JP2012029205A - 伝送装置および回線切替方法 - Google Patents

伝送装置および回線切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アクセス回線側のポート数に依存せずに、高速なプロテクション切替制御を実現する。
【解決手段】中継回線で発生したリンク障害を検出する障害検出手段1と、APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段2と、回線の切替制御を行う切替制御手段3とを備え、障害検出手段1は、リンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、APS管理手段2を介することなく、切替制御手段3に送信し、切替制御手段3は、障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、リンク障害に対する回線の切替制御を行う伝送装置および回線切替方法に関する。
現在の通信キャリア網では、SONET(Synchronous Optical NETwork)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)に代表されるTDM(Time Division Multiplexing)ベースの光トランスポート技術によって確立された信頼性の高い伝送ネットワークが、インターネット、VoIP(Voice over IP)、およびIPTV(IP Television)といったパケットベースのサービストラフィックを支えてきた。加えて近年では、トラフィック量の増加とイーサネット(Ethernet:登録商標)やIP/MPLS(Multi Protocol Label Switching)に代表されるパケット技術の進化とを背景に、伝送ネットワークレイヤにおいてもパケット技術の活用が始まっている。
パケット技術を伝送ネットワークに導入する場合の利点として、パス多重の柔軟性があげられる。パケット技術では、ヘッダフィールドに埋め込まれた識別子によって複数のパスを多重することが可能であり、また統計多重によって各パスの帯域を柔軟に割り当てることが可能であるため、タイムスロットによって帯域を固定的に割り当てるTDM技術に比べて飛躍的にパス数を増加させることが可能となる。この反面、パケット技術によって実現される伝送装置では、これまでのTDM技術で実現されてきた装置に比べて、膨大なパス数に対する処理性能が要求されることになる。
伝送ネットワークの信頼性を提供するプロテクション切替を構成する方法として、1対のパスを現用系または予備系に切り替えるパスプロテクション技術が広く普及している。パケット技術では、例えば、ITU−T G.8031 Ethernet Linear Protection SwitchingやITU−T G.8131 T−MPLS Linear Protection Switchingが国際標準として制定されている。こうしたプロテクション切替技術は、伝送路故障を契機とした障害切替に加え、対向装置からの要求に基づいた切替や、ネットワーク運用者の指示を契機にした保守切替をサポートすることで、伝送ネットワークの相互接続性およびメンテナンス等における運用性の向上に貢献してきた。
プロテクション切替技術では、様々なイベントが競合した場合のパス切替動作を可能とするため、各イベントの優先度に基づいた状態遷移を実現するためのプロトコルとして、APS(自動保護切替:Automatic Protection Switching)プロトコルを定義している。APSプロトコルは、実装難易度の観点から、組み込みソフトウェアによるプログラム処理によって実現されるケースが一般的である。また、コスト効率性の観点から、APSプロトコルのプログラム処理を行うプロセッサは、伝送装置の共通部に配置されるケースが多い。
しかし、このようなアーキテクチャで構成された伝送装置では、複数の収容パスに対するプロトコル状態の管理を単一のプロセッサで処理する必要が生じる。複数のパスが多重された中継区間上で障害が発生した場合には、単一のリンク障害イベントを契機として、全ての対象パスを切り替える必要があるため、対象パス数に比例して切替時間が伸長してしまう。その結果、伝送ネットワークに求められるプロテクション切替時間(50ミリ秒以内)を満足するためには単一の伝送装置に収容できるパス数に制限が生じ、パケット技術の特徴であるパス数のスケーラビリティを享受できないという課題があった。
特許文献1には、MPLSネットワークでのリンク障害発生から当該リンクを用いるサービス断時間を短縮するネットワーク障害処理システムが記載されている。特許文献1に記載されたネットワーク障害処理システムでは、中継ノード数が多い場合にLSP−IDにおける検索処理時間がかかることによるサービス断時間の伸長を防ぐことができる。
特開2003−60680号公報(段落0050−0054)
特許文献1に記載されたネットワーク障害処理システムでは、各中継ノードにおいてFECまたはLSP−IDによる検索を省略し、メッセージを宛先アドレスに応じてソフトウェア転送またはハードウェア転送する。そして、MPLSネットワークエッジノードまたはセグメント端ノードへのリンク障害通知を高速に行うことによって、中継ノードが多い場合に検索処理時間がかかる問題を解決する。しかし、複数のパスが多重された中継区間上で障害が発生した場合のように、メッセージ数が多い場合にサービス断時間が伸長してしまう問題を解決することはできない。
そこで、本発明は、アクセス回線側のポート数に依存せずに、高速なプロテクション切替制御を実現する伝送装置および回線切替方法を提供することを目的とする。
本発明による伝送装置は、中継回線で発生したリンク障害を検出する障害検出手段と、APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段と、回線の切替制御を行う切替制御手段とを備え、障害検出手段は、リンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、APS管理手段を介することなく、切替制御手段に送信し、切替制御手段は、障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行うことを特徴とする。
本発明による回線切替方法は、中継回線で発生したリンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段を介することなく、回線の切替制御を行う切替制御手段に送信し、切替制御手段が、障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、アクセス回線側のポート数に依存せずに、高速なプロテクション切替制御を実現することができる。
本発明による伝送装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示す伝送装置を含むネットワークの構成例を示すブロック図である。 メッセージ判定部が記憶する判定テーブルの一例を示す説明図である。 図1に示す伝送装置によるプロテクション切替の動作例を示すフローチャートである。 本発明による伝送装置の主要部を示すブロック図である。
図1は、本発明による伝送装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す伝送装置を含むネットワークの構成例を示すブロック図である。図1および図2を参照して、本発明による伝送装置の一実施形態の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態では、ハブ・アンド・スポーク型トポロジのネットワークに伝送装置を適用する場合を説明する。図2に示すネットワークは、伝送装置10(伝送装置10a〜10g)によって形成される伝送ネットワーク30、管理装置20、およびルータ40(ルータ40a〜40e)によって構成される。
ルータ40aは、図2に示すネットワークにおけるセンタ拠点に配置される。ルータ40aは、伝送装置10aに接続される。ルータ40b〜40eは、図2に示すネットワークにおけるアクセス拠点に配置される。ルータ40b〜40eは、伝送装置10b〜10eにそれぞれ接続される。センタ拠点側のルータ40aと、アクセス拠点側のいずれかのルータ40b〜40eとの間で、伝送ネットワーク30を介して通信が行われる。
伝送装置10は、ルータ40に対するPoint−to−Point型の通信パスを提供する。また、伝送装置10は、伝送ネットワーク30内の伝送装置間において、現用(W)系パスおよび予備(P)系パスからなる1対のパスによって構成されるパス冗長を実現している。
管理装置20は、伝送ネットワーク30を管理し、伝送装置10を制御するネットワーク管理システムである。なお、図2に示すルータ40および伝送装置10が形成するネットワークトポロジは一例であり、プロテクション構成が形成できる限り、リング型、メッシュ型などいずれの形態であってもよい。
図1に示す伝送装置10の構成を、例えば、図2に示す伝送装置10aに着目して説明する。なお、伝送装置10b〜10gの構成も、伝送装置10aの構成と同様である。伝送装置10は、アクセス回線カード100(アクセス回線カード100a〜100d)、中継回線カード110(中継回線カード110a,110b)、APS制御部120、APS状態管理テーブル121、およびスイッチ部130を含む。
アクセス回線カード100は、アクセス回線終端部101、セレクタ制御部102、パスOAM終端部(W)103、パスOAM終端部(P)104、メッセージ判定部105、およびアクセス回線ポート106を含む。アクセス回線ポート106は、ルータ40(例えば、アクセス回線カード100aの場合にはルータ40a)に接続される。伝送装置10は、4つのアクセス回線カード100a〜100dを備える。
伝送装置10において、アクセス回線カード100のセレクタ制御部102を端点として切替制御が行われることによって、伝送ネットワーク30内で冗長パスが形成される。例えば、図1に示す例では、現用系パスと予備系パスとで1対とする冗長パスが、4つのアクセス回線ポート106a〜106dを用いて、伝送ネットワーク30内において4組形成されている。
例えば、図2に示す伝送装置10aのセレクタ制御部102aと、伝送装置10bのセレクタ制御部102aとを端点として、冗長パスを形成することができる。このとき、両伝送装置間の現用系ルートのパスおよび予備系ルートのパスを通じて、パスOAMメッセージの送受信が行われる。パスOAMメッセージは、OAM終端部103a,104aによってメッセージの生成処理またはメッセージの終端処理が行われる。
なお、プロテクション切替機能は、パス単位で配備される。例えば、図2には、伝送装置10aに備えられた4つのアクセス回線カード100a〜100dによって実現される4組の冗長パス(現用系(W)パス,予備系(P)パス)が示されている。プロテクション切替機能は、一般的には主信号を高速転送するためにハードウェア回路によって実現されるが、ハードウェア回路に限定されるものではない。
中継回線カード110は、現用系パスを中継する中継回線カード110aと予備系パスを中継する中継回線カード110bとがある。中継回線カード110aは、中継回線終端部(W)111aおよび中継回線ポート(W)112aを含む。中継回線カード110bは、中継回線終端部(P)111bおよび中継回線ポート(P)112bを含む。各中継回線ポートは、伝送ネットワーク30の中継リンクを提供する。
APS制御部120は、伝送装置10の共通部に配備される。APS状態管理テーブル121は、具体的には、伝送装置10に備えられたメモリ等の記憶装置に記憶され、APSプロトコル状態を含む。APSプロトコル状態とは、APSプロトコルで分類された通信状態であり、具体的には、後述する図3に示す「Lockout of Protection 」や「Signal Fail for Protection」等の状態を示している。APS制御部120は、APS状態管理テーブル121を用いて、冗長パス単位でAPSプロトコル状態を管理し、APSプロトコルに従って管理や制御を行う。
APS制御部120は、例えば、プログラム処理に従って動作するプロセッサによって構成される。APS制御部120は、中継回線終端部111a,111b、パスOAM終端部103a,104a、または管理装置20から通知されるパス切替要求を入力イベントとして、所定の処理を行う。例えば、中継回線終端部111a,111bは、各終端部が接続された中継回線ポート112a,112bで発生したセクション障害に対するパス切替要求を通知する。また、パスOAM終端部103a,104aは、End−to−Endモデルの端点で発生したパス障害に対するパス切替要求や、端点となる伝送装置間で発信されるAPS通信メッセージに基づいたパス切替要求を通知する。また、管理装置20は、ネットワーク運用者の指示に基づいて、APS制御部120にパス切替要求を通知する。
APS制御部120は、例えば、最新のAPSプロトコル状態の情報を定期的に(または、状態遷移のタイミングで)取得して、取得したAPSプロトコル状態の情報をメッセージ判定部105に設定する。また、例えば、APS制御部120は、取得したAPSプロトコル状態について、所定の判定テーブルに従って、障害検出メッセージを有効とするか無効とするかの設定を、メッセージ判定部105に設定してもよい。さらに、APS制御部120は、中継回線終端部111a,111b、パスOAM終端部103,104、または管理装置20を経由して新たな切替要求を受け付けた場合には、プロトコルに基づいて新たな状態に遷移するとともに、メッセージ判定部105に対する設定を更新する。
メッセージ判定部105は、セレクタ制御部102が受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定する。メッセージ判定部105は、APS制御部120にからの設定を記憶するために、例えば、メモリ等の記憶部(図示せず)を備え、有効/無効設定の設定内容(設定値)を含む判定テーブルを記憶している。また、メッセージ判定部105は、記憶部に記憶された判定テーブルに示される有効/無効設定の設定内容(設定値)に基づいて、障害検出メッセージの有効/無効判定を行う。
図3は、メッセージ判定部が記憶する判定テーブルの一例を示す説明図である。図3に示されたAPS状態は、ITU−T G.8031/G.8131で定義された10種類のAPSプロトコル状態である。図3に示すように、メッセージ判定部105は、各APS状態について、障害検出メッセージが通知されたパスが現用(W)系であるか予備(P)系であるかによって、通知された障害検出メッセージを有効と判定するか無効と判定するか(有効/無効設定)を対応付けて含む判定テーブルを記憶している。
具体的には、メッセージ判定部105は、障害検出メッセージの受信によりセレクタ制御部102から有効/無効判定の実行を要求されると、設定値に基づいて障害検出メッセージの有効/無効判定を行い、判定結果をセレクタ制御部102に通知する。例えば、メッセージ判定部105は、所定のタイミングで(定期的に、または状態変化のタイミングで)、現在のAPSプロトコル状態を示す通知情報を受信し記憶部に随時記録することによって、現在のAPSプロトコル状態を把握している。そして、メッセージ判定部105は、障害検出メッセージの受信時に、図3に示す判定テーブルから、現在のAPSプロトコル状態に対応する設定値(有効/無効の値)を抽出することによって、障害検出メッセージが有効であるか否か(パス切替を行ってよいか否か)を判定する。
例えば、W系でリンク障害が発生したことを示す障害検出メッセージを受信したときに、現在のAPSプロトコル状態が「Lockout of Protection 」であった場合には、メッセージ判定部105は、図3に示す判定テーブルから対応する設定値を抽出することによって、その障害検出メッセージを無効と判定する。また、例えば、P系でリンク障害が発生したことを示す障害検出メッセージを受信したときに、現在のAPSプロトコル状態が「Signal Fail for Protection」であった場合には、メッセージ判定部105は、図3に示す判定テーブルから対応する設定値を抽出することによって、その障害検出メッセージを有効と判定する。
その後、セレクタ制御部102は、メッセージ判定部105から通知された判定結果に基づいて、パスの切替制御を行う。例えば、メッセージ判定部105によって障害検出メッセージが有効であると判定された場合には、セレクタ制御部102は、パスの切替制御を行う。一方、メッセージ判定部105によって障害検出メッセージが無効であると判定された場合には、セレクタ制御部102は、パスの切替制御を行わないように制御する。
なお、優先度が高い通信を行っているときにパスの切替制御を行うと通信が中断してしまい却って好ましくない場合がある。そのため、本実施形態では、図3に示すように、優先度が高いAPSプロトコル状態である場合には、優先度が低いAPSプロトコル状態である場合と比較して、障害検出メッセージを無効であると判定するケースが高くなるように、判定テーブルが設定されている。そのようにすることによって、優先度が高いAPSプロトコル状態では直ちにパスの切替制御を行わないようにし、優先度が高い通信が中断されて却って好ましくない事態が生じることを防止している。
また、現用系(W系)での通信を行っているときには、予備系(P系)で通信を行っているときと比較して、パスの切替制御を行って通信が中断してしまうと好ましくない場合が多いと予測される。そのため、本実施形態では、図3に示すように、W系でのリンク障害発生時には、P系でのリンク障害発生時と比較して、障害検出メッセージを無効であると判定するケースが高くなるように、判定テーブルが設定されている。そのようにすることによって、現用系(W系)での通信が中断されて却って好ましくない事態が生じることを低減している。
なお、メッセージ判定部105が判定を行って判定結果をセレクタ制御部102に通知するのではなく、セレクタ制御部102が、メッセージ判定部105に記憶されている判定テーブルや設定値を参照して、受信した障害検出メッセージの有効/無効を判定してもよい。このような場合には、メッセージ判定部105は、記憶部だけで構成されていてもよい。
スイッチ部130は、アクセス回線カード100および中継回線カード110に接続する。
次に、動作について説明する。図4は、図1に示す伝送装置によるプロテクション切替の動作例を示すフローチャートである。図4を参照して、中継回線ポート(W)112aにおいてリンク障害が発生した場合に伝送装置10が行うプロテクション切替の動作を説明する。
まず、中継回線ポート(W)112a側の通信において、リンク障害が発生すると(ステップS11)、中継回線終端部(W)111aは、セクション内のリンク障害を検出する(ステップS12)。リンク障害を検出した中継回線終端部(W)111aは、リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージをアクセス回線カード100a〜100dに同報通知する。ここで、アクセス回線カード100a〜100dに同報通知される障害検出メッセージは、APS制御部120を経由せずに、各アクセス回線カードのセレクタ制御部102に直接通知される(ステップS13)。また、中継回線終端部(W)111aは、同時にAPS制御部120に対する通知を行う。
ステップS13において障害検出メッセージの通知を受けたセレクタ制御部102a〜102dは、メッセージ判定部105a〜105dに有効/無効判定の実行を要求する(ステップS14)。ステップS14において要求を受けたメッセージ判定部105a〜105dは、記憶部に設定されている判定テーブルで示される設定値を参照し、セレクタ制御部102a〜102dに通知された障害検出メッセージが有効であるか否かを判定する(ステップS15)。メッセージ判定部105a〜105dは、判定結果をセレクタ制御部102a〜102dに通知する。
なお、ステップS14〜S15において、セレクタ制御部102が、メッセージ判定部105に記憶されている設定内容を参照して、通知を受けた障害検出メッセージの有効/無効判定を行ってもよい。
ステップS15において、障害検出メッセージが有効であると判定された場合には、セレクタ制御部102a〜102dは、パスの切替制御を行う(ステップS16)。また、ステップS15において、障害検出メッセージが無効であると判定された場合には、セレクタ制御部102a〜102dは、当該通知されたメッセージを廃棄し、現在の切替状態を保持するよう制御する(ステップS17)。
このような伝送装置10では、中継回線ポート(W)112aにおいてリンク障害が発生した場合に、APS制御部120を介さずに、セレクタ制御部102a〜102dに障害検出メッセージ106を同報通知することによって、APS制御部120の処理負荷を軽減させるとともに、障害検出箇所である中継回線終端部111aとパス切替箇所であるセレクタ制御部102a〜102dとが1対多の関係にある場合であっても、処理負荷の増加を招かずにメッセージを送信することができる。すなわち、アクセス回線側のポート数に依存せずに、単一のリンク障害を契機に高速なプロテクション切替制御を実現することができる。
例えば、障害検出メッセージをAPS制御部120に通知して、APS制御部120がパス切替の有無を判定するように構成することも考えられるが、そのようにすると、1つのプロセッサで複数のアクセス回線カードの切替の有無を判定することになるので、パス数が増加するに従って、切替時間が長くなる。これに対して、本実施形態によれば、障害検出メッセージをセレクタ制御部102に直接通知して、メッセージ判定部105がパス切替の有無を判定する。セレクタ制御部102およびメッセージ判定部105は、パス単位で設けられているので、パス数が増加しても判定処理にかかる時間は増加せず、切替時間が長くならない。
さらに、ステップS15において障害検出メッセージが有効であると判定された場合に、セレクタ制御部102a〜102dは、パスOAM終端部(P)104a〜104dにAPS通信メッセージの送信指示を通知してもよい。APS通信メッセージの送信指示を通知されたパスOAM終端部(P)104a〜104dは、対向するパスの端点となる伝送装置(例えば、伝送装置10b)に対して、最新のAPS状態となる「Signal Fail for Working 」のAPS信号メッセージを送信することができる。
このような伝送装置10では、障害検出メッセージの通知を受けたセレクタ制御部102を経由してパスOAM終端部(P)104に対してAPS通信メッセージの送信指示を通知することによって、対向するパスの端点の伝送装置に、最新のAPS通信メッセージを即時に送信することができる。すなわち、セレクタ制御部102がAPS制御部120を介さずにパスの切替制御を実現するのと同様に、APS通信メッセージもAPS制御部120を介さずに送信されるので、プロテクション切替時間をさらに短縮することが期待できる。
また、このような伝送装置10では、障害検出メッセージの受信により無条件にパスの切替を行うのではなく、パス単位で設けられたセレクタ制御部102およびメッセージ判定部105によって、障害検出メッセージの有効/無効の判定を行い、パスの切替判定と切替とを行う。そのため、最新のプロトコル状態に基づいた切替制御を、パス単位で実現することができる。
また、このような伝送装置10では、メッセージ判定部150が、APS制御部120によって定期的にまたはAPSプロトコル状態の遷移に応じて更新されているAPSプロトコル状態に基づいて、障害検出メッセージの有効/無効判定を行い、セレクタ制御部102は判定結果に応じてパスの切替制御を実施するので、セレクタ制御部102は、その都度APSプロトコル状態を確認することなく、切替を行うパスだけを選択することができる。その結果、複雑な状態遷移を伴うAPSプロトコルを実現する場合に、ソフトウェアによるプログラム処理とハードウェアによる状態保持回路との組み合わせによって容易に実現することができる。
さらに、このような伝送装置10は、単一の伝送装置の内部で閉じている構成であるので、対向する装置との接続性に影響を与えることなく上記の効果を得ることができるという利点がある。
図5は、本発明による伝送装置の主要部を示すブロック図である。図5に示すように、伝送装置は、中継回線で発生したリンク障害を検出する障害検出手段1(例えば、図1に示す中継回線終端部111に相当)と、APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段2(例えば、図1に示すAPS制御部120に相当)と、回線の切替制御を行う切替制御手段3(例えば、図1に示すセレクタ制御部102に相当)とを備え、障害検出手段1は、リンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、APS管理手段2を介することなく、切替制御手段3に送信し、切替制御手段3は、障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行うように構成されている。
また、上記の実施形態では、以下の(1)〜(6)に示すような伝送装置も開示されている。
(1)切替制御手段3は、現在のAPSプロトコル状態に基づいて、受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定し(例えば、図1に示すメッセージ判定部105の動作によって実現される。)、障害検出メッセージを有効とするか無効とするかの判定結果に基づいて、回線の切替制御を行う(例えば、図3に示すステップS14〜S16の動作によって実現される。)伝送装置。
(2)切替制御手段3は、受信した障害検出メッセージを有効とすると判定した場合に、回線の切替を行い、受信した障害検出メッセージを無効とすると判定した場合に、回線の切替を行わないように制御する(例えば、図3に示すステップS16またはステップS17の動作によって実現される。)伝送装置。
(3)切替制御手段3は、受信した障害検出メッセージを無効とすると判定した場合に、障害検出メッセージを廃棄し、現在の回線状態を保持する伝送装置。
(4)APS管理手段2は、所定のタイミングで、最新のAPSプロトコル状態を示す通知情報を切替制御手段3に送信し、切替制御手段3は、APS管理手段2から受信した通知情報で示されるAPSプロトコル状態に基づいて、受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定する伝送装置。
(5)複数の切替制御手段3を備え(例えば、図1に示すアクセス回線ポート106a〜106dによって4組の冗長パスが形成されるときに、各アクセス回線ポートがセレクタ制御部102を備えることによって実現される。)、障害検出手段1は、リンク障害を検出すると、複数の切替制御手段3に障害検出メッセージを同報送信する伝送装置。
(6)切替制御手段3は、APS管理手段2を介することなく、対向する伝送装置にAPS通信メッセージを送信する伝送装置。
本発明を、プロテクション機能を有する伝送装置に適用できる。
1 障害検出手段
2 APS管理手段
3 切替制御手段
10,10a〜10g 伝送装置
20 管理装置
30 伝送ネットワーク
40,40a〜40e ルータ
100 アクセス回線カード
101 アクセス回線終端部
102 セレクタ制御部
103 パスOAM終端部(W)
104 パスOAM終端部(P)
105 メッセージ判定部
106 アクセス回線ポート
110 中継回線カード
111a 中継回線終端部(W)
111b 中継回線終端部(P)
112a 中継回線ポート(W)
112b 中継回線ポート(P)
120 APS制御部
121 APS状態管理テーブル
130 スイッチ部

Claims (9)

  1. 中継回線で発生したリンク障害を検出する障害検出手段と、
    APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段と、
    回線の切替制御を行う切替制御手段とを備え、
    前記障害検出手段は、前記リンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、前記APS管理手段を介することなく、前記切替制御手段に送信し、
    前記切替制御手段は、前記障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行う
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 切替制御手段は、
    現在のAPSプロトコル状態に基づいて、受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定し、
    前記障害検出メッセージを有効とするか無効とするかの判定結果に基づいて、回線の切替制御を行う
    請求項1記載の伝送装置。
  3. 切替制御手段は、受信した障害検出メッセージを有効とすると判定した場合に、回線の切替を行い、
    受信した前記障害検出メッセージを無効とすると判定した場合に、回線の切替を行わないように制御する
    請求項2記載の伝送装置。
  4. 切替制御手段は、受信した障害検出メッセージを無効とすると判定した場合に、前記障害検出メッセージを廃棄し、現在の回線状態を保持する
    請求項3記載の伝送装置。
  5. APS管理手段は、所定のタイミングで、最新のAPSプロトコル状態を示す通知情報を切替制御手段に送信し、
    前記切替制御手段は、前記APS管理手段から受信した通知情報で示されるAPSプロトコル状態に基づいて、受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定する
    請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載の伝送装置。
  6. 複数の切替制御手段を備え、
    障害検出手段は、リンク障害を検出すると、前記複数の切替制御手段に障害検出メッセージを同報送信する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の伝送装置。
  7. 切替制御手段は、APS管理手段を介することなく、対向する伝送装置にAPS通信メッセージを送信する
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の伝送装置。
  8. 中継回線で発生したリンク障害を検出すると、当該リンク障害を検出したことを示す障害検出メッセージを、APSプロトコルに従ってAPSプロトコル状態を管理するAPS管理手段を介することなく、回線の切替制御を行う切替制御手段に送信し、
    前記切替制御手段が、前記障害検出メッセージを受信したことに基づいて、回線の切替制御を行う
    ことを特徴とする回線切替方法。
  9. 現在のAPSプロトコル状態に基づいて、受信した障害検出メッセージを有効とするか無効とするかを判定し、
    前記障害検出メッセージを有効とするか無効とするかの判定結果に基づいて、回線の切替制御を行う
    請求項8記載の回線切替方法。
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