JP2012018766A - バスバー保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子ピッチのバラツキが大きくなっても、これを吸収することが可能なバスバー保持具を提供する。
【解決手段】バスバー保持具1は、バスバー11を収容するバスバー収容部材2を複数個、長尺の案内棒31の延在方向に沿って移動可能に連結した構成となっている。案内棒31の両端には、案内棒31の端部を閉塞して、案内棒31に連結された複数のバスバー収容部材2を抜け止めする停止板32が設けられ、一方の停止板32は、案内棒31に対して着脱可能に構成されている。
【選択図】図7
【解決手段】バスバー保持具1は、バスバー11を収容するバスバー収容部材2を複数個、長尺の案内棒31の延在方向に沿って移動可能に連結した構成となっている。案内棒31の両端には、案内棒31の端部を閉塞して、案内棒31に連結された複数のバスバー収容部材2を抜け止めする停止板32が設けられ、一方の停止板32は、案内棒31に対して着脱可能に構成されている。
【選択図】図7
Description
この発明は、組電池の端子列における隣接する端子の対ごとに端子の対を電気的に接続する複数のバスバーを保持するバスバー保持具に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車など、比較的高い出力電圧を必要とする各種の機器においては、組電池が利用されることが多い。組電池とは、複数の電池セルを配列したものであり、これら複数の電池セルを電気的に直列に接続することによって高い出力電圧を得るものである。
図23には、組電池90、および、組電池90を構成する複数の電池セル9を直列に接続するための接続モジュール92の構成が模式的に示されている。
組電池90は、所定方向に沿って配列された複数の電池セル9を備える。複数の電池セル9は、電池ケース(図示省略)内において、所定方向(X方向)に沿って配列される。
複数の電池セル9は、電池ケース内において、その端子形成面(一対の端子(正端子901および負端子902)が形成された面)を上に向けて配列される。さらに、複数の電池セル9は、それぞれの正端子901および負端子902の向きが交互に逆向きになるように重ね合わされて配列される。したがって、複数の電池セル9の配列方向(X方向)に沿って形成される2個の端子列903のそれぞれにおいては、正端子901と負端子902とが交互に並ぶことになる。
各端子列903には、接続モジュール92が取り付けられる。接続モジュール92は、絶縁性材料で形成されるバスバーケース921に、複数個のバスバー922が収容された構成となっている。バスバー922とは、導電性材料で形成される板状の部材であり、電池セル9の端子を挿通させるための貫通孔が2個、あるいは、1個形成されている。具体的には、一方の接続モジュール92の両端に配置されるバスバー922(9221)には1個の貫通孔が、その他のバスバー922(9222)には2個の貫通孔が、それぞれ形成されている。接続モジュール92が端子列903に取り付けられた状態において、端子列903に配列された各端子が、バスバーケース921に収容されたバスバー922に形成された各貫通孔に挿通される。バスバー9222の2個の貫通孔のそれぞれに、端子列903において隣接する正端子901と負端子902とがそれぞれ挿通され、ナット部材などで固定されることによって、当該隣接する正端子901と負端子902とが電気的に接続されることになる。一方、バスバー9221の1個の貫通孔には、一方の端子列903の端に位置する端子が挿通される。このように、複数のバスバー922を各端子列903において配列された各端子901,902に装着することによって、組電池90を構成する複数の電池セル9が電気的に直列に接続されることになる。
複数のバスバー922を装着する作業の作業性は、上述したような接続モジュール92を用いることによって大幅に向上する。すなわち、複数のバスバー922を1つずつ組電池90に取り付けようとすると、取り付け作業に非常に手間がかかるところ、複数のバスバー922を予め1個の接続モジュール92に保持させておけば、接続モジュール92を組電池90に取り付けるだけでそこに保持された複数のバスバー922を一度に組電池90に取り付けることができる。
ところで、一般的に、組電池の端子列における複数の端子の間隔(端子ピッチ)には、寸法公差と電池の充放電に伴う膨張または収縮とに起因するバラツキが存在している(以下「端子ピッチのバラツキ」という)。したがって、端子列に配列されている複数の端子のそれぞれに装着されるバスバーを一体に組み込む接続モジュールにおいては、この端子ピッチのバラツキを吸収できるような工夫が求められる。
特に、配列される電池セルの個数が多い組電池においては、接続モジュールに吸収させるべき端子ピッチのバラツキも大きくなる。組電池において配列される電池セルの個数が多くなると、寸法公差が同じ方向に累積して、一部に非常に大きな端子ピッチのバラツキが生じてしまう可能性が高くなるからである。
例えば特許文献1では、バスバーを支持した状態で組電池に取り付けられる「接続プレート」に、その長手方向(すなわち、複数のバスバーの配列方向)と直交する切り込みを形成するとともに、切り込みの奥側に逃がし孔を形成して、「接続プレート」をその長手方向に沿って撓みやすい構成とし、これによって端子ピッチのバラツキを吸収することが提案されている。
特許文献1においては、「接続プレート」自体を撓ませることによって端子ピッチのバラツキを吸収しようとしている。この構成によると、例えば組電池に配列される電池セルの個数が比較的少なく、端子ピッチのバラツキが微小な場合には対応可能であるものの、「接続プレート」を撓ませることができる範囲はそれほど大きくはない。したがって、例えば組電池に配列される電池セルの個数が比較的多く、端子ピッチのバラツキが大きい場合(「接続プレート」が撓める限度を超えるほど大きい場合)には対応できない。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、端子ピッチのバラツキが大きくなっても、これを吸収することが可能なバスバー保持具を提供することを目的としている。
この発明の第1の態様は、組電池の端子列における隣接する端子の対ごとに前記端子の対を電気的に接続する複数のバスバーを保持するバスバー保持具であって、前記バスバーを収容する複数のバスバー収容部材と、長尺の案内棒と、複数の前記バスバー収容部材を、それらが一列に並ぶ状態で、前記案内棒に対してその延在方向に沿って個別に移動可能に連結する連結構造と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るバスバー保持具であって、前記案内棒における前記連結構造を構成する所定の部位に対して取り外し可能に設けられ、前記所定の部位から取り外されることにより前記案内棒に対する全ての前記バスバー収容部材の連結を開放する連結開放部材、を備える。
第3の態様は、第1または2の態様に係るバスバー保持具であって、前記連結構造は、前記複数のバスバー収容部材を挟んで互いに平行に配置された2個の前記案内棒各々に対し、複数の前記バスバー収容部材の両側の部分各々を前記案内棒の延在方向に沿って移動可能に連結する。
第4の態様は、第1から3のいずれかの態様に係るバスバー保持具であって、前記連結構造が、前記案内棒に対して、その延在方向に沿って形成された溝部と、複数の前記バスバー収容部材それぞれの端辺に形成され、前記溝部内に摺動自在に嵌め入れられた突起部と、を備える。
第5の態様は、第2の態様に係るバスバー保持具であって、前記連結構造が、前記案内棒に対して、その延在方向に沿って形成された溝部と、複数の前記バスバー収容部材それぞれの端辺に形成され、前記溝部内に摺動自在に嵌め入れられた突起部と、を備え、前記連結開放部材は、前記案内棒における前記溝の端を閉塞する部位に対して取り外し可能に設けられ、当該部位から取り外されることにより前記溝の端を開放する部材である。
第6の態様は、第1から5のいずれかの態様に係るバスバー保持具であって、一列分の前記バスバー収容部材のセットと連結された第1の案内棒と、他の一列分の前記バスバー収容部材のセットと連結された第2の案内棒とに架け渡されてこれらを連結する連結部、をさらに備える。
第7の態様は、第6の態様に係るバスバー保持具であって、前記連結部が、前記案内棒の連結方向において弾性変形可能に構成される。
第8の態様は、第6または7の態様に係るバスバー保持具であって、前記連結部が、前記案内棒に対して取り外し可能に構成されている。
第9の態様は、第1から9のいずれかの態様に係るバスバー保持具であって、1つの前記案内棒が、隣り合う2列分の前記バスバー収容部材のセット両方との連結に共用される。
第1の態様によると、バスバーを収容する複数のバスバー収容部材が、案内棒の延在方向に沿って個別に移動可能に連結されている。したがって、組電池の端子列における端子ピッチのバラツキが大きい(従来の、弾性変形のみの変位量では対応できないほどに端子ピッチのバラツキが大きい)場合でも、バスバー保持具においてこれを吸収して、複数のバスバーを、端子列に配列された各端子に装着することが可能となる。
第2の態様によると、案内棒に対する全てのバスバー収容部材の連結を開放する連結開放部材を備える。この構成によると、バスバー収容部材に収容されたバスバーを端子列に装着した後に、案内棒だけを引き抜くことができる。したがって、案内棒を再使用することができる。また、案内棒が組電池の設置スペースの増大を招くこともなくなる。
第3の態様によると、複数のバスバー収容部材を挟んで互いに平行に配置された2個の案内棒を備えるので、バスバー収容部材を安定して支持できるとともに、バスバー保持具を組電池に取り付けやすい。
第6の態様によると、一列分のバスバー収容部材のセットと、他の一列分のバスバー収容部材のセットとが連結部を介して連結されるので、組電池に形成される一対の端子列のそれぞれに対するバスバーの取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が向上する。
第7の態様によると、一列分のバスバー収容部材のセットと、他の一列分のバスバー収容部材のセットとの離間距離が、組電池に形成される一対の端子列の離間距離と正確に対応していなくとも、連結部を弾性変形させることによってこの差を吸収することができる。
第8の態様によると、連結部が案内棒に対して取り外し可能に構成されているので、案内棒を単体で使用することも可能であり、案内棒を連結して使用することも可能となる。
第9の態様によると、1つの案内棒が、隣り合う2列分のバスバー収容部材のセット両方との連結に共用されるので、別の組電池に形成される端子列のそれぞれに対するバスバーの取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が向上する。
<I.第1の実施の形態>
<1.バスバー保持具1の構成>
この発明の第1の実施の形態に係るバスバー保持具1の構成について説明する。バスバー保持具1は、複数のバスバー収容部材2が支持フレーム3に収容された構成を有している(図7、図9)。以下においては、まず、支持フレーム3とバスバー収容部材2の各構成について説明し、続いてバスバー保持具1の全体構成について説明する。
<1.バスバー保持具1の構成>
この発明の第1の実施の形態に係るバスバー保持具1の構成について説明する。バスバー保持具1は、複数のバスバー収容部材2が支持フレーム3に収容された構成を有している(図7、図9)。以下においては、まず、支持フレーム3とバスバー収容部材2の各構成について説明し、続いてバスバー保持具1の全体構成について説明する。
<1−1.支持フレーム3>
支持フレーム3の構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、支持フレーム3の平面図である。図2は、支持フレーム3を図1の矢印K方向から見た側断面図である。なお、図1、図2においては、支持フレーム3が備える一対の案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム3の構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、支持フレーム3の平面図である。図2は、支持フレーム3を図1の矢印K方向から見た側断面図である。なお、図1、図2においては、支持フレーム3が備える一対の案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム3は、一対の案内棒31と一対の停止板32とを備える。
<案内棒31>
一対の案内棒31のそれぞれは、長尺の棒状部材であり、その長尺方向を互いに平行にして、間隔をおいて配置される。後に説明するように、一対の案内棒31の間には、案内棒31の長尺方向に沿って一列に並んで複数のバスバー収容部材2が収容される(図7、図9)。
一対の案内棒31のそれぞれは、長尺の棒状部材であり、その長尺方向を互いに平行にして、間隔をおいて配置される。後に説明するように、一対の案内棒31の間には、案内棒31の長尺方向に沿って一列に並んで複数のバスバー収容部材2が収容される(図7、図9)。
各案内棒31における、他方の案内棒31と対向する側の面には、その延在方向に沿って真っ直ぐに伸びる溝部311が形成される。後に説明するように、溝部311内には、バスバー収容部材2の連結用突起23(図3、図5)が摺動自在に嵌め入れられる。
なお、図2に示されるように、溝部311の入り口付近には、溝部311の延在方向に沿う案内壁3111が形成される。案内壁3111は、溝部311に嵌め込まれた連結用突起23を溝部311の延在方向に沿って案内するとともに、連結用突起23が溝部311から外れてしまうことを防止するための構成である。
<停止板32>
一対の停止板32のそれぞれは、一対の案内棒31の延在方向に沿った端部に、当該延在方向と直交して架け渡される長尺の部材である。
一対の停止板32のそれぞれは、一対の案内棒31の延在方向に沿った端部に、当該延在方向と直交して架け渡される長尺の部材である。
一対の停止板32のうちの一方の停止板32は、板状部材からなり、その長尺方向における両端部分において、各案内棒31の端面と接合されている。つまり、当該停止板32は、一対の案内棒31に対して固設されている。以下、当該停止板32を「固設停止板32a」という。
他方の停止板32は、一対の案内棒31に対して着脱可能なキャップ形状に形成されている。具体的には、当該停止板32は、その長尺方向に沿った両端部分において各案内棒31の端面と当接する長尺板状の底部と、底部に立設され、一対の案内棒31を外囲する側部とを備える。以下、当該停止板32を「着脱可能停止板32b」という。
一対の案内棒31の間に固設停止板32aが架け渡されることによって、一対の案内棒31が当該個設停止板32aを介して連結されることになる。すなわち、固設停止板32aは、一対の案内棒31を、一定間隔を空けて互いに平行な姿勢で連結する。
着脱可能停止板32bが支持フレーム3に装着された状態においては、各案内棒31に形成された溝部311の両端は、各停止板32a,32bによって閉塞される。これによって、案内棒31に連結された複数のバスバー収容部材2が案内棒31の端部から抜け落ちることが防止される。つまり、一対の停止板32a,32bは、案内棒31に連結されたバスバー収容部材2を抜け止めする停止部材(ストッパ)として機能する。
また、着脱可能停止板32bが支持フレーム3から取り外された状態においては、各案内棒31のそれぞれに形成された溝部311の一端が開放される。これによって、支持フレーム3内にバスバー収容部材2を収容する、あるいは、支持フレーム3内に収容されているバスバー収容部材2を支持フレーム3内から排出することができる。つまり、着脱可能停止板32bは、案内棒31から取り外されることにより案内棒31に対する全てのバスバー収容部材2の連結を開放する連結開放部材として機能する。
<1−2.バスバー収容部材2>
支持フレーム3に収容されるバスバー収容部材2について、図3〜図6を参照しながら説明する。なお、以下に明らかになるように、バスバー収容部材2には、単孔バスバー収容部材2aと2孔バスバー収容部材2bの2種類がある。図3は、2孔バスバー収容部材2bの平面図であり、図4は、2孔バスバー収容部材2bの側面図である。また、図5は、単孔バスバー収容部材2aの平面図であり、図6は、単孔バスバー収容部材2aの側面図である。単孔バスバー収容部材2aと2孔バスバー収容部材2bとを特に区別しない場合は、これらを総称して単にバスバー収容部材2という。
支持フレーム3に収容されるバスバー収容部材2について、図3〜図6を参照しながら説明する。なお、以下に明らかになるように、バスバー収容部材2には、単孔バスバー収容部材2aと2孔バスバー収容部材2bの2種類がある。図3は、2孔バスバー収容部材2bの平面図であり、図4は、2孔バスバー収容部材2bの側面図である。また、図5は、単孔バスバー収容部材2aの平面図であり、図6は、単孔バスバー収容部材2aの側面図である。単孔バスバー収容部材2aと2孔バスバー収容部材2bとを特に区別しない場合は、これらを総称して単にバスバー収容部材2という。
バスバー収容部材2は、収容部21と、案内路24を介して収容部21と接続された導線収容片22とを備える。また、バスバー収容部材2の「前壁面M1」と「後壁面M2」とには連結用突起23が形成される。
なお、ここでは、導線収容片22の延在方向を、バスバー収容部材2の「幅方向」といい、収容部21と導線収容片22とが配列された方向をバスバー収容部材2の「奥行方向」という。また、バスバー収容部材2の幅方向に沿う2つの壁面のうち、導線収容片22側の面を「前壁面M1」といい、収容部21側の面を「後壁面M2」という。さらに、バスバー収容部材2の奥行方向に沿う2つの壁面を「横壁面M3」という。
<収容部21>
収容部21は、平面視矩形の収容部であり、その内部に1個のバスバー11と、電圧検出金具12とが収容される(図10参照)。
収容部21は、平面視矩形の収容部であり、その内部に1個のバスバー11と、電圧検出金具12とが収容される(図10参照)。
バスバー11は、金属などの導電性部材で形成され、組電池を構成する電池セルの端子が挿通される貫通孔が1個、あるいは2個形成された板状の部材である。また、電圧検出金具12は、電圧監視用回路(図示省略)につながる導線121の端部に設けられ、導線121と電極セルの端子とを電気的に接続する端子である。
図3、図4に示す2孔バスバー収容部材2bが備える収容部21には、貫通孔が2個形成されたバスバー11が収容される。図5、図6に示す単孔バスバー収容部材2aが備える収容部21には、貫通孔が1個形成されたバスバー11が収容される。
収容部21は、その内部に収容されるバスバー11を支持するための支持枠211を備える。支持枠211は、そこに支持されるバスバー11の貫通孔に相当する位置に形成された窓2111を備える。すなわち、貫通孔が2個形成されたバスバー11を収容する収容部21(図3)には2個の窓21111が形成され、貫通孔が1個形成されたバスバー11を収容する収容部21(図5)には1個の窓21111が形成される。バスバー保持具1が組電池90の端子列903に取り付けられた状態において(図10参照)、電池セル9の端子は、この窓2111を介してバスバー11の貫通孔に挿通されることになる。なお、収容部21には、その内部に収容されるバスバー11が落ちてしまわないように押さえ入れるための押さえ爪2112が形成されてもよい。
また、収容部21は、その内部に収容されるバスバー11を周囲から絶縁するための周壁212を備える。周壁212のうち、幅方向に沿い、導線収容片22側に位置する壁面部分(前壁部分)には、開口2121が形成される。さらに、前壁部分には、当該開口2121と接続され、前壁部分と直交するように突出した案内路24が形成される。
また、周壁212のうち、前壁部分と対向する壁面部分(後壁部分)は、バスバー収容部材2の後壁面M2を構成し、ここには連結用突起23が形成される。
なお、周壁212のうち、奥行方向に沿う壁面部分(側壁部分)は、必ずしも全ての収容部21に形成されている必要はない。この実施の形態においては、2孔バスバー収容部材2bが備える収容部21は側壁部分を備える構成とし(図4)、単孔バスバー収容部材2aが備える収容部21は側壁部分を備えない構成とする(図6)。後述するように、支持フレーム3内において、単孔バスバー収容部材2aは必ず2孔バスバー収容部材2bの横に配置されるので、単孔バスバー収容部材2aが備える収容部21が側壁部分を備えなくとも、これに収容されたバスバー11が隣接する収容部21に収容されたバスバー11と接触することが防止される。
<導線収容片22>
導線収容片22は、その内部に導線121を収容する部材であり、樋状に形成される。導線収容片22の延在方向に沿った長さは、収容部21の幅とほぼ同じとされる。また、導線収容片22には、その内部に収容される導線121を収容路内に束ね入れるための導線押さえ爪221が形成されてもよい。
導線収容片22は、その内部に導線121を収容する部材であり、樋状に形成される。導線収容片22の延在方向に沿った長さは、収容部21の幅とほぼ同じとされる。また、導線収容片22には、その内部に収容される導線121を収容路内に束ね入れるための導線押さえ爪221が形成されてもよい。
導線収容片22の側壁のうち、収容部21側に位置する壁面部分(後壁部分)には、開口222が形成される。さらに、当該開口222が形成された位置において、後壁部分は収容部21から突出した案内路24と接続される。つまり、導線収容片22は、案内路24を介して収容部21と接続され、収容部21に収容される電圧検出金具12と接続される導線121は、開口2121、案内路24、および、開口222を介して、導線収容片22内に導かれる(図10参照)。
なお、2孔バスバー収容部材2bにおいては、導線収容片22と収容部21との間には、案内路24と並行に配置された補助接続部材25がさらに設けられる。補助接続部材25は、収容部21と導線収容片22との間に架け渡されて、これらの部材を接続する。つまり、バスバー収容部材2bにおいては、導線収容片22と収容部21とが、互いに平行に配置された2個の接続部材24,25を互いに接続されることになる。
導線収容片22の側壁のうち、収容部21の逆側に位置する壁面部分(前壁部分)は、バスバー収容部材2の前壁面M1を構成し、ここには連結用突起23が形成される。
<連結用突起23>
連結用突起23は、バスバー収容部材2の前壁面M1(具体的には、導線収容片22の前壁部分)と、後壁面M2(具体的には、収容部21の周壁212の後壁部分)とにそれぞれ形成される突起である。連結用突起23は、その設置面に対して垂直に立設される。後に説明するように、連結用突起23が案内棒31の溝部311内に嵌め入れられた状態で支持されることによって、バスバー収容部2は案内棒31に対して摺動可能に連結される。すなわち、案内棒31の溝部311とバスバー収容部材2の連結用突起23とは、バスバー収容部2と案内棒31との間の連結構造4を構成している。
連結用突起23は、バスバー収容部材2の前壁面M1(具体的には、導線収容片22の前壁部分)と、後壁面M2(具体的には、収容部21の周壁212の後壁部分)とにそれぞれ形成される突起である。連結用突起23は、その設置面に対して垂直に立設される。後に説明するように、連結用突起23が案内棒31の溝部311内に嵌め入れられた状態で支持されることによって、バスバー収容部2は案内棒31に対して摺動可能に連結される。すなわち、案内棒31の溝部311とバスバー収容部材2の連結用突起23とは、バスバー収容部2と案内棒31との間の連結構造4を構成している。
なお、連結用突起23の先端部は曲げ形状とされている。この曲げ部分231が、溝部311の入り口付近に形成された案内壁3111に引っ掛かることによって、連結用突起23が溝部311から外れてしまうことが防止される。
<1−3.バスバー保持具1の構成>
バスバー保持具1の全体構成について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7、図9は、バスバー保持具1の平面図である。図8は、バスバー保持具1を図7の矢印K方向から見た断面図である。図7〜図9には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、鉛直方向にZ軸が沿うXYZ座標系が付されている。なお、図7、図9においては、バスバー収容部材2は模式化して示されているが、その詳細な構成は図3〜図6に示される通りである(後に参照する、図10、図11、図14、図15、図16、図19、図21、図22においても同様)。
バスバー保持具1の全体構成について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7、図9は、バスバー保持具1の平面図である。図8は、バスバー保持具1を図7の矢印K方向から見た断面図である。図7〜図9には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、鉛直方向にZ軸が沿うXYZ座標系が付されている。なお、図7、図9においては、バスバー収容部材2は模式化して示されているが、その詳細な構成は図3〜図6に示される通りである(後に参照する、図10、図11、図14、図15、図16、図19、図21、図22においても同様)。
<1−3−1.バスバー収容部材2の収容作業>
バスバー保持具1は、複数のバスバー収容部材2が支持フレーム3に収容されることにより構成される。はじめに、支持フレーム3に複数のバスバー収容部材2を収容する作業について説明する。
バスバー保持具1は、複数のバスバー収容部材2が支持フレーム3に収容されることにより構成される。はじめに、支持フレーム3に複数のバスバー収容部材2を収容する作業について説明する。
作業者は、まず、支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを一対の案内棒31から取り外す。すると、各案内棒31に形成された溝部311の端が開放され、支持フレーム3に開口端が形成される。
続いて作業者は、支持フレーム3の開口端から、バスバー収容部材2を支持フレーム3内に滑り込ます。具体的には、一方の案内棒31の溝部311に前壁面M1に形成された連結用突起23を嵌め入れるとともに、他方の案内棒31の溝部311に後壁面M2に形成された連結用突起23を嵌め入れて、一対の案内棒31の間にバスバー収容部材2を滑り込ます。これによって、バスバー収容部材2が支持フレーム3内に収容されることになる。
必要な個数のバスバー収容部材2が支持フレーム3に収容されると、作業者は、着脱可能停止板32bを一対の案内棒31に再び装着する。ただし、支持フレーム3に収容するべきバスバー収容部材2の個数は、組電池を構成する電池セルの個数に応じて定まる。例えば、組電池が「2n」個の電池セルから構成される場合、支持フレーム3には「n」個の2孔バスバー収容部材2bが収容される(図7)。あるいは、「n−1」個の2孔バスバー収容部材2bと、2個の単孔バスバー収容部材2aとが収容される(図9)。ただし、後者の場合、支持フレーム3内において、両端に単孔バスバー収容部材2aが配置されるように、バスバー収容部材2の収容順序を注意する必要がある。具体的には、まず、1個の単孔バスバー収容部材2aを支持フレーム3に収容し、続いて「n−1」個の2孔バスバー収容部材2bを収容した後に、最後に残りの単孔バスバー収容部材2aを収容すればよい。
<1−3−2.バスバー保持具1の構成>
支持フレーム3に複数のバスバー収容部材2が収容されることによって形成されるバスバー保持具1においては、連結構造4と、導線収容路220とが形成される。
支持フレーム3に複数のバスバー収容部材2が収容されることによって形成されるバスバー保持具1においては、連結構造4と、導線収容路220とが形成される。
<連結構造4>
バスバー保持具1において、支持フレーム3と、そこに収容された各バスバー収容部材2との間(具体的には、支持フレーム3を構成する一対の案内棒31のそれぞれと各バスバー収容部材2との間)には、連結構造4が形成される。
バスバー保持具1において、支持フレーム3と、そこに収容された各バスバー収容部材2との間(具体的には、支持フレーム3を構成する一対の案内棒31のそれぞれと各バスバー収容部材2との間)には、連結構造4が形成される。
連結構造4は、具体的には、案内棒31の溝部311内にバスバー収容部材2の連結用突起23が摺動自在に嵌め入れられることによって形成されるものであり、バスバー収容部材2を、案内棒31に対して、その延在方向に沿って個別に移動可能(スライド可能)に連結する構造となっている。なお、図8に示すように、連結構造4においては、連結用突起23の先端に形成された曲げ部分231が、溝部311の入り口付近に形成された案内壁3111に引っ掛かることによって、連結用突起23が溝部311から外れてしまうことが防止されている。なお、一対の案内棒31の間隔が一定に保持される構造(連結部)があれば、曲げ部分211は不要である。
支持フレーム3に収容されたバスバー収容部材2が案内棒31に沿って移動できる幅は、支持フレーム3の長尺方向に沿った長さ、支持フレーム3に収容されるバスバー収容部材2の個数、および、各バスバー収容部材2の幅から規定される。例えば、長尺方向に沿った長さ(具体的には、案内棒31の延在方向に沿った長さ)が「L」の支持フレーム3に対して、幅が「a」のバスバー収容部材2が「n」個収容されているとする。この場合、支持フレーム3に収容されたバスバー収容部材2が案内棒31に沿って移動できる最大幅Δxは、「Δx=L−n×a」となる。ただし、バスバー保持具1においては、その長尺方向に沿った長さ「L」が「n×a」よりも十分に大きい支持フレーム3が選択されて用いられる。
<導線収容路220>
バスバー保持具1においては、複数のバスバー収容部材2が同じ向きで一対の案内棒31の間に一列に配列される。すると、複数の導線収容片22が微小な隙間を空けて一列に配列されることになる。これによって、一本の導線収容路220が形成される。導線収容路220は、複数の収容部21のそれぞれに収容された電圧検出金具12と接続される導線121を外部回路(図示省略)に導く案内路として機能する。
バスバー保持具1においては、複数のバスバー収容部材2が同じ向きで一対の案内棒31の間に一列に配列される。すると、複数の導線収容片22が微小な隙間を空けて一列に配列されることになる。これによって、一本の導線収容路220が形成される。導線収容路220は、複数の収容部21のそれぞれに収容された電圧検出金具12と接続される導線121を外部回路(図示省略)に導く案内路として機能する。
<2.バスバー保持具1を用いたバスバー11の装着>
上述したとおり、組電池90(図23参照)は、複数の電池セル9を配列したものである。組電池90を構成する複数の電池セル9は、その端子形成面(一対の端子(正端子901および負端子902)が形成された面)を上に向けるとともに、その鉛直面が互いに平行となる姿勢で一列に並んで配列される。なお、組電池90が備える電池セル9の個数は図に示されるものに限らない。
上述したとおり、組電池90(図23参照)は、複数の電池セル9を配列したものである。組電池90を構成する複数の電池セル9は、その端子形成面(一対の端子(正端子901および負端子902)が形成された面)を上に向けるとともに、その鉛直面が互いに平行となる姿勢で一列に並んで配列される。なお、組電池90が備える電池セル9の個数は図に示されるものに限らない。
ケース内に配列される複数の電池セル9は、それぞれの正端子901および負端子902の向きが交互に逆向きになるように重ね合わされて配列されており、複数の電池セル9の配列方向に沿って形成される端子列903においては、正端子901と負端子902とが交互に並ぶ。ただし、各端子列903における、端子901,902の配列間隔(ピッチ)には、寸法公差と電池の充放電に伴う膨張または収縮とに起因する微小なバラツキ(端子ピッチのバラツキ)が存在している。
組電池90を構成する複数の電池セル9は、端子列903において隣接する正端子901と負端子902の各ペアをバスバー11で電気的に接続することによって、電気的に直列に接続される。すなわち、複数の電池セル9を電気的に直列に接続するためには、端子列903において隣接する正端子901と負端子902の各ペアにバスバー11を装着する必要がある。以下に説明するように、バスバー保持具1を用いることによって、複数個のバスバー11を一度に端子列903に装着することができる。
バスバー保持具1を用いて端子列903に複数個のバスバー11を装着する態様について、図10、図11を参照しながら説明する。図10には、組電池90の各端子列903にバスバー保持具1が組み付けられた状態が模式的に示されている。図11には、支持フレーム3が抜き取られた状態が模式的に示されている。
上述したとおり、バスバー保持具1が備える複数のバスバー収容部材2のそれぞれ(より具体的には、各バスバー収容部材2が備える収容部21)には、バスバー11と電圧検出金具12とが保持される。また、電圧検出金具12から伸びる導線121は導線収容路220に収容され、導線121は導線収容路220に沿って外部回路に導かれる。複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具1においては、保持された各バスバー11に形成された貫通孔が支持フレーム3の長尺方向に沿って一列に配列されることになる。以下、バスバー保持具1に形成される貫通孔の配列を「貫通孔列110」ともいう。
なお、バスバー保持具1が保管され、作業場所まで運搬される際には、複数個のバスバー保持具1が、それぞれの案内棒31の部分で支持されつつ、積み上げられた状態とされる。これによって、複数のバスバー保持具1をコンパクトに取り扱うことが可能となり、取り扱いが容易となる。
<a.バスバー保持具1を端子列903に組み付ける>
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具1を、組電池90の端子列903に組み付ける。
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具1を、組電池90の端子列903に組み付ける。
複数のバスバー11を保持したバスバー保持具1を端子列903に組み付ける場合、作業者は、まず、バスバー保持具1を、対象となる端子列903に覆い被せるように載置する。具体的には、支持フレーム3の延在方向に沿って形成されるバスバー11の貫通孔の配列(貫通孔列110)が、対象となる端子列903の上に置かれるようにバスバー保持具1を載置する。なお、このとき、貫通孔列110の一方の端部に位置する貫通孔が、端子列903の対応する端部に位置する端子の真上にくるように位置合わせしておく。
続いて、作業者は、バスバー保持具1において一列に配列されているバスバー11の貫通孔のそれぞれに、端子列903において一列に配列されている端子のそれぞれを次々と挿通していく。ここで、互いに対応する貫通孔と端子との間に、平面視にて、その配列方向に沿う「ずれ」が生じている場合、作業者は、対象となるバスバー11を収容したバスバー収容部材2を案内棒31に沿ってスライドさせて、対応する貫通孔が対応する端子の真上に来るように移動させる。これによって、当該貫通孔に当該対応する端子を挿通させることができる。
以上の作業によって、バスバー保持具1が対象となる端子列903に組み付けられる(図10に示す状態)。バスバー保持具1を端子列903に組み付けることによって、バスバー保持具1に保持されている複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が、端子列903に一度に装着されることになる。
<b.支持フレーム3を回収する>
続いて作業者は、端子列903に組み付けられたバスバー保持具1から、支持フレーム3だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、端子列903に組み付けられたバスバー保持具1から、支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、一対の案内棒31それぞれの溝部311の一端が開放される。
続いて作業者は、端子列903に組み付けられたバスバー保持具1から、支持フレーム3だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、端子列903に組み付けられたバスバー保持具1から、支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、一対の案内棒31それぞれの溝部311の一端が開放される。
続いて作業者は、支持フレーム3を、その延在方向に沿って、開放端とは逆の方向に向かって引き抜く。支持フレーム3を引き抜くと、複数のバスバー収容部材2のみが端子列903上に残ることになる(図11に示す状態)。つまり、支持フレーム3を回収しても、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12は端子列903に装着されたままとなっている。
以上の作業によって、端子列903に複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が装着される。作業者は、組電池90に形成される一対の端子列903のうちの一方(図10の例では−Y側の端子列903)に対しては、2孔バスバー収容部材2bのみが収容されたバスバー保持具1を用いてバスバー11を装着する。また、他方(図10の例では+Y側の端子列903)に対しては、両端に単孔バスバー収容部材2aが収容されたバスバー保持具1を用いてバスバー11を装着する。すると、+Y側の端子列903の両端の端子には1個の貫通孔が形成されたバスバー11が装着され、各端子列903の残りの端子においては、隣接する正端子901と負端子902の各ペアに2個の貫通孔が形成されたバスバー11が装着される。これによって、組電池90を構成する複数の電池セル9が電気的に直列に接続されることになる。
<3.効果>
上記の実施の形態に係るバスバー保持具1によると、支持フレーム3に収容された複数のバスバー収容部材2のそれぞれが、案内棒31の延在方向に沿って個別に移動可能に連結されている。したがって、組電池90の端子列903における端子ピッチのバラツキが大きい(従来の、弾性変形のみの変位量では対応できないほどに端子ピッチのバラツキが大きい)場合でも、バスバー保持具1においてこれを吸収して、複数のバスバー11を、端子列903に配列された各端子に装着することができる。
上記の実施の形態に係るバスバー保持具1によると、支持フレーム3に収容された複数のバスバー収容部材2のそれぞれが、案内棒31の延在方向に沿って個別に移動可能に連結されている。したがって、組電池90の端子列903における端子ピッチのバラツキが大きい(従来の、弾性変形のみの変位量では対応できないほどに端子ピッチのバラツキが大きい)場合でも、バスバー保持具1においてこれを吸収して、複数のバスバー11を、端子列903に配列された各端子に装着することができる。
また、一方の停止板32(着脱可能停止板32b)が、一対の案内棒31に対して着脱可能であり、案内棒31に対する全てのバスバー収容部材2の連結を開放する連結開放部材として機能している。この構成によると、着脱可能停止板32bを一対の案内棒31から取り外すことによって、支持フレーム3内に新たにバスバー収容部材2を収容する、あるいは、収容されたバスバー収容部材2を支持フレーム3から抜き出す、ことができる。したがって、バスバー保持具1を用いて複数のバスバー11を端子列903に装着した後に、支持フレーム3だけを引き抜くことができる。したがって、支持フレーム3を再使用することができる。また、支持フレーム3が組電池90の設置スペース増大を招くこともなくなる。
つまり、支持フレーム3は、複数のバスバー収容部材2を連結する連結部として機能するとともに、複数のバスバー収容部材2の出荷用ケース(所謂「通い箱」)としても機能する。これによって、コスト削減効果を得ることができる。
また、複数のバスバー保持具1を、それぞれの案内棒31の部分で支持された状態として積み上げて保管・運搬することによって、複数のバスバー保持具1をコンパクトに取り扱うことが可能となり、取り扱いが容易となる。
また、支持フレーム3が、互いに平行に配置された2個の案内棒31を備え、これらの間にバスバー収容部材2が一列に並んで収容されるので、複数のバスバー収容部材を支持フレーム3内に安定して支持できるとともに、バスバー保持具1を組電池90に取り付ける作業も行いやすい。
<II.第2の実施の形態>
この発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態においては、第1の実施の形態において説明したバスバー保持具1が2個連結されてバスバー保持具対10を構成している。なお、以下においては、先に説明した構成と同じ構成については同じ符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
この発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態においては、第1の実施の形態において説明したバスバー保持具1が2個連結されてバスバー保持具対10を構成している。なお、以下においては、先に説明した構成と同じ構成については同じ符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
<1.バスバー保持具対10の構成>
バスバー保持具対10は、複数のバスバー収容部材2を支持フレーム対30に収容した構成となっている(図14)。以下においては、まず、支持フレーム対30の構成について説明し、続いてバスバー保持具対10の全体構成について説明する。支持フレーム対30に収容されるバスバー収容部材2の構成は第1の実施の形態において説明した通りである。
バスバー保持具対10は、複数のバスバー収容部材2を支持フレーム対30に収容した構成となっている(図14)。以下においては、まず、支持フレーム対30の構成について説明し、続いてバスバー保持具対10の全体構成について説明する。支持フレーム対30に収容されるバスバー収容部材2の構成は第1の実施の形態において説明した通りである。
<1−1.支持フレーム対30>
支持フレーム対30の構成について、図12、図13を参照しながら説明する。図12は、支持フレーム対30の平面図である。図13は、支持フレーム対30を図12の矢印K方向から見た断面図である。なお、図12、図13には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム対30の構成について、図12、図13を参照しながら説明する。図12は、支持フレーム対30の平面図である。図13は、支持フレーム対30を図12の矢印K方向から見た断面図である。なお、図12、図13には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム対30は、一対の支持フレーム3と1以上の連結板5とを備える。各支持フレーム3の構成は第1の実施の形態において説明した通りである。一対の支持フレーム3のそれぞれは、その長尺方向を互いに平行にして、間隔をおいて配置され、次に説明する連結板5によって連結されている。
連結板5は、一対の支持フレーム3に、それらの延在方向と直交して架け渡される長尺の部材であり、その長尺方向に沿った両端部分において、各支持フレーム3の側面と接合される。なお、一対の支持フレーム3の間には、複数の連結板5が架け渡されることが好ましい。この実施の形態においては、支持フレーム3の延在方向に沿って複数の連結板5が一定間隔で配列されるものとする。
一対の支持フレーム3の間に連結板5が架け渡されることによって、一対の支持フレーム3が連結板5を介して連結されることになる。すなわち、連結板5は、一対の支持フレーム3を、一定間隔を空けて互いに平行な姿勢で連結する。なお、一対の支持フレーム3の離間間隔は、バスバー保持具対10が組み付けられる組電池に形成される一対の端子列の離間距離に応じて規定される。
連結板5には、曲げ部51が形成されている。支持フレーム3の延在方向に沿って配列される複数の連結板5のうち、固設停止板32a側の端に配置される連結板5(特定連結板5a)は、その長手方向に沿った中央部付近が側面視において支持フレーム3よりも上側に突出した形状とされ、その長手方向に沿う両端にL字状の曲げ部51(L字曲げ部51a)が形成される。一方、残りの連結板5(通常連結板5b)には、連結板5の長手方向に沿う中央部付近に形成された凸状の曲げ部51(凸曲げ部51b)が形成される。
連結板5に、その長手方向に沿った力が加わると、曲げ部51が弾性変形することにより、連結板5の長手方向に沿った長さが変化する。すなわち、連結板5は、その長手方向(すなわち、支持フレーム3の連結方向)において弾性変形可能に構成されている。
特に、特定連結板5aは、その長手方向に沿った中央部付近が側面視において支持フレーム3よりも上側に突出した形状とされている。この構成によると、以下に説明する支持フレーム対30を引き抜く作業において、作業者が当該特定連結板5aをつかんで支持フレーム対30を引き抜くことができる。したがって、当該作業の作業性を良好なものとすることができる。
<1−2.バスバー保持具対10の全体構成>
バスバー保持具対10の全体構成について、図14、図15を参照しながら説明する。図14は、バスバー保持具対10の平面図である。図15は、バスバー保持具対10を図14の矢印K方向から見た断面図である。なお、図14、図15には、支持フレーム3が備える一対の案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
バスバー保持具対10の全体構成について、図14、図15を参照しながら説明する。図14は、バスバー保持具対10の平面図である。図15は、バスバー保持具対10を図14の矢印K方向から見た断面図である。なお、図14、図15には、支持フレーム3が備える一対の案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
バスバー保持具対10は、複数のバスバー収容部材2が、支持フレーム対30(具体的には、支持フレーム対30が備える一対の支持フレーム3のそれぞれ)に収容されることにより構成される。支持フレーム3にバスバー収容部材2を収容する作業態様は、第1の実施の形態において説明した通りである。
ただし、一対の支持フレーム3のそれぞれに収容するべきバスバー収容部材2の個数は、当該バスバー保持具1が組み付けられる組電池90を構成する電池セル9の個数に応じて定まる。例えば、組電池90が「2n」個の電池セル9から構成される場合、一方の支持フレーム3には「n」個の2孔バスバー収容部材2bが収容される。また、他方の支持フレーム3には、「n−1」個の2孔バスバー収容部材2bと、2個の単孔バスバー収容部材2aとが、両端に単孔バスバー収容部材2aが配置されるように収容される。
また、作業者は、各バスバー収容部材2を、その収容部21が連結板5側に位置し、導線収容片22がこれと反対側に位置するように収容する。つまり、一対の支持フレーム3のそれぞれに収容されるバスバー収容部材2が、収容部21を内側に向きあわせるような姿勢となるように、各バスバー収容部材2を支持フレーム対30に収容する。
支持フレーム対30に複数のバスバー収容部材2が収容されることによって形成されるバスバー保持具対10は、つまりは、一対のバスバー保持具1を、連結板5を介して連結した構成となっている。すなわち、連結板5は、一列分のバスバー収容部材2のセットと連結された第1の案内棒31と、他の一列分のバスバー収容部材2のセットと連結された第2の案内棒31とに架け渡されてこれらを連結する。各バスバー保持具1の構成は、第1の実施の形態において説明したとおりである。
<2.バスバー保持具対10を用いたバスバー11の装着>
バスバー保持具10を用いることによって、組電池に形成される一対の端子列のそれぞれに対して、一度にバスバー11を装着することができる。バスバー保持具対10を用いて組電池にバスバー11を装着する態様について、図16を参照しながら説明する。図16には、組電池90にバスバー保持具対10が組み付けられた状態が模式的に示されている。
バスバー保持具10を用いることによって、組電池に形成される一対の端子列のそれぞれに対して、一度にバスバー11を装着することができる。バスバー保持具対10を用いて組電池にバスバー11を装着する態様について、図16を参照しながら説明する。図16には、組電池90にバスバー保持具対10が組み付けられた状態が模式的に示されている。
<a.バスバー保持具対10を組電池90に組み付ける>
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具対10を、組電池90に組み付ける。具体的には、バスバー保持具対10が備える一対のバスバー保持具1のそれぞれを、組電池90に形成される一対の端子列903のそれぞれに組み付ける。各バスバー保持具1を端子列903に組み付ける態様は、第1の実施の形態において説明した通りである。
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具対10を、組電池90に組み付ける。具体的には、バスバー保持具対10が備える一対のバスバー保持具1のそれぞれを、組電池90に形成される一対の端子列903のそれぞれに組み付ける。各バスバー保持具1を端子列903に組み付ける態様は、第1の実施の形態において説明した通りである。
なお、作業者は、一対のバスバー保持具1を連結する連結板5を弾性変形させることによって一対のバスバー保持具1の離間距離を微調整することができる。したがって、当該離間距離と組電池90に形成される一対の端子列903の離間距離とが正確に対応していなくとも、連結板5を弾性変形させることによってこの差を吸収することができる。
バスバー保持具対10を組電池90に組み付けることによって、バスバー保持具対10が備える一対のバスバー保持具1のそれぞれに保持されている複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が、組電池90の各端子列903に一度に装着されることになる(図16に示す状態)。
<b.支持フレーム対30を回収する>
続いて作業者は、組電池90に組み付けられたバスバー保持具対10から、支持フレーム対30だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、組電池90に組み付けられたバスバー保持具対10から、支持フレーム対30が備える一対の支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、各支持フレーム3の一端が開放される。
続いて作業者は、組電池90に組み付けられたバスバー保持具対10から、支持フレーム対30だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、組電池90に組み付けられたバスバー保持具対10から、支持フレーム対30が備える一対の支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、各支持フレーム3の一端が開放される。
続いて作業者は、支持フレーム対30を、その延在方向に沿って、各支持フレーム3の開放端とは逆の方向に向かって引き抜く。支持フレーム対30を引き抜くと、複数のバスバー収容部材2のみが各端子列903上に残ることになる(図11に示す状態)。つまり、支持フレーム対30を回収しても、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12は各端子列903に装着されたままとなっている。
以上の作業によって、組電池90を構成する一対の端子列903のそれぞれに複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が装着される。これによって、組電池90を構成する複数の電池セル9が電気的に直列に接続されることになる。
<3.効果>
上記の実施の形態に係るバスバー保持具対10によると、一対のバスバー保持具1が連結板5を介して連結されているので、組電池90に形成される一対の端子列903のそれぞれに対するバスバー11の取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が向上する。
上記の実施の形態に係るバスバー保持具対10によると、一対のバスバー保持具1が連結板5を介して連結されているので、組電池90に形成される一対の端子列903のそれぞれに対するバスバー11の取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が向上する。
また、一対のバスバー保持具1を連結する連結板5が、バスバー保持具1の連結方向に沿って弾性変形できるので、一対のバスバー保持具1の離間距離と組電池90に形成される一対の端子列903の離間距離とが正確に対応していなくとも、連結板5を弾性変形させることによってこの差を吸収することができる。
また、支持フレーム対30が備える一対の支持フレーム3に収容された複数のバスバー収容部材2のそれぞれが、案内棒31の延在方向に沿って個別に移動可能に連結されている。したがって、組電池90の各端子列903における端子ピッチのバラツキが大きい場合でも、バスバー保持具対10においてこれを吸収して、複数のバスバー11を、各端子列903に配列された各端子に装着することができる。
また、支持フレーム対30が備える各支持フレーム3において一方の停止板32(着脱可能停止板32b)が、一対の案内棒31に対して着脱可能であるので、バスバー保持具対10を用いて複数のバスバー11を組電池90に装着した後に、支持フレーム対30だけを引き抜くことができる。したがって、支持フレーム対30を再使用することができる。また、支持フレーム対30が組電池の設置スペース増大を招くこともなくなる。
<III.第3の実施の形態>
この発明の第3の実施の形態について説明する。この実施の形態においては、第2の実施の形態において説明したバスバー保持具対10が複数(この実施の形態においては2個)連結されてバスバー保持具群100を構成している。なお、以下においては、先に説明した構成と同じ構成については同じ符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
この発明の第3の実施の形態について説明する。この実施の形態においては、第2の実施の形態において説明したバスバー保持具対10が複数(この実施の形態においては2個)連結されてバスバー保持具群100を構成している。なお、以下においては、先に説明した構成と同じ構成については同じ符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
<1.バスバー保持具群100の構成>
バスバー保持具群100は、複数のバスバー収容部材2を支持フレーム群300に収容した構成となっている(図19)。以下においては、まず、支持フレーム群300の構成について説明し、続いてバスバー保持具群100の全体構成について説明する。支持フレーム群300に収容されるバスバー収容部材2の構成は第1の実施の形態において説明した通りである。
バスバー保持具群100は、複数のバスバー収容部材2を支持フレーム群300に収容した構成となっている(図19)。以下においては、まず、支持フレーム群300の構成について説明し、続いてバスバー保持具群100の全体構成について説明する。支持フレーム群300に収容されるバスバー収容部材2の構成は第1の実施の形態において説明した通りである。
<1−1.支持フレーム群300>
支持フレーム群300の構成について、図17、図18を参照しながら説明する。図17は、支持フレーム群300の平面図である。図18は、支持フレーム群300を図17の矢印K方向から見た断面図である。なお、図17、図18には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム群300の構成について、図17、図18を参照しながら説明する。図17は、支持フレーム群300の平面図である。図18は、支持フレーム群300を図17の矢印K方向から見た断面図である。なお、図17、図18には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
支持フレーム群300は、2個の支持フレーム対30を備える。支持フレーム対30の構成は第2の実施の形態において説明した通りである。2個の支持フレーム対30は、それぞれの長尺方向を互いに平行にし、その長尺方向に沿った側面において互いに接合されている。すなわち、支持フレーム群300においては、延在方向に沿った両側に溝部311が形成された案内棒31(両面案内棒31a)を中心として、その両側に3個の案内棒31(両面案内棒31aと停止板32を介して接続された第1の案内棒31、第1の案内棒31と連結板5を介して接続された第2の案内棒31、および、第2の案内棒310と停止板32を介して接続された第3の案内棒31)がそれぞれ配置される構成となっている。
<1−2.バスバー保持具群100の全体構成>
バスバー保持具群100の全体構成について、図19、図20を参照しながら説明する。図19は、バスバー保持具群100の平面図である。図20は、バスバー保持具群100を図19の矢印K方向から見た断面図である。なお、図19、図20には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
バスバー保持具群100の全体構成について、図19、図20を参照しながら説明する。図19は、バスバー保持具群100の平面図である。図20は、バスバー保持具群100を図19の矢印K方向から見た断面図である。なお、図19、図20には、案内棒31の延在方向にX軸が沿い、一対の案内棒31が対向して並ぶ方向にY軸が沿うXYZ座標系が付されている。
バスバー保持具群100は、複数のバスバー収容部材2が、支持フレーム群300(具体的には、支持フレーム群300が備える2個の支持フレーム対30のそれぞれ)に収容されることにより構成される。支持フレーム対30にバスバー収容部材2を収容する作業態様は、第2の実施の形態において説明した通りである。
支持フレーム群300に複数のバスバー収容部材2が収容されることによって形成されるバスバー保持具群100は、つまりは、第2の実施の形態において説明したバスバー保持具対10を2個連結した構成となっており、両面案内棒31aは、隣り合う2列分のバスバー収容部材2のセット両方との連結に共用される。各バスバー保持具対10の構成は、第2の実施の形態において説明したとおりである。
<2.バスバー保持具群100を用いたバスバー11の装着>
バスバー保持具群100を用いることによって、複数(この実施の形態においては2個)の組電池90のそれぞれに対して、一度にバスバー11を装着することができる。バスバー保持具群100を用いて複数の組電池90のそれぞれにバスバー11を装着する態様について、図21、図22を参照しながら説明する。図21には、2個の組電池90にバスバー保持具群100が組み付けられた状態が模式的に示されている。図22には、支持フレーム群300が抜き取られた状態が模式的に示されている。
バスバー保持具群100を用いることによって、複数(この実施の形態においては2個)の組電池90のそれぞれに対して、一度にバスバー11を装着することができる。バスバー保持具群100を用いて複数の組電池90のそれぞれにバスバー11を装着する態様について、図21、図22を参照しながら説明する。図21には、2個の組電池90にバスバー保持具群100が組み付けられた状態が模式的に示されている。図22には、支持フレーム群300が抜き取られた状態が模式的に示されている。
<a.バスバー保持具群100を複数の組電池90に組み付ける>
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具群100を、並置された2個の組電池90(それぞれの電池セル9の配列方向が平行となるような姿勢で近接させて並置された2個の組電池90)に組み付ける。具体的には、バスバー保持具群100が備える2個のバスバー保持具対10のそれぞれを、並置された2個の組電池90のそれぞれに組み付ける。各バスバー保持具対10を組電池90に組み付ける態様は、第2の実施の形態において説明した通りである。
まず、作業者は、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12を保持したバスバー保持具群100を、並置された2個の組電池90(それぞれの電池セル9の配列方向が平行となるような姿勢で近接させて並置された2個の組電池90)に組み付ける。具体的には、バスバー保持具群100が備える2個のバスバー保持具対10のそれぞれを、並置された2個の組電池90のそれぞれに組み付ける。各バスバー保持具対10を組電池90に組み付ける態様は、第2の実施の形態において説明した通りである。
バスバー保持具群100を2個の組電池90に組み付けることによって、バスバー保持具群100が備える一対のバスバー保持具対10のそれぞれに保持されている複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が、各組電池90に一度に装着されることになる(図21に示す状態)。
<b.支持フレーム群300を回収する>
続いて作業者は、2個の組電池90に組み付けられたバスバー保持具群100から、支持フレーム群300だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、2個の組電池90に組み付けられたバスバー保持具群100から、支持フレーム群300が備える各支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、各支持フレーム3の一端が開放される。
続いて作業者は、2個の組電池90に組み付けられたバスバー保持具群100から、支持フレーム群300だけを回収する。具体的には、作業者は、まず、2個の組電池90に組み付けられたバスバー保持具群100から、支持フレーム群300が備える各支持フレーム3のキャップとして機能する着脱可能停止板32bを取り外す。すると、各支持フレーム3の一端が開放される。
続いて作業者は、支持フレーム群300を、その延在方向に沿って、各支持フレーム3の開放端とは逆の方向に向かって引き抜く。支持フレーム群300を引き抜くと、複数のバスバー収容部材2のみが各組電池90の各端子列903上に残ることになる(図22に示す状態)。つまり、支持フレーム群300を回収しても、複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12は各組電池90の各端子列903に装着されたままとなっている。
以上の作業によって、各組電池90を構成する一対の端子列903のそれぞれに複数のバスバー11および複数の電圧検出金具12が装着される。これによって、各組電池90を構成する複数の電池セル9が電気的に直列に接続されることになる。
<3.効果>
上記の実施の形態に係るバスバー保持具群100によると、複数のバスバー保持具対10が一体に形成されているので、複数の組電池90のそれぞれに対するバスバー11の取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が大幅に向上する。
上記の実施の形態に係るバスバー保持具群100によると、複数のバスバー保持具対10が一体に形成されているので、複数の組電池90のそれぞれに対するバスバー11の取り付けを一度に行うことができる。したがって、作業効率が大幅に向上する。
また、支持フレーム群300が備える各支持フレーム3に収容された複数のバスバー収容部材2のそれぞれが、案内棒31の延在方向に沿って移動可能に連結されている。したがって、組電池90の各端子列903における端子ピッチのバラツキが大きい場合でも、バスバー保持具群100においてこれを吸収して、複数のバスバー11を各端子列903に配列された各端子に装着することができる。
また、支持フレーム群300が備える各支持フレーム3において一方の停止板32(着脱可能停止板32b)が、一対の案内棒31に対して着脱可能であるので、バスバー保持具群100を用いて複数のバスバー11を各組電池90に装着した後に、支持フレーム群300だけを引き抜くことができる。したがって、支持フレーム群300を再使用することができる。また、支持フレーム群300が組電池90の設置スペース増大を招くこともなくなる。
<IV.変形例>
上記の各実施の形態においては、案内棒31の溝部311にバスバー収容部材2の連結用突起23が嵌め入れられることによって連結構造4が形成されていたが、連結構造4の構成はこれに限らず、バスバー収容部材2を案内棒31の延在方向に沿って移動可能に連結する構成であればどのようなものでもよい。例えば、連結構造4は、案内棒31に突起が形成されるとともに、バスバー収容部2に溝が形成され、バスバー収容部2の溝内に案内棒31の突起が摺動自在に嵌め入れられることによって形成されてもよい。また例えば、バスバー収容部材2の前壁面M1および後壁面M2の少なくとも一方に、リング状部材が形成され、リング内に案内棒31が挿通されることによって形成されてもよい。
上記の各実施の形態においては、案内棒31の溝部311にバスバー収容部材2の連結用突起23が嵌め入れられることによって連結構造4が形成されていたが、連結構造4の構成はこれに限らず、バスバー収容部材2を案内棒31の延在方向に沿って移動可能に連結する構成であればどのようなものでもよい。例えば、連結構造4は、案内棒31に突起が形成されるとともに、バスバー収容部2に溝が形成され、バスバー収容部2の溝内に案内棒31の突起が摺動自在に嵌め入れられることによって形成されてもよい。また例えば、バスバー収容部材2の前壁面M1および後壁面M2の少なくとも一方に、リング状部材が形成され、リング内に案内棒31が挿通されることによって形成されてもよい。
また、上記の各実施の形態においては、着脱可能停止板32bが、案内棒31に対するバスバー収容部材2の連結を開放する連結開放部材として機能していたが、連結開放部材の態様はこれに限らない。
また、上記の各実施の形態においては、バスバー収容部材2は1個のバスバー11を収容する構成としたが、バスバー収容部材2は2個以上のバスバー11を収容する構成であってもよい。すなわち、バスバー収容部材2は、その幅方向に沿って、2以上の収容部21を備える構成としてもよい。
また、上記の各実施の形態においては、2個の停止板32のうちのの一方が案内棒31に対して固設される固設停止板32aとされ、他方が案内棒31に対して着脱可能な着脱可能停止板32bとされたが、両方の停止板32が案内棒31に対して着脱可能とされてもよい。また、両方の停止板32が案内棒31に対して固設されてもよい。ただし、後者の場合、当然の事ながら、少なくとも一方の停止板32は、支持フレーム3にバスバー収容部材2を収納した後に案内棒31に対して固設する。
また、第1の実施の形態に係るバスバー保持具1が備える支持フレーム3は、一対の案内棒31を備える構成としたが、案内棒31を1本だけ備える構成としてもよい。
また、第2の実施の形態に係るバスバー保持具対10が備える支持フレーム対30において、連結板5に形成される曲げ部51の形状、個数、または、形成位置は、上記のものに限らない。また、曲げ部51を形成する以外の方法で連結板5を弾性変形可能に構成することもできる。例えば、バネなどの弾性部材を用いて連結板5を構成してもよい。
また、第2の実施の形態に係るバスバー保持具対10が備える支持フレーム対30において、一対の支持フレーム3を連結する連結板5は、各支持フレーム3に対して取り外し可能に構成されてもよい。このように構成すれば、支持フレーム3を単体で用いてバスバー保持具1を構成することも可能であり、2個の支持フレーム3を連結して支持フレーム対30を形成し、支持フレーム対30を用いてバスバー保持具対10を構成することも可能となる。すなわち、バスバー保持具1を単体で使用することも可能であり、バスバー保持具1を連結してバスバー保持具対10として使用することも可能となる。
同様に、第3の実施の形態に係るバスバー保持具群100が備える支持フレーム群300において、2個の支持フレーム対30は、互いに取り外し可能に構成されてもよい。このように構成すれば、支持フレーム対30を単体で用いてバスバー保持具対10を構成することも可能であり、2個以上の支持フレーム対30を連結して支持フレーム群300を形成し、支持フレーム群300を用いてバスバー保持具群100を構成することも可能となる。すなわち、バスバー保持具対10を単体で使用することも可能であり、バスバー保持具対10を連結してバスバー保持具群100として使用することも可能となる。
また、第3の実施の形態に係るバスバー保持具群100は、2個のバスバー保持具対10を備えるものとしたが、3個以上のバスバー保持具対10を備える構成としてもよい。例えば、3個のバスバー保持具対10を備えるバスバー保持具群100を用いれば、3個の組電池90に対して、一度に複数のバスバー11を装着することができる。
1 バスバー保持具
2 バスバー収容部材
3 支持フレーム
4 連結構造
5 連結板
11 バスバー
12 電圧検出金具
21 収容部
22 導線収容片
23 連結用突起
31 案内棒
311 溝部
32 停止板
32a 固設停止板
32b 着脱可能停止板
2 バスバー収容部材
3 支持フレーム
4 連結構造
5 連結板
11 バスバー
12 電圧検出金具
21 収容部
22 導線収容片
23 連結用突起
31 案内棒
311 溝部
32 停止板
32a 固設停止板
32b 着脱可能停止板
Claims (9)
- 組電池の端子列における隣接する端子の対ごとに前記端子の対を電気的に接続する複数のバスバーを保持するバスバー保持具であって、
前記バスバーを収容する複数のバスバー収容部材と、
長尺の案内棒と、
複数の前記バスバー収容部材を、それらが一列に並ぶ状態で、前記案内棒に対してその延在方向に沿って個別に移動可能に連結する連結構造と、
を備えるバスバー保持具。 - 請求項1に記載のバスバー保持具であって、
前記案内棒における前記連結構造を構成する所定の部位に対して取り外し可能に設けられ、前記所定の部位から取り外されることにより前記案内棒に対する全ての前記バスバー収容部材の連結を開放する連結開放部材、
を備えるバスバー保持具。 - 請求項1または2に記載のバスバー保持具であって、
前記連結構造は、
前記複数のバスバー収容部材を挟んで互いに平行に配置された2個の前記案内棒各々に対し、複数の前記バスバー収容部材の両側の部分各々を前記案内棒の延在方向に沿って移動可能に連結するバスバー保持具。 - 請求項1から3のいずれかに記載のバスバー保持具であって、
前記連結構造が、
前記案内棒に対して、その延在方向に沿って形成された溝部と、
複数の前記バスバー収容部材それぞれの端辺に形成され、前記溝部内に摺動自在に嵌め入れられた突起部と、
を備えるバスバー保持具。 - 請求項2に記載のバスバー保持具であって、
前記連結構造が、
前記案内棒に対して、その延在方向に沿って形成された溝部と、
複数の前記バスバー収容部材それぞれの端辺に形成され、前記溝部内に摺動自在に嵌め入れられた突起部と、
を備え、
前記連結開放部材は、前記案内棒における前記溝の端を閉塞する部位に対して取り外し可能に設けられ、当該部位から取り外されることにより前記溝の端を開放する部材であるバスバー保持具。 - 請求項1から5のいずれかに記載のバスバー保持具であって、
一列分の前記バスバー収容部材のセットと連結された第1の案内棒と、他の一列分の前記バスバー収容部材のセットと連結された第2の案内棒とに架け渡されてこれらを連結する連結部、
をさらに備えるバスバー保持具。 - 請求項6に記載のバスバー保持具であって、
前記連結部が、前記案内棒の連結方向において弾性変形可能に構成されるバスバー保持具。 - 請求項6または7に記載のバスバー保持具であって、
前記連結部が、前記案内棒に対して取り外し可能に構成されているバスバー保持具。 - 請求項1から9のいずれかに記載のバスバー保持具であって、
1つの前記案内棒が、隣り合う2列分の前記バスバー収容部材のセット両方との連結に共用されるバスバー保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010153824A JP2012018766A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | バスバー保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012018766A true JP2012018766A (ja) | 2012-01-26 |
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Family Applications (1)
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JP2010153824A Pending JP2012018766A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | バスバー保持具 |
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JP (1) | JP2012018766A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014220104A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 蓄電モジュール |
KR20150033783A (ko) * | 2013-09-23 | 2015-04-02 | 삼성에스디아이 주식회사 | 홀더를 갖는 전지 모듈 |
EP3127743A4 (en) * | 2014-04-01 | 2018-05-09 | Shenzhen Zhilun Driving Technology for Electric Vehicle Co., Ltd. | Electric vehicle |
US11996580B2 (en) | 2020-10-19 | 2024-05-28 | Jiangsu Contemporary Amperex Technology Limited | Battery, power consumption device, and method and device for producing battery |
-
2010
- 2010-07-06 JP JP2010153824A patent/JP2012018766A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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