JP2012019990A - 吸収性物品用シートの製造方法、吸収性物品用シート及び吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品用シートの製造方法、吸収性物品用シート及び吸収性物品 Download PDF

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Abstract

【課題】製造設備の維持管理が容易な吸収性物品用シートの製造方法を提供する。
【解決手段】液透過性材料からなる表面シート材11を、その表面に凹部及び凸部が形成された第1凹凸ロール25aと、その表面に凹部及び凸部が形成された第2凹凸ロール25bとの間に挟み込むことによって、前記表面シート材11を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形する成形工程と、波形に成形された前記表面シート材11の形状を維持した状態で、波形に成形された前記表面シート材11の前記複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と液透過性材料からなる裏面シート材17の表面とを接着させて長尺接着体19を得る接着工程と、得られた前記長尺接着体19を所定の長さで切断して複数の吸収性物品用シート21を得る吸収性物品用シート作製工程と、を備える吸収性物品用シートの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品用シートの製造方法、吸収性物品用シート及び吸収性物品に関し、更に詳しくは、その表面に、一端から他端に向かう複数の凸条及び凹溝が形成されることによって良好な肌触り及び吸収性を有する吸収性物品用シートを製造することができるとともに、従来の製造設備に比べて維持管理が容易な製造設備により吸収性物品用シートを製造することができる吸収性物品用シートの製造方法、この製造方法により製造される吸収性物品用シート及び吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収する使い捨ておむつ(例えば、テープ型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつ、尿パッド等)や、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシートなどで利用されている。これらの吸収性物品としては、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、を備える構成のものが一般的である。
このような吸収性物品によれば、着用者の排泄物は、トップシートの液透過性の部分を透過して吸収体に吸収されるとともに、液不透過性の材料で構成されるバックシートによって外部への漏洩が防止され、上記排泄物が保持される。
そして、トップシートは、着用者の肌に直接触れるものであるため、その肌触りが良好であることが要求される。また、排泄物がトップシート上に長時間残っていると、即ち、トップシートの吸収性が悪いと、ムレなどの原因となる。そのため、トップシートには良好な吸収性が要求される。
そこで、上記要求に対して、一方の面側に凸部が略千鳥状に配置されるように形成されたトップシート(吸収性物品用シート)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−50538号公報
しかしながら、特許文献1に記載された吸収性物品用シートは、その製造方法において、シートに複雑なパターンの(略千鳥状に)凸部を形成する必要があるため、この凸部を形成するための凸ロールの構造も複雑である。そのため、維持管理に手間がかかる(具体的には、凸ロールの各凸部の間に埃などが溜まり易く、溜まった埃などを取り除くための手間が非常にかかる)という問題などがあった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その表面に、一端から他端に向かう複数の凸条及び凹溝が形成されて良好な肌触り及び吸収性を有する吸収性物品用シートを製造することができるとともに、従来の製造設備に比べて維持管理が容易な製造設備により吸収性物品用シートを製造することができる吸収性物品用シートの製造方法、この製造方法により製造される吸収性物品用シート及び吸収性物品を提供するものである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、その表面及び裏面の少なくとも一方に、一端から他端に向かう複数の凸条及び凹溝が形成されたシートであれば十分に良好な肌触り及び吸収性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。本発明によれば、以下に示す吸収性物品用シートの製造方法、吸収性物品用シート及び吸収性物品が提供される。
[1]液透過性材料からなる表面シート材を、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、前記表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形する成形工程と、波形に成形された前記表面シート材の形状を維持した状態で、波形に成形された前記表面シート材の前記複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と液透過性材料からなる裏面シート材の表面とを接着させて長尺接着体を得る接着工程と、得られた前記長尺接着体を所定の長さで切断して複数の吸収性物品用シートを得る吸収性物品用シート作製工程と、を備える吸収性物品用シートの製造方法。
[2]前記接着工程において、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第3凹凸ロールと、その表面に凹部及び凸部が形成されていないプレーンロールとの間に、波形に成形された前記表面シート材と前記裏面シート材とを重ね合わせて得られる積層体を挟み込み、前記プレーンロールを加熱しながら押圧することによって、前記頂部と前記裏面シート材の表面とを接着させて前記長尺接着体を得る前記[1]に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
[3]前記第1凹凸ロール及び前記第2凹凸ロールとして、環状の前記凸部の頂部の断面形状が円弧状であるか、環状の前記凹部の底面が凹面状であるか、または、これらの両方であるものを用いる前記[1]または[2]に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
[4]前記第1凹凸ロール及び前記第2凹凸ロールとして、それぞれ、環状の前記凸部と環状の前記凹部との幅が同じであるものを用いる前記[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性物品用シートの製造方法。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シート。
[6]吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、前記トップシートの少なくとも一部が、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シートであり、前記吸収性物品用シートは、着用した際にその複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された面が着用者に接触するように配置されている吸収性物品。
本発明の吸収性物品用シートの製造方法は、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、即ち、特許文献1に記載されているような凹凸ロールに比べて単純な構造の凹凸ロールを用いることによって、表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形するため、従来の製造設備(特に凹凸ロール)に比べて維持管理が容易な製造設備(特に凹凸ロール)により吸収性物品用シートを製造することができる。即ち、従来の製造設備(例えば特許文献1参照)のように複雑な構造の凹凸ロールを用いると(特に表面シート材の流れ方向に直交するように形成された凹部を有する凹凸ロールを用いると)、凹凸ロールに形成された凹部、特に表面シート材の流れ方向に直交するように形成された凹部に埃などが溜まり易く、またこの埃などを取り除くには手間がかかっていた。一方、本発明の製造方法によれば、このような従来の製造設備に比べて単純な構造の凹凸ロール(表面シート材の流れ方向に沿うように形成された環状の凸部及び凹部を有する凹凸ロール)を使用するため、この凹凸ロールの凸部には埃などが溜まり難く、埃などが溜まったとしても容易に取り除くことができる。また、本発明の製造方法により製造される吸収性物品用シートには、複数の凸条及び凹溝が形成される。そのため、良好な肌触りや吸収性を有する吸収性物品用シートが得られる。そして、このような吸収性物品用シートをトップシートの少なくとも一部として用いた吸収性物品は、良好な肌触りや吸収性を有するものである。
本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一の実施形態において用いる吸収性物品用シート製造装置を模式的に示す説明図である。 図1に示すA−A’断面を模式的に示す断面図である。 波形の表面シート材を、図1に示すA−A’で切断した場合における端面の一部を示す図である。 図1に示すB−B’断面を模式的に示す断面図である。 本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一の実施形態において製造された吸収性物品用シートを模式的に示す平面図である。 図5に示すC−C’断面を模式的に示す断面図である。 本発明の吸収性物品用シートの製造方法の他の実施形態において得られる波形の表面シート材を示す図3に対応した図である。 本発明の吸収性物品用シートの製造方法の更に他の実施形態において得られる波形の表面シート材を示す図3に対応した図である。 本発明の吸収性物品の一の実施形態を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]吸収性物品用シートの製造方法:
本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一実施形態としては、液透過性材料からなる表面シート材を、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、上記表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形する成形工程と、波形に成形された表面シート材の形状を維持した状態で、上記表面シート材の複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と液透過性材料からなる裏面シート材の表面とを接着させて長尺接着体を得る接着工程と、得られた長尺接着体を所定の長さで切断して複数の吸収性物品用シートを得る吸収性物品用シート作製工程と、を備える方法である。
このような吸収性物品用シートの製造方法によれば、液透過性材料からなる表面シート材を、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、即ち、特許文献1に記載されているような凹凸ロールに比べて単純な構造の凹凸ロールを用いることによって、表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形すればよいため、従来の製造設備(特に凹凸ロール)に比べて維持管理が容易な製造設備(特に凹凸ロール)により吸収性物品用シートを製造することができる。即ち、従来の製造設備のように複雑な構造の凹凸ロール(例えば、特許文献1に記載された凹凸ロール)を用いると(特に表面シート材の流れ方向に直交するように形成された凹部を有する凹凸ロールを用いると)、表面シート材の流れ方向に直交する凹部に埃などが溜まり易くまたこの埃などを取り除くには手間がかかっていた。一方、本発明の製造方法によれば、環状の凸部及び凹部が形成された凹凸ロール(即ち、表面シート材の流れ方向に直交する凹部が形成されていない凹凸ロール)を使用するため、凹凸ロールの凹部に埃などが溜まり難く、埃などが溜まった場合でも容易に取り除くことができる。また、本発明の製造方法によって製造される吸収性物品用シートには、複数の凸条及び凹溝が形成されているため、この吸収性物品用シートは良好な肌触りや吸収性を有する。そして、このような吸収性物品用シートをトップシートの少なくとも一部として用いた吸収性物品は、良好な肌触りや吸収性を有するものである。
図1は、本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一の実施形態において用いる吸収性物品用シート製造装置100を模式的に示す説明図である。図1に示す吸収性物品用シート製造装置100は、液透過性材料からなる表面シート材11を供給する第1供給ロール23と、第1供給ロール23から供給された表面シート材11を挟み込み、表面シート材11を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝14a,14bと複数の凸条13a,13bとが交互に形成された波形に成形する(波形の表面シート材15を形成する)第1凹凸ロール25a及び第2凹凸ロール25bを有する成形ロール25と、液透過性材料からなる裏面シート材17を供給する第2供給ロール27と、その表面に複数の環状の凹部43a及び複数の環状の凸部43bが交互に形成された第3凹凸ロール29a及びその表面に凹部及び凸部が形成されていないプレーンロール29bを有し、長尺接着体19を形成する押圧ロール29と、この押圧ロール29と第2供給ロール27との間に配置される接着剤塗工部31と、長尺接着体19をその長手方向における所定の長さで切断して吸収性物品用シート21とする切断部33と、吸収性物品用シート21を送り出す搬送ロール35と、を備えている。成形ロール25の第1凹凸ロール25aは、その表面に複数の環状の凹部37a及び複数の環状の凸部37bがロール軸方向に交互に並んで形成されており、第2凹凸ロール25bは、その表面に複数の環状の凹部39a及び複数の環状の凸部39bがロール軸方向に交互に並んで形成されている。そして、第1凹凸ロール25aと第2凹凸ロール25bとは、第1凹凸ロール25aの凹部37aと第2凹凸ロール25bの凸部39bが表面シート材11を介して(表面シート材11を挟み込み得る状態で)嵌り合い、第1凹凸ロール25aの凸部37bと第2凹凸ロール25bの凹部39aが表面シート材11を介して嵌り合うように配置されている(図2参照)。第1凹凸ロール25aの環状の凸部37bは、頂部に平らな面を有し、第2凹凸ロール25bの環状の凹部39aは、底部に平らな面を有している。
第1供給ロール23と成形ロール25との間には、シートのテンションを検出するダンサーロール43が配置されている。ダンサーロール43は、二つの中間ロール43b,43bと、この中間ロール43b,43b間に上下動自在に設けた変位ロール43aとから構成されており、表面シート材11に作用するテンションが変化すると、その変化に応じて、変位ロール43aが上下に変位する。このため、変位ロール43aの上下位置を一定に保つように、表面シート材11の送り出し量を調整することにより、表面シート材11に作用するテンションを一定に保つことができる。
また、押圧ロール29と第2供給ロール27との間においても、ダンサーロール44(変位ロール44a、中間ロール44b,44b)を配置し、このダンサーロール44により裏面シート材17のテンションを検出し、検出された検出信号に基づいて裏面シート材17に作用するテンションを一定に保つように裏面シート材17の送り出し量を制御している。
第1供給ロール23に対して当接するようにタッチロール53が配置され、第2供給ロール27に対して当接するようにタッチロール55が配置されている。なお、タッチロール53,55は、図示しない駆動用のロールを別途備え、ベルト等を介してタッチロール53,55が回動し、第1供給ロール23または第2供給ロール27を回転させつつ、各供給ロールからシートを送り出すことができる。なお、符号57は、表面シート材11の送り出し方向をガイドするガイドロールを示し、符号59は、裏面シート材17の送り出し方向をガイドするガイドロールを示す。
[1−1]成形工程:
成形工程は、液透過性材料からなる表面シート材を、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形する工程である。本工程では従来の凹凸ロールよりも単純な構造の凹凸ロールを使用するため維持管理を容易に行うことができ、かつ、本工程によって表面シート材を波形に成形するため、製造される吸収性物品用シートの少なくとも表面には、一端から他端に向かう複数の凸条及び凹溝が形成されることになる。そのため、良好な肌触り及び吸収性を有する吸収性物品用シートを製造することができる。
図2は、図1に示すA−A’断面を模式的に示す断面図である。図2に示すように、本工程においては、その表面に複数の環状の凹部37a及び複数の環状の凸部37bがロール軸方向に交互に並んで形成された第1凹凸ロール25aと、その表面に複数の環状の凹部39a及び複数の環状の凸部39bがロール軸方向に交互に並んで形成された第2凹凸ロール25bとを用い、第1凹凸ロール25aと第2凹凸ロール25bの間に表面シート材11を挟むことによって、第1供給ロール23から供給された表面シート材11を波形の表面シート材15に成形する。ここで、「環状の凸部」とは、凹凸ロール(第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールのそれぞれ)の外周を一周するように形成された隆起した部分であり、「環状の凹部」とは、凹凸ロール(第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールのそれぞれ)の外周を一周するように形成された溝である。そして、第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールには、このような環状の凸部と環状の凹部が複数形成され、これらがロール軸方向に交互に形成されている。
表面シート材は、具体的には、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
表面シート材の厚さは特に制限はないが、0.1〜2.0mmとすることができる。
表面シート材の幅は、吸収性物品の種類に応じて適宜設定することができる。そして、この表面シート材の幅は、作製される吸収性物品用シートの幅よりも広いことが好ましい。即ち、表面シート材には、複数の凸条及び凹溝が形成されるため凸条及び凹溝の分だけ(凸条を形成するために必要な分だけ)幅広であることが好ましい。なお、表面シート材は、第1供給ロール23から供給された後、ガイド(不図示)などにより整列されてから、即ち、一部がダブついたりすることなく整えられてから第1凹凸ロール25aと第2凹凸ロール25bの間に導入されることが好ましい。
「流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形」とは、流れ方向に垂直に切断した断面において、折れ線状のうねりを有する形状及び曲線的なうねりを有する形状を意味し、具体的には、折れ線状のうねりを有する形状としては、円弧状、山型状などを挙げることができ、曲線的なうねりを有する形状としては、波状などを挙げることができる。これらの中でも、更に肌触りが良好になるという観点から、円弧状、波状であることが好ましい。ここで、図3は、「円弧状」の表面シート材15を示す例である。また、図7は、「山型状」の表面シート材115を示す例であり、図8は、「波状」の表面シート材215を示す例である。なお、図3は、波形の表面シート材を、図1に示すA−A’で切断した場合における端面の一部を示す図である。図7は、本発明の吸収性物品用シートの製造方法の他の実施形態において得られる波形の表面シート材を示す図3に対応した図であり、図8は、本発明の吸収性物品用シートの製造方法の更に他の実施形態において得られる波形の表面シート材を示す図3に対応した図である。
図3に示す「円弧状」の表面シート材15は、その表面側に断面山型状の凹溝14a、裏面側に断面半円形状の凹溝14bが形成されている。凹溝14aは、表面側の隣合う凸条13aの頂点部h1,h2を通る平面と表面シート材15の表面に囲まれた空間であり、凹溝14bは、裏面側の隣合う凸条13bの頂点部r1,r2を通る平面と表面シート材15の裏面に囲まれた空間である。図7に示す「山型状」の表面シート材115は、表面側に断面台形状の凹溝114a、裏面側に断面台形状の凹溝114bが形成されている。図8に示す「波状」の表面シート材215は、表面側に断面舌片状の凹溝214a、裏面側に断面舌片状の凹溝214bが形成されている。
本工程において、波形の表面シート材を成形可能である限り、第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールの凹部及び凸部の形状は特に制限はないが、第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールとして、環状の凸部の頂部の断面形状(凹凸ロールの中心軸を通るように切断した断面における形状)が円弧状であるか、環状の凹部の底面が凹面状(環状の凹部の底面の、凹凸ロールの中心軸を通るように切断した断面における形状が円弧状)であるか、または、これらの両方であるものを用いることが好ましい。別言すると、第1凹凸ロールは、環状の凸部の頂部の断面形状が円弧状であること、環状の前記凹部の底面が凹面状であること、または、これらの両方(即ち、環状の凸部の頂部の断面形状が円弧状でかつ環状の凹部の底面が凹面状であること)が好ましい。そして、第2凹凸ロールも第1凹凸ロールと同様に上記形状であることが好ましい。このような凹凸ロール(第1凹凸ロール及び第2凹凸ロール)を用いると、得られる表面シート材の凸部13の形状は、円弧状または波状になるため、好ましい形状として挙げた円弧状、波状の表面シート材を形成することができる。
また、本工程において、第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールとして、それぞれ、環状の凸部の幅(図2中、符号「K」で示す)と環状の凹部の幅(図2中、符号「M」で示す)が1:2〜4:1であるものを用いることが好ましく、上記幅が同じであるものを用いることが更に好ましい。即ち、波形の表面シート材を成形可能である限り、第1凹凸ロール及び第2凹凸ロールの凹部及び凸部の形状は特に制限はないが、第1凹凸ロールに形成された環状の凸部の幅と環状の凹部の幅とは、上記条件を満たすことが好ましく、第2凹凸ロールに形成された環状の凸部の幅と環状の凹部の幅とは、上記条件を満たすことが好ましい。別言すれば、凹凸ロールが、その環状の凸部の頂部に平らな面を有する場合(図2参照)、この平らな面の幅(図2中の符号「K」)と、上記平らな面の間の距離(図2中の符号「M」)が上記条件を満たすことが好ましい。
[1−2]接着工程:
接着工程は、波形に成形された表面シート材(波状の表面シート材)の形状を維持した状態で、波状の表面シート材の複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と液透過性材料からなる裏面シート材の表面とを接着させて長尺接着体を得る工程である。本工程において、波状の表面シート材の形状を維持した状態で、表面シート材と裏面シート材の表面とを接着させるため、得られる長尺接着体においても波形の表面シート材の形状は維持されることになる。即ち、長尺接着体の表面側には複数の凸条及び凹溝が形成されているため、肌触りが良好で吸収性がよい吸収性物品用シートを作製することができる。
裏面シート材は、具体的には、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
裏面シート材の厚さは特に制限はない。また、裏面シート材の幅は、吸収性物品の種類に応じて適宜設定することができる。
表面シート材15と裏面シート材17とを接着させる手段としては、例えば、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波などを挙げることができる。これらの中でも、シートの流れ方向に対して連続的に塗工することができるため、ホットメルト接着剤が好ましい。図1に示す吸収性物品用シート製造装置100は、上述したように、接着剤塗工部31を備えており、この接着剤塗工部31によって裏面シート材17の所定の部分にホットメルト接着剤41を塗工する。ここで、「所定の部分」は、表面シート材の複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と重ねられる部分である。ホットメルト接着剤41は、上記頂部と重ねられる部分の少なくとも一部に塗工すればよく、例えば、裏面シート材17の流れ方向の全域に(実線状に)塗工してもよいし、流れ方向の一部に間欠的に(破線状に)塗工してもよい。なお、図1においては、裏面シート材17にのみホットメルト接着剤41を塗工しているが、表面シート材15のみに、または表面シート材15と裏面シート材17の両方にホットメルト接着剤41を実線状または破線状に塗工してもよい。また、ホットメルト接着剤41の幅は、上記凸条の頂部の幅と同じであることが好ましい。
また、積層体は、上記凸条の頂部と裏面シート材の表面とを接着させること以外に、両側縁部においても表面シート材と裏面シート材とを接着させることが好ましい。そして、表面シート材と裏面シート材とを接着させる手段は、例えば、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波などを挙げることができる。図4は、積層体の両側縁部においてもホットメルト接着剤42が塗工されて表面シート材15と裏面シート材17とが接着されている例を示している。
図1に示す吸収性物品用シート製造装置100は、上述したように、第3凹凸ロール29a及びプレーンロール29bを有する押圧ロール29を備えている。そして、第3凹凸ロール29aは、上述した第1凹凸ロール25aと同じ凹凸ロールであり、プレーンロール29bは、その表面に凹部及び凸部が形成されていない円柱状のロールである。このように、第3凹凸ロール29aとプレーンロール29bとを用意し、これらの間に積層体を挟み込むことによって、長尺接着体を得る場合には、表面シート材と裏面シート材とを良好に接着させることができるため好ましい。なお、第3凹凸ロール29aとプレーンロール29bとの間に積層体を挟み込む際には、第3凹凸ロールとプレーンロール29bとによって表面シート材の形状が崩されないようにする(具体的には、凸条が潰されないようにする)。なお、吸収性物品用シート製造装置100においては、第3凹凸ロール29aとして第1凹凸ロール25aと同じ凹凸ロールを用いているが、積層体を挟み込んだ際に表面シート材の形状が崩されず、表面シート材と裏面シート材とを接着させることができる限り第3凹凸ロール29aの構造には特に制限はない。
図4は、接着工程において、第3凹凸ロール29aとプレーンロール29bとの間に、波形の表面シート材15と裏面シート材17とを重ね合わせて得られる積層体を挟み込み、プレーンロール29bを加熱しながら押圧することによって、凸条の頂部t(図3参照)と裏面シート材17の表面17a(図1参照)とを接着させて長尺接着体19(図1参照)を得る状態を示している。図4は、図1に示すB−B’断面を模式的に示す断面図である。
[1−3]吸収性物品用シート作製工程:
吸収性物品用シート作製工程は、作製した長尺接着体19を、その長手方向における所定の長さで切断して複数の吸収性物品用シート21を作製する工程である。
図1に示す吸収性物品用シート製造装置100は、長尺接着体19をその長手方向における所定の長さで切断して吸収性物品用シート21とする切断部33を備えており、この切断部33としては、具体的には、カッターなどである。上記「所定の長さ」は、吸収性物品の種類に応じて適宜設定することができる。
本発明の吸収性物品用シートの製造方法によって、図5及び図6に示すような吸収性物品用シート21を作製することができる。図5及び図6に示す吸収性物品用シート21は、その一端21aから他端21bに向かう複数の凹溝24と複数の凸条23とが交互に形成された液透過性材料からなる波形の表面シート49と、この表面シート49に重ね合わせられた液透過性材料からなる裏面シート47とを備え、表面シート49と裏面シート47とは接着部51により互いに接着固定されている。このような吸収性物品用シート21は、その表面側に複数の凸条23が形成されているため、着用した際に着用者と吸収性物品用シート21の接触面積が、表面が平らであるものに比べて小さくなり肌触りが良好である。また、複数の凹溝24に沿って尿などの排泄液が拡散し易いため、この吸収性物品用シートを使用すれば優れた吸収性を有する吸収性物品を得ることができる。図5は、本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一の実施形態において製造された吸収性物品用シートを模式的に示す平面図であり、図6は、図5に示すC−C’断面を模式的に示す断面図である。
表面シート(吸収性物品用シートの表面)に形成される複数の凸条の数は、吸収性物品の種類や凸条の幅に応じて適宜設定することができ、複数である限り特に制限はない。また、凸条の間隔(ピッチ)(凹溝の幅)は、3〜7mmであることが好ましい。
また、表面シートに形成される凸条の高さH(図6参照)は、上記凸条の数などに応じて適宜設定することができるが、具体的には、2〜5mmであることが好ましい。また、凸条の高さHは、凸条の幅に対して、50〜150%であることが好ましい。
作製された吸収性物品用シート21は、搬送ロール35により送り出される。この搬送ロール35は、吸収性物品用シート21の凸条23を潰さないものである限りその構造は特に制限はない。図1に示す吸収性物品用シート製造装置100は、押圧ロール29と同じ構造のロールを用いている例である。
[2]吸収性物品用シート:
本発明の吸収性物品用シートは、上述した本発明の吸収性物品用シートの製造方法で製造したシートである。このような吸収性物品用シートは、一方の面側に複数の凸条が形成されているため肌触りが良好である。そして、複数の凹溝が形成されているためこの凹溝を通って尿などの排泄液が拡散し易い。従って、本発明の吸収性物品用シートを尿パッドなど(吸収性物品)のトップシートとして用いると、吸収性が良好な尿パッド(吸収性物品)を得ることができる。
本発明の吸収性物品用シートは、上述したように吸収性物品を構成するシートとして使用することができ、具体的には、尿パッドのトップシートや、使い捨ておむつのトップシート(特に、トップシートの中央部に配置するセンターシート)などとして用いることができる。
[3]吸収性物品:
本発明の吸収性物品は、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、上記トップシートの少なくとも一部が、上述した吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シートであり、この吸収性物品用シートは、着用した際にその複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された面が着用者に接触するように配置されている。そのため、肌触りが良好である。そして、複数の凹溝を通って尿などの排泄液が拡散し易く吸収性が良好である。
本発明の吸収性物品としては、具体的には、尿パッドや、使い捨ておむつなどを挙げることができる。
尿パッドは、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、を備えるものが一般的であり、本発明の吸収性物品を尿パッドとして適用する場合、本発明の吸収性物品用シートの製造方法で製造した吸収性物品用シートを上記トップシートの少なくとも一部として用いる。
また、使い捨ておむつとしては、テープ型とパンツ型があり、本発明の吸収性物品はいずれのタイプにも適用することができる。本発明の吸収性物品を使い捨ておむつに適用する場合、トップシートの全部を、本発明の吸収性物品用シートの製造方法で製造した吸収性物品用シートによって構成してもよいし、トップシートが、その中央部に配置されたセンターシートと、このセンターシートの外周部(サイドフラップ部)に配置され、液体の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料のサイドシートとを有するものである場合、センターシートを、本発明の吸収性物品用シートの製造方法で製造した吸収性物品用シートによって構成してもよい。
図9は、本発明の吸収性物品の一の実施形態を模式的に示す斜視図であり、図9に示すテープ型使い捨ておむつ200は、吸収体22と、液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備え、トップシート18が、本発明の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シートからなるものである。このようなテープ型使い捨ておむつは、複数の凸条とが交互に形成された面が着用者に接触するように配置されているため、着用した際における肌触りが良好である。そして、複数の凹溝を通って尿などの排泄液が拡散し易く吸収性が良好である。なお、図9は、トップシート18の一部を切り欠いて示している。
テープ型使い捨ておむつ200は、更に、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置され、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ26と、撥水性シートからなり吸収体22の両側に配置された立体ギャザー36と、着用時に脚周りやウエスト周りに位置して尿漏れなどを防止する目的で配置される各種伸縮材(図示せず)とを備えている。
なお、「前身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「後身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
吸収体は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。そして、吸収体を構成する吸収性材料としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer)、親水性シート等を挙げることができる。バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。
トップシートは、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体の表面を被覆するように配置されたものであり、本発明の吸収性物品においては、このトップシートの少なくとも一部が、本発明の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シートからなる。上述したように、トップシートを、上記吸収性物品用シートにより構成してもよいし、トップシートのうちセンターシートを、上記吸収性物品用シートにより構成してもよい。
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの着用時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要があるため、液不透過性材料によって構成される。
立体ギャザーは、撥水性シートからなり、吸収体の両側に配置された少なくとも一対配置されるものである。この立体ギャザーは、従来の使い捨ておむつその他の吸収性物品に使用されるもの適宜採用することができる。図9に示すテープ型使い捨ておむつ200は、立体ギャザー用の撥水性シートをバックシート20に別途付設することにより立体ギャザー36を形成している。このように立体ギャザーは、バックシート20に別途付設してもよいが、おむつを構成するシート材の一部によって形成してもよい。
止着テープのファスニング部材としては、粘着剤により固定を行う粘着ファスナーであってもよいが、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)を用いることが好ましい。止着テープの数は特に限定されず、着用者の体型(具体的には、ウエスト周り、脚周り等)の寸法に合わせて、適当な数の止着テープを付設すればよい。一般的には、乳幼児用の使い捨ておむつであれば一対(左右1個ずつ)、成人用の使い捨ておむつであれば二対(左右2個ずつ)が付設される。
各種伸縮材としては、脚周り伸縮材やウエスト周り伸縮材であり、従来の使い捨ておむつその他の吸収性物品で使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。
本発明の吸収性物品は、上記部材以外に、トップシートと吸収体との間に配置されるセカンドシートなどを更に備えるものであってもよい。
本発明の吸収性物品の製造方法について、図9に示すテープ型使い捨ておむつ200を製造する場合を例に説明する。
まず、本発明の吸収性物品用シートの製造方法により吸収性物品用シートを製造する。次に、吸収体22の一方の面側を被覆するように、製造した吸収性物品用シートを配置し、この吸収性物品用シートをトップシート20とする。このとき、吸収性物品用シートの表面(複数の凸条が形成された面)が吸収体22とは反対側に位置するように配置する。即ち、着用した際に吸収性物品用シート(トップシート20)の複数の凸条が形成された面が着用者に接触するように吸収性物品用シートを配置する。このようにして、トップシート20と吸収体22とからなる積層体を得る。
そして、液不透過性材料からなるバックシート材の上に、得られた積層体を、吸収体をバックシート材側にして載置し、予めバックシート材の表面に塗工しておいた接着剤により吸収体22の周縁で吸収性物品用シート(トップシート20)とバックシート材とを接着する。このとき、バックシート材の所定の位置に各種伸縮材を配設する。その後、バックシート材の所定の位置に予め形成しておいた立体ギャザー36及び止着テープ26を付設する。次に、バックシート材を切断することによって、図9に示すテープ型使い捨ておむつ200を製造することができる。
本発明の吸収性物品用シートの製造方法は、吸収性物品を構成するシートを製造することができ、具体的には、トップシート(特にセンターシート)を製造するための方法として好適である。また、本発明の吸収性物品用シートは、尿パッドのトップシートや、使い捨ておむつのトップシート(特に、トップシートの中央部に配置するセンターシート)などとして利用することができる。本発明の吸収性物品は、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品に利用することができる。
2:前身頃、6:後身頃、6a,6b:側縁、11:表面シート材、13a,13b,113a,23,113b,213a,213b:凸条、14a,14b,24,114a,114b,214a,214b:凹溝、15,115,215:波形の表面シート材、17:裏面シート材、17a:裏面シート材の表面、18:トップシート、19:長尺接着体、20:バックシート、21:吸収性物品用シート、21a:一端、21b:他端、22:吸収体、23:第1供給ロール、25:成形ロール、25a:第1凹凸ロール、25b:第2凹凸ロール、27:第2供給ロール、26:止着テープ、29:押圧ロール、29a:第3凹凸ロール、29b:プレーンロール、31:接着剤塗工部、33:切断部、35:搬送ロール、36:立体ギャザー、37a,39a,43a:凹部、37b,39b,43b:凸部、41,42:ホットメルト接着剤、43,44:ダンサーロール、43b,43b,44b,44b:中間ロール、47:裏面シート、49:表面シート、51:接着部、53,55:タッチロール、57,59:ガイドロール、100:吸収性物品用シート製造装置、200:吸収性物品、h1,h2,r1,r2:頂点部、t:頂部。

Claims (6)

  1. 液透過性材料からなる表面シート材を、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第1凹凸ロールと、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第2凹凸ロールとの間に挟み込むことによって、前記表面シート材を、その表面側及び裏面側の双方に、流れ方向に沿って複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された波形に成形する成形工程と、
    波形に成形された前記表面シート材の形状を維持した状態で、波形に成形された前記表面シート材の前記複数の凸条のうちの裏面側に形成されたものの頂部と液透過性材料からなる裏面シート材の表面とを接着させて長尺接着体を得る接着工程と、
    得られた前記長尺接着体を所定の長さで切断して複数の吸収性物品用シートを得る吸収性物品用シート作製工程と、
    を備える吸収性物品用シートの製造方法。
  2. 前記接着工程において、その表面に複数の環状の凹部及び複数の環状の凸部が交互に形成された第3凹凸ロールと、その表面に凹部及び凸部が形成されていないプレーンロールとの間に、波形に成形された前記表面シート材と前記裏面シート材とを重ね合わせて得られる積層体を挟み込み、前記プレーンロールを加熱しながら押圧することによって、前記頂部と前記裏面シート材の表面とを接着させて前記長尺接着体を得る請求項1に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  3. 前記第1凹凸ロール及び前記第2凹凸ロールとして、環状の前記凸部の頂部の断面形状が円弧状であるか、環状の前記凹部の底面が凹面状であるか、または、これらの両方であるものを用いる請求項1または2に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  4. 前記第1凹凸ロール及び前記第2凹凸ロールとして、それぞれ、環状の前記凸部と環状の前記凹部との幅が同じであるものを用いる請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シート。
  6. 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、
    前記トップシートの少なくとも一部が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品用シートの製造方法により製造された吸収性物品用シートであり、
    前記吸収性物品用シートは、着用した際にその複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成された面が着用者に接触するように配置されている吸収性物品。
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