JP2012026122A - 給水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐水する常温水などによる冷感を緩和させて、捨て水の無駄を抑制するとともに、温水の吐水までの待ち時間を短縮し、しかも、これらを簡略化された構成により実現してコスト低減を図ること。
【解決手段】給湯・給水源2に連通する給水路3の途中に分岐水路6が設けられ、分岐水路の途中に、ヒータ10を備えた加熱部が設けられ、給水路の下流端3aおよび分岐水路の下流端6bが吐水部5に接続され、吐水部では、温水吐水口20と常温水吐水口18が底面部5aに形成され、吐水部から吐水するとき、加熱部内で生成した温水19が、生成直後に加熱部から温水吐水口を通じて吐水し、常温水吐水口から吐水する常温水17と温水が、互いに混ざり合うことなく、同時にかつ別々に、吐水部の下方において給水対象が差し出される位置まで供給されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、温水が吐水するまでの冷感を緩和させる給水装置に関する。
従来、流しや洗面化粧台などの水廻りでは、吐水時に、レバーやスイッチなどを操作してから温水が吐水するまでにタイムラグがあった。これは、水栓金具の給湯口が給湯・給水源から遠く離れて位置し、給湯・給水源とを接続する給湯管の長さが長いため、レバーやスイッチなどの操作後に、水道からの常温水がまず吐水することによるものである。また、吐水間隔があくと、給湯管中に残留する温水が冷え、温度が下がり、その結果、操作後に冷水が吐水することによるものでもある。
このため、手洗い、食器洗いなどの作業の開始時には、設定温度に温められた温水が吐水するまでに時間がかかるという不便さがあり、温水が出てくるまでの間、常温水や冷水を捨てているという無駄があった。
このような不便さや無駄という問題を解消するために、下記特許文献1に記載されているような給湯装置が提案されている。この給湯装置は、容器内に貯蔵する水が所定量に減少したときに、容器内に水道水を給水するとともに、ヒータに通電し、容器内の水を40℃前後の所定温度に保持するというものである。
上記給湯装置では、吐水時に設定温度に温められた温水が吐水し、レバーやスイッチなどの操作と温水の吐水とのタイムラグが解消される。したがって、上記給湯装置は、利便性に優れるとともに、捨て水という無駄を解消することができると期待される。
一方、下記特許文献2には、中央部のノズルから高温水を噴射し、高温水の噴射と同時に外周穴から冷水を放出する二重構造シャワーヘッドに湯水を供給する送水口補助装置が記載されている。この送水口補助装置では、内部にある細いパイプに高温水を流し、冷水はその細いパイプの外側を流して、高温水と冷水を混ぜ合わせることなく別々に上記シャワーヘッドに送ることができる。
特開2002−195654号公報 実用新案登録第3138995号
しかしながら、特許文献1に記載された給湯装置は、上記のとおりの機能の実現のために、ポンプ、温度センサ、水量センサなどの各種機器を備えており、装置構成が必ずしも簡便であるとは言えず、このことが、給湯装置の価格に反映している。また、容器内に貯蔵する水を常時高温に保持する必要があり、保温のために電気代がかかるという問題もある。
上記の問題は、特許文献2に記載された送水口補助装置についても同様に指摘される。特許文献2には、通常の浴槽に設備されている給湯・給水源を利用することが記載されており、二重構造シャワーヘッドの中央部のノズルから高温水を瞬時に噴射させるためには、やはり高温水をタンクなどに溜め、保温しておく必要があるからである。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、レバーやスイッチなどの操作後に吐水する常温水などによる冷感を緩和させ、捨て水の無駄を抑制するとともに、温水の吐水までの待ち時間を短縮し、しかも、これらを簡略化された構成により実現してコスト低減を図ることのできる給水装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の給水装置は、給湯・給水源に連通する給水路の途中に、この給水路から分岐した分岐水路が設けられ、この分岐水路の途中に、ヒータを備えた加熱部が設けられ、給水路の下流端および分岐水路の下流端が吐水部に接続され、この吐水部では、加熱部において内部に流入する常温水をヒータにより加熱して生成した温水を吐水する温水吐水口と、給水路を通じて供給される常温水を吐水する常温水吐水口とが底面部に形成されている給水装置であって、吐水部から吐水するとき、加熱部内で生成した温水は、生成直後に加熱部から吐水部に供給されて温水吐水口から吐水し、この温水と、常温水吐水口から吐水する常温水とが、互いに混ざり合うことなく、同時にかつ別々に、吐水部の下方において給水対象が差し出される位置まで供給されるようになっていることを特徴とする。
この給水装置においては、加熱部としてヒータを備えたタンクが設けられ、このタンクでは温水の溜め置きがされないことが好ましい。
また、この給水装置においては、ヒータに電力を供給する電源ボックスと、この電源ボックスによるヒータへの電力の供給を制御する制御手段とが設けられるとともに、分岐水路にその内部を流れる水の温度を検出する水温検知手段が設けられ、この水温検知手段は、電源ボックスおよび制御手段と電気的に接続され、水温検知手段が湯の温度を検出したとき、その検出信号が制御手段に入力され、制御手段は、湯温検知に基づいて電源ボックスにヒータへの電力の供給を停止するコマンドを送信し、このコマンドにしたがって電源ボックスが、ヒータへの電力の供給を停止することが好ましい。
また、この給水装置においては、給水路から分岐水路が分岐する分岐部に電動式の三方弁が設けられ、この三方弁は、電源ボックスおよび制御手段と電気的に接続され、制御手段は、三方弁の開閉を制御するコマンドも送信可能であり、このコマンドにしたがって三方弁の開度が調整され、加熱部において生成する温水の水量が調整可能とされていることが好ましい。
本発明の給水装置によれば、手洗い、食器洗いなどの作業の開始時に、吐水部の下方において差し出される人の手などの給水対象の位置まで、常温水の吐水と同時にかつ別々に温水を供給するため、常温水による冷感を温水によって緩和させることができる。このため、捨て水の無駄を抑制することができるとともに、温水の吐水までの待ち時間を短縮することができ、すぐに手洗い、食器洗いなどの作業を行うことができる。しかも、ポンプなどの各種機器を省略することができ、構成が簡略化されたものとなり、コスト低減が図られる。
本発明の給水装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。 (a)(b)は、それぞれ、図1に示した吐水部の一形態を示した底面図、断面図である。 図1に示した吐水部の別の形態を示した底面図である。 図3に示した吐水部を備えた本発明の給水装置のモニター試験における吐水が許容できる、許容できないの官能評価の結果を示したグラフである。(a)は、吐水開始後、冷水および温水を手のひらに当てた場合、(b)は、吐水開始後すぐに手洗いした場合、(c)は、溜め水をし、手を浸した場合の結果である。 モニター試験における5段階の官能評価の結果をまとめて示したグラフである。
上記のとおり、図1は、本発明の給水装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。
給水装置1では、給湯器などの給湯・給水源2に連通する給水路3が設けられている。給水路3の途中には、水栓金具などのレバー4が設けられ、レバー4の手動操作によって、給水路3を通じて40℃前後の湯または20−25℃程度の常温水の供給またはその停止が可能とされている。給水路3の、流水方向に関する下流端3aは、吐水部5に接続され、吐水部5は、給水路3に連通している。吐水部5は、たとえば、水栓金具において吐水方向の下流端に設けることができる。
なお、レバー4は、従来の水栓金具と同様に、スイッチなどに置き換えることが可能である。この場合のスイッチは、たとえば、人体検知センサを組み込んだものなどとすることができる。
また、給水路3は、流水方向に関しレバー4の下流側で分岐され、分岐水路6が設けられている。分岐水路6が給水路3から分岐する分岐部6aには、モータ7を備えた電動式の三方弁8が設けられている。分岐水路6は、給水路3に連通し、また、給湯・給水源2にも連通している。
分岐水路6の途中には、比較的容量の小さい小型のタンク9が、加熱部を構成するものとして設けられている。タンク9は、中空であり、その内部は分岐水路6と連通している。タンク9は、また、内部に電熱式のヒータ10と、サーモスタット11とを備えている。タンク9では、分岐水路6を通じて内部に供給される常温水をヒータ10およびサーモスタット11によって設定された所望温度に加熱することができる。給水装置1では、ヒータ10を備えたタンク9によって加熱部を構成している。タンク9の外側には、発泡スチロールなどの断熱材12が設けられ、タンク9は、断熱材12によってその内側に囲まれている。断熱材12により熱が外部に逃げるのを抑制し、通電によるヒータ10の発熱が、常温水の加熱に効率よく利用されるようにしている。
なお、本発明の給水装置において、加熱部は、必ずしもタンク9を備える必要はなく、たとえば、分岐水路6を形成する配管の直管部分のような容量の小さい部分などにヒータ10を設けることによって構成することもできる。
このような分岐水路6の、流水方向に関する下流端6bは、給水路3の下流端3aが接続されている吐水部5に接続されている。また、分岐水路6では、流水方向に関してタンク9の上流側に、分岐水路6の内部を流れる常温水や湯などの水の温度を検出する水温検知手段13としてサーミスタ14が設けられている。
また、給水装置1では、ヒータ10に電力を供給する電源ボックス15と、電源ボックス15によるヒータ10への電力の供給を制御する制御手段16が設けられている。電源ボックス15は、家庭用などの電源に接続することができ、たとえばAC100Vの供給が可能とされている。ヒータ10は、電源ボックス15および制御手段16と電気的に接続されている。同様に、サーモスタット11およびサーミスタ14も、電源ボックス15および制御手段16と電気的に接続されている。
サーモスタット11が検知するタンク9内の水の温度に関する電気信号が電源ボックス15に入力され、電源ボックス15に予め設定された温水の温度に基づいて、電源ボックス15は、ヒータ10に通電し、また、通電の制御および停止を行う。タンク9内の常温水は、ヒータ10の発熱によって設定温度に加熱され、一定温度の温水が生成する。タンク9は、小型であり、比較的容量が小さいため、温水は短時間に生成する。温水の設定温度は、一般には、常温水よりも30℃前後高い温度が目安とされる。温水の温度設定は、制御手段16によって変更が可能でもある。制御手段16から送信されるコマンドにしたがって電源ボックス15に設定される温水の温度が変更される。たとえば、電源ボックス15の供給電力などを変化させることによって設定温度の変更が可能となる。このような制御手段16は、たとえば、電気回路や、電源ボックス15に組み込まれる、あらかじめプログラムされたマイクロコンピュータなどとして構成することができる。
サーミスタ14が検出する、分岐水路6を流れる水の温度は、電気信号として電源ボックス15に随時入力される。サーミスタ14が、給湯・給水源2から供給される水の温度が所定の温度以上であることを検出したとき、その検出信号が制御手段16に入力され、制御手段16は、湯温検知に基づいて電源ボックス15にヒータ10への電力の供給を停止するコマンドを送信する。このコマンドにしたがって電源ボックス15は、ヒータ10への電力の供給を停止する。この後、タンク9では、温水の生成は行われない。
吐水部5は、その底面部5aに、給水路3を通じて供給される常温水17を吐水する常温水吐水口18と、タンク9内で常温水をヒータ10により加熱して生成した温水19を吐水する温水吐水口20とが形成されている。吐水部5の内部では、常温水17の通水路と温水19の通水路は、互いに隔離されて独立しており、常温水17と温水19は、吐水部5の内部で混ざり合うことはない。常温水17は、常温水吐水口18から吐水し、温水19は、温水吐水口20から吐水する。このときの常温水17および温水19の吐水は同時である。
また、常温水17と温水19は、手洗い、食器洗いなどの作業を行う際に、吐水部5の下方に差し出される人の手hなどの給水対象まで互いに混ざり合うことなく別々に供給される。手洗い、食器洗いなどの作業では、吐水部5の底面から、吐水部5の下方において人の手hなどの給水対象が差し出される位置までの距離dは、50mm程度が一般的である。この50mm程度の距離dまでの間、常温水17と温水19は、同時にかつ互いに混ざり合うことなく別々に、人の手hなどの給水対象に供給される。
人の手hなどの給水対象に供給する温水19は、その水量の調整が可能とされている。この調整は、制御手段16により行われ、三方弁8が備えるモータ7に三方弁8の開度に関するコマンドが送信される。このコマンドにしたがってモータ7が回動し、三方弁8の開度が変更される。一般的には、温水19の水量は、常温水17の1.2倍以上を目安にすることができる。
このような給水装置1では、手洗い、食器洗いなどに際して、レバー4が操作され、吐水部5へ給湯・給水源2から常温水の供給を開始させると、給湯・給水源2から常温水17が給水路3内に供給される。三方弁8は、給水路3および分岐水路6をともに開放状態にしており、常温水17は、下流端3aに向かって給水路3を流れる一方、その一部は、分岐水路6内を流れ、タンク9の内部に流入する。サーミスタ14は、分岐水路6内を流れる常温水17の温度を検出し、検出信号が電源ボックス15に出力される。電源ボックス15は、ON状態にあり、水温検知にしたがってヒータ10に電力を供給し、ヒータ10が発熱して、タンク9内に流入した常温水17がヒータ10により加熱される。このとき、サーモスタット11は、タンク9内の水温を監視し、タンク9内の水の温度に関する電気信号を電源ボックス15に出力する。そして、タンク9内の常温水17は、設定温度に加熱され、一定温度の温水19が生成する。タンク9の容量は、比較的小さいので、温水19の生成は短時間に行われる。そして、生成した温水19は、タンク9が小型であること、また、分岐水路6を流れる常温水17の流速、水圧などにしたがって、生成直後にタンク9から分岐水路6の下流端6bに向かって流出する。
こうして、給水路3を通じて常温水17が吐水部5に供給され、これと同時に、分岐水路6を通じて温水19が吐水部5に供給される。吐水部5の常温水吐水口18からは常温水17が吐水し、また、温水吐水口20からは温水19が吐水し、吐水部5の下方に距離dで差し出された人の手hなどの給水対象に、常温水17および温水19は、同時にかつ互いに混ざり合うことなく別々に供給される。
このように、吐水部5からの常温水17および温水19の吐水が、給水対象が差し出される位置まで常温水17および温水19が互いに混ざり合うことなく、同時にかつ別々に行われるので、給水装置1は、常温水17が人の手hに当たるときに温水19の温かさを同時に感じさせることができる。このため、常温水17が人の手hに当たる際の冷感を温水19の温かさにより緩和させることができ、錯覚させて擬似的に温水19のみが吐水していると人に感じさせることができる。人は、あたかも温水19が、レバー4の操作とタイムラグがなく吐水したと感じることができ、待ち時間の短縮が図られる。常温水17の冷感をさほど感じずに、レバー4の操作後、すぐに手洗い、食器洗いなどの作業を行うことができる。捨て水の無駄が抑制され、節水化が図られる。特に、温水19の温度が常温水17の温度よりも30℃前後高いか、温水19の水量が常温水17の水量の1.2倍以上であるとき、またはそれら両方であるとき、冷感の緩和により有効となる。また、吐水開始時に供給する温水19の水量は、上記特許文献1に記載された給湯装置と比べ、十分少量とすることができる。したがって、ヒータ10には消費電力の小さいものを使用しても、短時間で設定温度に常温水17を加熱して温水19を生成することができ、消費電力を低減させることができる。
その後、給湯・給水源2から設定温度に加熱されて生成した湯が給水路3に供給され、その一部が分岐水路6内を流れると、分岐水路6内を流れる常温水17の温度を監視しているサーミスタ14は、水の温度が所定の温度以上であることを検出する。この検出信号も制御手段16に入力され、このとき、制御手段16は、湯温検知に基づいて電源ボックス15にヒータ10への電力の供給を停止するコマンドを送信する。このコマンドにしたがって電源ボックス15は、ヒータ10への電力の供給を停止する。タンク9内に流入する湯は、ヒータ10により再加熱されることなく、吐水部5へと流出する。吐水部5の常温水吐水口18と温水吐水口20からは、ともに湯が吐水し、人の手hなどの給水対象に供給される。
このように、給水装置1では、タンク9では温水19の溜め置きがされることはなく、タンク9内で温水を保温する必要がない。したがって、給水装置1では、上記特許文献1に記載された給湯装置に設けられるポンプなどの各種機器が省略されており、構成が簡略化され、コスト低減が図られる。また、給水待機時における消費電力を低減させることもでき、給水装置1は、コストパフォーマンスにおいても優れている。
なお、本発明の給水装置では、給湯・給水源は、必ずしも給湯器である必要はなく、水道管のみである場合をも含みうる。この場合、給湯・給水源から湯が供給されることはないため、制御手段は、湯温検知に基づき、電源ボックスにヒータへの電力の供給を停止するコマンドの送信を行わない。
図2(a)(b)は、それぞれ、図1に示した吐水部の一形態を示した底面図、断面図である。
図1に示した吐水部5に適用される吐水部21は、ほぼ円筒状の外筒22と、外筒22よりも径が小さく、ほぼ円筒状の内筒23とを備えている。外筒22は、外形がほぼ円形状の上板24と、同じく外形がほぼ円形状であり、底面部5aを形成する底板25と、これらの上板24および底板25に比べ厚さの厚い、円筒状の胴部26とから形成されている。外筒22では、上板24および底板25が、対向して配置され、それらの外周縁部において、ネジ27により胴部26に直径方向の4箇所で固定され、胴部26との間にOリング28を介在させ、水密性が保持されている。また、外筒22では、上板24の略中央部に、ほぼ円筒状の入水部29がほぼ垂直上方に突設され、同様な入水部30が、胴部26の外側方に突設されている。上板24に設けられた入水部29は、図1に示した分岐水路6の下流端6bが接続される部分であり、胴部26に設けられた入水部30は、給水路3の下流端3aが接続される部分である。そして、外筒22では、底板25に、その表裏を貫通し、円形状の常温水吐水口18が複数形成されるとともに、温水吐水口20に対応する部分に、同じく表裏を貫通し、円形状の挿入口31が複数形成されている。挿入口31の口径は、温水吐水口20の口径よりも大きくされている。これらの常温水吐水口18および挿入口31は、同一円周上に配置され、底板25には、そのほぼ中央部に4列の開口列32、33、34、35が形成されている。各開口列32、33、34、35では、常温水吐水口18と挿入口31が交互に等間隔で配置され、隣り合う開口列32、33、34、35間でも、常温水吐水口18と挿入口31が交互に等間隔で配置されている。
内筒23は、上半部36と下半部37とに2分割され、上半部36の下端部が下半部37の上端部に嵌合して一体に形成されている。上半部36のほぼ円板状の上板38には、その中央部から上方に向かってほぼ円筒状の継手部39が突設されている。継手部39の上端部の外径は、外筒22の上板24に突設された温水19の入水部29の内径にほぼ一致している。下半部37では、ほぼ円板状の底板40の底面から下方に丸棒状の突起41が複数突設されている。突起41は、外筒22の底板25に形成された挿入口31に対応する位置に設けられ、その外径は、挿入口31の口径にほぼ一致している。また、突起41の中心部には、上端から下端まで貫通した円形状の温水吐水口20が形成されている。
内筒23は、突起41を底板25に形成された各挿入口31に1本ずつ、突起41の底面が底板25の底面と同一面上に配置されるまで挿入し、継手部39の上端部をOリング42を介して入水部29の内側に嵌合させて、外筒22の内部に取り付けられ、固定される。固定状態では、内筒23の下半部37の底面と外筒22の底板25の上面との間に通水間隙43が形成される。
このような吐水部21では、外筒22の底板25において、常温水吐水口18と温水吐水口20が同一円周上に配置され、これら常温水吐水口18と温水吐水口20による4列の開口列32、33、34、35が、底板25のほぼ中央部に同心円状に形成されている。そして、各開口列32、33、34、35では、常温水吐水口18と温水吐水口20が交互に等間隔で配置され、隣り合う開口列32、33、34、35間でも、常温水吐水口18と温水吐水口20が交互に等間隔で配置されている。
図1に示した給水路3の下流端3aから入水部30を通じて吐水部21に供給される常温水17は、外筒22の内部において内筒23の外側に流入し、通水間隙43を通って常温水吐水口18から下方に吐水する。分岐水路6の下流端6bから入水部29を通じて吐水部21に供給される温水19は、内筒23の内部に流入し、底板40に設けられた突起41に形成された温水吐水口20から下方に吐水する。このように、吐水部21では、常温水17の通水路と温水19の通水路は、互いに隔離されて独立しており、常温水17と温水19は、吐水部21の内部で互いに混ざり合うことなく、それぞれ、常温水吐水口18、温水吐水口20から別々に給水対象に向かってシャワー状に吐水する。
図3は、図1に示した吐水部の別の形態を示した底面図である。
吐水部44も、図1に示した吐水部5に適用可能なものであり、図2(a)(b)に示した吐水部21と共通する部分には、図3に同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
吐水部44では、底面部5aを形成する底板25に形成された開口列32、34が、常温水吐水口18のみが円周上に等間隔で配置された列であり、開口列33、35が、温水吐水口20のみが円周上に等間隔で配置された列である。一方、隣り合う開口列32、33、34、35間では、常温水吐水口18と温水吐水口20が交互に等間隔に配置されている。これら4列の開口列32、33、34、35は、図2(a)(b)に示した開口列32、33、34、35と同様に、底板25のほぼ中央部に同心円状に配置されている。
このような吐水部44においても、常温水17の通水路と温水19の通水路は、互いに隔離されて独立しており、常温水17と温水19は、互いに混ざり合うことなく、それぞれ、常温水吐水口18、温水吐水口20から別々に給水対象に向かってシャワー状に吐水する。
図3に示した吐水部44を備えた給水装置1を用い、レバー4を操作し、吐水部44から冷水(水温5℃)および温水(水温30、40、50℃)を、給湯・給水源2から湯が供給されるまで吐水させたときのモニター試験を行った。上記のとおり、吐水部44では、常温水吐水口18のみが円周上に等間隔で配置された開口列32、34と、温水吐水口20のみが円周上に等間隔で配置された開口列33、35が、底板25のほぼ中央部に同心円状に形成されている。一方、隣り合う開口列32、33、34、35間で常温水吐水口18と温水吐水口20が交互に等間隔に配置されている。吐水部44の底板25の底面から下方に50mmの位置に給水対象として人の手hを差し出し、冷水および温水を吐水部21から同時にかつ別々に供給した。
試験環境は、室温20℃とし、冷水および温水の流量は、ともに2L/minとした。
吐水部44では、底板25に形成された常温水吐水口18および温水吐水口20の口径は、いずれもφ0.5mmとし、また、いずれの開口列32、33、34、35においても常温吐水口18および温水吐水口20の数は、12個の同数として円周上に等間隔で配置した。そして、最も内側に位置する開口列32の直径をφ16.8mm、その直近外側の開口列33の直径をφ21.2mm、そのまた直近外側の開口列34の直径をφ25.6mmとした。また、最も外側に位置する開口列35の直径をφ30mmとした。
図4(a)は、吐水開始後、冷水および温水を手のひらに当てた場合、図4(b)は、吐水開始後すぐに手洗いした場合、図4(c)は、溜め水をし、手を浸した場合のモニター試験の結果である。被験者は6人であり、モニター試験では、吐水が許容できる、許容できないの官能試験を行った。また、併せて5段階の官能評価を行った。冷たいを1、やや冷たいを2、どちらでもないを3、やや温かいを4、温かいを5とした。その結果を示したのが図5のグラフである。図4(a)(b)(c)および図5では、横軸に温水の温度を取っている。また、図5の縦軸は、5段階評価の1−5を取り、5段階評価の平均値を図5図中にプロットしている。
5℃の冷水を吐水しても、温水の温度が40℃以上の場合には、冷水の冷感をほぼ緩和させることができるとの知見が得られる。吐水後、直ちに湯を供給されなくとも、常温水と温水を互いに混ざり合わせることなく同時かつ別々に供給することによって、手洗い、食器洗いなどの作業を吐水開始後すぐに行うことができることが確認される。
もちろん、本発明は、以上の実施形態および実施例によって限定されるものではない。吐水部の構成および形状、電源ボックスおよび制御手段の構成、常温水および温水の水量や、温水の温度などの細部については、様々な態様が可能であることはいうまでもない。
1 給水装置
2 給湯・給水源
3 給水路
3a 下流端
5 吐水部
5a 底面部
6 分岐水路
6a 分岐部
6b 下流端
8 三方弁
9 タンク
10 ヒータ
13 水温検知手段
15 電源ボックス
16 制御手段
17 常温水
18 常温水吐水口
19 温水
20 温水吐水口
h 給水対象としての人の手

Claims (4)

  1. 給湯・給水源に連通する給水路の途中に、この給水路から分岐した分岐水路が設けられ、この分岐水路の途中に、ヒータを備えた加熱部が設けられ、前記給水路の下流端および前記分岐水路の下流端が吐水部に接続され、この吐水部では、前記加熱部において内部に流入する常温水を前記ヒータにより加熱して生成した温水を吐水する温水吐水口と、給水路を通じて供給される常温水を吐水する常温水吐水口とが底面部に形成されている給水装置であって、
    前記吐水部から吐水するとき、前記加熱部内で生成した温水は、生成直後に加熱部から前記吐水部に供給されて前記温水吐水口から吐水し、この温水と、前記常温水吐水口から吐水する常温水とが、互いに混ざり合うことなく、同時にかつ別々に、前記吐水部の下方において給水対象が差し出される位置まで供給されるようになっていることを特徴とする給水装置。
  2. 前記加熱部としてヒータを備えたタンクが設けられ、このタンクでは温水の溜め置きがされないことを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記ヒータに電力を供給する電源ボックスと、この電源ボックスによるヒータへの電力の供給を制御する制御手段とが設けられるとともに、前記分岐水路にその内部を流れる水の温度を検出する水温検知手段が設けられ、この水温検知手段は、前記電源ボックスおよび前記制御手段と電気的に接続され、前記水温検知手段が湯の温度を検出したとき、その検出信号が制御手段に入力され、制御手段は、湯温検知に基づいて電源ボックスにヒータへの電力の供給を停止するコマンドを送信し、このコマンドにしたがって電源ボックスが、ヒータへの電力の供給を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記給水路から前記分岐水路が分岐する分岐部に電動式の三方弁が設けられ、この三方弁は、前記電源ボックスおよび前記制御手段と電気的に接続され、制御手段は、前記三方弁の開閉を制御するコマンドも送信可能であり、このコマンドにしたがって三方弁の開度が調整され、前記加熱部において生成する温水の水量が調整可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の給水装置。
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