JP2012019426A - ノイズ除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像画像におけるノイズ除去を効率よく行う。
【解決手段】撮像素子の各画素を注目画素として順次選択し、注目画素を含む所定の画素領域において注目画素の画像信号と注目画素の周辺画素の画像信号から注目画素についての第1のノイズ分散量を計算する局部ノイズ分散量計算部と、所定のタイミングにて、第1のノイズ分散量に基づいて撮像素子の全画素領域についての第2のノイズ分散量を更新する全体ノイズ分散量更新部と、第1のノイズ分散量と第2のノイズ分散量に基づいて注目画素の画像信号に対するノイズ除去量を決定するノイズ除去量決定手段と、ノイズ除去量に基づいて注目画素の画像信号からノイズを除去するノイズ除去手段とを有するノイズ除去装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子から出力される画像信号からノイズを良好に除去するためのノイズ除去装置に関する。
撮像素子から出力される画像信号に対して、画像の劣化を防止しつつノイズ除去を行うための種々のノイズ除去装置が提案されている。そのようなノイズ除去装置が特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1のノイズ除去装置によると、輪郭検出回路による画像の輪郭部分の検出結果に基づいて、画像の輪郭部分に対してはメディアンフィルタからの出力を選択し、画像の輪郭以外の部分に対しては平均値フィルタからの出力を選択する。メディアンフィルタは、主にインパルス性のノイズを除去するため、画像の輪郭をぼかすことなくノイズを除去することができる。また、平均値フィルタは、ランダム性のノイズに対して大きな除去効果を発揮する。そして、これら輪郭検出回路とメディアンフィルタと平均値フィルタの組を単段又は多段で構成することにより、画像の輪郭をぼかすことなくノイズを除去する。
また、特許文献2のノイズ除去装置では、フレームメモリに1フレーム前の画像を記憶し、この画像を後続フレームの画像と所定の混合比で混合する。画像信号を混合する際は、複数フレームにおける画像信号の比較によって画像信号の差分である動き成分を抽出する。増幅器にて各画像信号を所定のゲイン値で増幅し、増幅処理時のゲイン値に関する情報に基づいて決まる閾値を、動き成分と比較して動き判定を行う。また、ゲイン値に基づいて、それぞれ異なるフィルタ特性を有する複数のローパスフィルタを切り換える。そして、動き判定の結果に基づいて混合比を変更する。相関性は高いがノイズレベルが異なる連続した複数の画像信号の差分を動き成分として抽出するため、動き成分には必然的にノイズ成分も含まれる。したがって、ノイズ成分を加味して混合比が決定されるため、画像信号の混合時にノイズ低減も行うことができる。
特開平9−233369号公報 特開2010−4266号公報
ところが、上記のような従来のノイズ除去装置においては、フレーム間で画像信号を比較するためのフレームメモリが必要となる。したがって、フレームごとの画像信号を転送するなどにより処理に遅延時間が発生する可能性がある。また、大容量のメモリであるフレームメモリを採用するにあたっては、コストアップの問題が生じる。さらに、ノイズ除去を行うためにゲイン値などの画像信号以外の情報を外部から入力するため、処理が複雑になる可能性がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、フレームメモリなどの大きなメモリ領域を必要とせず、また画像信号以外の情報を外部から入力することなく、画像の品質を保持しつつ、画像信号からノイズを効率よく除去することである。
上記の課題を解決するため、本発明のノイズ除去装置は、撮像素子の各画素を注目画素として順次選択し、注目画素を含む所定の画素領域において注目画素の画像信号と注目画素の周辺画素の画像信号から注目画素についての第1のノイズ分散量を計算する局部ノイズ分散量計算部と、所定のタイミングにて、第1のノイズ分散量に基づいて撮像素子の全画素領域についての第2のノイズ分散量を更新する全体ノイズ分散量更新部と、第1のノイズ分散量と第2のノイズ分散量に基づいて注目画素の画像信号に対するノイズ除去量を決定するノイズ除去量決定手段と、ノイズ除去量に基づいて注目画素の画像信号からノイズを除去するノイズ除去手段とを有する。したがって、本発明では、フレーム間で画像信号を比較するための大容量のフレームメモリも、ノイズ除去装置の外部で生成されるゲイン値などの情報も必要とすることなく画像信号のノイズ除去処理を行うことができる。また、従来のノイズ除去装置ではノイズ除去処理においてメディアンフィルタを用いると、例えば内視鏡などにより体腔内の毛細血管を撮像したときに、画素値のメディアンを採用することで毛細血管の輪郭が不鮮明になり画像が劣化する可能性があった。しかし、本発明のノイズ除去装置によれば、毛細血管などの輪郭情報を失わずにノイズを良好に除去することができる。
好ましくは、ノイズ除去量決定手段は、第1のノイズ分散量と第2のノイズ分散量を用いて、ノイズ除去量を示す所定の係数を計算し、ノイズ除去手段は、所定の画素領域内における注目画素の画素信号の画素値の偏差と所定の係数とを用いて注目画素の画像信号からノイズを除去する。また、局部ノイズ分散量計算部は、所定の画素領域内における各画素の画像信号の画素値の偏差に基づいて第1のノイズ分散量を決定する。さらに、全体ノイズ分散量更新部は、第1のノイズ分散量が所定の閾値よりも小さい場合は、第2のノイズ分散量を更新し、第1のノイズ分散量が所定の閾値以上である場合は、第2のノイズ分散量を更新しない。
さらに好ましくは、局部ノイズ分散量計算部は、第1のノイズ分散量をδ とすると、以下の式(1)によりδ を計算する、
Figure 2012019426
ここで、M及びNは、所定の画素領域における注目画素及び周辺画素がM×N画素であるとしたときの値、V(i,j)は、該M×N画素の各画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの座標(i,j)における画素の画素値、fは以下の式(2)により与えられる、
Figure 2012019426
ここで、α(i,j)は、画素値V(i,j)を有する画素に割り当てられた値である。
また、全体ノイズ分散量更新部は、第2のノイズ分散量δ (t)とすると、以下の式(3)によりδ (t)を計算する、
Figure 2012019426
ここで、tは、所定のタイミングに基づいて決まる時間、δ は、所定の閾値、nは、全体ノイズ分散量更新部によって所定の初期値に対して所定のタイミングで所定の値が順次加算される値である。
そして、ノイズ除去量決定手段は、前記所定の係数をkとすると、下記の式(4)によりkを計算する。
Figure 2012019426
さらに、ノイズ除去手段は、注目画素の画素値をfin、ノイズ除去後の注目画素の画素値をfoutとすると、以下の式(5)によりfoutを計算する。
Figure 2012019426
本発明のノイズ除去装置によれば、大きなメモリ領域を使用したり、ノイズ除去処理に必要な情報を外部から入力したりすることなく、画像の品質を保持しつつ、画像からノイズを除去することができる。
図1は、本発明の一実施形態におけるノイズ除去装置を備える画像表示システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態におけるノイズ除去部の概略構成を示すブロック図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態のノイズ除去処理において使用される画素の画素値を示す概略図であり、図3(b)は、当該ノイズ除去処理において使用される各画素に割り当てられている係数を示す概略図である。 図4は、本発明の一実施形態のノイズ除去処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態におけるノイズ除去装置について説明する。なお、複数の図にまたがって同じ部材を示す場合は同じ番号を付すこととする。
図1は、本発明の一実施形態におけるノイズ除去装置を備える画像表示システムの概略構成を示すブロック図である。撮像素子1は、ベイヤ型画素配置を有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであり、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R,G,Bの各色に応じた画像信号に変換する。変換された画像信号は、AFE(Analog Front End)2内のアナログアンプによる増幅後、AD変換されて、ノイズ除去装置としてのノイズ除去部3に入力される。ノイズ除去部3では、画像信号に含まれるノイズが除去される。ノイズが除去された画像信号は色変換部4と輝度変換部5とにそれぞれ送られる。なお、ノイズ除去部3における具体的な処理については後述する。
色変換部4と輝度変換部5により、ノイズ除去部3によってノイズが除去された画像信号に基づいて色信号と輝度信号がそれぞれ生成される。生成された色信号と輝度信号は、YUV信号生成部6に送られ、YUV信号生成部6にて輝度信号と色差信号が生成される。輝度信号と色差信号は、YUV信号生成部6からRGB信号変換部7に送られ、RGB信号に変換される。変換されたRGB信号は、ガンマ補正部8にて画像信号の明るさが自然になるようにガンマ特性が補正された後、画像出力部9にてNTSC(National Television System Committee)やPAL(Phase Alternating Line)などの所定の規格に準拠する画像信号に変換されてモニタ10に出力される。これにより撮像した画像がモニタ10に表示される。
図2は、本実施形態におけるノイズ除去部3の概略の構成を示すブロック図である。AFE2によって増幅された画像信号は、ノイズ除去部3のラインメモリ31に送られる。本実施形態においては、撮像素子1の画素配置がベイヤ型であり、同色の3×3画素を用いてノイズ除去処理を行うため、ラインメモリ31は、撮像素子1の少なくとも5ライン分の画像信号を格納することができる容量を有する。ラインメモリ31に格納された画像信号は、LPF(Low-Pass Filter)32、局部ノイズ分散量計算部33、減算部36,38にそれぞれ送られる。
まず、LPF32の処理について説明する。図3(a),(b)には、ノイズ除去部3のノイズ除去処理における注目画素と周辺画素の各画素値と、注目画素と周辺画素に割り当てられた係数を示す。図3(a)は、注目画素と周辺画素がM×N画素を構成する場合に、各画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの各画素の画素値を示す。図3(b)は、後述するようにLPF32において使用される、各画素に割り当てられた係数α(i,j)を示す。本実施形態では3×3画素の画像信号を用いてノイズ除去処理を行う。したがって、図3(a),(b)においてM=N=3とする。本実施形態ではラインメモリ31が5ライン分の画像信号を格納する。ラインメモリ31に格納されている画像信号について、互いに隣接する5×5の領域は、図3(a)に示すように、注目画素の画素を座標(2,2)の画素としたときに、各座標(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(2,3),(3,1),(3,2),(3,3)に示す位置には、注目画素と同一色のカラーフィルタを有する画素が存在している。なお、V(1,1)〜V(3,3)はそれぞれの位置の画素値を表すものとする。
図3(b)に示すように、図3(a)においてV(1,1)〜V(3,3)により示す位置の画素に対応して係数α(1,1)〜α(3,3)が設定されており、LPF32は、各画素値に対して対応する係数を乗算して出力する。係数の値としては、例えば、移動平均フィルタを採用して、α(1,1)〜α(3,3)のすべての係数に1/9を設定して均一にすることもできるし、ガウシアンフィルタを採用して、α(1,1)とα(1,3)とα(3,1)とα(3,3)に対しては0.0113を、α(1,2)とα(2,1)とα(2,3)とα(3,2)に対しては0.0838を、α(2,2)に対しては0.6196をそれぞれ設定することもできる。LPF32は、以下の式(6)による演算を行い、得られる画素値fを局部ノイズ分散量計算部33と減算部36に出力する。
Figure 2012019426
なお、本実施形態においては、注目画素と周辺画素が3×3画素を構成していることから、M=N=3として演算を行う。以降の式についても、本実施形態においては、M=N=3として演算を行うこととする。
局部ノイズ分散量計算部33では、LPF32の処理対象となった注目画素と周辺画素におけるノイズ分散量が算出される。局部ノイズ分散量計算部33には、ラインメモリ31から送られてくる注目画素及び周辺画素の画素値V(1,1)〜V(3,3)と、LPF32から送られてくる画素値fを用いて以下の式(7)による演算を行う。
Figure 2012019426
局部ノイズ分散量計算部33によって算出されるδ から、δ が小さい値を取る場合は、LPF32の処理対象となっている画素領域においてノイズが発生しているとみなし、大きい値を取る場合は、当該画素領域に画像のエッジ部分が含まれているとみなすことができる。局部ノイズ分散量計算部33によって算出されるδ は、全体ノイズ分散量更新部34と係数計算部35にそれぞれ送られる。
全体ノイズ分散量更新部34では、係数計算部35において画像信号からノイズを除去する際の補正の度合いを示す係数kを決定する際に用いられる現在の時間tにおけるδ (t)の値が算出される。全体ノイズ分散量更新部34は、局部ノイズ分散量計算部33から出力されるδ を用いて、以下の式(8)による演算を行う。なお、時間t−1から時間tまでの時間は、注目画素がある画素から次の画素に切り替わるまでの時間としてもよいし、注目画素が複数回切り替わるのに要する時間としてもよい。したがって、全体ノイズ分散量更新部34は、注目画素の切り替えに基づく任意のタイミングで演算を行ってノイズ分散量を更新することができる。タイミングの間隔を短くすることで、ノイズ分散量の更新頻度を高め、より短い時間でより大きなノイズ除去効果を得ることができる。
Figure 2012019426
ここで、δ はノイズ分散量の閾値であり、例えば1000など、所定の数値が初期値としてあらかじめ設定されている。なお、δ (t)の初期値、すなわちδ (0)はδ とする。また、nは初期値が1であり、全体ノイズ分散量更新部34は、δ (t)を更新するごとにnに1を加算していく。なお、本実施形態においては、16ビットの画像信号を処理するものする。そこで、nの最大値を216−1とする。なお、nは以下の式(9)を満たす。
Figure 2012019426
式(8)からわかるように、全体ノイズ分散量更新部34は、δ が閾値δ 以上の値を取る場合はδ (t)として時間t−1における全体ノイズ分散量更新部34の演算結果δ (t−1)を採用する。また、δ が閾値δ よりも小さい値を取る場合はδ (t−1)に対してδ を加味して補正を行った値をδ (t)とする。
全体ノイズ分散量更新部34によって算出されたδ (t)は、係数計算部35に送られる。また、演算により得られたnとδ (t)は、図示しないレジスタにそれぞれ格納される。係数計算部35では、局部ノイズ分散量計算部33から出力されるδ と全体ノイズ分散量更新部34から出力されるδ (t)を用いて画像信号に施す補正の度合いを示す係数kを計算する。係数計算部35は、注目画素の画素値から除去するノイズの程度を決定するノイズ除去量決定手段として、以下の式(10)により係数kを求める。
Figure 2012019426
係数計算部35により算出された係数kは、乗算部37に送られる。ここで、減算部36、乗算部37、減算部38により実行される、画像信号からノイズを除去する一連の演算について説明する。減算部36には、ラインメモリ31から注目画素の画素値V(2,2)(便宜上finとする)が、またLPF32から画素値fが送られる。減算部36は、finから画素値fを減算した結果を乗算部37に出力する。乗算部37は、減算部36から出力される減算結果に対して、係数計算部35から送られてくる係数kを乗算する。乗算部37による乗算結果は、減算部38に送られる。減算部38には、ラインメモリ31からfinが、また乗算部37から乗算結果が送られる。減算部38は、finから乗算部37からの乗算結果を減算し、ノイズ除去された画像信号を出力する。
図4に、本実施形態におけるノイズ除去処理のフローチャートを示す。ステップS101において、ラインメモリ31に注目画素と周辺画素の画素値を入力する。次にステップS103に進み、LPF32においてfを、また局部ノイズ分散量計算部33においてδ を計算する。続いてステップS105では、全体ノイズ分散量更新部34において、図示しないレジスタからnとδ (t−1)を読み込む。なお、画像表示システムの電源を入れた場合などでは、レジスタのnとδ (t−1)の初期値として、それぞれ1と1000(本実施形態の場合)が割り当てられている。さらに、ステップS107において、全体ノイズ分散量更新部34は、δ がノイズ分散量の閾値であるδ よりも小さいか否かを判定する。全体ノイズ分散量更新部34は、δ がδ よりも小さいと判定した場合は、ステップS109に進み、式(8)を用いてδ (t)を計算する。また、全体ノイズ分散量更新部34は、δ がδ 以上の値である場合は、ステップS111に進み、同じく式(8)を用いてδ (t)を計算する。
ステップS109又はS111においてδ (t)を計算したら、次にステップS113において、全体ノイズ分散量更新部34はnが216−1よりも小さい値か否かを判定する。nが216−1よりも小さい値であると判定した場合は、ステップS115に進み、nに1を加算してnの値を更新してステップS117に進む。nが216−1以上の値であればnを現在の値から更新せずにステップS117に進む。ステップS117において、全体ノイズ分散量更新部34は、ステップS109又はS111により得られたδ (t)とステップS113又はS115により得られたnをレジスタに格納する。
次に、ステップS119では、係数計算部35により、ステップS103において計算されたδ がステップS109又はS111において計算されたδ (t)よりも小さいか否かが判定される。δ がδ (t)よりも小さい場合はステップS121に進み、式(10)を用いて係数kに1が設定される。また、δ がδ (t)以上の値を取る場合は、ステップS123に進んで式(10)よりkにδ (t)/δ から得られる値が設定される。ステップS121又はS123により係数kが決まったら、ステップS125に進み、ノイズ除去手段を構成する減算部36,38及び乗算部37によって実行される一連の演算により、以下の式(11)からfoutを求める。
Figure 2012019426
ステップS125により得られるfoutは、ノイズが除去された画像信号として後段の処理ブロック、本実施形態では色変換部4及び輝度変換部5に出力される。上記のステップS101からS127の一連の処理を、所定のタイミングにて撮像素子1の注目画素を切り替えて、繰り返し行うことにより、本実施形態では、撮像素子1内の局所的な領域内の画素に注目して得られるノイズ除去効果を、撮像素子1の全画素から出力される画像信号に累積的に反映させることができる。したがって、本発明では、フレーム間で画像信号を比較するための大容量のフレームメモリも、ノイズ除去装置の外部で生成されるゲイン値などの情報も必要とすることなく画像信号のノイズ除去処理を行うことができる。また、従来のノイズ除去装置ではノイズ除去処理においてメディアンフィルタを用いると、例えば内視鏡などにより体腔内の毛細血管を撮像したときに、画素値のメディアンを採用することで毛細血管の輪郭が不鮮明になり画像が劣化する可能性があった。しかし、本発明のノイズ除去装置によれば、毛細血管などの輪郭情報を失わずにノイズを良好に除去することができる。
以上が本発明の実施形態についての説明であるが、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において種々の変形が可能である。例えば、上記の説明では、撮像素子1としてベイヤ型画素配置のCMOS又はCCDを使用しているが、ベイヤ型画素配置以外の配置を有する種々の撮像素子を使用しても、画素の配置に合わせてラインメモリに格納する容量を変更し、注目画素と周辺画素について上記の演算を施すことにより、本発明の効果を得ることができる。
また、注目画素を中心として注目画素と同一種類の3×3画素を処理対象としているが、図3(a),(b)及び式(6),(7)に示すように、M×N画素を処理対象とする構成としてもよい。この場合、ラインメモリはM×N画素からの画像信号を格納できるだけの容量が必要となる。各画素に対する係数は、上記の説明と同様、いずれも1/(M×N)とすることも、注目画素に近い画素ほど大きい値を割り当てることもできる。
3 ノイズ除去部
31 ラインメモリ
32 ローパスフィルタ
33 局部ノイズ分散量計算部
34 全体ノイズ分散量更新部
35 係数計算部
36,38 減算部
37 乗算部

Claims (8)

  1. 撮像素子の各画素を注目画素として順次選択し、該注目画素を含む所定の画素領域において該注目画素の画像信号と該注目画素の周辺画素の画像信号から該注目画素についての第1のノイズ分散量を計算する局部ノイズ分散量計算部と、
    所定のタイミングにて、前記第1のノイズ分散量に基づいて前記撮像素子の全画素領域についての第2のノイズ分散量を更新する全体ノイズ分散量更新部と、
    前記第1のノイズ分散量と前記第2のノイズ分散量に基づいて前記注目画素の画像信号に対するノイズ除去量を決定するノイズ除去量決定手段と、
    前記ノイズ除去量に基づいて前記注目画素の画像信号からノイズを除去するノイズ除去手段と、を有する、
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 前記ノイズ除去量決定手段は、前記第1のノイズ分散量と前記第2のノイズ分散量を用いて、前記ノイズ除去量を示す所定の係数を計算し、
    前記ノイズ除去手段は、前記所定の画素領域内における前記注目画素の画素信号の画素値の偏差と前記所定の係数とを用いて前記注目画素の画像信号からノイズを除去する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記局部ノイズ分散量計算部は、前記所定の画素領域内における各画素の画像信号の画素値の偏差に基づいて前記第1のノイズ分散量を決定する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記全体ノイズ分散量更新部は、前記第1のノイズ分散量が所定の閾値よりも小さい場合は、前記第2のノイズ分散量を更新し、該第1のノイズ分散量が該所定の閾値以上である場合は、該第2のノイズ分散量を更新しない、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のノイズ除去装置。
  5. 前記局部ノイズ分散量計算部は、前記第1のノイズ分散量をδ とすると、以下の式(1)によりδ を計算する、
    Figure 2012019426
    ここで、M及びNは、前記所定の画素領域における注目画素及び周辺画素がM×N画素であるとしたときの値、V(i,j)は、該M×N画素の各画素の位置を座標(i,j)(i=1〜M,j=1〜N)で表したときの座標(i,j)における画素の画素値、fは以下の式(2)により与えられる、
    Figure 2012019426
    ここで、α(i,j)は、画素値V(i,j)を有する画素に割り当てられた値である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のノイズ除去装置。
  6. 前記全体ノイズ分散量更新部は、前記第2のノイズ分散量δ (t)とすると、以下の式(3)によりδ (t)を計算する、
    Figure 2012019426
    ここで、tは、前記所定のタイミングに基づいて決まる時間、δ は、前記所定の閾値、nは、前記全体ノイズ分散量更新部によって所定の初期値に対して該所定のタイミングで所定の値が順次加算される値である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のノイズ除去装置。
  7. 前記ノイズ除去量決定手段は、前記所定の係数をkとすると、下記の式(4)によりkを計算する、
    Figure 2012019426
    ことを特徴とする請求項6に記載のノイズ除去装置。
  8. 前記ノイズ除去手段は、前記注目画素の画素値をfin、ノイズ除去後の該注目画素の画素値をfoutとすると、以下の式(5)によりfoutを計算する、
    Figure 2012019426
    ことを特徴とする請求項7に記載のノイズ除去装置。
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