JP2012026871A - 制御装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents
制御装置及び方法、並びにプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012026871A JP2012026871A JP2010165816A JP2010165816A JP2012026871A JP 2012026871 A JP2012026871 A JP 2012026871A JP 2010165816 A JP2010165816 A JP 2010165816A JP 2010165816 A JP2010165816 A JP 2010165816A JP 2012026871 A JP2012026871 A JP 2012026871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- engine speed
- ecu
- speed
- command value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 87
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 77
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims description 52
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 76
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 30
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 17
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 15
- 230000006870 function Effects 0.000 description 12
- 230000005526 G1 to G0 transition Effects 0.000 description 7
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 7
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 5
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 5
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 5
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 5
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】高速演算処理媒体22の記憶部104は、エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に所定回転数に到達させるAPP値との組が、複数組保持されたテーブルを記憶している。制御演算部102は、制御開始時点では、当該テーブルから、エンジンの目標回転数が属する組に含まれるAPP値を指令値として演算し、一定時間経過した後は、目標回転数に対する現状回転数の偏差に基づいてAPP値を演算する。指令発行部103は、演算されたAPP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する。
【選択図】図3
Description
この場合、エンジンを一定の回転数に維持するために、従来、検査員(人間)が、車両に乗り込んでアクセルを踏み込む等の運転操作をしていた。
このため、車両の排気ガス量を検査する場合、エンジンの回転数をほぼ一定にする制御を自動的に行いたいという要望が挙げられているが、特許文献1も含め従来の技術では、当該要望に充分に応えることができない状況である。
アクセル開度に応じて車両(例えば実施形態における車両11)のエンジンの回転数を調整するECU(例えば実施形態におけるECU12)に対して、前記アクセル開度を示す指令値を送信することで、前記エンジンの回転数を制御する制御装置であって、
エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に前記所定回転数に到達させるアクセル開度の実績値との組が、複数組保持されたテーブルを記憶する記憶手段(例えば実施形態における記憶部104)と、
制御開始時点では、前記記憶手段に記憶された前記テーブルから、エンジンの目標回転数が属する組に含まれるアクセル開度の実績値を前記指令値として演算し、前記一定時間経過した後では、前記目標回転数に対する、前記ECUにより調整されたエンジンの現状回転数の偏差に基づいて、前記指令値を演算する演算手段(例えば実施形態における制御演算部102)と、
前記演算手段により演算された前記指令値を、前記ECUに送信する送信手段(例えば指令発行部103。インタフェース部85を含んでもよい)と、
を備えることを特徴とする。
前記ECUは、調整したエンジンの回転数を送信し、
前記制御装置は、前記ECUから送信された前記回転数を、前記現状回転数として取得する取得手段をさらに備え、
前記演算手段は、前記取得手段により取得された前記現状回転数を用いて前記偏差を演算し、前記偏差に基づいて前記指令値を演算する、
ようにしてもよい。
図1に示すように、車両検査装置10は、検査対象の車両11の室内に置かれ、各種検査に伴う処理を実行すると共に、本実施形態ではさらに、エンジンの回転数を一定にする制御(以下、「エンジン回転数制御」と呼ぶ)を実行することができる。エンジン回転数制御を実行する制御装置は、後述するように、高速演算処理媒体22の形態で車両検査装置10に内蔵されている。
車両検査装置10は、車両11に積載されるECU(Engine Control Unit)12に対して取り外し可能に電気的に接続される。車両検査装置10は、端末21と、高速演算処理媒体22と、ケーブル23と、を備えている。
高速演算処理媒体22は、車両検査装置10全体の動作を制御するために、端末21とECU12との間で授受された情報を適宜用いて、各種演算処理を実行する。例えば、高速演算処理媒体22は、本発明の一実施形態に係る制御装置として機能し、エンジン回転数制御に必要な各種演算処理を実行する。
この場合、本体部51は、特に、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)タイプII又はPCMCIA タイプIIIのICカードで構成されると好適である。
PCMCIA タイプII又はPCMCIA タイプIIIは、名刺サイズ(54mm×84mm)のカードであって、タイプIIは、厚さが5mm、タイプIIIは、厚さが10.5mmに規格化されているため、汎用性が高く、着脱や携帯が容易だからである。
なお、高速演算処理媒体22は、特にICカードで構成されている必要はなく、その他例えば、USB(Universals Serial Bus)の規格に準拠した各種媒体により構成することができる。
即ち、当該ケーブルが音入力端子61に差し込まれることによって、高速演算処理媒体22とマイクロフォンとは、当該ケーブルによって電気的に接続される。これにより、高速演算処理媒体22は、検査対象の車両11の室内に到達する音の信号を取得することができる。
換言すると、音の検査が不要な場合は、音入力端子61は省略してもよい。
即ち、当該ケーブルが振動入力端子62に差し込まれることによって、高速演算処理媒体22と振動センサとは、当該ケーブルによって電気的に接続される。これにより、高速演算処理媒体22は、検査対象の車両11の室内の振動を取得することができる。
換言すると、振動の検査が不要な場合は、振動入力端子62は省略してもよい。
即ち、分岐ハーネス23aが回転数等入力端子63に差し込まれることによって、高速演算処理媒体22とECU12(図1)とは、分岐ハーネス23a及びケーブル23によって電気的に接続される。
これにより、高速演算処理媒体22は、エンジンの回転数を取得することができる。詳細については後述するが、このようにして取得されたエンジンの回転数は、エンジン回転数制御としてフィードバック制御(後述する定常期制御)が実行されている最中には、フィードバック情報として用いられる。
さらに、高速演算処理媒体22は、必要に応じて、車速やトランスミッションのシャフト回転速度等もECU12から取得することができる。
端末21は、筐体71と、握り部72と、キー類から構成される操作部73と、ディスプレイ74と、高速演算処理媒体スロットル75と、差し込み口76と、を備えている。
即ち、高速演算処理媒体22が高速演算処理媒体スロットル75に挿入され、かつ、ケーブル23が差し込み口76に差し込まれた状態で、検査員が、片方の手で握り部72を握り、他方の手で操作部73を操作することによって、車両11の各種検査を行うことができる。
検査結果等の各種情報は、ディスプレイ74に適宜表示されることによって、検査員に提示される。
即ち、エンジン回転数制御が開始された後は、検査員は、車両11に乗り込んで端末21を保持している必要は特になく、端末21を車両11の室内に残したまま、車両11の外に出ることができる。
従って、本実施形態では、エンジン回転数を制御するためにアクセルを踏み込む人間は不要であり、排気ガス量を検査する検査員が、当該検査前に端末21を操作するだけでよい。これにより、端末21に挿入された高速演算処理媒体22によってエンジン回転数が自動的に実行されるので、検査員がアクセルを特に踏み込むことなく、エンジンの回転数がほぼ一定に維持される。
高速演算処理媒体22は、切替部81と、増幅部82と、A/D変換部83と、主制御部84と、端末21との間で各種情報を授受するインタフェース部85と、を備えている。
従って、例えば音の検査が行われる場合、切替部81の入力信号は、音入力端子61から供給される信号、即ち、図示せぬマイクロフォンに入力された音のアナログ信号に切り替えられる。
また例えば、振動の検査が行われる場合、切替部81の入力信号は、振動入力端子62から供給される信号、即ち、図示せぬ振動センサから出力されたアナログ信号に切り替えられる。
また例えば、車両11の排気ガス量の検査(当該排気ガス量の検査自体は図示せぬ別の検査装置も用いられる)のために、エンジン回転数制御が実行される場合、切替部81の入力信号は、回転数等入力端子63から供給される信号、即ち、ECU12(図11)から出力された、エンジンの回転数(実績値)を示すアナログ信号に切り替えられる。
この場合、ECU12から出力されてケーブル23(図1)を伝達してくるアナログ信号、即ち、エンジンの回転数(実績値)を示すアナログ信号が、切替部81から増幅部82に供給される。
A/D変換部83は、増幅部82により増幅されたアナログ信号に対して、A/D変換処理(Analog to Digital変換処理)を施し、その結果得られるデジタル信号を主制御部84に供給する。
主制御部84は、エンジン回転数制御の実行機能を発揮すべく、回転数取得部101と、制御演算部102と、指令発行部103と、記憶部104と、を備えている。
なお、このように回転数取得部101によって取得される回転数(実績値)を、以下、「現状回転数NEf」と呼ぶ。
回転数取得部101に取得された現状回転数NEfは、制御演算部102によってフィードバック制御(後述する定常期制御)が実行されている場合に、フィードバック情報として制御演算部102に供給される。
ECU12は、通常、運転手によりアクセルが踏まれた場合、その踏み込み量に応じたアクセル開度(以下、「APP値」と呼ぶ)に基づいて、エンジンの回転数を調整する。従って、制御装置として機能する高速演算処理媒体22は、エンジン回転数制御の出力(指令)として、目標回転数NEtではなく、現状回転数NEfを目標回転数NEtで一定に維持することが可能なAPP値を、ECU12に与える必要がある。
そこで、制御演算部102は、エンジン回転数制御の結果として、ECU12に対して指令として与えるAPP値を求めて、指令発行部103に出力する。
ECU12は、当該制御信号からAPP値を認識し、当該APP値に応じてエンジンの回転数を調整する。
調整後のエンジンの回転数を示すアナログ信号は、ECU12からケーブル23を介して端末21に送信され、さらに、端末21から高速演算処理媒体22の内部に入力される。高速演算処理媒体22の内部において、当該アナログ信号は、デジタル信号に変換されて、新たな現状回転数NEfとして回転数取得部101に取得される。
なお、定常期制御は、本実施形態では、さらに2つの制御に区分される。即ち、定常期制御は、後述する図7の初回安定補正処理により実現される1段階目の制御と、後述する図8の初回安定後補正処理により実現される2段階目の制御とに区分される。ただし、これらの2段階の定常制御の詳細については、図7及び図8を参照して後述する。
以下、過渡期制御と、定常期制御とについて、その順番で個別に説明する。
ここで、本実施形態の制御対象は、上述したように、APP値ではなくエンジンの回転数であるため、過渡期制御の目的も、理想的には、制御開始時点から一定時間(例えば3秒程度)が経過した時点で、エンジンの現状回転数NEfが目標回転数NEtに到達していることである。
このためには、過渡期制御の指令として与えるAPP値が、適切な値となっていなければならない。
なお、後述するフィードバック制御の指令として用いられるAPP値と区別すべく、過渡期制御の指令として与えるAPP値を、以下、「初期APP値」と呼ぶ。即ち、過渡期制御の制御開始時点から一定時間(例えば3秒程度)が経過した時点で、理想的にはエンジンの現状回転数NEfが目標回転数NEtに到達できるように、適切な初期APP値を設定する必要がある。
そこで、本実施形態では、一定時間経過後の目標回転数NEtと初期APP値との対応関係を示すテーブルが事前に作成されて、予め記憶部104に記憶されている。
図4の例では、テーブルは行列構造を有しているため、以下、図4中横方向の項目の集合体を「行」と称し、同図中縦方向の項目の集合体を「列」と称する。
所定の行の第1列目の「目標回転数NEt」の項目には、当該行に対応する、一定時間経過後の目標回転数NEt(rpm)の範囲が格納される。
所定の行の第2列目の「初期APP値」の項目には、一定時間経過後に現状回転数NEfが、当該行の第1列目に格納された目標回転数NEt(rpm)に到達するために必要な初期APP値の実績値が格納されている。
なお、図4の例は、ガソリン車のうち所定の車種に対して好適なテーブルであり、いわゆるハイブリッド車や、ガソリン車であっても別の車種に対しては、図4の例とは別のテーブルが採用される。即ち、本実施形態では、検査対象の車両11が、ガソリン車のうち所定の車種であるものとしている。
指令発行部103は、制御演算部102から出力された初期APP値を、ECU12に対する指令として発行する。
初期APP値は、インタフェース部85から端末21を介してECU12に供給される(図1参照)。ECU12は、この初期APP値に応じてエンジンの回転数を調整する。
これにより、一定時間が経過すると、エンジンの現状回転数NEfが目標回転数NEtにほぼ一致するようになる。
図5において、横軸は時間(秒)を示し、縦軸はエンジンの回転数(rpm)を示している。
図5の例では、例えば、ECU12によりAPP値が7%で一定に保持されると、3秒経過後には、エンジンの回転数は実績として1600rpm程度になる。してみると、過渡期制御が実行される一定の制御を3秒とするならば、初期APP値として7%程度を採用すると、現状回転数NEfは、図5の波形とほぼ同様に応答して、3秒後には1600rpm程度になるはずである。このことは、3秒経過後の目標回転数NEtとして1600rpm程度が与えられた場合には、初期APP値は7%程度が最適値であることを意味する。
同様に、例えば、ECU12によりAPP値が14%で一定に保持されると、3秒経過後には、エンジンの回転数は実績として2600rpm程度になる。してみると、過渡期制御が実行される一定の制御を3秒とするならば、初期APP値として14%程度を採用すると、現状回転数NEfは、図5の波形とほぼ同様に応答して、3秒後には2600rpm程度になるはずである。このことは、3秒経過後の目標回転数NEtとして2600rpm程度が与えられた場合には、初期APP値は14%程度が最適値であることを意味する。
このようにして、図5に示すタイミングチャート(実績)から、3秒経過後の各目標回転数NEtの各々に対して最適な初期APP値がそれぞれ求められ、これらがリスト化されたものが、図4のテーブルである。
従って、制御演算部102が、このようなテーブルに基づいて初期APP値を求めて、過渡期制御に用いることで、制御開始時点から一定時間(例えば3秒程度)が経過した時点で、エンジンの現状回転数NEfが目標回転数NEtにほぼ到達するようになる。
その結果、過渡期制御から定常期制御に移行して、後述するフィードバック制御が実行されても、破綻のない安定した制御が実現され、エンジンの現状回転数NEfが目標回転数NEtでほぼ一定に維持されるようになる。
本実施形態では、主制御部84は、定常期制御として、エンジンの現状回転数NEfをフィードバック情報として用いるフィードバック制御を実行する。
即ち、主制御部84のうち、回転数取得部101は、エンジンの現状回転数NEfをECU12から端末21を介して取得する。
制御演算部102は、目標回転数NEtに対する現状回転数NEfの偏差を求め、当該偏差に応じてAPP値を補正する。
指令発行部103は、補正後のAPP値を、ECU12に対する指令として発行する。
補正後のAPP値は、インタフェース部85から端末21を介してECU12に供給される(図1参照)。ECU12は、補正後のAPP値に応じてエンジンの回転数を調整する。調整後のエンジンの回転数は、現状回転数NEfとして、ECU12から端末21を介して高速演算処理媒体22の制御演算部102に供給される。
このような一連の処理が所定の時間間隔毎に繰り返し実行されることで、定常期制御としてのフィードバック情報が実現する。
図6は、車両検査用エンジン回転数制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この場合、ステップS1乃至S3の処理により、エンジン回転数制御のうち過渡期制御が実現される。そして、ステップS4乃S5の処理により、エンジン回転数制御のうち定常期制御が実現される。
ステップS2において、指令発行部103は、初期APP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する(図1参照)。
ECU12は、初期APP値に応じてエンジンの回転数を調整する。
この間、ステップS3において、制御演算部102は、一定時間(例えば3秒)待機する。
このように、エンジン回転数制御として、ステップS1乃至S3の処理により過渡期制御が実現されると、次に、以下に示すようなステップS4及びS5の処理により定常期制御が実現される。
換言すると、ステップS4において、主制御部84は、目標回転数NEtに対する現状回転数NEfの偏差が閾値以下になるまでの間、当該偏差に応じてAPP値を補正する。ここで、閾値は、後述するように特に限定されないが、制御がある程度安定する偏差に基づいて設定される。
このようなステップS4の処理を、以下、「初回安定補正処理」と呼ぶ。初回安定補正処理のさらなる詳細については、図7を参照して後述する。
換言すると、ステップS5において、主制御部84は、目標回転数NEtに対する現状回転数NEfの偏差が常時略0で維持するように、APP値を適宜補正する。
このようなステップS5の処理を、以下、「初回安定後補正処理」と呼ぶ。初回安定後補正処理のさらなる詳細については、図8を参照して後述する。
本実施形態では、目標回転数NEtは、図6のステップS1の処理で用いられた値がそのまま採用されている。現状回転数NEfは、車両11のECU12から端末21を介して高速演算処理媒体22にアナログ信号として供給され、当該高速演算処理媒体22内部においてデジタル信号に変換されて、回転数取得部101によって取得された値が採用されている。
ここで、第1閾値は、特に限定されないが、1段階目の定常制御としてある程度安定したと判断できる指標値が設定されると好適であり、本実施形態では、±100(rpm)が採用されている。
偏差が第1閾値以下である場合、1段階目の定常制御は終了させてよいので、ステップS22においてYESであると判定されて、処理はステップS28に進む。ただし、ステップS28以降の処理については後述する。
これに対して、偏差が第1閾値を超えている場合、1段階目の定常制御は継続させる必要があるので、ステップS22においてNOであると判定されて、処理はステップS23に進む。
ここで、第2閾値は、第2閾値>第1閾値の関係を満たす限り特に限定されないが、本実施形態では、±200(rpm)が採用されている。
ステップS24において、制御演算部102は、第1範囲内でAPP値を補正する。
ここで、第1範囲は、特に限定されないが、本実施形態では、補正前のAPP値に対して±0.5%の範囲が採用されている。
ステップS25において、制御演算部102は、第2範囲内でAPP値を補正する。
ここで、第2範囲は、特に限定されないが、偏差が第2閾値以下の場合の補正に適用する第1範囲と比較して、偏差が第2閾値を超えている場合(偏差が大きい場合)の補正に適用するため、第2範囲>第1範囲の関係を満たしていると好適である。本実施形態では、第2範囲として、補正前のAPP値に対して±1%の範囲が採用されている。
ステップS26において、指令発行部103は、補正後のAPP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する(図1参照)。
そこで、ステップS27において、制御演算部102は、所定時間待機する。
ここで、所定時間は、特に限定されないが、エンジン回転数制御の応答遅れによるタイムラグの間処理を待機する趣旨であることから、当該タイムラグに基づいて設定されると好適である。ただし、当該タイムラグは、検査対象の車両11の車種等によって異なるものである。そこで、本実施形態では、検査対象の車両11が、上述の如くガソリン車のうち所定の車種であることを考慮して、所定時間として500(ms)が採用されている。ただし、これは例示であって、例えばいわゆるハイブリッド車が検査対象となるならば、1000(ms)等異なる時間を所定時間として採用してもよい。
即ち、偏差が第1閾値以下になるまで、所定時間間隔毎に、ステップS21乃至S27のループ処理が繰り返し実行されて、その都度、APP値が補正される。従って、ECU12は、所定時間間隔毎に補正されるAPP値を用いてエンジンの回転数を調整する。
ステップS28において、指令発行部103は、補正無しの元のAPP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する(図1参照)。
従って、ECU12は、補正無しの元のAPP値を引き続き用いてエンジンの回転数を調整する。
ステップS29において、制御演算部102は、ステップS27の処理と同趣旨で、所定時間待機する。
ただし、ECU12にとっては、指令値として同一値(補正無しの元のAPP値)を受け取った場合には、エンジンの回転数の調整の仕方を変化させないことになる。このため、ECU12が、指令(APP値)は変化した時だけ取得するような仕様を取っている場合、ステップS28及びS29の処理は不要になる。
このようなステップS4の処理が終了すると、処理はステップS5の初回安定後補正処理に進む。そこで、以下、図8を参照して、ステップS5の初回安定後補正処理について説明する。
ここで、閾値は、特に限定されないが、本実施形態では、±100(rpm)が採用されている。なお、本実施形態で閾値として採用されている±100(rpm)は、図7の初回安定補正処理のステップS22の第1閾値と同値であるが、これは例示に過ぎず、第1閾値と同値である必要は特にない。
ステップS43において、指令発行部103は、補正無しの元のAPP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する(図1参照)。
ステップS44において、制御演算部102は、APP値を補正する。
ここで、APP値の補正範囲は、特に限定されないが、本実施形態では、補正前のAPP値に対して±0.2(%)が採用されている。また、図7の初回安定補正処理と同様に安全上の観点から、APP値のリミットとして20(%)が採用されている。
ステップS45において、指令発行部103は、補正後のAPP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する(図1参照)。
この場合、ステップS5の初回安定後処理の説明の際に上述したように、指令(APP値)の送信タイミングに対して、ECU12による調整によってエンジンの回転数が実際に変化するまでには、エンジン回転数制御の応答遅れによるタイムラグが発生する。
そこで、ステップS46において、制御演算部102は、ステップS5の初回安定後処理のステップS27やS29の処理と同様の趣旨で、所定時間待機する。
従って、所定時間は、特に限定されないが、ステップS5の初回安定後処理のステップS27やS29の処理で採用された値と同一値を採用するのが好適であり、本実施形態では500(ms)が採用されている。
ステップS47において、制御演算部102は、処理終了の指示があったか否かを判定する。
処理終了の指示は、特に限定されないが、本実施形態では、並行して行われている車両11の排気ガス量の検査の終了を示す信号が入力されたことであるものとする。
従って、車両11の排気ガス量の検査が継続している場合には、ステップS47においてNOであると判定されて、処理はステップS41に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
即ち、車両11の排気ガス量の検査が継続している間、所定時間間隔毎に、ステップS41乃至S47のループ処理が繰り返し実行されて、エンジンの現状回転数NEfがほぼ目標回転数NEtで維持されるようになる。これにより、検査員は、自身又は他の検査員(人間)が車両11の室内に乗り込んでアクセルを踏まずとも、車両11の排気ガス量の検査を安定して行うことが可能になる。
具体的には、高速演算処理媒体22の記憶部104は、エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に当該所定回転数に到達させるAPP値(実績値)との組が、複数組保持されたテーブル(図4参照)を記憶している。
制御演算部102は、制御開始時点では、記憶部104に記憶されたテーブルから、エンジンの目標回転数NEtが属する組に含まれるAPP値を指令値として演算し、一定時間待機することで、エンジン回転数制御のうち過渡期制御を実現させる。そして、一定時間経過した後は、制御演算部102は、目標回転数NEtに対する現状回転数NEfの偏差に基づいてAPP値を演算することで、エンジン回転数制御のうち定常期制御(フィードバック制御)を実現させる。
指令発行部103は、APP値を、インタフェース部85及び端末21を介してECU12に送信する。
これにより、本実施形態によれば、例えば、以下の(1)や(2)のような効果を奏することが可能になる。
これにより、車両11の排気ガス量を検査する場合、エンジンの回転数をほぼ一定にする制御が自動的に行われるため、検査員(人間)が車両11に乗り込んでアクセルを踏むといった運転操作が一切不要になる。
これにより、エンジン回転数制御をより精度よく行うことが可能になる。
しかしながら、本発明は、特にこれに限定されず、上述した一連の処理を実行可能な情報処理装置一般に広く適用することができ、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯型ナビゲーション装置等に幅広く適用可能である。
RAM503にはまた、CPU501が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
出力部507は、各種情報を出力する。例えば、出力部507には、図示せぬ表示部が設けられており、車両11の検査結果等の各種情報は、当該表示部に適宜表示される。
記憶部508は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部509は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
11 車両
12 ECU
21 端末
22 高速演算処理媒体
51 本体部
52 端子部
84 主制御部
85 インタフェース部
101 回転数取得部
102 制御演算部
103 指令発行部
104 記憶部
501 CPU
Claims (5)
- アクセル開度に応じて車両のエンジンの回転数を調整するECUに対して、前記アクセル開度を示す指令値を送信することで、前記エンジンの回転数を制御する制御装置であって、
エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に前記所定回転数に到達させるアクセル開度の実績値との組が、複数組保持されたテーブルを記憶する記憶手段と、
制御開始時点では、前記記憶手段に記憶された前記テーブルから、エンジンの目標回転数が属する組に含まれるアクセル開度の実績値を前記指令値として演算し、前記一定時間経過した後では、前記目標回転数に対する、前記ECUにより調整されたエンジンの現状回転数の偏差に基づいて、前記指令値を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された前記指令値を、前記ECUに送信する送信手段と、
を備える制御装置。 - 前記ECUは、調整したエンジンの回転数を送信し、
前記制御装置は、前記ECUから送信された前記回転数を、前記現状回転数として取得する取得手段をさらに備え、
前記演算手段は、前記取得手段により取得された前記現状回転数を用いて前記偏差を演算し、前記偏差に基づいて前記指令値を演算する、
請求項1に記載の制御装置。 - アクセル開度に応じて車両のエンジンの回転数を調整するECUに対して、前記アクセル開度を示す指令値を送信することで、前記エンジンの回転数の制御を実行する制御装置の制御方法であって、
制御開始時点では、
エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に前記所定回転数に到達させるアクセル開度の実績値との組が、複数組保持されたテーブルから、エンジンの目標回転数が属する組に含まれるアクセル開度の実績値を前記指令値として演算し、
前記指令値を前記ECUに送信し、
前記一定時間経過した後では、
前記目標回転数に対する、前記ECUにより調整されたエンジンの現状回転数の偏差に基づいて、前記指令値を演算し、
前記指令値を前記ECUに送信する、
回転数制御ステップを含む制御方法。 - 前記回転数制御ステップによる制御処理が実行中に、前記車両の排気ガスの量を検査する検査ステップ、
をさらに含む制御方法。 - アクセル開度に応じて車両のエンジンの回転数を調整するECUに対して、前記アクセル開度を示す指令値を送信することで、前記エンジンの回転数を制御するコンピュータに、
制御開始時点では、
エンジンの所定回転数と、制御開始時点から一定時間経過後に前記所定回転数に到達させるアクセル開度の実績値との組が、複数組保持されたテーブルから、エンジンの目標回転数が属する組に含まれるアクセル開度の実績値を前記指令値として演算し、
前記指令値を前記ECUに送信し、
前記一定時間経過した後では、
前記目標回転数に対する、前記ECUにより調整されたエンジンの現状回転数の偏差に基づいて、前記指令値を演算し、
前記指令値を前記ECUに送信する、
回転数制御ステップを含む制御処理を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010165816A JP5496804B2 (ja) | 2010-07-23 | 2010-07-23 | 制御装置及び方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010165816A JP5496804B2 (ja) | 2010-07-23 | 2010-07-23 | 制御装置及び方法、並びにプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012026871A true JP2012026871A (ja) | 2012-02-09 |
JP5496804B2 JP5496804B2 (ja) | 2014-05-21 |
Family
ID=45779968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010165816A Expired - Fee Related JP5496804B2 (ja) | 2010-07-23 | 2010-07-23 | 制御装置及び方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5496804B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026870A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Honda Motor Co Ltd | 異音検査装置及び方法、並びにプログラム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09203693A (ja) * | 1996-01-24 | 1997-08-05 | Horiba Ltd | 自動車自動運転ロボットの制御方法 |
JPH09210869A (ja) * | 1996-02-05 | 1997-08-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両診断装置 |
JPH10197412A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-31 | Horiba Ltd | 車両自動運転装置の制御方法およびエンジン自動運転装置の制御方法 |
JP2000321174A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-24 | Horiba Ltd | エンジン試験装置または車両試験装置に用いるマップの作成方法 |
JP2000338008A (ja) * | 1999-05-28 | 2000-12-08 | Horiba Ltd | 車両自動運転装置の制御システムおよび制御方法 |
-
2010
- 2010-07-23 JP JP2010165816A patent/JP5496804B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09203693A (ja) * | 1996-01-24 | 1997-08-05 | Horiba Ltd | 自動車自動運転ロボットの制御方法 |
JPH09210869A (ja) * | 1996-02-05 | 1997-08-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両診断装置 |
JPH10197412A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-31 | Horiba Ltd | 車両自動運転装置の制御方法およびエンジン自動運転装置の制御方法 |
JP2000321174A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-24 | Horiba Ltd | エンジン試験装置または車両試験装置に用いるマップの作成方法 |
JP2000338008A (ja) * | 1999-05-28 | 2000-12-08 | Horiba Ltd | 車両自動運転装置の制御システムおよび制御方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026870A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Honda Motor Co Ltd | 異音検査装置及び方法、並びにプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5496804B2 (ja) | 2014-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210312930A1 (en) | Computer system, speech recognition method, and program | |
US10867596B2 (en) | Voice assistant system, server apparatus, device, voice assistant method therefor, and program to be executed by computer | |
KR102572688B1 (ko) | 음성 인식 시스템, 서버, 디스플레이 장치 및 그 제어 방법 | |
US8311838B2 (en) | Devices and methods for identifying a prompt corresponding to a voice input in a sequence of prompts | |
TWI467418B (zh) | 效率高的姿勢處理方法及電腦程式產品 | |
US20120183221A1 (en) | Method and system for creating a voice recognition database for a mobile device using image processing and optical character recognition | |
JP2016036500A (ja) | 音声出力装置、ネットワークシステム、音声出力方法、および音声出力プログラム | |
US11120792B2 (en) | System for processing user utterance and controlling method thereof | |
US20100255827A1 (en) | On the Go Karaoke | |
CN104810019A (zh) | 利用上下文信息调节语音识别 | |
EP3593346B1 (en) | Graphical data selection and presentation of digital content | |
CN107731241B (zh) | 处理音频信号的方法、装置和存储介质 | |
US20070133821A1 (en) | Information processing apparatus including a speaker, and method of controlling volume of audio output from the speaker | |
JP5496804B2 (ja) | 制御装置及び方法、並びにプログラム | |
KR20130068303A (ko) | 음성 명령 수행장치, 이를 구비한 이동 단말기 및 음성 명령 수행방법 | |
TW200825721A (en) | Plain language announcement of diagnostic and troubleshooting information for users | |
CN105704609B (zh) | 音响设备模式调节方法和装置 | |
CN102449563A (zh) | 定序程序的调试装置、调试方法以及程序 | |
JP5456609B2 (ja) | 異音検査装置及び方法、並びにプログラム | |
US11570507B2 (en) | Device and method for visually displaying speaker's voice in 360-degree video | |
JP2009092459A (ja) | 波形記録装置および波形表示方法 | |
WO2009090741A1 (ja) | スピーカ特性補正装置、スピーカ特性補正方法、及びスピーカ特性補正プログラム | |
JP2006339908A (ja) | 情報処理装置、およびサウンド出力特性調整方法 | |
WO2017179335A1 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム | |
JP2018184846A (ja) | ターボチャージャの異常判定装置及び制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131112 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140305 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5496804 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |