JP2012030383A - ラミネート装置及びダイヤフラムの取り付け方法 - Google Patents

ラミネート装置及びダイヤフラムの取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】取り付け作業に必要な人間の数を減らし、且つ、取り付け作業に伴う危険を除去する。
【解決手段】ラミネート装置20の上ケース2には、上面、側面、及び下面により囲まれた内部空間により上チャンバ14が形成され、下面側に少なくとも1つの空気孔31が形成される。下ケース3は、上ケース2の下方に配置される。ヒータ盤8は、下ケース3内に配置され、被ラミネート体6を加熱する。上フレーム41は、上ケース2の下面側の縁部に固定される。下フレーム42は、上フレーム41の下面側に、ダイヤフラム5を上フレーム41との間に挟んで固定される。上フレーム41の内側端部は、上ケース2の下面との接触部から上フレーム41の外側に向かって斜め下方に形成された第1テーパ部を有する。下フレーム42の内側端部は、ダイヤフラム5との接触部から下フレーム42の内側に向かって斜め下方に形成された第2テーパ部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラミネート装置及びそのラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法に関し、より詳しくは、太陽電池モジュール等の被ラミネート体にラミネート加工を行うためのラミネート装置及びそのラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法に関する。
一般的に、太陽電池モジュール等の被ラミネート体にラミネート加工を行うためのラミネート装置は、真空下で気泡や水分を除去し、加熱しながらプレスし、ガラス、セル及びバックシートをEVA(Ethylene Vinyl Acetate)樹脂により一体化させて封止する。このようなラミネート装置は、上チャンバを含む上ケースと、下チャンバを含む下ケースと、ダイヤフラムを取り付けるためのフレームと、を備えている。ダイヤフラムには、ブチルゴムやシリコンゴム等の気密性及び耐熱性に優れた素材が使用される。
被ラミネート体にラミネート加工を行うためには、ラミネート装置にダイヤフラムを取り付ける必要がある。また、ダイヤフラムは、高温下で使用されることにより劣化するので、定期的な交換が必要である。例えば、3000〜5000回のラミネート加工毎に又はダイヤフラムシートが破損する毎に、ダイヤフラムを交換する必要がある。取り付けられたダイヤフラムにシワや弛みがあると、ラミネート加工の結果に悪影響を及ぼす。従って、シワや弛みが発生しないようにラミネート装置にダイヤフラムを取り付ける必要がある。
シワや弛みが発生しないようにラミネート装置にダイヤフラムを取り付けるために、従来のラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法では、多数の人間がダイヤフラムの周縁部の把手を持ち、ダイヤフラムが四方に広がるように(すなわち、シワや弛みが発生しないように)その周縁部を引っ張りながら上ケースを下降させ、下降した上ケースとフレームとの間にダイヤフラムを固定する。
従来のラミネート装置について説明する。図10は、従来のラミネート装置1の概略図である。
図10に示すように、ラミネート装置1は、下面が開放された内部空間を有する上ケース2と、上面が開放された内部空間を有する下ケース3と、上ケース2の下面又は下ケース3の上面に取り付けられるフレーム4と、を備える。上ケース2は図示しない昇降装置により上下動が可能に構成されている。
図10では、フレーム4は、ダイヤフラム5の周縁部を支持し、上ケース2に取り付けられる。
上ケース2と下ケース3との間には、被ラミネート体6を支持するための支持台7と、ヒータ盤(第1ヒータ盤)8と、が設けられている。
支持台7は、支柱9によって下ケース3から支持されている。一方、ヒータ盤8は、昇降手段10によって昇降可能に支持されている。
昇降手段10はヒータ盤8を被ラミネート体6に近づけ又は遠ざけ、それにより支持台7を介して被ラミネート体6を好ましい状態で加熱することができる。
上ケース2は排気手段11を有している。一方、下ケース3は排気手段12を有している。図10において真空ポンプは図示を省略しているが、排気手段11,12は排気口、排気管、真空ポンプを含む。
フレーム4の下ケース3との接合面にはシール部材13が設けられ、上ケース2と下ケース3が合着したときに、上ケース2と下ケース3の内部空間が気密になるようにしている。
図10のラミネート装置1によるラミネート加工について説明する。
最初に、上ケース2と下ケース3とは互い離開され、ダイヤフラム5が弛まないように排気手段11によって上ケース2に引きつけられる。
次に、矢印Pに示すように、被ラミネート体6が上ケース2と下ケース3との間に搬入される。被ラミネート体6は、例えば太陽電池モジュールであり、積層体からなり、層の間には熱によって層を溶着する充填剤が配置されている。
被ラミネート体6が支持台7の上に載置されると、上ケース2が下降し、上ケース2と下ケース3とが合着され、上ケース2及び下ケース3の内部にダイヤフラム5によって仕切られた上チャンバ14と下チャンバ15とが形成される。
次に、ヒータ盤8を支持台7に近づけ、被ラミネート体6を加熱するとともに、上チャンバ14内を大気圧に戻し、同時に下チャンバ15内を真空引きする。
これにより、ダイヤフラム5の上面に大気圧がかかり、被ラミネート体6の表面を均等に圧縮する。被ラミネート体6は圧縮されると同時に加熱されることにより、充填剤によって層が一体的に固着し、ラミネートされた積層体になる。
一つの被ラミネート体6のラミネート加工が完了すると、上ケース2と下ケース3とが離開し、次の被ラミネート体6が搬入されて、上記工程を繰り返す。
図10のラミネート装置1におけるダイヤフラム5の交換方法について説明する。図11は、従来のラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法を説明するための説明図である。
ダイヤフラム5は、繰り返しの使用により、真空を保つ性能が劣化し、交換する必要が生じる。
図11のダイヤフラム5は交換される新しいダイヤフラムを示している。この新しいダイヤフラム5は、周縁部に複数の把手16が取り付けられている。
ラミネート装置1のサイズを例示すると、約2[m]×4[m]である。このため、ダイヤフラム5はそれ以上の大きさを有している。把手16は、人間が両手で引けるように約50[cm]間隔でダイヤフラム5の周縁部に多数取り付けられている。図11においては、理解を容易にするため把手16を大きく示しているが、実際はダイヤフラム5の大きさに比して図示のものより小さい。
さて、ダイヤフラムの交換に際しては、上ケース2に固定されたフレーム4を上ケース2から分離可能な状態にし、上ケース2を上昇させ、古いダイヤフラム5を取り外し、新しいダイヤフラム5を上ケース2とフレーム4の間に取り付ける。
次に、ヒータ盤8によってダイヤフラム5を加熱し、ダイヤフラム5を予め伸張させ、しかる後に、多数の人間がダイヤフラム5を取り囲み、把手16をもってダイヤフラム5を矢印Qに示すように、また、図示していないが、図11の紙面に垂直な方向に、ダイヤフラム5を四方に広がるように引っ張る。
ダイヤフラム5が所定の寸法広がったところで、人間の手によって把手16を保持したまま、上ケース2を下降させ、ダイヤフラム5の周縁部を上ケース2とフレーム4の間に挟み、その状態で上ケース2とフレーム4をボルト等の締結具によって固く締結し、ダイヤフラム5を緊張させた状態でフレーム4によってダイヤフラム5の周縁部を把持する。
特開2010−52387号公報
上記のとおり、従来のラミネート装置におけるダイヤフラム取り付け方法では、多数の人間が作業する必要がある。従って、取り付け作業の効率が悪く、且つ、取り付け作業に長時間を要する。例えば、1辺が1700[mm]のダイヤフラムの場合には、10〜15人の人間による取り付け作業に2〜3時間を要する。
また、ダイヤフラムの周縁部を引っ張りながら上ケースを下降させるので、取り付け作業に危険が伴う。
本発明が解決しようとする課題は、取り付け作業に必要な人間の数を減らし、且つ、取り付け作業に伴う危険を除去するためのラミネート装置及びそのようなラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明のラミネート装置は、
上面、側面、及び下面により囲まれた内部空間により上チャンバが形成され、前記下面側に少なくとも1つの空気孔が形成される上ケースと、
前記上ケースの下方に配置される下ケースと、
前記下ケース内に配置され、被ラミネート体を加熱するためのヒータ盤と、
前記上ケースの下面側の縁部に固定される上フレームと、
前記上フレームの下面側に、前記ダイヤフラムを前記上フレームとの間に挟んで固定される下フレームと、を備え、
前記上フレームの内側端部は、前記上ケースの下面との接触部から前記上フレームの外側に向かって斜め下方に形成された第1テーパ部を有し、
前記下フレームの内側端部は、前記ダイヤフラムとの接触部から前記下フレームの内側に向かって斜め下方に形成された第2テーパ部を有することを特徴とする。
好ましくは、前記ダイヤフラムは、前記上チャンバが真空状態にされるときには、前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付くように配置され、前記被ラミネート体のラミネート加工を行うときには、前記第2テーパ部の表面及び前記被ラミネート体の表面に張り付くように配置される。
好ましくは、前記上ケースは、
前記上フレームを固定するための第1の締結部と、
前記下フレームを固定するための第2の締結部と、を有する。
好ましくは、前記第1テーパ部の長さは、前記第2テーパ部の長さと等しい。
好ましくは、前記上ケースは、前記ダイヤフラムを加熱する第2ヒータ盤をさらに有する。
本発明のラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法は、
前記下フレーム上に前記ダイヤフラムを設置する工程と、
前記第1ヒータ盤により前記下フレーム上の前記ダイヤフラムを加熱する工程と、
前記上フレームと前記下フレームとの間に前記ダイヤフラムが挟持されるように、前記上ケースを下降させる工程と、
前記上チャンバ内を真空状態にすることにより、前記ダイヤフラムを前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付かせる工程と、を備える。
好ましくは、ラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法は、
前記下フレーム上に前記ダイヤフラムを設置する工程と、
前記上フレームと前記下フレームとの間に前記ダイヤフラムが挟持されるように、前記上ケースを下降させる工程と、
前記上チャンバ内を真空状態にすることにより、前記ダイヤフラムを前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付かせる工程と、
前記第2ヒータ盤を用いて、前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付いた前記ダイヤフラムを加熱する工程と、を備える
本発明のラミネート装置によれば、上ケースの下面に取り付けられ、上チャンバに近づく方向に傾斜した端部を持つ上フレームと、上フレームと所定の間隔を隔てて設けられ、上チャンバから離れる方向に傾斜した端部を持つ下フレームと、を有する。本発明のラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法によれば、上フレームと下フレームとの間にダイヤフラムが挟持されるように、上ケースを下降させる工程と、真空ポンプを用いて上チャンバ内を真空状態にすることにより、ダイヤフラムを上フレームの傾斜部及び上ケースの下面に吸着させる工程と、を備える。それにより、ダイヤフラムの取り付け作業中のラミネート装置の停止時間が短縮し、ラミネート加工のスループットが向上する。また、ダイヤフラムの取り付け作業に伴う危険性が減少する。
また、本発明のラミネート装置によれば、上ケースは、ダイヤフラムを加熱する第2ヒータ盤を備える。本発明のラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法によれば、上フレームと下フレームとの間にダイヤフラムが挟持されるように上ケースを下降させた後、第2ヒータ盤を用いてダイヤフラムを加熱する。それにより、ダイヤフラムを加熱した後に上フレームと下フレームとの間にダイヤフラムが挟持されるように上ケースを下降させる工程が不要になる。その結果、ダイヤフラムの取り付け作業中のラミネート装置の停止時間がさらに短縮し、ラミネート加工のスループットがさらに向上する。
本発明の実施形態に係るラミネート装置20の概略図。 図1の一点破線部Aの拡大図。 図1のラミネート装置20へのダイヤフラムの取り付け方法を説明する説明図。 図1のラミネート装置20へのダイヤフラムの取り付け方法を説明する説明図。 図1のラミネート装置20へのダイヤフラムの取り付け方法を説明する説明図。 図1のラミネート装置20へのダイヤフラムの取り付け方法を説明する説明図。 図1のラミネート装置20によるラミネート加工を説明する説明図。 図1のラミネート装置20によるラミネート加工を説明する説明図。 本発明の実施形態の変形例に係るラミネート装置20の概略図。 従来のラミネート装置1の概略図。 従来のラミネート装置におけるダイヤフラムの取り付け方法を説明するための説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るラミネート装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るラミネート装置20の概略図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るラミネート装置20は、ダイヤフラム5を用いて被ラミネート体6にラミネート加工を行う装置である。ラミネート装置20は、上ケース2と、下ケース3と、ヒータ盤(第1ヒータ盤)8と、上フレーム41と、下フレーム42と、真空ポンプ17と、を備える。
ダイヤフラム5は、例えばフッ素ゴム、ブチル、シリコン等の耐熱性がある弾性体のシートである。
被ラミネート体6は、積層体からなり、層の間には熱によって層を溶着する充填剤が配置されている。被ラミネート体6は、搬送シート(図示せず)により、ラミネート加工が始まる前にラミネート装置20に搬入され(矢印P1を参照)、ラミネート加工が完了した後にラミネート装置20から搬出される(矢印P2を参照)。被ラミネート体6は、例えば太陽電池モジュールである。
上ケース2には、上面、側面、及び下面により囲まれた内部空間により上チャンバ14が形成され、下面側に少なくとも1つの空気孔31が形成され、中央上部に吸排気部11が設けられる。上ケース2は、昇降装置(図示せず)により上下可動に構成されている。
下ケース3は、上ケース2の下方に配置される。下ケース3には、側面及び下面により囲まれた内部空間により下チャンバ15が形成され、中央下部に吸排気部12が設けられる。
ヒータ盤8は、下ケース2内に配置され、被ラミネート体6を加熱するモジュールである。ヒータ盤8は、複数の支柱9により下ケース2に固定される。
上フレーム41は、上ケース2の下面側の縁部に固定される。
下フレーム42は、上フレーム41の下面側に、ダイヤフラム5を上フレーム41との間に挟んで固定される。下フレーム42の下面(すなわち、下フレーム42と下ケース3との接合面)にはシール部材13が設けられる。それにより、上ケース2と下ケース3が合着したときに、上ケース2と下ケース3とにより囲まれる内部空間が気密になる。
真空ポンプ17は、上ケース2の吸排気部11から上チャンバ14内の空気を排出することにより上チャンバ14内を真空状態にし、下ケース3の吸排気部12から下チャンバ15内の空気を排出することにより下チャンバ15内を真空状態にする。上チャンバ14内の空気が排出されるときには、上ケース2と下ケース3とにより囲まれる内部空間の空気も空気孔31を介して吸排気部11から排出される。
図2は、図1の一点破線部Aの拡大図である。
図2に示すように、上フレーム41は、上ケース2の下面側の縁部に固定される。上フレーム41の内側端部は、上ケース2の下面との接触部から上フレーム41の外側に向かって斜め下方に形成された第1テーパ部41aを有する。
下フレーム42は、上フレーム41の下面側に、ダイヤフラム5を上フレーム41との間に挟んで固定される。下フレーム42の内側端部は、ダイヤフラム5との接触部から下フレーム42の内側に向かって斜め下方に形成された第2テーパ部42aを有する。
好ましくは、第1テーパ部41aの長さは、第2テーパ部42aの長さと等しい。
締付ハンドル24は、下フレーム42を着脱可能に固定するための第2締結部である。締付ハンドル24の上部は、上ケース2に固定される。締付ハンドル24の下部には、下フレーム42が取り付けられる。締付ハンドル24を緩めると、下フレーム42を取り外すことができる。締付ハンドル24を締めると、下フレーム42を締付ハンドル24に固定することができる。すなわち、下フレーム42は、締付ハンドル24を介して、上ケース2に着脱可能に固定される。
ボルト25は、上フレーム41を固定するための第1締結部である。ボルト25は、上ケース2を貫通し、上フレーム41の中心付近まで延びている。すなわち、上フレーム41は、ボルト25を介して、上ケース2に固定される。
上フレーム41と下フレーム42との間に挟持されたダイヤフラム5の端部は、上フレーム41、下フレーム42、上ケース2、及び締付ハンドル24により形成される空間に折り畳まれるように取り付けられる。
下フレーム42の下面のシール部材13により、上ケース2と下ケース3が合着したときに、上チャンバ14及び下チャンバ15内の空気が上ケース2及び下ケース3の外側に漏れることを防ぐことができる。
本発明の実施形態に係るラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法について説明する。図3〜図6は、図1のラミネート装置20へのダイヤフラムの取り付け方法を説明する説明図である。
はじめに、図2の締付ハンドル24を緩める。これにより、下フレーム42が、上ケース2から分離可能になる。次いで、上ケース2を上昇させる。これにより、上ケース2に固定された上フレーム41は上ケース2とともに上昇し、上ケース2から分離可能な下フレーム42は下ケース3の上面に残り、使用済みのダイヤフラム5は下フレーム42上に残る。次いで、下フレーム42上に残った使用済みのダイヤフラム5を取り除く。
次いで、図3に示すように、下ケース3の上面に残った下フレーム42上に新しいダイヤフラム5を設置する。このとき、下フレーム42上のダイヤフラム5は、ヒータ盤8により加熱され、伸張する。
次いで、図4に示すように、上フレーム41と下フレーム42との間にダイヤフラム5が挟持されるように、上フレーム41が固定された上ケース2を下降させる。その後、図2の締付ハンドル24を用いて下フレーム42を図2の上ケース2に固定する。その結果、図5の状態になる。なお、図5では、上ケース2と下ケース3とは互いに離間され、上ケース2と下ケース3との間にダイヤフラム5が挟持された状態で固定されている。
次いで、図6に示すように、真空ポンプ17を用いて、上ケース2の吸排気部11から上チャンバ14内の空気を排出することにより上チャンバ14内を真空状態にする。このとき、上ケース2の下面に設けられた複数の空気孔31からダイヤフラム5と上ケース2との間の空気が吸排気部11を介して排出される。その結果、ダイヤフラム5が上フレーム41の第1テーパ部の表面及び上ケース2の下面に張り付く。図3の工程において、ダイヤフラム5が伸張しているので、ダイヤフラム5が上フレーム41の第1テーパ部の表面及び上ケース2の下面に張り付くときに、ダイヤフラム5のシワや緩みが解消する。
図3〜図5の工程により、少数の人間により、短時間で、ダイヤフラム5にシワや弛みが発生することなく、図1のラミネート装置20にダイヤフラム5を取り付けることができる。例えば、1辺が1700[mm]のダイヤフラムの場合には、2人の人間が2時間でラミネート装置20にダイヤフラム5を取り付けることができる。
本発明の実施形態に係るラミネート装置によるラミネート加工について説明する。図7及び図8は、図1のラミネート装置20によるラミネート加工を説明する説明図である。
図7に示すように、下フレーム42の下面と下ケース3の上面とが接触するまで、上ケース2を下降させる。それにより、上ケース2と下ケース3とが合着され、上ケース2と下ケース3の内部にダイヤフラム5によって仕切られた内部空間が形成される。このとき、図6の工程においてダイヤフラム5が上フレーム41の傾斜部及び上ケース2の下面に張り付いているので、図7の工程においてダイヤフラム5が被ラミネート6体に接触することはない。
次いで、図8に示すように、真空ポンプ17を用いて、上ケース2の吸排気部11から上チャンバ14内に空気を吸入することにより上チャンバ14内を非真空状態(上チャンバ14内の気圧が大気圧に等しい状態)にし、下ケース3の吸排気部12から下チャンバ15内の空気を排出することにより下チャンバ15内を真空状態にする。それにより、ダイヤフラム5が下フレーム42の第2テーパ部の表面、ヒータ盤8の上面、及び被ラミネート体6の表面に張り付き、ダイヤフラム5の上面に大気圧がかかり、被ラミネート体6の表面を均等に圧縮する。被ラミネート体6は、圧縮されると同時に加熱されることにより、充填剤によって層が一体的に固着し、ラミネートされた積層体になる。このとき、上フレーム41の第1テーパ部の長さが下フレーム42の第2テーパ部の長さと等しく、且つ、ダイヤフラム5の大きさに比べて被ラミネート体6の大きさは極めて小さいので、図8の工程におけるダイヤフラム5の伸張量は、図7の工程におけるダイヤフラム5の伸張量とほぼ等しい。それにより、ラミネート加工において、ダイヤフラム5のシワや弛みを防ぐことができる。
図7及び図8の工程により、被ラミネート体6に対するラミネート加工が行われる。ラミネート加工が完了すると、上ケース2と下ケース3が離開し、ラミネートされた被ラミネート体6が図1の矢印P2が示す方向に搬出され、次にラミネートされる被ラミネート体6が図1の矢印P1が示す方向に搬入される。以後、ダイヤフラム5が取り替えられるまで、図7及び図8の工程が繰り返される。
また、ダイヤフラム5は、繰り返し使用されると、真空を保つ性能(以下、「真空保持性能」という)が劣化し、交換する必要が生じる。ダイヤフラム5の真空保持性能が劣化すると、締付ハンドル24を緩め、下フレーム42を上フレーム41から取り外し、ダイヤフラム5を下フレーム42から取り除く。その後、図3〜図5の工程により、ダイヤフラム5を取り付ける。それにより、真空保持性能が劣化した古いダイヤフラム5を新しいダイヤフラム5に交換することができる。
上記のとおり、本発明の実施形態によれば、ダイヤフラム5を取り付けるときに、シワや弛みが発生しないように多数の人間がダイヤフラム5を引っ張る必要がない。従って、ダイヤフラム5の取り付け作業を少数の人間(例えば2人)が短時間(例えば2時間以内)で完了することができる。その結果、ダイヤフラム5の取り付け作業中のラミネート装置20の停止時間が短縮し、ラミネート加工のスループットが向上する。
また、本発明の実施形態によれば、ダイヤフラム5の周縁部を引っ張りながら上ケース2を下降させる必要がない。従って、ダイヤフラム5の取り付け作業に危険が伴わない。
なお、本発明の実施形態では、図9に示すように、上ケース2にヒータ盤(第2ヒータ盤)18が設けられても良い。この場合には、図6の工程において、上フレーム41の傾斜部及び上ケース2の下面に吸着したダイヤフラム5は、ヒータ盤(第2ヒータ盤)18により加熱されて伸張する。それにより、図3の工程が不要になる。その結果、ダイヤフラム5の取り付け作業中のラミネート装置20の停止時間がさらに短縮し、ラミネート加工のスループットがさらに向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化される。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明が形成可能である。例えば、上述した実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
2 上ケース
3 下ケース
5 ダイヤフラム
6 被ラミネート体
8 ヒータ盤(第1ヒータ盤)
9 支柱
11,12 吸排気部
13 シール部材
14 上チャンバ
15 下チャンバ
17 真空ポンプ
18 ヒータ盤(第2ヒータ盤)
20 ラミネート装置
24 締付ハンドル
25 ボルト
31 空気孔
41 上フレーム
41a 第1テーパ部
42 下フレーム
42a 第2テーパ部

Claims (7)

  1. ダイヤフラムを用いて被ラミネート体にラミネート加工を行うラミネート装置において、
    上面、側面、及び下面により囲まれた内部空間により上チャンバが形成され、前記下面側に少なくとも1つの空気孔が形成される上ケースと、
    前記上ケースの下方に配置される下ケースと、
    前記下ケース内に配置され、被ラミネート体を加熱するためのヒータ盤と、
    前記上ケースの下面側の縁部に固定される上フレームと、
    前記上フレームの下面側に、前記ダイヤフラムを前記上フレームとの間に挟んで固定される下フレームと、を備え、
    前記上フレームの内側端部は、前記上ケースの下面との接触部から前記上フレームの外側に向かって斜め下方に形成された第1テーパ部を有し、
    前記下フレームの内側端部は、前記ダイヤフラムとの接触部から前記下フレームの内側に向かって斜め下方に形成された第2テーパ部を有することを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記ダイヤフラムは、前記上チャンバが真空状態にされるときには、前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付くように配置され、前記被ラミネート体のラミネート加工を行うときには、前記第2テーパ部の表面及び前記被ラミネート体の表面に張り付くように配置されることを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記上ケースは、
    前記上フレームを固定するための第1締結部と、
    前記下フレームを着脱可能に固定するための第2締結部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のラミネート装置。
  4. 前記第1テーパ部の長さは、前記第2テーパ部の長さと等しい、請求項1乃至3の何れか1項記載のラミネート装置。
  5. 前記上ケースは、前記ダイヤフラムを加熱する第2ヒータ盤をさらに有する、請求項1乃至4の何れか1項記載のラミネート装置。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項記載のラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法において、
    前記下フレーム上に前記ダイヤフラムを設置する工程と、
    前記第1ヒータ盤により前記下フレーム上の前記ダイヤフラムを加熱する工程と、
    前記上フレームと前記下フレームとの間に前記ダイヤフラムが挟持されるように、前記上ケースを下降させる工程と、
    前記上チャンバ内を真空状態にすることにより、前記ダイヤフラムを前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付かせる工程と、を備えることを特徴とするダイヤフラムの取り付け方法。
  7. 請求項5記載のラミネート装置へのダイヤフラムの取り付け方法において、
    前記下フレーム上に前記ダイヤフラムを設置する工程と、
    前記上フレームと前記下フレームとの間に前記ダイヤフラムが挟持されるように、前記上ケースを下降させる工程と、
    前記上チャンバ内を真空状態にすることにより、前記ダイヤフラムを前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付かせる工程と、
    前記第2ヒータ盤を用いて、前記第1テーパ部の表面及び前記上ケースの下面に張り付いた前記ダイヤフラムを加熱する工程と、を備えることを特徴とするダイヤフラムの取り付け方法。
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