JP2012027220A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 互いに隣接する鍵同士の隙間を容易に且つ正確に修正して、多数の鍵の各隙間を均一にすることができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】 複数の鍵6が上下方向に回転可能に取り付けられた状態で並列に配列された鍵盤シャーシ2上に起立して設けられ、且つ複数の鍵6の各内部にそれぞれ挿入して各鍵6を上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部11と、この複数の鍵ガイド部11をそれぞれ鍵6の配列方向に傾けることにより、隣接する鍵6同士の隙間をそれぞれ調整する複数の鍵隙間調整部20とを備えた。従って、複数の鍵6の各隙間を調整する際に、複数の鍵ガイド部11のうち、鍵6同士の隙間の広い箇所に隣接する鍵ガイド部11を、これに対応する鍵隙間調整部20によって鍵6の配列方向にける隙間の広い方向に傾け、この傾いた鍵ガイド部11によって鍵6をその配列方向における隙間の広い方向に変位させることができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来、電子ピアノなどの鍵盤装置においては、特許文献1に記載されているように、複数の鍵の各後端部を複数の鍵の配列方向に沿って連続する共通支持部にそれぞれ薄肉の屈曲部を介して連結することにより、複数の鍵を所定間隔で配列させて第1〜第3の各鍵ユニットを構成したものが知られている。
特開平10−240227号公報
この種の鍵盤装置は、第1〜第3の各鍵ユニットにおける各共通支持部を重ね合わせて、第1の鍵ユニットにおける複数の鍵の各間に、第2、第3の各鍵ユニットの各鍵をそれぞれ配置し、この状態で各共通支持部をねじ部材によって締め付けて固定することにより、多数の鍵を一度に音階順に配列させるように構成されている。
このような従来の鍵盤装置においては、第1〜第3の各鍵ユニットにおける各共通支持部を重ね合わせた状態で、各共通支持部をねじ部材によって締め付けると、ねじ部材の頭部と最上部に位置する共通支持部の上面との間に大きな摩擦力が発生し、この摩擦力によって共通支持部がねじ部材の締め付けに伴う回転方向に捻じれ、この捻じれによって第1〜第3の各鍵ユニットにおける互いに隣接する鍵同士の隙間が変化する。
このため、このような従来の鍵盤装置では、ねじ部材の頭部と最上部に位置する共通支持部の上面との間に発生する摩擦力によって、共通支持部にねじ部材の締め付けに伴う回転方向への捻じれを発生させて、互いに隣接する鍵同士の隙間を変化させることにより、鍵同士の隙間を調整するようにしているが、ねじ部材の締め付けに伴う摩擦力だけでは、互いに隣接する鍵同士の隙間を簡単に且つ正確に修正することができないため、多数の鍵の各隙間を均一にすることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、互いに隣接する鍵同士の隙間を容易に且つ正確に修正して、多数の鍵の各隙間を均一にすることができる鍵盤装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、複数の鍵が鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能に取り付けられた状態で並列に配列された鍵盤装置において、前記鍵盤シャーシ上に起立して設けられ、且つ前記複数の鍵の各内部にそれぞれ挿入して前記各鍵を上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部と、この複数の鍵ガイド部をそれぞれ前記鍵の配列方向に傾けることにより、隣接する前記鍵同士の隙間をそれぞれ調整する複数の鍵隙間調整部とを備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、前記鍵隙間調整部が、前記鍵の配列方向における前記鍵ガイド部の両側部に位置し、且つ前記鍵盤シャーシの下面から前記鍵ガイド部内の下部に亘ってそれぞれ形成された複数の調整穴部と、この複数の調整穴部のいずれかに螺入してその締付力に応じて前記鍵ガイド部を前記鍵の配列方向に傾けるためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、前記ねじ部材が、ねじ頭部と、このねじ頭部の外径よりも小径のねじ部とを有し、前記調整穴部は、前記鍵盤シャーシの下面に開放された状態で形成されて前記ねじ部が遊びをもって挿入する大径の円形孔と、この円形孔の上部側に形成されて前記ねじ部材の前記ねじ部が螺入するねじ穴とを有することを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、前記ねじ部材の前記ねじ部が、前記調整穴部の前記円形孔の長さよりも長く形成され、且つ前記円形孔と前記ねじ穴との両者の長さよりも短く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、鍵盤シャーシ上に並列に配列された複数の鍵の各隙間を調整する際に、複数の鍵をそれぞれ上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部のうち、鍵同士の隙間が広い箇所に隣接する鍵ガイド部を、これに対応する鍵隙間調整部によって鍵の配列方向における鍵同士の隙間の広い方向に傾け、この傾いた鍵ガイド部によって鍵をその配列方向における鍵同士の隙間の広い方向に変位させることができる。このため、隣接する鍵同士の隙間を調整することができるので、隣接する鍵同士の隙間を容易に且つ正確に修正して、多数の鍵の各隙間を均一にすることができる。
この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態を示した断面図である。 図1に示された鍵盤楽器における鍵盤部の一部を示した要部の拡大平面図である。 図2に示された鍵盤部のA−A矢視における鍵ガイド部を示した要部の拡大断面図である。 図3に示された鍵盤部のB−B矢視における鍵ガイド部を示した要部の拡大平面図である。 図3に示された鍵ガイド部の一部を分解して示した拡大断面図である。 図3に示された鍵ガイド部において、鍵同士の隙間が不均一である場合の一例を示した要部の拡大断面図である。 図6に示された鍵ガイド部において、鍵同士の隙間が広い箇所の左側に位置する鍵ガイド部を鍵隙間調整部によって右側に傾けることにより、鍵同士の隙間を調整する場合を示した要部の拡大断面図である。 図3に示された鍵ガイド部において、鍵同士の隙間が不均一である場合の他の例を示した要部の拡大断面図である。 図8に示された鍵盤楽器の鍵ガイド部において、鍵同士の隙間が広い箇所の右側に位置する鍵ガイド部を鍵隙間調整部によって左側に傾けることにより、鍵同士の隙間を調整する場合を示した要部の拡大断面図である。
以下、図1〜図9を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1に示すように、楽器ケース1を備えている。この楽器ケース1は、下部ケースを兼ねる鍵盤シャーシ2と、この鍵盤シャーシ2の後側上部(図1では右側上部)に設けられた上部ケース3とで構成されている。
この楽器ケース1の内部には、図1に示すように、鍵盤部4が上方に露呈した状態で配置されている。また、この鍵盤部4の後方(図1では右側)に位置する楽器ケース1の内部には、回路基板5やスピーカ(図示せず)などの楽器に必要な各種の電子部品が設けられている。鍵盤部4は、合成樹脂からなる複数の鍵6を有している。この複数の鍵6は、図1および図2に示すように、白鍵7と黒鍵8とを有し、鍵盤シャーシ2上に上下方向に回転可能に取り付けられた状態で並列に配列されている。
この場合、複数の鍵6のうち、複数の白鍵7は、図1および図2に示すように、その各後端部(図1では右端部)に上下方向に撓み変形する薄肉の屈曲部7aがそれぞれ形成され、この薄肉の屈曲部7aが鍵6の配列方向(図2では左右方向)に連続する共通支持部7bにそれぞれ連結されていることにより、共通支持部7bに連結された各屈曲部7aによってそれぞれ上下方向に変位可能な状態で、鍵6の配列方向に沿って並列に配列されている。
また、複数の黒鍵8は、図1および図2に示すように、その各後端部(図1では右端部)に上下方向に撓み変形する薄肉の屈曲部8aがそれぞれ形成され、この薄肉の屈曲部8aが鍵6の配列方向(図2では左右方向)に連続する共通支持部8bにそれぞれ連結されていることにより、共通支持部8bに連結された各屈曲部8aによってそれぞれ上下方向に変位可能な状態で、鍵6の配列方向に沿って並列に配列されている。
これにより、複数の鍵6は、図1および図2に示すように、複数の白鍵7の各間に複数の黒鍵8をそれぞれ配置して、白鍵7の共通支持部7bと黒鍵8の共通支持部8bとを重ね合わせ、この状態で各共通支持部7b、8bを鍵盤シャーシ2上に複数のビス9によって取り付けることにより、各白鍵7がそれぞれ屈曲部7aを中心に上下方向に回転すると共に、各黒鍵8がそれぞれ屈曲部8aを中心に上下方向に回転するように構成されている。
一方、鍵盤シャーシ2は、図1に示すように、楽器ケース1の下部ケースを兼ねるものであり、合成樹脂によって形成されている。この鍵盤シャーシ2の前端部(図1では左端部)には、鍵6の前端面に対応する前カバー部10が底部から上方に突出して形成されている。この前カバー部10の後部側(図1では右側)に位置する鍵盤シャーシ2の箇所には、白鍵7を上下方向にガイドするための後述する鍵ガイド部11が上方に突出して形成されている。
また、この鍵盤シャーシ2における白鍵用の鍵ガイド部11の後部側(図1では右側)に位置する箇所には、各鍵6の上下位置を規制する鍵位置規制部12が形成されている。この鍵位置規制部12は、鍵ガイド部11の後側下部(図1では右下部)から斜め上方に向けて延び、この斜め上方に延びた上端部から後方(図1では右側)に向けて水平に延び、この延びた後端部(図1では右端部)から垂下され、この垂下された下端部から更に後方(図1では右側)に向けて水平に延びた構成であることにより、全体がほぼ山形の形状に形成されている。
この場合、鍵位置規制部12における垂下された部分には、図1に示すように、開口部12aが形成されている。また、この開口部12aの上部における前側(図1では左側)に位置する水平な部分の下面には、上限ストッパ部12bが設けられている。さらに、開口部12aの下部における後側(図1では右側)に位置する水平な部分の上面には、下限ストッパ部12cが設けられている。
これにより、鍵位置規制部12は、図1に示すように、白鍵7および黒鍵8の各鍵6にその下側に突出して形成された鍵突起部13の下部から前側(図1では左側)に突出したフック部13aが、開口部12a内に上下方向に移動可能に挿入され、この状態で鍵6が押鍵されると、鍵突起部13のフック部13aが開口部12a内を下側に移動して下限ストッパ部12cに当接することにより、鍵6を下限位置に規制するように構成されている。
また、この鍵位置規制部12は、図1に示す状態で押鍵された鍵6が初期位置(図1に示す元の状態)に戻る際に、鍵突起部13のフック部13aが開口部12a内を上側に移動して上限ストッパ部12bに当接することにより、鍵6を初期位置である上限位置に規制するように構成されている。
この鍵位置規制部12の後部(図1では右側)に位置する鍵盤シャーシ2の箇所には、図1に示すように、白鍵7の場合と同様、黒鍵8を上下方向にガイドする鍵ガイド部11が上方に突出して形成されている。この黒鍵用の鍵ガイド部11の後部側に位置する鍵盤シャーシ2の箇所には、スイッチ基板14を搭載するための基板搭載部15が形成されている。この場合、スイッチ基板14は、複数の鍵6の配列方向に沿って連続する帯板状に形成されている。
このスイッチ基板14上には、図1に示すように、複数のスイッチ部16が各鍵6にそれぞれ対応して設けられている。この複数のスイッチ部16は、スイッチ基板14上に配置されて鍵6の配列方向に沿って連続するゴムシート16aを備えている。このゴムシート16aには、ドーム状の膨出部16bが各鍵6にそれぞれ対応して設けられている。このドーム状の膨出部16b内には、可動接点(図示せず)がスイッチ基板14上にそれぞれ設けられた各固定接点(図示せず)に接離可能な状態で対応して設けられている。
これにより、スイッチ部16は、鍵6にそれぞれ形成されたスイッチ押圧部17によってドーム状の膨出部16bが押圧されると、この膨出部16bが弾性変形して、その内部に設けられた可動接点がスイッチ基板14上の固定接点に接触することにより、押鍵された鍵6に対応するスイッチ信号を出力するように構成されている。
さらに、このスイッチ部16が搭載された基板搭載部15の後部側に位置する鍵盤シャーシ2の箇所には、図1に示すように、鍵支持部18が底部から上方に向けて突出して形成されている。この鍵支持部18は、図1に示すように、複数の鍵6における複数の白鍵7の各間に複数の黒鍵8が配置されて、白鍵7の共通支持部7bと黒鍵8の共通支持部8bとが重ね合わされ、この状態で各共通支持部7b、8bが複数のビス9によって取り付けられるように構成されている。
また、上部ケース3は、図1に示すように、鍵盤部4の後部(図1では右側部)、つまり各鍵6の屈曲部7a、8aおよび共通支持部7b、8bを覆って鍵盤シャーシ2の後側上部に取り付けられている。すなわち、この上部ケース3は、その内面に取付ボス3aが設けられ、この取付ボス3aが鍵盤シャーシ2の後部に位置する底部に起立して設けられた支持ボス2aにビス(図示せず)によって取り付けられることにより、鍵盤シャーシ2の後側上部に取り付けられている。この上部ケース3の内面には、回路基板5が取り付けられている。
ところで、複数の鍵6をそれぞれ上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部11は、図3および図4に示すように、全体が平板状をなし、鍵盤シャーシ2上に起立した状態で一体に形成されている。すなわち、この鍵ガイド部11は、図5に示すように、鍵6の配列方向(図5では左右方向)における長さ(幅L)が、これと同じ方向における鍵6の内部間の長さとほぼ同じか、それよりも少し短く形成されている。
この場合、鍵ガイド部11は、成形用金型によって鍵盤シャーシ2と一体に成形されるため、鍵6の配列方向(図5では左右方向)における両端面11a、11bに抜き勾配が形成されている。これにより、鍵ガイド部11は、図5に示すように、その両側の各端面11a、11bと鍵6内の両側の各内側面6a、6bとの間に僅かな隙間をもって、鍵6の内部に下側から挿入するように構成されている。また、この鍵ガイド部11の両側の各端面11a、11bと鍵6内の両側の各内側面6a、6bとの間には、グリスなどの潤滑剤19が塗布されている。
一方、この複数の鍵ガイド部11は、図3〜図9に示すように、複数の鍵隙間調整部20によってそれぞれ鍵6の配列方向(図5では左右方向)に向けて傾けられることにより、隣接する鍵6同士の隙間Sがそれぞれ調整されるように構成されている。すなわち、この鍵隙間調整部20は、図5に示すように、鍵6の配列方向における鍵ガイド部11の両側下部にそれぞれ位置する一対の調整穴部21と、この一対の調整穴部21のいずれかに螺入してその締付力に応じて鍵ガイド部11を鍵6の配列方向に傾けるためのねじ部材22とを備えている。
この場合、鍵盤シャーシ2の下面には、図3および図5に示すように、座ぐり部20aが各鍵ガイド部11に対応して形成されている。ねじ部材22は、図5に示すように、ねじ頭部22aと、このねじ頭部22aの外径よりも小径のねじ部22bとを有している。また、一対の調整穴部21は、図5に示すように、鍵6の配列方向(図5では左右方向)における鍵ガイド部11の両側下部にそれぞれ位置する箇所において、鍵盤シャーシ2の下面に設けられた座ぐり部20aから鍵ガイド部11中に位置する下部に亘ってそれぞれ形成されている。
この一対の調整穴部21は、図5に示すように、それぞれ全体が段差形状に形成されている。すなわち、この調整穴部21は、その下部に大径の円形孔21aが、鍵盤シャーシ2の下面に形成された座ぐり部20aに開放された状態で形成され、この円形孔21aの上部側にねじ穴21bが円形孔21aと同一軸線の延長上に位置して円形孔21aに連続した状態で形成されている。
この場合、大径の円形孔21aは、図5に示すように、ねじ部材22のねじ頭部22aの外径よりも小径で、且つねじ部22bの外径(d)よりも大径(D)に形成されている。これにより、円形孔21aは、ねじ部22bが遊びをもって挿入するように形成されている。また、ねじ穴21bは、ねじ部材22のねじ部22bと同じ大きさの径(d)で、その内周面にねじ溝(図示せず)が形成され、このねじ溝にねじ部22bが螺入するように形成されている。
また、この調整穴部21は、図5に示すように、円形孔21aの軸方向(図5では上下方向)の長さ(H)がねじ部22bの軸方向(図5では上下方向)の長さ(N)よりも短く(H<N)形成され、ねじ穴21bの軸方向(図5では上下方向)の長さ(h)が円形孔21aの長さ(H)よりも十分に短く(h<H)形成されている。また、ねじ部材22は、図5〜図9に示すように、そのねじ部22bの長さ(N)が調整穴部21の円形孔21aの長さ(H)よりも長く形成され、且つ円形孔21aとねじ穴21bとの両者の長さ(H+h)よりも短く(N<H+h)形成されている。
これにより、鍵隙間調整部20は、図5〜図9に示すように、ねじ部材22のねじ部22bが鍵盤シャーシ2の下側から一対の調整穴部21のいずれか一方に挿入され、この挿入されたねじ部22bの先端部(図7では上端部)が調整穴部21の円形孔21aを通り抜けてねじ穴21bに螺入した際に、ねじ部材22のねじ頭部22aが調整穴部21の下端の縁部である座ぐり部20aの内面に当接するように構成されている。
また、この鍵隙間調整部20は、図5〜図9に示すように、ねじ部22bがねじ穴21bに螺入して、ねじ頭部22aが座ぐり部20aの内面に当接した際に、ねじ部22bの先端部(図7では上端部)がねじ穴21bの上端部に到達せず、ねじ穴21bにおける上下方向の中間部付近に位置するように構成されている。
さらに、この鍵隙間調整部20は、図5〜図9に示すように、ねじ頭部22aが座ぐり部20aの内面に当接して、ねじ部22bの先端部(図7では上端部)がねじ穴21bにおける上下方向の中間部付近に位置した状態で、ねじ部材22を締め付けると、その締付力に応じて鍵ガイド部11の片側(図7では右側)を下側に引き寄せて圧縮させることにより、鍵ガイド部11を鍵6の配列方向(図7では右方向)に傾かせるように構成されている。
これにより、この鍵隙間調整部20は、図5〜図9に示すように、ねじ部材22の締付力によって鍵ガイド部11を鍵6の配列方向(図7では右方向)に傾けた際に、鍵ガイド部11の各端面11a、11bの一方(図7では右側の端面11a)が鍵6内の内側面6a、6bの一方(図7では右側の内側面6a)に押し当てられ、この押し当てられた鍵ガイド部11の端面11a、11bの一方によって鍵6をその配列方向(図7では右方向)に変位させるように構成されている。
次に、このような鍵盤楽器を組立て複数の鍵6の各隙間Sを調整する場合について説明する。
この鍵盤楽器を組み立てる場合には、図1に示すように、まず、鍵盤シャーシ2の基板搭載部15上にスイッチ基板14を取り付ける。このときには、予め、スイッチ基板14上にゴムシート16aを配置し、このゴムシート16aに形成されたドーム状の膨出部16bをスイッチ基板14上の固定接点(図示せず)にそれぞれ対応させる。
この状態で、鍵盤シャーシ2上に複数の鍵6を配置する。このときには、図1および図2に示すように、複数の白鍵7の各間に複数の黒鍵8をそれぞれ配置すると共に、白鍵7の共通支持部7bと黒鍵8の共通支持部8bとを重ね合わせる。この状態で、重ね合わされた各共通支持部7b、8bを鍵盤シャーシ2の鍵支持部18上に配置して複数のビス9によって取り付ける。
このときには、複数の鍵6の内部に鍵盤シャーシ2に形成された複数の鍵ガイド部11をそれぞれ下側から挿入させると共に、各鍵6にそれぞれ設けられた鍵突起部13の各フック部13aを鍵盤シャーシ2の鍵位置規制部12の開口部12a内に挿入させる。そして、複数の鍵6にそれぞれ形成されたスイッチ押圧部17を鍵盤シャーシ2上に取り付けられたスイッチ基板14上の各スイッチ部16にそれぞれ対応させる。
これにより、複数の鍵6は、押鍵操作に応じて各屈曲部7a、8aがそれぞれ上下方向に撓み変形することにより、上下方向に回転するように、鍵盤シャーシ1上に取り付けられる。また、この複数の鍵6は、それぞれ押鍵操作されて上下方向に回転する際に、複数の鍵ガイド部11によってそれぞれ各鍵6が横振れすることなく、上下方向にガイドされる。
ところで、複数の鍵6の各共通支持部7b、8bを重ね合わせて鍵盤シャーシ2の鍵支持部18上に複数のビス9によって締め付けた際に、その締付力によって複数の鍵6のいずれかが捻じれて、図6および図8に示すように、隣接する鍵6同士の隙間Sが不規則になった場合、あるいは複数の鍵6を組み立てる際に、その組立精度など不良要因によって、図6および図8に示すように、隣接する鍵6同士の隙間Sが不規則になった場合には、その不規則な隙間Sを鍵隙間調整部20によってそれぞれ調整する。
すなわち、図6に示すように、隣接する鍵6同士の隙間Sが不規則になった場合には、隣接する鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する鍵ガイド部11をこれに対応する鍵隙間調整部20によって鍵6同士の隙間Sが広い方向に向けて傾かせることにより、鍵6同士の隙間Sを調整する。
このときには、鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する鍵ガイド部11のうち、図6に示すように、鍵6同士の隙間Sが広い箇所の左側に位置する鍵ガイド部11において、この鍵ガイド部11に設けられた鍵隙間調整部20の一対の調整穴部21の一方、つまり鍵6の隙間Sが広い箇所に隣接する一方の調整穴部21、例えば図7に示すように、右側に位置する調整穴部21に、ねじ部材22を鍵盤シャーシ2の下側から挿入して締め付ける。
この場合には、図7に示すように、まず、ねじ部材22のねじ部22bを調整穴部21の円形孔21aに挿入し、この挿入されたねじ部22bの先端部(図7では上端部)を円形孔21aからねじ穴21bに螺入させる。そして、ねじ部材22のねじ頭部22aを円形孔21aの下端部に位置する縁部である座ぐり部20aの内面に当接させる。このときには、ねじ部22bの先端部(図7では上端部)がねじ穴21bの上端部に到達せず、ねじ穴21bにおける上下方向の中間部付近に位置する。
この状態で、ねじ頭部22aをドライバーなどの工具で回転させて締め付ける。すると、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側(図7では右側)が下側に引き寄せられるので、調整穴部21の円形孔21aを下側に変形させながら、鍵ガイド部11の右端面11a側に位置する片側が下側に縮む。この場合、円形孔21aの内径がねじ部材22のねじ部22bよりも十分に大きく形成されていることにより、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の右端面11a側に位置する片側が上下方向に変形し易くなり、鍵ガイド部11の右端面11a側の片側を下側に容易に縮ませることができる。
これにより、鍵ガイド部11は、図7に示すように、ねじ部材22によって締め付けられると、その締め付けられた箇所が鍵6同士の隙間Sの広い方向(図7では鍵6の配列方向における右側)に向けて傾く。このため、鍵ガイド部11が傾いた方向(図7では右側)に位置する鍵ガイド部11の右端面11aが鍵6の内側面6aに押し当てられ、この押し当てられた鍵ガイド部11の右端面11aによって、鍵6がその配列方向における鍵6同士の隙間Sの広い方向(図7では右方向)に変位して、隣接する鍵6同士の隙間Sが調整される。
また、同様に、鍵6同士の隙間Sが広い箇所が、図8に示すように、上述した場合と異なる場合には、鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する鍵ガイド部11をこれに対応する鍵隙間調整部20によって鍵6同士の隙間Sが広い方向に向けて傾かせることにより、鍵6同士の隙間Sを調整する。
このときには、鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する鍵ガイド部11のうち、図8に示すように、鍵6同士の隙間Sが広い箇所の右側に位置する鍵ガイド部11において、この鍵ガイド部11に設けられた鍵隙間調整部20の一対の調整穴部21の一方、つまり鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する一方の調整穴部21、例えば図9に示すように、左側に位置する調整穴部21に、ねじ部材22を鍵盤シャーシ2の下側から挿入して締め付ける。
この場合にも、図9に示すように、ねじ部材22のねじ部22bを調整穴部21の円形孔21aからねじ穴21bに螺入させて、ねじ部材22のねじ頭部22aを円形孔21aの下端部に位置する縁部である座ぐり部20aの内面に当接させる。このときにも、ねじ部22bの先端部(図9では上端部)がねじ穴21bの上端部に到達せず、ねじ穴21bにおける上下方向の中間部付近に位置する。
この状態で、ねじ頭部22aをドライバーなどの工具で回転させて締め付けると、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側(図9では左側)が下側に引き寄せられるので、調整穴部21の円形孔21aを下側に変形させながら、鍵ガイド部11の片側(図9では左側)が下側に縮む。この場合においても、円形孔21aの内径がねじ部材22のねじ部22bよりも十分に大きく形成されていることにより、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の左端面11b側に位置する片側が上下方向に変形し易くなり、鍵ガイド部11の左端面11b側の片側を容易に縮ませることができる。
これにより、鍵ガイド部11が、図9に示すように、ねじ部材22によって締め付けられると、この締め付けられた箇所が、鍵6同士の隙間Sの広い方向(図9では鍵6の配列方向における左側)に向けて傾く。このため、鍵ガイド部11が傾いた側(図9では左側)に位置する鍵ガイド部11の左端面11bが鍵6の内側面6bに押し当てられ、この押し当てられた鍵ガイド部11の左端面11bによって、鍵6がその配列方向における鍵6同士の隙間Sの広い方向(図9では左方向)に変位して、隣接する鍵6同士の隙間Sが調整される。
次に、このように鍵6同士の隙間Sが調整された鍵盤楽器を使用して演奏する場合にいて説明する。
このときには、図1および図2において複数の鍵6が押鍵されると、鍵6は、グリスなどの潤滑剤19が塗布された鍵ガイド部11によって円滑に且つ良好にガイドされながら、図1において反時計回りに回転すると共に、鍵突起部13のフック部13aが開口部12a内を下側に向けて移動しながら、スイッチ押圧部17がスイッチ部16を押圧し、この押圧されたスイッチ部16がスイッチ信号を出力する。これにより、楽音が発音される。
そして、押鍵された鍵6が最も押し下げられると、鍵突起部13のフック部13aが下限ストッパ部12cに当接して、鍵6が下限位置に規制される。この後、鍵6は、スイッチ部16の弾性復帰力と各屈曲部7a、8aの弾性復帰力とによって図1において時計回りに回転して初期位置に戻る。このときには、鍵6は、グリスなどの潤滑剤19が塗布された鍵ガイド部11によって円滑に且つ良好にガイドされながら、鍵突起部13のフック部13aが開口部12a内を上側に向けて移動し、スイッチ押圧部17がスイッチ部16の上方に離れる。これにより、スイッチ部16がオフになり、楽音の発音が停止される。
このように、この鍵盤楽器によれば、複数の鍵6が上下方向に回転可能に取り付けられた状態で並列に配列された鍵盤シャーシ2上に起立して設けられ、且つ複数の鍵6の各内部にそれぞれ挿入して各鍵6を上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部11と、この複数の鍵ガイド部11をそれぞれ鍵6の配列方向に傾けることにより、隣接する鍵6同士の隙間Sをそれぞれ調整する複数の鍵隙間調整部20とを備えていることにより、隣接する鍵6同士の隙間Sを容易に且つ正確に修正して、多数の鍵6の各隙間Sを均一にすることができる。
すなわち、この鍵盤楽器では、鍵盤シャーシ6上に並列に配列された複数の鍵6の各隙間Sを調整する際に、複数の鍵6をそれぞれ上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部11のうち、鍵6同士の各隙間Sが広い箇所に隣接する鍵ガイド部11を、これに対応する鍵隙間調整部20によって鍵6の配列方向における鍵6同士の隙間Sの広い方向に傾け、この傾いた鍵ガイド部11によって鍵6をその配列方向における鍵6同士の隙間Sの広い方向に変位させることができる。このため、隣接する鍵6同士の隙間Sを正確に且つ良好に調整することができるので、隣接する鍵6同士の隙間Sを容易に且つ正確に修正して、多数の鍵6の各隙間Sを均一にすることができる。
この場合、鍵隙間調整部20は、鍵6の配列方向における鍵ガイド部11の両側部に位置し、且つ鍵盤シャーシ2の下面から鍵ガイド部11中における下部に亘ってそれぞれ形成された複数の調整穴部21と、この複数の調整穴部21のいずれかに螺入してその締付力に応じて鍵ガイド部11を鍵6の配列方向に傾けるためのねじ部材22とを備えた構成であることにより、構造が簡単であるばかりか、ねじ部材22を締め付けるだけの簡単な操作で容易に鍵6の隙間Sを調整することができる。
すなわち、鍵盤シャーシ2に一体に形成された鍵ガイド部11に一対の調整穴部21を形成するだけで良いので、既存の成形用金型を大幅に変更する必要がなく、既存の成形用金型を用いて容易に成形することができるので、金型費用が安く済むほか、ねじ部材22以外の別部品が不要であるため、部品コストも安く済ませることができる。また、楽器の製作時および出荷時における鍵6の隙間調整が簡単にできるばかりか、保守点検や出張修理などの際においても、ドライバーなどの工具があれば、鍵6の隙間調整が簡単にできるので、鍵6の隙間調整における作業性の向上を図ることができる。
また、ねじ部材22は、ねじ頭部22aと、このねじ頭部22aの外径よりも小径(d)のねじ部22bとを有し、調整穴部21は、鍵盤シャーシ2の下面に開放された状態でねじ部材22のねじ頭部22aよりも小径で且つねじ部22bよりも大径(D)に形成されてねじ部22bが遊びをもって挿入する大径の円形孔21aと、この円形孔21aの上部側に形成されてねじ部材22のねじ部22bが螺入するねじ穴21bとを有する構成であることにより、鍵6同士の隙間Sを正確に且つ微妙に調整することができる。
すなわち、鍵6同士の隙間Sを調整する際には、鍵6同士の隙間Sが広い箇所に隣接する調整穴部21に、ねじ部材22を鍵盤シャーシ2の下側から挿入して、ねじ部22bをねじ穴21bに螺入させ、且つねじ部材22のねじ頭部22aを円形孔21aの下端部に位置する縁部である座ぐり部20aの内面に当接させ、この状態でねじ頭部22aをドライバーなどの工具で回転させて締め付けることにより、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側を下側に引き寄せて変形させることができる。
このときには、調整穴部21の円形孔21aがねじ部22bよりも大径(D)に形成されているので、この円形孔21aによって鍵ガイド部11の片側をねじ部材22の締付力に応じて確実に且つ良好に下側に変形させることができ、これにより鍵ガイド部11の片側を下側に縮めることができる。このため、ねじ部材22によって締め付けられた鍵ガイド部11の箇所を、ねじ部材22の締付力に応じて鍵6の配列方向における隙間Sの広い方向に向けて正確に傾けることができる。
これにより、鍵6の配列方向における隙間Sの広い方向に向けて傾いた鍵ガイド部11の両側に位置する各端面11a、11bの一方を鍵6内の両側に位置する各内側面6a、6bの一方に押し当てることができるので、この押し当てられた鍵ガイド部11の各端面11a、11bの一方によって、鍵6をその配列方向における隙間Sの広い方向に向けて変位させることができ、これにより隣接する鍵6同士の隙間Sを正確に且つ微妙に調整することができる。
この場合、円形孔21aの内径がねじ部材22のねじ部22bよりも十分に大きく形成されていることにより、ねじ部材22を締め付けた際に、そのねじ部材22の締付力に応じて円形孔21aが鍵ガイド部11を上下方向に変形し易くすることができ、これにより鍵ガイド部11の片側を下側に向けて容易に縮ませることができるので、より一層、隣接する鍵6同士の隙間Sを正確に且つ微妙に調整することができる。
また、ねじ部材22のねじ部22bは、調整穴部21の円形孔21aにおける軸方向(上下方向)の長さ(H)よりも長く(N>H)形成され、且つ円形孔21aとねじ穴21bとの両者の長さ(H+h)よりも短く(N<H+h)形成されていることにより、ねじ部材22を調整穴部21に挿入し、このねじ部材22のねじ頭部22aを円形孔21aの下端部に位置する縁部である座ぐり部20aの内面に当接させた状態で、ねじ頭部22aを締め付けた際に、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側を確実に且つ良好に下側に引き寄せることができる。
すなわち、ねじ部材22を調整穴部21に挿入して、ねじ頭部22aを円形孔21aの下端部に位置する縁部である座ぐり部20aの内面に当接させた際には、ねじ部22bの先端部がねじ穴21bの上端部に到達せず、ねじ穴21b内における上下方向の中間部付近に位置させることができるので、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側を確実に下側に引き寄せることができ、これにより鍵ガイド部11の片側を調整穴部21の円形孔21aによって確実に下側に向けて変形させることができる。
このため、ねじ部材22の締付力に応じて鍵ガイド部11の片側を下側に向けて正確に且つ微妙に縮めることができると共に、ねじ部材22によって締め付けられた箇所側に向けて鍵ガイド部11を、ねじ部材22の締付力に応じて傾けることができるので、この傾いた鍵ガイド部11によって、鍵6をその配列方向における隙間Sの広い方向に正確に且つ確実に変位させることができ、これにより、より一層、隣接する鍵6同士の隙間Sを正確に且つ微妙に調整することができる。
なお、上述した実施形態では、鍵隙間調整部20の一対の調整穴部21における円形孔21aが、ねじ部材22のねじ頭部22aよりも小径で且つねじ部22bよりも大径(D)に形成されてねじ部22bが遊びをもって挿入するように構成されている場合について述べたが、これに限らず、円形孔21aをねじ部材22のねじ頭部22aよりも大径に形成しても良い。
この場合には、ワッシャーを用いてねじ部材22を調整穴部21に挿入させて締め付けるようにすれば良い。このように円形孔21aを大きく形成すれば、より一層、鍵ガイド部11を変形し易くすることができるので、鍵6同士の隙間Sを更に正確に且つ微妙に調整することができる。
また、上述した実施形態では、鍵6が白鍵7と黒鍵8とを有し、白鍵7がその各後端部に形成された薄肉の屈曲部7aと、この屈曲部7aが連結されて鍵6の配列方向に連続する共通支持部7bとを備え、黒鍵8がその各後端部に形成された薄肉の屈曲部8aと、この屈曲部8aが連結されて鍵6の配列方向に連続する共通支持部8bとを備えた構成である場合について述べたが、これに限らず、鍵6は、白鍵7の後端部と黒鍵8の後端部とをそれぞれ鍵盤シャーシ2の鍵支持部18に設けられた支持軸に独立させた状態で回転可能に取り付けた構成のものであっても良い。
1 楽器ケース
2 鍵盤シャーシ
6 鍵
6a、6b 鍵の各内側面
11 鍵ガイド部
11a、11b 鍵ガイド部の各端面
20 鍵隙間調整部
21 調整穴部
21a 円形孔
21b ねじ穴
22 ねじ部材
22a ねじ頭部
22b ねじ部
S 隙間
H 円形孔の長さ
h ねじ穴の長さ
D 円形孔の内径
d ねじ穴の内径
N ねじ部の長さ

Claims (4)

  1. 複数の鍵が鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能に取り付けられた状態で並列に配列された鍵盤装置において、
    前記鍵盤シャーシ上に起立して設けられ、且つ前記複数の鍵の各内部にそれぞれ挿入して前記各鍵を上下方向にガイドする複数の鍵ガイド部と、
    この複数の鍵ガイド部をそれぞれ前記鍵の配列方向に傾けることにより、隣接する前記鍵同士の隙間をそれぞれ調整する複数の鍵隙間調整部と
    を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記鍵隙間調整部は、前記鍵の配列方向における前記鍵ガイド部の両側部に位置し、且つ前記鍵盤シャーシの下面から前記鍵ガイド部内の下部に亘ってそれぞれ形成された複数の調整穴部と、この複数の調整穴部のいずれかに螺入してその締付力に応じて前記鍵ガイド部を前記鍵の配列方向に傾けるためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記ねじ部材は、ねじ頭部と、このねじ頭部の外径よりも小径のねじ部とを有し、前記調整穴部は、前記鍵盤シャーシの下面に開放された状態で形成されて前記ねじ部が遊びをもって挿入する大径の円形孔と、この円形孔の上部側に形成されて前記ねじ部材の前記ねじ部が螺入するねじ穴とを有することを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記ねじ部材の前記ねじ部は、前記調整穴部の前記円形孔の長さよりも長く形成され、且つ前記円形孔と前記ねじ穴との両者の長さよりも短く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鍵盤装置。

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