JP2012026666A - 熱交換器用ヘッダ及びその製造方法 - Google Patents

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智教 菊野
Genei Kin
鉉永 金
Akihiro Fujiwara
明大 藤原
Takayuki Hyodo
孝之 兵頭
Teruo Kido
照雄 木戸
Yuki Aoki
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Abstract

【課題】角柱形状のヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる熱交換器用ヘッダ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱交換器用ヘッダ13は、角柱形状のヘッダ本体23と栓材25とを備えている。ヘッダ本体23は、長手方向に沿って直線状に貫通する冷媒流路31と、前記長手方向に交差する交差方向に延びて冷媒流路31にそれぞれ連通し、複数の金属管17,19の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔33とを有している。ヘッダ本体23は、押出成形により形成されている。栓材25は、冷媒流路31における前記長手方向の一端に配設され、冷媒流路31の前記一端を塞ぐ。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器に用いられる熱交換器用ヘッダ及びその製造方法に関するものである。
従来から、ヒートポンプ給湯機、空気調和機などにおいて水又は空気と冷媒との間で熱交換させるための熱交換器が知られている。この熱交換器は、内部を冷媒が流通する複数の金属管と、これらの金属管の各端部が接続されるヘッダとを有している。複数の金属管及びヘッダには高圧の冷媒が流れるので、これらの金属管及びヘッダには耐圧性が要求される。
例えば特許文献1には、パイプ形状のヘッダが開示されている。この特許文献1におけるヘッダは、断面形状が円形ないし楕円形の略円柱形状を有しているが(特許文献1の図2〜図4,図7)、パイプ形状では耐圧強度が不足する場合もある。この場合には、例えばヘッダを四角柱などの角柱形状にすることによって、冷媒流路の内径を同等に保ちつつ冷媒流路の周囲を厚肉化すれば、ヘッダの耐圧強度を向上させることができる。
特開2003−260927号公報
ところで、上記したような角柱形状の高耐圧ヘッダを製造する際には、角柱形状の金属塊であるヘッダ基材を成形した後、ヘッダの長手方向に延びる冷媒流路を、ドリル加工などの機械加工によってヘッダ基材の内部に形成する必要がある。具体的には、例えば、冷媒流路は、ヘッダ基材の一端面からその反対側の他端面に向かって他端面を貫通してしまわないようにドリル加工により形成される。
しかしながら、上記のように冷媒流路をドリル加工によって形成すると、加工コストが高くなるという問題がある。しかも、ヘッダ基材の前記他端面を貫通してしまわないように長手方向に沿って精度よくドリル加工する必要があり、この点においてもコストアップの原因となる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、角柱形状のヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる熱交換器用ヘッダ及びその製造方法を提供することにある。
本発明の熱交換器用ヘッダは、内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するためのものであり、角柱形状を有している。前記熱交換器用ヘッダは、ヘッダ本体(23)と、栓材(25)とを備えている。前記ヘッダ本体(23)は、長手方向に沿って直線状に貫通する冷媒流路(31)と、前記長手方向に交差する交差方向に延びて前記冷媒流路(31)にそれぞれ連通し、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)とを有している。前記ヘッダ本体(23)は、押出成形により形成され、角柱形状を有している。前記栓材(25)は、前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端に配設され、前記冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐ。
この熱交換器用ヘッダは、ヘッダ本体(23)の長手方向に貫通する冷媒流路(31)の一端を、栓材(25)により塞ぐという構成を採用している。したがって、冷媒流路(31)を有する角柱形状のヘッダ本体(23)を押出成形により成形することができるので、従来のように機械加工により冷媒流路(31)を形成する必要がない。しかも、栓材(25)を冷媒流路(31)の前記一端に配設することによって冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐことができるので、従来のドリル加工精度に起因するコストアップを除くことができる。以上により、角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
本発明の他の熱交換器用ヘッダは、内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するためのものであり、角柱形状を有している。前記熱交換器用ヘッダは、角柱部材(46)と、板状部材(45)と、栓材(25)とを備えている。前記角柱部材(46)は、長手方向の一端から他端まで直線状に延び、前記長手方向に直交する厚み方向に凹む溝部(43)を有している。前記角柱部材(46)は、押出成形により形成され、角柱形状を有している。前記板状部材(45)は、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するために長手方向に沿って並ぶ複数の金属管接続孔(33)を有し、前記複数の金属管接続孔(33)を前記溝部(43)と連通させた状態で前記角柱部材(46)と接合され、この接合された面と前記溝部(43)とにより冷媒流路(31)を形成する。前記栓材(25)は、前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端に配設され、前記冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐ。
この熱交換器用ヘッダは、角柱部材(46)においてその長手方向の一端から他端まで直線状に延びる溝部(43)と、角柱部材(46)と接合される板状部材(45)の接合面とにより形成された冷媒流路(31)の一端を、栓材(25)により塞ぐという構成を採用している。したがって、溝部(43)を有する角柱部材(46)を押出成形により成形することができるので、従来のように機械加工により冷媒流路(31)を形成する必要がない。しかも、栓材(25)を冷媒流路(31)の前記一端に配設することによって冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐことができるので、従来のドリル加工精度に起因するコストアップを除くことができる。以上により、角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
ところで、例えば栓材(25)を冷媒流路(31)の一端に接合する際や、複数の金属管(17,19)の各端部を金属管接続孔(33)に接合する際に、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)を用いる場合、誘導電流は、外面同士をつなぐ角部などに集中しやすい。誘導電流が角部に集中すると、金属管(17,19)の各端部が接続される金属管接続孔(33)及びその近傍に流れる誘導電流の割合が低くなるので、金属管(17,19)の各端部と金属管接続孔(33)との接合箇所を加熱する効率が低下する。
そこで、前記熱交換器用ヘッダにおいては、隣り合う外面同士をつなぐ角部にC面又はR面が形成されているのが好ましい。この構成では、前記角部にC面又はR面が形成されているので、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)を用いる場合に、前記角部への誘導電流の集中を抑制することができる。
また、前記熱交換器用ヘッダにおいて、前記複数の金属管接続孔(33)の内面には、凹凸が形成されているのが好ましい。この構成では、複数の金属管接続孔(33)の内面には凹凸が形成されているので、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)によって複数の金属管(17,19)の各端部を金属管接続孔(33)に接合する場合、誘導電流を前記凹凸により集中させることができる。これにより、複数の金属管接続孔(33)及びその近傍が加熱されやすくなり、ろう付け部分の信頼性が向上する。
また、前記熱交換器用ヘッダにおいて、前記冷媒流路(31)とは離隔した位置に、前記長手方向に貫通する貫通孔(37)が形成されているのが好ましい。この構成では、前記熱交換器用ヘッダは、前記冷媒流路(31)とは離隔した位置に、前記長手方向に貫通する貫通孔(37)を有しているので、前記熱交換器用ヘッダの熱容量を小さくすることができる。これにより、高周波ろう付けなどの加熱手段を用いて前記熱交換器用ヘッダを加熱する際の加熱時間が短縮される。また、熱交換器用ヘッダの使用時には、前記貫通孔(37)の内部に空気が存在することにより、前記熱交換器用ヘッダの断熱性を高める効果が期待できる。
また、前記熱交換器用ヘッダにおいて、前記冷媒流路(31)と各金属管接続孔(33)とが連通する連通部分には、前記金属管(17,19)の各端部における前記交差方向の端面(171,191)が当接する当接面(39)が形成されているのが好ましい。この構成では、複数の金属管(17,19)の各端部を金属管接続孔(33)に挿入する際に、各端部の端面(171,191)を前記当接面(39)に当接させることにより、各金属管の位置決めをすることができる。これにより、複数の金属管(17,19)の各端部の配置のばらつきを抑制できるので、複数の金属管(17,19)の各端部と金属管接続孔(33)との接合部分の信頼性が向上する。
本発明の製造方法は、内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造するための方法である。この製造方法は、長手方向の一端から他端まで貫通し、かつ、直線状に連続する冷媒流路(31)を有する角柱形状のヘッダ本体(23)を、押出成形により成形する押出成形工程と、前記長手方向に交差する交差方向に延びて前記冷媒流路(31)にそれぞれ連通し、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)を形成する接続孔形成工程と、前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端を塞ぐための栓材(25)を、前記一端に配設する栓材配設工程と、を備えている。
この方法では、前記冷媒流路(31)を有する角柱形状のヘッダ本体(23)を押出成形により成形するので、従来のように機械加工により冷媒流路(31)を形成する必要がない。しかも、冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐための前記栓材(25)を冷媒流路(31)の前記一端に配設することにより、冷媒流路(31)の奥行き(長手方向の深さ))が決まるので、従来のドリル加工精度に起因するコストアップを排除することができる。以上により、角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
なお、複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)は、機械加工などの種々の方法で形成することができる。各金属管接続孔(33)は、冷媒流路(31)にそれぞれ連通しているので、形成時に孔の奥行きなどの位置調整には高い精度を必要とせず、冷媒流路(31)の形成時に比べて加工コストに与える影響は小さい。
具体例を挙げると、前記製造方法では、前記押出成形工程において、前記冷媒流路(31)よりも前記交差方向の一方側に位置し、前記長手方向の一端から他端まで直線状に形成され、前記ヘッダ本体(23)の外部と前記冷媒流路(31)とを前記交差方向に連通するスリット部(41)を形成し、前記接続孔形成工程において、前記複数の金属管接続孔(33)を形成するために、複数の仕切り部材を、互いに間隔をあけた状態で前記長手方向に沿って前記スリット部(41)内に配設する。
この方法では、押出成形により、前記冷媒流路(31)と前記スリット部(41)とを有する角柱形状の押出部材を成形した後、前記複数の金属管接続孔(33)を形成するために、複数の仕切り部材を、互いに間隔をあけた状態で前記長手方向に沿って前記スリット部(41)内に配設する。各仕切り部材は、押出成形などの種々の方法により成形できる。
本発明の他の製造方法は、内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する方法である。この製造方法は、長手方向の一端から他端まで直線状に延び、前記長手方向に直交する厚み方向に凹む溝部(43)を有する角柱形状の角柱部材(46)を、押出成形により成形する押出成形工程と、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)が互いに間隔をあけた状態で直線状に並ぶように穿孔された板状部材(45)を形成する板状部材形成工程と、前記複数の金属管接続孔(33)を前記溝部(43)に沿うように位置合わせした状態で前記角柱部材(46)と前記板状部材(45)を接合することにより、前記複数の金属管接続孔(33)に連通する冷媒流路(31)を形成する接合工程と、前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端を塞ぐための栓材(25)を、前記一端に配設する栓材配設工程と、を備えている。
この方法では、前記溝部(43)を有する押出成形により成形される角柱形状の前記角柱部材(46)と、複数の金属管接続孔(33)が穿孔された前記板状部材(45)とを接合することにより熱交換器用ヘッダを製造することができる。前記板状部材(45)に複数の金属管接続孔(33)を形成する方法としては、ドリル加工などの機械加工の他、例えば打ち抜き加工などのプレス加工などを用いることができる。特に、プレス加工により複数の金属管接続孔(33)を形成する場合には、機械加工に比べて生産性がさらに向上する。
しかも、冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐための前記栓材(25)を冷媒流路(31)の前記一端に配設することにより、冷媒流路(31)の奥行き(長手方向の深さ))が決まるので、従来のドリル加工精度に起因するコストアップを排除することができる。以上により、角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、角柱形状のヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
(A)は、本発明の第1実施形態に係る熱交換器用ヘッダを備えた熱交換器を示す側面図であり、(B)はその斜視図である。 (A)は、第1実施形態に係る熱交換器用ヘッダ及びこれに接合された冷媒用金属管の端部を示す断面図であり、(B)は、前記熱交換器用ヘッダの変形例を示す断面図である。 (A)は、第1実施形態に係る熱交換器用ヘッダを示す斜視図であり、(B)はその正面図であり、(C)はその側面図であり、(D)は(B)のIIID−IIID線断面図である。 (A)は、第1実施形態に係る熱交換器用ヘッダのヘッダ本体に、栓材、多穴管及び配管を接合する工程を示す平面図であり、(B)は、前記ヘッダ本体に栓材、多穴管及び配管が配設された状態を示す斜視図である。 前記ヘッダ本体に栓材、多穴管及び配管を高周波ろう付けにより接合する方法を示す図であり、(A)は、前記ヘッダ本体の周囲に配設される加熱用コイルの配置例を示し、(B)は、前記加熱用コイルの他の配置例を示している。 (A)〜(E)は、本発明の第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダを製造する方法を示す図である。 (A)〜(F)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例1を製造する方法を示す図である。 (A)及び(B)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例2を製造する方法を示す図であり、(C)及び(D)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例3を製造する方法を示す図である。 (A)は、本発明の第3実施形態に係る熱交換器用ヘッダを示す正面図であり、(B)はその側面図であり、(C)は(A)のIXC−IXC線断面図である。 (A)〜(F)は、第3実施形態に係る熱交換器用ヘッダを製造する方法を示す図である。 (A)及び(B)は、第3実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例1を示す図であり、(C)及び(D)は、第3実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例2を示す図である。
以下、本発明の実施形態にかかる熱交換器用ヘッダ及びその製造方法について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る熱交換器用ヘッダ(冷媒用ヘッダ)11を備えた熱交換器13を示す側面図であり、図1(B)はその斜視図である。この熱交換器13は、例えばヒートポンプ給湯機の熱交換器として使用される。この場合、図略の給湯機では、その冷媒回路を循環する冷媒と、給湯用の水とが、熱交換器13において熱交換することにより水の温度が調節される。
熱交換器13は、複数の水用金属管15と、複数の冷媒用金属管17,19と、一対の水用ヘッダ21,21と、一対の冷媒用ヘッダ11,11とを備えている。金属管15,17,19、水用ヘッダ21、冷媒用ヘッダ11及び後述する配管27は、例えばアルミニウム(又はその合金)などの金属により形成されている。
各水用金属管15及び各冷媒用金属管17,19は、厚みよりも幅の方が大きい扁平な形状を有している。各水用金属管15は、長手方向に延びる流路(図示略)を有している。各冷媒用金属管17,19は、長手方向に延びる複数の流路18(図4(B)参照)が幅方向に並ぶ多穴管である。
水用金属管15及び冷媒用金属管17,19は、冷媒用金属管17、水用金属管15及び冷媒用金属管19の順に厚み方向に積層されている。これらの金属管15,17,19は、長手方向の端部近傍を除く大半の部分がろう付け、はんだ付け、溶接などの接合手段によって互いに面接合されている。本実施形態の熱交換器13では、図1(B)に示すように、金属管15,17,19により構成される接合体が、接合体の幅方向(冷媒用ヘッダ11の長手方向)に3つ並設されている。
各水用ヘッダ21は、円柱形状を有し、その内部には、水用ヘッダ21の長手方向に沿って水の流路が形成されている。一方の水用ヘッダ21には、各水用金属管15における長手方向の一方側の端部がそれぞれ連結されており、他方の水用ヘッダ21には、各水用金属管15における長手方向の他方側の端部がそれぞれ連結されている。各水用金属管15の端部は、ろう付け、はんだ付け、溶接などの接合手段によって各水用ヘッダ21に接合されている。各水用ヘッダ21内の前記水の流路は、3つの水用金属管15の流路と連通している。
図3(A)に示すように、各冷媒用ヘッダ11は、四角柱形状のヘッダ本体23と、2つの栓材25とを備えている。ヘッダ本体23は、後述するように押出成形により形成される。ヘッダ本体23は、その長手方向Lに沿って直線状に貫通する2つの冷媒流路31と、6つの冷媒用金属管17,19の各端部をそれぞれ接続するための6つの金属管接続孔33とを有している。2つの栓材25は、冷媒流路31における長手方向Lの一端に配設され、冷媒流路31の一端を塞ぐ。
2つの冷媒流路31は、ヘッダ本体23の長手方向Lに直交する幅方向Wに並設されている。これらの冷媒流路31は、連通しておらず、互いに独立している。これらの冷媒流路31は、ほぼ同じ内径を有している。各冷媒流路31は、図3(C)に示すように、ヘッダ本体23の長手方向Lに直交する厚み方向Tの一方側(金属管接続孔33側)に偏った位置に設けられている。
各冷媒流路31の長手方向Lの一方側の端部には、冷媒流路31よりも大きな内径を有する栓材挿入孔51が形成されている。各栓材挿入孔51には、栓材25が挿入されて接合される。
図1(A),(B)に示すように、各栓材25は、円柱状の軸部25aと、軸部25aの端部において半径方向外側に張り出したフランジ部25bとを有している。軸部25aの外径は、栓材挿入孔51の内径と同程度、又は栓材挿入孔51の内径よりも若干小さい。フランジ部25bは、その径が栓材挿入孔51の内径よりも大きいので、栓材25を栓材挿入孔51に配設する際のストッパーの役割を果たす。すなわち、各栓材25は、フランジ部25bがヘッダ本体23の側面に当接した位置でヘッダ本体23に対して位置決めされる。
各冷媒流路31の長手方向Lの他方側の端部には、冷媒流路31よりも大きな内径を有する配管挿入孔53が形成されている。各配管挿入孔53には、熱交換器13と、この熱交換器13の下流側又は上流側に配設される冷媒回路の他の構成部品との間をつなぐ配管27(図1(B)参照)の端部が挿入されて接合される。
図3(A)に示すように、各金属管接続孔33は、冷媒用金属管17,19の端部の扁平形状に適合する長手方向Lに延びる長孔である。6つの金属管接続孔33は、幅方向Wの一方側(図3(A)の上側)と幅方向Wの他方側(図3(A)の下側)にそれぞれ3つずつ形成されている。
上側の3つの金属管接続孔33は、上側の冷媒流路31に沿って並んでいる。上側の3つの金属管接続孔33は、長手方向Lに直交する厚み方向Tの一端面から厚み方向Tに穿孔されており、上側の冷媒流路31にそれぞれ連通している。下側の3つの金属管接続孔33は、下側の冷媒流路31に沿って並んでいる。下側の3つの金属管接続孔33は、厚み方向Tに穿孔されており、下側の冷媒流路31にそれぞれ連通している。各金属管接続孔33の正面側の周縁部分は、冷媒用金属管17,19を挿入しやすいように面取りされているのが好ましい。
上述したように、ヘッダ本体23には、6つの冷媒用金属管17,19の各端部、2つの栓材25、及び2つの配管27が接合される。これらの接合手段としては、例えばろう付け、はんだ付け、溶接などが例示できるが、本実施形態では、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)により各部材をヘッダ本体23に接合する場合を例に挙げて説明する。
高周波ろう付けを用いる場合、図2(B)に示すように、ヘッダ本体23における周囲の角部がR面であるのが好ましい。また、前記角部は、R面に代えてC面であってもよい。これにより、前記角部への誘導電流の集中を抑制することができる。なお、前記R面(又はC面)は、後述する押出成形に用いる図略の金型の形状を調整することにより形成できる。また、ヘッダ本体23を押出成形した後に、後加工を施して前記R面(又はC面)を形成することもできる。
(製造方法)
以下、第1実施形態に係る冷媒用ヘッダ11の製造方法について説明する。この製造方法は、押出成形工程と、接続孔形成工程と、栓材成形工程と、配設工程と、接合工程とを備えている。配設工程は、栓材25を栓材挿入孔51に配設する工程(栓材配設工程)と、各冷媒用金属管を対応する金属管接続孔33に配設する工程と、配管27を配管挿入孔53に配設する工程とを含む。
まず、前記押出成形工程では、図略の押出成形機を用いて、ヘッダ本体23を成形する。前記押出成形機の金型の口金は、ヘッダ本体23の角柱形状、及び冷媒流路31の形状に対応する形状を有している。口金を通して押出材料を押し出すことにより、図1(A)〜(D)に示すような長手方向L(押出方向)の一端から他端まで貫通し、かつ、直線状に連続する冷媒流路31を有する角柱形状のヘッダ本体23が成形される。
次に、ヘッダ本体23には、接続孔形成工程において金属管接続孔33が形成される。各金属管接続孔33は、例えばドリル加工などの機械加工により形成することができる。前記機械加工により、長手方向Lに直交する厚み方向Tに延びて冷媒流路31にそれぞれ連通する長孔を形成する。
また、本実施形態では、ヘッダ本体23の冷媒流路31の一方側の端部に、上述の栓材挿入孔51を形成し、冷媒流路31の他方側の端部に、上述の配管挿入孔53を形成する。各栓材挿入孔51及び各配管挿入孔53は、例えばドリル加工などの機械加工により形成することができる。
前記栓材成形工程では、栓材25を成形する。栓材25の成形には、プレス加工、押出成形、鋳造などの種々の成形手段を用いることができる。
次に、図4(A),(B)に示すように、配設工程において、栓材25の軸部25aをヘッダ本体23の冷媒流路31の栓材挿入孔51に挿入して、冷媒流路31の一端に栓材25を配設する。また、6つの冷媒用金属管17,19の各端部を対応する金属管接続孔33に挿入する。さらに、配管27の端部を配管挿入孔53に挿入する。
栓材25の軸部25aと栓材挿入孔51との間、冷媒用金属管17,19の端部と金属管接続孔33の間、及び配管27と配管挿入孔53との間には、例えばシート状の図略のろう材が予め配置される。具体的には、例えば、シート状のろう材は、冷媒用金属管33の端部の周囲全体、栓材25の軸部25aの周囲全体、及び配管27の端部の周囲全体に巻き付けるようにして配設される。なお、シート状のろう材に代えてペースト状などのろう材を接合部分に塗布してもよい。
最後に、接合工程において、ヘッダ本体23と、栓材25、冷媒用金属管17,19及び配管27とを接合する。これにより、冷媒流路31の一端が栓材25により塞がれる。また、冷媒用金属管17,19と冷媒流路31とが連通した状態で冷媒用金属管17,19の各端部が金属管接続孔33に接合される。また、冷媒流路31と配管27とが連通した状態で配管27の端部が配管挿入孔53に接合される。
この接合工程では、例えば図5(A)に示すように、ヘッダ本体23の周囲に加熱用コイル61を渦巻状(螺旋状)に配置する。この加熱用コイル61には、図略の電源から高周波電流が流され、ろう付けしようとする上述の各部分が誘導加熱される。これにより、前記ろう材の温度が融点以上に上昇し、各部位がろう付けされる。加熱用コイル61は、例えば図5(B)に示すように配置してもよい。
以上説明したように、本実施形態の熱交換器用ヘッダ11は、ヘッダ本体23の長手方向Lに貫通する冷媒流路31の一端を、栓材25により塞ぐという構成を採用している。したがって、冷媒流路31を有する角柱形状のヘッダ本体23を押出成形により成形することができるので、従来のように機械加工により冷媒流路31を形成する必要がない。しかも、栓材25を冷媒流路31の前記一端に配設することによって冷媒流路31の前記一端を塞ぐことができるので、従来のドリル加工精度に起因するコストアップを除くことができる。以上により、角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する際の加工コストを低減することができる。
また、本実施形態では、ヘッダ本体23の角部にC面又はR面を有しているので、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)を用いる場合に、前記角部への誘導電流の集中を抑制することができる。
<第2実施形態>
図6(A)〜(E)は、本発明の第2実施形態に係る冷媒用ヘッダ11の製造する方法を示す図である。この製造方法では、前記押出成形工程において、ヘッダ本体23にスリット部41を形成し、前記接続孔形成工程において、スリット部41に複数の仕切り部材63を配設することにより複数の金属管接続孔33を形成する点が第1実施形態の製造方法とは異なっている。以下では、主に第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態の冷媒用ヘッダ11と同じ符号を付してその説明を省略する。
図6(A),(B)に示すように、ヘッダ本体23は、幅方向Wに並ぶ2つのスリット部41を有している。各スリット部41は、冷媒流路31よりも厚み方向Tの一方側(図6(B)における左側)に位置している。各スリット部41は、長手方向Lの一端から他端まで直線状に形成されている。一方(図6(A)の上方)のスリット部41は、ヘッダ本体23の外部と上方の冷媒流路31とを厚み方向Tに連通している。他方(図6(A)の下方)のスリット部41は、ヘッダ本体23の外部と下方の冷媒流路31とを厚み方向Tに連通している。すなわち、各スリット部41は、ヘッダ本体23における厚み方向Tの一端面23aに開放し、かつ長手方向L全体にわたり開放している。
各スリット部41の隙間の寸法(幅方向Wの寸法)は、冷媒用金属管33が挿入可能なように冷媒用金属管33の厚みと同程度又は冷媒用金属管33の厚みよりも若干小さい。また、本実施形態では、スリット部41の隙間の寸法は、冷媒流路31の内径よりも小さい。
次に、前記接続孔形成工程において、複数の金属管接続孔33を形成するために、複数の仕切り部材63を、互いに間隔をあけた状態で長手方向Lに沿ってスリット部41内に配設する。仕切り部材63同士の間隔は、冷媒用金属管33の幅と同程度、又は冷媒用金属管33の幅よりも若干大きくする。各仕切り部材63は、押出成形などの種々の方法により成形できる。各仕切り部材63とスリット部41との間には、例えばシート状の図略のろう材が予め配置される。各仕切り部材63は、第1実施形態の前記接合工程と同様にしてヘッダ本体23に接合される。
なお、栓材成形工程、配設工程、接合工程などについては、第1実施形態と同様にして行うことができる。
(変形例1)
図7(A)〜(F)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例1を製造する方法を示す図である。この変形例1におけるヘッダ本体23は、図7(B)に示すように複数の貫通孔37を有している点が図6の形態と異なっており、その他の構成については図6の形態と同様である。
この変形例1では、ヘッダ本体23は、冷媒流路31とは離隔した位置に、長手方向Lに貫通する5つの貫通孔37を有している。すなわち、各貫通孔37は、冷媒流路31とは連通していない。また、貫通孔37同士も連通しておらず、独立した孔である。
5つの貫通孔37は、前記押出成形工程において、冷媒流路31及びスリット部41と同時に成形される。貫通孔37の個数、形成位置、内径などについては特に限定されず、例えばヘッダ本体23の強度を考慮に入れて設計される。
この変形例1では、上記のような貫通孔37を有しているので、ヘッダ本体23の熱容量を小さくすることができる。これにより、高周波ろう付けなどの加熱手段を用いてヘッダ本体23を加熱する際の加熱時間が短縮される。また、熱交換器用ヘッダ13の使用時には、貫通孔37の内部に空気が存在するので、ヘッダ本体23の断熱性を高める効果が期待できる。
(変形例2)
図8(A),(B)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例2を製造する方法を示す図である。
この変形例2では、図8(A)に示すように、ヘッダ本体23は、各冷媒流路31とスリット部41との境界部分、すなわち各冷媒流路31と金属管接続孔33とが連通する連通部分に、当接面39を有している。当接面39は、ヘッダ本体23の長手方向Lに沿って直線状に形成され、ヘッダ本体23の厚み方向Tにほぼ垂直な面である。当接面39は、冷媒流路31とスリット部41との連通部分を挟むように、この連通部分の幅方向Wの両側にそれぞれ形成されている。
連通部分の幅方向Wの両側に位置する当接面39同士の隙間G1は、スリット41の幅方向Wの隙間G2よりも小さい。また、隙間G1は、冷媒流路31の幅方向Wの内径よりも小さい。また、隙間G1は、冷媒用金属管17,19の端部の厚みよりも小さい。したがって、図8(B)において二点鎖線で示すように、一方の当接面39には、冷媒用金属管17の端部における端面171が当接し、他方の当接面39には、冷媒用金属管19の端部における端面191が当接する。
この変形例2では、冷媒用金属管17,19の各端部を金属管接続孔33に挿入する際に、各端部の端面171,191を当接面39に当接させることにより、各冷媒用金属管の位置決めをすることができる。これにより、複数の冷媒用金属管17,19の各端部の配置のばらつきを抑制できるので、複数の冷媒用金属管17,19の各端部と金属管接続孔33との接合部分の信頼性が向上する。
(変形例3)
図8(C),(D)は、第2実施形態に係る熱交換器用ヘッダの変形例3を製造する方法を示す図である。図8(C)に示すように、この変形例3では、各金属管接続孔33の内面に凹凸67が形成されている。
凹凸67の形状は、特に限定されるものではなく、高周波ろう付け時の誘導電流が集中しやすい突起状のものであればよい。凹凸67としては、図8(A)に示すような波状のギザギザの形状が例示できる。この図8(A)に示す凹凸67は、例えば、前記押出成形工程において、冷媒流路31及びスリット部41と同時に成形することができる。このように押出成形により形成される凹凸67は、ヘッダ本体23の長手方向Lに連続的に延びる。変形例3では、図8(A)に示すように、複数の突起が厚み方向Tに並んでいる。また、凹凸67は、例えば、雌ねじのような螺旋形状であってもよい。また、凹凸67は、長手方向Lに連続的に延びる形状でなく、長手方向Lに突起が点在するような形状であってもよい。
この変形例3では、各金属管接続孔33の内面に凹凸67が形成されているので、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)によって複数の冷媒用金属管17,19の各端部を金属管接続孔33に接合する場合、誘導電流を凹凸67により集中させることができる。これにより、複数の金属管接続孔33及びその近傍が加熱されやすくなり、ろう付け部分の信頼性が向上する。
<第3実施形態>
図9(A)は、本発明の第3実施形態に係る冷媒用ヘッダ13を示す正面図であり、図9(B)はその側面図であり、図9(C)は図9(A)のIXC−IXC線断面図である。図10(A)〜(F)は、第3実施形態に係る冷媒用ヘッダ13を製造する方法を示す図である。
図9(A)〜(C)に示すように、第3実施形態の冷媒用ヘッダ11は、角柱部材46と、板状部材45と、栓材25とを含む。この冷媒用ヘッダ11では、角柱部材46と板状部材45とによりヘッダ本体23が構成されている。ヘッダ本体23の冷媒流路31の一端は、栓材25により塞がれている。以下、具体的に説明する。
図10(A),(B)に示すような角柱形状の角柱部材46は、押出成形により形成する。この角柱部材46は、2つの溝部43を有している。各溝部43は、長手方向Lの一端から他端まで直線状に延びている。各溝部43は、角柱部材46の正面から厚み方向Tに凹んでいる。2つの溝部43は幅方向Wに並設されている。本実施形態では、各溝部43は、厚み方向Tの一方側(正面側)の一部が切り欠かれたほぼ円形に近い円弧形状の断面を有している。すなわち、各溝部43は、角柱部材46における厚み方向Tの一端面46aに開放し、かつ長手方向L全体にわたり開放している。この一端面46aは、板状部材45の内面45a(図10(D)参照)との接合面となる。
図10(C),(D)に示すように、板状部材45は、6つの金属管接続孔33が厚み方向Tに貫通するように穿孔されている。各金属管接続孔33は、冷媒用金属管17,19の端部の扁平形状に適合する長手方向Lに延びる長孔である。6つの金属管接続孔33は、幅方向Wの一方側(図10(C)の上側)と幅方向Wの他方側(図10(D)の下側)にそれぞれ3つずつ形成されている。板状部材45に金属管接続孔33を形成する方法としては、ドリル加工などの機械加工の他、例えば打ち抜き加工などのプレス加工などを用いることができる。
次に、上記のようにして得られた角柱部材46と板状部材45とを接合する。具体的には、角柱部材46と板状部材45との間に例えばシート状のろう材を配置し、複数の金属管接続孔33を対応する溝部43に沿うように位置合わせする。この状態で、例えば上述した高周波ろう付けなどの接合手段により互いを接合する。これにより形成される冷媒用ヘッダ11の冷媒流路31は、溝部43と板状部材45の内面とにより囲まれた領域により構成されており、各金属管接続孔33と連通している。
なお、栓材成形工程、配設工程などについては、第1実施形態と同様にして行うことができる。
(変形例1)
図11(A)及び(B)は、第3実施形態に係る冷媒用ヘッダ11の変形例1を示す図である。この第3実施形態の変形例1のヘッダ本体23は、上述の第2実施形態の変形例2(図8(A),(B)参照)と同様の当接面39を有している。
図11(A)に示す角柱部材46は、押出成形により形成される。角柱部材46の各溝部43は、厚み方向Tの一方側(正面側)の一部が切り欠かれたほぼ円形に近い円弧形状の断面を有している。各溝部43の正面側の隙間G1は、板状部材45に形成された金属管接続孔33の幅方向Wの隙間G2よりも小さい。したがって、図11(B)に示すように、角柱部材46と板状部材45とを接合した状態では、金属管接続孔33と冷媒流路31との連通部分(境界部分)の幅方向Wの一方側又は両側に、当接面39が形成される。
(変形例2)
図11(C),(D)は、第3実施形態に係る冷媒用ヘッダ11の変形例2を示す図である。図11(A),(B)の変形例1では、冷媒流路31の大半が溝部43によって構成されているが、この変形例2では、図11(C),(D)に示すように、角柱部材46に半円弧状の断面を有する溝部43が形成されており、板状部材45にも半円弧状の断面を有する溝部69が形成されている。そして、これらの溝部43,69を合わせることによって冷媒流路31が形成されている。板状部材45の溝部69は、板金に機械加工を施して形成してもよい。また、板状部材45の溝部69は、板状部材45を押出成形により成形する場合にはその押出成形と同時に形成してもよい。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、各実施形態の冷媒用ヘッダ11は、図2(B)のように角部にR面(又はC面)を有していてもよい。
前記実施形態では、栓材25が軸部25aとフランジ部25bとから構成されている場合を例示したが、栓材25は軸部25aのみからなる円柱形状であってもよい。
前記実施形態では、高周波ろう付け(誘導加熱ろう付け)により各部材をヘッダ本体23に接合する場合を例に挙げて説明したが、例えばはんだ付け、溶接、炉中ろう付けなどの他の接合手段を用いることもできる。
11 冷媒用ヘッダ
13 熱交換器
15 水用金属管
17,19 冷媒用金属管
21 水用ヘッダ
23 ヘッダ本体
25 栓材
31 冷媒流路
33 金属管接続孔
37 貫通孔
39 当接面
41 スリット部
43 溝部
45 板状部材
45a 内面(接合面)
46 角柱部材
46a 一端面(接合面)

Claims (9)

  1. 内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダであって、
    長手方向に沿って直線状に貫通する冷媒流路(31)と、前記長手方向に交差する交差方向に延びて前記冷媒流路(31)にそれぞれ連通し、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)とを有し、押出成形により形成された角柱形状のヘッダ本体(23)と、
    前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端に配設され、前記冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐ栓材(25)と、を備えている熱交換器用ヘッダ。
  2. 内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダであって、
    長手方向の一端から他端まで直線状に延び、前記長手方向に直交する厚み方向に凹む溝部(43)を有し、押出成形により形成された角柱形状の角柱部材(46)と、
    前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するために長手方向に沿って並ぶ複数の金属管接続孔(33)を有し、前記複数の金属管接続孔(33)を前記溝部(43)と連通させた状態で前記角柱部材(46)と接合され、この接合された面と前記溝部(43)とにより冷媒流路(31)を形成する板状部材(45)と、
    前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端に配設され、前記冷媒流路(31)の前記一端を塞ぐ栓材(25)と、を備えている熱交換器用ヘッダ。
  3. 隣り合う外面同士をつなぐ角部には、C面又はR面が形成されている、請求項1又は2に記載の熱交換器用ヘッダ。
  4. 前記複数の金属管接続孔(33)の内面には、凹凸が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器用ヘッダ。
  5. 前記冷媒流路(31)とは離隔した位置には、前記長手方向に貫通する貫通孔(37)が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器用ヘッダ。
  6. 前記冷媒流路(31)と各金属管接続孔(33)とが連通する連通部分には、前記金属管(17,19)の各端部における前記交差方向の端面(171,191)が当接する当接面(39)が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換器用ヘッダ。
  7. 内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する方法であって、
    長手方向の一端から他端まで貫通し、かつ、直線状に連続する冷媒流路(31)を有する角柱形状のヘッダ本体(23)を、押出成形により成形する押出成形工程と、
    前記長手方向に交差する交差方向に延びて前記冷媒流路(31)にそれぞれ連通し、前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)を形成する接続孔形成工程と、
    前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端を塞ぐための栓材(25)を、前記一端に配設する栓材配設工程と、を備えている熱交換器用ヘッダの製造方法。
  8. 前記押出成形工程において、前記冷媒流路(31)よりも前記交差方向の一方側に位置し、前記長手方向の一端から他端まで直線状に形成され、前記ヘッダ本体(23)の外部と前記冷媒流路(31)とを前記交差方向に連通するスリット部(41)を形成し、
    前記接続孔形成工程において、前記複数の金属管接続孔(33)を形成するために、複数の仕切り部材を、互いに間隔をあけた状態で前記長手方向に沿って前記スリット部(41)内に配設する、請求項7に記載の熱交換器用ヘッダの製造方法。
  9. 内部を冷媒が流通する複数の金属管(17,19)の各端部を接続するための角柱形状の熱交換器用ヘッダを製造する方法であって、
    長手方向の一端から他端まで直線状に延び、前記長手方向に直交する厚み方向に凹む溝部(43)を有する角柱形状の角柱部材(46)を、押出成形により成形する押出成形工程と、
    前記複数の金属管(17,19)の各端部をそれぞれ接続するための複数の金属管接続孔(33)が互いに間隔をあけた状態で直線状に並ぶように穿孔された板状部材(45)を形成する板状部材形成工程と、
    前記複数の金属管接続孔(33)を前記溝部(43)に沿うように位置合わせした状態で前記角柱部材(46)と前記板状部材(45)を接合することにより、前記複数の金属管接続孔(33)に連通する冷媒流路(31)を形成する接合工程と、
    前記冷媒流路(31)における前記長手方向の一端を塞ぐための栓材(25)を、前記一端に配設する栓材配設工程と、を備えている熱交換器用ヘッダの製造方法。
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