JP2012022813A - 電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法 - Google Patents

電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐熱層が形成されているセパレータを好適に軸芯に巻きつけて電極捲回体とすることのできる電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法を提供すること。
【解決手段】 電極捲回装置2000は,押圧ローラ2100を有している。押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧しつつ,軸芯101の外周縁に沿って移動することができるようになっている。押圧ローラ2100は,矢印I1の向きに移動してセパレータS,Tを軸芯101に押圧する。次に,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧した状態で,矢印I2の向きに移動して,セパレータS,Tを軸芯101に巻きつける。その巻きつけの後,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧した状態を解除するとともに,矢印I3の向きに移動する。
【選択図】図6

Description

本発明は,電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法に関する。さらに詳細には,正極板および負極板を好適に捲回することのできる電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法に関するものである。
電池は,携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器,ハイブリッド車両や電気自動車等の車両など,多岐にわたる分野で利用されている。このような電池は,正極板と負極板と電解質とを備えるものである。また,正極板と負極板とを絶縁するために,これらの間にセパレータを設けることが一般的である。そしてこのような電池のうちには,正極板と負極板との間にセパレータを挟んで捲回した捲回電極体を備える捲回電極体電池がある。
ところで,このような電池を使用し続けると,電池の内部の温度が上昇することがある。特に,電池の内部で内部短絡が生じると,その電池は過熱する。安全対策がとられていなければ,可燃性の材料に引火して発火するおそれもある。そのため,特許文献1には,高温になるとその一部が溶融して孔を塞ぐような多孔性フィルムをセパレータとして用いた電池が開示されている(特許文献1の段落[0017]―[0018]等参照)。孔が塞がれると,セパレータのイオン透過性は低下する。これにより,電池内部の反応が抑制され,過熱を未然に防ぐこととしている。
その他の安全対策として,高温になることを防止するための耐熱層(HRL層:Heat Resistance Layer)が電極体に設けられることがある。例えば特許文献2には,耐熱層を備える電池が開示されている(特許文献2の段落[0025]−[0031],[0045]等参照)。このような耐熱層は,電池の過熱や発火の防止効果を高めるためのものである。この耐熱層の原材料として,アルミナ等の粉末が用いられる。この耐熱層は,電極板(正極板および負極板)もしくはセパレータに形成してもよい。
一方,特許文献3には,セパレータの長手方向の先端部分を軸芯に熱溶着する技術が開示されている(特許文献3の段落[0022]および図2等参照)。これにより,セパレータと軸芯とが互いに固定され,好適に捲回を行うことができるとしている。特許文献4には,粘着テープを用いてセパレータを軸芯に固定する技術が開示されている(特許文献4の図2等参照)。特許文献5には,セパレータを巻芯に形成したスリットに挟み込むことにより,セパレータを巻芯に巻きつける技術が開示されている。
特開2006−164761号公報 特開平7−220759号公報 特開2009−224038号公報 特開2001−229970号公報 特開平11−265726号公報
ところで,耐熱層を形成されたセパレータを軸芯に巻きつけて捲回することは困難である。耐熱層がセパレータの両面に形成されていると,アルミナ等の粉末がセパレータの軸芯への固定の障害となるからである。特許文献3に記載の熱溶着技術を用いる場合においても,軸芯とセパレータ本体との間には耐熱層が位置することとなる。セパレータ本体の溶融温度と耐熱層の溶融温度とは,一般に異なっている。したがって,熱溶着技術を用いたとしても,軸芯とセパレータとを固定することは困難である。
また,特許文献4のように粘着テープを用いた場合,耐熱層がセパレータから剥離してしまうおそれがある。耐熱層とセパレータとの間の剥離強度が小さいためである。また,特許文献5に記載の技術のように,軸芯に設けられたスリットにセパレータを挟み込む方式では,工程が複雑で時間がかかる。すなわちサイクルタイムのロスが大きい。また,軸芯の加工も別途必要である。なお,特許文献1および特許文献2には,セパレータを軸芯に固定する具体的な方法は記載されていない。
本発明は,前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,耐熱層が形成されているセパレータを好適に軸芯に巻きつけて電極捲回体とすることのできる電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の電極捲回装置は,軸芯が取り付けられるとともに,軸芯を回転させるための捲回部と,正極板を巻き出して軸芯に正極板を供給する正極板巻き出し部と,負極板を巻き出して軸芯に負極板を供給する負極板巻き出し部と,セパレータを巻き出して軸芯にセパレータを供給するセパレータ巻き出し部とを有するものである。そして,セパレータを軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,1以上の押圧ローラを有し,押圧ローラの少なくとも1つ(第1の押圧ローラ)は,セパレータを軸芯に押圧しつつ,軸芯の外周縁上に沿って軸芯の回転方向と同じ向きに移動する押圧移動の可能なものである。かかる電極捲回装置は,捲回を開始するに際して,セパレータを軸芯に好適に巻きつけることができる。少なくとも片面に耐熱層が形成されたセパレータであっても,問題なく捲回を行うことができる。
上記に記載の電極捲回装置であって,セパレータを軸芯に押圧する状態とその押圧を解除した状態とをとる,第2の押圧ローラを有し,第2の押圧ローラは,セパレータを軸芯に押圧しつつ,軸芯の外周縁上に沿って軸芯の回転方向の反対向きに移動する押圧移動の可能なものであり,第2の押圧ローラの押圧移動の開始は,第1の押圧ローラの押圧移動の開始より遅いとよい。より確実に,セパレータを軸芯に巻きつけることができるからである。
上記に記載の電極捲回装置であって,第1の押圧ローラは,軸芯の真下方向と第1の押圧ローラとのなす角における真下方向から第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,軸芯の真下方向と第2の押圧ローラとのなす角における真下方向から第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,θ1≧θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
を満たし,θ1<θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ2 − θ1 ≦ 30°
を満たす位置にあるときに,第2の押圧ローラが押圧移動を開始し,第2の押圧ローラは,軸芯の真下方向と第1の押圧ローラとのなす角における真下方向から第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,軸芯の真下方向と第2の押圧ローラとのなす角における真下方向から第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,θ1≧θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
を満たし,θ1<θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ2 − θ1 ≦ 30°
を満たす位置にあるときに,第1の押圧ローラがセパレータの軸芯への押圧を解除するものであるとなおよい。より確実に,セパレータを軸芯に巻きつけることができるからである。
上記に記載の電極捲回装置であって,セパレータに静電気を付与する静電気付与装置を有し,静電気付与装置は,セパレータ巻き出し部から捲回部までの間に配置されているとなおよい。捲回の巻き始めにおいて,シワが発生しにくいからである。
上記に記載の電極捲回装置であって,捲回部に取り付けられている軸芯に静電気を付与する静電気付与装置を有していてもよい。捲回の巻き始めにおいて,シワが発生しにくいことに変わりないからである。
上記に記載の電極捲回装置であって,押圧ローラによるセパレータを軸芯に押圧する押圧力Xとして,押圧下限閾値以上であって押圧上限閾値以下の値を用い,セパレータにかける張力Yとして,張力下限閾値以上であって張力上限閾値以下の値を用い,張力Yと押圧力Xとが次式
Y≦(0.19/9)・X+(0.33/9)
を満たす条件で捲回を行うものであるとなおよい。巻きズレや軸芯の変形が起こりにくいからである。また,セパレータが伸びてしまったり,軸芯から抜けてしまうおそれがほとんどないからである。
上記に記載の電極捲回装置であって,押圧下限閾値が3Nであり,押圧上限閾値が20Nであり,張力下限閾値が0.1Nであり,張力上限閾値が0.3Nであるとよい。セパレータを軸芯に好適に巻きつけることができることに変わりないからである。
また,本発明に係る電池の製造方法は,正極芯材の少なくとも片側の面に正極合材層が形成された正極板と,負極芯材の少なくとも片側の面に負極合材層が形成された負極板と,少なくとも片側の面に耐熱層の形成されたセパレータとを,正極板と負極板との間にセパレータを挟んだ状態で軸芯を中心に捲回して捲回電極体とする捲回電極体作成工程と,捲回電極体を電池容器の内部に挿入するとともに,電池容器の内部に電解液を注入した後に封止して電池とする電池組立工程とを有する。そして,捲回電極体作成工程では,セパレータを軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,1以上の押圧ローラを用い,押圧ローラの少なくとも1つ(第1の押圧ローラ)を,セパレータを軸芯に押圧しつつ,軸芯の外周縁上に沿って軸芯の回転方向と同じ向きに移動する押圧移動させた後に,押圧ローラによるセパレータの軸芯への押圧を解除することにより,セパレータを1周分以上軸芯に巻きつけ,その後に,セパレータの間に,正極板と負極板とを供給して,捲回電極体とする。かかる電池の製造方法では,捲回を開始するに際して,セパレータを軸芯に好適に巻きつけることができる。少なくとも片面に耐熱層が形成されたセパレータについて,問題なく捲回を行うことができる。
上記に記載の電池の製造方法であって,捲回電極体作成工程では,セパレータを軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,第2の押圧ローラを用い,第1の押圧ローラの押圧移動の開始の後に,第2の押圧ローラを,セパレータを軸芯に押圧しつつ,軸芯の外周縁上に沿って軸芯の回転方向の反対向きに移動する押圧移動させ,第2の押圧ローラの押圧移動の途中で,第1の押圧ローラによるセパレータの軸芯への押圧を解除するとよい。より確実に,セパレータを軸芯に巻きつけることができるからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,捲回電極体作成工程では,第1の押圧ローラは,軸芯の真下方向と第1の押圧ローラとのなす角における真下方向から第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,軸芯の真下方向と第2の押圧ローラとのなす角における真下方向から第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,θ1≧θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
を満たし,θ1<θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ2 − θ1 ≦ 30°
を満たす位置にあるときに,第2の押圧ローラが押圧移動を開始し,第2の押圧ローラは,軸芯の真下方向と第1の押圧ローラとのなす角における真下方向から第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,軸芯の真下方向と第2の押圧ローラとのなす角における真下方向から第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,θ1≧θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
を満たし,θ1<θ2のとき,次式
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ2 − θ1 ≦ 30°
を満たす位置にあるときに,第1の押圧ローラがセパレータの軸芯への押圧を解除するとなおよい。より確実に,セパレータを軸芯に巻きつけることができるからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,セパレータを軸芯に巻きつける前に,セパレータまたは軸芯に静電気を付与するとなおよい。捲回の巻き始めにおいて,シワが発生しにくいからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,押圧ローラによるセパレータを軸芯に押圧する押圧力Xとして,押圧下限閾値以上であって押圧上限閾値以下の値を用い,セパレータにかける張力Yとして,張力下限閾値以上であって張力上限閾値以下の値を用い,張力Yと押圧力Xとが次式
Y≦(0.19/9)・X+(0.33/9)
を満たす条件で捲回を行うとなおよい。巻きズレや軸芯の変形が起こりにくいからである。また,セパレータが伸びてしまったり,軸芯から抜けてしまうおそれがほとんどないからである。
上記に記載の電池の製造方法であって,押圧下限閾値が3Nであり,押圧上限閾値が20Nであり,張力下限閾値が0.1Nであり,張力上限閾値が0.3Nであるとよい。セパレータを軸芯に好適に巻きつけることができることに変わりないからである。
本発明によれば,耐熱層が形成されているセパレータを好適に軸芯に巻きつけて電極捲回体とすることのできる電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法が提供されている。
実施形態に係る電池の構造を説明するための断面図である。 実施形態に係る電池の捲回電極体を説明するための斜視図である。 実施形態に係る電池における捲回電極体の捲回構造を説明するための展開図である。 実施形態に係る電池の正極板(負極板)の構造を示す斜視断面図である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の構造を説明するための概略構成図である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の押圧ローラの動作を説明するための図である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の各部の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その1)である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その2)である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その3)である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その4)である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その5)である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置における押圧ローラの押さえ荷重とセパレータの張力との関係を示すグラフである。 実施形態に係る電池の製造方法に用いられる塗工乾燥装置を説明するための概略構成図である。 実施形態に係る電池の製造方法において両面に塗工層が形成された負極板を示す斜視断面図である。 第1の実施形態に係る電極捲回装置においてセパレータが自己拘束されるまでの時間を従来の電極捲回装置のものと比較したグラフである。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の構造を説明するための概略構成図である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の押圧ローラの動作を説明するための図である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の各部の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その1)である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その2)である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その3)である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その4)である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置の軸芯周辺の状態を説明するための図(その5)である。 第2の実施形態に係る電極捲回装置における2つの押圧ローラの位置を説明するための図である。 第2の実施形態に係る別の電極捲回装置を説明するための概略構成図である。 第3の実施形態に係る電極捲回装置の構造を説明するための概略構成図である。 第3の実施形態に係る電極捲回装置の各部の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電極捲回装置および捲回電極体電池の製造方法について,本発明を具体化したものである。その具体例として,リチウムイオン二次電池を挙げて説明する。
(第1の実施形態)
1.捲回電極体電池の構造
本実施の形態に係るバッテリは,円筒型のリチウムイオン二次電池である。図1に,本形態のバッテリ10の断面図を示す。バッテリ10は,図1に示すように,電池容器11および蓋12からなる電池ケースにより密閉されたものである。バッテリ10には,捲回電極体100と,正極集電板110と,負極集電板120とが内蔵されている。また,電池容器11の内部には電解液が注入されている。
捲回電極体100は,電解液中で充放電を繰り返し,発電に直接寄与するものである。正極集電板110は,後述する捲回電極体100の正極芯材と接続された正極集電体である。その材質は,アルミニウムである。負極集電板120は,後述する捲回電極体100の負極芯材と接続された負極集電体である。その材質は,銅である。
本形態に係る捲回電極体電池の捲回電極体100を図2に示す。捲回電極体100は,図2に示すように,軸芯101の回りに正極Pと負極Nとを,これらの間にセパレータS,Tを挟んだ状態で捲回されたものである。軸芯101は,捲回電極体100を捲回する際に中心となる部材である。その形状は円筒形状である。軸芯101の外径は,3〜20mm程度である。ただし,これ以外の外径のものを用いてもよい。その材質として,ポリフェニレンサルファイド(PPS)等が挙げられる。なお,図2には,後述する正極非塗工部P2および負極非塗工部N2が表れている。
セパレータS,Tは,ポリエチレンやポリプロピレン等の多孔性フィルムである。セパレータS,Tの厚みは,10〜50μm程度である。セパレータS,Tの両面には耐熱層(HRL層:Heat Resistance Layer)が形成されている。耐熱層は,アルミナやシリカなどを含有する層である。耐熱層の厚みは,2〜15μm程度である。ここで,セパレータSとセパレータTとは同じ材質のものである。上記の捲回順の理解のために符号をS,Tとして区別しただけである。
電池容器11の内部に注入された電解液は,有機溶媒に電解質を溶解させたものである。有機溶媒として例えば,プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC),ジメチルカーボネート(DMC),エチルメチルカーボネート(EMC)等のエステル系溶媒や,エステル系溶媒にγ−ブチラクトン(γ−BL),ジエトキシエタン(DEE)等のエーテル系溶媒等を配合した有機溶媒が挙げられる。また,電解質である塩として,過塩素酸リチウム(LiClO)やホウフッ化リチウム(LiBF),六フッ化リン酸リチウム(LiPF)などのリチウム塩を用いることができる。
図3は,捲回電極体100の捲回構造を示す展開図である。捲回電極体100は,図3に示すように,内側から正極板P,セパレータS,負極板N,セパレータTの順に積み重ねた状態で捲回されたものである。
正極板は,正極芯材であるアルミ箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な正極活物質を含む合材を塗布したものである。正極活物質として,ニッケル酸リチウム(LiNiO),マンガン酸リチウム(LiMnO),コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物などが用いられる。負極板は,負極芯材である銅箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む合材を塗布したものである。負極活物質として,非晶質炭素,難黒鉛化炭素,易黒鉛化炭素,黒鉛等の炭素系物質が用いられる。
図3に示すように正極板Pには,正極塗工部P1と,正極非塗工部P2とがある。正極塗工部P1は,正極芯材に正極活物質等を塗工した箇所である。正極非塗工部P2は,正極芯材に正極活物質等を塗工していない箇所である。負極板Nには,負極塗工部N1と,負極非塗工部N2とがある。負極塗工部N1は,負極芯材に負極活物質等を塗工した箇所である。負極非塗工部N2は,負極芯材に負極活物質等を塗工していない箇所である。
図3中の矢印Aは,正極板P,負極板N,セパレータS,Tの幅方向(図2でいえば縦方向)を示している。図3中の矢印Bは,正極板P,負極板N,セパレータS,Tの長手方向(図2の捲回電極体100の周方向)を示している。
図4は,正極板P(もしくは負極板N)の斜視断面図である。図4中の括弧外の各符号は,正極の場合の各部を,括弧内の各符号は,負極の場合の各部を示している。図4中の矢印Aが示す方向は,図3中の矢印Aが示す方向と同じである。すなわち,正極板Pの幅方向である。図4中の矢印Bが示す方向は,図3中の矢印Bが示す方向と同じである。すなわち,正極板Pの長手方向である。
図4に示すように,正極板Pは,帯状の正極芯材PBの両面の一部に正極合材層PAが形成されたものである。図4中左側には,正極板Pの正極非塗工部P2が幅方向に突出している。正極非塗工部P2は,帯状に形成されている。正極非塗工部P2は,正極芯材PBの両面ともに正極活物質が塗布されていない領域である。したがって正極非塗工部P2では,正極芯材PBがむき出したままの状態にある。一方,図4中右側には,正極非塗工部P2に対応するような突出部はない。正極塗工部P1では,正極芯材PBの両面に一様の厚みで正極合材層PAが形成されている。
負極板Nは,図4の括弧内に示したように,帯状の負極芯材NBの両面の一部に負極合材層NAが形成されたものである。また,正極と同様に,負極塗工部N1および負極非塗工部N2がある。ただし,図3に示したように,捲回時には,正極非塗工部P2と負極非塗工部N2とは,反対側に突出した状態で捲回されることとなる。
2.電極捲回装置
2−1.電極捲回装置の構成
本形態の電極捲回装置2000を図5に示す。電極捲回装置2000は,図5に示すように,破線で描かれた正極板Pおよび負極板NおよびセパレータS,Tを捲回して,破線で描かれた捲回電極体100とするための装置である。その際の捲回の中心となる部材が軸芯101である。
図5には,電極捲回装置2000の各部が実線で,捲回に供される各部材が破線で描かれている。電極捲回装置2000は,図5に示すように,正極板巻き出し部2001と,負極板巻き出し部2002と,セパレータ巻き出し部2003,2004と,捲回部2005a,2005b,2005cと,駆動部2006と,正極板用カッター2011と,負極板用カッター2012と,セパレータ用カッター2013と,正極板供給部2021と,負極板供給部2022と,押圧ローラ2100とを有している。
捲回部2005a,2005b,2005cは,軸芯101を取り付けるための軸芯取付部である。また,取り付けられた軸芯101を回転させるためのものである。捲回部2005aは,図5の矢印Dの向きに回転することができるようになっている。この回転駆動の役割を担うのが,駆動部2006である。駆動部2006として,例えばサーボモータを用いることができる。
捲回部2005a,2005b,2005cは,図5の中心Oを中心として,矢印Cに示すように回転することができるようになっている。これにより,互いにその位置を交換することができるようになっている。つまり,中心Oを中心として120°回転することにより,捲回部2005aは捲回部2005bの位置に移動する。そして,捲回部2005bは捲回部2005cの位置に移動し,捲回部2005cは捲回部2005aの位置に移動する。この回転駆動の役割を担うのも,駆動部2006である。
なお,捲回部2005aの位置では,正極板Pおよび負極板NおよびセパレータS,Tが捲回されて捲回電極体100が作成される。捲回部2005bの位置では,捲回の終了した捲回電極体100の軸芯101が捲回部2005bから取り外される。そして,捲回の終了した捲回電極体100が別の場所に搬送されるのである。捲回部2005cの位置では,軸芯101が捲回部2005cに取り付けられる。そして,新たな捲回に備えるのである。
正極板巻き出し部2001は,軸芯101に供給する正極板Pを巻き出すためのものである。負極板巻き出し部2002は,軸芯101に供給する負極板Nを巻き出すためのものである。セパレータ巻き出し部2003,2004は,それぞれ,軸芯101に供給するセパレータS,Tを巻き出すためのものである。
正極用カッター2011は,正極板Pを幅方向(図3や図4の矢印Aの方向)に切断するためのものである。負極用カッター2012は,負極板Nを幅方向(図3や図4の矢印Aの方向)に切断するためのものである。セパレータ用カッター2013は,セパレータS,Tを幅方向(図3の矢印Aの方向)に一度に切断するためのものである。正極板供給部2021は,正極板Pを軸芯101に供給するためのものである。負極板供給部2022は,負極板Nを軸芯101に供給するためのものである。
押圧ローラ2100は,捲回軸2005aに取り付けられた軸芯101にセパレータS,Tを巻きつけるためのフリーローラである。押圧ローラ2100の外径は,軸芯101の外径の1/6〜2/3程度であるとよい。ただし,必ずしもこの範囲に限るものではない。押圧ローラ2100は,中空ローラであっても中実ローラであってもよい。その材質として,ポリアセタール(POM)等が挙げられる。この押圧ローラ2100の動きの詳細については後述する。
電極捲回装置2000は,図3に示したように,内側から正極板P,セパレータS,負極板N,セパレータTの順番に積層されるように積み重ねて捲回する装置である。捲回部2005aが図5の矢印Dの向きに回転することにより,捲回電極体100が作成される。
2−2.押圧ローラの動き
続いて,押圧ローラ2100の動きについて説明する。押圧ローラ2100は,図6に示すように,セパレータS,Tを軸芯101に押圧するとともに,軸芯101の外周縁上に沿って移動可能なものである。この押圧ローラ2100が,セパレータS,Tを押圧しつつ移動すること(押圧移動)により,セパレータS,Tの先端部分SX,TXは軸芯101に巻きつけられる。
押圧ローラ2100は,図6の矢印I1の方向,すなわち捲回部2005aの回転中心に垂直な方向に移動することができるようになっている。これにより,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを押圧した状態をとることができる。
また,押圧ローラ2100は,図6の矢印I2の示す方向に動くことができるようになっている。この矢印I2の示す向きは,捲回軸2005aの回転中心を中心とする円周上に沿うような向きである。そして,捲回部2005aの回転方向(図5の矢印Dの示す方向)と同じ向きである。押圧ローラ2100は矢印I2の示す方向に移動している間,押圧ローラ2100はセパレータS,Tとの接触箇所を軸芯101に押圧した状態をとるようになっている。そのため押圧ローラ2100は,押圧ローラ2100自身が軸芯101に沿って巻き取られつつあるセパレータS,Tを押圧した状態で自転するとともに,押圧ローラ2100が軸芯101の回りを矢印I2の示す方向に移動するのである。
また,押圧ローラ2100は,図6の矢印I3の向き,すなわち捲回軸2005の回転中心に垂直な向きであって軸芯101から離れる向きに移動することができるようになっている。これにより,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを押圧した状態を解除することができるようになっている。このように,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧した状態と,その押圧を解除した状態とをとることができるようになっている。
3.捲回電極体の捲回方法
3−1.捲回電極体の捲回フロー
捲回電極体100の捲回方法について,図7のタイミングチャートおよび図8〜図12の模式図により説明する。図7には,セパレータ用カッター2013と,押圧ローラ2100の動作タイミングが表されている。図7の横軸は,時刻である。図7における押圧ローラ2100の「ON」は,軸芯101に対して相対的に移動していることを示している。一方,「OFF」は,軸芯101に対して相対的に移動していないことを示している。なお,図6における矢印I4の向きに押圧ローラ2100が移動するタイミングについては,図7のタイミングチャートでは省略している。
図8〜図12は,図7に示すうちのいずれかの時刻における押圧ローラ2100の位置を示すものである。図7に示した時刻(t0等)は,図19および図28と同じ時刻を示している。なお,図7において,時刻t3〜時刻t5は表示されていない。これらの時刻は第2の実施形態のところで説明する。
A)時刻t0〜時刻t2:
時刻t0における軸芯101周辺を図8に示す。時刻t0では,図8に示すように,捲回部2005aの位置に軸芯101が配置される。これは,図5の矢印Cの向きに捲回部2005a,2005b,2005cが回転することによりなされる。そのため時刻t0では,既に捲回された捲回電極体100が捲回部2005cの位置にある。ただし,セパレータS,Tはそれぞれ,セパレータ巻き出し部2003,2004から供給されるセパレータS,Tとつながったままである。
時刻t0の後,軸芯101に回転駆動をかける。その向きは,図8の矢印Eに示す向きである。また,押圧ローラ2100を図8の矢印I1の向きに移動させる。時刻t1では,図9に示す状態にある。このとき,押圧ローラ2100がセパレータS,Tを軸芯101に押圧している。時刻t1〜時刻t2にかけて,セパレータ用カッター2013がセパレータS,Tを幅方向(図3の矢印Aの方向)に切断する。図10は,時刻t2において,セパレータS,Tが切断された様子を示している。ここで,切断されたセパレータS,Tの先端部分SX,TXは,軸芯101から離れた状態にある。
B)時刻t2〜時刻t6
時刻t2の後,押圧ローラ2100は,図10の矢印I2に示す向きに移動する。この移動の速度は,およそ360°/秒程度である。この速度は,軸芯101が回転する速度よりやや速い。そして,押圧ローラ2100は,図11に示す位置まで移動する。時刻t2〜時刻t6の間,押圧ローラ2100は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧したままの状態である。
押圧ローラ2100の押圧箇所からはみだしているセパレータS,Tの長さ(図10参照)は,押圧ローラ2100の押圧箇所からはみだしているセパレータS,Tの長さ(図11参照)より短い。つまり,押圧ローラ2100が,軸芯101にセパレータS,Tを巻きつけることとなるのである。
C)時刻t6〜時刻t8
時刻t6の後,押圧ローラ2100を図12の矢印I3の向きに移動させる。これにより,押圧ローラ2100によるセパレータS,Tの軸芯101への押圧が解除される。この解除の後にも,セパレータS,Tは,軸芯101とともに回転する。既に,セパレータS,Tが軸芯101の回転にならって回転しているからである。図12は,時刻t8における軸芯101周辺を示す図である。したがって,図12に示す先端部分SX,TXは,図11に示した先端部分SX,TXの位置よりも軸芯101の回転下流側にある。
この後,セパレータS,Tの先端部分SX,TXは軸芯101とセパレータSとの間の角度θの範囲に入り込む。そして,先端部分SX,TXは,軸芯101とセパレータSとの間に巻き取られる。これにより,セパレータS,Tは自己拘束されることとなる。このように,一旦自己拘束されれば,セパレータS,Tを続けて軸芯101の回りに捲回することができる。セパレータS,Tが自己拘束されている状態では,セパレータS,Tは,軸芯101に1周分以上巻きつけられている。なお,以上に説明した巻きつけの際,押圧ローラ2100に加える荷重とセパレータS,Tにかける張力を好適に選ぶ必要がある。その条件について,次に説明する。
3−2.押圧ローラの押圧荷重とセパレータの張力との関係
ここで,押圧ローラ2100にかける荷重とセパレータTにかける張力との関係について図13により説明する。図13のドットでハッチングされた領域Hが,押圧ローラ2100にかける荷重とセパレータS,Tにかける張力との組み合わせとして採用する領域である。領域Hは,線H1と線H2と線H3と線H4とで囲まれた閉領域である。
セパレータS,Tの張力が0.1N未満であると,セパレータS,Tを捲回する際に巻ズレが生ずるおそれがある。巻ズレが生じると,捲回軸2005の回転数と捲回電極体100のセパレータS,Tの巻数とが一致しないこととなる。これでは,規格を満たす製品を生産することができない。逆に,セパレータS,Tの張力が0.1N以上であれば,セパレータS,Tを捲回する際に巻ズレがほとんど生じない。つまり,図13における線H1以上の値であるとよい。
セパレータS,Tの張力が0.3Nより大きいと,セパレータS,Tを捲回する際にセパレータS,Tが伸びてしまうおそれがある。セパレータS,Tが伸びてしまうと,セパレータS,Tが破れやすくなってしまう。セパレータS,Tの破れは,短絡の原因となる。仮に,セパレータS,Tの破れが生じなかったとしても,セパレータS,Tの伸びた箇所のイオン伝導度が伸びていない箇所のイオン伝導度と異なることとなる場合がある。
逆に,セパレータS,Tの張力が0.3N以下であれば,セパレータS,Tが伸びてしまうおそれがほとんどない。このように,セパレータS,Tの張力は,0.1N(張力下限閾値)以上0.3N(張力上限閾値)以下であることが好ましい。つまり,図13における線H1と線H2とで挟まれた間の値であるとよい。
押圧ローラ2100の押圧荷重が20Nより大きいと,軸芯101が変形してしまうおそれがある。軸芯101が変形してしまうと,最終的に捲回して作成される捲回電極体100も変形してしまう。変形した捲回電極体100は,電池容器11に収納するのが困難である。したがって,押圧ローラ2100の押圧荷重は,20N以下であることが好ましい。すなわち,図13における線H3の左側の領域である。
また,線H4の右下の領域であるとよい。セパレータS,Tの張力をYとおき,押圧ローラ2100の荷重をXとおくと,線H4は,以下の式で表される。
Y=(0.19/9)・X+(0.33/9)
したがって,次式
Y≦(0.19/9)・X+(0.33/9) ………(1)
で表される領域では,セパレータが伸びるおそれがほとんどない。線H4の左上の領域では,押圧ローラ2100の押圧荷重に比べてセパレータS,Tの張力のほうが勝り,セパレータS,Tが押圧ローラ2100と軸芯101とで挟んだ箇所から抜けてしまうおそれがあるのである。つまり,押圧ローラ2100の押圧荷重は,3N(押圧下限閾値)以上20N(押圧上限閾値)以下であって,押圧ローラ2100の押圧荷重に比べてセパレータS,Tの張力のほうが勝らない程度の値であることが好ましい。
以上述べたように,押圧ローラ2100の押圧荷重とセパレータS,Tの張力との組み合わせとして,領域Hの内部にあるものを用いるとよい。この領域は,押圧下限閾値以上,押圧上限閾値以下の値であって,張力下限閾値以上,張力上限閾値以下の値であるとともに,式(1)を満たす領域である。これにより,セパレータS,Tを好適に軸芯101に巻きつけることができる。つまり,セパレータS,Tの巻ズレや軸芯101の変形やセパレータS,Tの伸びやセパレータS,Tの抜けが生じないのである。
4.電池の製造方法
本実施の形態に係る捲回電極体100を備える電池の製造方法は,正極板P,負極板N,セパレータS,Tの捲回に電極捲回装置2000を用いることに特徴のあるものである。
4−1.電極板作成工程
正極板Pを,図14に示す塗工乾燥装置1000を用いて作成する。まず,塗工工程について説明する。正極芯材PBを巻き出し軸1101から送り出す。次に,塗液供給部1210により所定の幅と厚みで正極用ペーストを正極芯材PBに塗工する。これにより,正極芯材PBの上に正極のペースト層が塗工される。
続いて乾燥工程について説明する。乾燥工程では,塗工された正極芯材PBは乾燥炉1300の内部に搬送される。乾燥炉1300の内部では,正極芯材PBはローラ1302により搬送される。そして正極芯材PB上のペースト層は,エアノズル1301から噴き出す熱風により乾燥される。このように,正極芯材PBの片側の面に正極合材層PAが形成される。なお,片側の面に正極合材層PAが形成された正極芯材PBは,巻取り軸1401に巻き取られる。
図14に示した塗工乾燥装置1000は,電極芯材の片面のみに塗工層を形成する装置である。したがって,両面を塗工するには,片側の面に正極合材層PAを形成した後に,その反対側の面に正極合材層PAを形成することとすればよい。そのため,塗工乾燥装置1000に正極芯材PBを2回通すこととなる。ただし,図14の塗工乾燥装置1000の代わりに両面を塗工乾燥する両面塗工乾燥装置を用いれば,その塗工乾燥装置に正極芯材PBを通す回数は1回でよい。両面塗工乾燥装置は,図14の乾燥炉1300の下流に塗工面の反対側の面に塗工する塗液供給部と,その下流に乾燥炉を配置したものである。
負極板Nについても同様に両面塗工をすることができる。すなわち,負極芯材NBを巻き出し,塗液供給部1210でペーストを塗工し,乾燥炉1300の内部でペースト層を乾燥させるのである。ただし,塗液供給部1210から供給される塗工液は,負極用のものである。また,乾燥炉1300の温度等,乾燥条件は正極の場合と異なっていてよい。なお,正極板Pと負極板Nとを作成する順序はどちらが先であっても構わない。
このようにして形成された負極板を図15に示す。図15の線Lに沿って負極板をスリットすれば,図4等に示した負極板Nが作成される。正極板Pについても同様である。
4−2.捲回電極体作成工程
続いて,図5に示す捲回装置2000を用いて,正極板Pおよび負極板Nに,セパレータS,Tを重ねて捲回する。これらの巻き始めについては,前述したとおりである。また,捲回部2005bに捲回済みの捲回電極体100がない場合,すなわち最初の巻き始めの場合には,セパレータ用カッター2013によるセパレータS,Tの切断は必要ない。セパレータS,Tを軸芯101にそのまま供給すればよい。
これにより,セパレータS,Tが軸芯101に自己拘束された状態で巻きつけられた状態となっている。軸芯101は,この状態で回転している。そして,負極板供給部2022が,捲回されているセパレータS,Tの間に負極板Nを供給する。これにより,負極板Nの先端はセパレータS,Tにはさまれた状態となる。つまり,負極板Nを続けて捲回できるようになる。そして,正極板供給部2021が,捲回されているセパレータS,Tの間に正極板Pを供給する。これにより,正極板Pの先端はセパレータS,Tにはさまれた状態となる。つまり,正極板Pを続けて捲回できるようになる。
この状態で軸芯101が捲回されることにより,図3に示したように,内側から正極板P,セパレータS,負極板N,セパレータTの順番に積層されるように積み重ねて捲回される。負極板Nおよび正極板Pを所定回数だけ軸芯101の回りに捲回したところで,正極板Pおよび負極板Nを切断する。具体的には,正極板用カッター2011が正極板Pを幅方向(図3や図4の矢印Aの方向)に切断する。同様に,負極板用カッター2012が負極板Nを幅方向(図3や図4の矢印Aの方向)に切断する。
このように,正極板Pを切断しても,その下にセパレータSがあるため,正極板Pの切断部分がセパレータSに支えられることとなる。同様に,負極板Nの切断部分がセパレータTに支えられることとなる。そして,これらの正極板Pおよび負極板Nの切断部分は軸芯101に巻き取られる。なお,このとき,セパレータS,Tは未だ切断されていない。まだ切断されていないセパレータS,Tは,正極板Pおよび負極板Nの巻取りが終わった後にも数周だけ巻き取られることとなる。
そして,未だセパレータS,Tが切断されていない状態で,捲回部2005a,2005b,2005cが中心Oを中心として図5の矢印Cの向きに回転する。これにより,捲回された捲回電極体100は捲回部2005bの位置にある。その後,押圧ローラ2100がセパレータS,Tを軸芯101に押圧された後に,セパレータS,Tがセパレータ用カッター2013により幅方向(図3の矢印Aの方向)に切断される。捲回部2005cに位置する捲回電極体100は,セパレータS,Tを切断された後に余ったセパレータS,Tを捲回されてテープ等でセパレータS,Tを留める。以上により,捲回電極体100が作成される。
4−3.電池組立工程
続いて,電池容器11に捲回電極体100を挿入する。そして電池容器11の内部に電解液を注入する。そして蓋12をして封止する。これにより,本形態の電池セル10が組み立てられる。この後,コンディショニングやエージングなどの処理や,各種の検査工程を行うとよい。以上の工程を経ることにより,本形態の電池セル10が製造される。
5.従来との比較
ここで,従来との比較について図16のグラフにより説明する。図16は,本形態の捲回方法と,その他の捲回方法による初期のセパレータの巻きつけに必要な所要時間を表したものである。本形態の捲回方法では,セパレータを一周巻きつけるとともにセパレータを自己拘束とするまでに必要な所要時間は,1.2秒である。熱溶着技術を用いた場合には,2.0秒である。セパレータを軸芯に挟み込む技術を用いた場合には,1.7秒である。すなわち,初期のセパレータの巻きつけに必要な所要時間が最も短いのは,本形態に係る押圧ローラを有する電極捲回装置を用いた場合である。
6.まとめ
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電極捲回装置2000は,軸芯101の外周縁に沿って移動する押圧ローラ2100を有するものである。この押圧ローラ2100がセパレータS,Tを押圧しながらセパレータを軸芯101に巻きつけるため,セパレータS,Tを自己拘束により固定することができる。これにより,正極板Pおよび負極板NおよびセパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる電極捲回装置2000が実現されている。
また,本実施の形態に係る捲回電極体の捲回方法では,軸芯の回りに押圧ローラを配置し,その押圧ローラがセパレータS,Tを押圧した状態で軸芯101の円周上を移動することにより,セパレータS,Tを自己拘束させる。これにより,セパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる捲回電極体電池の製造方法が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒型電池に限らない。捲回電極体を用いる電池であれば,同様に適用することができる。例えば,捲回電極体を扁平プレスして作成される扁平形状の捲回電極体を有する角型電池にも適用することができる。また,リチウムイオン二次電池に限らない。ニッケル水素電池やその他の二次電池にも適用することができる。また,電池であれば,二次電池に限らず,一次電池にも適用することができる。
また,セパレータS,Tの両面に耐熱層が形成されていることとした。しかし,片面にのみ耐熱層が形成されているものであっても同様に適用することができる。少なくとも片側に耐熱層が形成されていれば,その捲回が困難であることに変わりないからである。また,本形態の電極捲回装置は,耐熱層がない電池を作成する場合にも用いることができる。また,本形態では,押圧ローラ2100をフリーローラとしたが,駆動可能なローラであってもよい。
また,本形態では,押圧ローラ2100が矢印I1の向きに移動する速度が,軸芯101が矢印Eの向きに回転する速度より速いとした。しかし,押圧ローラ2100が矢印I1の向きに移動する速度と,軸芯101が矢印Eの向きに回転する速度とが同じであってもよい。この場合,図10において,押圧ローラ2100の押圧箇所からはみだしたセパレータS,T(図10の押圧ローラ2100の押圧箇所から左側部分)の長さは,図11においても変わらないはずである。
また,軸芯101は,円筒形状であるとした。しかし,必ずしも円筒形状に限らない。押圧ローラがセパレータS,Tを押圧できるような形状であれば,同様の効果を奏するからである。また,本形態では,捲回電極体100の作成後にも,軸芯101が捲回電極体100に残ることとした。しかし,捲回後の捲回電極体100から軸芯101を取り除くこととしてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本形態では,セパレータS,Tを軸芯101に押圧するための押圧ローラを2個用いる。この点に関して,第1の実施形態と異なっている。そして,これらの押圧ローラの動作タイミングに特徴のあるものである。その他に関しては,第1の実施形態と同様である。したがって,第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
1.電極捲回装置
本形態に係る電極捲回装置3000を図17に示す。電極捲回装置3000は,正極板巻き出し部2001と,負極板巻き出し部2002と,セパレータ巻き出し部2003,2004と,捲回部2005a,2005b,2005cと,駆動部2006と,正極板用カッター2011と,負極板用カッター2012と,セパレータ用カッター2013と,正極板供給部2021と,負極板供給部2022と,押圧ローラ2100と,押圧ローラ3200とを有している。電極捲回装置3000は,押圧ローラ3200を有している点を除いて,電極捲回装置2000と同様である。
押圧ローラ2100は,第1の押圧ローラである。押圧ローラ2100は,第1の実施形態の電極捲回装置2000の押圧ローラ2100と同様である。押圧ローラ3200は,第2の押圧ローラである。押圧ローラ3200は,押圧ローラ2100と同様にフリーローラであってもよいし,回転駆動が可能なものであってもよい。
ここで,電極捲回装置3000におけるローラ3200の動作について図18により説明する。図18に示すように,押圧ローラ3200は,軸芯101の中心に向かう向き,すなわち矢印J1の向きに移動することができるようになっている。また,押圧ローラ3200は,軸芯101の外周縁上を移動することができるようになっている。すなわち,図18の矢印J2の向き,および矢印J3の向きに移動することができる。矢印J2の向きと矢印J3の向きとは,反対向きである。押圧ローラ3200が図18の矢印J2の向き矢印J3の向きに移動している間には,押圧ローラ3200は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧している状態をとることとなる。また,押圧ローラ3200は,図18の矢印J4の向きに移動することができるようになっている。
なお,押圧ローラ2100と押圧ローラ3200の移動範囲の一部は重なっている。しかし,これらの押圧ローラ同士が干渉することのないようになっている。
2.捲回電極体の捲回方法
本形態に係る捲回電極体の捲回方法について,図19のタイミングチャートおよび図20〜図24の模式図により説明する。図19は,図7に対応する図である。図19の横軸は,時刻(秒)である。前述のとおり,図19に示す時刻(t0,t6等)は,図7に示した時刻と同じ時刻を示している。
時刻t0〜時刻t3
時刻t0から時刻t3に至るまでは,第1の実施形態と同様である。
時刻t3〜時刻t6
時刻t3では,押圧ローラ3200が図18の矢印J1の向きに移動を開始する。時刻t4での押圧ローラ3200の位置を図20に示す。時刻t4では,押圧ローラ3200は,セパレータS,Tを軸芯101に押圧している。一方,押圧ローラ2100は,軸芯101の回転方向と同じ向き,すなわち矢印I2の向きに移動している。
時刻t5では,押圧ローラ3200は,軸芯101の回転方向の反対向き,すなわち図20の矢印J2の向きに回転し始める。これにより,押圧ローラ3200は,セパレータ巻き出し部2003,2004から供給されるセパレータS,Tを軸芯101に巻きつけながら移動することとなる。時刻t6では,押圧ローラ3200は,図21の位置にある。一方,時刻t6では,押圧ローラ2100は,軸芯101の回転方向の最も下流にある。このとき,押圧ローラ2100と押圧ローラ3200とは空間的に干渉していない。
時刻t6〜時刻t8
時刻t7では,押圧ローラ2100は,図22の矢印I3の向きに移動を開始する。これにより,押圧ローラ2100によるセパレータS,Tの軸芯101への押圧が解除されることとなる。時刻t8における押圧ローラ3200の位置を図22に示す。時刻t8では,押圧ローラ2100は退避している。一方,押圧ローラ3200は,図22中の矢印J2の向きに移動している。また,図22では,未だセパレータS,Tの先端部分SX,TXは拘束されていない。
時刻t8〜時刻t11
時刻t8の後,先端部分SX,TXは,押圧ローラ3200により軸芯101に押圧された状態となる。時刻t9における押圧ローラ3200の位置を図23に示す。時刻t9では,押圧ローラ3200が,セパレータ巻き出し部2003,2004により供給されるセパレータS,Tともに,先端部分SX,TXをも軸芯101に押圧している。
時刻t9の後,押圧ローラ3200は,軸芯101の回転に伴って移動する。つまり,図24の矢印J3の向きに回転するのである。ここで,押圧ローラ3200の回転方向および回転速度は,軸芯101の回転方向および回転速度と同じである。時刻t9から時刻t10までの期間,押圧ローラ3200は,セパレータ巻き出し部2003,2004により供給されるセパレータS,Tともに,先端部分SX,TXをも軸芯101に押圧しているままの状態を維持する。
実際には,押圧ローラ3200の移動方向は,移動方向を矢印J2の向きから矢印J3の向きに反転している。しかし,これによりセパレータS,Tが巻きずれるおそれはほとんどない。一方,押圧ローラ2100は,矢印I4の向きに移動している。
時刻t10における押圧ローラ3200の位置を図24に示す。時刻t10の後,押圧ローラ3200は,図24の矢印J4の向きに移動を開始する。これにより,押圧ローラ3200によるセパレータS,Tの軸芯101への押圧が解除されることとなる。時刻t10では,セパレータS,Tは自己拘束されている。したがって,押圧ローラ3200による押圧を解除しても,セパレータS,Tが軸芯101から離れるおそれはない。この後,電極捲回装置3000は,第1の実施形態と同様に捲回を続けることにより,捲回電極体100を作成することとなる。
以上述べたように,押圧ローラ2100による押圧移動の開始後,押圧ローラ2100の押圧移動の途中で押圧ローラ3200による押圧移動を開始する。押圧ローラ3200による押圧移動を開始した後に押圧ローラ2100による押圧移動をやめる。そして,押圧ローラ2100によるセパレータS,Tの軸芯101への押圧を解除する。そしてそのまま,押圧ローラ3200がセパレータS,Tの先端部分SX,TXを押圧して,セパレータS,Tを巻きつけるのである。
3.押圧ローラの動作開始タイミング
続いて,押圧ローラ同士の動作の関係について説明する。表1は,押圧ローラ2100と押圧ローラ3200との動作開始タイミングと,それによる初期の巻きつけの可否を示すテーブルである。ここで動作開始タイミングとは,軸芯101の外周縁上を回転し始めるタイミングのことをいう。表1において,「○」印は,セパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることができたことを示している。「×」印は,セパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることができなかったことを示している。
表1における角度は,図25に示すように,軸芯101の回転中心の真下を回転基準(0°)とした場合の角度である。押圧ローラ2100の角度θ1は,回転基準から軸芯101の回転する向きと同じ向きに移動する角度である。押圧ローラ3200の角度θ2は,回転基準から軸芯101の回転する向きと反対向きに移動する角度である。
表1では,押圧ローラ2100が角度θ1(図25参照)の位置にあるときに,押圧ローラ3200が軸芯101の円周上を軸芯101の回転する向きの反対向き(図18の矢印J2の向き)に回転し始めるタイミングと,押圧ローラ3200が角度θ2(図25参照)の位置にあるときに,押圧ローラ2100が軸芯101から離れるタイミングとの組み合わせを示したものである。
例えば,押圧ローラ2100がθ1=180°の位置にあるときに,押圧ローラ3200が図18の矢印J2の向きに移動を開始し,押圧ローラ3200がθ2=170°の位置にあるときに,押圧ローラ2100が軸芯101から離れるようにすると,セパレータS,Tを好適に軸芯101に自己拘束させることができる(表1参照)。また,その他の組み合わせ(θ1=150°,θ2=170°),(θ1=150°,θ2=180°),(θ1=200°,θ2=150°)であっても,同様である。表1においては,上記以外の組み合わせでは,セパレータS,Tを好適に軸芯101に巻きつけることは困難である。
表1において,セパレータS,Tを好適に軸芯101に巻きつけることのできるθ1とθ2の組み合わせは,次式で表される。
1)θ1≧θ2のとき
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2 …(2)
2)θ1<θ2のとき
300° < θ1 + θ2 < 360°
θ2 − θ1 ≦ 30° …(3)
したがって,式(2),(3)の範囲で押圧ローラ2100と押圧ローラ3200の動作タイミングを変更することができる。
Figure 2012022813
4.変形例
ここで,本形態の変形例について説明する。本形態では,2個の押圧ローラ2100,3200を用いた。しかし,押圧ローラを3個以上用いても構わない。その場合には,セパレータS,Tを軸芯101に押圧する押圧ローラの数が増えた分だけ,押圧箇所が増える。そのため,セパレータS,Tが軸芯101から離れにくい。図26に,押圧ローラを4本用いた場合を示す。
5.まとめ
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電極捲回装置3000は,軸芯101の外周縁に沿って移動する2以上の押圧ローラ2100,3200を有するものである。これらの押圧ローラ2100,3200がセパレータS,Tを押圧しながらセパレータを軸芯101に巻きつけるため,セパレータS,Tを自己拘束により固定することができる。これにより,正極板Pおよび負極板NおよびセパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる電極捲回装置3000が実現されている。
また,本実施の形態に係る捲回電極体の捲回方法では,軸芯101の回りに2以上の押圧ローラを配置し,それらの押圧ローラがセパレータS,Tを押圧した状態で軸芯101の円周上を移動することにより,セパレータS,Tを自己拘束させる。これにより,セパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる捲回電極体電池の製造方法が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒型電池に限らない。捲回電極体を用いる電池であれば,同様に適用することができる。例えば,捲回電極体を扁平プレスして作成される扁平形状の捲回電極体を有する角型電池にも適用することができる。また,リチウムイオン二次電池に限らない。ニッケル水素電池やその他の二次電池にも適用することができる。また,電池であれば,二次電池に限らず,一次電池にも適用することができる。
また,セパレータS,Tの両面に耐熱層が形成されていることとした。しかし,片面にのみ耐熱層が形成されているものであっても同様に適用することができる。少なくとも片側に耐熱層が形成されていれば,その捲回が困難であることに変わりないからである。また,本形態の電極捲回装置は,耐熱層がない電池を作成する場合にも用いることができる。また,本形態では,押圧ローラ2100をフリーローラとしたが,駆動可能なローラであってもよい。
また,本形態では,第1の実施形態と同様に,押圧ローラ2100が矢印I1の向きに移動する速度が,軸芯101が矢印Eの向きに回転する速度より速いとした。しかし,押圧ローラ2100が矢印I1の向きに移動する速度と,軸芯101が矢印Eの向きに回転する速度とが同じであってもよい。
また,軸芯101は,円筒形状であるとした。しかし,必ずしも円筒形状に限らない。押圧ローラがセパレータS,Tを押圧できるような形状であれば,同様の効果を奏するからである。また,本形態では,捲回電極体100の作成後にも,軸芯101が捲回電極体100に残ることとした。しかし,捲回後の捲回電極体100から軸芯101を取り除くこととしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。本形態は,第2の実施形態とほぼ同様である。本形態が第2の実施形態と異なる点は,セパレータS,Tの巻取り開始部分を,コロナ処理装置により帯電させることである。その他の点に関しては,第2の実施形態と同様である。したがって,第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
1.電極捲回装置
本形態の電極捲回装置4000を,図27に示す。図27に示すように,電極捲回装置4000は,図17に示した電極捲回装置3000に,コロナ処理装置4001,4002を付加したものである。コロナ処理装置4001,4002はそれぞれ,セパレータS,Tにコロナ処理を施すためのものである。コロナ処理装置4001,4002はそれぞれ,セパレータ巻き出し部2003,2004の下流であって捲回部2005aの上流の位置に設けられている。
コロナ処理装置4001,4002は,セパレータS,Tにコロナ処理を施すことにより,静電気をセパレータに付与するための静電気付与装置である。つまり,セパレータS,Tは,押圧ローラ2100,3200で押圧されていない箇所であっても,静電気により軸芯101に張り付くこととなる。そのため,捲回によりセパレータS,Tにシワがほとんど発生しない。
コロナ処理装置4001,4002におけるコロナ処理条件は,例えば,40W・min/mである。ただし,これはあくまで例示であり,その他の値を用いてもよい。
2.コロナ処理を行う時間
コロナ処理を行う時間について,図28のタイミングチャートにより説明する。図28に示すように,時刻t0から時刻t8までセパレータS,Tにコロナ処理を施す。この期間は,押圧ローラ2100がセパレータS,Tの押圧を解除した後までである。ただし,この期間は例示であり,これよりも短い期間であってもよい。図27からも明らかなように,コロナ処理装置4001,4002は,軸芯101からみてセパレータS,Tの供給の上流側にあるからである。少なくとも,軸芯101に一周分巻きとられるだけの領域にコロナ処理が施されていれば,本発明の効果を奏する。
3.変形例
本形態では,第2の実施形態のように,押圧ローラ2100と,押圧ローラ3200とを有する電極捲回装置4000について適用した。しかし,第1の実施形態のように,押圧ローラが1個しかない場合であっても本発明を適用することができる。セパレータS,Tが芯材101に張り付くことに変わりないからである。
また,本形態では,セパレータS,Tの巻取り開始部分にコロナ処理を施すこととした。しかし,軸芯101にコロナ処理を施すこととしてもよい。例えば,捲回部2005cに軸芯101があるときに,軸芯101にコロナ処理を施すことができる。その他,セパレータS,Tを軸芯101に供給し始める前に,軸芯101にコロナ処理を施すこともできる。
4.まとめ
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係る電極捲回装置4000は,セパレータS,Tを軸芯101に供給する前の位置に,コロナ処理装置を有するものである。そのため,軸芯101に巻きつけたセパレータS,Tにシワが発生しにくい。これにより,正極板Pおよび負極板NおよびセパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる電極捲回装置4000が実現されている。
また,本実施の形態に係る捲回電極体の捲回方法では,押圧ローラが軸芯101にセパレータS,Tを巻きつける前に,セパレータS,Tにコロナ処理を施す。これにより,セパレータS,Tを軸芯101に好適に巻きつけることのできる捲回電極体電池の製造方法が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,円筒型電池に限らない。捲回電極体を用いる電池であれば,同様に適用することができる。例えば,捲回電極体を扁平プレスして作成される扁平形状の捲回電極体を有する角型電池にも適用することができる。また,リチウムイオン二次電池に限らない。ニッケル水素電池やその他の二次電池にも適用することができる。また,電池であれば,二次電池に限らず,一次電池にも適用することができる。
また,セパレータS,Tの両面に耐熱層が形成されていることとした。しかし,片面にのみ耐熱層が形成されているものであっても同様に適用することができる。少なくとも片側に耐熱層が形成されていれば,その捲回が困難であることに変わりないからである。また,本形態の電極捲回装置は,耐熱層がない電池を作成する場合にも用いることができる。また,本形態では,押圧ローラ2100をフリーローラとしたが,駆動可能なローラであってもよい。
本形態では,セパレータS,Tに静電気を付与する装置としてコロナ処理装置を用いた。しかし,その他に,セパレータS,Tに静電気を付与することのできる静電気付与装置であれば,同様に適用することができる。
10…バッテリ
11…電池容器
12…蓋
100…捲回電極体
101…軸芯
1000…塗工乾燥装置
2000,3000,4000…電極捲回装置
2001…正極板巻き出し部
2002…負極板巻き出し部
2003,2004…セパレータ巻き出し部
2005a,2005b,2005c…捲回部
2006…駆動部
2011…正極板用カッター
2012…負極板用カッター
2013…セパレータ用カッター
2021…正極板供給部
2022…負極板供給部
2100,3200…押圧ローラ
4001,4002…コロナ処理装置
P…正極板
PA…正極合材層
PB…正極芯材
P1…正極塗工部
P2…正極非塗工部
N…負極板
NA…負極合材層
NB…負極芯材
N1…負極塗工部
N2…負極非塗工部
S,T…セパレータ
SX,TX…先端部分

Claims (13)

  1. 軸芯が取り付けられるとともに,前記軸芯を回転させるための捲回部と,
    正極板を巻き出して前記軸芯に前記正極板を供給する正極板巻き出し部と,
    負極板を巻き出して前記軸芯に前記負極板を供給する負極板巻き出し部と,
    セパレータを巻き出して前記軸芯に前記セパレータを供給するセパレータ巻き出し部とを有する電極捲回装置において,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,1以上の押圧ローラを有し,
    前記押圧ローラの少なくとも1つ(第1の押圧ローラ)は,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧しつつ,前記軸芯の外周縁上に沿って前記軸芯の回転方向と同じ向きに移動する押圧移動の可能なものであることを特徴とする電極捲回装置。
  2. 請求項1に記載の電極捲回装置であって,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧する状態とその押圧を解除した状態とをとる,第2の押圧ローラを有し,
    前記第2の押圧ローラは,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧しつつ,前記軸芯の外周縁上に沿って前記軸芯の回転方向の反対向きに移動する押圧移動の可能なものであり,
    前記第2の押圧ローラの前記押圧移動の開始は,
    前記第1の押圧ローラの前記押圧移動の開始より遅いことを特徴とする電極捲回装置。
  3. 請求項2に記載の電極捲回装置であって,
    前記第1の押圧ローラは,
    前記軸芯の真下方向と前記第1の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,前記軸芯の真下方向と前記第2の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,
    θ1≧θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
    を満たし,
    θ1<θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ2 − θ1 ≦ 30°
    を満たす位置にあるときに,
    前記第2の押圧ローラが前記押圧移動を開始し,
    前記第2の押圧ローラは,
    前記軸芯の真下方向と前記第1の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,前記軸芯の真下方向と前記第2の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,
    θ1≧θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
    を満たし,
    θ1<θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ2 − θ1 ≦ 30°
    を満たす位置にあるときに,
    前記第1の押圧ローラが前記セパレータの前記軸芯への押圧を解除するものであることを特徴とする電極捲回装置。
  4. 請求項1から請求項3までに記載の電極捲回装置であって,
    前記セパレータに静電気を付与する静電気付与装置を有し,
    前記静電気付与装置は,前記セパレータ巻き出し部から前記捲回部までの間に配置されていることを特徴とする電極捲回装置。
  5. 請求項1から請求項3までに記載の電極捲回装置であって,
    前記捲回部に取り付けられている前記軸芯に静電気を付与する静電気付与装置を有することを特徴とする電極捲回装置。
  6. 請求項1から請求項5までに記載の電極捲回装置であって,
    前記押圧ローラによる前記セパレータを前記軸芯に押圧する押圧力Xとして,押圧下限閾値以上であって押圧上限閾値以下の値を用い,
    前記セパレータにかける張力Yとして,張力下限閾値以上であって張力上限閾値以下の値を用い,
    前記張力Yと前記押圧力Xとが次式
    Y≦(0.19/9)・X+(0.33/9)
    を満たす条件で捲回を行うものであることを特徴とする電極捲回装置。
  7. 請求項6に記載の電極捲回装置であって,
    前記押圧下限閾値が3Nであり,
    前記押圧上限閾値が20Nであり,
    前記張力下限閾値が0.1Nであり,
    前記張力上限閾値が0.3Nであることを特徴とする電極捲回装置。
  8. 正極芯材の少なくとも片側の面に正極合材層が形成された正極板と,負極芯材の少なくとも片側の面に負極合材層が形成された負極板と,少なくとも片側の面に耐熱層の形成されたセパレータとを,前記正極板と前記負極板との間に前記セパレータを挟んだ状態で軸芯を中心に捲回して捲回電極体とする捲回電極体作成工程と,
    前記捲回電極体を電池容器の内部に挿入するとともに,前記電池容器の内部に電解液を注入した後に封止して電池とする電池組立工程とを有する電池の製造方法において,
    前記捲回電極体作成工程では,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,1以上の押圧ローラを用い,
    前記押圧ローラの少なくとも1つ(第1の押圧ローラ)を,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧しつつ,前記軸芯の外周縁上に沿って前記軸芯の回転方向と同じ向きに移動する押圧移動させた後に,前記押圧ローラによる前記セパレータの前記軸芯への押圧を解除することにより,前記セパレータを1周分以上前記軸芯に巻きつけ,
    その後に,前記セパレータの間に,前記正極板と前記負極板とを供給して,前記捲回電極体とすることを特徴とする電池の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電池の製造方法であって,
    前記捲回電極体作成工程では,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧した状態とその押圧を解除した状態とをとる,第2の押圧ローラを用い,
    前記第1の押圧ローラの押圧移動の開始の後に,
    前記第2の押圧ローラを,
    前記セパレータを前記軸芯に押圧しつつ,前記軸芯の外周縁上に沿って前記軸芯の回転方向の反対向きに移動する押圧移動させ,
    前記第2の押圧ローラの押圧移動の途中で,
    前記第1の押圧ローラによる前記セパレータの前記軸芯への押圧を解除することを特徴とする電池の製造方法。
  10. 請求項9に記載の電池の製造方法であって,
    前記捲回電極体作成工程では,
    前記第1の押圧ローラは,
    前記軸芯の真下方向と前記第1の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,前記軸芯の真下方向と前記第2の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,
    θ1≧θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
    を満たし,
    θ1<θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ2 − θ1 ≦ 30°
    を満たす位置にあるときに,
    前記第2の押圧ローラが前記押圧移動を開始し,
    前記第2の押圧ローラは,
    前記軸芯の真下方向と前記第1の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第1の押圧ローラの回転方向に測った角度θ1と,前記軸芯の真下方向と前記第2の押圧ローラとのなす角における前記真下方向から前記第2の押圧ローラの回転方向に測った角度θ2とが,
    θ1≧θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ1 − θ2 ≦ 10°または 50° ≦ θ1 − θ2
    を満たし,
    θ1<θ2のとき,次式
    300° < θ1 + θ2 < 360°
    θ2 − θ1 ≦ 30°
    を満たす位置にあるときに,
    前記第1の押圧ローラが前記セパレータの前記軸芯への押圧を解除することを特徴とする電池の製造方法。
  11. 請求項8から請求項10までに記載の電池の製造方法であって,
    前記セパレータを前記軸芯に巻きつける前に,前記セパレータまたは前記軸芯に静電気を付与することを特徴とする電池の製造方法。
  12. 請求項8から請求項11までに記載の電池の製造方法であって,
    前記押圧ローラによる前記セパレータを前記軸芯に押圧する押圧力Xとして,押圧下限閾値以上であって押圧上限閾値以下の値を用い,
    前記セパレータにかける張力Yとして,張力下限閾値以上であって張力上限閾値以下の値を用い,
    前記張力Yと前記押圧力Xとが次式
    Y≦(0.19/9)・X+(0.33/9)
    を満たす条件で捲回を行うことを特徴とする電池の製造方法。
  13. 請求項12に記載の電池の製造方法であって,
    前記押圧下限閾値が3Nであり,
    前記押圧上限閾値が20Nであり,
    前記張力下限閾値が0.1Nであり,
    前記張力上限閾値が0.3Nであることを特徴とする電池の製造方法。
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