JP2012029360A - 電源回路およびled照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続される商用電源が代わっても、当該入力に応じて所望値の定電流を効率良く供給できる電源回路を実現することにある。
【解決手段】電源回路の制御部10は、負荷であるLEDモジュール100に流れる電流値である出力電流値と、LEDモジュール100に印加される電圧である出力電圧値とを取得する。制御部10は、出力電流値を初期の目的電流値にする初期のスイッチング制御を所定の時間行った時点での出力電圧値を検出する。出力電圧値は、入力電圧の仕様に応じて異なるので、制御部10は、出力電圧値に基づいて、入力電圧の仕様に応じた目標電流値を設定する。制御部10は、出力電圧値が新たに設定した目標電流値となるように、昇降圧コンバータ部のスイッチ素子Q1,Q2をスイッチング制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LED等の定電流駆動の負荷に対して定電流で電源を供給する電源回路および、当該電源回路を備えたLED照明装置に関する。
従来、交流電源を直流に変換して、LEDに定電流を供給する電源回路が、各種考案されている。例えば、特許文献1の電源回路は、交流の商用電源を直流電圧に変換し、出力電流値(負荷電流値)に基づいてスイッチング制御することで、所定の定電流を負荷(LEDモジュール)に供給している。
特表2008−537459号公報
しかしながら、上述のような従来の電源回路で様々な入力電圧仕様に対応する場合、単入力用として設計した電源回路に比べて効率が低下する.例えばLEDモジュール負荷の電圧がDC100Vである場合、交流電源電圧がAC100Vでは電源回路は昇圧動作と降圧動作をほぼ等しく行うことができるが、AC200Vでは降圧動作を行う期間の方が長く、また交流電源のピーク付近では大幅な降圧が必要になる。一般に入出力電圧比が大きいまたは小さい場合は効率が低下するため、前述AC200Vにおける降圧に偏った動作は効率の低下をまねく。
したがって、本発明の目的は、入力電圧が変化しても高効率な電源供給が可能な電源回路および当該電源回路を備えたLED照明装置を実現することにある。
この発明は、電源回路に関するものである。電源回路は、入力端子、全波整流回路、昇降圧コンバータ部、出力端子、電流検出部、および制御部を備える。入力端子は、商用電源に接続されている。全波整流回路は、入力端子から入力される交流電圧を全波整流する。昇降圧コンバータ部は、全波整流された電圧を昇降圧する。出力端子は、昇降圧コンバータの後段に出力コンデンサを介して接続されており、負荷が接続される。電流検出部は、出力端子に負荷が接続されることで流れる電流を検出する。制御部は、電流検出部で検出された電流値に基づいて、出力端子に定電流が流れるように昇降圧コンバータ部を制御する。
そして、この電源回路は、さらに、出力端子間の電圧である出力電圧もしくは入力端子間の電圧である入力電圧の少なくとも一方を検出する電圧検出部を備える。
電源回路の制御部は、電圧検出部で検出された出力電圧もしくは入力電圧に応じた定電流が負荷に電流供給されるように、昇降圧コンバータ部を制御する。
この構成では、LEDモジュール等の定電流制御型の負荷では、出力電圧が負荷の種類に応じて決まることを利用している。したがって、出力電圧もしくは入力電圧を検出することで、接続するべき負荷の種類がわかる。このため、入力電圧に応じた負荷に適する電流値となるように定電流制御を行うことができる。これにより、入力電圧の種類に関係なく一意に設定した制御よりも、入力電圧の種類に応じた効率的な定電流制御が可能になる。
また、この発明の電源回路では、電圧検出部は、入力電圧を検出する入力電圧検出部と、出力電圧を検出する出力電圧検出部とを備える。制御部は、入力電圧検出部で検出された入力電圧と出力電圧検出部で検出された出力電圧とが異なる場合に、異常処理を行う。
この構成では、出力電圧とともに入力電圧も検出する。ここで、入力電圧が負荷に依存する出力電圧に適した電圧値であれば、高効率での定電流供給が確実に可能である。一方で、入力電圧が負荷に依存する出力電圧に適した電圧値でなければ、高効率での定電流供給が難しくなる。したがって、この構成では、入力電圧が負荷に対して適した電圧値で無い場合、逆に言えば、負荷が入力電圧に対して適していないものであれば、異常処理を行う。これにより、入力電圧と負荷との組み合わせが適する場合のみスイッチング制御が行われ、高効率な定電流供給を確実に行うことができる。これとともに、入力電圧と負荷との組み合わせが適さない場合に生じる各種問題の回避が可能になる。
また、この発明の電源回路の制御部は、異常処理として、外部通知処理および定電流供給動作の停止処理の少なくともいずれか一方を実行する。
この構成では、上述の異常処理の具体例を示すものである。異常処理として外部通知処理を行えば、入力電圧すなわち商用電源の仕様と負荷の仕様とが一致していないことを、ユーザが容易に認知できる。また、異常処理として動作の停止処理を行うことで、仕様が異なることにより生じる効率の大幅な低下や故障等の発生を防止できる。
また、この発明の電源回路では、昇降圧コンバータ部は、チョークコイルと、2個の半導体スイッチ素子と、2個のダイオードとを備える、非反転型で非絶縁型の昇降圧コンバータである。また、この発明の電源回路では、昇降圧コンバータ部は、チョークコイルと、1個の半導体スイッチ素子と、1個のダイオードとを備える、反転型で非絶縁型の昇降圧コンバータである。また、この発明の電源回路では、昇降圧コンバータ部は、フライバックトランスと、該フライバックトランスの一次側の1個の半導体スイッチ素子と、フライバックトランスの二次側の1個のダイオードとを備える、フライバック型の昇降圧コンバータである。これらの構成では、上述の電源回路を実現する具体的回路構成例を示している。
また、この発明は、上述の電源回路を備えたLED照明装置に関するものである。このLED照明装置において、負荷は、それぞれに所定数のLED素子を接続してなる複数のLEDサブモジュールを組み合わせたLEDモジュールである。該LEDモジュールは、複数のLEDサブモジュールの接続パターンがそれぞれに異なる複数種類が用意されており、複数種類のLEDモジュールのうちの一つが電圧検出部で検出される電圧に応じて選択的に使用される。
この構成では、上述の電源回路の有効な利用例としてLED照明装置を示している。そして、この構成とすることで、複数のLEDサブモジュールの接続パターンがそれぞれに異なる複数のLEDモジュールを、入力電圧に応じて選択的に用い、選択されたLEDモジュールに応じた最適な定電流供給を実現することができる。これにより、高効率なLED照明装置を簡素な回路構成で実現できる。
また、この発明のLED照明装置のLEDモジュールは、複数のLEDサブモジュールが直列接続されるか、複数のLEDサブモジュールが並列接続されるいずれかの組み合わせからなる。
この構成では、LED照明装置のLEDモジュールの具体的接続パターン例を示している。
この発明によれば、接続される商用電源すなわち入力電圧の種類に適した定電流制御型の負荷を接続でき、それぞれに適する定電流値を出力するように昇降圧コンバータ部を制御することができる。これにより、入力電圧が変わっても、入力電圧に応じた高効率な定電流制御が可能な電源回路を実現できる。
第1の実施形態に係る電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。 LEDモジュールの構成例を示す回路図である。 LEDモジュールの仕様を決めるための電源回路の入力電圧Vi(商用電源電圧)と出力電圧Vo(負荷電圧)の関係を説明するための入力電圧、出力電圧の波形例を示す図である。 第1の実施形態の制御部10の制御フローを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。 第2の実施形態の制御部10の制御フローを示すフローチャートである。 1個の半導体スイッチ素子の反転昇降圧コンバータを用いた電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。 フライバックトランスを用いた昇降圧型の電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。
本発明の第1の実施形態に係る電源回路を備えるLED照明装置について、図を参照して説明する。図1は、本実施形態の電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。
LED照明装置は、入力端子Pinを介して商用電源200から交流電圧の供給を受け、負荷に対して直流の定電流を供給する電源回路と、該電源回路の出力端子Poutに接続する負荷であるLEDモジュール100とを備える。
電源回路の入力端子Pinは、商用電源200に接続する一組の端子対からなる。入力端子Pinの後段には全波整流回路であるダイオードブリッジDBが接続されている。ダイオードブリッジDBの後段には、入力コンデンサCiが並列接続されている。なお、入力コンデンサCiは、極小さなキャパシタンスのコンデンサであり、ダイオードブリッジDBから出力される全波整流回路を平滑するほどのキャパシタンスを有さないものである。これにより、入力コンデンサCiにアルミ電解コンデンサ等の大容量で大型のコンデンサを用いる必要が無く、小型化が可能となる。
入力コンデンサCiの後段には、昇降圧コンバータ部20が接続されている。昇降圧コンバータ部は、チョークコイルLと、FETのスイッチ素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2を備える。
昇降圧コンバータ部20の構成を概略的に説明する。チョークコイルLの入力コンデンサCi側には、スイッチ素子Q1のソース−ドレインが直列接続されている。ダイオードD1は、カソードがチョークコイルLとスイッチ素子Q1との接続点側となるように、アノードがグランドに接続される。チョークコイルLの出力端子Pout側とグランドとの間には、スイッチ素子Q2のソース−ドレインが接続されている。また、チョークコイルLとスイッチ素子Q2の接続点よりも出力端子Pout側には、ダイオードD2が直列接続されている。この際、ダイオードD2はアノードがチョークコイルL側となるように配置される。スイッチ素子Q1,Q2のゲートは、制御部10に接続されている。
昇降圧コンバータ部20の後段(出力端子Pout側)には、出力コンデンサCoが並列接続されている。また、昇降圧コンバータ部20の後段で、出力コンデンサCoよりも出力端子Pout側には電流検出部11が直列接続されている。さらに、昇降圧コンバータ部20の後段には、電圧検出部12が並列接続されている。なお、電流検出部11は、これに限るものではなく、負荷電流が検出できればよく、例えばダイオード電流やチョークコイルLのインダクタ電流を検出する構成であってもよい。そして、このような出力端子Poutに電流検出部11を接続する場合、図1に示すように、電圧検出部12よりも出力端子Pout側に接続するとよい。
電流検出部11は、既知の構成からなり、負荷であるLEDモジュール100が出力端子Poutに接続された際の電流値(出力電流値)を検出して、制御部10へ出力する。
電圧検出部12は、既知の直列抵抗回路による分圧回路等からなり、出力端子Poutの電圧値(出力電圧値)を検出して、制御部10へ出力する。
制御部10は、出力電圧値に応じて目標の定電流値を設定する。制御部10は、出力電流値が目標の定電流値と同じレベルになるように、スイッチ素子Q1,Q2をスイッチング制御する。このように出力電圧値に応じて目標の定電流値を設定することで、定電流型の負荷の仕様に応じたスイッチング制御が可能になる。
このような構成の電源回路を備えた上で、本実施形態のLED照明装置は、上述の構成の電源回路の出力端子Poutに、図2に示すような複数種類のLEDモジュール100A,100Bが選択的に接続される。図2は、LED照明装置に用いられるLEDモジュール100A,100Bの構成例を示す回路図であり、図2(A)がLEDサブモジュールUL1,UL2を直列接続した例を示し、図2(B)がLEDサブモジュールUL1,UL2を並列接続した例を示す。
図2に示すように、LEDモジュール100(100A,100B)は、二本のLEDサブモジュールUL1,UL2からなる。各LEDサブモジュールUL1,UL2は、同じ仕様からなる複数のLED素子LED1〜LEDnが直列接続された構造からなり、ともに同じ構造からなる。LEDサブモジュールUL1,UL2を構成する各LED素子LED1〜LEDn(nは仕様に応じて決定される任意の正の整数)は、それぞれが電流Ioを印加することで、同じ輝度Boが得られる仕様である。したがって、各LEDサブモジュールUL1,UL2に電流Io(この際の電圧をVoとする)を印加することで、各LEDサブモジュールUL1,UL2を構成する各LED素子LED1〜LEDnはそれぞれに輝度Boで発光する。例えば、各LEDサブモジュールUL1,UL2に、100Vの直流電圧で80mAの電流を印加すれば、各LEDサブモジュールUL1,UL2の各LED素子LED1〜LEDnはそれぞれが輝度Boで発光する。
図2(A)に示すLEDモジュール100Aは、LEDサブモジュールUL1,UL2を直列接続している。このような構成のLEDモジュール100Aでは、各LED素子LED1〜LEDnを輝度Boで発光させるためには、電流値をIo(上述の具体例では80mA)とすればよい。この場合、電圧値は2*Vo(上述の具体例では100*2=200V)となる。
図2(B)に示すLEDモジュール100Bは、LEDサブモジュールUL1,UL2を並列接続している。このような構成のLEDモジュール100Bでは、各LED素子LED1〜LEDnを輝度Boで発光させるためには、電流値を2*Io(上述の具体例では80*2=160mA)とすればよい。この場合、電圧値はVo(上述の具体例では100V)となる。
このような構成の異なるLEDモジュール100A,100Bを、当該LED照明装置が接続される商用電源の仕様に応じて、電源回路の出力端子Poutに接続する。電源回路は、上述のように検出した出力電圧に応じて、目標電流値を設定している。
具体的には、上述の例で、出力電圧が商用電源200Vに応じた値であれば、電源回路は、商用電源200V用に80mAの定電流制御を行う。この際、電源回路の出力端子Poutには、商用電源200Vに応じた80mA,200V仕様のLEDモジュール100Aが接続されているはずである。したがって、高効率な電源供給が実現される。
一方、出力電圧が商用電源100Vに応じた値であれば、電源回路は、商用電源100V用に160mAの定電流制御を行う。この際、電源回路の出力端子Poutには、商用電源100Vに応じた160mA,100V仕様のLEDモジュール100Bが接続されているはずである。したがって、この場合も高効率な電源供給が実現される。
すなわち、本実施形態の構成を用いることで、接続される商用電源の仕様、すなわち入力電圧に応じて、最適な定電流制御が可能な電源回路を実現できる。さらに、当該電源回路を備えた高効率のLED照明装置を実現できる。
さらに、本実施形態の構成を用いることで、入力電圧と出力電圧との比を略1に近づけることができるので、この点においても高効率を実現できる。
なお、複数種類となるLEDモジュールの各仕様は、上述の例に示すものだけではなく、各LED素子に対する電流値が一定の状態で、LEDモジュール毎に負荷電圧が異なるように設定しておけばよい。図3は、LEDモジュールの仕様を決めるための電源回路の入力電圧Vi(商用電源電圧)と出力電圧Vo(負荷電圧)の関係を説明するための図である。図3は、上述の100V仕様と200V仕様の場合を示しており、LEDモジュール100Aを接続した場合に出力電圧Voが200Vになり、LEDモジュール100Bを接続した場合に出力電圧Voが100Vになる場合を示している。なお、図3において、Vi(200)が200Vの商用電源を用いた場合の入力電圧波形であり、Vo(200)が200Vの商用電源を用いてLEDモジュール100Aを用いた場合の出力電圧波形であり、Vi(100)が100Vの商用電源を用いた場合の入力電圧波形であり、Vo(100)が100Vの商用電源を用いてLEDモジュール100Bを用いた場合の出力電圧波形である。
このように、出力電圧が異なるようにLEDモジュール100A,100Bを形成することで、制御部10はこの出力電圧に応じて、入力電圧とLEDモジュールの仕様を判断でき、仕様に応じた目標の電流値を設定できる。
なお、本実施形態のように、高電圧のLEDモジュールに対する出力電圧が、低電圧のLEDモジュールに対する入力電圧のピーク値よりも高くなるように設定する。これにより、従来の電源回路では対応が不可能であった、入力電圧(商用電源)が切り替わっても、それを出力電圧で識別し、常に高効率で安定した定電流制御が可能な電源回路を容易に実現できる。
次に、以上のような電源回路の制御部10の制御を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図4では、上述の200V、80mA仕様と100V、160mA仕様を識別する場合を示している。
電源回路すなわちLED照明装置に電源供給を開始すると、制御部10が起動する(S101)。制御部10は、目標の電流値に初期値80mAを設定する(S102)。
次に、制御部10は、初期値設定された目標の電流値になるように、昇降圧コンバータ部20のスイッチ素子Q1,Q2をスイッチング制御する(S103)。この制御により、起動時の出力電流値が目標の電流値80mAから離れていても、出力電流値が目標の電流値80mAへ近づいていく。
次に、制御部10は、所定時間、ウェイティング(待機)処理を設ける(S104)。このようなウェイティング期間中に、出力電流値が目標の電流値80mAと同じ程度にまで制御される。逆に言えば、出力電流値が目標の電流値80mA近傍に収束するまでの時間を予め測定しておき、当該時間をウェイティング時間に設定して、ウェイティング処理を行う。
次に、制御部10は、出力電圧値を検出し(S105)、出力電圧値が閾値電圧以上であるかどうかを確認する。ここで、閾値電圧は、負荷の仕様を識別するための電圧値である。このため、上述の具体例のように100V仕様と200V仕様とを識別する場合であれば、例えば120Vを閾値電圧に設定する。
制御部10は、出力電圧が閾値電圧120V以上であれば(S106:Yes)、初期設定した目標の電流値と同じを第1電流値80mAを設定し(S107)、スイッチング制御する(S109)。これは、上述のように出力電流値が80mAの時に出力電圧が120V以上である場合には、LEDサブモジュールUL1,UL2が直列接続されたLEDモジュール100Aが出力端子Poutに接続された場合であり、この場合は80mAの定電流で所望の輝度が得られると判断できるからである。
一方、制御部10は、出力電圧が閾値電圧120V未満であれば(S106:No)、初期設定した目標の電流値とは異なる第2電流値160mAを設定し(S108)、スイッチング制御する(S109)。これは、上述のように出力電流値が80mAの時に出力電圧が120V未満である場合には、LEDサブモジュールUL1,UL2が並列接続されたLEDモジュール100Bが出力端子Poutに接続された場合であり、この場合は80mAの定電流で所望の輝度が得られると判断できるからである。
このような処理を実行することで、制御部10は、入力電圧の仕様(商用電源の仕様)に応じて、定電流制御する目標電流値を最適に設定でき、当該目標電流値を用いて適するスイッチング制御による定電流供給が可能になる。これにより、入力電圧の仕様が代わっても、入力電圧に応じた適する定電流値を自動で設定し、高効率な電源回路を実現できる。具体的に、上述の例ならば、商用電源200V仕様の電源に接続されれば、入力電圧200Vに応じた定電流値80mAを自動で設定し、電源回路に接続された当該入力電圧200V仕様に応じたLEDモジュール100Aへ定電流供給することができる。また、商用電源100V仕様の電源に接続されれば、入力電圧100Vに応じた定電流値160mAを自動で設定し、電源回路に接続された当該入力電圧100V仕様に応じたLEDモジュール100Bへ定電流供給することができる。
なお、上述のフローチャートは一例であり、選択するLEDモジュール(負荷)に仕様に応じて、選択条件や初期値を変更することで、同様に負荷仕様に応じた適するスイッチング制御を、常に実現することができる。
また、上述の実施形態の説明では、出力電圧から目標の定電流値を設定する例を示したが、出力電圧検出部に代えて、ダイオードブリッジDBの後段に入力電圧検出部を設け、入力電圧から目標の定電流値を設定してもよい。
次に、第2の実施形態に係る電源回路を備えたLED照明装置について、図を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る電源回路を備えるLED照明装置の回路図である。
本実施形態のLED照明装置は、入力電圧検出用の電圧検出部13を電源回路の追加したものであり、当該電圧検出部13と、検出された入力電圧を用いた制御部10の処理が異なるのみで、他の構成は同じである。したがった、電圧検出部13および制御部10についてのみ説明を行い、他の箇所については説明を省略する。
電圧検出部13は、整流用のダイオードブリッジDBの後段に接続されている。これにより、ダイオードブリッジDBから出力される脈波状態の入力電圧を検出する。電圧検出部13は、例えば単純な直列抵抗による分圧回路により構成される。検出された入力電圧は、制御部10へ与えられる。
制御部10は、出力電流値、出力電圧値、および入力電圧値に基づいて、図6に示すフローチャートに示すような制御処理を実行する。
なお、ステップS201からステップS208までは、第1の実施形態の図4に示したフローチャートのステップS101からステップS108と同じであるので、説明は省略する。
制御部10は、目標電流値の設定後に、入力電圧値を検出する(S209)。なお、入力電圧値の検出は、上述の出力電圧値の検出と同時に行ってもよい。ただし、入力電圧は、上述のように脈波であるので、所定時間長に亘る瞬時電圧を平均化処理等することで、入力電圧値を検出する。
制御部10は、出力電圧値と入力電圧値とを比較して、これらが略一致していると判断すれば(S210:Yes)、出力電圧値および入力電圧値に応じて設定された目標電流値に基づくスイッチング制御を行う(S211)。
一方、制御部10は、出力電圧値と入力電圧値とが異なっていると判断すれば(S210:No)、異常処理を実行する(S212)。ここで、異常処理とは、図示しない外部通知部を介して、警告情報の表示や、警告灯の点灯や、警告音の放音を行わせる処理がある。また、異常処理として、スイッチング制御を停止し、LEDモジュール100への電流供給を停止する処理を行うこともできる。なお、これらの具体的な異常処理は、それぞれ単独で実行しても、組み合わせて実行しても良い。
このような制御処理を実行することで、接続される負荷(LEDモジュール)の電圧仕様が、入力電圧の仕様と一致する場合にのみ、適切なスイッチング制御を行うことができる。一方、接続される負荷(LEDモジュール)の電圧仕様が、入力電圧の仕様と異なる場合には、ユーザへの告知や強制停止により、不適正なスイッチング制御を防止することができる。
なお、上述の各実施形態では、LEDモジュールを電源回路に接続する例を示したが、当該LEDモジュールと同様に、定電流制御により所望の特性が得られる他の負荷に対しても、上述の構成および処理を適用することができる。
また、上述の実施形態では、2個の半導体スイッチ素子を用いた非反転型で非絶縁の電源回路を例に示したが、図7に示すような1個の半導体スイッチ素子を用いた反転型で非絶縁の電源回路に対しても、上述の構成を適用することができる。図7は、1個の半導体スイッチ素子Q11を用いた電源回路の回路構成図である。
この電源回路は、ダイオードブリッジDBの一対の出力端子間に、チョークコイルLと半導体スイッチ素子Q11との直列回路が接続されている。この際、半導体スイッチ素子Q11は、ドレインがチョークコイルLに接続し、ソースがダイオードブリッジDBの一方の出力端子に接続している。
チョークコイルLには、出力コンデンサCoとダイオードD11との直列回路が並列接続されている。この際、ダイオードD11は、アノードがチョークコイルLに接続し、カソードが出力コンデンサCoに接続している。出力コンデンサCoは、正電極がダイオードD11側となるように接続している。
出力コンデンサCoの両端が、電源回路の出力端Poutとなり、当該出力端PoutにLED照明モジュールからなる負荷100Rが接続している。この際、負荷100Rは、上述の図1や図2に示した負荷100とは、ダイオード特性が逆の構成からなる。
出力端子と出力コンデンサCoとの間には、電流検出部11が接続している。電流検出部11で検出された出力電流は、制御部10に与えられる。制御部10は、検出された出力電流値と目標電流値とに基づいて、定電流制御するようにスイッチング制御信号を生成し、半導体スイッチ素子Q11へ与える。
また、出力コンデンサCoの出力端子Pout側には、電圧検出部12が接続されている。電圧検出部12で検出された出力電圧値は制御部10へ与えられる。制御部10は、この出力電圧に応じて、上述のような定電流値の設定を行う。なお、図7では、入力電圧を検出する回路を図示していないが、上述の実施形態と同様に入力電圧を検出する回路を備えることもできる。
また、本実施形態の構成は、図8に示すようなフライバックコンバータにも適用できる。図8はフライバックコンバータの回路構成図である。
この電源回路は、ダイオードブリッジDBの一対の出力端子間に、フライバックトランスTの一次側コイルと半導体スイッチ素子Q12との直列回路が接続されている。この際、半導体スイッチ素子Q12は、ドレインがフライバックトランスTの一次側コイルに接続し、ソースがダイオードブリッジDBの一方の出力端子に接続している。
フライバックトランスTの2次側コイルの両端には、ダイオードD12と出力コンデンサCoとの直列回路が接続している。この際、ダイオードD12は、アノードがフライバックトランスTの二次側コイルに接続し、カソードが出力コンデンサCoに接続している。出力コンデンサCoは、正電極がダイオードD12側となるように接続している。
出力コンデンサCoの両端が、電源回路の出力端Poutとなり、当該出力端PoutにLED照明モジュールからなる負荷100が接続している。この際、LED照明モジュールは、アノードが出力コンデンサCoの正電極側となるように、接続している。
出力端子と出力コンデンサCoとの間には、電流検出部11が接続している。電流検出部11で検出された出力電流は、制御部10に与えられる。制御部10は、検出された出力電流値と目標電流値とに基づいて、定電流制御するようにスイッチング制御信号を生成し、半導体スイッチ素子Q12へ与える。
また、出力コンデンサCoの出力端子Pout側には、電圧検出部12が接続されている。電圧検出部12で検出された出力電圧値は制御部10へ与えられる。制御部10は、この出力電圧に応じて、上述のような定電流値の設定を行う。なお、図8でも、入力電圧を検出する回路を図示していないが、上述の実施形態と同様に入力電圧を検出する回路を備えることもできる。
10−制御部、11−電流検出部、12,13−電圧検出部、20−昇降圧コンバータ部、100,100R−LEDモジュール、200−商用電源、Ci,Co−コンデンサ、D1,D2,D11,D12−ダイオード、L−チョークコイル、T−フライバックトランス、Pin−入力ポート、Pout−出力ポート、Q1,Q2,Q11,Q12−スイッチ素子

Claims (8)

  1. 商用電源に接続される一組の入力端子と、
    該入力端子から入力される交流電圧を全波整流する全波整流回路と、
    全波整流された電圧を昇降圧する昇降圧コンバータ部と、
    該昇降圧コンバータの後段に出力コンデンサを介して接続された一組の出力端子と、
    負荷に流れる電流を検出する電流検出部と、
    該電流検出部で検出された電流値に基づいて、前記出力端子に定電流が流れるように前記昇降圧コンバータ部を制御する制御部と、
    を備えた電源回路であって、
    前記出力端子間の電圧である出力電圧もしくは前記入力端子間の電圧である入力電圧の少なくとも一方を検出する電圧検出部を備え、
    前記制御部は、前記電圧検出部で検出された前記出力電圧もしくは前記入力電圧に応じた定電流が前記負荷に電流供給されるように、前記昇降圧コンバータ部を制御する、電源回路。
  2. 前記電圧検出部は、前記入力電圧を検出する入力電圧検出部と、前記出力電圧を検出する出力電圧検出部とを備え、
    前記制御部は、前記入力電圧検出部で検出された入力電圧と、前記出力電圧検出部で検出された出力電圧とが異なる場合に、異常処理を行う、請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記制御部は、前記異常処理として、外部通知処理および定電流供給動作の停止処理の少なくともいずれか一方を実行する、請求項2に記載の電源回路。
  4. 前記昇降圧コンバータ部は、
    チョークコイルと、2個の半導体スイッチ素子と、2個のダイオードとを備える、非反転型で非絶縁型の昇降圧コンバータである、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源回路。
  5. 前記昇降圧コンバータ部は、
    チョークコイルと、1個の半導体スイッチ素子と、1個のダイオードとを備える、反転型で非絶縁型の昇降圧コンバータである、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源回路。
  6. 前記昇降圧コンバータ部は、
    フライバックトランスと、該フライバックトランスの一次側の1個の半導体スイッチ素子と、前記フライバックトランスの二次側の1個のダイオードとを備える、フライバック型の昇降圧コンバータである、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源回路。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電源回路を備え、
    前記負荷は、それぞれに所定数のLED素子を接続してなる複数のLEDサブモジュールを組み合わせたLEDモジュールであり、
    該LEDモジュールは、前記複数のLEDサブモジュールの接続パターンがそれぞれに異なる複数種類が用意され、複数種類のLEDモジュールのうちの一つが前記電圧検出部で検出される電圧に応じて選択的に使用される、LED照明装置。
  8. 前記LEDモジュールは、複数のLEDサブモジュールが直列接続されるか、複数のLEDサブモジュールが並列接続されるいずれかの組み合わせからなる、請求項7に記載のLED照明装置。
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