JP2012031354A - 有機ケイ素化合物、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】式(1)で示される構造を有するケイ素化合物、およびその製造方法。
【化1】
【選択図】なし
Description
[1]下記式(1)で示される有機ケイ素化合物。
[2]前記式(1)のR1〜R8がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12およびR13がいずれも水素であり、且つn=2である[1]に記載の有機ケイ素化合物。
[3]前記式(1)のR1〜R8がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12が水素であり、R13がビニルであり、且つn=2である[1]に記載の有機ケイ素化合物。
[4]前記式(1)のR1がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12が水素、またはメチルであり、R13がメタクリルであり、且つn=2である[1]に記載の有機ケイ素化合物。
[5][1]〜[4]のいずれか1項に記載の有機ケイ素化合物を含有する組成物。
[6]下記式(2)で表される有機ケイ素化合物と、n倍モル(nは0<n≦4を満たす整数)の下記式(3)で表される有機ケイ素化合物とを反応させた後、(4−n)倍モルの下記式(4)で表される有機ケイ素化合物とを反応させることを特徴とする、[1]記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
[7]下記式(5)で表される有機ケイ素化合物と、n倍モルの下記式(3)で表される有機ケイ素化合物とを反応させた後、(4−n)倍モルの下記式(4)で表される有機ケイ素化合物とを反応させることを特徴とする、[1]記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
日本電子(株)製のECP400を使用した。1H、13C−NMRについては重クロロホルムに溶解し、溶媒由来の吸収を内部標準として測定した。29Si−NMRについては無溶媒で測定した。
日本分光(株)製の液体クロマトグラフィーシステムLC−2000Plusに昭和電工(株)製カラムKF−804L、KF−805Lを接続し、テトラヒドロフランを溶離液として測定した。分子量は標準ポリスチレンを用いて作製した校正曲線から算出し、これをもとに数平均分子量、重量平均分子量を求めた。
<DD−4OHの合成>
環流冷却器、温度計、および滴下漏斗を取り付けた反応容器に、フェニルトリメトキシシラン(6,540g)、水酸化ナトリウム(880g)、イオン交換水(660g)、および2−プロパノール(26.3リットル)を仕込んだ。窒素気流下、撹拌しながら加熱(80℃)を開始した。還流開始から6時間撹拌し、室温(25℃)で1晩静置した。そして反応混合物を濾過器に移し、窒素ガスで加圧して濾過した。得られた固体を2−プロピルアルコールで1回洗浄、濾過した後、80℃で減圧乾燥を行ない、下式で表される無色固体(DD−4ONa)(3,300g)を得た。
500mLの四ツ口フラスコに冷却管、温度計、サンプリング装置、滴下漏斗を取り付けて窒素雰囲気下、ヘキサメチルシクロトリシロキサン22.3gを、44.6gのトルエンに溶解して仕込んだ。水浴上でジメチルクロロシラン7.1g、ジメチルホルムアミド6.7gをフィードしてマグネティックスターラーにより攪拌を行って反応した。ガスクロマトグラフィーでジメチルクロロシランの消失、および下記式(1−2)の化合物の生成を確認した。
500mLの四ツ口フラスコに冷却管、温度計、サンプリング装置、滴下漏斗を取り付けて窒素雰囲気下、ヘキサメチルシクロトリシロキサン22.3gを、44.5gのトルエンに溶解して仕込んだ。水浴上でジメチルクロロシラン7.1g、ジメチルホルムアミド7.0gをフィードしてマグネティックスターラーにより攪拌を行って反応した。ガスクロマトグラフィーでジメチルクロロシランの消失、および下記式(2−2)の化合物の生成を確認した。
実施例1の式(1−4)で示される化合物を下記式(3−4)で示される化合物9.1gに変更した以外は実施例1と同様の操作を行って、高粘度の液状生成物51.8gを得た。
500mLの四ツ口フラスコに冷却管、温度計、サンプリング装置、滴下漏斗を取り付けて窒素雰囲気下、ヘキサメチルシクロトリシロキサン22.3gを、44.6gのトルエンに溶解して仕込んだ。水浴上でトリメチルクロロシラン8.2g、ジメチルホルムアミド6.7gをフィードしてマグネティックスターラーにより攪拌を行って反応させた。下記式(4−2)で示される化合物の生成をガスクロマトグラフィーで確認した。合成例1で得られたDD−4OH(下記式(4−1))36.1gをトルエン180gに懸濁させてフラスコ内へフィードした。
スクリュー管に実施例1で合成した化合物(1−3)5.0gと分子量が720である両末端ビニル変性ポリジメチルシロキサン3.7g、更に白金触媒を白金が1ppmになるように加え、スクリュー管を自転・公転ミキサー(株式会社シンキー製 あわとり練太郎ARE−250)にセットし、混合・脱泡を行って熱硬化性組成物を得た。
スクリュー管にチッソ(株)社製CRL−3017のA液、B液を所定量の割合で入れた。実施例5と同様の手順で混合・脱泡を実施し、加熱硬化して試験片を得た。得られた試験片の180℃における400nmの透過率の経時変化を図13に示す。
実施例1で合成した前記式(1−3)で示される化合物を、チッソ(株)社製CRL−3017のA液5.0g(ヒドロシリル化反応によってSiHの導入されたダブルデッカー型シルセスキオキサンを含む組成物)に変更し、さらに分子量が720である両末端ビニル変性ポリジメチルシロキサンを同B液1.0g(ビニル変性ポリジメチルシロキサンおよび白金触媒を含む組成物)に変更した以外は、実施例5と同様の手順で混合・脱泡を実施し、加熱硬化して試験片を得た。得られた試験片の180℃における400nmの透過率の経時変化を図13に示す。
スクリュー管にダウ・コーニング(株)社製OE−6630のA液、B液を所定量の割合で入れた。実施例5と同様の手順で混合・脱泡を実施し、加熱硬化して試験片を得た。得られた試験片の180℃における400nmの透過率の経時変化を図13に示す。
Claims (7)
- 下記式(1)で示される有機ケイ素化合物。
ただし、式(1)中のR1〜R11は、水素、炭素の数が2〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルケニル、および炭素の数が1〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−がシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキルから独立して選択される基であり、R12およびR13は水素、炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CO−、−CH=CH−、シクロアルキレン、またはシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CH=CH−、またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンと置換もしくは非置換のアリールとで構成されるアリールアルキルから独立して選択される基であり、nは0<n≦4を満たす整数である。 - 前記式(1)のR1〜R8がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12およびR13がいずれも水素であり、且つn=2である請求項1に記載の有機ケイ素化合物。
- 前記式(1)のR1〜R8がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12が水素であり、R13がビニルであり、且つn=2である請求項1に記載の有機ケイ素化合物。
- 前記式(1)のR1がフェニルであり、R9、R10、およびR11がいずれもメチルであり、R12が水素、またはメチルであり、R13がメタクリルであり、且つn=2である請求項1に記載の有機ケイ素化合物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機ケイ素化合物を含有する組成物。
- 下記式(2)で表される有機ケイ素化合物と、n倍モル(nは0<n≦4を満たす整数)の下記式(3)で表される有機ケイ素化合物とを反応させた後、(4−n)倍モルの下記式(4)で表される有機ケイ素化合物とを反応させることを特徴とする、請求項1記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
ただし式(2)〜(4)中のR1〜R11は、水素、炭素の数が2〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルケニル、および炭素の数が1〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−がシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキルから独立して選択される基であり、式(3)および(4)中のR12およびR13は水素、炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CO−、−CH=CH−、シクロアルキレン、またはシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CH=CH−、またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンと置換もしくは非置換のアリールとで構成されるアリールアルキルから独立して選択される基であり、式(3)および式(4)中のXはハロゲンを表す。 - 下記式(5)で表される有機ケイ素化合物と、n倍モルの下記式(3)で表される有機ケイ素化合物とを反応させた後、(4−n)倍モルの下記式(4)で表される有機ケイ素化合物とを反応させることを特徴とする、請求項1記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
ただし式(5)中のR1〜R8は水素、炭素の数が2〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルケニル、および炭素の数が1〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−がシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキルから独立して選択される基であり、Mは1価のアルカリ金属を表す。
ただし式(3)および(4)中のR9〜R11は、水素、炭素の数が2〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルケニル、および炭素の数が1〜20であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−がシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキルから独立して選択される基であり、式(3)および(4)中のR12およびR13は水素、炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CO−、−CH=CH−、シクロアルキレン、またはシクロアルケニレンで置き換えられてもよいアルキル、置換もしくは非置換のアリール、および炭素の数が1〜45であり、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−が−O−、−CH=CH−、またはシクロアルキレンで置き換えられてもよいアルキレンと置換もしくは非置換のアリールとで構成されるアリールアルキルから独立して選択される基であり、式(3)および式(4)中のXはハロゲンを表す。
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---|---|---|---|---|
JP2014114365A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Kaneka Corp | 多面体構造ポリシロキサン変性体、それを含む硬化性組成物、および多面体構造ポリシロキサン変性体の製造方法 |
WO2022239271A1 (ja) | 2021-05-14 | 2022-11-17 | Jnc株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物、有機ケイ素化合物、成形体、および光半導体装置 |
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2010
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