JP2012029335A - 音響信号補正装置および音響信号補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力された音響信号に対してフィルタ処理を適用する信号処理手段と、フィルタ係数を保持するフィルタ係数記憶手段と、前記フィルタ係数記憶手段に記憶された複数のフィルタ係数の中から前記信号処理手段で用いるフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定手段と、ユーザーに対してフィルタ係数決定に関する選択肢を提示し、前記ユーザーからの選択結果を得るユーザーインターフェース手段とを備え、前記フィルタ係数決定手段は前記フィルタ係数の生成に際して、外耳道音響特性の持つある特徴量から、他の特徴量を類推して前記信号処理手段に用いるフィルタ係数を決定することを特徴とする音響信号補正装置。
【選択図】 図1
Description
(実施形態1)
本発明による実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。
まず従来の問題として人間がイヤホンで受聴する際に、イヤホンにより外耳道を塞がれるため、受聴音がこもることが知られている。これは、イヤホンによって塞がれた外耳道内において、共鳴現象が起きるためである。ある被験者において、イヤホン筺体の開口端付近のマイクで取得した、イヤホンによって塞がれた状態の外耳道の音響特性を図2に示す。横軸は周波数を表し縦軸はゲインを表す。左右の耳において、6kHzを超える辺りに最初のピーク(以下、一次共鳴と呼ぶ)がある。10kHzを超える辺りで、次のピーク(以下、二次共鳴と呼ぶ)がある。左右の耳において、一次共鳴の起こる周波数(以下、一次共鳴周波数)と二次共鳴のおこる周波数(以下、二次共鳴周波数)が異なっていることが分かる。
本実施形態が基にしている技術として、特開2009−194769(以下、文献1)がある。この文献1では、受聴者の外耳道における共鳴周波数を計測し、計測結果に基づいた音響補正を行うことで受聴音のこもり感を解消する技術が開示されている。しかしこの技術には、測定用のハードウェアが必要となる。このため、ハードウェア実装コストが増加するという問題がある。また、このようなハードウェアを一般に入手することが困難であるという問題もある。
図5は、一次共鳴周波数の左右差の分布を示す特性図である。また図6は、二次共鳴周波数の左右差の分布を示す特性図である。いずれも横軸が周波数の差で縦軸が累積人数である。
音響信号補正装置をプレーヤ90に内蔵する場合は、フィルタ係数決定手段108で導出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理された音響信号がイヤホンまたはヘッドホン94に出力される。また、リモコン92、イヤホンまたはヘッドホン94に音響信号補正装置を内蔵してもよい。なおユーザーI/F110は、例えばリモコン92からの、ユーザーによる外部からの操作に対応する。ユーザーI/F110は、プレーヤ90のユーザーI/Fを使用する構成にしても良い。
本発明による実施形態2を図2乃至図9を参照して説明する。実施形態1と共通する部分は説明を省略する。
実施形態1と比較してフィルタ係数を保持するのではなく、図9に示すように一次共鳴及び二次共鳴等のより高次の共鳴現象を低減するためのフィルタの周波数特性をフィルタ係数決定手段108aで決定する。決定した周波数特性に従って、フィルタ係数決定手段108aがフィルタ係数を導出し、導出したフィルタ係数を信号処理手段106に出力する。信号処理手段106は、設定されたフィルタ係数を用いて、音響信号に対してフィルタ処理を行う。出力手段112を通じて、受聴のための信号をイヤホンに出力する。
(実施形態3)
本発明による実施形態3を図2乃至図8および図1又は図9を参照して説明する。実施形態1、2と共通する部分は説明を省略する。
一次共鳴周波数と二次共鳴周波数の両方を同時に補正するフィルタを生成し、ユーザーに試聴させる形態にしても良い。例えば、一次共鳴として7kHz、二次共鳴として12kHzを補正するフィルタ等である。試聴回数をより少なくする効果が期待できる。
(1)イヤホンで受聴する機能を有し、イヤホン装着による外耳道閉塞時の共鳴現象に起因する特定周波数のピーク現象を低減するためのフィルタ処理を行うデジタル信号処理手段を有し、前記デジタル信号処理手段に用いるフィルタ係数を保持する記憶手段を有し、前記記憶手段に記憶された複数のフィルタ係数の中から前記デジタル信号処理手段に用いるフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定手段を有し、前記フィルタ係数決定手段は、選択された1つの特徴量から残りの特徴量を類推し、前記デジタル信号処理手段に用いるフィルタ係数を決定することを特徴とする音響装置。
(3)前記1つの特徴量が一次共鳴周波数であり、残りの特徴量が二次以上の共鳴周波数であることを特徴とする(1)、(2)の音響装置。
(4)前記記憶手段に記憶された複数のフィルタ係数が、あらかじめ取得された複数の人の特性から決定されたフィルタ係数であることを特徴とする(1)〜(3)の音響措置。
実施形態では概要として、イヤホンで受聴する機能を有し、イヤホン装着による外耳道閉塞時の共鳴現象に起因する特定周波数のピーク現象を低減するためのフィルタ処理を行うフィルタ係数を保持する記憶手段を有し、前記記憶手段に記憶された複数のフィルタ係数の中から前記デジタル信号処理手段に用いるフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定手段を有し、前記フィルタ係数決定手段は、選択された1つの特徴量から残りの特徴量を類推し、前記デジタル信号処理手段に用いるフィルタ係数を決定することを特徴とする音響装置を説明した。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係わる構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
Claims (3)
- 入力された音響信号に対してフィルタ処理を適用する信号処理手段と、
前記信号処理手段で用いるフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段と、
ユーザーに対してフィルタ係数決定に関する選択肢を提示し、前記ユーザーからの選択結果を得るユーザーインターフェース手段とを備え、
前記フィルタ係数生成手段は前記フィルタ係数の生成に際して、外耳道音響特性の持つある特徴量から、他の特徴量を類推してフィルタ係数を生成することを特徴とする音響信号補正装置。 - 更に前記信号処理手段からの前記音響信号を受聴するための前記イヤホンを具備したことを特徴とする請求項1に記載の音響信号補正装置。
- 音響信号補正装置で実行される音響信号補正方法であって、
信号処理手段が入力された音響信号に対してフィルタ処理を適用するステップと、
フィルタ係数生成手段が前記信号処理手段で用いるフィルタ係数の生成に際して、外耳道音響特性の持つある特徴量から、他の特徴量を類推してフィルタ係数を生成するステップと、
を有することを特徴とする音響信号補正方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017060040A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | 株式会社Jvcケンウッド | 頭外定位処理装置、及び頭外定位処理方法 |
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2011
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