特殊図柄組合せが表示されることを回避することができるストップボタンの押下順序、あるいはリプレイBを入賞させることができるストップボタンの押下順序を報知する第2入賞補助演出(第2特別演出)を表示装置330や音響装置340に実行させる制御を行う。第2入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、有効ライン上に第2特殊図柄組合せが表示されることを回避するためにあるいはリプレイBを入賞させるために最初に押下すべきストップボタンの種類を報知する演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させたり、有効ライン上に第2特殊図柄組合せが表示されることを回避するためにあるいはリプレイBを入賞させるために最初に押下すべきストップボタンの種類を報知する音声をスピーカSPから出力させたりすることができる。
すなわち本実施形態では、演出状態がAT状態に設定され、かつリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aあるいはリプレイ高確率状態Bに設定されている遊技区間が、第1入賞補助演出や第2入賞補助演出を表示装置330や音響装置340に実行させる特別演出区間となっている。そして特別演出区間では、第1入賞補助演出が行われることにより、特別演出区間以外の遊技区間よりも択役の入賞率が高くなるため、遊技者の手持ちのメダルが増加しやすくなり、かつ第2入賞補助演出が行われることにより、特別演出区間以外の遊技区間よりもリプレイBの入賞率が高くなることからリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aからリプレイ低確率状態Bに移行されずにリプレイ高確率状態Bに移行される確率が高くなり、遊技者の手持ちのメダルが減少し難くなる点で、遊技者に有利な遊技区間となっている。
なお本実施形態の機能は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)によって仮想的に実現することができる。これらのシステムでは、本実施形態のメイン基板10やサブ基板20としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310、ホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
2.本実施形態の制御手法
以下では、本実施形態の制御手法について説明する。
2−1.第1特殊駆動処理
本実施形態では、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bであり、かつRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が15以上である場合に、すなわち図9に示す遊技区間A(第1遊技区間)において、スタートレバーSLが押下される毎に、リール制御手段130が第1特殊抽選Aを行うことにより、内部抽選でビッグボーナス(特定役)が当選状態に設定されていることに関する期待度を特殊駆動処理の実行パターンにより報知する第1特殊駆動処理(第1特定遅延処理、第1特定報知処理)を行うか否かを決定する。
そして第1特殊駆動処理を行うことが当選すると、リール制御手段130が第1特殊抽選Bを行うことにより、メインメモリ190Mのパターンデータ記憶手段196Mに格納された第1パターンデータBBF0〜BBF6から第1特殊駆動処理で用いる第1パターンデータを選択する。するとリール制御手段130は、選択された第1パターンデータにおいて規定されている特殊駆動処理を行うタイミングと特殊駆動処理の種類に従って、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBを実行する。
本実施形態では、図10(A)に示すように、第1パターンデータBBF0〜BBF6のそれぞれは、2バイトのデータにより構成されており、リール制御手段130は、選択された第1パターンデータを2バイトのバッファに読み込む。するとリール制御手段130は、遊技が行われる毎にバッファの内容を2ビット右へシフトしつつ、バッファの下位2ビットの値が00Bである場合にはいずれの特殊駆動処理も実行せず、01Bである場合には特殊駆動処理FAを実行し、10Bである場合には特殊駆動処理FBを実行する。
本実施形態ではBBF0では、いずれの遊技においても特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。
またBBF1では、第1特殊抽選が行われた遊技である1回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、2回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF1が選択された場合には、1回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、1回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またBBF2では、1回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、2回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF2が選択された場合には、1回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、1回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またBBF3では、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、3回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF3が選択された場合には、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またBBF4では、1回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、2回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、3回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF4が選択された場合には、1回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し2回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、2回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またBBF5では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、3回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF5が選択された場合には、2回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、2回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またBBF6では、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってBBF6が選択された場合には、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第1特殊駆動処理が完了する。
またリール制御手段130は、第1特殊抽選Aにより第1特殊駆動処理を行うことが当選すると、メインメモリ190Mの特殊遊技回数カウンタ197Mに6回の遊技回数に相当する値(例えば、6)を書き込み、遊技が行われる毎に、スタートレバーSLの押下操作などを契機として特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値が0でない場合には、リール制御手段130は、第1特殊抽選Aおよび第1特殊抽選Bを行わないようにしている。
また通信制御手段174は、第1特殊抽選Bにより選択された第1パターンデータの種類を示すパターン通知信号をサブ基板20に送信し、演出制御手段180は、選択された第1パターンデータの種類に応じたタイミングで液晶ディスプレイLCDに、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度を報知する第1演出画像を表示させる。
本実施形態では、図10(B)に示すように、BBF0が選択された場合には、第1特殊抽選が行われてから連続する6回の遊技のいずれにおいても特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行されず、第1演出画像も表示されない。
またBBF1が選択された場合には、第1特殊抽選が行われた遊技である1回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、2回目の遊技において第1演出画像G1が表示され、3回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、4回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
またBBF2が選択された場合には、1回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第1演出画像G1が表示され、2回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、3回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
またBBF3が選択された場合には、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、3回目の遊技において第1演出画像G1が表示され、4回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、5回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
またBBF4が選択された場合には、1回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、2回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第1演出画像G1が表示され、3回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、4回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
またBBF5が選択された場合には、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行されず、2回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第1演出画像G1が表示され、3回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、4回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
またBBF6が選択された場合には、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第1演出画像G1が表示され、4回目の遊技において第1演出画像G2が表示され、5回目の遊技において第1演出画像G3が表示される。
ここで本実施形態では、メインメモリ190Mの特殊抽選テーブル記憶手段198Mには、第1パターンデータBBF0〜BBF6から1つの第1パターンデータを選択するための第1特殊抽選Bにおいて参照される特殊抽選テーブルとして、図11に示すように、遊技区間Aにおける内部抽選でビッグボーナス(特定役)が当選した場合に参照される第1特殊抽選テーブルAと、遊技区間Aにおける内部抽選でビッグボーナスが当選しなかった場合(内部抽選の結果が特定役の当選以外の所定の結果であった場合)に参照される第1特殊抽選テーブルBとが格納されている。
そして図11に示すように、第1特殊抽選テーブルAと第1特殊抽選テーブルBでは、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF1を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF1を用いることが当選する確率との比が1:9に設定されているので、BBF1が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が10%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF2を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF2を用いることが当選する確率との比は3:7に設定されているので、BBF2が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が30%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF3を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF3を用いることが当選する確率との比は2:8に設定されているので、BBF3が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が20%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF4を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF4を用いることが当選する確率との比は4:6に設定されているので、BBF4が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が40%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF5を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF5を用いることが当選する確率との比は3:7に設定されているので、BBF5が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が30%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照された場合にBBF6を用いることが当選する確率と、第1特殊抽選テーブルBが参照された場合にBBF6を用いることが当選する確率との比は5:5に設定されているので、BBF6が選択されて第1特殊駆動処理が行われた場合には、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が50%となる。
また、第1特殊抽選テーブルAが参照されるとBBF0を用いることが55%の確率で当選するが、BBF0が選択された場合には第1特殊駆動処理が行われないので、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度は報知されない。なお本実施形態では、内部抽選でビッグボーナスが当選した場合であって、第1特殊抽選Aにおいて第1特殊駆動処理を行わないことが決定された場合にも、第1特殊駆動処理が行われないため、第1特殊駆動処理が行われない場合であっても内部抽選でビッグボーナスが当選している場合がある。
こうして本実施形態では、リプレイ低確率状態Bの遊技区間のうち遊技区間Aにおいて、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBの実行パターンにより、内部抽選でビッグボーナスが当選したことに関する期待度が報知される。特に本実施形態では、BBF1<BBF3<BBF2、BBF5<BBF4<BBF6の順に、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに関する期待度が高くなる。
2−2.第2特殊駆動処理
また本実施形態では、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bであり、かつRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7である場合に、すなわち図9に示す遊技区間C(第2遊技区間、所定遊技区間)の最初の遊技において、スタートレバーSLが押下されたことを契機として、リール制御手段130が第2特殊抽選を行うことにより、入賞補助演出が行われる特別演出区間が設定されることに関する期待度を特殊駆動処理の実行パターンにより報知する第2特殊駆動処理(第2特定遅延処理)を行うか否かを決定する。
そして第2特殊駆動処理では、メインメモリ190Mのパターンデータ記憶手段196Mに格納された第2パターンデータATF0〜ATF13から第2特殊駆動処理で用いる第2パターンデータが選択される。するとリール制御手段130は、選択された第2パターンデータにおいて規定されている特殊駆動処理を行うタイミングと特殊駆動処理の種類に従って、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBを実行する。
本実施形態では、図12(A)に示すように、第2パターンデータATF0〜ATF13のそれぞれは、2バイトのデータにより構成されており、リール制御手段130は、選択された第2パターンデータを2バイトのバッファに読み込む。するとリール制御手段130は、遊技が行われる毎にバッファの内容を2ビット右へシフトしつつ、バッファの下位2ビットの値が00Bである場合にはいずれの特殊駆動処理も実行せず、01Bである場合には特殊駆動処理FAを実行し、10Bである場合には特殊駆動処理FBを実行する。
本実施形態ではATF0では、遊技区間Cのいずれの遊技においても特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。
またATF1では、遊技区間Cの1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、3回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF1が選択された場合には、2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF2では、1回目と2回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF2が選択された場合には、3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF3では、1回目と2回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF3が選択された場合には、3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF4では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF4が選択された場合には、2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF5では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF5が選択された場合には、2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF6では、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、4回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF6が選択された場合には、1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し3回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF7では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、5回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF7が選択された場合には、2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、4回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF8では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、4回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、5回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF8が選択された場合には、2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し4回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、4回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF9では、1回目と2回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、6回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF9が選択された場合には、3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行することが予約され、5回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF10では、1回目と2回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、5回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、6回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF10が選択された場合には、3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し5回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、5回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF11では、1回目と2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、4回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、5回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF11が選択された場合には、1回目と2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し4回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、4回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF12では、1回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、5回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、6回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF12が選択された場合には、2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し5回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、5回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またATF13では、1回目と2回目の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行せず、3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し、6回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行し、7回目以降の遊技においては特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行しないことが規定されている。従ってATF13が選択された場合には、3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAを実行し6回目の遊技において特殊駆動処理FBを実行することが予約され、6回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されると第2特殊駆動処理が完了する。
またリール制御手段130は、第2特殊抽選が行われると、メインメモリ190Mの特殊遊技回数カウンタ197Mに7回の遊技回数に相当する値(例えば、7)を書き込み、遊技が行われる毎に、スタートレバーSLの押下操作などを契機として特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値が0でない場合には、リール制御手段130は、第2特殊抽選を行わないようにしている。すなわち本実施形態では、特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値が0でない場合には、第1特殊抽選Aおよび第1特殊抽選Bおよび第2特殊抽選が行われない。
また通信制御手段174は、第2特殊抽選により選択された第2パターンデータの種類を示すパターン通知信号をサブ基板20に送信し、演出制御手段180は、選択された第2パターンデータの種類に応じたタイミングで液晶ディスプレイLCDに、特別演出区間が設定されることに関する期待度を報知する第1演出画像を表示させる。
本実施形態では、図10(B)に示すように、ATF0が選択された場合には、第2特殊抽選が行われてから連続する7回の遊技のいずれにおいても第2特殊駆動処理が行われず、第2演出画像も表示されない。
またATF1が選択された場合には、遊技区間Cの2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、3回目の遊技において第2演出画像g1が表示され、4回目の遊技において第1演出画像g2が表示され、5回目の遊技において第1演出画像g3が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF2が選択された場合には、遊技区間Cの3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、4回目の遊技において第2演出画像g1が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF3が選択された場合には、遊技区間Cの3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、4回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF4が選択された場合には、遊技区間Cの2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、4回目の遊技において第2演出画像g1が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF5が選択された場合には、遊技区間Cの2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、4回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF6が選択された場合には、遊技区間Cの1回目と2回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、3回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、4回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF7が選択された場合には、遊技区間Cの2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、5回目の遊技において第2演出画像g1が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g3が表示される。
またATF8が選択された場合には、遊技区間Cの2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、4回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF9が選択された場合には、遊技区間Cの3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、6回目の遊技において第2演出画像g1が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g2が表示される。
またATF10が選択された場合には、遊技区間Cの3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、5回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g3が表示される。
またATF11が選択された場合には、遊技区間Cの1回目と2回目と3回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、4回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、5回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g3が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g4が表示される。
またATF12が選択された場合には、遊技区間Cの2回目と3回目と4回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、5回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、6回目の遊技において第2演出画像g2が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g3が表示される。
またATF13が選択された場合には、遊技区間Cの3回目と4回目と5回目の遊技において特殊駆動処理FAが実行され、6回目の遊技において特殊駆動処理FBが実行されるとともに第2演出画像g1が表示され、7回目の遊技において第2演出画像g2が表示される。
このように本実施形態では、図9で示したリプレイ低確率状態Bの遊技区間のうち、予め定められた遊技区間Aにおいて第1特殊駆動処理が行われ、予め定められた遊技区間Cにおいて第2特殊駆動処理が行われるようにしている。これにより本実施形態では、リプレイ低確率状態Bの遊技区間において、内部抽選でビッグボーナスが当選していることに対する遊技者の期待感を高めるようにするとともに、特別演出区間が設定されることに対する遊技者の期待感を高めるようにしつつ、第1特殊駆動処理が行われる遊技区間と第2特殊駆動処理が行われる遊技区間とが区別されているので、第1特殊駆動処理により遊技が遅延されているのか第2特殊駆動処理により遊技が遅延されているのかを遊技者が判別しやすいようにすることができる。
2−3.第1特殊駆動処理と第2特殊駆動処理の緩衝区間
上述したように本実施形態では、第1特殊駆動処理が行われる場合には、連続する複数の遊技において特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBが実行される場合があるので、例えば図9に示す遊技区間Aの最後の遊技における第1特殊抽選で第1特殊駆動処理を行うことが当選すると、遊技区間Aが終了した後に特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBが実行される場合がある。本実施形態では、図10(A)で示したように、BBF6を用いた第1特殊駆動処理が行われる場合に、第1特殊駆動処理を行うことが決定されてから(特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBを実行することが予約されてから)第1特殊駆動処理が完了するまでに要する遊技回数が最大となり、この場合には第1特殊駆動処理を行うことが決定されてから3回の遊技が行われると第1特殊駆動処理が完了する。従って本実施形態では、図9に示すように、遊技区間Aが終了した後の遊技区間である遊技区間Bの2回目の遊技まで特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBが実行される場合がある。
しかし本実施形態では、遊技区間Bが終了した後の遊技区間Cにおいて、第2特殊駆動処理が行われる。従って、遊技区間Aの最後に近い遊技において第1特殊駆動処理が開始されることにより、第1特殊駆動処理が行われる遊技と第2特殊駆動処理が行われる遊技とが連続するあるいは重複する場合が発生してしまう。
そこで本実施形態では、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が15よりも小さい場合に、すなわちリプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bに設定されてから25回(第1回数)の遊技が行われて遊技区間Aが終了すると、リール制御手段130は、第1特殊抽選(第1特定遅延処理の実行の決定)を行うことを禁止する。つまりリール制御手段130は、図9に示すように、遊技区間A以外の遊技区間では第1特殊抽選を行うことを禁止する。
そして本実施形態では、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7になると、すなわち遊技区間Aが終了してから8回(第2回数)の遊技が行われると第2特殊抽選が行われて遊技区間Cが開始される。これにより本実施形態では、第1特殊駆動処理を行うことが決定されてから第1特殊駆動処理が完了するまでに要する最大遊技回数以上の遊技が、遊技区間Aと遊技区間Cの間の区間である遊技区間Bにおいて行われることになる。従って本実施形態では、遊技区間Cが開始される前に第1特殊駆動処理が完了し、遊技区間Cが開始される直前の遊技では、特殊駆動処理FAおよび特殊駆動処理FBのいずれも実行されない緩衝区間が設けられるようにすることができる。こうして本実施形態では、第1特殊駆動処理が行われる遊技区間と第2特殊駆動処理が行われる遊技区間との間隔が短くなるようにしつつ、遊技区間Aの最後に近い遊技において第1特殊駆動処理が開始される場合であっても、各遊技において実行される特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBが、第1特殊駆動処理を構成するものなのか第2特殊駆動処理を構成するものなのかを遊技者が判別しやすいようにしている。
なお演出制御手段180が、第1特殊駆動処理が行われている間において、第1特殊駆動処理に関する演出として、内部抽選でビッグボーナスが当選状態に設定されていることに関する期待度を報知していることを示す演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させ、第2特殊駆動処理が行われている間において、第2特殊駆動処理に関する演出として、特別演出区間が設定されることに関する期待度を報知していることを示す演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示させるようにしてもよい。この場合には、第1特殊駆動処理が行われるに際して表示される第1演出画像のうち最後に表示される第1演出画像においてビッグボーナスが当選しているか否かが報知されることにより、第1特殊駆動処理に関する演出が終了することが報知され、第2特殊駆動処理が開始される遊技では、第2特殊駆動処理に関する演出として特別演出区間が設定されることに関する期待度の報知が開始されることが報知されるようにしてもよい。このようにすれば、第1特殊駆動処理に関する演出が行われる遊技区間と第2特殊駆動処理に関する演出が行われる遊技区間とが連続したとしても、遊技者は第1特殊駆動処理と第2特殊駆動処理とを区別することができる。
2−4.特定ポイントに応じた第2特殊抽選
ここで本実施形態では、リール制御手段130は、リプレイ低確率状態Bにおける内部抽選でチェリーとチャンス役Aとが重複してあるいはスイカとチャンス役Aとが重複して当選する毎に、メインメモリ190Mの特定ポイント記憶手段199Mの記憶値(特定値)を0〜4のいずれの値で更新するかを決定する特定ポイント抽選を行う。そしてリール制御手段130は、特定ポイント抽選で当選した値と特定ポイント記憶手段199Mの記憶値とを比較し、特定ポイント抽選で当選した値が特定ポイント記憶手段199Mの記憶値よりも大きい場合に、特定ポイント抽選で当選した値で特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を更新する。
そしてリール制御手段130は、図9に示す遊技区間Cの最初の遊技において第2特殊抽選を行う際には、メインメモリ190Mの特殊抽選テーブル記憶手段198Mに格納された第2特殊抽選テーブルA〜Eのうち、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値に対応する第2特殊抽選テーブルを選択し、選択された第2特殊抽選テーブルを参照して第2特殊抽選を行う。
本実施形態では、特殊抽選テーブル記憶手段198Mには、図13に示すように、第2特殊抽選を行う際に特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が0である場合に参照される第2特殊抽選テーブルAと、1である場合に参照される第2特殊抽選テーブルBと、2である場合に参照される第2特殊抽選テーブルCと、3である場合に参照される第2特殊抽選テーブルDと、4である場合に参照される第2特殊抽選テーブルEとが格納されている。
そして第2特殊抽選テーブルAでは、ATF0を用いることが100%の確率で当選するように乱数値が対応づけられている。また第2特殊抽選テーブルBでは、ATF1を用いることが50%の確率で当選し、ATF2を用いることが30%の確率で当選し、ATF3を用いることが20%の確率で当選するように、各第2パターンデータと乱数値とが対応づけられている。また第2特殊抽選テーブルCでは、ATF4を用いることが70%の確率で当選し、ATF5を用いることが30%の確率で当選するように、各第2パターンデータと乱数値とが対応づけられている。また第2特殊抽選テーブルDでは、ATF6を用いることが35%の確率で当選し、ATF7を用いることが30%の確率で当選し、ATF8を用いることが20%の確率で当選し、ATF9を用いることが10%の確率で当選し、ATF10を用いることが5%の確率で当選するように、各第2パターンデータと乱数値とが対応づけられている。また第2特殊抽選テーブルEでは、ATF1を用いることが16%の確率で当選し、ATF2〜ATF13のいずれか1つを用いることが7%の確率で当選するように、各第2パターンデータと乱数値とが対応づけられている。
これにより本実施形態では、ATF0は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が0である場合に限って選択され、ATF1〜ATF3は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が1あるいは4である場合に限って選択され、ATF4、ATF5は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が2あるいは4である場合に限って選択され、ATF6〜ATF10は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が3あるいは4である場合に限って選択され、ATF11〜ATF13は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が4である場合に限って選択される。
こうして、図9に示す遊技区間Cの最初の遊技において第2パターンデータが選択されると、リール制御手段130は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を初期値である0にリセットする。するとリール制御手段130は、遊技区間Cにおいても内部抽選でチェリーとチャンス役Aとが重複してあるいはスイカとチャンス役Aとが重複して当選する毎に特定ポイント抽選を行い、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を更新する。
そして遊技区間Cが終了してリプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行しても、リール制御手段130は、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を保持し、遊技状態が再びリプレイ低確率状態Bに復帰すると、遊技区間Aあるいは遊技区間Bにおける内部抽選でチェリーとチャンス役Aとが重複してあるいはスイカとチャンス役Aとが重複して当選すると特定ポイント抽選を行う。そしてリール制御手段130は、特定ポイント抽選で当選した値と保持されている特定ポイント記憶手段199Mの記憶値とを比較し、特定ポイント抽選で当選した値が特定ポイント記憶手段199Mの記憶値よりも大きい場合に、特定ポイント抽選で当選した値で特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を更新する(保持されている特定値に基づいて第1遊技区間において特定値を更新する)。
こうして本実施形態では、リール制御手段130は、遊技区間A〜Cにおいて特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を更新しつつ、第2特殊抽選が行われる際の特定ポイント記憶手段199Mの記憶値に応じて第2特殊抽選を行い、第2特殊抽選が行われた後の遊技区間Cにおいて更新された特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を、次回の第2特殊抽選に反映させている。
なお本実施形態では、特定ポイント抽選で用いる特定ポイント抽選テーブルとして、0〜4のうち大きな値が当選しやすい特定ポイント抽選テーブルAと、0〜4のうち大きな値が当選しにくい特定ポイント抽選テーブルBとが用意されている。そしてリール制御手段130は、特定ポイント抽選の抽選状態を特定ポイント高確率状態と特定ポイント低確率状態との間で移行させており、特定ポイント抽選の抽選状態が特定ポイント高確率状態である場合には特定ポイント抽選テーブルAを参照して特定ポイント抽選を行い、特定ポイント抽選の抽選状態が特定ポイント低確率状態である場合には特定ポイント抽選テーブルBを参照して特定ポイント抽選を行う。そしてリール制御手段130は、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7になる毎に、すなわち遊技区間Cの最初の遊技が到来する毎に、特定ポイント抽選の抽選状態の移行抽選を行い、移行抽選の結果に応じて特定ポイント抽選の抽選状態を特定ポイント高確率状態あるいは特定ポイント低確率状態に設定する。
2−5.第2特殊駆動処理に応じたAT抽選
そして本実施形態では、図9に示す遊技区間Cの最初の遊技において第2特殊抽選が行われると、演出制御手段180が、メイン基板10から送信されたパターン通知信号が示す第2パターンデータの種類に応じて、演出状態をAT状態に設定するか否かを決定するAT抽選を行う。
本実施形態では、サブメモリ190Sの演出抽選テーブル記憶手段193Sに、図14に示すように、ATF0、ATF1、ATF2のいずれかが選択された場合に参照されるAT抽選テーブルAと、ATF4が選択された場合に参照されるAT抽選テーブルBと、ATF3、ATF7およびATF9のいずれかが選択された場合に参照されるAT抽選テーブルCと、ATF5が選択された場合に参照されるAT抽選テーブルDと、ATF6、ATF8およびATF10のいずれかが選択された場合に参照されるAT抽選テーブルEと、ATF11、ATF12およびATF13のいずれかが選択された場合に参照されるAT抽選テーブルFとが格納されている。
そしてAT抽選テーブルAでは、演出状態をAT状態に設定することが10%の確率で当選するように乱数値が対応づけられ、AT抽選テーブルBでは、演出状態をAT状態に設定することが20%の確率で当選するように乱数値が対応づけられ、AT抽選テーブルCでは、演出状態をAT状態に設定することが30%の確率で当選するように乱数値が対応づけられ、AT抽選テーブルDでは、演出状態をAT状態に設定することが40%の確率で当選するように乱数値が対応づけられ、AT抽選テーブルEでは、演出状態をAT状態に設定することが50%の確率で当選するように乱数値が対応づけられ、AT抽選テーブルFでは、演出状態をAT状態に設定することが100%の確率で当選するように乱数値が対応づけられている。
従って本実施形態では、ATF11、ATF12およびATF13のいずれかが選択されると、演出状態をAT状態に設定することが100%の確率で当選するので、ATF11、ATF12あるいはATF13を用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が100%となる(演出状態がAT状態に設定されることが確定的に報知される)。
またATF6、ATF8およびATF10のいずれかが選択されると、演出状態をAT状態に設定することが50%の確率で当選するので、ATF6、ATF8およびATF10のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が50%となる。
またATF5が選択されると、演出状態をAT状態に設定することが40%の確率で当選するので、ATF5を用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が40%となる。
またATF3、ATF7およびATF9のいずれかが選択されると、演出状態をAT状態に設定することが30%の確率で当選するので、ATF3、ATF7およびATF9のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が30%となる。
またATF4が選択されると、演出状態をAT状態に設定することが20%の確率で当選するので、ATF4を用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が20%となる。
またATF1およびATF2のいずれかが選択されると、演出状態をAT状態に設定することが10%の確率で当選するので、ATF1およびATF2のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合には演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が10%となる。
またATF0が選択されると、演出状態をAT状態に設定することが10%の確率で当選するが、ATF0が選択されると第2特殊駆動処理が行われないので、演出状態をAT状態に設定することに関する期待度は報知されない。
こうして本実施形態では、リプレイ低確率状態Bのうち最後の7回の遊技が行われる遊技区間Cにおいて、特殊駆動処理FAあるいは特殊駆動処理FBの実行パターンにより、演出状態がAT状態に設定されるか否かに関する期待度が報知される。特に本実施形態では、ATF1、ATF2<BBF4<BBF3、BBF7、ATF9<ATF5<ATF6、ATF8、ATF10<ATF11、ATF12、ATF13の順に、演出状態がAT状態に設定されることに関する期待度が高くなる。そして本実施形態では、AT抽選により演出状態がAT状態に設定されることが当選した場合には、遊技区間Cが終了してリプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行すると、特別演出区間が開始されて第1入賞補助演出や第2入賞補助演出が行われる。
2−6.ビッグボーナス当選時のAT抽選
上述のようにリール制御手段130は、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7になった場合に、そのときの特定ポイント記憶手段199Mの記憶値に対応する第2特殊抽選テーブルを用いて第2特殊抽選を行うが、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7になった場合だけでなく、内部抽選でビッグボーナスが当選した場合にも、そのときの特定ポイント記憶手段199Mの記憶値に対応する第2特殊抽選テーブルを用いて第2特殊抽選を行う。そしてリール制御手段130は、第2特殊抽選によりATF0〜ATF13から1つの第2パターンデータを選択し、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値を初期値である0にリセットする。すると、演出制御手段180は、メイン基板10から送信されたパターン通知信号が示す第2パターンデータの種類に応じてAT抽選テーブルA〜Fのいずれかを用いてAT抽選を行い、AT抽選に当選した場合には、演出状態をAT状態に設定する。そしてボーナス状態が終了してリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aに移行すると、特別演出区間が開始されて第1入賞補助演出や第2入賞補助演出が行われる。
しかし内部抽選でビッグボーナスが当選することにより第2特殊抽選が行われた場合には、第2特殊抽選で選択された第2パターンデータの種類は、サブ基板20においてAT抽選テーブルを選択するために用いられるが、メイン基板10において第2特殊駆動処理を行うために用いられない。すなわち内部抽選でビッグボーナスが当選した場合には、ボーナス状態の終了後に特別演出区間を設定するか否かを決定するAT抽選を行うために、形式的に第2特殊抽選が行われる。
2−7.天井状態によるAT状態の発動
また本実施形態では、演出制御手段180が、内部抽選でビッグボーナスが当選したことあるいは演出状態がAT状態に設定されたことに基づいて、0回の遊技回数に相当する値(例えば、0)と、359回の遊技回数に相当する値(例えば、359)と、1359回の遊技回数に相当する値(例えば、1359)のうち1つの値(設定回数)を天井回数抽選により決定し、決定した値をサブメモリ190Sの天井カウンタ195Sに書き込む。そして演出制御手段180は、ボーナス状態が終了したことあるいはAT状態が終了したこと(所定の開始条件が満たされたこと)に基づいて、遊技が行われる毎にスタートレバーSLの押下操作などを契機として天井カウンタ195Sの記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして、天井カウンタ195Sの記憶値が初期値である0(天井状態)に達すると(特定遊技回数が設定回数に達すると)、演出制御手段180は、内部抽選でビッグボーナスが当選するまであるいは演出状態がAT状態に設定されるまで天井カウンタ195Sの記憶値を0のまま保持する。
そして、遊技区間Cの最初の遊技において行われるAT抽選に当選した場合には、演出制御手段180は、演出状態をAT状態に設定し、天井回数抽選を行って決定された値を天井カウンタ195Sの記憶値に書き込む。一方、AT抽選に当選しなかった場合には、演出制御手段180は、天井カウンタ195Sの記憶値をチェックし、天井カウンタ195Sの記憶値が0である場合には、演出状態をAT状態に設定し、天井回数抽選を行って決定された値を天井カウンタ195Sの記憶値に書き込む。すなわち本実施形態では、遊技区間Cの最初の遊技においてAT抽選が行われる際に、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達している場合には、AT抽選の結果に関わらず演出状態がAT状態に設定される。そして、演出状態がAT状態に設定されている状態でリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態Aに移行すると、特別演出区間が開始されて第1入賞補助演出および第2入賞補助演出が行われる。
従って本実施形態では、図15(A)に示すように、遊技区間Aあるいは遊技区間Bにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行する前に、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で遊技区間Cの最初の遊技を経由して演出状態がAT状態に設定される。従って、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行すると特別演出区間が開始される。
一方、図15(B)に示すように、遊技区間Cにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行する前に、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で遊技区間Cの最初の遊技を経由せず演出状態がAT状態に設定されない。従って、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行しても特別演出区間が開始されない。そしてリプレイの抽選状態が再びリプレイ低確率状態Bに移行すると、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で遊技区間Cの最初の遊技を経由して演出状態がAT状態に設定されるので、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bからリプレイ高確率状態Aに移行すると特別演出区間が開始される。
すなわち本実施形態では、遊技区間Aあるいは遊技区間Bにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達したときのリプレイ低確率状態Bが終了すると特別演出区間が開始され、遊技区間Cにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達したときのリプレイ低確率状態Bが終了しても特別演出区間の開始が保留され、リプレイ高確率状態Aあるいはリプレイ高確率状態Bを経由した後に開始される次回のリプレイ高確率状態Bが終了したこと(解除条件が満たされたこと)に基づいて特別演出区間が開始される。
このように本実施形態では、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した遊技区間に応じて、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達してから特別演出区間が開始されるまでの期間が変化するので、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達するタイミングを遊技者が察知しにくくすることができる。
また本実施形態では、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、遊技区間Cの最初の遊技を含む遊技区間Cの7回の遊技を必ず経由した後に特別演出区間が開始されるので、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達することにより特別演出区間が開始される場合にも、特別演出区間が開始される直前の遊技区間Cにおいて、第2特殊抽選の結果に応じて第2特殊駆動処理が行われるようにすることができる。これにより本実施形態では、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達することにより特別演出区間が開始される場合にも、演出状態がAT状態に設定されることに関する遊技者の期待感を高めることができるとともに、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達することにより特別演出区間が開始されたのか、AT抽選に当選することにより特別演出区間が開始されたのかを遊技者が判別し難くすることができる。
2−8.設定変更時、電源断復帰時の制御
また本実施形態では、メインメモリ190Mの内部抽選テーブル記憶手段191Mが、内部抽選で使用される内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEからなる内部抽選テーブル群について、それぞれ6段階の設定値(設定1〜設定6:設定6>設定5>・・・>設定1の順序で設定値が高いことを示す)に対応づけられた内部抽選テーブル群を記憶している。すなわち本実施形態の遊技機では、6種類の内部抽選テーブル群が内部抽選テーブル記憶手段191Mに記憶されている。そして抽選テーブル選択処理では、メインメモリ190Mの設定値記憶手段に記憶されている設定値に応じた内部抽選テーブル群から、遊技状態とリプレイの抽選状態とに応じた内部抽選テーブルを選択する処理を行う。そして本実施形態では、遊技機に内蔵された設定変更スイッチが店舗の店員などの遊技機の管理者に操作されることにより、メイン基板10の設定変更手段が、メインメモリ190Mの設定値記憶手段に記憶されている設定値を変更する制御を行う。
そして本実施形態では、このような設定変更が行われた場合、あるいは遊技機の電源が投入されて電源断状態から電源投入状態に復帰した場合に、リール制御手段130が、メインメモリ190Mの特殊駆動処理制御フラグ記憶手段に不可フラグを設定する。するとリール制御手段130は、不可フラグが設定されている場合には、遊技状態がリプレイ低確率状態Bとなっても第1特殊抽選あるいは第2特殊抽選を行わない。そして遊技状態がボーナス状態に設定されると、あるいはリプレイ低確率状態Bが終了すると、リール制御手段130は、不可フラグをクリアする。するとリール制御手段130は、遊技状態がリプレイ低確率状態Bとなると第1特殊抽選あるいは第2特殊抽選を行う。
これにより本実施形態では、設定変更が行われた場合、あるいは電源断状態から電源投入状態に復帰した場合に、遊技状態がボーナス状態に設定されるまで、あるいはリプレイ低確率状態Bが終了するまで、第1特殊抽選あるいは第2特殊抽選が行われないため、第1特殊駆動処理あるいは第2特殊駆動処理が行われず、特に第2特殊抽選が行われないことにより、AT抽選が行われないため、演出状態がAT状態に設定されないようにすることができる。
そして本実施形態では、例えば店舗に設置された複数の遊技機のそれぞれについて、店舗が開店する前に設定変更が行われた場合、あるいは電源断状態から電源投入状態に復帰された場合に、遊技機の管理者が各遊技機で予め遊技を行っておくことにより、各遊技機において1回目のAT抽選が行われるまでの遊技回数を調整することができる。
3.本実施形態の処理
続いて、フローチャートを参照しながら本実施形態の制御手法を実現する処理の一例について説明する。
図16は、本実施形態の遊技機のメイン基板10において行われる処理の一例を示すフローチャート図である。図16に示すように本実施形態では、まず、スタートレバーSLが押下されると(ステップS10)、内部抽選が行われ(ステップS12)、特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値から1が減算される(ステップS14)。そして特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値が0である場合、すなわち第1特殊駆動処理あるいは第2特殊駆動処理が実行されていない場合には(ステップS16でY)、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態BであってRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が15以上であるか、すなわち遊技区間Aに滞在しているか否かが判定される(ステップS18)。そしてRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が15以上である場合には(ステップS18でY)、第1特殊駆動処理の実行有無を決定する第1特殊抽選Aが行われ(ステップS20)、第1特殊駆動処理の実行が当選すると(ステップS22でY)、第1特殊駆動処理で用いる第1パターンデータを決定する第1特殊抽選Bが行われる(ステップS24)。
一方、RT終了判定カウンタ195Mの記憶値が15以上でない場合には(ステップS18でN)、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態BであってRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7であるか、すなわち遊技区間Cの最初の遊技であるか否かが判定される(ステップS26)。そしてRT終了判定カウンタ195Mの記憶値が7である場合には(ステップS26でY)、第2特殊駆動処理で用いる第2パターンデータを決定する第2特殊抽選が行われ(ステップS28)、特定ポイント抽選の抽選状態を決定する移行抽選が行われる(ステップS30)。
そして特殊遊技回数カウンタ197Mの記憶値が0でない場合(ステップS16でN)、第1特殊抽選Aで第1特殊駆動処理の実行が当選しなかった場合(ステップS22でN)、第1特殊抽選Bが行われた場合(ステップS24)、RT終了判定カウンタ195Mの値が7でない場合(ステップS26でN)、移行抽選が行われた場合(ステップS30)には、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bであるか否かが判定され(ステップS32)、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bである場合には(ステップS32でY)、特定ポイント抽選が行われ(ステップS34)、リプレイの抽選状態がリプレイ低確率状態Bでない場合には(ステップS32でN)、特定ポイント抽選は行われない。
すると第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始され(ステップS36)、ストップボタンB1〜B3が押下されると第1リールR1〜第3リールR3の回転が停止される(ステップS38)。
図17は、図16のステップS24の第1特殊抽選Bの処理の詳細を示すフローチャート図である。図17に示すように第1特殊抽選Bでは、まず、内部抽選でビッグボーナスが当選したか否かが判定され(ステップS40)、内部抽選でビッグボーナスが当選した場合には(ステップS40でY)、図11で示した第1特殊抽選テーブルAが参照されて第1パターンデータが選択される(ステップS42)。一方、内部抽選でビッグボーナスが当選しなかった場合には(ステップS40でN)、図11で示した第1特殊抽選テーブルBが参照されて第1パターンデータが選択される(ステップS44)。
図18は、第2特殊抽選の処理の詳細を示すフローチャート図である。図18に示すように第2特殊抽選では、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が0である場合には(ステップS50でY)、図13で示した第2特殊抽選テーブルAが参照されて第2パターンデータが選択され(ステップS52)、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が1である場合には(ステップS54でY)、図13で示した第2特殊抽選テーブルBが参照されて第2パターンデータが選択され(ステップS56)、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が2である場合には(ステップS58でY)、図13で示した第2特殊抽選テーブルCが参照されて第2パターンデータが選択され(ステップS60)、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が3である場合には(ステップS62でY)、図13で示した第2特殊抽選テーブルDが参照されて第2パターンデータが選択され(ステップS64)、特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が0〜3のいずれでもない場合には、すなわち特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が4である場合には(ステップS62でN)、図13で示した第2特殊抽選テーブルEが参照されて第2パターンデータが選択される(ステップS)。
図19は、特定ポイント抽選の処理の詳細を示すフローチャート図である。図19に示すように特定ポイント抽選では、チェリーとチャンス役Aとが重複して当選した場合あるいはスイカとチャンス役Aとが重複して当選した場合に(ステップS70でY)、特定ポイント抽選の抽選状態が特定ポイント高確率状態であるか否かが判定され(ステップS72)、特定ポイント抽選の抽選状態が特定ポイント高確率状態である場合には(ステップS72でY)、特定ポイント抽選テーブルAを参照して特定ポイントが決定され(ステップS74)、特定ポイント抽選の抽選状態が特定ポイント低確率状態である場合には(ステップS72でN)、特定ポイント抽選テーブルBを参照して特定ポイントが決定される(ステップS76)。そして、決定された特定ポイントと特定ポイント記憶手段199Mの記憶値とを比較し(ステップS78)、決定された特定ポイントの方が大きい場合に(ステップS78でY)、決定された特定ポイントで特定ポイント記憶手段199Mの記憶値が更新される(ステップS80)。
図20および図21は、本実施形態の遊技機のサブ基板20において行われる処理の一例を示すフローチャート図である。図20に示すように本実施形態では、メイン基板10からパターン通知信号が受信され(ステップS90でY)、受信したパターン通知信号が示す第2パターンデータの種類がATF0またはATF1またはATF2である場合には(ステップS92でY)、AT抽選テーブルAが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定され(ステップS94)、ATF4である場合には(ステップS96でY)、AT抽選テーブルBが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定され(ステップS98)、ATF3またはATF7またはATF9である場合には(ステップS100でY)、AT抽選テーブルCが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定され(ステップS102)、ATF5である場合には(ステップS104でY)、AT抽選テーブルDが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定され(ステップS106)、ATF6またはATF8またはATF10である場合には(ステップS108でY)、AT抽選テーブルEが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定され(ステップS110)、ATF0〜ATF10のいずれでもない場合すなわちATF11またはATF12またはATF13である場合には(ステップS108でN)、AT抽選テーブルFが参照されて演出状態をAT状態に設定するか否かが決定される(ステップS112)。
そして図21に示すように、演出状態をAT状態に設定することが当選した場合には(ステップS110でY)、演出用フラグ記憶手段192SにATフラグが設定される(ステップS112)。また、演出状態をAT状態に設定することが当選しなかった場合には(ステップS110でN)、天井カウンタ195Sの記憶値が0か否かが判定され(ステップS114)、0である場合には(ステップS114でY)、演出用フラグ記憶手段192SにATフラグが設定される(ステップS112)。すると天井回数抽選が行われ(ステップS116)、決定された値が天井カウンタ195Sの記憶値に書き込まれる(ステップS118)。一方、天井カウンタ195Sの記憶値が0でない場合には(ステップS114でN)、演出用フラグ記憶手段192SにATフラグが設定されずに処理が終了する。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
4−1.変形例1(特定遅延処理のパターン)
例えば上記実施形態では、第1特定遅延処理あるいは第2特定遅延処理の複数種類のパターンのそれぞれが、特殊駆動処理を実行するタイミング(回数)および各タイミングで実行する特殊駆動処理の種類が異なる例を挙げて説明したが、第1特定遅延処理あるいは第2特定遅延処理の複数種類のパターンのそれぞれが、特定遅延処理を実行するタイミングは同一であるが実行する特定遅延処理の種類が異なるようにしてもよいし、実行する特定遅延処理の種類は同一であるが特定遅延処理を実行するタイミングが異なるようにしてもよい。
また上記実施形態では、特殊遅延処理が行われると、スタートレバーSLが押下されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されるまでの期間が通常時とは異なるため遊技の進行が遅延される例を挙げて説明したが、特殊遅延処理が行われると、第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されてから回転速度が所定速度に達するまでの期間や、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度に達してからストップボタンB1〜B3に対する押下操作が有効化されるまでの期間が通常時とは異なるため遊技の進行が遅延されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、スタートレバーSLが押下されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されるまでの期間が異なる複数種類のパターンの特殊遅延処理が行われる例を挙げて説明したが、第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動が開始されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度に達した状態となるまでの、第1リールR1〜第3リールR3の回転開始の順序や、回転方向や、振動回数や、振動周期など、第1リールR1〜第3リールR3の回転態様が異なる複数種類のパターンの特殊遅延処理が行われるようにしてもよいし、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度に達してからストップボタンB1〜B3に対する押下操作が有効化されるまでの期間が異なる複数種類のパターンの特殊遅延処理が行われるようにしてもよい。
4−2.変形例2(特定遅延処理のパターンの選択)
また上記実施形態では、第2特殊駆動処理が行われる遊技区間Cの最初の遊技において第2特殊抽選およびAT抽選が行われる例を挙げて説明したが、第2特殊抽選は第2特殊駆動処理が開始されるまでに行えばよく、AT抽選は第2特殊抽選が行われた後であって特別演出区間が設定されるまでに行えばよい。また上記実施形態では、第2特殊抽選により特定遅延処理のパターンが選択される例を挙げて説明したが、第2特殊抽選が行われずに特定ポイント記憶手段199Mの記憶値に応じて特定遅延処理のパターンが選択されるようにしてもよい。
4−3.変形例3(特定遅延処理の報知対象)
また上記実施形態では、複数種類の実行パターンのいずれかで第1特殊駆動処理あるいは第2特殊駆動処理が行われることにより、内部抽選でビッグボーナスが当選していることあるいは特別演出区間が設定されることに関する期待度が段階的に報知される例を挙げて説明したが、複数種類の実行パターンのいずれかで第1特殊駆動処理あるいは第2特殊駆動処理が行われることにより、内部抽選でビッグボーナスが当選していることあるいは特別演出区間が設定されることが確定的に報知されるか、または内部抽選でビッグボーナスが当選していないことあるいは特別演出区間が設定されないことが確定的に報知されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1特殊駆動処理によりビッグボーナスが当選したことに関する期待度を報知する例を挙げて説明したが、第1特殊駆動処理によりビッグボーナス以外の役が当選したことに関する期待度を報知するようにしてもよい。
また上記実施形態では、第2特殊駆動処理により特別演出区間が設定されるか否かに関する期待度を報知する例を挙げて説明したが、AT抽選において特別演出区間の遊技回数として異なる遊技回数が設定される場合には、第2特殊駆動処理により特別演出区間の遊技回数として最も多い遊技回数が設定されることに関する期待度を報知するようにしてもよい。この場合には、例えば、AT終了判定カウンタ194Sに書き込む値として200回分の遊技回数に相当する値(例えば、200)と、150回分の遊技回数に相当する値(例えば、150)と、100回分の遊技回数に相当する値(例えば、100)と、50回分の遊技回数に相当する値(例えば、50)と、25回分の遊技回数に相当する値(例えば、25)と、0回分の遊技回数に相当する値(例えば、0)のいずれかがAT抽選により選択される。そして、ATF11、ATF12およびATF13のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が100%となり、ATF6、ATF8およびATF10のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が50%となり、ATF5を用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が40%となり、ATF3、ATF7およびATF9のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が30%となり、ATF4を用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が20%となり、ATF1およびATF2のいずれかを用いた第2特殊駆動処理が行われた場合にはAT抽選で200が当選することに関する期待度が10%となるようにしてもよい。
4−4.変形例4(特別演出区間の設定)
また上記実施形態では、メイン基板10が、選択されたパターンをサブ基板20に通知し、サブ基板20が、選択されたパターンに応じて特別演出区間を設定する例を挙げて説明したが、メイン基板10が、選択されたパターンに応じて特別演出区間を設定し、特別演出区間を設定したことをサブ基板20に通知し、サブ基板20が、特別演出区間が設定された場合に演出装置に特別演出を行わせるようにしてもよい。例えばメイン基板10のリール制御手段130が、選択された第2パターンデータの種類に応じてAT抽選を行い、AT抽選の結果に応じて演出状態をAT状態に設定して特別演出区間を設定し、サブ基板20の演出制御手段180が、特別演出区間において演出装置に特別演出を行わせるようにしてもよい。すなわち、メイン基板が、特定遅延処理のパターンを複数種類のパターンから選択し、選択されたパターンで特定遅延処理を実行し、サブ基板が、選択されたパターンに応じて、所定の図柄組合せを有効ライン上に表示させることを補助する特別演出を演出装置に行わせるようにしてもよい。
4−5.変形例5(天井状態による特別演出区間の設定)
また上記実施形態では、リプレイ低確率状態Bの遊技区間のうち遊技区間Aあるいは遊技区間Bにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達したときのリプレイ低確率状態Bが終了すると特別演出区間が開始され、遊技区間Cにおいて天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達したときのリプレイ低確率状態Bが終了しても特別演出区間の開始が保留され、リプレイ高確率状態Aあるいはリプレイ高確率状態Bを経由した後に開始される次回のリプレイ高確率状態Bが終了すると特別演出区間が開始される例を挙げて説明したが、演出制御手段180が、リプレイ低確率状態Bの遊技区間以外の遊技区間において天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した場合であっても、遊技区間Cの最初の遊技において第2特殊抽選およびAT抽選を行って演出状態をAT状態に設定するようにしてもよいし、遊技区間Cの最初の遊技を経由せずに演出状態をAT状態に設定するようにしてもよい。
また上記実施形態では、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で遊技区間Cの最初の遊技が行われると、AT抽選が行われた上でAT抽選の結果に関わらず演出状態がAT状態に設定される例を挙げて説明したが、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で遊技区間Cの最初の遊技が行われると、図14で示したAT抽選テーブルFが参照されてAT抽選が行われることにより必ずAT抽選に当選して演出状態がAT状態に設定されるようにしてもよい。
また、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で演出状態がAT状態に設定された場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達しない状態で演出状態がAT状態に設定されたときよりも、特別演出区間の遊技回数が多く設定されるようにしてもよい。例えば、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達しない状態で演出状態がAT状態に設定された場合には、AT終了判定カウンタ194Sに50回分の遊技回数に相当する値(例えば、50)を書き込むが、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で演出状態がAT状態に設定された場合には、AT終了判定カウンタ194Sに100回分の遊技回数に相当する値(例えば、100)を書き込むようにしてもよい。また、特別演出区間の遊技回数を50回を1セットとするセット数で管理する場合には、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達しない状態で演出状態がAT状態に設定された場合には、セット数カウンタに1回分のセット数に相当する値(例えば、1)を書き込むが、天井カウンタ195Sの記憶値が0に達した状態で演出状態がAT状態に設定された場合には、セット数カウンタに2回分のセット数に相当する値(例えば、2)を書き込むようにしてもよい。
また上記実施形態では、内部抽選でビッグボーナスが当選したことあるいは演出状態がAT状態に設定されたことに基づいて、天井回数抽選により決定した値でサブメモリ190Sの天井カウンタ195Sの記憶値を書き換える例を挙げて説明したが、内部抽選でビッグボーナスが当選すると天井カウンタ195Sの記憶値を書き換えるが、演出状態がAT状態に設定されても天井カウンタ195Sの記憶値を書き換えないようにしてもよいし、演出状態がAT状態に設定されると天井カウンタ195Sの記憶値を書き換えるが、内部抽選でビッグボーナスが当選しても天井カウンタ195Sの記憶値を書き換えないようにしてもよい。
また上記実施形態では、サブメモリ190Sに天井カウンタ195Sが設けられ、サブ基板20の演出制御手段180が特別演出区間を設定する例を挙げて説明したが、メインメモリ190Mに天井カウンタが設けられ、メイン基板10のリール制御手段130が演出区間設定手段として機能して特別演出区間を設定するようにしてもよい。
4−6.変形例6(ビッグボーナス当選時のAT抽選)
また上記実施形態では、リプレイ低確率状態Bにおける内部抽選でビッグボーナスが当選した場合にも、第2特殊抽選を行う例を挙げて説明したが、リプレイ低確率状態Bの遊技区間以外の遊技区間における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合には、第2特殊抽選を行わないようにしてもよいし、第2特殊抽選を行うようにしてもよい。
4−7.変形例7(第1特殊抽選)
また上記実施形態では、遊技区間AにおいてスタートレバーSLが押下される毎に第1特殊抽選Aが行われ、第1特殊抽選Aで第1特殊駆動処理を行うことが当選すると、内部抽選でビッグボーナスが当選した場合には第1特殊抽選テーブルAが参照されて第1特殊抽選Bが行われ、内部抽選でビッグボーナスが当選しなかった場合には第1特殊抽選テーブルBが参照されて第1特殊抽選Bが行われる例を挙げて説明したが、内部抽選でビッグボーナスが当選しなかった場合として、内部抽選でチェリーなどのビッグボーナス以外の所定の役が当選した場合に第1特殊抽選テーブルBが参照されて第1特殊抽選Bが行われるようにしてもよいし、内部抽選でビッグボーナス以外のいずれかの役が当選した場合およびいずれの役も当選しなかった場合に第1特殊抽選テーブルBが参照されて第1特殊抽選Bが行われるようにしてもよい。
また、第1特殊抽選Aは行わずに、遊技区間Aにおける内部抽選でビッグボーナスが当選した場合には第1特殊抽選テーブルAが参照されて第1特殊抽選Bが行われ、遊技区間Aにおける内部抽選でチェリーなどのビッグボーナス以外の所定の役が当選した場合には第1特殊抽選テーブルBが参照されて第1特殊抽選Bが行われるようにしてもよい。