JP2012033114A - 進路決定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両の目標進路が決定される可能性を高めて自車両に現実的な走行を行わせることができる進路決定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、全て(2つ)の周辺車両1、2の中の1つの周辺車両1が異常行動を取り、残りの周辺車両2が通常の動きを取ると想定した場合と異常行動を取る周辺車両を周辺車両1から周辺車両2に替えた場合とのそれぞれに対応する複数組の回避すべき範囲を求め、自車両が回避すべき範囲をどちらも回避できることを基準に自車両の進路グループを選択する。
【選択図】図6

Description

本発明は進路決定装置に関する。
特許文献1には、自車両の周辺車両が走行し得る軌道を周辺車両ごとに全部算出し、周辺車両が予測不可能な異常行動を起こすことを想定して、周辺車両との接触を回避する自車両の目標進路を立てる干渉評価方法等に関する技術が開示されている。
なお、特許文献2には、先行車両の異常行動を回避する進路パターンを立てる技術、特に、異常行動が行われない場合は走行効率の良い進路を選択し、異常行動が行われた場合は衝突を回避する進路を選択する進路評価装置に関する技術が開示されている。また、特許文献3には、カメラで検出した歩行者の歩幅および両足が地面に着いている時間から歩行者が将来存在し得る範囲を特定し、その範囲を回避するルートを立てる走行支援システムに関する技術が開示されている。
特開2007−233645号公報 特開2009−157502号公報 特開2009−012521号公報
しかしながら、従来技術では、全ての周辺車両が異常行動を起こすことを想定した場合において全周辺車両との接触を回避できる自車両の進路がないとき、自車両の目標進路を決定することができない虞がある、という問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、自車両の目標進路が決定される可能性を高めて自車両に現実的な走行を行わせることができる進路決定装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる進路決定装置は、自車両の周辺に存在する障害物の挙動に関する情報を取得する周辺障害物挙動情報取得手段と、前記障害物が異常な挙動をした場合に、前記障害物が存在しうる領域である異常挙動領域を予測する異常挙動領域予測手段と、自車両の周辺に存在する複数の前記障害物のうち、異常な挙動をする一部の前記障害物と前記自車両との接触を回避する目標進路を導出する目標進路導出手段と、を備えたことを特徴とする。
なお、前記目標進路導出手段は、前記異常挙動領域を予測しない一部の前記障害物のパターンを変更し、複数パターンの前記目標進路を導出すること、が好ましい。
また、前記目標進路導出手段は、自車両の周辺において回避対象とする前記障害物を回避可能な前記目標進路が導出出来ない場合、回避対象とする前記障害物の数を更に減少して前記目標進路を導出すること、が好ましい。
本発明によれば、自車両の周辺に存在する障害物の挙動に関する情報を取得し、障害物が異常な挙動をした場合に、障害物が存在しうる領域である異常挙動領域を予測し、自車両の周辺に存在する複数の障害物のうち、異常な挙動をする一部の障害物と自車両との接触を回避する目標進路を導出する。これにより、自車両の目標進路が決定される可能性を高めて自車両に現実的な走行を行わせることができる、という効果を奏する。全障害物が異常行動を起こす場合の進路だけでなく、一部の障害物のみが異常行動を起こすと想定した進路を用意しておくことで、最終的に進路が決定される可能性を高め、現実的な走行をさせることが可能となる、という効果を奏する。
本発明によれば、異常挙動領域を予測しない一部の障害物のパターンを変更し、複数パターンの目標進路を導出する。これにより、複数の異常行動パターンを想定して周辺障害物との接触リスクを低下させることができる、という効果を奏する。
本発明によれば、自車両の周辺において回避対象とする障害物を回避可能な目標進路が導出出来ない場合、回避対象とする障害物の数を更に減少して目標進路を導出する。これにより、全回避対象が異常行動を起こす場合の進路だけでなく、現在の回避対象のうち一部の障害物のみが異常行動を起こすと想定した進路を用意しておくことで、最終的に進路が決定される可能性を高め、現実的な走行をさせることが可能となる、という効果を奏する。
図1は、第1実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、第1実施形態の進路決定動作の適用場面の一例を示す図である。 図4は、第2実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。 図5は、第2実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の進路決定動作の適用場面の一例を示す図である。 図7は、第3実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。 図8は、第3実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる進路決定装置の実施形態(第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態)を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施形態により限定されるものではない。
[第1実施形態]
ここでは、本発明にかかる進路決定装置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明にかかる進路決定装置の第1実施形態の概要について説明する。特開2009−157502号公報に開示されている従来技術は、周辺障害物が異常な動きを取る(例えば先行車両が急ブレーキをかける等)ことを想定した上で当該周辺障害物との衝突を回避できる自車両の進路グループを選択することで、自車両の安全な進路を選択するものである。
ところで、実交通環境では大抵、衝突を回避すべき周辺障害物が複数存在するが、このような環境で安全な自車両進路の選択を実現することは、車両の自動運転技術の商品性成立に必須である。
しかし、従来技術のように、複数の周辺障害物の動きの安全性について評価せずに単純に全ての周辺障害物が異常な動きを取ることを想定し、これら全ての周辺障害物との衝突を同時に回避しようとすると、周辺障害物の配置に因っては、衝突を回避できる自車両の適切な回避進路が存在せず、自車両進路を決定することができない虞がある。また、従来技術では、各々の周辺障害物の異常な動きに対する回避進路が存在することを基準に自車両進路を選択すると、異常な動きの周辺障害物以外の周辺障害物と干渉する進路も安全と評価されるので、自車両進路のさらなる安全性の向上について改善の余地が残されていた。また、従来技術では、周辺障害物の異常な動きと通常の動きの範囲を区別していないので、複数の周辺障害物のうちの一部が異常行動を取るという現実的なシナリオでの自車両の進路の安全さを適切に評価することができない。
そこで、第1実施形態では、全ての周辺障害物が同時に異常行動を取ることは現実的に極希であり大多数の周辺障害物は通常の動きを取ると想定した上で、複数の周辺障害物の各々に対して複数の動き範囲(異常な動き範囲、通常の動き範囲など)を設定し、これら複数の動き範囲を組み合わせることで自車両が回避すべき範囲を算出し、算出した回避すべき範囲を自車両が回避できることを基準に自車両の進路を選択する。すなわち、各周辺障害物に対し複数設定した動き範囲の組み合わせを回避する進路グループを高く評価する。これにより、周辺障害物が複数存在する実交通環境において自車両の安全な進路選択を実現することができる。
つぎに、第1実施形態の進路決定装置の構成について図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。
図1において、符号1は、自身の自動運転車両(自車両)に搭載されたECU(電子制御ユニット)に組み込まれた進路決定装置である。符号10は走行情報取得部であり、符号11は障害物動き範囲設定部であり、符号12は回避範囲設定部であり、符号13は進路評価部である。
走行情報取得部10は、自車両に搭載される各種センサやナビゲーションシステムの信号を入力することにより、自車両の位置・速度・操舵角などの走行状態や、周辺障害物(車両や歩行者など)の位置・速度などのセンシング結果、地図などの事前知識などの走行情報を取得して、取得した走行情報を障害物動き範囲設定部11へ必要に応じて適宜出力する。
障害物動き範囲設定部11は、走行情報取得部10から出力された走行情報を利用して、複数の周辺障害物の少なくとも1つに対して複数の動き範囲(異常な動き範囲、通常の動き範囲など)を設定し、設定した複数の動き範囲を回避範囲設定部12へ出力する。
回避範囲設定部12は、障害物動き範囲設定部11から出力された複数の動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を進路評価部13へ出力する。
進路評価部13は、回避範囲設定部12から出力された回避すべき範囲を自車両が回避できる進路を、高く評価する。ここで、走行安全の基準だけでなく、走行効率や走行ルール遵守などの基準も併用して評価する場合には、進路評価部13は、特開2009−157502号公報で開示された技術概念を利用して、互いに類似する複数の進路からなる進路グループを評価してもよい。
つぎに、上述した構成の進路決定装置1で行われる進路決定動作の一例について、図2および図3を参照して説明する。図2は、第1実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。図3は、第1実施形態の進路決定動作の適用場面の一例を示す図である。
例えば、自車両が丁字路を走行中に、先行車両(周辺車両1)と路地から出てくる車両(周辺車両2)とが存在する場合、従来技術では、図3の(A)に示すように周辺車両1と2が同時に異常行動を取ることを想定して自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を回避できる自車両の進路(異常行動を取ると想定した全ての周辺車両との衝突を回避できる自車両の進路)を選択していた。
しかし、全ての周辺車両が自車両に近接している図示したような状況では、全ての周辺車両が異常行動を取ることを想定すると、自車両が回避すべき範囲が大きくなり過ぎるため、設定した回避すべき範囲を回避できる自車両の進路が存在せず、結果として自車両の適切な進路を決定することができない虞がある。
そこで、周辺車両1と2が同時に異常行動を取ることは現実的に極希であることを考慮した上で、進路決定装置1は、先行の周辺車両1が異常行動を取り、路地の周辺車両2は通常の動きを取ると想定して自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を回避できる自車両の進路を決定する。具体的には、進路決定装置1は、以下の進路決定動作を実行する。これにより、複数の周辺車両のうちの一部が異常行動を取るという現実的なシナリオでの安全を担保できる自車両の進路を決定することができる。
まず、走行情報取得部10は、自車両に搭載される各種センサやナビゲーションシステムの信号を入力することにより走行情報を取得し、取得した走行情報を障害物動き範囲設定部11へ出力する(ステップSA1)。
つぎに、障害物動き範囲設定部11は、ステップSA1で出力された走行情報を利用して、周辺車両1に対して異常な動き範囲を、周辺車両2に対して通常の動き範囲を設定し、設定したこれら複数の動き範囲を回避範囲設定部12へ出力する(ステップSA2)。
つぎに、回避範囲設定部12は、ステップSA2で出力された複数の動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を進路評価部13へ出力する(ステップSA3)。
そして、進路評価部13は、ステップSA3で出力された回避すべき範囲を回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価して自車両の目標進路として選択・決定する(ステップSA4)。
[第2実施形態]
ここでは、本発明にかかる進路決定装置の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態と重複する説明を省略する場合がある。
まず、本発明にかかる進路決定装置の第2実施形態の概要について説明する。上述した第1実施形態では、全ての周辺障害物が同時に異常行動を取ることは現実的に極希なので、一部の周辺障害物が異常行動を取るという現実的なシナリオを想定して自車両の進路を決定したが、異常行動を取ると想定してない周辺障害物が異常行動を取った場合には自車両の最適な進路を決定することができない虞がある。
そこで、第2実施形態では、全ての周辺障害物の中の1つの周辺障害物が異常行動を取り、残りの周辺障害物が通常の動きを取ると想定し、異常行動を取る1つの周辺障害物を全ての周辺障害物の中で替えながら、複数組の回避すべき範囲を求め、自車両が回避すべき範囲を回避できることを基準に自車両の進路グループを選択する。つまり、異常行動を起こす周辺障害物と異常行動を起こさない周辺障害物との組合せを複数設定し、設定した各組合せに応じた自車両の進路を計算する。これにより、異常行動を取ると想定してない周辺障害物が異常行動を取った場合でも、自車両の最適な進路を決定することができる。
つぎに、第2実施形態の進路決定装置の構成について図4を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。
図4において、符号14は複数回避範囲設定部であり、符号15は進路グループ評価部である。複数回避範囲設定部14は、障害物動き範囲設定部11から出力された動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を複数設定し、設定した複数の回避すべき範囲を進路グループ評価部15へ出力する。進路グループ評価部15は、複数回避範囲設定部14から出力された複数の回避すべき範囲を回避できる進路グループを高く評価する。
つぎに、上述した構成の進路決定装置1で行われる進路決定動作の一例について、図5および図6を参照して説明する。図5は、第2実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。図6は、第2実施形態の進路決定動作の適用場面の一例を示す図である。
例えば、自車両が丁字路を走行中に、先行車両(周辺車両1)と路地から出てくる車両(周辺車両2)とが存在する場合、上述した第1実施形態では、周辺車両1と2が同時に異常行動を取ることは現実的に極希であることを考慮した上で、先行の周辺車両1が異常行動を取り、路地の周辺車両2は通常の動きを取ると想定して自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を回避できる自車両の進路を決定していた。
しかし、異常行動を取ると想定してない周辺車両が異常行動を取った場合には自車両の最適な進路を決定することができない虞がある。
そこで、第2実施形態では、全て(2つ)の周辺車両1、2の中の1つの周辺車両1が異常行動を取り、残りの周辺車両2が通常の動きを取ると想定し、異常行動を取る周辺車両を周辺車両2に替えながら、複数組の回避すべき範囲を求め、自車両が回避すべき範囲を回避できることを基準に自車両の進路グループを選択する。具体的には、進路決定装置1は、以下の進路決定動作を実行する。これにより、異常行動を取ると想定してない周辺車両が異常行動を取った場合でも自車両の最適な進路を決定することができる。
まず、走行情報取得部10は、車両に搭載される各種センサやナビゲーションシステムの信号を入力することにより走行情報を取得し、取得した走行情報を障害物動き範囲設定部11へ出力する(ステップSB1)。
つぎに、障害物動き範囲設定部11は、ステップSB1で出力された走行情報を利用して、先行の周辺車両1に対して異常な動き範囲を、路地の周辺車両2に対して通常の動き範囲を設定し、設定したこれら複数の動き範囲の組合せ(組合せ1)を回避範囲設定部12へ出力する(ステップSB2)。また、障害物動き範囲設定部11は、周辺車両1に対して通常の動き範囲を、周辺車両2に対して異常な動き範囲を設定し、設定したこれら複数の動き範囲(組合せ2)を複数回避範囲設定部14へ出力する(ステップSB2)。
つぎに、複数回避範囲設定部14、ステップSB2で出力された複数組の動き範囲(組合せ1、組合せ2)の組み合わせから、図6に示すように、組合せ1に対する自車両が回避すべき範囲(回避範囲1)および組合せ2に対する自車両が回避すべき範囲(回避範囲2)を設定し、設定した複数の回避すべき範囲(回避範囲1、回避範囲2)を進路グループ評価部15へ出力する(ステップSB3)。
そして、進路グループ評価部15は、ステップSB3で出力された複数の回避すべき範囲のどちらも回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価して自車両の目標進路として選択・決定する(ステップSB4)。
これにより、周辺車両1、2のどちらの異常行動にも対応した安全な進路を決定することができる。例えば、図6に示すように、周辺車両1が急減速という異常行動を取ることを想定した場合には自車両も減速し、周辺車両2が急加速という異常行動を取ることを想定した場合には自車両は速度を維持して通過するという進路を決定することができる。
[第3実施形態]
ここでは、本発明にかかる進路決定装置の第3実施形態を図面に基づいて説明する。なお、第3実施形態では、上述した第1実行形態や第2実施形態と重複する説明を省略する場合がある。
まず、本発明にかかる進路決定装置の第3実施形態の概要について説明する。上述した第2実施形態では、全ての周辺障害物の中の1つの周辺障害物が異常行動を取り、残りの周辺障害物が通常の動きを取ると想定し、異常行動を取る1つの周辺障害物を全ての周辺障害物の中で替えながら複数組の回避すべき範囲を求めたが、複数の周辺障害物が同時に異常行動を取った場合には自車両の最適な進路を決定することができない虞がある。
そこで、第3実施形態では、以下の(1)〜(3)の処理を実行する。
(1)まず、全ての周辺障害物が異常行動を取ると想定して、自車両の回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を回避できる自車両の進路グループを算出する。
(2)そして、回避すべき範囲を回避できる進路グループ(衝突を回避できる進路グループ)が存在しない場合には、1つの周辺障害物が通常の動きを取り、残りの周辺障害物が異常行動を取ると想定して(つまり、異常行動を取る周辺障害物を1つ減らし)、当該通常の動きを取る周辺障害物を全ての周辺障害物の中で替えながら、回避すべき範囲を回避できる自車両の進路グループを算出する。
(3)そして、回避すべき範囲を回避できる進路グループが求まるまで、通常の動きを取る周辺障害物の数を増やす(異常行動を取る周辺障害物の数を減らす)。
換言すると、第3実施形態では、異常行動を起こす周辺障害物の数を減らしながら、減らすたびに、異常行動を起こす周辺障害物と異常行動を起こさない周辺障害物との組合せを複数設定し、設定した各組合せに応じた自車両の進路グループを計算する。これにより、複数の周辺障害物が同時に異常行動を取った場合でも、自車両の最適な進路を決定することができる。
つぎに、第3実施形態の進路決定装置1の構成について、図7を参照して説明する。図7は、第3実施形態の進路決定装置の構成を示すブロック図である。
図7において、符号16は優先順位付複数回避範囲設定部である。優先順位付複数回避範囲設定部16は、障害物動き範囲設定部11から出力された複数の動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を複数設定し、設定したこれら複数の回避すべき範囲をグループに分け、各グループに優先順位を付ける。
つぎに、上述した構成の進路決定装置1で行われる進路決定動作の一例について、図8等を参照して説明する。図8は、第3実施形態の進路決定動作の一例を示すフローチャートである。
[ステップSC1:全ての周辺障害物が異常行動を取ると仮定]
まず、障害物動き範囲設定部11は、走行情報取得部10から出力された走行情報を利用して、全ての周辺障害物(周辺障害物1、周辺障害物2、周辺障害物3)が異常行動を取ると想定して、周辺障害物1、2および3に対してそれぞれ異常な動き範囲を設定し、設定したこれら複数の動き範囲(組合せ1)を優先順位付複数回避範囲設定部16へ出力する。つぎに、優先順位付複数回避範囲設定部16は、複数の動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を進路グループ評価部15へ出力する。そして、進路グループ評価部15は、回避すべき範囲を回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価し自車両の目標進路として選択・決定する。
[ステップSC2:1つの周辺障害物が通常の行動を取ると仮定]
つぎに、ステップSC1で自車両の進路が存在しなかった場合には、障害物動き範囲設定部11は、1つの周辺障害物が通常の行動を取ると想定し、組合せ1として、周辺障害物1に対して通常の動き範囲を、残りの周辺障害物2および3に対してそれぞれ異常な動き範囲を設定し、また、組合せ2として、周辺障害物2に対して通常の動き範囲を、残りの周辺障害物1および3に対してそれぞれ異常な動き範囲を設定し、さらに、組合せ3として、周辺障害物3に対して通常の動き範囲を、残りの周辺障害物1および2に対してそれぞれ異常な動き範囲を設定し、設定した全て(3つ)の組合せの複数の動き範囲を優先順位付複数回避範囲設定部16へ出力する。つぎに、優先順位付複数回避範囲設定部16は、全ての組合せの複数の動き範囲の組み合わせから、各々の組合せに対して自車両が回避すべき範囲(回避範囲1、回避範囲2、回避範囲3)を設定し、設定した複数の回避すべき範囲を進路グループ評価部15へ出力する。そして、進路グループ評価部15は、複数の回避すべき範囲のどちらも回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価し自車両の目標進路として選択・決定する。
[ステップSC3:2つの周辺障害物が通常の行動を取ると仮定]
つぎに、ステップSC2で自車両の進路が存在しなかった場合には、障害物動き範囲設定部11は、2つの周辺障害物が通常の行動を取ると想定し、組合せ1として、周辺障害物2および3に対してそれぞれ通常の動き範囲を、残りの周辺障害物1に対して異常な動き範囲を設定し、また、組合せ2として、周辺障害物1および3に対してそれぞれ通常の動き範囲を、残りの周辺障害物2に対して異常な動き範囲を設定し、さらに、組合せ3として、周辺障害物1および2に対してそれぞれ通常の動き範囲を、残りの周辺障害物3に対して異常な動き範囲を設定し、設定した全て(3つ)の組合せの複数の動き範囲を優先順位付複数回避範囲設定部16へ出力する。つぎに、優先順位付複数回避範囲設定部16は、全ての組合せの複数の動き範囲の組み合わせから、各々の組合せに対して自車両が回避すべき範囲(回避範囲1、回避範囲2、回避範囲3)を設定し、設定した複数の回避すべき範囲を進路グループ評価部15へ出力する。そして、進路グループ評価部15は、複数の回避すべき範囲のどちらも回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価し自車両の目標進路として選択・決定する。
[ステップSC4:全ての周辺障害物が通常の行動を取ると仮定]
そして、ステップSC3で自車両の進路が存在しなかった場合には、障害物動き範囲設定部11は、全ての周辺障害物(周辺障害物1、周辺障害物2、周辺障害物3)が通常の行動を取ると想定して、周辺障害物1、2および3に対してそれぞれ通常の動き範囲を設定し、設定したこれら複数の動き範囲(組合せ1)を優先順位付複数回避範囲設定部16へ出力する。つぎに、優先順位付複数回避範囲設定部16は、複数の動き範囲の組み合わせから、自車両が回避すべき範囲を設定し、設定した回避すべき範囲を進路グループ評価部15へ出力する。そして、進路グループ評価部15は、回避すべき範囲を回避できることを基準に自車両の進路が導出できた場合には、それを高く評価し自車両の目標進路として選択・決定する。
[実施形態のまとめ、および他の実施形態]
以上説明したように、上述した実施形態によれば、自車両周辺の複数の障害物が異常行動を起こす場合を想定して全回避対象との接触を回避する自車両の目標進路が立たないときには、異常行動を起こすと想定する障害物の数を減らして、一部の異常行動を起こす回避対象との接触を回避する目標進路を再計算する。これにより、一部の障害物のみが異常行動を起こすと想定することで自車両の目標進路が決定される可能性を高め、自車両の現実的な走行を行わせることが可能となる。
また、上述した実施形態によれば、異常行動を起こす障害物と異常行動を起こさない障害物(通常の動きを取る障害物)との組合せ(パターン)を複数想定し、想定した各パターンに応じた自車両の目標進路を計算する。これにより、異常行動パターンを複数想定して障害物との接触リスクを低下させることができる。
以上のように、本発明にかかる進路決定装置は、自動車製造産業において有用であり、特に、周辺障害物との接触を回避する自車両の進路を決定するための利用に適している。
1 進路決定装置
10 走行情報取得部
11 障害物動き範囲設定部
12 回避範囲設定部
13 進路評価部
14 複数回避範囲設定部
15 進路グループ評価部
16 優先順位付複数回避範囲設定部

Claims (3)

  1. 自車両の周辺に存在する障害物の挙動に関する情報を取得する周辺障害物挙動情報取得手段と、
    前記障害物が異常な挙動をした場合に、前記障害物が存在しうる領域である異常挙動領域を予測する異常挙動領域予測手段と、
    自車両の周辺に存在する複数の前記障害物のうち、異常な挙動をする一部の前記障害物と前記自車両との接触を回避する目標進路を導出する目標進路導出手段と、
    を備えたことを特徴とする進路決定装置。
  2. 前記目標進路導出手段は、
    前記異常挙動領域を予測しない一部の前記障害物のパターンを変更し、複数パターンの前記目標進路を導出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の進路決定装置。
  3. 前記目標進路導出手段は、
    自車両の周辺において回避対象とする前記障害物を回避可能な前記目標進路が導出出来ない場合、回避対象とする前記障害物の数を更に減少して前記目標進路を導出すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の進路決定装置。
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