JP2012023277A - 発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用半導体装置 - Google Patents

発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用半導体装置 Download PDF

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崇 國松
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Abstract

【課題】専用の抵抗及び端子を必要とせず、正常にLEDのオープンを検出する。
【解決手段】降圧チョッパ型の発光ダイオード駆動装置100であって、LED光源部121と、入力電圧を供給するための電源部110と、LED光源部121に流れる電流を定電流制御するためのスイッチング駆動回路200とを備え、スイッチング駆動回路200は、入力電圧を断続的にLED光源部121へ供給するスイッチング素子211と、スイッチング素子211のオン及びオフを制御するSW制御回路228と、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が上限基準値以下であるかと下限基準値以上であるかとをそれぞれ判定するコンパレータ232及び233と、当該電流値が上限基準値以下であり、かつ、下限基準値以上である回数を計測するカウント回路229とを有し、SW制御回路228は、計測された回数が判定基準値以上である場合に、異常処理モードを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード駆動装置、及び、発光ダイオードの駆動に用いられる半導体装置に関し、特に、降圧チョッパ型の駆動装置に関する。
近年、発光ダイオード(以下、LED(Light Emitting Diode)と記載)を駆動する発光ダイオード駆動装置、及び、LEDの駆動に用いられる発光ダイオード駆動用半導体装置が開発され、実用化されている。特に、白色LEDを光源としたLED電球などの照明装置の量産化が盛んに行われている。また、LEDを適切に駆動する駆動回路が種々提案されている。例えば、複数のLEDが直列に接続されている場合に、特定のLEDがオープンになった場合には不必要に出力電圧が上昇し、部品への負荷が増大する恐れや、駆動回路に過大な電圧が印加される恐れがあった。
そこで、このようなLEDのオープンを検出して安全な動作モードに切り替える機能を有する発光ダイオード駆動装置(照明装置)が開示されている(特許文献1)。
図8を用いて、特許文献1に記載された従来の発光ダイオード駆動装置について説明する。図8は、特許文献1に記載された従来の発光ダイオード駆動装置の構成を示す回路図である。
従来の発光ダイオード駆動装置11は、直列に接続された複数のLED18aを含むLED光源部18に接続され、複数のLED18aの点灯を制御する。図8に示すように、従来の発光ダイオード駆動装置11は、電源電圧を所定の直流電圧に変換してLED光源部18に出力するコンバータを備えた点灯回路部12と、LED光源部18に流れる電流を検出する電流検出用抵抗13とを有する。さらに、従来の発光ダイオード駆動装置11は、電圧検出回路部19を備える。
点灯回路部12は、いわゆる昇圧型のDC/DCコンバータであり、インダクタンス素子14と、ダイオード15と、スイッチング素子16と、キャパシタンス素子20と、駆動制御回路17とを備える。
インダクタンス素子14は、直流電源VEの高電圧側に一端が接続される。ダイオード15は、アノードがインダクタンス素子14の他端に接続される逆流防止用のダイオードである。スイッチング素子16は、インダクタンス素子14の他端と直流電源VEの低電圧側との間に接続される、FET(Field Effect Transistor)等のパワー素子である。キャパシタンス素子20は、ダイオード15のカソードと直流電源VEの低電圧側との間に接続される。駆動制御回路17は、点灯回路部12の出力電圧Vを制御する。
駆動制御回路17は、電圧検出回路部19及び電流検出用抵抗13により、点灯回路部12の出力を監視しながら、スイッチング素子16のオン及びオフの制御を行う。具体的には、駆動制御回路17は、スイッチング素子16をオン及びオフの制御を行う制御機能と、LED光源部18の接続状態によって、点灯回路部12の動作モードを通常モード又は非接続時(無負荷時)用の待機モード(若しくは、停止モード)に設定するモード設定機能とを備えている。
電流検出用抵抗13は、LED光源部18のカソードと直流電源VEの低電圧側との間に接続される抵抗である。電流検出用抵抗13は、LED光源部18に流れる電流Iを電圧情報に変換し、駆動制御回路17のフィードバック端子FBにフィードバックする。
駆動制御回路17は、電流検出用抵抗13によって検出された電流Iが所定の閾値を越えていれば、LED光源部18が接続されていると判断する。そして、駆動制御回路17は、LED光源部18に流れる電流が、予め定められた設定値となるようにコンバータの出力電圧を調整する通常モードで動作する。
また、駆動制御回路17は、電流検出用抵抗13によって検出された電流が上記閾値以下であれば、LED光源部18が接続されていないと判断して、上記出力電圧を所定値まで減少させる待機モード、又は、点灯回路部12の出力を停止する停止モードで動作する。なお、上記所定の閾値は、LED光源部18が正常に接続されている際に、LED光源部18に流れる電流が少なくとも上記閾値を越える値であるように設定される。
特許第4169008号公報
しかしながら、上記従来技術では、次のような課題がある。
まず、特許文献1に記載の従来の発光ダイオード駆動装置では、LEDに流れる電流を検出するための電流検出用抵抗が必要である。また、駆動制御回路には、電流検出用抵抗によって検出された電流検出情報を入力するための端子が必要となり、駆動装置の小型化、省スペース化、点灯回路ICの小型化、小端子化を実現する際の課題となる。また、検出用抵抗にLED電流が流れるので、抵抗での消費電力のロスが大きい。
また、商用交流電源(AC100V/240Vなど)を元に整流平滑した高電圧を電源電圧とし、入力電源電圧に対して低電圧であるLED光源に効率よく供給するためには降圧型駆動回路が有効である。降圧型駆動回路で使用する場合は、電流検出用抵抗の電位は高電圧になるので、検出した情報を駆動制御回路に入力するためには、駆動制御回路に高耐圧素子が必要になる。
また、力率改善などのために商用交流電源を整流後に平滑しないで使用する入力脈流電圧駆動の場合、入力電圧が出力電圧よりも低くなる期間が発生する。この期間は、LED光源に電流が流れないため、LEDがオープンになったと誤検出する場合がある。
また、LED光源に流れる電流波形のリップル低減やノイズ対策などのためにLED光源の直近に平滑用コンデンサ及びダミー抵抗を並列接続することが多い。このような場合、LEDがオープンになっても、平滑用コンデンサ及びダミー抵抗を介して電流が流れるため、駆動制御回路は正常に検出できない場合がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑み、専用の抵抗及び端子を必要とせず、入力電圧が低い場合、及び、LEDに平滑用コンデンサなどが並列接続されている場合であっても、正常にLEDのオープンを検出することができる発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る発光ダイオード駆動装置は、1個以上の発光ダイオードを駆動する降圧チョッパ型の発光ダイオード駆動装置であって、前記1個以上の発光ダイオードを有するLED光源部、前記LED光源部に直列に接続されたチョークコイル、及び、前記チョークコイルに生じる逆起電力を前記LED光源部に供給するためのダイオードを有する直列接続ループ回路と、前記直列接続ループ回路に接続され、前記LED光源部及び前記チョークコイルに入力電圧を供給するための電源部と、前記直列接続ループ回路に接続され、前記LED光源部に流れる電流を定電流制御するためのスイッチング駆動回路とを備え、前記スイッチング駆動回路は、スイッチング素子ブロックと、制御回路ブロックとを含み、前記スイッチング素子ブロックは、前記直列接続ループ回路に直列に接続され、前記電源部によって供給される入力電圧を断続的に前記LED光源部及び前記チョークコイルへ供給するスイッチング素子を有し、前記制御回路ブロックは、第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを制御するSW制御回路と、前記スイッチング素子がターンオフする際に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め定められた上限基準値以下であるか否かを判定する上限判定回路と、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め定められた下限基準値以上であるか否かを判定する下限判定回路と、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が、前記上限判定回路によって前記上限基準値以下であると判定され、かつ、前記下限判定回路によって前記下限基準値以上であると判定された回数を計測するカウント回路とを有し、前記SW制御回路は、前記カウント回路によって計測された回数が予め定められた判定基準値以上である場合に、異常処理用の第2動作モードにおいて、前記第1動作モードとは異なる方式で前記スイッチング素子の制御を行う。
本態様によれば、LEDのオープンを検出するのにスイッチング素子に流れる電流を利用するので、専用の抵抗及び端子を必要としない。つまり、LED光源部に流れる電流を検出するための抵抗を必要としないため、抵抗でのロスを考慮する必要がなく、高効率での駆動が可能である。また、スイッチング素子がオフする際のスイッチング素子に流れる電流の電流値が上限基準値以下であるか否かを判定するので、LEDのオープン(LED光源部の高負荷インピーダンス状態)によってスイッチング素子に流れる電流が小さくなったことを検出することができる。したがって、スイッチング素子に流れる電流を用いて、LED光源部のオープン判定が可能なため、追加の端子が不要であり、発光ダイオード駆動装置の小型化、及び、省スペース化を実現することができる。
さらに、本態様によれば、スイッチング素子に流れる電流の電流値が下限基準値以上であるか否かを判定することで、LEDが正常であってもスイッチング素子に流れる電流値が低くなる場合(例えば、入力電圧が低い場合、又は、LEDに並列に平滑用コンデンサなどが接続されている場合)を、LEDがオープンであると誤検出することを防止することができる。さらに、スイッチング素子に流れる電流値が上限基準値以下であり、かつ、下限基準値以上であると判定した回数を計測し、計測した回数と判定基準値とを比較するので、継続してLEDがオープンである場合を検出することができる。したがって、例えば、入力電圧が出力電圧よりも低くなり、LED光源部に電流が流れない期間が発生しても、予め設定された下限基準値以上の電流がスイッチング素子に流れていない期間は、カウント回路の計測を行わないため、誤検出を防止することができる。
このように、本態様によれば、専用の抵抗及び端子を必要とせず、入力電圧が低い場合、及び、LEDに平滑用コンデンサなどが並列接続されている場合であっても、正常にLEDのオープンを検出することができる。
また、前記制御回路ブロックは、さらに、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値を検出する電流検出回路を有し、前記上限判定回路は、前記電流検出回路によって検出された電流値が、前記上限基準値以下であるか否かを判定し、前記下限判定回路は、前記電流検出回路によって検出された電流値が、前記下限基準値以上であるか否かを判定してもよい。
本態様によれば、上限基準値との比較(上限判定)及び下限基準値との比較(下限判定)の双方とも、電流検出回路によって検出された電流値を利用するので、判定を容易に行うことができる。例えば、上限判定及び下限判定を同時に行うことで、いずれかの判定結果を一時的に保持するための回路を必要としないので、判定に必要な回路構成を簡略化することができる。
また、前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子を予め設定された周期でオフからオンに切り替え、前記上限判定回路は、前記周期内における前記スイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大デューティ期間を設定し、前記スイッチング素子がオンしている期間が前記最大デューティ期間に達した場合に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が前記上限基準値以下であると判定する最大デューティ検出回路を有してもよい。
本態様によれば、周期内におけるスイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大デューティ期間が設定されるので、スイッチング素子がオンしている期間が最大デューティ期間に達すること(最大デューティ駆動)が、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であることを意味する。したがって、スイッチング素子に流れる電流が、予め設定された上限基準値に達するかどうかに係わりなく、最大デューティ駆動となった場合の回数をカウントすることで、LEDのオープンの検出を行うことができる。このとき、上限基準値との比較のために電流の検出を行わなくてよく、最大デューティ駆動であるか否かを判定するだけでよいので、オープンの検出精度を向上することができる。
また、前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子がターンオフされてから予め設定された期間後に、前記スイッチング素子をターンオンし、前記上限判定回路は、前記スイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大オン期間を設定し、前記スイッチング素子がオンしている期間が前記最大オン期間に達した場合に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が前記上限基準値以下であると判定する最大オン期間検出回路を有してもよい。
本態様によれば、スイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大オン期間が設定されるので、スイッチング素子がオンしている期間が最大オン期間に達すること(最大オン時間駆動)が、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であることを意味する。したがって、スイッチング素子に流れる電流が、予め設定された上限基準値に達するかどうかに係わりなく、最大オン時間駆動となった場合の回数をカウントすることで、LEDのオープンの検出を行うことができる。このとき、上限基準値との比較のために電流の検出を行わなくてよく、最大オン時間駆動であるか否かを判定するだけでよいので、オープンの検出精度を向上することができる。
また、前記制御回路ブロックは、さらに、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め設定されたピーク値になった場合に、ピーク電流検出信号を出力するピーク電流検出回路を有し、前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記ピーク電流検出信号が入力された場合に、前記スイッチング素子をターンオフさせ、前記上限基準値は、前記ピーク値以下の値であってもよい。
本態様によれば、LED光源部の電流値に応じて上限基準値を任意に設定できるため、LEDのオープンの検出精度を向上することができる。
また、前記制御回路ブロックは、さらに、外部から入力される値に応じて、前記ピーク値を動的に変更する電流調整回路を有してもよい。
本態様によれば、LED光源部に流れる電流を調整することが可能である。また、LED光源部のオープンの判定が可能である。
また、前記電流調整回路は、さらに、前記ピーク値の変更に伴って、前記上限基準値を変更してもよい。
本態様によれば、ピーク値の変更とともに上限基準値を変更することができるので、LED光源部のオープンの検出精度を向上することができる。
また、前記電源部は、交流電圧を生成する交流電源と、前記交流電圧を整流することで、脈流電圧である前記入力電圧を生成する整流回路とを有してもよい。
本態様によれば、入力電圧が出力電圧よりも低くなりLED光源部に電流が流れない期間が発生しても、予め設定された下限基準値以上の電流がスイッチング素子に流れていない期間はカウント回路の計測を行わないため、誤検出することはない。
また、前記制御回路ブロックは、さらに、前記入力電圧が予め定められた設定電圧以上であるか否かを判定する入力電圧検出回路と、前記入力電圧が前記設定電圧以上である場合、前記SW制御回路に前記第1動作モードにおける前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを起動させ、前記入力電圧が前記設定電圧未満の場合、前記SW制御回路に前記第1動作モードにおける前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを停止させる起動/停止回路とを有してもよい。
本態様によれば、入力電圧が低下した際に、スイッチング素子のスイッチング動作(オン及びオフの切り替え制御)が停止される。このため、入力電圧値と出力電圧値とが近接して、スイッチング素子のオン時間が延びて最大オン時間又は最大オンデューティに達する前に、スイッチング動作を停止することが可能であり、LEDオープンを誤検出する可能性が低い。
また、前記直列接続ループ回路は、さらに、前記LED光源部に並列接続された抵抗を有し、前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記抵抗に流れる電流の電流値以下の値であってもよい。
本態様によれば、LED光源部がオープンになっても、並列接続された抵抗に電流が流れるが、下限判定回路によって、LED光源部がオープンであるために電流が流れていることを検出することができる。したがって、LEDのオープンの検出精度を向上することができる。
また、前記直列接続ループ回路は、さらに、前記LED光源部に並列接続されたコンデンサを有し、前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記コンデンサに流れる電流の電流値以下の値であってもよい。
本態様によれば、LED光源部がオープンになっても、並列接続されたコンデンサに電流が流れるが、下限判定回路によって、LED光源部がオープンであるために電流が流れていることを検出することができる。したがって、LEDのオープンの検出精度を向上することができる。
また、前記直列接続ループ回路は、さらに、前記LED光源部に並列接続された抵抗と、前記抵抗に直列接続され、前記LED光源部に並列接続されたコンデンサとを有し、前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記抵抗及び前記コンデンサに流れる電流の電流値以下の値であってもよい。
本態様によれば、LED光源がオープンになっても、並列接続された部品(抵抗及びコンデンサ)に電流が流れるが、下限判定回路によって、LED光源部がオープンであるために電流が流れていることを検出することができる。したがって、LEDのオープンの検出精度を向上することができる。
また、前記下限判定回路は、前記スイッチング素子がターンオンされる度に、判定結果をリセットしてもよい。
本態様によれば、下限判定回路による判定結果を、スイッチング素子のスイッチングサイクル毎にリセットするので、誤検出の可能性を低くすることができる。
また、前記下限判定回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてからターンオフするまでの期間に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が、前記下限基準値以上であるか否かを判定してもよい。
これにより、下限判定のタイミングを比較的自由に変更できるので、誤検出の可能性をより低くすることができる。
また、前記カウント回路は、計測した回数が、前記スイッチング素子がターンオフするタイミングと同期して増加しない場合、当該回数をリセットしてもよい。
本態様によれば、カウント回数が連続的に増加中にスイッチング素子に流れる電流が上限基準値以上である場合、又は、ピーク値に達した場合はカウント回数がリセットされるので、誤検出の可能性を低くすることができる。
また、前記カウント回路は、前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えが停止された場合に、計測した回数をリセットしてもよい。
本態様によれば、例えば、入力電圧が脈流電圧の場合で徐々に電圧が低下する際に誤ってカウント回数を計測しても、スイッチング素子のオン・オフ制御が停止されると、カウント回数がリセットされる。このため、次にスイッチング素子のオン・オフ制御が再開されたときに、カウント回数が保持されていないので、誤検出の可能性を低くすることができる。
また、前記SW制御回路は、前記第2動作モードとして、前記スイッチング素子をラッチ停止させてもよい。
本態様によれば、LEDのオープンを検出した際に、周辺部品又はスイッチング素子に過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、前記SW制御回路は、前記第2動作モードとして、一定の間隔で前記スイッチング素子の駆動と停止とを繰り返すタイマー間欠動作を行ってもよい。
本態様によれば、LEDのオープンを検出した際に、スイッチング動作によるエネルギー出力を低下させる動作となるため、周辺部品又はスイッチング素子に過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、前記発光ダイオード駆動装置は、さらに、前記カウント回路によって計測された回数が前記判定基準値以上である場合に、異常であることを示す異常判定信号を出力する異常処理回路を有してもよい。
本態様によれば、LEDオープンを検出した際に、異常判定信号を出力するため、この異常判定信号を利用して入力電圧の供給を停止し、LED光源部がオープンであることを周辺装置に伝達し、又は、アラームを鳴らすことでLED光源部が異常であることを使用者に知らせることができる。
また、本発明の一態様に係る発光ダイオード駆動用の半導体装置は、発光ダイオードを駆動するための半導体装置であって、上記の前記スイッチング素子ブロックと前記制御回路ブロックとを備え、前記スイッチング素子ブロックと前記制御回路ブロックとは、同一の半導体基板上に形成されている、又は、同一のパッケージに組み込まれている。
本態様によれば、スイッチング素子と制御回路とを1つのパッケージに組み込むことが可能となる。したがって、この半導体装置を用いて発光ダイオード駆動装置を構成すれば、発光ダイオード駆動装置の部品点数を大幅に削減することができ、発光ダイオード駆動装置の小型化及び軽量化さらには低コスト化を容易に実現することができる。
本発明によれば、専用の抵抗及び端子を必要とせず、入力電圧が低い場合、及び、LEDに平滑用コンデンサなどが並列接続されている場合であっても、正常にLEDのオープンを検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係る入力電圧の波形と発光ダイオード駆動装置の動作期間とを示す波形図である。 本発明の実施の形態1に係る入力電圧の波形と発光ダイオード駆動装置の動作期間とを示す波形図である。 本発明の実施の形態1に係るスイッチング素子に流れる電流の波形の一例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係るスイッチング素子に流れる電流の波形の一例を示す波形図である。 本発明の実施の形態3に係る直列接続ループ回路の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る直列接続ループ回路の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る直列接続ループ回路の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置の一例を示す回路図である。 従来の発光ダイオード駆動装置の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において同一の構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例を示すものであって、本発明は、例えば、構成要素の配置等が下記のものに特定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲において様々な変更を加えることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置は、1個以上の発光ダイオード(LED)を駆動する降圧チョッパ型の駆動装置であって、所定のタイミングで、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であり、かつ、下限基準値以上であるか否かを判定する。そして、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置は、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であり、かつ、下限基準値以上であると判定された回数をカウントし、カウントした回数が予め定められた判定基準値以上である場合に、異常処理を行うことを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100の構成の一例を示す回路図である。本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100は、1個以上のLEDを駆動する降圧チョッパ型の駆動装置である。
図1に示すように、発光ダイオード駆動装置100は、電源部110と、直列接続ループ回路120と、スイッチング駆動回路200と、コンデンサ130と、抵抗140とを備える。なお、スイッチング駆動回路200は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置の一例である。
電源部110は、直列接続ループ回路120に接続され、直列接続ループ回路120に含まれるLED光源部121及びチョークコイル122に入力電圧を供給する。図1に示すように、電源部110は、交流電源111と、整流回路112と、平滑用コンデンサ113とを備える。
交流電源111は、交流電圧を生成する。例えば、交流電源111は、商用電源である。
整流回路112は、交流電源111に接続され、交流電圧を整流することで脈流電圧を生成する。整流回路112は、例えば、全波整流回路であって、交流電圧から全波整流電圧を生成する。整流回路112の高電位側は、直列接続ループ回路120に接続され、低電位側は、スイッチング駆動回路200の低電位側端子GNDに接続される。
平滑用コンデンサ113は、整流回路112によって生成された全波整流電圧を平滑することで、入力電圧Vinを生成する。平滑用コンデンサ113の高電位側は、直列接続ループ回路120に接続され、低電位側は、スイッチング駆動回路200の低電位側端子GNDに接続される。生成された入力電圧Vinは、LED光源部121及びチョークコイル122に供給される。
なお、入力電圧Vinの波形は、平滑用コンデンサ113の容量値に依存して、十分に平滑され、又は、脈流波形になる。本発明の実施の形態1では、入力電圧波形は、図2Aのように脈流電圧波形である場合を例に説明を行う。
直列接続ループ回路120は、LED光源部121と、チョークコイル122と、ダイオード123とを備える。図1に示すように、LED光源部121と、チョークコイル122と、ダイオード123とで、ループが構成されている。
LED光源部121は、複数個の発光ダイオード(LED)を備える。複数個のLEDは、直列に接続されている。チョークコイル122は、LED光源部121に直列に接続される。ダイオード123は、LED光源部121とチョークコイル122とに並列に接続され、チョークコイル122に生じる逆起電力をLED光源部121に供給する。
整流回路112及び平滑用コンデンサ113の高電位側は、LED光源部121のアノード端子側とダイオード123のカソード端子側とに接続される。また、チョークコイル122とダイオード123のアノード端子との共通接続点は、スイッチング駆動回路200の高電位側端子DRNに接続される。
なお、本発明の実施の形態1では、チョークコイル122は、LED光源部121のカソード端子側に接続されているが、アノード端子側に接続してもよい。また、複数個の発光ダイオードを直列接続したLED光源を例に説明するが、発光ダイオードは、1個以上であればよい。
また、複数個の発光ダイオードを備える場合であっても、複数個の発光ダイオードは、直列接続に限らず、マトリクス状に接続してもよい。これらは、以降に説明する実施の形態においても同様である。
スイッチング駆動回路200は、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動用の半導体装置の一例であり、LED光源部121に流れる電流を定電流制御するための半導体装置である。図1に示すように、スイッチング駆動回路200は、スイッチング素子ブロック210と制御回路ブロック220とを含む。また、スイッチング駆動回路200は、外部に接続する5つの端子(整流電圧印加端子IN、高電位側端子DRN、低電位側端子GND、電源端子VCC及び外部電流調整端子EX)を有する。
整流電圧印加端子INは、整流回路112の高電位側に接続され、脈流電圧波形の入力電圧Vinが入力される。高電位側端子DRNは、上述したように直列接続ループ回路120に接続される。低電位側端子GNDは、制御回路ブロック220のグランド電位に接続された接地端子であり、基準電位(グランド電位)となる。また、電源端子VCCと低電位側端子GNDとの間にコンデンサ130が接続される。外部電流調整端子EXは、抵抗140を介して電源端子VCCに接続される。
スイッチング素子ブロック210は、スイッチング素子211と、電流検出用スイッチング素子212とを備える。
スイッチング素子211は、直列接続ループ回路120に直列に接続され、電源部110によって供給される入力電圧Vinを断続的にLED光源部121及びチョークコイル122へ供給する。具体的には、スイッチング素子211は、直列接続ループ回路120と、接地されている低電位側端子GNDとの間に接続されている。
電流検出用スイッチング素子212は、スイッチング素子211に流れる電流よりも小さく、かつ、一定の電流比の電流が流れるように、スイッチング素子211と並列に接続される。
スイッチング素子211の高電位側端子と、電流検出用スイッチング素子212の高電位側端子とは、共通接続されて、スイッチング駆動回路200の高電位側端子DRNに接続される。スイッチング素子211の制御端子と、電流検出用スイッチング素子212の制御端子とは、共通接続され、制御回路ブロック220から制御信号Vgが印加される。
また、スイッチング素子211の低電位側端子は、スイッチング駆動回路200の低電位側端子GNDに接続される。電流検出用スイッチング素子212の低電位側端子は、制御回路ブロック220が備える抵抗221の一端に接続される。抵抗221の他端は、スイッチング駆動回路200の低電位側端子GNDに接続される。
なお、スイッチング素子211と電流検出用スイッチング素子212とは、共通接続された制御端子に共通の制御信号Vgが入力されるので、スイッチング動作は同時に行われる。すなわち、スイッチング素子211と電流検出用スイッチング素子212とは、同じタイミングでターンオン又はターンオフする。
制御回路ブロック220は、抵抗221と、接合型FET222と、レギュレータ回路223と、入力電圧検出回路224と、起動/停止回路225と、電流調整回路226と、ピーク電流検出回路227と、SW制御回路228と、カウント回路229と、電流判定回路230とを備える。
抵抗221と電流検出用スイッチング素子212は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値を検出する電流検出回路の一例である。抵抗221は、上述したように、一端が電流検出用スイッチング素子212の低電位側端子に接続され、他端が、低電位側端子GNDに接続される。抵抗221は、電流検出用スイッチング素子212を流れる電流を電圧に変換するための抵抗である。つまり、本発明の実施の形態では、スイッチング素子211に流れる電流を電圧情報として検出する。
なお、本発明の実施の形態では、抵抗221は、スイッチング素子211に流れる電流を直接測定するのではなく、電流検出用スイッチング素子212に流れる電流を測定する。電流検出用スイッチング素子212に流れる電流は、スイッチング素子211に流れる電流と比例関係にあるので、本発明の実施の形態に係る構成により、スイッチング素子211に流れる電流の電流値を間接的に測定することができる。
接合型FET222の高電位側端子は、整流電圧印加端子INに接続される。接合型FET222の低電位側端子は、レギュレータ回路223と入力電圧検出回路224とに接続される。
レギュレータ回路223は、接合型FET222の低電位側電圧を、電源端子VCCを介してコンデンサ130へ出力する。そして、レギュレータ回路223は、コンデンサ130の電圧(電源端子VCCの電圧Vcc)が一定となるように動作する。
これにより、商用電源(交流電源111)からの交流電圧を整流した電圧を用いて制御回路ブロック220の動作電源電圧を生成する場合に、制御回路ブロック220の動作中の電圧を一定に保つことができる。したがって、制御回路ブロック220によるスイッチング素子211のオン及びオフの制御(スイッチング制御)を安定化できる。
入力電圧検出回路224は、電源部110によって生成された入力電圧が、予め定められた設定電圧以上であるか否かを判定する。具体的には、入力電圧検出回路224には、接合型FET222の低電位側電圧が入力され、内部の基準電圧と比較することで入力電源電圧Vinが設定電圧以上であるか否かを検出する。そして、入力電圧検出回路224は、検出結果に応じて状態が変化する検出信号を出力する。具体的には、入力電源電圧Vinが設定電圧以上の場合に信号レベルがハイレベルとなり、設定電圧を下回る場合にロウレベルとなる信号を出力する。なお、入力電圧検出回路224の出力端子は、起動/停止回路225の入力端子に接続される。
ここで、レギュレータ回路223と入力電圧検出回路224とはともに、接合型FET222に接続される構成としたが、これに限るものではない。高電圧である入力電圧をスイッチング駆動回路200の電源電圧Vccに変換する回路は、この他にも様々な回路が提供されており、当業者には周知である。
また、入力電圧検出回路224の構成もこれに限るものではない。整流電圧印加端子INから電圧低減用の抵抗を介してスイッチング駆動回路200に入力し、スイッチング駆動回路200内部で、さらに抵抗分割を用いた分圧を内部の基準電圧と比較することで、入力電圧のレベルを検出する方法などがある。さらに、レギュレータ回路223への入力信号と入力電圧検出回路224への入力信号とはともに、整流電圧印加端子INから印加する必要もなく、別々に印加端子を設けた構成としてもよい。
起動/停止回路225は、入力電圧が設定電圧以上である場合、第1動作モードにおけるSW制御回路228にスイッチング素子のオン及びオフの切り替えを起動させる。また、起動/停止回路225は、入力電圧が設定電圧未満である場合、SW制御回路228にスイッチング素子のオン及びオフの切り替えを停止させる。なお、SW制御回路228、及び、その動作モードについては、後で説明する。
具体的には、起動/停止回路225は、入力電圧検出回路224からの信号レベルに応じて、ENABLE信号及びDISABLE信号のいずれかを出力する。起動/停止回路225から出力される信号(ENABLE信号又はDISABLE信号)は、SW制御回路228及びカウント回路229に入力される。
ENABLE信号は、スイッチング素子211のスイッチング制御(すなわち、スイッチング素子211のオン及びオフの切り替え)を可能にする信号であって、例えば、信号レベルがハイレベルの信号である。DISABLE信号は、スイッチング素子211のスイッチング制御を停止させる信号であって、例えば、信号レベルがロウレベルの信号である。
電流調整回路226は、外部電流調整端子EXに接続される。電流調整回路226は、ピーク電流検出回路227に接続される。電流調整回路226は、外部電流調整端子EXから印加された電流値に応じた信号をピーク電流検出回路227に入力する。すなわち、電流調整回路226は、外部電流調整端子EXから入力される電流値に応じて基準電圧Vrefを調整し、調整した基準電圧Vrefを示す信号を出力する。
ピーク電流検出回路227は、スイッチング素子211に流れる電流が予め設定されたピーク値に達したか否かを検出する。スイッチング素子211に流れる電流が予め設定されたピーク値に達した場合、ピーク電流検出回路227は、その旨を示すピーク電流検出信号ILIMITを出力する。
例えば、ピーク電流検出回路227は、プラス入力端子と、マイナス入力端子と、出力端子とを有するコンパレータである。プラス入力端子には、電流検出用スイッチング素子212と抵抗221との接続部が接続され、電流検出用スイッチング素子212に流れる電流によって抵抗221に発生する検出電圧Vsnが入力される。マイナス入力端子には、電流調整回路226で調整された基準電圧Vrefが入力される。出力端子は、SW制御回路228に接続される。
ピーク電流検出回路227は、プラス入力端子に印加された検出電圧Vsnが基準電圧Vref以上になると、信号レベルがハイレベルのピーク電流検出信号ILIMITを出力する。ピーク電流検出回路227から出力されるピーク電流検出信号ILIMITは、SW制御回路228に入力される。基準電圧Vrefは、電源電圧Vccと抵抗140の値によって決定されるため、抵抗140の値を変更することで任意の値に変更することが可能である。
電流検出用スイッチング素子212及び抵抗221に流れる電流は、スイッチング素子211に流れる電流IDに対して一定の電流比の電流である。このため、ピーク電流検出回路227は、基準電圧Vrefと検出電圧Vsnとを比較することでスイッチング素子211に流れる電流IDが予め設定された所定のピーク値Ipに達したか否かを検出することができる。また、電流検出用スイッチング素子212及び抵抗221に流れる電流は、スイッチング素子211に流れる電流よりも小さいので、スイッチング素子211に流れる電流を抵抗により直接検知するよりも電力損失を低減することができる。
また、スイッチング素子211に流れる電流IDを検出する方法として、スイッチング素子211のドレイン端子電圧を検出する方法もある。スイッチング素子211がオンしている際に発生するオン電圧を検出電圧Vsnとすることで、内部の基準電圧Vrefと検出電圧Vsnとをピーク電流検出回路227が比較することが可能である。なお、スイッチング素子211に流れる電流を検出する方法は、これらの方法に限定されるものではなく、その検出方法は問わない。
なお、電流調整回路226は、外部から入力される値に応じて、ピーク値を動的に変更してもよい。つまり、電流調整回路226は、外部電流調整端子EXから入力される電流値に応じて、基準電圧Vrefを変更することで、ピーク値を変更してもよい。また、電流調整回路226は、ピーク値の変更に伴って、後述する上限基準値を変更してもよい。
SW制御回路228は、第1動作モードにおいて、スイッチング素子211のオン及びオフの切り替えを制御する。また、SW制御回路228は、後述するように、カウント回路229によって計測された回数が予め定められた判定基準値以上である場合に、異常処理用の第2動作モードにおいて、第1動作モードとは異なる方式でスイッチング素子211の制御を行う。カウント回数の判定基準値(回数)は、第1動作モード時のスイッチング素子211の発振周波数やオフ時間に依存して十数回程度から最適値が選択される。
なお、第1動作モードは、通常動作モードであって、LED光源部121がオープンではないと判定された場合に実行されるモードである。すなわち、第1動作モードは、予め定められた制御方式に従って、スイッチング素子211のスイッチング制御を行うモードである。
また、第2動作モードは、第1動作モードとは異なる動作モードであって、直列接続ループ回路120に何らかの異常が検出された場合に実行する動作モードである。例えば、第2動作モードでは、スイッチング素子211のスイッチング制御を停止する。
なお、判定基準値は、スイッチング素子211、電流検出用スイッチング素子212及びその他の構成要素が、過大な電圧が印加されることにより破壊されてしまうのを防止できる程度に決定される。具体的には、判定基準値は、スイッチング素子211の発振周波数、LED光源部121がオープンになった場合にスイッチング素子211に流れる電流値などに基づいて決定される。
具体的には、SW制御回路228は、起動/停止回路225からENABLE信号が入力される期間は、第1動作モードにおける動作として、スイッチング素子211のスイッチング制御を行う。SW制御回路228は、予め設定されたタイミングでスイッチング素子211にスイッチング制御信号Vgを入力することで、スイッチング素子211をターンオンし、スイッチング素子211に電流を流す。また、SW制御回路228は、ピーク電流検出回路227から出力されるピーク電流検出信号ILIMITが入力されたタイミングで、スイッチング素子211をターンオフさせる。これにより、SW制御回路228は、スイッチング素子211に流れる電流IDのピーク電流値が常にピーク値Ipになるように制御する。
また、SW制御回路228は、起動/停止回路225からDISABLE信号が入力される期間は、スイッチング素子211の動作を停止させる。
なお、スイッチング素子211のスイッチング制御方法は、スイッチングのオンデューティを制御するPWM(Pulse Width Modulation)方式、スイッチング素子211に流れる電流のピーク値を変化させる電流モードPWM制御方式などがある。また、スイッチング素子211のオフ時間を予め設定された値で固定にするオフ時間固定制御方式、発振周波数を変化させるPFM(Pulse Frequency Modulation)制御方式などもあり、その制御方法は問わない。ただし、上述の制御方式に必要な回路は当業者には周知であるので、これらの制御方式による構成については図1には図示しない。
電流判定回路230は、電流検出用スイッチング素子212と抵抗221との共通接続部に接続され、検出電圧Vsnが入力される。図1に示すように、電流判定回路230は、積分回路231と、2つのコンパレータ232及び233と、AND回路234とを備える。
積分回路231には、検出電圧Vsnが入力され、検出電圧Vsnの最大値を出力する。なお、スイッチング素子211がターンオフされると、積分回路231の出力信号は、リセットされる。
コンパレータ232は、スイッチング素子211がオフする際に、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が予め定められた上限基準値以下であるか否かを判定する上限判定回路の一例である。本実施の形態では、コンパレータ232は、抵抗221によって検出された電流値が上限基準値以下であるか否かを判定する。上限基準値は、ピーク値Ip以下の値である。
具体的には、コンパレータ232は、プラス入力端子に上限基準電圧IDHが入力され、マイナス入力端子に、抵抗221によって検出された電流値に対応する検出電圧Vsnの最大値が入力される。なお、上限基準電圧IDHは、ピーク値Ipに相当する電圧(具体的には、基準電圧Vref)より小さな値に設定されている。コンパレータ232は、検出電圧Vsnの最大値が上限基準電圧IDHより小さい場合に、ハイレベルとなる信号をAND回路234に出力する。
コンパレータ233は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が予め定められた下限基準値以上であるか否かを判定する下限判定回路の一例である。本実施の形態では、コンパレータ233は、抵抗221によって検出された電流値が下限基準値以上であるか否かを判定する。
具体的には、コンパレータ233は、プラス入力端子に、抵抗221によって検出された電流値に対応する検出電圧Vsnの最大値が入力され、マイナス入力端子に下限基準電圧IDLが入力される。コンパレータ233は、検出電圧Vsnの最大値が下限基準電圧IDLより大きい場合に、ハイレベルとなる信号をAND回路234に出力する。
なお、本実施の形態では、コンパレータ232及び233ともに、スイッチング素子211がターンオフするタイミングで判定を行う。スイッチング素子211がターンオフする直前が、スイッチング素子211に流れる電流が最大となるので、コンパレータ232及び233は、スイッチング素子211に流れる電流の最大値(実際には、対応する検出電圧Vsn)を用いて判定を行う。
AND回路234は、2つの入力端子と出力端子とを有し、入力端子に入力される信号の論理積を演算し、演算結果を出力端子から出力する。具体的には、2つの入力端子には、コンパレータ232及び233の出力信号がそれぞれ入力され、コンパレータ232及び233の出力信号の論理積が、カウント回路229に出力される。
上限基準電圧IDH及び下限基準電圧IDLの値は、Vref>IDH>IDLが成り立つように、予め設定された任意の値である。また、図1では図示しないが、電流調整回路226によって調整された基準電圧Vrefの値に応じて、上限基準電圧IDHの値が調整される構成としてもよい。これにより、電流判定回路230は、検出電圧Vsnの最大値がIDL以上かつIDH以下の関係にあるとき、ハイレベルの信号をカウント回路229に出力する。
カウント回路229は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が、上限判定回路によって上限基準値以下であると判定され、かつ、下限判定回路によって下限基準値以上であると判定された回数を計測する。具体的には、カウント回路229は、電流判定回路230から出力されるハイレベル信号の回数をカウントする回路である。カウント回路229は、カウント回数が予め設定された判定回数(判定基準値)に達すると、open信号をSW制御回路228へ出力する。
また、カウント回路229には、起動/停止回路225からの出力信号(ENABLE信号又はDISABLE信号)が入力される。起動/停止回路225からDISABLE信号が入力されるとき、カウント回路229のカウント回数は、リセットされる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100について、入力電源電圧Vinと制御回路ブロック220とスイッチング素子211との動作開始タイミングの関係について説明する。図2A及び図2Bは、本発明の実施の形態1に係る入力電圧波形と発光ダイオード駆動装置100の動作期間との一例を示す波形図である。
図2Aは、入力電圧波形と入力電圧検出回路224の検出電圧Vinuvとの関係を表す図である。入力電圧波形が脈流波形の場合、入力電圧Vin>検出電圧Vinuvの期間は、スイッチング駆動回路200及び制御回路ブロック220が動作可能な期間となる。入力電圧Vin<検出電圧Vinuvの期間は、スイッチング素子211は、動作を停止する。
図2Bは、入力電圧が脈流波形の場合において、入力電圧が徐々に増加するときの波形を示す図である。入力電圧Vinが検出電圧Vinuvよりの低い期間T1は、スイッチング駆動回路200及び制御回路ブロック220は、動作を停止しているので、スイッチング素子211も動作を停止している。
LED光源部121の順方向電圧の合計電圧(すなわち、LED光源部121の出力電圧)を出力電圧VF_LEDと表すと、電源入力電圧Vinが出力電圧VF_LEDよりも低い期間は、LED光源部121に電流は流れない。この結果、入力電圧Vinが検出電圧Vinuvよりも高く、出力電圧VF_LEDよりも低い期間T2においては、制御回路ブロック220は動作が可能である。したがって、SW制御回路228は、スイッチング素子211にスイッチング制御信号Vgを入力し、スイッチング素子211は、スイッチング動作を開始するが、スイッチング素子211に電流は流れない。
そして、入力電圧Vinが出力電圧VF_LED以上になると、LED光源部121に電流が流れるため、スイッチング素子211にも電流が流れる。入力電圧Vinが徐々に低下する際にも、同様の現象が発生する。出力電圧VF_LEDが検出電圧Vinuvよりも低い場合は、入力電圧Vinが検出電圧Vinuvよりも高くなり、スイッチング駆動回路200及び制御回路ブロック220が動作可能となると、LED光源部121及びスイッチング素子211に電流が流れる。
以下では、まず、LED光源部121が正常な場合の動作について説明する。
正常な動作時にスイッチング素子211に流れる電流波形を、図3のIDS1に示す。この場合、電流波形IDS1は、チョークコイル122のインダクタンス値LとLED光源部121の両端子電圧差(Vin−VF_LED)から決定される傾き(Vin−VF_LED)/Lをもった単純増加の電流波形となる。
そして、スイッチング素子211に流れる電流IDが予め設定されたピーク値Ipに達すると、SW制御回路228は、スイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力することによって、スイッチング素子211に流れる電流のピーク値が常にIpで一定になるように制御する。この際、制御回路ブロック220内部の検出電圧Vsn(すなわち、抵抗221によって検出された検出電圧Vsn)の最大値と上限基準電圧IDHと下限基準電圧IDLとの関係は、「Vsnの最大値>IDH>IDL」となるため、電流判定回路230は、カウント回路229にハイレベル信号を出力しない。
また、図2Bで説明した期間T2のように内部の制御回路ブロック220及びスイッチング素子211は、オン及びオフの制御(スイッチング動作)を開始している。しかしながら、期間T2では、上述したように、スイッチング素子211に電流が流れない。このため、期間T2では、制御回路ブロック220内部の検出電圧Vsnの最大値と上限基準電圧IDHと下限基準電圧IDLとの関係は、「IDH>IDL>Vsnの最大値」となるため、電流判定回路230は、ハイレベルの信号をカウント回路229に出力することはない。
次に、LED光源部121を構成する発光ダイオード素子のいくつかが破壊され、オープン不良になった場合について説明する。発光ダイオードのオープン不良は、完全に電気的に絶縁される場合と、抵抗成分が残った半オープン状態との2種類に分類できる。図1のように、負荷がLED光源部121だけで構成される場合に発光ダイオードが電気的に絶縁されると、入力電圧Vinがチョークコイル122及びスイッチング素子211に印加されない。このため、LED光源部121がオープンになってもチョークコイル122及びスイッチング素子211に高電圧が印加される恐れはない。
一方、LED光源部121が半オープン状態になった場合にスイッチング素子211に流れる電流を、図3のIDS2に示す。この場合、LED光源部121は、抵抗成分だけが残るため、正常時よりもインピーダンスが高くなり、電流増加率が低くなる。そして、スイッチング素子211に流れる電流IDの最大値がピーク値Ipに達することなく、SW制御回路228の制御方式に従って、スイッチング素子211はターンオフする。
この際、制御回路ブロック220内部の検出電圧Vsnの最大値と上限基準電圧IDHと下限基準電圧IDLとの関係は、「IDH>Vsnの最大値>IDL」となるため、電流判定回路230は、カウント回路229にハイレベル信号を出力する。そして、カウント回路229は、カウント回数が所定の判定基準値以上になると、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100は、LED光源部121に流れる電流を検出するための専用の抵抗を必要せず、スイッチング素子211に流れる電流でLED光源部121のオープン判定が可能である。このため、スイッチング駆動回路200には、追加の端子が不要であり、発光ダイオード駆動装置100の小型化及び省スペース化が可能となる。
さらに、電源起動時又は入力電圧が脈流電圧である場合などの、入力電圧が出力電圧よりも低い期間において、LED光源部121に電流が流れない期間が発生しても、スイッチング素子211に予め設定された下限基準値以上の電流が流れていない期間は、カウント回路229による計測を行わないため、誤検出を防止することができる。
なお、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100は、カウント回路229を備えることで、LED光源部121がオープンとなっている可能性のある状態を複数回判定している。例えば、上述したように、電源起動時などの入力電圧が低い場合には、LED光源部121がオープンでない場合であっても、オープンであると判定される場合が存在する。この場合、入力電圧の増加とともに、オープンでない(すなわち、正常である)と判定されることになる。
本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100では、複数回の判定を行うので、所定の判定基準値以下の回数だけオープンであると判定された場合であっても、オープンではないと判定する。したがって、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100によれば、判定基準値を適切な値に設定することで、誤検出を防止することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100は、電流調整回路226を備え、スイッチング素子211に流れるピーク値Ipを外部から適切な値に調整することが可能である。したがって、上限基準電圧IDH及び下限基準電圧IDLを任意に設定することで、LEDオープン検出精度を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置100は、入力電圧検出回路224を備え、入力電圧が低下した際にスイッチング素子211のオン及びオフの制御(スイッチング動作)を停止する。このため、入力電圧値と出力電圧値とが近接してスイッチング素子211のオン時間が延びて、最大オン時間又は最大オンデューティ期間に達する前に、スイッチング動作を停止することが可能であり、LEDオープンを誤検出する可能性が低い。
さらに、入力電圧が脈流電圧の場合であって、徐々に電圧が低下する際に、誤ってカウント回数を計測した場合であっても、入力電圧検出回路224によってスイッチング素子211のスイッチング動作が停止されるとカウント回数がリセットされる。すなわち、カウント回路229は、スイッチング素子211のオン及びオフの切り替え(スイッチング動作)が停止された場合に、計測した回数をリセットする。このため、次に、入力電圧検出回路224によってスイッチング素子211のスイッチング動作が再開されたときに、カウント回数が保持されていないので、誤検出の可能性が低くなる。
また、スイッチング素子ブロック210と制御回路ブロック220とが同一基板上に集積化され、又は、同一のパッケージに組み込まれた半導体装置としてスイッチング駆動回路200を構成することにより、発光ダイオード駆動装置(照明装置)の部品点数を大幅に削減することができる。また、本構成は、本発明の実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置に限定される構成ではなく、以降に説明する他の実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置にも適用することができる。
また、交流電圧を整流する整流回路112として全波整流回路を使用したが、半波整流回路を使用しても同様の効果が得られるのは明白である。さらに、交流電源111の代わりに、直流電源を使用した場合においても本発明の効果を享受できる。これらは、以降に説明する実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について説明する。本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置は、最大デューティ駆動であるか否かを判定することで、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であるか否かを判定することを特徴とする。最大デューティ駆動とは、スイッチング素子を一定周期で駆動させる制御方法において、スイッチング素子がオンしている期間が、予め設定された最大の期間(最大デューティ)に達した場合に、スイッチング素子をターンオフすることである。すなわち、本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置では、スイッチング素子に流れる電流がピーク値に達することで、スイッチング素子がターンオフされる前に、最大デューティ駆動によりターンオフされることを検出することで、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であることを検出する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置300の一例を示す回路図である。図4において、図1に示す構成要素に相当する構成要素には、図1と同じ符号を付し、それらについての説明は省略する。
本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置300は、実施の形態1と比較すると、スイッチング駆動回路400の制御回路ブロック420の構成が異なる。また、抵抗140の接続関係が異なる。それ以外の構成については実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、スイッチング素子211の制御方式として、スイッチング素子211に流れる電流ピークを変化させる電流モードPWM制御方式を例に説明する。具体的には、本発明の実施の形態2では、SW制御回路228は、第1動作モード(通常動作モード)において、スイッチング素子211を予め設定された周期でオフからオンに切り替える。また、スイッチング素子211に流れる電流がピーク値Ipに達した場合に、すなわち、ピーク電流検出信号ILIMITが入力された場合に、スイッチング素子211をターンオフにする。
制御回路ブロック420は、カウント回路229と、電流判定回路230との代わりに、図4に示すように、カウント回路429と、コンパレータ433と、フリップフロップ回路435と、クロック発生器436とを備える。
抵抗140は、整流回路112及び平滑用コンデンサ113の高電位側に接続されている。この結果、入力電圧波形が図2Aのように脈流電圧波形である場合、抵抗140の抵抗値R140と入力電圧Vinとの値に応じて外部電流調整端子EXに印加される電流IEXは、「IEX=Vin/R140」の式から算出される。この結果、電流調整回路226が設定する基準電圧Vrefは、入力電圧の波形に応じて変化する。
クロック発生器436は、最大デューティ検出回路の一例であって、最大デューティ期間(最大オンデューティとも記載)を設定する。最大デューティ期間は、スイッチング素子211をオンからオフに切り替える周期内における、スイッチング素子211がオンしている期間の最大値である。後述するように、スイッチング素子211がオンしている期間が最大デューティ期間に達した場合に、クロック発生器436は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が、上記の上限基準値(IDH)以下であると判定する。
例えば、クロック発生器436は、発振器などで構成され、スイッチング素子211の毎周期のターンオンのタイミングを決定するCLOCK信号と、最大オンデューティを決定するMAXDUTY信号とを出力する。CLOCK信号がSW制御回路228に入力されると、SW制御回路228は、スイッチング素子211に制御信号Vgを出力することで、スイッチング素子211をターンオンさせる。
そして、スイッチング素子211に流れる電流IDが、予め設定されたピーク値Ipに達すると、すなわち、ピーク電流検出回路227に入力される検出電圧Vsnが基準電圧Vrefに達すると、ピーク電流検出回路227は、ピーク電流検出信号ILIMITをSW制御回路228に出力する。これによって、SW制御回路228は、スイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力する。本制御によって、スイッチング素子211に流れる電流のピーク値が、常にIpで一定になるように制御する。
また、ピーク電流検出回路227がSW制御回路228にピーク電流検出信号ILIMITを出力する前に、クロック発生器436がSW制御回路228にMAXDUTY信号を出力すると、SW制御回路228は、スイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力する。なお、図4に図示しないが、実際には、SW制御回路228がピーク電流検出信号ILIMITによってスイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力すると、クロック発生器436は、MAXDUTY信号を出力しない。
コンパレータ433は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が予め定められた下限基準値以上であるか否かを判定する下限判定回路の一部である。コンパレータ433は、プラス入力端子に検出電圧Vsnが入力され、マイナス入力端子に下限基準電圧IDLが入力される。コンパレータ433は、検出電圧Vsnが下限基準電圧IDLより大きい場合に、ハイレベルとなる信号をフリップフロップ回路435に出力する。
本実施の形態では、コンパレータ433は、スイッチング素子211がターンオンしてからターンオフするまでの間に、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が、下限基準値以上であるか否かを判定する。そして、判定結果は、フリップフロップ回路435によって保持される。
フリップフロップ回路435は、下限判定回路の一部であり、コンパレータ433による判定結果を保持する。なお、スイッチング素子211がターンオンされる度に、判定結果はリセットされる。
フリップフロップ回路435は、例えば、セット端子と、リセット端子と、出力端子とを有するRSフリップフロップ回路である。セット端子にコンパレータ433の出力信号が入力され、リセット端子にクロック発生器436からCLOCK信号が入力される。出力端子は、カウント回路429に接続され、セット端子に信号が入力されてからリセット端子に信号が入力されるまで、出力信号をカウント回路429に出力する。
フリップフロップ回路435では、クロック発生器436からCLOCK信号が出力される毎に、出力信号がリセットされる。すなわち、スイッチング素子211がターンオンするタイミングで、フリップフロップ回路435の出力は一度リセットされ、その後コンパレータ433からの出力信号によってセットされる。
すなわち、フリップフロップ回路435は、検出電圧Vsnが下限基準電圧IDLより大きい場合に、すなわち、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が下限基準値より大きい場合に、CLOCK信号が入力されるまでの期間、ハイレベルとなる信号をカウント回路429に出力する。
カウント回路429は、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が上限基準値以下であり、かつ、下限基準値以上であると判定された回数を計測する。本発明の実施の形態2では、電流値を直接比較するのではなく、ピーク値に達するまでの時間を検出することで、スイッチング素子211に流れる電流の電流値と上限基準値との比較を行う。
具体的には、カウント回路429には、フリップフロップ回路435の出力信号の他に、ピーク電流検出回路227からピーク電流検出信号ILIMITと、クロック発生器436からMAXDUTY信号と、起動/停止回路225からの出力信号(ENABLE信号又はDISABLE信号)とが入力される。カウント回路429は、フリップフロップ回路435からの出力信号と、クロック発生器436からのMAXDUTY信号とが入力されたときにカウント回数を1つ増加させる。そして、カウント回数が予め設定された判定基準値に達すると、カウント回路429は、open信号をSW制御回路228へ出力する。また、起動/停止回路225からDISABLE信号が入力されるか、又は、ピーク電流検出回路227からピーク電流検出信号ILIMITが入力されると、カウント回路429は、カウント回数をリセットする。
以上のように構成された本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置300について、LED光源部121が正常な場合の動作について説明する。正常な動作時にスイッチング素子211に流れる電流波形及び制御回路ブロック420の信号波形を、図5のIDS1に示す。
クロック発生器436からCLOCK信号が出力されると、SW制御回路228から出力される制御信号Vgは、ハイレベルとなり、スイッチング素子211がターンオンして電流が流れ始める。このときの電流波形IDS1は、チョークコイル122のインダクタンス値Lと、LED光源部121の両端子電圧差(Vin−VF_LED)から決定される傾き(Vin−VF_LED)/Lをもった単純増加の電流波形となる。
そして、スイッチング素子211に流れる電流IDが予め設定されたピーク値Ipに達すると、SW制御回路228からの制御信号Vgはロウレベルとなり、スイッチング素子211をターンオフさせる。本制御によってスイッチング素子211に流れる電流のピーク値が常にIpで一定になるように制御する。
この際、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、Vsn>IDLであるので、フリップフロップ回路435から出力信号がカウント回路429に入力される。また、スイッチング素子211のオン期間はクロック発生器436が規定する最大オンデューティ以内であるので、MAXDUTY信号は出力されない(図5では、MAXDUTY信号を点線で示す)。よって、カウント回路429は、カウント回数を増加しない。
また、図2Bで説明した期間T2のように、内部の制御回路ブロック420及びスイッチング素子211は、オン及びオフの制御を開始しているがスイッチング素子211に電流が流れない期間では、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、IDL>Vsnとなる。このため、カウント回路429は、カウント回数を増加しない。
また、ピーク電流検出回路227からのピーク電流検出信号ILIMITによって、カウント回数はリセットされる。
次に、LED光源部121を構成する発光ダイオード素子のいくつかが破壊され、オープン不良になり、スイッチング素子211がオンしている期間に微小電流が流れる場合について説明する。この場合のスイッチング素子211に流れる電流及び制御回路ブロック420の信号波形を、図5のIDS2に示す。
この場合、LED光源部121は抵抗成分だけが残るため、正常時よりもインピーダンスが高くなり、電流増加率が低くなる。このため、スイッチング素子211に流れる電流IDの最大値がピーク値Ipに達することなく、スイッチング素子211のオン期間がクロック発生器436で規定される最大オンデューティに達する。このとき、クロック発生器436は、MAXDUTY信号を出力し、SW制御回路228は、スイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力する。
この際、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、予めVsn>IDLとなるように設定されているため、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。また、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路429に出力される。このため、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させる。
カウント回路429は、ピーク電流検出回路227がピーク電流検出信号ILIMITを出力すると、カウント回数をリセットする。カウント回数は、スイッチング素子211のオン期間が毎回最大オンデューティであるときにのみ増加する。
そして、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、カウント回路429は、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。すなわち、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をラッチ停止させる。
次に、LED光源部121を構成する発光ダイオード素子のいくつかが破壊されオープン不良になり、スイッチング素子211がオンしている期間中のある期間だけにスパイク電流が流れる場合について説明する。この場合のスイッチング素子211に流れる電流及び制御回路ブロック420の信号波形を、図5のIDS3に示す。
スイッチング素子211に流れるスパイク電流によって検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係がVsn>IDLとなると、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。スイッチング素子211のオン期間中に検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係がVsn<IDLになってもフリップフロップ回路435の出力信号に変化はないため、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路に出力されると、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させることが可能となる。
カウント回路429は、ピーク電流検出回路227がピーク電流検出信号ILIMITを出力すると、カウント回数をリセットする。カウント回数は、スイッチング素子211のオン期間が毎回最大オンデューティであるときにのみ増加する。
そして、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、カウント回路429は、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。すなわち、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をラッチ停止させる。
このように構成された本発明の実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置300は、スイッチング素子211に流れる電流値がピーク値に達しない場合は、最大デューティ駆動となる。すなわち、スイッチング素子211がオンである期間が、予め設定された最大デューティ期間に達した場合に、スイッチング素子211は、ターンオフされる。
よって、スイッチング素子211に流れる電流が予め設定された上限基準値以下であることを検出するために、直接電流値の比較を行う必要はない。代わりに、予め設定された上限基準値に達するかどうかに係わりなく、最大デューティ駆動となった回数をカウントすることで、LED光源部121がオープンであるか否かを判定するので、LEDのオープン検出精度を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態2では、スイッチング素子211の制御方式として、スイッチング素子211に流れる電流のピーク値を変化させる電流モードPWM制御方式を例に説明したが、これに限定されるものではない。スイッチングのオンデューティを制御するPWM方式の場合でも、スイッチング素子211の最大オンデューティを規定することによって、実施の形態2と同様の制御を行うことが可能である。
また、スイッチング素子211のオフ時間を予め設定された値で固定にするオフ時間固定制御方式、又は、発振周波数を変化させるPFM制御方式においても、上記の実施の形態2と同様の制御を行うことができる。例えば、まず、スイッチング素子211がパルス毎にオンできる最大時間、すなわち、最大オン期間を規定する。そして、フリップフロップ回路435からの出力信号と最大オン期間が経過したことを示す信号(図4には図示しない)とがともに、カウント回路429に印加されたときにカウント回数を1つ増加させることで、同様の効果を得ることができる。
言い換えると、本発明の実施の形態2の変形例に係る発光ダイオード駆動装置は、最大オン時間駆動であるか否かを判定することで、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であるか否かを判定する。最大オン時間駆動とは、スイッチング素子211がオンしている期間が、予め設定された最大の期間(最大オン期間)に達した場合に、スイッチング素子211をターンオフすることである。すなわち、本発明の実施の形態2の変形例に係る発光ダイオード駆動装置では、スイッチング素子211に流れる電流がピーク値に達することで、スイッチング素子がターンオフされる前に、最大オン時間駆動によりターンオフされることを検出することで、スイッチング素子に流れる電流が上限基準値以下であることを検出する。
具体的には、SW制御回路228は、第1動作モード(通常動作モード)において、オフ時間固定制御方式により、スイッチング素子211がターンオフされてから予め設定された期間後に、スイッチング素子211をターンオンする。また、上述したように、SW制御回路228は、スイッチング素子211に流れる電流がピーク値Ipに達した場合に、すなわち、ピーク電流検出信号ILIMITが入力された場合に、スイッチング素子211をターンオフにする。
クロック発生器436は、最大オン期間検出回路の一例であり、スイッチング素子211がオンしている期間の最大値である最大オン期間を設定する。そして、スイッチング素子211がオンしている期間が最大オン期間に達した場合(すなわち、最大オン時間駆動である場合)に、スイッチング素子211に流れる電流の電流値が上限基準値以下であると判定される。
本構成によれば、スイッチング素子211に流れる電流が、予め設定された上限基準値に達するかどうかに係わりなく、最大オン時間駆動となった場合の回数をカウントすることで、LEDのオープンの検出を行うことができる。このとき、上限基準値との比較のために電流の検出を行わなくてよく、最大オン時間駆動であるか否かを判定するだけでよいので、オープンの検出精度を向上することができる。
また、本実施の形態では、クロック発生器436からスイッチング素子211をターンオンさせるCLOCK信号が、フリップフロップ回路435のリセット端子に印加され、スイッチング素子211のスイッチングサイクル毎に検出を行うので、誤検出の可能性が低い。
また、本実施の形態では、カウント回数が連続的に増加中に、スイッチング素子211に流れる電流が上限基準値以上である場合、又は、ピーク値に達した場合は、カウント回数がリセットされる。言い換えると、本実施の形態では、カウント回路429は、計測した回数が、スイッチング素子211がターンオフするタイミングと同期して増加しない場合、当該回数をリセットする。これにより、誤検出の可能性を低くすることができる。
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3に係る発光ダイオード駆動装置について説明する。本発明の実施の形態3に係る発光ダイオード駆動装置は、LED光源部に並列に、抵抗、コンデンサ、又は、互いに直列接続された抵抗及びコンデンサが接続されていることを特徴とする。
実施の形態3は、実施の形態1及び2と比較して直列接続ループ回路120の構成が異なる。より具体的には、LED光源部121と並列に追加の部品が接続されている。
図6A〜図6Cは、本発明の実施の形態3に係る直列接続ループ回路の構成の一例を示す回路図である。なお、これらの直列接続ループ回路を駆動するためのスイッチング駆動回路(発光ダイオード駆動用の半導体装置)及び電源部は、図1で示す実施の形態1に示す回路、及び、図4に示す実施の形態2で示す回路のどちらでも対応は可能である。
ここでは、具体的な回路の動作説明のため、図4に示すスイッチング駆動回路400を使用した場合の例で説明する。
図6Aに示す直列接続ループ回路520aは、LED光源部121と、チョークコイル122と、ダイオード123と、抵抗524とを備える。図6Aに示すように、LED光源部121と並列に抵抗524が接続されている。
LED光源部121が正常な場合の動作は、実施の形態2の動作と同様であるので詳細な説明は割愛する。
また、図2Bで説明した期間T2のように、入力電圧Vinが出力電圧VF_LEDよりも低い期間には、LED光源部121には電流が流れない。しかし、抵抗524には微小な電流が流れる。この期間に抵抗524に流れる電流は、抵抗524の抵抗値をR524、流れる電流の最大値をIRP524とすると、IRP524=VF_LED/R524と表すことができる。この際、下限基準電圧IDLの値は、予め、「IDLに相当する電流値>IRP524」となるように設定しておくことで、期間T2にスイッチング素子211に下限基準電圧IDLに相当する電流より大きな電流が流れることはない。
次に、LED光源部121を構成する発光ダイオード素子のいくつかが破壊されてオープン不良になった場合について説明する。発光ダイオードのオープン不良は、完全に電気的に絶縁される場合(完全オープン状態)と、抵抗成分が残った半オープン状態との2種類に分類できる。図6Aに示す例では、LED光源部121と並列に抵抗524が接続されているため、完全オープン状態では、抵抗524で決定される抵抗負荷となり、半オープン状態では、残留の高抵抗と抵抗524との合成抵抗負荷となる。ここでは、LED光源部121が完全オープン状態になった場合を例に説明する。
この場合、LED光源部121は、抵抗成分だけが残るため、正常時よりもインピーダンスが高くなり電流増加率が低くなる。その結果、図5のIDS2の波形に示すように、スイッチング素子211に流れる電流IDの最大値がピーク値Ipに達することなく、スイッチング素子211のオン期間がクロック発生器436で規定される最大オンデューティに達すると、クロック発生器436は、MAXDUTY信号を出力する。そして、SW制御回路228は、スイッチング素子211をターンオフさせる制御信号Vgを出力する。
この際、図2Bで説明した期間T3において、抵抗524に流れる電流IR524の値は、電源入力電圧Vinと抵抗値R524とによって、IR524=Vin/R524で決定される値となる。下限基準電圧IDLの値は、予め「IR524>IDLに相当する電流値」となるように設定されている。すなわち、下限基準値は、LED光源部121に含まれる少なくとも1つの発光ダイオードがオープンである場合に、抵抗524に流れる電流の電流値以下の値に設定しておく。また、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、予めVsn>IDLとなるように設定されている。
この結果、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。また、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路429に出力される。このため、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させる。
カウント回路429は、ピーク電流検出回路227がピーク電流検出信号ILIMITを出力すると、カウント回数をリセットする。カウント回数は、スイッチング素子211のオン期間が最大オンデューティであるときにのみ増加する。
そして、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、カウント回路429は、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。すなわち、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をラッチ停止させる。
下限基準電圧IDLは、予め内部で設定された固定の値でもよいし、外部からユーザーによって自由に調整が可能な構成にしてもよい。また、ユーザーは、設定されたIDLの値とLED光源部121に接続する発光ダイオードの接続数に応じて、すなわち、VF_LEDの値に応じて抵抗524の値を「IDLに相当する電流値<VF_LED/R524」の範囲になるように調整することで、図2Bの期間T2において、誤ってLED光源部121がオープンであると判定されることはない。
次に、スイッチング素子211がオンしている期間中のある期間だけにスパイク電流が流れる場合について説明する。この場合のスイッチング素子211に流れる電流及び制御回路ブロック420の信号波形は、図5のIDS3と同様な波形となる。この場合も、図2Bで説明した期間T2では、下限基準電圧IDLの値と抵抗524に流れる電流の最大値は、「IDLに相当する電流値>IRP524(すなわち、電流の最大値)」であるため、カウント回路429のカウント回数が増加することはない。
さらに、図2Bで説明した期間T3において、スイッチング素子211に流れるスパイク電流によって検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLの関係がVsn>IDLとなると、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。スイッチング素子211のオン期間中に検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係がVsn<IDLになってもフリップフロップ回路435の出力信号に変化はない。このため、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路429に出力されると、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させることが可能となる。
次に、図6Bに示す直列接続ループ回路520bは、LED光源部121と、チョークコイル122と、ダイオード123と、平滑用コンデンサ525とを備える。図6Bに示すように、LED光源部121と並列に平滑用コンデンサ525が接続されている。
この場合、図2Bで説明した期間T2のように、入力電圧Vinが出力電圧VF_LEDよりも低い期間にはLED光源部121には電流が流れない。しかし、平滑用コンデンサ525には微小な電流が流れる。この場合も期間T2において、平滑用コンデンサ525に流れる最大電流値をICP525とすると、下限基準電圧IDLの値は予め、「IDLに相当する電流値>ICP525」となるように設定することによって、期間T2にスイッチング素子211に下限基準電圧IDLに相当する電流が流れることはない。
また、LED光源部121がオープンになった際には、図2Bで説明した期間T3において、平滑用コンデンサ525に流れる電流をIC525とすると、下限基準電圧IDLの値は、予め「IC525>IDLに相当する電流値」となるように設定する。すなわち、下限基準値は、LED光源部121に含まれる少なくとも1つの発光ダイオードがオープンである場合に、平滑用コンデンサ525に流れる電流の電流値以下の値に設定しておく。また、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、予めVsn>IDLとなるように設定されている。
この結果、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。また、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路429に出力される。このため、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させる。
カウント回路429は、ピーク電流検出回路227がピーク電流検出信号ILIMITを出力すると、カウント回数をリセットする。カウント回数は、スイッチング素子211のオン期間が最大オンデューティであるときにのみ増加する。そして、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、カウント回路429は、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。すなわち、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をラッチ停止させる。
スイッチング素子211がオンしている期間中のある期間だけにスパイク電流が流れる場合についても、図6Aの場合と同様の動作によって正確にLED光源部121のオープンを検出することができる。
次に、図6Cに示す直列接続ループ回路520cは、LED光源部121と、チョークコイル122と、ダイオード123と、抵抗524と、平滑用コンデンサ525とを備える。図6Cに示すように、直列接続された平滑用コンデンサ525と抵抗524とが、LED光源部121に並列に接続されている。
この場合、LED光源部121がオープンになると、平滑用コンデンサ525と抵抗524とに電流が流れる。また、流れる電流値は、抵抗524の抵抗値R524によって制限される。このため、図2Bで説明した期間T2のように、入力電圧Vinが出力電圧VF_LEDよりも低い期間に流れる電流の最大値は、IRP524で決定される。
よって、図6Aの場合と同様に、IR524=VF_LED/R524で決定され、下限基準電圧IDLの値は予め、「IDLに相当する電流値>IRP524」となるように設定されている。このため、期間T2にスイッチング素子211に下限基準電圧IDLに相当する電流が流れることはない。
また、LED光源部121がオープンになった場合は、図2Bで説明した期間T3において、抵抗524に流れる電流IR524の値は、入力電圧Vinと抵抗値R524とによって、IR524=Vin/R524で決定される値となる。下限基準電圧IDLの値は、予め「IR524に相当する電流値>IDL」となるように設定されている。すなわち、下限基準値は、LED光源部121に含まれる少なくとも1つの発光ダイオードがオープンである場合に、抵抗524及び平滑用コンデンサ525に流れる電流の電流値以下の値に設定しておく。また、制御回路ブロック420内部の検出電圧Vsnと下限基準電圧IDLとの関係は、予めVsn>IDLとなるように設定されている。
この結果、コンパレータ433からの出力信号によってフリップフロップ回路435はセットされ、出力信号をカウント回路429に出力する。また、クロック発生器436からMAXDUTY信号がカウント回路429に出力される。このため、カウント回路429は、カウント回数を1つ増加させる。
カウント回路429は、ピーク電流検出回路227がピーク電流検出信号ILIMITを出力すると、カウント回数をリセットする。カウント回数は、スイッチング素子211のオン期間が最大オンデューティであるときにのみ増加する。
そして、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、カウント回路429は、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持する。すなわち、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211をラッチ停止させる。
LED光源部121に流れる電流波形を平滑するために平滑用コンデンサ525を接続する場合は、平滑用コンデンサ525と直列に抵抗524を接続することによって、ユーザーは設定されたIDLの値と、LED光源部121に接続する発光ダイオードの接続数とに応じて、LED光源部121の誤検出を容易に防止することができる。すなわち、VF_LEDの値に応じて抵抗524の値を「IDLに相当する電流値<VF_LED/R524」の範囲になるように調整することで、図2Bの期間T2において、誤ってLED光源部121がオープンであると判定されないように、容易に調整することが可能である。
また、スイッチング素子211がオンしている期間中のある期間だけにスパイク電流が流れる場合についても、図6Aの場合と同様の動作によって正確にLED光源部121のオープンを検出することができる。
このように構成された本発明の実施の形態3に係る発光ダイオード駆動装置は、LED光源部121がオープンになっても並列接続された部品に電流が流れるが、下限判定回路の一例であるコンパレータ433によって検出可能であるため、LEDオープンの検出精度が向上する。
(実施の形態4)
続いて、本発明の実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置について説明する。本発明の実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置は、カウント回数が所定の判定基準値以上である場合に、異常判定信号を出力する異常処理回路を備えることを特徴とする。
図7は、本発明の実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置600の一例を示す回路図である。実施の形態4は、実施の形態2と比較して、新たに異常処理回路650を備える点と、電源部110の代わりに電源部610を備え、スイッチング駆動回路400の代わりにスイッチング駆動回路700を備える点が異なっている。
スイッチング駆動回路700は、新たに、外部接続端子OPを有し、カウント回路429から出力されたopen信号を、外部接続端子OPを介して異常処理回路650に出力する。
異常処理回路650は、カウント回路429によって計測された回数が判定基準値以上である場合に、異常であることを示す異常判定信号を出力する。具体的には、異常処理回路650は、外部接続端子OPを介してopen信号が入力された場合に、異常判定信号を、電源部610が備えるスイッチ614に出力する。
電源部610は、新たにスイッチ614を備える。スイッチ614は、整流回路112と直列接続ループ回路120との間に直列に接続され、入力電圧VinをLED光源部121及びチョークコイル122に印加するか否かを決定する。具体的には、スイッチ614は、異常処理回路650から異常判定信号が入力された場合に、ターンオフされ、入力電圧Vinの供給を停止する。
実施の形態4における動作の説明を、図7を用いて、実施の形態2と異なる点について説明する。図7において、カウント回路429は、カウント回数が所定の判定基準値以上となると、負荷であるLED光源部121がオープンであると判断して、open信号をSW制御回路228に出力する。さらに、open信号は、外部接続端子OPを介して、異常処理回路650にも出力される。
異常処理回路650は、open信号が入力されると、異常判定信号を出力することで、スイッチ614をターンオフして、入力電圧VinがLED光源部121側に供給されないようにする。この結果、周辺部品やスイッチング素子に過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、SW制御回路228は、open信号が入力されると、スイッチング素子211をターンオフさせ、かつ、スイッチング動作を停止した状態を保持してもよい。負荷がオープンであると検出すると、スイッチング素子211を停止させ、さらに入力電圧が印加されないようにすることで、安全性をより高めることが可能となる。
また、外部接続端子OP端子から出力されるopen信号は、発光ダイオード駆動装置とは異なる別の駆動装置に信号を伝達する構成としてもよい。つまり、異常処理回路650は、LED光源部121が異常であることをユーザーに知らせるために、異常判定信号を外部の装置に出力してもよい。
例えば、open信号を別の装置に伝達して異常が発生していることを第三者に表示する構成としてもよい。具体的には、異常処理回路650は、外部の表示部に異常判定信号を出力することで、LED光源部121がオープンであることを表示部に表示させることができる。あるいは、異常処理回路650は、外部の出音部に異常判定信号を出力することで、アラーム音などによって、ユーザーにLED光源部121がオープンであることを知らせることもできる。
このように構成された本発明の実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置600は、LEDのオープンを検出した際に、異常判定信号を出力する。このため、この出力信号を利用して入力電圧の供給を停止したり、LED光源がオープンであることを周辺装置に伝達したり、アラームを鳴らし、LED光源部の異常を使用者に知らせることができる。
以上、本発明に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、SW制御回路228は、異常処理用の第2動作モードとして、スイッチング素子211の駆動と停止とを一定の間隔で繰り返すタイマー間欠動作を行ってもよい。これによれば、LEDのオープンを検出した際に、スイッチング動作によるエネルギー出力を低下させる動作となるため、周辺部品又はスイッチング素子211に過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、下限基準値との比較(下限判定)を行わなくてもよい。すなわち、上限判定回路によってスイッチング素子211に流れる電流の電流値が上限基準値以下であると判定された回数が、所定の判定基準値以上である場合に、カウント回路229又は429は、open信号を出力してもよい。そして、SW制御回路228は、スイッチング素子211に流れる電流が上限基準値以下であることが、継続して複数回検出された場合に、異常処理用の第2動作モードを実行する。これにより、LED光源部121がオープンであることを検出することができる。
また、上限基準値との比較(上限判定)及び下限基準値との比較(下限判定)を同時に行ってもよい。上限判定と下限判定とを同時に行うことで、いずれかの判定結果を一時的に保持するための回路(具体的には、フリップフロップ回路435)を必要としないので、判定に必要な回路構成を簡略化することができる。
本発明に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置は、発光ダイオードを使用した装置及び機器全般に利用可能であり、例えば、LED電球、又は、LED照明機器として有用である。
11、100、300、600 発光ダイオード駆動装置
12 点灯回路部
13 電流検出用抵抗
14 インダクタンス素子
15、123 ダイオード
17 駆動制御回路
16、211 スイッチング素子
18、121 LED光源部
18a LED
19 電圧検出回路部
20 キャパシタンス素子
110、610 電源部
111 交流電源
112 整流回路
113、525 平滑用コンデンサ
120、520a、520b、520c 直列接続ループ回路
122 チョークコイル
130 コンデンサ
140、221、524 抵抗
200、400、700 スイッチング駆動回路
210 スイッチング素子ブロック
212 電流検出用スイッチング素子
220、420 制御回路ブロック
222 接合型FET
223 レギュレータ回路
224 入力電圧検出回路
225 起動/停止回路
226 電流調整回路
227 ピーク電流検出回路
228 SW制御回路
229、429 カウント回路
230 電流判定回路
231 積分回路
232、233、433 コンパレータ
234 AND回路
435 フリップフロップ回路
436 クロック発生器
614 スイッチ
650 異常処理回路

Claims (20)

  1. 1個以上の発光ダイオードを駆動する降圧チョッパ型の発光ダイオード駆動装置であって、
    前記1個以上の発光ダイオードを有するLED光源部、前記LED光源部に直列に接続されたチョークコイル、及び、前記チョークコイルに生じる逆起電力を前記LED光源部に供給するためのダイオードを有する直列接続ループ回路と、
    前記直列接続ループ回路に接続され、前記LED光源部及び前記チョークコイルに入力電圧を供給するための電源部と、
    前記直列接続ループ回路に接続され、前記LED光源部に流れる電流を定電流制御するためのスイッチング駆動回路とを備え、
    前記スイッチング駆動回路は、
    スイッチング素子ブロックと、制御回路ブロックとを含み、
    前記スイッチング素子ブロックは、
    前記直列接続ループ回路に直列に接続され、前記電源部によって供給される入力電圧を断続的に前記LED光源部及び前記チョークコイルへ供給するスイッチング素子を有し、
    前記制御回路ブロックは、
    第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを制御するSW制御回路と、
    前記スイッチング素子がターンオフする際に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め定められた上限基準値以下であるか否かを判定する上限判定回路と、
    前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め定められた下限基準値以上であるか否かを判定する下限判定回路と、
    前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が、前記上限判定回路によって前記上限基準値以下であると判定され、かつ、前記下限判定回路によって前記下限基準値以上であると判定された回数を計測するカウント回路とを有し、
    前記SW制御回路は、
    前記カウント回路によって計測された回数が予め定められた判定基準値以上である場合に、異常処理用の第2動作モードにおいて、前記第1動作モードとは異なる方式で前記スイッチング素子の制御を行う
    発光ダイオード駆動装置。
  2. 前記制御回路ブロックは、さらに、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値を検出する電流検出回路を有し、
    前記上限判定回路は、前記電流検出回路によって検出された電流値が、前記上限基準値以下であるか否かを判定し、
    前記下限判定回路は、前記電流検出回路によって検出された電流値が、前記下限基準値以上であるか否かを判定する
    請求項1記載の発光ダイオード駆動装置。
  3. 前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子を予め設定された周期でオフからオンに切り替え、
    前記上限判定回路は、
    前記周期内における前記スイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大デューティ期間を設定し、前記スイッチング素子がオンしている期間が前記最大デューティ期間に達した場合に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が前記上限基準値以下であると判定する最大デューティ検出回路を有する
    請求項1記載の発光ダイオード駆動装置。
  4. 前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記スイッチング素子がターンオフされてから予め設定された期間後に、前記スイッチング素子をターンオンし、
    前記上限判定回路は、
    前記スイッチング素子がオンしている期間の最大値である最大オン期間を設定し、前記スイッチング素子がオンしている期間が前記最大オン期間に達した場合に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が前記上限基準値以下であると判定する最大オン期間検出回路を有する
    請求項1記載の発光ダイオード駆動装置。
  5. 前記制御回路ブロックは、さらに、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が予め設定されたピーク値になった場合に、ピーク電流検出信号を出力するピーク電流検出回路を有し、
    前記SW制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記ピーク電流検出信号が入力された場合に、前記スイッチング素子をターンオフさせ、
    前記上限基準値は、前記ピーク値以下の値である
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  6. 前記制御回路ブロックは、さらに、外部から入力される値に応じて、前記ピーク値を動的に変更する電流調整回路を有する
    請求項5記載の発光ダイオード駆動装置。
  7. 前記電流調整回路は、さらに、前記ピーク値の変更に伴って、前記上限基準値を変更する
    請求項6記載の発光ダイオード駆動装置。
  8. 前記電源部は、
    交流電圧を生成する交流電源と、
    前記交流電圧を整流することで、脈流電圧である前記入力電圧を生成する整流回路とを有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  9. 前記制御回路ブロックは、さらに、
    前記入力電圧が予め定められた設定電圧以上であるか否かを判定する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧が前記設定電圧以上である場合、前記SW制御回路に前記第1動作モードにおける前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを起動させ、前記入力電圧が前記設定電圧未満の場合、前記SW制御回路に前記第1動作モードにおける前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えを停止させる起動/停止回路とを有する
    請求項8記載の発光ダイオード駆動装置。
  10. 前記直列接続ループ回路は、さらに、前記LED光源部に並列接続された抵抗を有し、
    前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記抵抗に流れる電流の電流値以下の値である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  11. 前記直列接続ループ回路は、さらに、前記LED光源部に並列接続されたコンデンサを有し、
    前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記コンデンサに流れる電流の電流値以下の値である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  12. 前記直列接続ループ回路は、さらに、
    前記LED光源部に並列接続された抵抗と、
    前記抵抗に直列接続され、前記LED光源部に並列接続されたコンデンサとを有し、
    前記下限基準値は、少なくとも1つの前記発光ダイオードがオープンである場合に前記抵抗及び前記コンデンサに流れる電流の電流値以下の値である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  13. 前記下限判定回路は、前記スイッチング素子がターンオンされる度に、判定結果をリセットする
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  14. 前記下限判定回路は、前記スイッチング素子がターンオンしてからターンオフするまでの期間に、前記スイッチング素子に流れる電流の電流値が、前記下限基準値以上であるか否かを判定する
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  15. 前記カウント回路は、計測した回数が、前記スイッチング素子がターンオフするタイミングと同期して増加しない場合、当該回数をリセットする
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  16. 前記カウント回路は、前記スイッチング素子のオン及びオフの切り替えが停止された場合に、計測した回数をリセットする
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  17. 前記SW制御回路は、前記第2動作モードとして、前記スイッチング素子をラッチ停止させる
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  18. 前記SW制御回路は、前記第2動作モードとして、一定の間隔で前記スイッチング素子の駆動と停止とを繰り返すタイマー間欠動作を行う
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  19. 前記発光ダイオード駆動装置は、さらに、前記カウント回路によって計測された回数が前記判定基準値以上である場合に、異常であることを示す異常判定信号を出力する異常処理回路を有する
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  20. 発光ダイオードを駆動するための半導体装置であって、
    請求項1〜19のいずれか1項に記載の前記スイッチング素子ブロックと前記制御回路ブロックとを備え、
    前記スイッチング素子ブロックと前記制御回路ブロックとは、同一の半導体基板上に形成されている、又は、同一のパッケージに組み込まれている
    半導体装置。
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