JP2012031002A - 光加熱封着用ガラス、封着材料層付きガラス部材、及び電子デバイスとその製造方法 - Google Patents

光加熱封着用ガラス、封着材料層付きガラス部材、及び電子デバイスとその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ封着に代表される光加熱封着に適用する際に、広い波長域で十分な光吸収率を有すると共に、封着温度を低温化することを可能にした封着用ガラスを提供する。
【解決手段】封着用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、27〜33%のP25、50〜70%のSnO、0.5〜3%のTeO2、0〜10%のZnO、0〜5%のCaO、0〜5%のSrO、0〜5%のB23、0〜5%のGa23、0〜3%のGeO2、0〜3%のIn23、0〜3%のLa23、及び0〜3%のWO3を含むガラス組成物からなる。封着用ガラスはレーザ光等の光ビームで加熱する封着工程に適用され、電子デバイス1の封着層6の形成に使用される。
【選択図】図1

Description

本発明は光加熱封着用ガラス、封着材料層付きガラス部材、及び電子デバイスとその製造方法に関する。
有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display:OELD)、電界放出ディスプレイ(Feild Emission Dysplay:FED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶表示装置(LCD)等の平板型ディスプレイ装置(FPD)や、照明用有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)は、表示素子や発光素子を形成した素子用ガラス基板と封止用ガラス基板とを対向配置し、これら2枚のガラス基板間を封着したガラスパッケージで表示素子を封止した構造を有している。色素増感型太陽電池のような太陽電池においても、2枚のガラス基板で太陽電池素子(色素増感型光電変換素子)を封止したガラスパッケージを適用することが検討されている。
2枚のガラス基板間を封着する材料としては、一般的に樹脂が用いられてきたが、有機EL(OEL)素子等は水分により劣化しやすいことから、耐湿性等に優れるガラス製封着材料の適用が進められている。ガラス材料で封着する場合には、ガラスが軟化流動する温度まで加熱する必要がある。ガラスが軟化流動する温度は、一般的に400℃程度もしくはそれ以上であるため、通常の焼成炉を用いた加熱処理ではOEL素子等の電子素子部の特性が劣化してしまう。そこで、レーザ光を用いて封止部のみを局所的に加熱して封着するレーザ封着技術が開発されている。
レーザ封着に用いる材料としては、封着用ガラスにレーザ吸収材を含有させた封着材料(特許文献1参照)、封着用ガラスにレーザ吸収能を有する遷移金属成分を含有させた封着材料(特許文献2参照)、封着用ガラスに黒色のSnコロイドを含有させた封着材料(特許文献3参照)等が知られている。これらのうち、レーザ吸収材を含有する封着材料はガラス溶融時の流動性が低下しやすいため、封着温度をある程度まで高温化する必要がある。また、従来の遷移金属成分は封着材料を黒色化するために比較的多量に含有させる必要があるため、封着材料のガラス転移温度の上昇が避けられない。
特許文献3に記載されている錫−リン酸系ガラスは、封着温度を低温化できる材料として注目されている。しかしながら、封着材料のレーザ光の吸収率が必ずしも十分ではなく、低温封着材料であっても予熱が必要であるため、OEL素子等の電子素子部へのダメージや悪影響が懸念される。FPDの薄型化に伴って封着部の厚さも数10μm以下とすることが求められており、それによりレーザ光の吸収率はさらに低下する。
また、錫−リン酸系ガラスに顔料をレーザ吸収材として加えた場合、薄型の封着部を実現するためには顔料の粒径を小さくする必要がある。微粒子状の顔料は封着用ガラスの流動性を低下させ、気密封止性等を悪化させる要因となる。さらに、従来の錫−リン酸系ガラスは結晶化しやすいことから、封着材料の比表面積を小さくするために帯状体として使用する必要があり、このために量産性に適した状態、すなわちガラス粉末をペースト化して封着工程に適用することができないという難点を有している。加えて、封着材料にはレーザ封着における封着温度をより一層低温化することが望まれている。
特開2008−115057号公報 特開2006−524419号公報 特開2008−186697号公報
本発明の目的は、レーザ封着に代表される光加熱封着に適用するにあたって、広い波長域で十分な光吸収率を有すると共に、封着温度を低温化することを可能にした光加熱封着用ガラスと、それを用いた封着材料層付きガラス部材及び電子デバイスとその製造方法を提供することにある。
本発明の光加熱封着用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、27〜33%のP25、50〜70%のSnO、0.5〜3%のTeO2、0〜10%のZnO、0〜5%のCaO、0〜5%のSrO、0〜5%のB23、0〜5%のGa23、0〜3%のGeO2、0〜3%のIn23、0〜3%のLa23、及び0〜3%のWO3を含むガラス組成物からなることを特徴としている。
本発明の封着材料層付きガラス部材は、封止領域を有するガラス基板と、前記ガラス基板の前記封止領域上に設けられ、本発明の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の焼成層からなる封着材料層とを具備することを特徴としている。
本発明の電子デバイスは、第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板と、前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域を備える第2の表面を有し、前記第2の表面が前記第1の表面と対向するように、前記第1のガラス基板上に所定の間隙を持って配置された第2のガラス基板と、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられた電子素子部と、前記電子素子部を封止するように、前記第1のガラス基板の前記第1の封止領域と前記第2のガラス基板の前記第2の封止領域との間に形成され、本発明の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の溶融固着層からなる封着層とを具備することを特徴としている。
本発明の電子デバイスの製造方法は、第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板を用意する工程と、前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域と、前記第2の封止領域上に形成され、本発明の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の焼成層からなる封着材料層とを備える第2の表面を有する第2のガラス基板を用意する工程と、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを、前記第1の表面と前記第2の表面とが対向するように前記封着材料層を介して積層する工程と、前記第1のガラス基板又は前記第2のガラス基板を通して前記封着材料層に光を照射して加熱し、前記封着材料層を溶融させて前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられる電子素子部を封止する封着層を形成する工程とを具備することを特徴としている。
本発明の光加熱封着用ガラスは、比較的少量のTeO2で黒色化されているため、ガラス転移温度の上昇を抑制しつつ、広い波長域で十分な光吸収率を得ることができる。従って、低温での光加熱による封着を実現することが可能となる。
本発明の実施形態による電子デバイスを示す断面図である。 本発明の実施形態による電子デバイスの製造工程を示す断面図である。 図2に示す電子デバイスの製造工程で使用する第1のガラス基板を示す平面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図2に示す電子デバイスの製造工程で使用する第2のガラス基板を示す平面図である。 図5のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施形態による封着用ガラスの波長と光透過率との関係を従来の封着用ガラスと比較して示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態による電子デバイスを示す図、図2は電子デバイスの製造工程を示す図、図3ないし図6はそれに用いるガラス基板の構成を示す図である。図1に示す電子デバイス1は、OELD、FED、PDP、LCD等のFPD、OEL素子等の発光素子を使用した照明装置、あるいは色素増感型太陽電池のような太陽電池等を構成するものである。
電子デバイス1は第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを具備している。第1及び第2のガラス基板2、3は、例えば各種公知の組成を有するソーダライムガラスや無アルカリガラス等で構成される。ソーダライムガラスは80〜90×10-7/℃程度の熱膨張係数を有している。無アルカリガラスは35〜40×10-7/℃程度の熱膨張係数を有している。ただし、ガラス基板2、3の材質は特に限定されるものではない。
第1のガラス基板2の表面2aとそれと対向する第2のガラス基板3の表面3aとの間には、電子デバイス1に応じた電子素子部(図示せず)が設けられる。電子素子部は、例えばOELDやOEL照明であればOEL素子、PDPであればプラズマ発光素子、LCDであれば液晶表示素子、太陽電池であれば色素増感型太陽電池素子(色素増感型光電変換部素子)等を備えている。表示素子、発光素子、色素増感型太陽電池素子等を備える電子素子部は各種公知の構造を有している。この実施形態の電子デバイス1は電子素子部の素子構造に限定されるものではない。
電子デバイス1における電子素子部は、第1及び第2のガラス基板2、3の表面2a、3aの少なくとも一方に形成された素子膜、電極膜、配線膜等により構成される。OELD、FED、PDP等においては、一方のガラス基板3(2)の表面3a(2a)に形成された素子構造体により電子素子部が構成される。この場合、他方のガラス基板2(3)は封止用基板となるが、フィルタ膜等が形成される場合もある。また、LCDや色素増感型太陽電池素子等においては、ガラス基板2、3の各表面2a、3aに素子構造を形成する素子膜、電極膜、配線膜等が形成され、これらにより電子素子部が構成される。
電子デバイス1の作製に用いられる第1のガラス基板2の表面2aには、図3に示すように第1の封止領域4が設けられている。第2のガラス基板3の表面3aには、図5に示すように第1の封止領域4に対応する第2の封止領域5が設けられている。第1及び第2の封止領域4、5は封着層の形成領域(第2の封止領域5については封着材料層の形成領域)となる。第1及び第2の封止領域4、5で囲われた部分が素子領域となり、この素子領域に電子素子部が設けられる。
第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とは、第1の封止領域4を有する表面2aと第2の封止領域5を有する表面3aとが対向するように、所定の間隙を持って配置されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間の間隙は、封着層6で封止されている。封着層6は電子素子部を封止するように、第1のガラス基板2の封止領域4と第2のガラス基板3の封止領域5との間に形成されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間に設けられる電子素子部は、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3と封着層6とで構成されたガラスパネルによって気密封止されている。
封着層6は、第2のガラス基板3の封止領域5上に形成された封着材料層7を溶融・固化させることによって、第1のガラス基板2の封止領域4に固着させた溶融固着層からなるものである。封着材料層7はレーザ光等の光を用いた局所加熱により溶融される。すなわち、電子デバイス1の作製に用いられる第2のガラス基板3の封止領域5には、図5及び図6に示すように枠状の封着材料層7が形成されている。第2のガラス基板3の封止領域5に形成された封着材料層7をレーザ光等で急熱・急冷し、第1のガラス基板2の封止領域5に溶融固着させることによって、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間の空間(素子配置空間)を気密封止する封着層6が形成される。
封着材料層7は、封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の焼成層である。封着材料はその熱膨張率をガラス基板2、3の熱膨張率と整合させる上で、低膨張充填材を含有している。封着材料は低膨張充填材以外の添加材を必要に応じて含有していてもよい。封着材料の主成分としての封着用ガラスには、酸化物基準のモル%表示で、27〜33%のP25、50〜70%のSnO、0.5〜3%のTeO2、0〜10%のZnO、0〜5%のCaO、0〜5%のSrO、0〜5%のB23、0〜5%のGa23、0〜3%のGeO2、0〜3%のIn23、0〜3%のLa23、及び0〜3%のWO3を含む錫−リン酸系ガラス組成物が用いられる。
この実施形態で用いる封着用ガラス(錫−リン酸系ガラス組成物)において、P25はガラス骨格を形成してガラスを安定化させる必須の成分であり、封着用ガラス中に27〜33モル%の範囲で含有させる。P25の含有量が27モル%未満であるとガラス転移温度(Tg)が高くなる。P25の含有量が33モル%を超えると環境(特に水分)に対する耐久性が低下する。ガラスの安定性や環境への耐久性等を考慮して、P25の含有量は特に30〜32モル%の範囲とすることが好ましい。
SnOはガラスの軟化温度を低下させると共に、ガラスの流動性を向上させる必須の成分であり、封着用ガラス中に50〜70モル%の範囲で含有させる。SnOの含有量が50モル%未満であるとガラスの軟化温度が高くなり、封着工程におけるガラスの流動性が低下する。さらに、黒色化したガラスを薄型化した際の光透過率が高くなり、レーザ光等の吸収能が低下するため、レーザ光等による十分な加熱が困難となる。SnOの含有量が70モル%を超えるとガラス化が困難になる。SnOの含有量はP25との合計含有量が85〜99モル%の範囲となるように設定することがより好ましく、これによりガラス転移温度(Tg)をさらに低下させることが可能となる。
TeO2はガラスを黒色化するための必須の成分であり、封着用ガラス中に0.5〜3モル%の範囲で含有させる。TeO2の含有量が0.5モル%未満であるとガラスの光吸収率を十分に向上させることができず、光照射による加熱が不十分となりやすいため、レーザ光等による封着工程の信頼性が低下する。TeO2の含有量が3モル%を超えるとガラス化が困難になる。TeO2の含有量は、特に0.5〜1モル%の範囲とすることが好ましく、これによりガラス転移温度(Tg)をより一層低下させた黒色ガラス、すなわち光吸収率が高いガラスを安定して得ることが可能となる。
上述した3成分(基本成分)で形成されるガラス組成物は、レーザ光等の吸収能に優れると共に、ガラス転移温度(Tg)が低く、低温での光加熱封着用の材料に適したものであるが、さらにZnO、CaO、SrO、B23、Ga23、GeO2、In23、La23、WO3等の任意成分を含有してもよい。ただし、任意成分の合計含有量が多すぎると、ガラスが不安定となってガラス製造時に失透が発生したり、また失透が発生しないまでもガラスの結晶化傾向が強くなりすぎて、加熱途中にガラスが軟化流動せずに結晶化してしまうおそれがあるため、任意成分の合計含有量は20モル%以下とすることが好ましく、より好ましくは15モル%以下、特に好ましくは12モル%以下である。
ZnOはガラスの耐水性を向上させ、また熱膨張係数を低下させる等の効果を有するため、0〜10モル%の範囲で含有させることが好ましい。ZnOの含有量が10モル%を超えると失透が発生しやすくなる。ZnOによるガラスの耐水性向上効果を得る上で、ZnOの含有量は1モル%以上とすることが好ましい。なお、ZnOの含有量はSnOの含有量の1/7以下とすることが好ましい。ZnOの含有量がSnOの含有量の1/7を超えるとガラスの軟化温度が高くなりすぎたり、結晶化が促進されたりするおそれがある。
CaOはガラスの結晶化を抑制すると共に、熱膨張係数を低下させる成分であり、0〜5モル%の範囲で含有させることが好ましい。CaOの含有量が5モル%を超えるとガラスが不安定になる。CaOによる結晶化の抑制効果を得る上で、CaOの含有量は0.5モル%以上とすることが好ましく、より好ましくは1モル%以上である。特に、CaOの含有量を0.5〜3モル%の範囲とすることで、広い温度範囲での封着が可能になる。
23はCaOによる結晶化抑制をサポートする成分として5モル%以下の範囲で含有させてもよい。B23の含有量が5モル%を超えると、ガラスの屈折率が小さくなる上に、耐水性等の化学的耐久性が低下するおそれがある。
SrOはガラスの結晶化を抑制する成分として5モル%以下の範囲で含有させてもよい。SrOの含有量が5モル%を超えると、ガラスが不安定になったり、また熱膨張係数が大きくなりすぎるおそれがある。
Ga23は耐水性を向上させると共に、ガラスを安定化させる成分として5モル%以下の範囲で含有させてもよい。Ga23の含有量が5モル%を超えると、ガラスの軟化温度が高くなり、ガラス転移温度(Tg)が例えば310℃を超えるおそれがあるため、低温での封着性が低下する。Ga23の含有量は4モル%以下とすることがより好ましく、特に3モル%以下とすることが望ましい。
GeO2は耐水性を向上させると共に、ガラスを安定化させる成分として3モル%以下の範囲で含有させてもよい。GeO2の含有量が3モル%を超えると、ガラスの軟化温度が高くなり、ガラス転移温度(Tg)が例えば310℃を超えるおそれがある。GeO2の含有量は2モル%以下とすることがより好ましく、特に1モル%以下とすることが望ましい。
In23は耐水性を向上させると共に、ガラスを安定化させる成分として3モル%以下の範囲で含有させてもよい。In23の含有量が3モル%を超えると、ガラスの軟化温度が高くなり、ガラス転移温度(Tg)が例えば310℃を超えるおそれがあるため、低温での封着性が低下する。In23の含有量は2モル%以下とすることがより好ましく、特に1モル%以下とすることが望ましい。
La23は耐水性を向上させると共に、ガラスを安定化させる成分として3モル%以下の範囲で含有させてもよい。La23の含有量が3モル%を超えると、ガラスの軟化温度が高くなり、ガラス転移温度(Tg)が例えば310℃を超えるおそれがあるため、低温での封着性が低下する。La23の含有量は2モル%以下とすることがより好ましく、特に1モル%以下とすることが望ましい。
WO3は耐水性を向上させると共に、ガラスを安定化させる成分として3モル%以下の範囲で含有させてもよい。WO3の含有量が3モル%を超えると、ガラスの軟化温度が高くなり、ガラス転移温度(Tg)が例えば310℃を超えるおそれがあるため、低温での封着性が低下する。WO3の含有量は2モル%以下とすることがより好ましく、特に1モル%以下とすること望ましい。
封着用ガラスとして用いる錫−リン酸系ガラス組成物は、上記した各成分から実質的になるものであるが、その目的を損なわない範囲でその他の成分、例えばMgO、Bi23、Y23、Gd23、Ce23、CeO2、TiO2、Ta25等を含有していてもよい。なお、封着用ガラスはPbOを実質的に含有しないことが好ましい。さらに、封着用ガラスはLi2O、Na2O、K2O等を実質的に含有しないことが好ましい。これらの化合物がガラス中に有意な量で存在すると、封着時に電子素子部の電極や配線等にイオン拡散し、電子素子部に劣化や特性低下が生じるおそれがある。
上述した錫−リン酸系ガラス組成物において、ガラスが黒色になる理由は必ずしも十分に判明していないが、ガラス作製工程中の高温溶融状態でTe4+イオンの一部、あるいはTe4+イオン及びSn2+イオンの一部が準安定な価数になり、局所的に半導体類似の構造が生じるためと考えられる。TeO2により黒色化したガラスは、例えば400〜1600nmの広い波長範囲で十分な光吸収率を示すことから、レーザ光源や高輝度光源から照射される光ビームで良好に加熱することができる。この実施形態の錫−リン酸系ガラス組成物は、それをガラス化して鏡面研磨した厚さ2mmの板にしたとき、400〜1600nmの波長範囲での直線光透過率が10%以下の光吸収能を有するものである。
図7はP25とSnOを主成分とするガラス組成物にTeO2を配合して作製したガラスの光透過率を、TeO2を配合していないガラス、またTeO2に代えてFe23やCuOを配合したガラスの光透過率と比較して示す図である。図7から明らかなように、TeO2を配合したガラスは400〜1600nmの広い波長範囲で光透過率が低く、具体的には10%以下となっていることが分かる。これに対して、Fe23を配合したガラスは1050nm付近で光透過率が低下しており、例えばNd:YAGレーザ光等を吸収することができるものの、TeO2を配合したガラスに比べて透過光強度が低下する波長範囲が狭く、また光透過率の低下は不十分であることが分かる。また、CuOを配合したガラスの光透過率は配合前のガラスに対して紫外吸収端が長波長側になっているものの、ほとんど変わらないことが分かる。
さらに、TeO2含有の錫−リン酸系ガラス組成物は、比較的少量のTeO2で黒色化が可能であるため、基本成分(P25やSnO)による低い軟化温度を維持することができ、またガラス転移温度(Tg)の上昇等を抑制することができる。封着用ガラスのガラス転移温度(Tg)は240〜310℃の範囲であることが好ましい。この実施形態の錫−リン酸系ガラス組成物からなる封着用ガラスを用いることによって、レーザ光源や高輝度光源から照射される光ビームによる封着温度を低温化することが可能となる。また、従来の錫−リン酸系ガラス組成物に比べて結晶化しにくいため、封着材料のペーストを封着工程に適用することが可能となる。これは封着工程の量産性の向上に寄与する。
封着材料は上述した封着用ガラス(錫−リン酸系ガラス組成物)と低膨張充填材とを含有している。低膨張充填材としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、珪酸ジルコニウム、チタン酸アルミニウム、ムライト、コージェライト、ユークリプタイト、スポジュメン、リン酸ジルコニウム系化合物、酸化錫系化合物、及び石英固溶体から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。リン酸ジルコニウム系化合物としては、(ZrO)227、NaZr2(PO43、KZr2(PO43、Ca0.5Zr2(PO43、Na0.5Nb0.5Zr1.5(PO43、K0.5Nb0.5Zr1.5(PO43、Ca0.25Nb0.5Zr1.5(PO43、NbZr(PO43、Zr2(WO3)(PO42、これらの複合化合物が挙げられる。低膨張充填材とは封着材料の主成分である封着ガラスより低い熱膨張係数を有するものである。
低膨張充填材の含有量は封着材料に対して0.1〜50体積%の範囲とすることが好ましい。低膨張充填材の含有量が0.1体積%未満であると、封着材料の熱膨張係数を十分に低下させることができない。封着材料の熱膨張係数が大きいと、光ビームによる局所的な急熱・急冷プロセスに起因してガラス基板2、3と封着層6との接着界面やその近傍に残留応力が生じやすい。接着界面やその近傍に生じる残留応力は、ガラス基板2、3や封着層6にクラックや割れ等を生じさせたり、またガラス基板2、3と封着層6との接着強度や接着信頼性を低下させる原因となる。低膨張充填材の含有量が50体積%を超えると、封着材料の溶融時の流動性が低下して、ガラス基板2、3と封着層6のクラックや割れが生じたり、ガラス基板と封着層との接着強度や接着信頼性の低下が生じやすくなる。
上述したように、この実施形態の錫−リン酸系ガラス組成物からなる封着ガラスを含有する封着材料は、封着ガラスが広い波長範囲で十分な光吸収率を有し、かつガラス転移温度(Tg)が低いことから、レーザ光源や高輝度光源から照射される光ビームを用いた封着工程を低温で実施することができる。また、封着ガラス自体が十分な光吸収率を有するため、別途光吸収材を添加する必要がなく、光吸収材を添加した場合に比べて封着工程時の封着材料の流動性を高めることができる。従って、封着層6の形成温度(封着温度)の低温化と封着層6による気密封止性の向上とを両立させることが可能となる。
この実施形態の電子デバイス1は、例えば以下のようにして作製される。まず、図2(a)に示すように、第1のガラス基板2と封着材料層7を有する第2のガラス基板3とを用意する。封着材料層7は、封着ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料をビヒクルと混合して封着材料ペーストを調製し、これを第2のガラス基板3の封止領域5に塗布した後に乾燥及び焼成することにより形成される。封着ガラスと低膨張充填材の具体的な構成は前述した通りである。
封着材料ペーストの調製に用いられるビヒクルとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、オキシエチルセルロース、ベンジルセルロース、プロピルセルロース、ニトロセルロース等の樹脂を、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート等の溶剤に溶解したもの、またメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリテート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート等のアクリル系樹脂を、メチルエチルケトン、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート等の溶剤に溶解したものが挙げられる。
封着材料ペーストの粘度は、ガラス基板3に塗布する装置に対応した粘度に合わせればよく、樹脂(バインダ成分)と溶剤の割合や封着材料とビヒクルの割合により調整することができる。封着材料ペーストには、希釈用の溶剤、消泡剤や分散剤のようなガラスペーストで公知の添加物を加えてもよい。封着材料ペーストの調製には、撹拌翼を備えた回転式の混合機やロールミル、ボールミル等を用いた公知の方法を適用することができる。
第2のガラス基板3の封止領域5に封着材料ペーストを塗布し、これを乾燥させて封着材料ペーストの塗布層を形成する。封着材料ペーストは、例えばスクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法を適用して第2の封止領域5上に塗布したり、あるいはディスペンサ等を用いて第2の封止領域5に沿って塗布する。封着材料ペーストの塗布層は、例えば120℃以上の温度で10分以上乾燥させることが好ましい。乾燥工程は塗布層内の溶剤を除去するために実施するものである。塗布層内に溶剤が残留していると、その後の焼成工程でバインダ成分を十分に除去することができないおそれがある。
上記した封着材料ペーストの塗布層を焼成して封着材料層7を形成する。焼成工程は、まず塗布層を封着材料の主成分である封着用ガラス(錫−リン酸系ガラス組成物)のガラス転移温度(Tg)以下の温度に加熱し、塗布層内のバインダ成分を除去した後、封着用ガラスの軟化温度以上の温度に加熱し、封着材料を溶融してガラス基板3に焼き付ける。このようにして、封着材料の焼成層からなる封着材料層7を形成する。
次に、図2(b)に示すように、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを、それらの表面2a、3a同士が対向するように封着材料層7を介して積層する。次いで、図2(c)に示すように、第2のガラス基板3(又は第1のガラス基板2)を通して封着材料層7にレーザ光等の光ビーム8を照射する。光ビーム8は、例えば枠状の封着材料層7に沿って走査しながら照射される。レーザ光は特に限定されず、半導体レーザ、炭酸ガスレーザ、エキシマレーザ、YAGレーザ、HeNeレーザ等からのレーザ光が使用される。光ビーム8レーザ光に限らず、高輝度光源から出射される光ビームであってもよい。
封着材料層7はそれに沿って走査される光ビーム8が照射された部分から順に溶融し、光ビーム8の照射終了と共に急冷固化されて第1のガラス基板2に固着する。そして、封着材料層7の全周にわたって光ビーム8を照射することによって、図2(d)に示すように第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間を封止する封着層6が形成される。このようにして、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3と封着層6とで構成したガラスパネルで電子素子部を気密封止した電子デバイス1を作製する。なお、封着用ガラスは電子デバイス1の封着に限らず、電子部品パッケージ、照明用バルブ、複層ガラスのようなガラス部材等の封着にも適用することが可能である。
次に、本発明の具体的な実施例及びその評価結果について述べる。なお、以下の説明は本発明を限定するものではない。
(実施例1〜31)
表1〜3に示す組成となるように、Sn227、SnO、ZnO、TeO2、Zn(PO32、Ca(PO32、SrCO3、B23、Ga23、GeO2、In23、La23、及びWO3の各原料粉末を全成分の合計量が200gとなるように調合し、これら調合物を十分に混合した。各混合粉末を石英製のルツボに入れ、石英製の蓋をして950℃の電気炉で30分間溶融した。この後、蓋を外して融液をカーボン板上に流し出して急冷することによって、それぞれガラスを得た。なお、以上の工程は全て乾燥窒素雰囲気のグローブボックス中で実施した。
得られた各ガラスについて、ガラス転移温度(Tg)及び光透過率を以下のようにして測定した。ガラス転移温度(Tg)は、粉末状に加工したサンプル250mgを白金パンに充填し、示差熱分析装置(理学社製、製品名:Thermo Plus TG8110)により10℃/分の昇温速度で測定した。光透過率は、ガラスを2mmの厚さに加工し、表裏面を鏡面加工したサンプルについて、400〜1600nmの波長範囲の直線光透過率を分光光度計(パーキンエルマー社製、製品名:ラムダ950)で測定した。各ガラスのガラス転移温度(Tg)と光透過率を表1〜3に併せて示す。
(比較例1〜4)
表3に示すように、TeO2を配合していない調合物(比較例1〜2)と、TeO2に代えてFe23(比較例3)及びCuO(比較例4)を配合した調合物を用いて、実施例1と同様にしてガラスを作製した。これらガラスについても、ガラス転移温度(Tg)及び光透過率を実施例1と同様にして測定した。それらの結果を表3に併せて示す。
Figure 2012031002
Figure 2012031002
Figure 2012031002
表1〜3から明らかなように、実施例1〜31によるガラスはいずれも光透過率が低く、広い波長範囲で十分な光吸収能を有することが分かる。また、TeO2を配合していない比較例1〜2と比べて、ガラス転移温度(Tg)の上昇も極僅かであることが分かる。従って、実施例1〜31のガラス組成物は、レーザ光等の光ビームで加熱する封着用ガラスに好適であることが分かる。
(実施例32)
上記実施例1で作製した黒色のガラスを粉砕及び篩分し、平均粒径が6μm程度(最大粒径40〜70μm)の錫−リン酸系ガラス粉末を得た。次いで、錫−リン酸系ガラス粉末60質量%とリン酸ジルコニウム粉末40質量%とを混合して封着材料(封着用ガラス材料)を作製した。この封着材料90質量%とビヒクル10質量%とを混合して封着材料ペーストを調製した。ビヒクルはバインダ成分としてニトロセルロース(1.2質量%)をブチルカルビトールアセテート等の溶剤(98.8質量%)に溶解したものである。
次に、ソーダライムガラスからなるガラス基板に線幅1mmとなるように封着材料ペーストをスクリーン印刷法で塗布した後、120℃×10分の条件で乾燥した。乾燥後の封着材料ペーストの塗布層を昇温速度15℃/分で250℃まで昇温して脱バインダ処理した後、昇温速度30℃/分で460℃まで昇温し、この温度で10分間保持して焼成した。このようにして、膜厚が65μmの封着材料層を形成した。
上記した封着材料層を形成したガラス基板と、同組成のソーダライムガラスからなるガラス基板とを積層して試験用サンプルを作製した。次に、ガラス基板を通して封着材料層に対して、波長940nmの半導体レーザを5mm/秒の走査速度で走査しながら照射し、封着材料層を溶融並びに急冷固化することによって、ガラス基板の封着試験を行った。表4に各出力の半導体レーザによる封着試験結果を示す。
(実施例33)
実施例32と同様に、実施例2の黒色のガラスを用いて試験用サンプルを作製した。ただし、焼成後の封着材料層の膜厚は52μmとした。次いで、ガラス基板を通して接着材料層に対して、波長940nmの半導体レーザを5mm/秒の走査速度で走査しながら照射し、封着材料層を溶融並びに急冷固化することによって、ガラス基板の封着試験を行った。表4に各出力の半導体レーザによる封着試験結果を示す。
Figure 2012031002
表4から明らかなように、実施例1の黒色ガラスを用いた場合には、出力70〜150Wの範囲で良好に接着(封着)することができた。この試験ではガラス基板が割れる条件はなく、高出力にも対応できる封着用ガラスであることが確認された。また、実施例2の黒色ガラスを用いた場合には、出力70W以下では接着不足であったものの、出力75〜150Wの範囲で良好に接着(封着)することができた。この試験ではガラス基板が割れる条件はなく、高出力にも対応できる接着用ガラスであることがわかった。これら実施例の結果から明らかなように、実施例の封着用ガラスを用いて作製したガラスパネルは、各種に電子デバイスに有効であることが分かる。
1…電子デバイス、2…第1のガラス基板、2a…第1の表面、3…第2のガラス基板、3a…第2の表面、4…第1の封止領域、5…第2の封止領域、6…封着層、7…封着材料層、8…光ビーム。

Claims (10)

  1. 酸化物基準のモル%表示で、27〜33%のP25、50〜70%のSnO、0.5〜3%のTeO2、0〜10%のZnO、0〜5%のCaO、0〜5%のSrO、0〜5%のB23、0〜5%のGa23、0〜3%のGeO2、0〜3%のIn23、0〜3%のLa23、及び0〜3%のWO3を含むガラス組成物からなることを特徴とする光加熱封着用ガラス。
  2. 前記ガラス組成物をガラス化して鏡面研磨した厚さ2mmの板にしたとき、400〜1600nmの波長範囲での直線光透過率が10%以下であることを特徴とする請求項1記載の光加熱封着用ガラス。
  3. 前記ガラス組成物のP25とSnOの合計含有量が、酸化物基準のモル%表示で85〜99%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の光加熱封着用ガラス。
  4. 前記ガラス組成物のP25の含有量が、酸化物基準のモル%表示で30〜32%の範囲であることを特徴する請求項1乃至3のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラス。
  5. 前記ガラス組成物のCaOの含有量が、酸化物基準のモル%表示で0.5〜3%の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラス。
  6. ガラス転移温度が240〜310℃の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラス。
  7. 封止領域を有するガラス基板と、
    前記ガラス基板の前記封止領域上に設けられ、請求項1乃至6のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の焼成層からなる封着材料層と
    を具備することを特徴とする封着材料層付きガラス部材。
  8. 前記低膨張充填材は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、珪酸ジルコニウム、チタン酸アルミニウム、ムライト、コージェライト、ユークリプタイト、スポジュメン、リン酸ジルコニウム系化合物、酸化錫系化合物、石英固溶体、及びマイカから選ばれる少なくとも1種からなり、前記封着材料は前記低膨張充填材を0.1〜50質量%の範囲で含有することを特徴とする請求項7記載の封着材料層付きガラス部材。
  9. 第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板と、
    前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域を備える第2の表面を有し、前記第2の表面が前記第1の表面と対向するように、前記第1のガラス基板上に所定の間隙を持って配置された第2のガラス基板と、
    前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられた電子素子部と、
    前記電子素子部を封止するように、前記第1のガラス基板の前記第1の封止領域と前記第2のガラス基板の前記第2の封止領域との間に形成され、請求項1乃至6のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の溶融固着層からなる封着層と
    を具備することを特徴とする電子デバイス。
  10. 第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板を用意する工程と、
    前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域と、前記第2の封止領域上に形成され、請求項1乃至6のいずれか1項記載の光加熱封着用ガラスと低膨張充填材とを含有する封着材料の焼成層からなる封着材料層とを備える第2の表面を有する第2のガラス基板を用意する工程と、
    前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを、前記第1の表面と前記第2の表面とが対向するように前記封着材料層を介して積層する工程と、
    前記第1のガラス基板又は前記第2のガラス基板を通して前記封着材料層にレーザ光を照射して加熱し、前記封着材料層を溶融させて前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられる電子素子部を封止する封着層を形成する工程と
    を具備することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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