JP2012034271A - 網点角度算出装置、網点角度算出方法、印刷物真贋判定装置、印刷物真贋判定方法、およびプログラム - Google Patents

網点角度算出装置、網点角度算出方法、印刷物真贋判定装置、印刷物真贋判定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定する。
【解決手段】印刷物真贋判定装置は、真インキ色および真網点角度を入力し(S301)、対象画像を取得し(S302)、対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する(S303)。次に、フーリエ変換画像に基づいて、推定インキ色および推定網点角度を算出する(S304)。具体的には、フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が候補画素と同一かつ中心角度が候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が、候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、探索対象画素の色相を推定インキ色として算出し、探索対象画素の中心角度を推定網点角度として算出する。次に、真インキ色および真網点角度と、推定インキ色および推定網点角度とを比較し、印刷物の真贋を判定する(S305)。
【選択図】図13

Description

本発明は、印刷物の網点角度を算出する網点角度算出装置等、および印刷物の真贋を判定する印刷物真贋判定装置等に関するものである。
従来、印刷物に施される偽造を検知する技術としては、コピー牽制地紋が挙げられる。従来のコピー牽制地紋は、不正なコピーが行われた場合、コピーされたものであることが明確に判断できる「コピー牽制文字」を浮き出させながら、原紙にはできるだけ目立たないように工夫された地紋処理の一種である。牽制文字部と背景部とは、それぞれ異なる大きさのドットを用いて印刷することで、原紙をコピーした際に背景部のドットが消え、牽制文字部だけが浮かび上がる。
従来のコピー牽制地紋は、より詳細には、特許文献1の従来技術([0002]〜[0006]参照)として説明されている。
特許第3897405号公報
しかしながら、従来のコピー牽制地紋の場合、近年のコピー機の性能向上により、効果が分かり難いという問題点がある。例えば、特許文献1の[0007]にも記載されているように、複写物の濃淡を自在に調節できる機能を有するコピー機の場合、コピー牽制文字が現れないようにすることが出来てしまう。また、例えば、特許文献1の[0008]にも記載されているように、原稿の種類(文字、写真、地図など)により解像度など複写方式を適当に調整できる機能を有するコピー機の場合、いわゆる写真モードでコピーするとコピー牽制文字が現れ難くなり、一方、解像度の高いコピーではコピー牽制文字が完全に再現されてしまうことがあった。
また、特に製品パッケージに施されるコピー対策技術としてホログラムが挙げられるが、ホログラムはコピーや偽造の困難さと引き換えに高価であることが問題となる。
尚、特許文献1に記載の技術は、従来のコピー牽制地紋を改良し、印刷物の真贋を判定するものであるが、本発明では、特許文献1に記載の技術とは全く異なる手法によって、印刷物の真贋を判定する。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定することができる印刷物真贋判定装置等を提供することである。
また、本発明の副次的な目的は、網点を用いる印刷物に対して、所望の網点角度によって印刷されているか否かを検証できる網点角度算出装置等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、網点を用いる印刷物の網点角度を算出する網点角度算出装置であって、対象画像を取得する取得手段と、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成手段と、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出手段と、を具備し、前記算出手段は、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする網点角度算出装置である。
第1の発明によって、網点を用いる印刷物に対して、所望の網点角度によって印刷されているか否かを検証することができる。
第1の発明における前記算出手段は、更に、中心距離が前記候補画素の√2倍、かつ、中心角度が前記候補画素と45度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて前記探索対象画素を決定することが望ましい。
これによって、精度良く網点角度を算出することができる。
第1の発明における前記算出手段は、輝度が最も高い画素を探索開始画素とし、中心距離が前記探索開始画素と同一の画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を前記候補画素とすることが望ましい。
これによって、探索範囲を絞り、処理を高速に行うことができる。
第1の発明における前記算出手段は、更に、中心距離が前記探索開始画素と近い画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を前記候補画素とすることが望ましい。
これによって、探索開始画素に係る版と網点の間隔が異なる版が存在しても、探索漏れがなく、全ての版について網点角度を算出することができる。
第2の発明は、網点を用いる印刷物の網点角度を算出する網点角度算出方法であって、前記印刷物の対象画像を取得する取得ステップと、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、を含み、前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする網点角度算出方法である。
第2の発明によって、網点を用いる印刷物に対して、所望の網点角度によって印刷されているか否かを検証することができる。
第3の発明は、コンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、網点を用いる印刷物の対象画像を取得する取得ステップと、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、を含み、前記算出ステップが、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
汎用のコンピュータに第3の発明のプログラムをインストールすることによって、第1の発明の網点角度算出装置を得ることができる。
第4の発明は、網点を用いる印刷物の真贋を判定する印刷物真贋判定装置であって、前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力手段と、対象画像を取得する取得手段と、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成手段と、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出手段と、前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定手段と、を具備し、前記算出手段は、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする印刷物真贋判定装置である。
第4の発明によって、網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定することができる。
第5の発明は、網点を用いる印刷物の真贋を判定する真贋判定方法であって、前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力ステップと、対象画像を取得する取得ステップと、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定ステップと、を含み、前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする真贋判定方法である。
第5の発明によって、網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定することができる。
第6の発明は、コンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力ステップと、対象画像を取得する取得ステップと、前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定ステップと、を含み、前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
汎用のコンピュータに第6の発明のプログラムをインストールすることによって、第4の発明の印刷物真贋判定装置を得ることができる。
本発明により、網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定することができる印刷物真贋判定装置等を提供することができる。
また、網点を用いる印刷物に対して、所望の網点角度によって印刷されているか否かを検証できる網点角度算出装置等を提供することができる。
本発明の構成を示す図 コンピュータ1のハードウエア構成図 第1の実施の形態における全体の処理を示すフローチャート フーリエ変換画像の一例を示す図 フーリエ変換画像の拡大画像の一例を示す図 網点角度算出処理の詳細を示すフローチャート S201、S202を説明する図 S203、S205を説明する図 S203、S205を説明する図 S204を説明する図 S206、S207を説明する図 画面の一例を示す図 第2の実施の形態における全体の処理を示すフローチャート
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1、図2を参照しながら、第1の実施形態および第2の実施の形態において共通する構成について説明する。
図1は、本発明の構成を示す図である。図1に示すように、本発明は、コンピュータ1、マイクロスコープ3等から構成される。
コンピュータ1は、後述する図3、図6の処理を実行する網点角度算出装置、または後述する図13、図6の処理を実行する印刷物真贋判定装置の一例である。
マイクロスコープ3は、CCDカメラまたはCMOSカメラが内蔵されており、コンピュータ1に印刷物5の拡大画像を入力する。マイクロスコープ3は、対象画像を入力する画像入力装置の一例である。画像入力装置としては、マイクロスコープ3に限定されず、例えば、イメージスキャナであっても良い。
マイクロスコープ3は、例えば、USBによってコンピュータ1と接続される。
図2は、コンピュータ1のハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
コンピュータ1は、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F部17等が、バス18を介して接続される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、コンピュータ1が行う後述する処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータ1のブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部12は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータ1とネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、他の装置間との通信制御を行う。ネットワークは、有線、無線を問わない。
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部15を介して、コンピュータ1に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータ1のビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部17は、コンピュータ1に周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータ1は周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
<第1の実施の形態>
図3から図12を参照しながら、第1の実施の形態に係る網点角度算出装置について説明する。第1の実施の形態では、網点を用いる印刷物に対して、色相ごとの網点角度を算出するものである。
ここで、色相とは、色合いを意味する。通常の印刷物であれば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3つのインキに対応する3つの版、またはK(ブラック)を加えた4つのインキに対応する4つの版によって印刷される。また、特色と呼ばれるインキを用いる場合もする。いずれの場合であっても、印刷物にモアレが生じないように、各版の網点角度はそれぞれ変える必要がある。例えば、通常の網点角度設定値であれば、C(シアン)が15度、M(マゼンタ)が75度、Y(イエロー)が0度、K(ブラック)が45度である。
第1の実施の形態では、印刷物の画像を対象画像とし、対象画像に基づいて、印刷物の各版の網点角度を算出する。
図3は、第1の実施の形態における全体の処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、コンピュータ1の制御部11は、マイクロスコープ3によって対象画像を取得し(S101)、色相ごとに対象画像のフーリエ変換を行う(S102)。
対象画像は、網点を用いる印刷物の画像である。また、マイクロスコープ3を含めて、画像入力装置は、RGB形式によって画像をコンピュータ1に入力することが一般的である。制御部11は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色相ごとに対象画像のフーリエ変換を行う。
図4は、フーリエ変換画像の一例を示す図である。図4は、カラー画像をグレースケール画像に変換したものであり、実際には、RGBごとに対象画像のフーリエ変換を行ったものである。フーリエ変換画像の1画素は、1つの周期画像に対応する。
図5は、フーリエ変換画像の拡大画像の一例を示す図である。図5も、図4と同様、カラー画像をグレースケール画像に変換したものである。また、図5は、公知の技術によって、RGB値からCMYK値に変換したものである。
図5の中で輝度が高い点(図5では黒い点)は、それぞれ、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のいずれかのピーク値を示している。
尚、図6にて後述する網点角度算出処理では、RGB値に対して処理を行っても良いし、CMYK値に変換して処理を行っても良い。また、コンピュータ1の表示部16にフーリエ変換画像を表示する場合、RGB値を表示しても良いし、CMYK値を表示しても良い。
次に、コンピュータ1の制御部11は、フーリエ変換画像に対して網点角度算出処理を行う(S103)。網点角度算出処理は、フーリエ変換画像に基づいて、印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する処理である。処理の詳細は、図6を参照しながら後述する。
図6は、網点角度算出処理の詳細を示すフローチャートである。図4、図5に示す通り、フーリエ変換画像に含まれるピーク値は、周期的に位置する。具体的には、中心画素を原点、左右方向をX軸、上下方向をY軸としたX−Y座標空間において、象限ごとに繰り返し存在する。そこで、以下では、ピーク値の探索範囲を第1象限とする。
図6に示すように、コンピュータ1の制御部11は、フーリエ変換画像の中で、輝度が最も高い画素を「探索開始画素」として決定する(S201)。
次に、制御部11は、中心画素からの距離が探索開始画素と同一の画素の中で、所定の閾値(S202における閾値を「第1の候補閾値」とする。)以上の輝度を持つ画素を「第1の候補画素」として決定する(S202)。
図7は、S201、S202を説明する図である。
中心画素31は、フーリエ変換画像の中心となる画素である。S201では、制御部11は、フーリエ変換画像の全ての画素の中から、輝度が最も高い画素を探索し、探索開始画素32とする。
次に、制御部11は、中心距離(中心画素31との距離)が探索開始画素32と同一の画素、すなわち、中心画素31を円の中心として探索開始画素32と同心円上の画素を走査する。そして、第1の候補閾値以上の輝度を持つ画素を第1の候補画素34とする。第1の候補画素34は、複数存在する。図7に示す例では、5つの第1候補画素34a、34b、34c、34d、34eが存在する。尚、第1候補画素34dは、探索開始画素32である。
図6の説明に戻る。次に、制御部11は、第1の候補画素34に対して点数付けを行う(S203)。点数付けは、第1の候補画素34の中から、探索対象画素を決定するために行う。
図8、図9は、S203、S205を説明する図である。尚、図9では、黒丸の大きさが網点の大きさを示している。網点を用いる印刷物では、網点の大きさによって階調を表現する。
点数付けは、(1)候補画素の輝度の傾き、(2)中心距離が候補画素と同一、かつ、中心角度(円周を360等分した弧の中心に対する角度)が候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が候補画素と同一か否か、(3)中心距離が候補画素の√2倍、かつ、中心角度が候補画素と45度ずれた位置に存在する画素の色相が候補画素と同一か否か、の3つの条件に基づいて行う。
ここで、図8の例では、候補画像34aに対して、41が(2)の条件における「中心距離が候補画素と同一、かつ、中心角度が候補画素と90度ずれた位置に存在する画素」である。また、42が(3)の条件における「中心距離が候補画素の√2倍、かつ、中心角度が候補画素と45度ずれた位置に存在する画素」である。
尚、(1)、(2)の条件は必須であり、(3)の条件は任意である。また、(3)の条件を用いる場合、(3)の条件を満たすときの点数は、例えば、(2)の条件を満たすときの点数の半分とする。
(1)の条件は、周辺画素の輝度が低く、かつ注目画素の輝度が高いときに、高い点数を付与するものである。
注目画素の輝度の傾きは、注目画素の輝度値と周辺画素(例えば、左右上下方向に位置する4画素、または左右上下方向および斜め方向に位置する8画素)の輝度値との差分によって算出される。
(2)の条件は、網点の周期性を満たすときに、高い点数を付与するものである。
印刷物に形成される網点は、版ごとに、同一の網点間距離(網点の中心位置同士の距離)を有し、碁盤に例えると、碁盤の目の頂点のように、規則正しく配列されている。例えば、図9に示すように、網点Eの左右上下方向の4つの方向に対して、同一の距離の位置に、それぞれ網点D、F、B、Hが存在する。ここで、網点D、F、B、Hは、網点Eから最も近い位置に存在する網点群である。
一方、2つの網点の中心位置を結ぶ線分を「網点線分」とすると、フーリエ変換画像では、網点線分の距離が画像内の中心距離として反映され、網点線分同士のなす角度が画像内の中心角度として反映される。そして、(2)の条件における「中心距離が候補画素と同一」とは、候補画素から最短距離に位置する画素であることを意味する。また、「中心角度が候補角度と90度ずれた位置」とは、候補画素からの網点線分同士のなす角度が90度であることを意味する。そうすると、(2)の条件は、図9の例において、網点Eに対し、網点D、F、B、Hのような位置関係の周期性を満たすか否かを判別するものであると言える。
(3)の条件も、網点の周期性を満たすときに、高い点数を付与するものである。
例えば、図9に示すように、網点Eの4つの斜め方向に対して、同一の距離の位置に、それぞれ網点A、C、G、Iが存在する。但し、網点線分の距離は、網点D、F、B、Hと比較すると、√2倍である。
ここで、(3)の条件における「中心距離が候補画素の√2倍」とは、候補画素から最短距離の√2倍の位置であることを意味する。また、「中心角度が候補角度と45度ずれた位置」とは、候補画素からの網点線分同士のなす角度が45度ずれた位置であることを意味する。そうすると、(3)の条件は、図9の例において、網点Eに対し、網点A、C、G、Iのような位置関係の周期性を満たすか否かを判別するものであると言える。
図6の説明に戻る。次に、制御部11は、必要に応じて、候補画素の探索範囲を広げても良い。具体的には、制御部11は、中心距離が探索開始画素32と近い画素の中で、所定の閾値(S204における閾値を「第2の候補閾値」とする。)以上の輝度を持つ画素を「第2の候補画素」として決定する(S204)。そして、制御部11は、S203と同様、第2の候補画素52に対して点数付けを行う(S205)。点数付けは、図8、図9を参照して説明した通りである。
一般に、Y(イエロー)の版の網点サイズは、他の版(C(シアン)、M(マゼンタ)、K(ブラック)等)の網点サイズよりも大きい。この場合、Y(イエロー)のピーク値は、他の版のピーク値よりも、中心座標から遠い位置に存在する。従って、S204に示すように、中心距離が探索開始画素32と近い画素まで、候補画素の探索範囲を広げる必要がある。
図10は、S204を説明する図である。
第2の候補の範囲51は、探索開始画素32に係る中心距離を基準として、所定の幅を有するドーナッツ状の範囲である。所定の幅は、印刷物の各版の網点サイズを考慮して設定する。
制御部11は、第2の候補の範囲51の中で、第2の候補閾値以上の輝度を持つ画素を探索し、第2の候補画素52とする。図10の例では、3つの第2の候補画素52a、52b、52cが示されている。
図6の説明に戻る。次に、制御部11は、第1の候補画素34、第2の候補画素52の中で所定の閾値(S206における閾値を「確定閾値」とする。)以上の点数が付けられた画素を「探索対象画素」として確定する(S206)。確定閾値は、予め定められたものであっても良いし、画像ごとにユーザが定めても良い。
そして、制御部11は、探索対象画素の色相を「推定インキ色」として算出し、探索対象画素の中心角度を「推定網点角度」として算出する(S207)。
図11は、S206、S207を説明する図である。図11では、図7に示す5つの第1候補画素34a、34b、34c、34d、34eおよび図10に示す3つの第2の候補画素52a、52b、52cの中から、第1の候補画素34a、34c、34dおよび第2の候補画素52cの4つを探索対象画素として確定したことを示している。
網点角度61は、探索対象画素の中心角度である。図11の例では、第1の候補画素34aの網点角度61を示している。
図11では、網点角度について、C(シアン)が15度、M(マゼンタ)が75度、Y(イエロー)が3度、K(ブラック)が45度として印刷された印刷物の網点角度を算出した例を示している。
従って、第1の候補画素34aは、推定インキ色がM(マゼンタ)、推定網点角度が75度である。第1の候補画素34cは、推定インキ色がK(ブラック)、推定網点角度が45度である。第1の候補画素34dは、推定インキ色がC(シアン)、推定網点角度が15度である。第2の候補画素52cは、推定インキ色がY(イエロー)、推定網点角度が3度である。
図12は、網点角度算出装置の表示部16が表示する画面の一例を示す図である。
図12の左に表示されている画像(Capture Image)が、印刷物の一部分の画像である。また、右に表示されている画像(DFT Image)が、フーリエ変換画像である。
「Start Caputre」ボタンが押下されることによって、現在表示されている画像を対象画像として取得する。「Detect」ボタンが押下されることによって、網点角度算出処理が開始される。
網点角度算出処理が終了すると、制御部11は、各版のインキの色を示すカラーパッチ、および、各版の網点角度を表示する。
以上、第1の実施の形態では、網点角度算出装置が、対象画像を取得し、対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する。次に、網点角度算出装置が、フーリエ変換画像に基づいて、印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出する。具体的には、網点角度算出装置は、フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が候補画素と同一、かつ、中心角度が候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、探索対象画素の色相を推定インキ色として算出し、探索対象画素の中心角度を推定網点角度として算出する。
これによって、網点を用いる印刷物に対して、所望の網点角度によって印刷されているか否かを検証することができる。
更に、網点角度算出装置は、中心距離が候補画素の√2倍、かつ、中心角度が候補画素と45度ずれた位置に存在する画素の色相が候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定するようにしても良い。
これによって、精度良く網点角度を算出することができる。
更に、網点角度算出装置は、輝度が最も高い画素を探索開始画素とし、中心距離が探索開始画素と同一の画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を候補画素とするようにしても良い。
これによって、探索範囲を絞り、処理を高速に行うことができる。
尚、全ての画素に対して図6に示すS202〜S206の処理を行っても、「探索対象画素」を探すことができる。しかしながら、全ての画素に対して処理を行うと、非常に時間がかかってしまうため、本発明の実施の形態では、対象範囲を絞っている。
更に、網点角度算出装置は、中心距離が探索開始画素と近い画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を候補画素とするようにしても良い。
これによって、探索開始画素に係る版と網点の間隔が異なる版が存在しても、探索漏れがなく、全ての版について網点角度を算出することができる。
<第2の実施の形態>
図13を参照しながら、第2の実施の形態に係る印刷物真贋判定装置について説明する。第2の実施の形態では、網点を用いる印刷物の真贋を判定する。
図13は、第2の実施の形態における全体の処理を示すフローチャートである。
印刷物真贋判定装置の制御部11は、製版データを入力する(S301)。具体的には、制御部11は、印刷物の真のインキの色相である真インキ色および印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力し、記憶部12に記憶する。
次に、制御部11は、対象画像を取得し(S302)、対象画像のフーリエ変換を行い(S303)、フーリエ変換画像の網点角度を算出する(S304)。S302〜S304の処理は、図3に示すS101〜S103の処理と同様である。更に、網点角度算出処理の詳細は、図6に示す処理と同様である。
S304の処理によって、制御部11は、推定インキ色および推定網点角度を算出する。
次に、制御部11は、製版データと比較し、真贋判定を行う(S305)。具体的には、制御部11は、真インキ色および真網点角度と、推定インキ色および推定網点角度とを比較し、印刷物の真贋を判定する。
真インキ色および真網点角度と、推定インキ色および推定網点角度とが同一の場合、制御部11は、印刷物が「真」と判定する。一方、真インキ色および真網点角度と、推定インキ色および推定網点角度とが異なる場合、制御部11は、印刷物が「贋」と判定する。
ここで、前述したように、通常の網点角度設定値は、C(シアン)が15度、M(マゼンタ)が75度、Y(イエロー)が0度、K(ブラック)が45度である。
従って、真インキ色をC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)とする場合、通常の網点角度設定値と区別できるように、いずれかのインキに係る版の網点角度をずらす必要がある。但し、網点角度を大きくずらすと、印刷物にモアレが発生してしまう。
モアレの発生を抑えるため、例えば、一番目立たないY(イエロー)の版について、網点角度を1〜5度程度(好適には3度程度)ずらす。但し、互いの網点角度に十分な差があれば、他の版をずらすことも可能である。
また、例えば、版全体の網点角度をずらすのではなく、一部分の網点角度をずらしても良い。この場合、網点角度のずれが目立たないように、ずらす部分は、階調がない部分(画素値が変化しない部分)が望ましい。
ここで、網点角度がずれていることを知らない者が、「真」の印刷物を高精度のスキャナによって取り込み、印刷機によって印刷を行う場合を考える。例えば、(1)網点を用いる印刷機によって印刷を行う場合、通常の網点角度設定値によって印刷され、真網点角度と一致しない。従って、印刷物真贋判定装置によって、「贋」の印刷物と判断される。
また、例えば、(2)網点を用いない印刷機によって印刷を行う場合、網点のドットが上手く再現されず、ぼやけて印刷される為、そもそも、真贋判定は拡大鏡などを利用して目視によって可能な場合がある。当然ながら、印刷物真贋判定装置によっても真贋判定は可能である。
以上、第2の実施の形態では、印刷物真贋判定装置が、真インキ色および真網点角度を入力する。次に、印刷物真贋判定装置が、対象画像を取得し、対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する。次に、印刷物真贋判定装置が、フーリエ変換画像に基づいて、推定インキ色および推定網点角度を算出する。具体的には、印刷物真贋判定装置は、フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が候補画素と同一、かつ、中心角度が候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、探索対象画素の色相を推定インキ色として算出し、探索対象画素の中心角度を推定網点角度として算出する。次に、印刷物真贋判定装置が、真インキ色および真網点角度と、推定インキ色および推定網点角度とを比較し、印刷物の真贋を判定する。
これによって、網点を用いる印刷物に対して、コストをかけず、真贋を判定することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷物真贋判定装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………コンピュータ
3………マイクロスコープ
5………印刷物
11………制御部
12………記憶部
13………メディア入出力部
14………通信制御部
15………入力部
16………表示部
17………周辺機器I/F部
18………バス
31………中心画素
32………探索開始画素
33………第1の候補円
34………第1の候補画素
51………第2の候補の範囲
52………第2の候補画素
61………網点角度

Claims (9)

  1. 網点を用いる印刷物の網点角度を算出する網点角度算出装置であって、
    対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成手段と、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出手段と、
    を具備し、
    前記算出手段は、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする網点角度算出装置。
  2. 前記算出手段は、更に、中心距離が前記候補画素の√2倍、かつ、中心角度が前記候補画素と45度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて前記探索対象画素を決定することを特徴とする請求項1に記載の網点角度算出装置。
  3. 前記算出手段は、輝度が最も高い画素を探索開始画素とし、中心距離が前記探索開始画素と同一の画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を前記候補画素とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の網点角度算出装置。
  4. 前記算出手段は、更に、中心距離が前記探索開始画素と近い画素の中で、閾値以上の輝度を持つ画素を前記候補画素とすることを特徴とする請求項3に記載の網点角度算出装置。
  5. 網点を用いる印刷物の網点角度を算出する網点角度算出方法であって、
    前記印刷物の対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、
    を含み、
    前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする網点角度算出方法。
  6. コンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、
    網点を用いる印刷物の対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、
    を含み、
    前記算出ステップが、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 網点を用いる印刷物の真贋を判定する印刷物真贋判定装置であって、
    前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力手段と、
    対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成手段と、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出手段と、
    前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定手段と、
    を具備し、
    前記算出手段は、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする印刷物真贋判定装置。
  8. 網点を用いる印刷物の真贋を判定する真贋判定方法であって、
    前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力ステップと、
    対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、
    前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出することを特徴とする真贋判定方法。
  9. コンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、
    前記印刷物の真のインキの色相である真インキ色および前記印刷物の真の網点角度である真網点角度を入力する入力ステップと、
    対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像をフーリエ変換し、フーリエ変換画像を生成する生成ステップと、
    前記フーリエ変換画像に基づいて、前記印刷物に係るインキの色相と推定される推定インキ色および前記印刷物に係る網点角度と推定される推定網点角度を算出する算出ステップと、
    前記真インキ色および前記真網点角度と、前記推定インキ色および前記推定網点角度とを比較し、前記印刷物の真贋を判定する判定ステップと、
    を含み、
    前記算出ステップは、前記フーリエ変換画像に含まれる候補画素の中で、前記候補画素の輝度の傾き、および、中心距離が前記候補画素と同一、かつ、中心角度が前記候補画素と90度ずれた位置に存在する画素の色相が前記候補画素と同一か否かに基づいて探索対象画素を決定し、前記探索対象画素の色相を前記推定インキ色として算出し、前記探索対象画素の中心角度を前記推定網点角度として算出する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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