JP2012032484A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッチβを通常画像αと隣接して形成する構造で、中間転写ベルト6から記録材にトナー像を転写する2次転写ローラの清掃を静電的に行っても、通常画像αを記録材に適切に転写でき、且つ、2次転写ローラの汚れを抑えられる構造を実現する。
【解決手段】2次転写ローラよりも中間転写ベルト6の回転方向上流に、帯電装置50を設ける。帯電装置50は、帯電器50aとシャッター50bを有し、帯電器50aのON/OFFとシャッター50bの開閉により、パッチβと通常画像αとの帯電量をそれぞれ変化させる。例えば、シャッター50bを閉じて帯電器50aによりパッチβを帯電すれば、2次転写ローラに転写されたパッチβの帯電量が零近傍となることを低減して、2次転写ローラの静電清掃を良好に行える。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、或は、これらの複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関し、詳しくは、制御用画像であるパッチを形成して濃度を制御する電子写真方式、静電記録方式などの画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置は、一般的に像担持体であるドラム状の感光体の表面を、帯電器により一様に帯電させ、帯電した感光体を露光装置によって画像情報に応じて露光し、感光体上に静電潜像を形成する。感光体に形成された静電潜像は、現像装置を用いて現像剤であるトナーによって、トナー像として顕像化される。そして、顕像化された画像は転写装置によって記録材へ転写される。その後、記録材上に転写されたトナー像を定着装置によって熱及び圧力で記録材Sへと溶融定着する。
このような画像形成装置では、画像の濃度や階調を制御するために、画像データに基づいた画像である通常画像と別に制御用画像(パッチ)を形成し、このパッチの濃度を検知することが、従来から行われている。このようなパッチは、通常、出力画像(通常画像)間に形成される。即ち、図24に示すように、感光体である感光ドラム1に形成した出力画像αと出力画像αとの間に、濃度の異なる複数のパッチβを形成する。そして、このように画像間で形成されたパッチβを濃度検知センサで検知し、検知結果を帯電、露光、現像などの画像形成条件にフィードバックして、出力画像の濃度や階調の制御を行う。また、このように、パッチを感光ドラム1上で且つ画像間で検知する場合、下流でのクリーニング負荷軽減のため、転写手段にトナー極性と同極性のバイアス(逆バイアス)を印加する。これにより、感光ドラム1上のトナーを除去するクリーニング手段にパッチの大半を送り込むことができる。
また、感光ドラムから中間転写体である中間転写ベルトにトナー像を1次転写し、中間転写ベルトに転写されたトナー像を記録材に2次転写する構造の場合で、中間転写ベルト上に残存したトナーを静電的に除去する構造が知られている。例えば、中間転写ベルトの2次転写部の下流にファーブラシを配置し、中間転写ベルト上に残存しているトナーを静電的に吸着除去する(特許文献1)。なお、特許文献1に記載された構造の場合、パッチを中間転写ベルトに転写させないために、パッチが1次転写部に到達した場合に、通常画像とは逆のバイアスを印加している。
また、中間転写ベルトを有する構造で、中間転写ベルトに転写されたパッチなどの未転写トナー像を帯電させ、中間転写ベルト上のトナーを静電的に清掃するファーブラシによる未転写トナー像の回収効率を向上させる構造も知られている(特許文献2)。この特許文献2に記載された構造の場合、中間転写ベルトに転写されたパッチは、2次転写部でベルトと2次転写ローラとが離間することによりこの2次転写ローラに付着することなく、ファーブラシに送られる。
特開2008−129472号公報 特開2008−122625号公報
上述のようにパッチを画像間で形成する場合、図24に示したように、濃度の異なるパッチを感光ドラム1の軸方向である主走査方向に並べる必要がある。そして、このように主走査方向に並べられた複数のパッチの濃度を検知するために、このパッチの数に応じたセンサが必要になる。ここで、設置できるセンサの数は限られるため、画像間で形成できるパッチの数も限られる。このため、パッチによる濃度や階調の制御を高精度に行いにくい。
一方、パッチを通常画像の主走査方向に隣接した位置に、主走査方向と直交する副走査方向に並べて形成することが考えられる。このように複数のパッチを副走査方向に並べれば、1個のセンサにより複数のパッチの濃度を検知できるため、パッチの数を容易に増やすことができ、濃度や階調の制御をより高精度に行える。
しかしながら、パッチを通常画像に隣接した位置にパッチを形成した場合、上述の特許文献1に記載されているように、パッチの部分で逆バイアスを印加するということはできない。このため、図25(a)に示すように、通常画像αと共にパッチβも中間転写ベルト(中間転写体)6に転写されることになる。但し、中間転写ベルト6から記録材7に転写される2次転写部では、通常画像αが記録材7に転写されるのに対し、パッチβは2次転写ローラ9に転写される。ここで、2次転写部では、記録材7のインピーダンスを考慮した紙分担電圧を加えたバイアスが印加されることになるが、記録材7から外れた位置にあるパッチβは、図25(b)に示すように、この紙分担電圧分だけ通常画像よりも余分に放電を受けることになる。この結果、例えば、負極性で運ばれたパッチβの一部が零近傍或は正極性となってしまう場合がある。
2次転写ローラ9に付着したトナーを静電的に除去する構造として、ファーブラシなどの静電清掃手段が配置する構造があるが、上述のように、零近傍或は正極性となってしまったパッチβの一部は、静電清掃手段により除去しにくくなる。静電清掃手段で除去されずに2次転写ローラ9にトナーが残存した場合、それ以降に画像形成を行う記録材7の裏を汚してしまう。
本発明は、制御用画像を通常画像と隣接して形成する構造で、中間転写体から記録材にトナー像を転写する転写部の清掃を静電的に行っても、通常画像を記録材に適切に転写でき、且つ、転写部の汚れを抑えられる構造を実現すべく発明したものである。
本発明は、像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成手段と、前記像担持体から転写されたトナー像を担持しつつ回転する中間転写体と、トナー像を前記中間転写体から記録材に転写する転写部と、前記転写部に付着したトナーを静電的に除去する静電清掃手段と、を備えた画像形成装置において、前記画像形成手段は、画像データに基づく通常画像と、前記通常画像から前記中間転写体の回転方向に直交する方向に外れた位置に画像の濃度を制御するための制御用画像とを形成し、前記転写部よりも前記中間転写体の回転方向上流に配置され、前記中間転写体に転写された前記制御用画像の濃度を検知する濃度検知手段と、前記転写部と前記濃度検知手段との間に配置され、前記中間転写体に転写された前記通常画像と前記制御用画像とのうちの少なくとも一方の帯電量を変化させる帯電量変化手段と、前記通常画像の記録材への転写効率を向上させ、前記転写部に転写された前記制御用画像の前記静電清掃手段による除去効率を向上させるように、前記帯電量変化手段を制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、制御用画像を通常画像と隣接して形成するため、濃度検知手段を増やすことなく複数の制御用画像を形成できる。このため、低コストで出力画像の濃度や階調制御を高精度に行える。また、帯電量変化手段により通常画像と制御用画像の帯電量を相対的に変化させることで、制御用画像を通常画像と隣接して形成しても、制御用画像の帯電量と通常画像の帯電量とを、それぞれ適切な帯電量にできる。そして、通常画像を記録材に適切に転写でき、且つ、転写部に転写された制御用画像を静電清掃手段により十分に清掃を行え、転写部の汚れを抑えられる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 通常画像及びパッチに対する帯電装置の位置関係を示す模式図。 帯電装置のシャッターの構造を説明するための、(a)は帯電装置をシャッター側から見た模式図、(b)は帯電装置を側方から見た模式図。 本実施形態の画像形成装置の制御部のブロック図。 本実施形態の制御のフローチャート。 2次転写位置におけるトナーの帯電極性の関係を、(a)はパッチを帯電させない場合で、(b)はパッチを帯電させた場合で、それぞれ示す模式図。 実施例1の通常画像とパッチとの位置関係を説明するための図。 実施例1のパッチのスクリーンを説明するための図。 ブラック単色時の通常画像とパッチとの位置関係を説明するための図。 ブラック単色時のパッチのスクリーンを説明するための図。 帯電の有無によるトナーの帯電量の分布を示す図。 記録材の坪量に対する2次転写電圧と帯電器電流との関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 帯電装置のシャッターの開閉状態を示す図。 環境によるトナーの帯電量の分布を示す図。 記録材がラージサイズまでの制御のフローチャート。 記録材がオーバーラージサイズの制御のフローチャート。 本発明の第3の実施形態に係る通常画像及びパッチに対する帯電装置の位置関係を示す図。 本実施形態の制御のフローチャート。 各環境におけるパッチの入力信号と帯電器電流との関係を示す図。 本発明の効果を説明するための図。 本発明の別の実施形態の第1例を示す画像形成装置の模式図。 同じく第2例を示す画像形成装置の模式図。 紙間にパッチを形成した場合の感光ドラムの斜視図。 パッチを通常画像の脇に形成した場合の課題を説明するために示す、2次転写位置を側方から見た図。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図12を用いて説明する。まず、図1により本実施形態の画像形成装置について説明する。本実施形態の画像形成装置は、複数色の画像形成ステーションを中間転写体の回転方向に並べて配置した、所謂タンデム型の構成を有する。なお、以下の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に関する構成の符号に、それぞれ、Y、M、C、kの添え字を付しているが、同様の構成については添え字を省略する場合もある。
[画像形成装置]
図1の符号1Y、1M、1C、1kは感光ドラム(感光体、像担持体)で、感光ドラム1の周囲には、帯電装置2Y、2M、2C、2k、露光装置3Y、3M、3C、現像装置4Y、4M、4C、4k、中間転写ベルト(中間転写体)6などが配置される。感光ドラム1は、矢印Fの方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。帯電装置2は、感光ドラム1の周面を所定の極性、電位に帯電する(1次帯電)。露光装置3としてのレーザビームスキャナーは、不図示のイメージスキャナー、コンピュータ等の外部機器から入力される画像情報に対応してオン/オフ変調したレーザ光を出力して、感光ドラム1上の帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム1面上に目的の画像情報に応じた静電潜像が形成される。
現像装置4Y,4M,4C,4kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(k)の各色成分のトナーを内包する。そして、画像情報に基づいて使用する現像装置4を選択し感光ドラム1面上に現像剤(トナー)が現像され、静電潜像がトナー像として可視化される。本実施形態では、このように静電潜像の露光部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。また、このような帯電装置、露光装置、現像装置により画像形成手段を構成している。
また、中間転写ベルト6は、無端状のベルトで、感光ドラム1の表面に当接されるよう配設され、複数の張架ローラ20、21、22に張架されている。そして、矢印Gの方向へ、例えば300mm/secで回動するようになっている。本実施の形態では、張架ローラ20は中間転写ベルト6の張力を一定に制御するようにしたテンションローラ、張架ローラ22は中間転写ベルト6の駆動ローラ、張架ローラ21は2次転写用の対向ローラである。また、中間転写ベルト6を挟んで感光ドラム1と対向する1次転写位置には、それぞれ、1次転写ローラ5Y、5M、5C、5kが配置されている。
本実施の形態では、中間転写ベルト6として、例えば、ポリイミド、ポリカーボネートなどの樹脂または各種ゴム等に帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させたものを用いている。そして、中間転写ベルト6の体積抵抗率を、例えば、1E+9〜1E+14[Ω・cm]、厚みを、例えば、0.07〜0.5[mm]としている。
感光ドラム1にそれぞれ形成された各色未定着トナー像は、1次転写ローラ5に定電圧源または定電流源によりトナーの帯電極性と逆極性の正極性の1次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト6上に順次静電的に1次転写される。そして、中間転写ベルト6上に4色の未定着トナー像が重ね合わされたフルカラー画像を得る。中間転写ベルト6は、このように感光ドラム1から転写されたトナー像を担持しつつ回転する。1次転写後の感光ドラム1の1回転毎に感光ドラム1表面は、クリーニング装置11で転写残トナーをクリーニングし繰り返し作像工程に入る。
また、記録材7の搬送経路に面した中間転写ベルト6の2次転写位置には、中間転写ベルト6のトナー像担持面側に2次転写ローラ(転写部)9を圧接配置している。また、2次転写位置の中間転写ベルト6の裏面側には、2次転写ローラ9の対向電極をなし、バイアスが印加される対向ローラ21が配設されている。中間転写ベルト6上のトナー像を記録材7に転写する際、対向ローラ21にはトナーと同極性のバイアスが転写バイアス印加手段28により印加され、例えば−1000〜−3000Vが印加され−10〜−50μAの電流が流れる。このときの転写電圧は転写高圧検知手段29により検知される。更に、2次転写位置の下流側には、2次転写後の中間転写ベルト6上に残留したトナーを除去するクリーニング装置(ベルトクリーナ)12が設けられている。
本実施形態の1次転写ローラ5、2次転写ローラ9は、例えば、外径8〜12mmの金属製の芯金と、その外周面に導電性材料層を形成したものであり、外径16〜30mmに構成されている。この導電性材料層はゴム、例えばヒドリンゴムやEPDM等の高分子エラストマーや高分子フォーム材料を基材として用い、それにイオン性導電物質を混入することにより、導電性を1[MΩ]から100[MΩ]という中抵抗領域に調整したものである。また、2次転写ローラ9の表層には樹脂コート、例えばウレタンやナイロンなどを2〜10μmでコーティングしたものを用いている。硬度は転写ローラ全体でAskerCで25°〜40°のものを用い、対感光ドラムに対して0.6〜1.5kgf(5.88〜14.71N)、対2次転写用の対向ローラ21に対しては1.5〜5kgf(14.71〜49.03N)の加重をかけている。
また、不図示の給紙カセットには、記録材7を収納させており、給紙スタート信号に基づいて不図示の給紙ローラが駆動され、給紙カセット内の記録材7が1枚ずつ給紙され、レジストローラ8により矢印Hの向きに記録材7が搬送される。そして中間転写ベルト6上のトナー像の先端部が2次転写位置に到達するタイミングと同期するようにしてレジストローラ8で記録材7の搬送が制御される。
2次転写位置に導入された記録材7は、2次転写位置で挾持搬送され、その時に、2次転写ローラ9の対向ローラ21に2次転写バイアス印加手段28から所定に制御された定電圧バイアス(転写バイアス)が印加される。対向ローラ21にはトナーと同極性の転写バイアスが印加されることで転写部位にて中間転写ベルト6上に重ね合わされた4色のフルカラー画像(トナー像)を記録材7へ一括転写し、記録材上にフルカラーの未定着トナー像が形成される。
転写部位においてトナー像の転写を受けた記録材7は、中間転写ベルト6から分離し、不図示の定着装置に搬送導入され、トナー像の加熱加圧定着工程を受ける。一方、転写分離後の中間転写ベルト6はクリーニング装置12で転写残トナーがクリーニングされ繰り返し作像工程に入る。このクリーニング装置12は、静電的に中間転写ベルト6上のトナーを除去するものである。
このようなクリーニング装置12は、ファーブラシ12aと金属ローラ12bとを有する。金属ローラ12bには、電源12dが接続されている。また、クリーニング装置12と中間転写ベルト6を挟んで対向する位置には、接地された張架ローラ22が中間転写ベルト6と当接するように配置されている。また、ファーブラシ12aは、中間転写ベルト6に対しカウンターで回転する。そして、電源12dに、定電圧制御された高圧(クリーニングバイアス)を印加して、中間転写ベルト6の表面に付着した残存トナーを静電力によりファーブラシ12aに吸着して回収除去する。ファーブラシ12aに回収されたトナーは、金属ローラ12bに回収され、ブレード12cにより除去される。
また、2次転写ローラ9には、2次転写ローラ9に付着したトナーを静電的に除去するための2次転写部クリーニング装置(静電清掃手段)60を設けている。この2次転写部クリーニング装置60は、ファーブラシ60a、60bと金属ローラ61とを有する。金属ローラ61には、電源62が接続されている。また、2次転写ローラ9は接地されている。また、ファーブラシ60a、60bは、中間転写ベルト6に対しカウンターで回転する。そして、電源62に、定電圧制御された高圧(クリーニングバイアス)を印加して、2次転写ローラ9の表面に付着した残存トナーを静電力によりファーブラシ60a、60bに吸着して回収除去する。ファーブラシ60a、60bに回収されたトナーは、金属ローラ61に回収され、ブレード63により除去される。なお、本実施形態では、ファーブラシ60a、60bを2個設け、2次転写ローラ9とファーブラシとの接触面積を大きくして回収効率を向上させている。但し、このファーブラシを1個とすることもできる。
また、本実施形態の場合、図2に示すように、画像データに基づく通常画像αと、制御用画像であるパッチβとを形成し、このパッチβの濃度を検知して出力画像(通常画像)の濃度や階調を制御するようにしている。このパッチβは、通常画像αから中間転写ベルト6の回転方向(副走査方向)に直交する方向(主走査方向)に外れた位置に形成される。例えば、図2に示すように、A3サイズの用紙の出力画像を形成すべき領域から主走査方向に外れた位置に形成される。また、このようなパッチβは、副走査方向に濃度や階調が異なる複数の画像を並べて構成される。
[濃度検知手段]
また、本実施形態の場合、このようなパッチβの濃度を検知するために、1個のパッチセンサ(濃度検知手段)17を、2次転写ローラ9よりも中間転写ベルト6の回転方向上流で、中間転写ベルト6に対向する位置に設けている。また、パッチセンサ17と中間転写ベルト6を挟んで対向する位置には、対向ローラ19を中間転写ベルト6に当接するように配置している。このようなパッチセンサ17と対向ローラ19とが配置される位置は、中間転写ベルト6の回転方向に関し最下流に存在する画像形成ステーションよりも下流で、2次転写位置よりも上流とする。図示の例では、ブラックの感光ドラム1kと張架ローラ20との間としている。
また、パッチセンサ17と対向ローラ19とが配置される主走査方向に関する位置は、パッチβが形成される位置と対向した位置としている。即ち、パッチセンサ17は、通常画像αが形成される領域から主走査方向に外れた位置に配置される。図示の例では、パッチβが中間転写ベルト6の幅方向(主走査方向)奥側に配置されるため、この奥側にパッチセンサ17が配置されることになる。なお、画像形成装置を設置した場合に、ユーザが操作する側を手前側とし、その反対側を奥側とする。
[帯電量変化手段]
また、本実施形態の場合、2次転写位置とパッチセンサ17との間に、中間転写ベルト6に転写された通常画像αとパッチβとの帯電量をそれぞれ変化させる帯電装置50(帯電量変化手段)を配置している。即ち、中間転写ベルト6の回転方向に関し、2次転写ローラ9よりも上流でパッチセンサ17よりも下流に、この中間転写ベルト6の外周面(画像が転写される面)と対向するように、帯電装置50を配置している。また、帯電装置50と中間転写ベルト6を挟んで対向する位置には、対向ローラ51を中間転写ベルト6に当接するように配置している。
このような帯電装置50は、帯電器50aとシャッター50bとを有する。本実施形態の場合、帯電器50aは、コロナ帯電器としており、中間転写ベルト6に転写された通常画像αとパッチβとの両方に対向する幅を有する。また、帯電器50aと中間転写ベルト6との間には、スライド移動可能にシャッター50bを配置している。図2に示す例では、帯電器50aは、中間転写ベルト6の幅方向全域を覆うように配置され、シャッター50bは、図2及び図3(a)に示すように、通常画像αに対向するように配置される。そして、シャッター50bを中間転写ベルト6の回転方向に沿った方向{図3(a)の矢印K方向}に移動させることにより、通常画像αに対向する帯電器50aの部分を開閉自在としている。言い換えれば、シャッター50bは、帯電器50aのパッチβに対向する部分を覆うことがなく、通常画像αに対向する部分だけ開閉する。
このようなシャッター50bをスライド移動させる移動機構52は、図3(b)に示すように、不図示のモータにより回転させられるピニオン52aとシャッター50bに設けたラック52bとの噛合により行う。即ち、ピニオン52aが矢印方向に回転することにより、ラック52bとピニオン52aとの噛合により、シャッター50bが矢印方向に移動する。なお、移動機構52は、このようなラックアンドピニオンの機構以外に、油圧やリニア駆動などのアクチュエータや、モータなどの駆動源により駆動されるボールねじ機構なども採用可能である。
本実施形態の場合、このような構成を有する帯電装置50により、通常画像αとパッチβとを帯電させることができる。即ち、シャッター50bを開放して帯電器50aをONとすると、通常画像αとパッチβとの両方が帯電され、両方の画像の帯電量を大きくできる。また、シャッター50bを閉じて帯電器50aをONとすると、通常画像αは帯電されずにパッチβを帯電でき、パッチβの帯電量のみを大きくできる。また、帯電器50aをOFFとすると、両方の画像を帯電しないようにできる。更に、帯電器50aに逆方向の電圧を印加して帯電量を低下させるようにもできる。このように、帯電器50aのON/OFF、印加する電圧を変化させること、更にはシャッター50bの開閉により、通常画像αとパッチβとの帯電量をそれぞれ変化させられる。
[制御手段]
次に、本実施形態の制御について図4及び図5も参照しつつ説明する。図4に示すように、制御部(制御手段)101は、画像読み取り手段であるスキャナ201により読み取ったデータや外部から送られるデータ(不図示)に基づいて、画像形成手段であるプリンタ205を制御する。また、制御部101は、通常画像αの記録材7への転写効率を向上させ、2次転写ローラ9に転写されたパッチβの2次転写部クリーニング装置60による除去効率を向上させるように、帯電装置50を制御する。このために、制御部101は、読み取り制御部202、CPU203、パターン指示部204、出力制御部206、階調補正部207、パッチ帯電制御部208、紙種設定部(種類設定手段)209を有する。読み取り制御部202は、スキャナ201による画像データの読み取りを制御する。パッチ帯電制御部208は帯電装置50を制御する。パターン指示部204は出力画像を設定する。出力制御部206は2次転写電圧などを設定する。階調補正部207は出力画像の階調を補正する。紙種設定部209は、不図示の入力手段によりユーザが入力した紙種(例えば、普通紙、厚紙、コート紙など)を設定する。CPU203は、これら各部を制御する。
なお、紙種の設定は、例えば、記録材7を搬送する経路の何れかの部分に紙種を検知するセンサ(種類検知手段)を設けることにより行うこともできる。このようなセンサは、例えば、記録材に超音波を当てて反射した情報により紙種を検知する。
このような制御部101による制御の1例を図5のフローチャートに沿って説明する。まず、画像形成がスタートされると、読み取り制御部202によりスキャナ201を駆動して原稿を読み取り、パターン指示部204により出力画像が設定される(S1)。次いで、紙種設定部209により紙種設定の読込を行う(S2)。続いて紙種に応じた2次転写電圧が出力制御部206により設定され(S3)、2次転写電圧に応じたパッチ帯電出力がパッチ帯電制御部208により設定される(S4)。なお、2次転写電圧は、後述する環境センサ30による検知結果も考慮して設定することもできる。その後、中間転写ベルト6上に出力画像(通常画像α)とその脇にパッチβとを形成するように、パターン指示部204により指示され、出力画像の脇にパッチβが形成される(S5)。そして、パッチセンサ17がONとなり階調補正部207により逐次階調補正が行われる(S6)。帯電装置50まで到達したパッチは、パッチ帯電制御部208によりパッチ帯電出力がONとなり、パッチの帯電が行われる(S7)。パッチの帯電は出力指定枚数最後尾のパッチが通過するまで行われる。
このような本実施形態のように、パッチβを通常画像αと隣接して形成すれば、パッチセンサ17の数を増やすことなく複数のパッチを副走査方向に並べて形成できる。このため、低コストで出力画像の濃度や階調制御を高精度に行える。また、帯電装置50により通常画像αとパッチβの帯電量を相対的に変化させることで、パッチβを通常画像αと隣接して形成しても、パッチβの帯電量と通常画像αの帯電量とを、それぞれ適切な帯電量にできる。
具体的には、パッチβが記録材7から外れた位置に形成された場合、2次転写位置でこのパッチβが2次転写ローラ9に転写される。この際、パッチβには記録材7に転写される通常画像αよりも大きな電圧が印加される。このため、パッチβの帯電量が小さいと、この電圧の印加時に帯電量が零近傍になったりして、2次転写ローラで2次転写部クリーニング装置60による静電クリーニングを十分に行えなくなる。本実施形態では、上述のように帯電装置50によりパッチβの帯電量を増加させているため、パッチβが2次転写ローラ9に転写されても帯電量が零近傍になったりすることを低減できる。
即ち、図6(a)に示すように、パッチβを帯電させない場合、2次転写位置において零帯電量のトナーが発生し、これが静電的にクリーニングできない。一方、図6(b)に示すように、2次転写位置の上流でパッチβを通常画像αに対して相対的に負極性に帯電させれば、パッチβが2次転写ローラ9にほぼ全て転写され、静電的に清掃が可能となる。
一方、記録材7に転写される通常画像αの帯電量を大きしてしまうと、紙分担電圧を考慮して定められた2次転写バイアスに対する転写効率が良好な帯電量から外れて転写不良が生じる可能性がある。本実施形態では、シャッター50bを閉じることにより、通常画像αの帯電量が増加することを防止できる。この結果、通常画像αを記録材7に適切に転写でき、且つ、2次転写ローラ9に転写されたパッチβを2次転写部クリーニング装置60により十分に清掃を行え、2次転写ローラ9の汚れを抑えられる。2次転写ローラ9の汚れを抑えられれば、以降に画像形成を行う記録材7に裏汚れが生じることを低減できる。
上述の制御では、帯電装置50のシャッター50bは閉状態とし、パッチの帯電のみを行なうようにしている。一方、画像形成装置が置かれている環境によっては、通常画像αについても帯電を行なったほうが良い場合もある。また、記録材7のサイズによっては、パッチβが記録材7に転写される場合もある。このために、本実施形態の場合には、画像形成装置内の温度及び湿度を検知する環境センサ(環境検知手段)30を設けている(図1、4)。また、例えば、紙種設定部209は紙種だけではなく記録材のサイズも読み込み可能とする。これにより、環境センサ30で検知した環境と紙種設定部209により読み込んだ記録材のサイズも参照して、上述のような制御に加えて、シャッター50bの開閉を行う。
例えば、記録材のサイズがパッチβが形成される領域を含むようなオーバーラージサイズであり、更に、環境センサ30で検知した環境が高温、高湿の環境である場合に、シャッター50bを開放して、帯電器50aにより通常画像αとパッチβとの両方を帯電する。これは、高温、高湿環境ではトナー帯電量が低くなる傾向となること、及び、パッチβが記録材に転写されるため、パッチβと通常画像αとの転写条件は変わらない(紙分担電圧分の差が生じない)ことによる。これにより、通常画像αとパッチβを記録材7に転写する転写効率を良好にし、中間転写ベルト6に残存するトナーの量を低減でき、クリーニング装置12によるクリーニングを良好に行える。
<実施例1>
次に、本実施形態の具体的な実施例について説明する。まず、本実施例では、中間転写ベルト6の回動速度は300mm/sec、測定温湿度環境はNN環境(23℃、50%RH)とする。図7に本実施例における出力画像(通常画像α)とパッチβの構成を示す。出力画像サイズはA3であり、この出力画像の主走査方向に隣接した位置(脇)に、長手方向(副走査方向)に沿ってパッチβを形成している。1枚目の出力画像の脇にY、Mのパッチを形成しており、2枚目の出力画像の脇にC、kのパッチを形成している。パッチの階調の入力信号は各色共通で、進行方向の頭からC0h、B0h、A0h、90h、70h、50h、40h、30h、20h、10hの10階調のパッチを形成している。なお、これらの数値は、256の階調を16進法で示したものであり、後に示す方が階調が低くなる。
図8にパッチのスクリーン種類を示す。図7にある1枚目、2枚目に関しては2枚1セットで同じスクリーンで各色を変えており、3枚目以降も同様である。本実施例では1枚目のスクリーンAはコピー時の写真部と判定されたのもので、200線のラインスクリーンである。また、3枚目のスクリーンBはプリント時の写真部で160線のラインスクリーンである。また、5枚目のスクリーンCはプリント時の文字部で260線のドットスクリーンである。また、7枚目のスクリーンDはコピー時の文字部と判定されたもので誤差拡散である。
図9にブラック(k)単色のときの出力画像(通常画像α)とパッチβの構成を示す。基本的な構成は図7と同様であり、Y、M、Cのパッチが形成されていない状態である。つまり、kのパッチは2枚目の後半に形成されている。図10にk単色のときのパッチのスクリーン種類を示す。基本的な構成は図8と同様であり、Y、M、Cのパッチ形成されていない状態である。つまり、偶数枚目の後半に形成される。
これらの出力画像の脇に形成されるパッチβはオーバーラージサイズ(330.2×487.7mm)を除いて、デフォルトで常時ONとなっているが、ユーザーの選択によりOFFとすることも可能である。
本実施例では、このような構成のパッチを2次転写ローラ9に転写させ、2次転写部クリーニング装置60で清掃を行う。また、本実施例では図1のシャッター50bは導電性材料で構成されており、閉じた状態である。
また、本実施例では、帯電器50aは幅方向360mmのコロナ帯電器であり、これから出るイオン流は一部シャッター50bによって遮られ、開口部25mmからのイオン流がパッチβの長手方向全体を覆い、出力画像に掛からないように構成している。また、帯電器50aの対向ローラ51に流れる電流は−6μAで、帯電器50aのシールドとシャッター50bに印加する電圧は1kVである。本実施例では紙間にパッチを形成していないので、1枚目紙先端で帯電器50aはONとし、連続通紙時の紙間は短いのでONの状態を維持し、紙間が大幅に空くとき、例えば感光ドラム1の電位制御が入るときなどOFFとしている。
また、オーバーラージサイズの紙を通紙する場合は、裁断することを前提として紙上に前述のパッチを転写するか、紙間にパッチを形成する、の2通りなので帯電器50aはOFFとする。
図11にトナーの帯電量分布(トリボ分布)を示す。本測定はホソカワミクロン社製のイースパートアナライザ EST−3により、シアントナーを3000カウントで行った。NN環境(23℃、50%RH)の場合の中間転写ベルト6上のトリボ分布は図11の破線であり、中心値は−40μC/gである。この値は出力画像およびパッチで同等である。帯電器50aをOFFとした場合のパッチのトリボ分布は図11の帯電なしの実線のようになり、零帯電量のトナーが多数発生する。したがって、2次転写ローラ9が静電クリーニング方式の場合に、2次転写ローラ9に付着した零帯電量付近のトナーをクリーニングできず、後にオーバーラージサイズの紙を通紙する場合に裏汚れが発生することがある。
図11の2点鎖線は帯電器50aをONとした場合のパッチのトリボ分布である。中心値は約−60μC/gであり、出力画像より約20μC/g程、絶対値が大きくなっている。この状態で転写高圧を印加した2次転写ローラ9に達すると、パッチの電荷量と2次転写ローラ9に印加された紙の領域外の電流とがほぼ釣合う。そして、零帯電量のトナーが発生することがなく全てのパッチを2次転写ローラ9に転写し、その後の静電クリーニングで清掃が可能となる。
なお、本実施例はNN環境で、使用した紙はA3サイズであることから、シャッター50bは閉じた状態であり、例えばHH環境でオーバーラージサイズの紙を使用する場合は開いた状態にする。また、本実施例における画像形成装置は紙の種類をユーザーが指定可能となっており、紙の種類(坪量)によって2次転写バイアス印加手段28の値が変更されるので、それに伴い帯電器50aの出力を変更する。即ち、記録材の種類に応じて帯電装置50を制御する。このよう出力の変更例を図12に示す。紙の坪量が大きくなるにつれて、紙の分担電圧も高くなるので2次転写電圧を高く設定し、これに応じてパッチ部に流れる電流量が多くなるので帯電装置の電流の総量を多く設定する。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について、図13ないし図17を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置は、図13に示すように、中間転写ベルト6をクリーニングするクリーニング装置120をブレードとしている。即ち、ブレードを中間転写ベルト6に摺接させることにより、中間転写ベルト6上のトナーを清掃するようにしている。その他、次述する帯電装置50A以外の構成は、前述の図1に示した構造と同様である。
帯電装置50Aは、図14に示すように、帯電器50aの開閉を行う2個のシャッター50c、50dを有する。このうちのシャッター50cは、図2の通常画像αが形成される領域に対向して配置され、シャッター50dは、同図のパッチβが形成される領域に対向して配置される。そして、それぞれ独立して開閉方向に移動可能である。このような本実施形態の場合、パッチセンサ17により検知したパッチβの濃度、環境センサ30の検知結果、記録材7のサイズに応じて、帯電装置50を制御するようにしている。その他の構造及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。
<実施例2>
次に、本実施形態の具体的な実施例について説明する。図14に示すように、帯電装置50のシャッター50cは、幅方向335mmの出力画像部用で、シャッター50dが幅方向25mmのパッチ部用である。以下に、この2枚のシャッター50c、50dの開閉の組合せに着目した各状況を説明する。トナーの帯電量は環境センサ30によって検知された相対湿度により判定される。
(1)シャッター50c:開(open)、シャッター50d:開(open)
この場合はHH環境で500×10枚の画像形成を行った後のように、トナー帯電量が低く(中心値約−10μC/g)、記録材サイズがオーバーラージでパッチが記録材上に形成される場合に、通常画像及びパッチの帯電量を上昇させることを目的とする。なお、パッチが紙間に形成される場合に適用しても良い。帯電器50aをONにし、対向ローラ51に流れる電流を−60μA、シールドの電圧を1kVとすることでトナー帯電量は中心値約−30μC/gまで上昇し、良好な転写が行える。
(2)シャッター50c:閉(close)、シャッター50d:開(open)
この場合はNN環境のようなトナー帯電量が通常(中心値約−40μC/g)で、記録材サイズがラージ(297×420mm)まででパッチが記録材から脇に外れた位置に形成される場合に、パッチの帯電量を上昇させることを目的とする。帯電器50aをONにし、対向ローラ51に流れる電流を−6μA、シールドの電圧を1kVとすることでパッチの帯電量は図11(鎖線)に示すように中心値約−60μC/gまで上昇し、パッチβの2次転写ローラ9に対する良好な転写が行える。
(3)シャッター50c:開(open)、シャッター50d:閉(close)
この場合はNL環境(23℃、5%RH)で、図15に示すトナー帯電量より高く(中心値約−60μC/g)、記録材サイズがラージまでで、パッチが記録材から脇に外れた位置に形成された場合に、通常画像及びパッチの帯電量を低下させることを目的とする。帯電器50aをONにし、対向ローラ51に流れる電流を41.7μA、シールドの電圧を−1kVとすることで出力画像の帯電量は中心値約−50μC/gまで低下し、良好な転写が行える。
(4)シャッター50c:閉(close)、シャッター50d:閉(close)
この場合はNN環境のようなトナー帯電量が通常(中心値約−40μC/g)で、記録材サイズに制限はなく、パッチが図24に示したように紙間に形成する条件のときである。トナーの飛散で帯電器50aのワイヤが汚れることが懸念されるので帯電器50aがOFFの状態がしばらく続く場合は、シャッター50c、50dを閉めることによりワイヤの汚れを防止する。
図16にラージサイズまでの記録材の場合、つまり通常画像の脇にパッチを形成できる場合のフローチャートを示す。まず感光ドラム1上の現像装置4の上下流に不図示の電位センサを配置し、ベタパッチ形成前後の電位とトナーの載り量(mg/cm)からトナー帯電量(μC/g)を求める(S11)。ここで、トナーの載り量は、パッチセンサ17による検知結果から予測する。そのトナー帯電量の中心値の絶対値が−50μC/gよりも大きいとき(S12)、シャッター50cはopen、シャッター50dはcloseとなり、以下、前述の図5と同様の制御工程へ進む。ここでは、帯電器50aに逆方向のバイアスを印加して、通常画像の帯電量を低下させる。トナー帯電量の中心値の絶対値が−50μC/g以下のとき(S13)、シャッター50cはclose、シャッター50dはopenとなり、以下、前述の図5と同様の制御工程へ進む。ここでは、帯電器50aに正方向のバイアスを印加して、パッチの帯電量を上昇させる。
図17にオーバーラージサイズの記録材の場合、つまり出力画像の脇にパッチを形成できない場合のフローチャートを示す。まず感光ドラム1上の現像装置4の上下流に不図示の電位センサを配置し、ベタパッチ形成前後の電位とトナーの載り量(mg/cm)からトナー帯電量(μC/g)を求める(S21)。ここで、トナーの載り量は、パッチセンサ17による検知結果から予測する。そのトナー帯電量の中心値の絶対値が−20μC/gよりも大きいとき(S22)、シャッター50cはclose、シャッター50dもcloseとなり、以下、前述の図5と同様の制御工程へ進む。トナー帯電量の中心値の絶対値が−20μC/g以下のとき、シャッター50cはopen、シャッター50dもopenとなり、以下、前述の図5と同様の制御工程へ進む。ここでは、帯電器50aに正方向のバイアスを印加して、通常画像とパッチの帯電量を上昇させる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について、図18ないし図20を用いて説明する。本実施形態の場合、帯電装置500として、上述の各実施形態と異なり、シャッター構造を有してなく、2個の帯電器501、502を有する。これら両帯電器501、502は、図18に示すように、互いに幅方向の寸法が異なり、小さい方の帯電器501をパッチβと対向する位置に、大きいほうの帯電器502は通常画像αとパッチβとを含むように、それぞれ配置されている。また、これら両帯電器501、502は、中間転写ベルト6の回転方向に並べて配置されている。
このため、帯電器501、502の両方にバイアスを印加した場合には、パッチβが両方の帯電器から帯電されると共に、通常画像αが帯電器502から帯電される。また、帯電器501のみにバイアスを印加した場合には、パッチβのみが帯電器501により帯電される。更に、帯電器502のみにバイアスを印加した場合には、通常画像αとパッチβが帯電器502から帯電される。したがって、これら帯電器501、502のON/OFFを制御することにより、通常画像αとパッチβとの帯電量をそれぞれ変化させられる。なお、帯電器502の幅を小さくして、この帯電器502により通常画像のみを帯電するようにしても良い。その他の構造及び作用は、上述の第1の実施形態又は第2の実施形態と同様である。
<実施例3>
次に、本実施形態の具体的な実施例について説明する。本実施例では、帯電器502が、中間転写ベルト6の長手(幅方向)全域に渡る幅方向360mmとし、帯電器501が、パッチβの部分を覆う幅方向25mmとしている。帯電器501は実施例2で記したようにトナー帯電量が−20μC/g以下のときONとする。
図19に本実施例のフローチャートを示す。前述の図5との違いは温湿度検知(S31)があり、これによりHH(30℃、80%RH)、NN(23℃、50%RH)、NL(23℃、5%RH)の3環境に最も近い環境を設定する。以降は、図5と同様である。
各環境におけるトリボ分布は、前述の図15に示した通りである。各環境の中心値はHH環境で−30μC/g、NN環境で−40μC/g、NL環境で−50μC/gとなっている。
図20に各環境とパッチの入力信号に対する帯電器501の電流の表を示す。縦の並びが温湿度環境を変えたとき、横の並びがパッチの入力信号(濃度)を変えたときで、各条件に対して帯電器電流を設定している。基本的な電流設定として、単位面積あたりの電荷量(トナー量)が多いとき(濃度が濃い場合)には電流を大きくし、電荷量が少ないとき(濃度が薄い場合)には電流を小さくする。また、パッチの帯電量が多いとき(空気中の水分量が少ない場合)には電流を大きくし、帯電量が少ないとき(空気中の水分量が多い場合)には電流を小さくする。また、小さくし過ぎて効果が得られない場合には下限を設定し、大きくし過ぎて効果が得られない場合は上限を設定する。例えばパッチの入力信号がC0h、B0hのときにはHH環境において−4μA、NN環境において−6μA、NL環境において−8μAより電流量を大きくしても変化が小さいため、上記の電流値を上限に設定する。また、HH環境においてパッチの入力信号が30h、20h、10hのときに−2μAより電流量を小さくすると効果が得られなかいため、下限を−2μAに設定する。
[効果確認]
図21に本発明の効果確認の表を示す。なお、効果については、各実施形態の何れも同様の効果を得られるため、図21にまとめて記す。効果確認は、図1に示すような構成で、A3サイズの出力画像の長手方向脇にパッチを形成した状態で、ある枚数通紙した後にオーバーラージサイズの紙を通紙し、紙裏汚れのチェックを行った。なお、オーバーラージサイズの紙を通紙する際には帯電装置はOFFとした。
パッチβの帯電をしない場合は10枚通紙で裏汚れが発生したのに対して、各実施形態のようにパッチβの帯電を行った場合は1000枚通紙しても裏汚れは発生しなかった。つまり、本発明の構成が紙裏汚れに対して有効であると言える。
[他の実施形態]
本発明が適用可能な画像形成装置の構造は、図1及び図13に示したようなタンデム型の構造に限らない。例えば、図22及び図23に示すような、1ドラム型の画像形成装置にも勿論適用可能である。図22及び図23では、感光ドラム1が1個で、現像装置4Y、4M、4C、4kを回転駆動するドラム40を有する。各色の画像を形成する場合には、ドラム40を回転させて感光ドラム1に対向する現像装置を切り替える。なお、2次転写ローラ9を清掃する静電清掃手段は省略している。その他の構造及び作用は、上述した図1及び図13に示したタンデム型の画像形成装置と同様である。
1・・・感光ドラム(像担持体)、6・・・中間転写ベルト(中間転写体)、7・・・記録材、9・・・2次転写ローラ(転写部)、17・・・パッチセンサ(濃度検知手段)、30・・・環境センサ(環境検知手段)、50、50A、500・・・帯電装置(帯電量変化手段)、101・・・制御部(制御手段)、209・・・紙種設定部(種類設定手段)、α・・・通常画像、β・・・パッチ(制御用画像)

Claims (4)

  1. 像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成手段と、前記像担持体から転写されたトナー像を担持しつつ回転する中間転写体と、トナー像を前記中間転写体から記録材に転写する転写部と、前記転写部に付着したトナーを静電的に除去する静電清掃手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記画像形成手段は、画像データに基づく通常画像と、前記通常画像から前記中間転写体の回転方向に直交する方向に外れた位置に画像の濃度を制御するための制御用画像とを形成し、
    前記転写部よりも前記中間転写体の回転方向上流に配置され、前記中間転写体に転写された前記制御用画像の濃度を検知する濃度検知手段と、
    前記転写部と前記濃度検知手段との間に配置され、前記中間転写体に転写された前記通常画像と前記制御用画像とのうちの少なくとも一方の帯電量を変化させる帯電量変化手段と、
    前記通常画像の記録材への転写効率を向上させ、前記転写部に転写された前記制御用画像の前記静電清掃手段による除去効率を向上させるように、前記帯電量変化手段を制御する制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材の種類を検知する種類検知手段又は記録材の種類を設定する種類設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記種類検知手段により検知された記録材の種類、又は、前記種類設定手段により設定された記録材の種類に応じて、前記帯電量変化手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記濃度検知手段により検知した前記制御用画像の濃度に応じて、前記帯電量変化手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置内の温度及び湿度を検知する環境検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記環境検知手段により検知した温度及び湿度に応じて、前記帯電量変化手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
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