JP2012029017A - 信号伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝送速度によって、伝送されるデジタル信号がチョークコイルにより悪影響を受けることを防止する信号伝送装置を提供する。
【解決手段】 信号伝送装置1は、デジタル信号を伝送するデータラインDATA+、DATA−と、データラインに直列接続されているチョークコイルLと、チョークコイルLがデータラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換えるスイッチSW3〜SW6と、データラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識し、認識した伝送速度に応じて、スイッチSW3〜SW6を切換制御するUSBコントローラ11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル信号を伝送する信号伝送装置に関する。
電子機器間でデジタル信号を伝送する方式の1つとして、差動伝送方式がある。差動伝送方式を利用した規格の1つにUSBが存在する。差動伝送方式は、1対のデータライン(DATA+、DATA−)に位相の反転したデジタル信号を伝送するものである。USBには、伝送速度として、HI−SPEED(480Mbps)、FULL−SPEED(12Mbps)、LOW−SPEED(1.5Mbps)が存在する。
ここで、伝送速度の高速化に伴い、データライン間の差動信号の微少なずれによってノイズが発生する。これを防止するために、図12に示すように、データラインDATA+、DATA−に対して直列にチョークコイルL(l1、l2)を接続することによって、ノイズを低減させている。しかし、図13(a)に示すように、USBホスト機器10に接続されるUSBデバイス20の伝送速度がHI−SPEEDである場合には、USBデータのパケットの終わりを示すEOPが、データラインDATA+、DATA−において一方がハイレベル、他方がローレベルであるが、図13(b)に示すように、FULL−SPEEDである場合には、EOPがデータラインDATA+、DATA−において、共にローレベルになってしまう。その結果、FULL−SPEEDである場合、チョークコイルLが信号に悪影響を及ぼし、伝送されるデジタル信号の波形が崩れてしまうという問題がある。
また、図12に示すように、ESD(Electrostatic Discharge、静電気放電)対策として、データラインDATA+、DATA−に対して並列に、ツェナーダイオードD1、D2、コンデンサC1、C2等の容量性素子が接続されている。しかし、USBホスト機器10に接続されるUSBデバイス20の伝送速度がHI−SPEEDである場合、データラインに容量性素子を挿入すると、高周波成分が伝送されずに減衰されてしまい、デジタル信号の波形が崩れてしまうという問題がある。これは、図14に模式的に示すように、USBホスト機器10と、USBデバイス20とのデータラインにはそれぞれ例えば45Ωの抵抗が設けられており、データラインに容量性素子Cを挿入すると、全体としてLPFとして機能し、そのカットオフ周波数fcが1/2πRCで表される。容量Cを十分に小さくすると、カットオフ周波数を高くすることができるが、そうでない場合には、カットオフ周波数が低くなるので、高周波成分が減衰されてしまう。
特開2006−80678号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、伝送速度によって、伝送されるデジタル信号がチョークコイルにより悪影響を受けることを防止する信号伝送装置を提供することである。
本発明の別の目的は、伝送速度によって、伝送されるデジタル信号が容量性素子により悪影響を受けることを防止する信号伝送装置を提供することである。
本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置は、デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに直列接続されているチョークコイルと、前記チョークコイルが前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第1スイッチと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える。
この場合、伝送速度に応じて、チョークコイルが第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とが切換えられる。従って、チョークコイルが悪影響を及ぼす伝送速度の際に、チョークコイルを第1信号ラインおよび第2信号ラインから切り離すことによって、この問題を防止することができる。
好ましい実施形態においては、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている容量性素子と、前記容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第2スイッチとをさらに備え、前記スイッチ制御部が、前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを切換制御する。
この場合、伝送速度に応じて、容量性素子が第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とが切換えられる。従って、容量性素子が悪影響を及ぼす伝送速度の際に、容量性素子を第1信号ラインおよび第2信号ラインから切り離すことによって、この問題を防止することができる。
本発明の別の好ましい実施形態による信号伝送装置は、デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている容量性素子と、前記容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換えるスイッチと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える。
この場合、伝送速度に応じて、容量性素子が第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とが切換えられる。従って、容量性素子が悪影響を及ぼす伝送速度の際に、容量性素子を第1信号ラインおよび第2信号ラインから切り離すことによって、この問題を防止することができる。
本発明の別の好ましい実施形態による信号伝送装置は、デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている第1容量性素子と、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されており、前記第1容量性素子よりも容量が小さい第2容量性素子と、前記第1容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第1スイッチと、前記第2容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第2スイッチと、前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える、信号伝送装置。
この場合、伝送速度に応じて、容量の大きい第1容量性素子が第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている状態と、容量の小さい第2容量性素子が第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている状態とが切換えられる。従って、容量性素子の容量が大きいことによって悪影響を及ぼす伝送速度の際に、第1信号ラインおよび第2信号ラインに接続されている容量性素子の容量が小さくなるように切換えることによって、この問題を防止することができる。
本発明の好ましい実施形態によると、伝送速度によって、伝送されるデジタル信号がチョークコイルにより悪影響を受けることを防止する信号伝送装置を提供することができる。
本発明の別の好ましい実施形態によると、伝送速度によって、伝送されるデジタル信号が容量性素子により悪影響を受けることを防止する信号伝送装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の好ましい実施形態による信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 従来の信号伝送装置を示す回路ブロック図である。 (a)HI−SPEED時のUSBデータと、(b)FULL−SPEED時のUSBデータとを示す波形図である。 信号電送装置がLPFとして機能することを説明する模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本実施形態の信号伝送装置1を示す回路ブロック図である。信号伝送装置1は、差動伝送方式を利用し、デジタル信号を伝送する。差動伝送方式を利用した規格として、USB、IEEE1394、HDMI、DVI等が存在する。特に限定されないが、本例では、USBである。USBホスト機器10(例えばPC等)のUSBコネクタ12には、USBデバイス(例えば携帯型音楽プレーヤ等)のUSBコネクタ21が接続可能である。USBデバイス20は、デジタル信号の伝送速度がHI−SPEED(480Mbps)のデバイス、FULL−SPEED(12Mbps)のデバイス、LOW−SPEED(1.5Mbps)のデバイスが存在する。一方、USBホスト機器10は、HI−SPEED、FULL−SPEED、LOW−SPEEDのいずれにも対応可能である。
USBの各ラインは、接地ラインGND、データラインDATA+、データラインDATA−、電源ライン+VBUSを含む。データラインDATA+、データラインDATA−が差動伝送方式によってデジタル信号を伝送するための2つのラインである。USBホスト機器10は、USBコントローラ11(速度認識部、スイッチ制御部として機能する。)を備える。USBコントローラ11は、データラインDATA+、DATA−を介してUSBデバイス20とデジタル信号(制御コマンドや、コンテンツ(音楽、映像、画像)ファイル等)を送受信し、USBデバイス20を制御し、かつ、USBデバイス20から制御される。
データラインDATA+、DATA−には、チョークコイルLが直列的に接続されている。チョークコイルLは、コモンモードノイズを低減するために設けられている。チョークコイルLは、コイルl1とコイルl2とを含む。コイルl1はデータラインDATA+に直列に挿入され、コイルl2はデータラインDATA−に直列に挿入され、これらは磁気的に結合している。コイルl1は一端がUSBコネクタ12に、他端が後述するスイッチSW3を介してUSBコントローラ11に接続されている。コイルl2は一端がUSBコネクタ12に、他端が後述するスイッチSW4を介してUSBコントローラ11に接続されている。
データラインDATA+、DATA−には、容量性素子が並列的に接続されている。容量性素子は、ESD対策のために設けられている。容量性素子は、本例では、コンデンサC1、C2、ツェナーダイオードD1、D2である。ツェナーダイオードは、寄生容量を有するので、容量性素子と定義する。コンデンサC1は一端が後述するスイッチSW1を介してデータラインDATA+に接続され、他端が接地電位に接続されている。ツェナーダイオードD1は、カソードがスイッチSW1を介してデータラインDATA+に接続され、他端が接地電位に接続されている。コンデンサC2は一端が後述するスイッチSW2を介してデータラインDATA−に接続され、他端が接地電位に接続されている。ツェナーダイオードD2は、カソードがスイッチSW2を介してデータラインDATA−に接続され、他端が接地電位に接続されている。
USBホスト機器には、スイッチSW1〜SW6が設けられている。スイッチSW1〜SW6は、USBコントローラ11によってオン状態と、オフ状態とが切換えられる。スイッチSW1、SW2は、データラインDATA+、DATA−に容量性素子を接続する状態と、接続しない状態とを切換えるスイッチである。つまり、スイッチSW1は、一端がデータラインDATA+に接続され、他端がコンデンサC1の一端とツェナーダイオードD1のカソードとに接続されている。スイッチSW2は、一端がデータラインDATA−に接続され、他端がコンデンサC2の一端とツェナーダイオードD2のカソードとに接続されている。
スイッチSW3〜SW6は、チョークコイルLをデータラインDATA+、DATA−に直列的に接続された状態と、接続されない状態とを切換えるスイッチである。スイッチSW3は、一端がコイルl1に接続され、他端がUSBコントローラ11に接続されている。スイッチSW4は、一端がコイルl2に接続され、他端がUSBコントローラ11に接続されている。スイッチSW5は、一端がコイルl1とUSBコネクタ12との間に接続され、他端がUSBコントローラ11に接続されている。スイッチSW6は、一端がコイルl2とUSBコネクタ12との間に接続され、他端がUSBコントローラ11に接続されている。
USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する。つまり、HI−SPEED、FULL−SPEED、LOW−SPEEDのうちのどの伝送速度でUSBデバイス20とデジタル信号を伝送するかを判断する。伝送速度を認識する方法自体は周知である。つまり、USBデバイス20の伝送速度がLOW−SPEEDの場合、USBデバイス20内のデータラインDATA−が接地電位に接続されている。USBデバイス20の伝送速度がFULL−SPEED、又は、HI−SPEEDの場合、USBデバイス20内のデータラインDATA+が電源電圧+VBUSにプルアップされている。従って、USBデバイスが接続された際に、電圧変化によってLOW−SPEEDであるか、FULL−SPEED、又は、HI−SPEEDであるかを認識できる。そして、USBコントローラ11とUSBデバイスと20との間でネゴシエーションが実行され、成功した場合には、HI−SPEED、失敗した場合には、FULL−SPEEDと認識される。
USBコントローラ11は、認識した伝送速度に応じて、スイッチSW1〜SW6を切換え制御する。なお、認識した伝送速度の情報が図示しないマイコンやCPU等の制御部に送信され、マイコンやCPUがスイッチSW1〜SW6を切換え制御してもよい。
以下、本例の動作を説明する。図2は、USBコントローラ11(又はマイコン)の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S1)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がLOW−SPEEDであるか否かを判断する(S2)。
LOW−SPEEDである場合(S2でYES)、USBコントローラ11は、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4をオン状態に制御し、SW5、SW6をオフ状態に制御する(S3)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続される。また、チョークコイルLがデータラインDATA+、DATA−に直列接続された状態になる。
LOW−SPEEDでない場合(S2でNO)、USBコントローラ11は、伝送速度がFULL−SPEEDであるか否かを判断する(S4)。FULL−SPEEDである場合(S4でYES)、USBコントローラ11は、スイッチSW1、SW2、SW5、SW6をオン状態に制御し、SW3、SW4をオフ状態に制御する(S5)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続される。一方、チョークコイルLがデータラインDATA+、DATA−に直列接続されない状態(つまり、USBコネクタ12がUSBコントローラ11に直接的に接続された状態)になる。従って、FULL−SPEEDである場合には、EOPがデータラインDATA+、DATA−において共にローレベルになってしまい、チョークコイルLが悪影響を及ぼし、伝送されるデジタル信号の波形が崩れてしまうという問題が生じるが、チョークコイルLを接続しない状態に切換えることによって、この問題を防止することができる。
FULL−SPEEDでない場合(S4でNO)、つまり、HI−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、スイッチSW3、SW4をオン状態に制御し、SW1、SW2、SW5、SW6をオフ状態に制御する(S6)。従って、チョークコイルLがデータラインDATA+、DATA−に直列接続された状態になる。一方、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続されない。従って、HI−SPEEDである場合にデータラインDATA+、DATA−に容量性素子が接続されると、高周波成分が伝送されずに減衰されてしまい、デジタル信号の波形が崩れてしまうという問題があるが、コンデンサC1、C2、ツェナーダイオードD1、D2を接続せずに開放することによって、この問題を防止することができる。
次に本発明の別の好ましい実施形態を説明する。図3は、本例の信号伝送装置1Bを示す回路ブロック図である。図1と比較し、スイッチSW1、SW2が省略されている。従って、伝送速度によらずコンデンサC1、C2、ツェナーダイオードD1、D2はデータラインDATA+、DATA−に接続されている。本例では、FULL−SPEEDである場合に、チョークコイルLを接続しない状態に切換え、伝送されるデジタル信号の波形が崩れてしまう問題を防止できるという効果のみが得られる。
図4は本例の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S11)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がFULL−SPEEDであるか否かを判断する(S12)。
FULL−SPEEDである場合(S12でYES)、USBコントローラ11は、スイッチSW5、SW6をオン状態に制御し、SW3、SW4をオフ状態に制御する(S13)。従って、チョークコイルLがデータラインDATA+、DATA−に接続されない状態(つまり、USBコネクタ12がUSBコントローラ11に直接的に接続された状態)になる。従って、FULL−SPEEDである場合には、EOPがデータラインDATA+、DATA−において、共にローレベルになってしまい、チョークコイルLが悪影響を及ぼし、伝送されるデジタル信号の波形が崩れてしまうという問題が生じるが、チョークコイルLを接続しない状態に切換えることによって、この問題を防止することができる。
FULL−SPEEDでない場合(S12でNO)、つまり、LOW−SPEED、又は、HI−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、スイッチSW3、SW4をオン状態に制御し、SW5、SW6をオフ状態に制御する(S14)。従って、チョークコイルLがデータラインDATA+、DATA−に直列接続された状態になる。
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図5は、本例の信号伝送装置1Cを示す回路ブロック図である。図1と比較し、スイッチSW3〜SW6が省略されている。従って、伝送速度によらずチョークコイルLはデータラインDATA+、DATA−に直列接続されている。本例では、HI−SPEEDである場合にデータラインDATA+、DATA−に容量性素子を接続すると、高周波成分が伝送されずに減衰されてしまい、デジタル信号の波形が崩れてしまうという問題を防止できるという効果のみが得られる。
図6は本例の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S21)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がHI−SPEEDであるか否かを判断する(S22)。HI−SPEEDである場合(S22でYES)、USBコントローラ11は、SW1、SW2をオフ状態に制御する(S23)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続されない。従って、HI−SPEEDである場合にデータラインDATA+、DATA−に容量性素子を接続すると、高周波成分が伝送されずに減衰されてしまい、デジタル信号の波形が崩れてしまうという問題があるが、コンデンサC1、C2、ツェナーダイオードD1、D2を接続せずに開放することによって、この問題を防止することができる。
HI−SPEEDでない場合(S22でNO)、つまり、LOW−SPEED、又は、FULL−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、スイッチSW1、SW2をオン状態に制御する(S24)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続される。
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図7は、本例の信号伝送装置1Dを示す回路ブロック図である。図5と比較し、コンデンサC3、C4、ツェナーダイオードD3、D4、スイッチSW3、SW4が追加されている。コンデンサC3、C4、ツェナーダイオードD3、D4は、伝送速度がHI−SPEEDの場合にデータラインDATA+、DATA−に接続される容量性素子である。コンデンサC1、C2、ツェナーダイオードD1、D2は、伝送速度がFULL−SPEED、又は、LOW−SPEEDの場合にデータラインDATA+、DATA−に接続される容量性素子である。コンデンサC3の容量はコンデンサC1の容量よりも小さく、コンデンサC4の容量はコンデンサC2の容量よりも小さい。また、ツェナーダイオードD3の寄生容量はツェナーダイオードD1の寄生容量よりも小さく、ツェナーダイオードD4の寄生容量はツェナーダイオードD2の寄生容量よりも小さい。
上記の通り、図14に模式的に示すように、抵抗と容量性素子とによってLPFが構成され、そのカットオフ周波数fcが1/2πRCで表される。本例では、HI−SPEEDの場合に、容量性素子の容量Cが小さくなるようにスイッチによって切換えることによって、カットオフ周波数を高くすることができ、高周波成分が減衰されることを防止することができる。
図8は、本例の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S31)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がHI−SPEEDであるか否かを判断する(S32)。HI−SPEEDである場合(S32でYES)、USBコントローラ11は、SW1、SW2をオフ状態に、SW3、SW4をオン状態に制御する(S33)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続されない。コンデンサC3、ツェナーダイオードD3がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC4、ツェナーダイオードD4がデータラインDATA−に接続される。従って、ESD対策を行うことができ、かつ、容量性素子の容量Cが小さくなるように切換えることによって、カットオフ周波数を高くすることができ、高周波成分が減衰されることを防止することができる。
HI−SPEEDでない場合(S32でNO)、つまり、LOW−SPEED、又は、FULL−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、SW1、SW2をオン状態に、SW3、SW4をオフ状態に制御する(S34)。従って、コンデンサC1、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC2、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続される。コンデンサC3、ツェナーダイオードD3がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC4、ツェナーダイオードD4がデータラインDATA−に接続されない。
なお、本例において、さらにコンデンサ、ツェナーダイオードを追加し、LOW−SPEEDの場合と、FULL−SPEEDの場合とで、データラインに接続されるコンデンサ、ツェナーダイオードを切換えるようにしてもよい。また、図5ではなく、図1に本例のような容量性素子の切換え構成を採用することもできる。
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図9は、本例の信号伝送装置1Eを示す回路ブロック図である。図7と比較し、ツェナーダイオードD1、D2が伝送速度によらず共通化されており、常にデータラインDATA+、DATA−に接続されており、コンデンサだけがHI−SPEEDの場合と、そうでない場合とで切換えられるようになっている。
図10は、本例の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S41)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がHI−SPEEDであるか否かを判断する(S42)。HI−SPEEDである場合(S42でYES)、USBコントローラ11は、SW1、SW3をオフ状態に、SW2、SW4をオン状態に制御する(S43)。従って、コンデンサC1がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC2がデータラインDATA−に接続されない。コンデンサC3がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC4がデータラインDATA−に接続される。従って、ESD対策を行うことができ、かつ、容量性素子の容量Cを小さく切換えることによって、カットオフ周波数を高くすることができ、高周波成分が減衰されることを防止することができる。
HI−SPEEDでない場合(S42でNO)、つまり、LOW−SPEED、又は、FULL−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、SW1、SW3をオン状態に、SW2、SW4をオフ状態に制御する(S44)。従って、コンデンサC1がデータラインDATA+に接続され、コンデンサC2がデータラインDATA−に接続される。コンデンサC3がデータラインDATA+に接続されず、コンデンサC4がデータラインDATA−に接続されない。
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図11は、本例の信号伝送装置1Fを示す回路ブロック図である。図7と比較し、コンデンサC1、C2が伝送速度によらず共通化されており、常にデータラインDATA+、DATA−に接続されており、ツェナーダイオードだけがHI−SPEEDの場合と、そうでない場合とで切換えられるようになっている。
図10は、本例の処理を示すフローチャートである。USBコントローラ11は、接続されたUSBデバイス20の伝送速度を認識する(S41)。USBコントローラ11は、認識した伝送速度がHI−SPEEDであるか否かを判断する(S42)。HI−SPEEDである場合(S42でYES)、USBコントローラ11は、SW1、SW3をオフ状態に、SW2、SW4をオン状態に制御する(S43)。従って、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続されず、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続されない。ツェナーダイオードD3がデータラインDATA+に接続され、ツェナーダイオードD4がデータラインDATA−に接続される。従って、ESD対策を行うことができ、かつ、容量性素子の容量Cを小さく切換えることによって、カットオフ周波数を高くすることができ、高周波成分が減衰されることを防止することができる。
HI−SPEEDでない場合(S42でNO)、つまり、LOW−SPEED、又は、FULL−SPEEDである場合、USBコントローラ11は、SW1、SW3をオン状態に、SW2、SW4をオフ状態に制御する(S44)。従って、ツェナーダイオードD1がデータラインDATA+に接続され、ツェナーダイオードD2がデータラインDATA−に接続される。ツェナーダイオードD3がデータラインDATA+に接続されず、ツェナーダイオードD4がデータラインDATA−に接続されない。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、USB3.0規格においては、SUPER−SPEED(約5Gbps)が存在するが、HI−SPEEDに準じて処理されるとよい。
本発明は、USB等の差動伝送方式を採用する機器に好適に採用され得る。
1 信号伝送装置
10 USBホスト機器
11 USBコントローラ
12 USBコネクタ
20 USBデバイス
21 USBコネクタ

Claims (4)

  1. デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに直列接続されているチョークコイルと、
    前記チョークコイルが前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第1スイッチと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、
    前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える、信号伝送装置。
  2. 前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている容量性素子と、
    前記容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第2スイッチとをさらに備え、
    前記スイッチ制御部が、前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを切換制御する、請求項1に記載の信号伝送装置。
  3. デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている容量性素子と、
    前記容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換えるスイッチと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、
    前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える、信号伝送装置。
  4. デジタル信号を伝送する第1信号ラインおよび第2信号ラインと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されている第1容量性素子と、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに並列接続されており、前記第1容量性素子よりも容量が小さい第2容量性素子と、
    前記第1容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第1スイッチと、
    前記第2容量性素子が前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインに接続されている状態と、接続されていない状態とを切換える第2スイッチと、
    前記第1信号ラインおよび前記第2信号ラインにおけるデジタル信号の伝送速度を認識する速度認識部と、
    前記速度認識部によって認識された伝送速度に応じて、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを切換制御するスイッチ制御部とを備える、信号伝送装置。
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