JP2012030631A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012030631A
JP2012030631A JP2010170259A JP2010170259A JP2012030631A JP 2012030631 A JP2012030631 A JP 2012030631A JP 2010170259 A JP2010170259 A JP 2010170259A JP 2010170259 A JP2010170259 A JP 2010170259A JP 2012030631 A JP2012030631 A JP 2012030631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
supply line
voltage
control circuit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010170259A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Furuta
拓也 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010170259A priority Critical patent/JP2012030631A/ja
Publication of JP2012030631A publication Critical patent/JP2012030631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】車両用制御装置において、電圧安定化回路が停車中に消費する無駄な暗電流を低減すること。
【解決手段】ECU1は、バッテリに繋がる第1給電ラインL1とその後段の第2給電ラインL2との電気的な接続と遮断とを切り替える昇圧入力リレー11と、第2給電ラインL2と制御回路11への給電ラインである第3給電ラインL3との間に設けられた電圧安定化回路12と、第1給電ラインL1と第3給電ラインL3とを電気的に接続するバイパス給電ラインL4とを備える。制御回路11は、エンジン停止の状態と、始動用モータの作動を開始するために必要な始動前操作の状態とに応じて、昇圧入力リレー11を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリからエンジンの始動に作用する機器への給電を制御する制御回路を備えた車両用制御装置に関する。
昨今、車両の典型例である自動車は、イモビライザ、スマートエントリーシステム及びカーセキュリティーシステムなどのように、停車中においてもバッテリの電力を消費する多数の電装部品が搭載される場合が多い。従って、長期の駐車中におけるバッテリ上がりの防止のため、自動車に搭載される制御回路などの電装部品において、停車中における暗電流を極力低減することが重要である。
一方、自動車は、走行系の制御回路及び電源系の制御回路などの各種の制御回路を備える車両用制御装置を備える。車両用制御装置は、一般に、ECU(Electric Control Unit)などと称される。例えば、電源系の制御回路は、エンジンの始動に作用する始動用モータ及びイグニッションコイルなどの機器及びその他の機器への給電を制御する回路である。以下、始動用モータ及びイグニッションコイルなど、エンジンの始動に作用する機器のことを、エンジン始動関連機器と称する。
始動用モータは、起動電力が大きな負荷であり、エンジンの回転に連動して発電するオルタネータが未だ作動していない停車中に起動される。そして、始動用モータの作動中に、バッテリの出力電圧が、制御回路が正常に動作できなくレベルまで一時的に低下する場合がある。そのため、自動車は、制御回路に印加される電圧を調整する電圧安定化回路を備える。電圧安定化回路は、昇圧回路及び昇圧制御回路を含む。
昇圧回路は、バッテリの出力電圧を昇圧し、昇圧後の電圧を制御回路に供給する回路である。昇圧制御回路は、バッテリの出力電圧を検出し、検出された電圧に応じて昇圧回路を制御することにより、制御回路に対する供給電圧を、バッテリの出力電圧とするか昇圧後の電圧とするかを制御する回路である。自動車は、電圧安定化回路を備えることにより、始動用モータの作動中においても制御回路に印加される電圧が安定し、エンジン始動関連機器が正しく制御される。
自動車における電圧安定化回路は、例えば、特許文献1において、電源管理装置21、昇圧回路25及び電圧センサ16として示されている。
特開2007−285241号公報
ところで、スマートエントリーシステムを備える自動車においては、機械的なキーの操作に連動する機械的なスイッチを通じて制御回路への給電のON/OFFを切り替えることができない。そのため、従来、スマートエントリーシステムを備える自動車においては、電源系の制御回路及びその制御回路に印加される電圧を生成する電圧安定化回路は、常時通電された状態である。
しかしながら、電圧安定化回路における昇圧制御回路は、常にバッテリの出力電圧を監視するため、始動用モータが停止中であり、バッテリの出力電圧が十分に高い場合であっても、電圧検出のための電力が消費される。即ち、従来の車両用制御装置は、停車中において無駄な暗電流が生じるという問題点があった。
本発明の目的は、車両用制御装置において、電圧安定化回路が停車中に消費する無駄な暗電流を低減することである。
本発明に係る車両用制御装置は、以下に示す各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、バッテリからエンジンの始動に作用する機器への給電を制御する第1制御回路である。
(2)第2の構成要素は、入力される制御信号に従って、バッテリに繋がる第1給電ラインとその後段の第2給電ラインとの電気的な接続と遮断とを切り替えるスイッチである。
(3)第3の構成要素は、第2給電ラインと第1制御回路への給電ラインである第3給電ラインとの間に設けられ、第2給電ラインに印加されている第1電圧を検出しつつ第1電圧の検出結果に応じて第1電圧又は第1電圧を昇圧した第2電圧を前記第3給電ラインへ出力する電圧安定化回路である。
(4)第4の構成要素は、第1給電ラインと第3給電ラインとを電気的に接続するバイパス給電ラインである。
(5)第5の構成要素は、予め定められた制御規則に従ってスイッチに対して制御信号を出力する第2制御回路である。
また、本発明に係る車両用制御回路において、第1制御回路が第2制御回路を兼ねることが考えられる。
また、本発明に係る車両用制御回路において、第2制御回路は、例えば、少なくともエンジンの停止中に始動用モータの作動を開始するために必要な所定の始動前操作が検出された後、始動用モータの作動が開始する前にスイッチを遮断状態から接続状態へ切り替える制御信号を出力する。さらに、第2制御回路は、例えば、少なくともエンジンが停止中であり、かつ、始動前操作が検出されていないことを条件にスイッチを接続状態から遮断状態へ切り替える制御信号を出力する。
本発明によれば、始動用モータの作動によるバッテリの出力電圧の降下を考慮する必要がない場合に、スイッチ制御によりバッテリから電圧安定化回路への給電ラインを遮断することができる。また、電圧安定化回路への給電ラインが遮断されているときは、制御回路(第1制御回路)は、バッテリから、電圧安定化回路をバイパスする給電ラインを通じて給電される。従って、本発明によれば、停車中において電圧安定化回路が消費する無駄な暗電流を低減することができる。
本発明の実施形態に係る車両用制御装置の一例であるECU1の主要部のブロック図である。 ECU1における昇圧入力リレーの制御手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、図1に示されるブロック図を参照しつつ、本発明の実施形態に係る車両用制御装置の一例であるECU1の主要部の構成について説明する。ECU1は、自動車(車両)に搭載され、自動車における直流電源であるバッテリ9からエンジン始動関連機器40への給電を制御する機能を備えた制御装置である。
図1に示されるように、ECU1が搭載される自動車は、バッテリ9と、エンジンの始動又は停止に関連する操作を検出する操作スイッチ21,23,24,25と、エンジンの始動に作用する機器であるエンジン始動関連機器40とを備える。操作スイッチは、例えば、エンジンスイッチ21、シフトポジションスイッチ23、パーキングブレーキスイッチ24及びブレーキスイッチ25などである。
エンジンスイッチ21は、エンジンを始動するために操作される押しボタン式のスイッチである。このような押しボタン式のエンジン始動用のスイッチは、一般に、スマートエントリーシステムを搭載する自動車に設けられている。また、シフトポジションスイッチ23は、シフトレバーが、パーキング、ニュートラル、ドライブ及びリアなどの複数の選択ポジションのうちのいずれに移動されているかを検出するマイクロスイッチである。また、パーキングブレーキスイッチ24及びブレーキスイッチ25は、パーキングブレーキ及び常用ブレーキ各々の操作状態(ON/OFF)を検出するマイクロスイッチである。
また、エンジン始動関連機器40は、スタータなどと称される始動用モータ41及びイグニッションコイル42などを含む。さらに、ECU1が搭載される自動車は、入力される制御信号(ON信号又はOFF信号)に従って、バッテリ9からエンジン始動関連機器40各々への給電ラインの電気的な接続及び遮断を切り替えるスイッチであるエンジン始動系リレー30を備える。図1には、エンジン始動系リレー30の例として、始動用モータ41及びイグニッションコイル42各々への給電ラインに設けられた始動用モータ給電リレー31及びイグニッションリレー32が示されている。
また、ECU1が搭載される自動車は、エンジンの動作状況を検出するエンジンECU22を備える。
また、図1に示されるように、ECU1は、昇圧入力リレー11と、電圧安定化回路12と、電源回路13と、制御回路14と、リレー駆動回路15とを備える。なお、ECU1は、図1に示される構成要素の他、一般的なECUが備える他の構成要素も備える。
制御回路14は、マイクロコンピュータ又はDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサ、及びそのプロセッサにより実行される制御プログラムを記憶する不揮発性メモリなどを備え、プロセッサが制御プログラムを実行することにより、自動車が備える各種の機器を制御する回路である。
例えば、制御回路14は、操作スイッチ21,23,24,25及びエンジンECU22の検出信号を入力し、それら検出信号の状態を入力とする予め定められた制御規則に従って、バッテリ9からエンジン始動関連機器40への給電を制御する。その際、制御回路14は、リレー駆動回路15を通じて、エンジン始動系リレー30に対する制御信号の状態(ON/OFF)を切り替えることにより、バッテリ9からエンジン始動関連機器40各々に対して給電するか否かを制御する。
さらに、制御回路14は、操作スイッチ21,23,24,25及びエンジンECU22の検出信号の状態を入力とする予め定められた制御規則に従って、昇圧入力リレー11に対する制御信号を出力する。昇圧入力リレー11の制御の具体例については後述する。なお、制御回路14は、バッテリ9からエンジン始動関連機器40への給電を制御する第1制御回路の一例であるとともに、第1給電ラインL1と第2給電ラインL2との間のスイッチ(昇圧入力リレー11)を制御する第2制御回路の一例でもある。
リレー駆動回路15は、制御回路14からの制御指令に従って、リレーに対して制御信号を出力する回路である。図1に示される例では、エンジン始動系リレー30及び昇圧入力リレー11が、制御回路14からリレー駆動回路15を通じて供給される制御信号に従って動作する。リレー駆動回路15は、後述する第3給電ラインL3を通じて電力が供給される。
昇圧入力リレー11は、制御信号に従って動作するスイッチの一例であり、バッテリ9の正極端子に繋がる第1給電ラインL1と、その後段の第2給電ラインL2との間に設けられている。そして、昇圧入力リレー11は、入力される制御信号(ON信号又はOFF信号)に従って、バッテリ9に繋がる第1給電ラインL1とその後段の第2給電ラインL2との電気的な接続と遮断とを切り替える。なお、FET(Field Effect Transistor)などのトランジスタが、昇圧入力リレー11に代わるスイッチとして採用されることも考えられる。
電圧安定化回路12は、昇圧入力リレー11の二次側に繋がる第2給電ラインL2と、制御回路14への給電ラインである第3給電ラインL3との間に設けられている。電圧安定化回路12は、第2給電ラインL2を通じて入力される電力により動作する。従って、昇圧入力リレー11は、入力される制御信号に従って、電圧安定化回路12に対して給電するか否かを切り替えるスイッチであるともいえる。
そして、電圧安定化回路12は、昇圧入力リレー11が接続状態(ON状態)であるとき、即ち、給電されているときに、第2給電ラインL2に印加されている一次側の電圧を検出しつつ、その一次側の電圧の検出結果に応じて、一次側の電圧又はその一次側の電圧を昇圧した電圧を第3給電ラインL3へ出力する。ここで、昇圧入力リレー11が接続状態(ON状態)である場合、電圧安定化回路12において、一次側の電圧はバッテリ9の出力電圧Vbである。また、二次側の電圧は、一次側の電圧Vbと同じであるか、又は一次側の電圧Vbよりも高い昇圧後の電圧Vuである。
より具体的には、電圧安定化回路12は、昇圧回路121及び昇圧制御回路122を含む。昇圧回路121は、第2給電ラインL2に印加されている電圧である一次側の電圧Vbを昇圧し、昇圧後の電圧Vuを二次側の第3給電ラインL3へ出力する回路である。昇圧回路121は、例えば、並列接続された昇圧IC及びインダクタを備える。そして、昇圧ICが動作しているときには、一次側の電圧よりも高い電圧Vuが二次側の電圧として出力される。一方、昇圧ICが動作していないときには、一次側の電圧Vbがインダクタを通じてそのまま二次側の電圧として出力される。
昇圧制御回路122は、第2給電ラインL2に印加されている一次側の電圧Vbを検出する電圧検出器123を備える。そして、昇圧制御回路122は、電圧検出器123の検出電圧が予め設定された下限電圧未満である場合に昇圧回路121における昇圧ICを動作させる。これにより、第3給電ラインL3に繋がる二次側の電圧は、第2給電ラインL2の電圧Vbよりも高い電圧Vuへ昇圧される。また、昇圧制御回路122は、電圧検出器123の検出電圧が下限電圧以上である場合には、昇圧回路121における昇圧ICの動作を停止させる。これにより、第3給電ラインL3に繋がる二次側の電圧は、第2給電ラインL2の電圧Vbと等しくなる。
また、ECU1において、第1給電ラインL1と第3給電ラインL3とは、バイパス給電ラインL4によって電気的に接続されている。また、バイパス給電ラインL4の途中には、ダイオード16が設けられている。即ち、第1給電ラインL1と第3給電ラインL3とは、ダイオード16を介して短絡されている。
また、昇圧入力リレー11の一次側端子から電圧安定化回路12の二次側端子に至る給電ラインの入力部及び出力部にも、ダイオード17,18が設けられている。これらのダイオード16〜18は、バッテリ9及び電圧安定化回路12に対して電流が逆流することを防止する機能を果たす。
以上に示した回路により、昇圧入力リレー11が接続状態(ON状態)であるときは、第3給電ラインL3の入力部の電圧Voは、バッテリ9の出力電圧Vbのレベルに応じて、バッテリ9の出力電圧Vbと同じ電圧、又は、昇圧後の電圧Vuのいずれかとなる。一方、昇圧入力リレー11が遮断状態(OFF状態)であるときは、第3給電ラインL3の入力部の電圧Voは、バッテリ9の出力電圧Vbと同じ電圧となる。
電源回路13は、第3給電ラインL3の途中に設けられている。この電源回路13は、バイパス給電ラインL4及び電圧安定化回路12に繋がる一次側の電圧Voを降圧し、降圧後の電圧Vcを、制御回路14の給電ポートに繋がる二次側へ出力する回路である。この電源回路13により、制御回路14に供給される二次側の電圧Vcが、制御回路14の許容電圧範囲内に維持される。ここで、制御回路14の許容電圧範囲とは、制御回路14が正常に動作するために許容される電圧の範囲である。但し、電源回路13は、一次側の電圧Voが所定の限界電圧Vx未満である場合には、二次側の電圧Vcを制御回路14の許容電圧範囲内に維持することができない。
従って、昇圧制御回路122が電圧検出器123を通じて監視する下限電圧は、少なくとも電源回路13の限界電圧Vx以上であり、さらに、昇圧入力リレー11、始動用モータ給電リレー31及びイグニッションリレー32の動作限界電圧が考慮された電圧に設定される。これにより、昇圧入力リレー11が接続状態である場合、バッテリ9の出力電圧Vbが、定格電圧から電源回路13の限界電圧Vxを下回る電圧まで変化した場合でも、制御回路14に供給される電圧Vcは、制御回路14の許容電圧範囲内に維持される。
一方、昇圧入力リレー11が遮断状態である場合、バッテリ9の出力電圧Vbが、電源回路13の限界電圧Vx以上である場合には、制御回路14に供給される電圧Vcは、制御回路14の許容電圧範囲内に維持される。しかしながら、バッテリ9の出力電圧Vbが、電源回路13の限界電圧Vxを下回る電圧まで変化した場合、制御回路14に供給される電圧Vcは、制御回路14の許容電圧範囲を下回り、制御回路14は正常に動作できなくなる。
バッテリ9の蓄電量が極端に低下していない限り、通常の状態においては、バッテリ9の出力電圧Vbは、電源回路13の限界電圧Vxを下回ることはない。従って、昇圧入力リレー11が遮断状態であっても、制御回路14は正常に動作する。しかしながら、バッテリ9の蓄電量が大きく低下していない場合であっても、一時的に大きな電力を消費する始動用モータ41が作動した場合、バッテリ9の出力電圧Vbが、電源回路13の限界電圧Vxを下回る場合がある。
従って、エンジンの停止中において、少なくとも始動用モータ41の動作が開始する直前には、始動用モータ41を含むエンジン始動関連機器40を制御する制御回路14の正常な動作を確保するために、昇圧入力リレー11を接続状態にしておくことが必要である。
次に、図2に示されるフローチャートを参照しつつ、ECU1の制御回路14によって実行される昇圧入力リレー11の制御手順の一例について説明する。以下の説明において、S1〜S5は、処理手順の識別符号を表す。
制御回路14は、昇圧入力リレー11が接続状態(ON状態)であるか遮断状態(OFF状態)であるかを判別し、その判別結果に応じて実行する処理を切り替える(S1)。
昇圧入力リレー11が接続状態(ON状態)である場合、制御回路14は、自動車の状態が、予め定められた運転停止中条件が成立している状態であるか否かを判別する処理を行う(S2)。
運転停止中条件は、自動車のエンジンが停止している状態であり、かつ、始動用モータ41の作動を開始するために必要な操作として予め定められた操作が検出されていないことを示す条件である。以下、始動用モータ41の作動を開始するために必要な予め定められた操作のことを、始動前操作と称する。制御回路14は、エンジンECU22の検出結果に基づいて、エンジンが停止している状態であるか否かを判別する。
また、始動前操作は、少なくともエンジンスイッチ21を押す操作を含む。始動前操作は、例えば、シフトレバーをパーキングに設定する操作、パーキングブレーキをブレーキが効く状態に設定する操作及び常用ブレーキをブレーキが効く状態に設定する操作の全てが行われている状況下で、エンジンスイッチ21を押す操作である。
ステップS2において、制御回路14は、始動前操作に関するシフトレバー、パーキングブレーキ及び常用ブレーキの操作状態、並びにエンジンスイッチ21の操作状態を、各操作スイッチ21,23,24,25状態に基づいて判別する。
なお、上記の始動前操作の例は一例であり、その他の例も考えられる。例えば、始動前操作が、常用ブレーキをブレーキが効く状態に設定する操作が行われている状況下で、エンジンスイッチ21を押す操作であることなども考えられる。また、運転停止中条件が、エンジンが停止していること、及び、始動前操作が検出されていないことに加え、さらに他の条件を含むことも考えられる。例えば、運転停止中条件が、自動車に搭載されている不図示の速度計により、車速がゼロであることが検出されているという条件を含むことも考えられる。
そして、制御回路14は、自動車の状態が運転停止中条件が成立している状態であると判別した場合、リレー駆動回路15を通じて、昇圧入力リレー11に対し、それを接続状態(ON状態)から遮断状態(OFF状態)へ切り替える制御信号を出力する(S3)。
運転停止中条件が成立している状況下では、始動用モータ41の動作は開始されないため、バッテリ9の蓄電量が極端に低下していない限り、バッテリ9の出力電圧Vbは、電源回路13の限界電圧Vx以上に維持される。そのため、ステップS2,S3の処理によって昇圧入力リレー11が遮断状態に切り替えられ、電圧安定化回路12への給電が停止されても、制御回路14へ供給される電圧Vcは、制御回路14の許容電圧範囲内に維持される。
また、運転停止中条件が成立している状況下において、電圧安定化回路12への給電が停止されることにより、電圧安定化回路12によって無駄な暗電流が消費されることが回避される。
一方、昇圧入力リレー11が遮断状態(OFF状態)である場合、制御回路14は、自動車の状態が、予め定められたエンジン始動条件が成立している状態であるか否かを判別する処理を行う(S4)。
エンジン始動条件は、自動車のエンジンが停止している状態であり、かつ、始動用モータ41の作動を開始するために必要な始動前操作が検出されていないことを示す条件である。制御回路14は、ステップS2での処理と同様に、エンジンが停止している状態であるか否かの判別と、始動前操作の有無の検出とを行う。
そして、制御回路14は、自動車の状態がエンジン始動条件が成立している状態であると判別した場合、リレー駆動回路15を通じて、昇圧入力リレー11に対し、それを遮断状態(OFF状態)から接続状態(ON状態)へ切り替える制御信号を出力する(S5)。なお、制御回路14は、ステップS5の処理の後、処理を前述したステップS1へ戻す。
エンジン始動条件が成立している状況下では、制御回路14の制御に従って始動用モータ41の動作が開始し、バッテリ9の出力電圧Vbが一時的に電源回路13の限界電圧Vxを下回る可能性がある。そのような場合であっても、ステップS2,S3の処理によって昇圧入力リレー11が接続状態に切り替えられるため、電圧安定化回路12の作用により、制御回路14へ供給される電圧Vcは、制御回路14の許容電圧範囲内に維持される。
一方、昇圧入力リレー11が遮断状態(OFF状態)であり、かつ、自動車の状態がエンジン始動条件が成立していないと判別された場合、制御回路14は、処理を前述したステップS1へ戻す。
以上に示したように、ECU1によれば、始動用モータ41の作動によるバッテリ9の出力電圧Vbの降下を考慮する必要がない場合に、昇圧入力リレー11の制御により、バッテリ9から電圧安定化回路12への給電ラインが遮断される(S3)。また、電圧安定化回路12への給電ラインが遮断されているときは、制御回路14は、バッテリ9から、電圧安定化回路12をバイパスするバイパス給電ラインL4を通じて給電される。従って、ECU1によれば、停車中において電圧安定化回路12が消費する無駄な暗電流を低減することができる。
以上に示した実施形態では、制御回路14は、エンジン始動関連機器40への給電を制御する回路と、昇圧入力リレー11を制御する回路とを兼ねるが、昇圧入力リレー11を制御する回路が、エンジン始動関連機器40への給電を制御する制御回路14とは別個に設けられることも考えられる。しかしながら、昇圧入力リレー11の制御に必要なセンサは、エンジン始動関連機器40の制御に必要なセンサに含まれるため、制御回路14がエンジン始動関連機器40及び昇圧入力リレー11の両方の制御を兼ねることが望ましい。
1 ECU(車両用制御装置)
9 バッテリ
11 昇圧入力リレー
12 電圧安定化回路
13 電源回路
14 制御回路
15 リレー駆動回路
16〜18 ダイオード
21 エンジンスイッチ
22 エンジンECU
23 シフトポジションスイッチ
24 パーキングブレーキスイッチ
25 ブレーキスイッチ
30 エンジン始動系リレー
31 始動用モータ給電リレー
32 イグニッションリレー
40 エンジン始動関連機器
41 始動用モータ
42 イグニッションコイル
121 昇圧回路
122 昇圧制御回路
123 電圧検出器
L1 第1給電ライン
L2 第2給電ライン
L3 第3給電ライン
L4 バイパス給電ライン
S1〜S5 処理手順(ステップ)

Claims (3)

  1. バッテリからエンジンの始動に作用する機器への給電を制御する第1制御回路を備えた車両用制御装置であって、
    入力される制御信号に従って、前記バッテリに繋がる第1給電ラインとその後段の第2給電ラインとの電気的な接続と遮断とを切り替えるスイッチと、
    前記第2給電ラインと前記第1制御回路への給電ラインである第3給電ラインとの間に設けられ、前記第2給電ラインに印加されている第1電圧を検出しつつ該第1電圧の検出結果に応じて前記第1電圧又は前記第1電圧を昇圧した第2電圧を前記第3給電ラインへ出力する電圧安定化回路と、
    前記第1給電ラインと前記第3給電ラインとを電気的に接続するバイパス給電ラインと、
    予め定められた制御規則に従って前記スイッチに対して前記制御信号を出力する第2制御回路と、を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記第1制御回路が前記第2制御回路を兼ねる、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記第2制御回路は、
    少なくとも前記エンジンの停止中に前記始動用モータの作動を開始するために必要な所定の始動前操作が検出された後、前記始動用モータの作動が開始する前に前記スイッチを遮断状態から接続状態へ切り替える前記制御信号を出力し、
    少なくとも前記エンジンが停止中であり、かつ、前記始動前操作が検出されていないことを条件に前記スイッチを接続状態から遮断状態へ切り替える前記制御信号を出力する、請求項1又は請求項2に記載の車両用制御装置。
JP2010170259A 2010-07-29 2010-07-29 車両用制御装置 Pending JP2012030631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010170259A JP2012030631A (ja) 2010-07-29 2010-07-29 車両用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010170259A JP2012030631A (ja) 2010-07-29 2010-07-29 車両用制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012030631A true JP2012030631A (ja) 2012-02-16

Family

ID=45844611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010170259A Pending JP2012030631A (ja) 2010-07-29 2010-07-29 車両用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012030631A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234015A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両電源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234015A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11752874B2 (en) Power source system
EP3192705B1 (en) Power supply system
CN109416122B (zh) 备用电源装置及备用系统
US20110140518A1 (en) Vehicle power supply apparatus
JP2007203929A (ja) 車両用暗電流測定装置及び車両用電源制御装置
CA2810841A1 (en) Power circuit
JP4708817B2 (ja) 車両用電源システム
JP2014141142A (ja) 車両用電源制御装置
MX2014014242A (es) Circuito de alimentacion vehicular.
CN109689438B (zh) 继电器装置
CN106716802A (zh) 车载用电源装置以及搭载有车载用电源装置的车辆
CN109661330B (zh) 车辆用蓄电装置
US11338748B2 (en) In-vehicle power source control device and in-vehicle power source system
JP2008114678A (ja) 車両用電源装置
CN108432109A (zh) 当电路中存在过压或欠压时控制dc/dc转换器的控制装置
JP2012030631A (ja) 車両用制御装置
JP2013204451A (ja) スタータ駆動装置
JP2020204410A (ja) バックアップ電源装置およびバックアップシステム
US11299115B2 (en) Power storage unit control device
JP2020104736A (ja) 自動運転車両用バックアップ電源装置
JP6331268B2 (ja) 車両電源装置
JP5996386B2 (ja) 充放電制御回路、車両用電源装置及び故障判定方法
JP5440040B2 (ja) 電気負荷制御装置
JP2008074167A (ja) 自動車用電力供給制御装置
JP2015047879A (ja) 電動パワーステアリング制御装置