JP2012015965A - コンテンツ再生方法及び装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンテンツが連続して再生される時間長とコンテンツの再生が開始されるまでの待ち時間長に対するユーザ体感品質に基づき、コンテンツ再生開始時間(初期バッファリング時間)を決定する。
【解決手段】 本発明は、ユーザが再生を要求したコンテンツのコンテンツデータサイズとコンテンツ時間長を抽出し、コンテンツデータサイズとコンテンツ時間長から平均コンテンツ再生データ速度を算出し、コンテンツデータ受信開始後の一定時間内に受信した受信済みコンテンツデータサイズと受信時間長から受信データ速度を算出し、平均コンテンツ再生データ速度と受信データ速度を比較してコンテンツ再生開始時刻を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツ再生方法及び装置及びプログラムに係り、特に、ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信し、コンテンツの再生を可能とするためのコンテンツ再生方法及び装置及びプログラムに関する。
ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信する方法は大きく2つに分けることができる。1つは、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバからダウンロードによってコンテンツをユーザ端末にファイル転送し、転送終了後にコンテンツを再生する方法である。これを「ダウンロード配信」と呼ぶ。もう1つは、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバからコンテンツデータをダウンロードしながら(転送終了を待つことなく)再生していく方法である。これを「ストリーミング配信」と呼ぶ。コンテンツ配信を行う場合は後者の技術が広く用いられており、多くのコンテンツ配信ソフトウェアがこの技術を採用している(例えば、Windows Media,Real Networksなど)。
ストリーミング配信されるコンテンツの再生は、ユーザがコンテンツへの接続(視聴要求)を開始してもすぐには実施されず、一定時間あるいは一定量のコンテンツデータをユーザ端末内のバッファに蓄えた後に開始される。このことを「バッファ」あるいは「バッファリング」と呼ぶ。コンテンツを再生する際に、コンテンツ配信サーバとユーザ端末間のネットワークの混雑などが原因となり、コンテンツデータの再生に必要なネットワーク伝送帯域幅を確保できなくなる場合がある。このような場合は、コンテンツデータ転送速度の低下により、コンテンツ再生が途切れ、再びバッファリングを行うことになる。この動作を防ぐために、ある程度のコンテンツデータをバッファリングしてから再生が行われる。仮にコンテンツデータ転送速度が一時的に再生に必要な帯域を下回ったとしても、バッファからのコンテンツデータを読み込むことによって途切れなく連続的に再生することが可能になっている。
ユーザからコンテンツの再生が要求された場合、初期のバッファリング時間を長くすると、再生開始までの待ち時間が長くなるが、一旦再生が開始されると途中で再生が中断する可能性は低く抑えることができる。逆に、初期のバッファリング時間を短くすると再生開始までの待ち時間を短くすることができるが、十分なコンテンツデータを受信できておらず、コンテンツ再生が途切れ、再バッファリングが発生する可能性が高くなる。従来は、初期のバッファリング時間をユーザが設定したり、アプリケーション側で決定されるために、どのような手順で決定されているのかが不明だったりする場合が殆どである。
また、ユーザの体感品質を推定する技術として、例えば、ビデオ品質を決定する様々な要因を考慮して,コンテンツ配信時のユーザ体感品質を推定する方法がある。ビデオ品質に関連して考慮している要因には、ビデオ符号化方式、ビデオ符号化レート、ビデオフレームレート、パケット損失率、パケット転送ゆらぎ時間の他、本発明で取り扱う、初期バッファリング時間、再バッファリング時間及び回数等も考慮している。当該技術のユーザ体感品質推定モデルを用いて,ユーザが要求する品質レベルから本発明で取り扱うコンテンツ再生開始時間(初期バッファリング時間)を決定することも可能となるが、当該ユーザ体感品質推定モデルは、ある一定時間のコンテンツを視聴し終えた場合の品質を想定しているため、コンテンツの再生時間長が変化した場合の品質を取り扱うことは困難である。
また、コンテンツ再生開始時間とコンテンツ再生時の品質が,ユーザ満足度(ユーザ体感品質)に与える影響をモデル化する技術がある(例えば、非特許文献1参照)。
電子情報通信学会和文論文誌B,Vol.J92−B,No.12,pp.1810−1822,2009年12月,「遅延条件とコンテンツに対する選好を考慮した共分散構造分析によるQoEモデルの構築」
上記のように、従来技術ではコンテンツの再生が開始されるまでの待ち時間や、コンテンツ再生中の途切れの発生に対して、ユーザが体感する品質の観点で必ずしも最適化されていないという問題が存在する。tubemogul社の調査結果「Online Video Delivery Still Nowhere Near TV-Quality」"URL:http://www.tubemogul.com/research/report/99"の市場調査結果によると、ユーザはコンテンツの再生中に再バッファリングが発生すると、そのコンテンツの視聴を途中で断念する傾向が非常に強いと報告されており、コンテンツ再生開始までの待ち時間を極力短くしつつも、その後途切れずに連続して再生可能な時間を確保することが重要である。例えば、最初の固定時間(例えば、1分間等)、連続再生できれば、ユーザ自身がそのコンテンツに興味が持てるかあるいは持てないかをある程度判断できると考えられ、もし興味を持てば再バッファリングが発生しようともコンテンツを視聴し続けたり、ダウンロード配信に切り替えたりなどの行動に移ることが予想される。このため、最初の固定時間のコンテンツの連続再生が持つ意味は非常に重要であると考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、コンテンツが連続して再生される時間長とコンテンツの再生が開始されるまでの待ち時間長に対するユーザ体感品質に基づき、コンテンツ再生開始時間(初期バッファリング時間)を決定することを可能とするコンテンツ再生方法及び装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明(請求項1)は、ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信し、コンテンツの再生を可能とするシステムにおける、コンテンツ再生方法であって、
少なくとも受信コンテンツデータ記録手段と、コンテンツ再生可否判断手段とを有する装置において、
前記受信コンテンツデータ記録手段が、ユーザが再生を要求したコンテンツのコンテンツデータサイズとコンテンツ時間長を抽出し、記憶手段に格納する受信コンテンツデータ記録ステップと、
前記コンテンツ再生可否判断手段が、
前記コンテンツデータサイズと前記コンテンツ時間長から平均コンテンツ再生データ速度を算出する平均コンテンツ再生データ速度算出ステップと、
コンテンツデータ受信開始後の一定時間内に受信した受信済みコンテンツデータサイズと受信時間長から受信データ速度を算出する受信データ速度算出ステップと、
前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較してコンテンツ再生開始時刻を決定する再生開始時刻決定ステップと、を行う。
また、本発明(請求項2)は、上記の請求項1のコンテンツ再生方法の前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較し、前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも大きい場合に、現在時刻を前記コンテンツ再生開始時刻とするステップと、
前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも小さい場合に、ユーザが要求したコンテンツが停止せずに連続して再生される連続再生可能時間に基づいて前記コンテンツ再生開始時刻を決定するステップと、を行う。
また、本発明(請求項3)は、上記の請求項1または2のコンテンツ再生方法の前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
決定された前記コンテンツ再生開始時刻が事前に設定された許容再生待ち時間を越えているかどうかを判定するステップと、
前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えていない場合には前記コンテンツ再生開始時刻を有効とするステップと、
前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えている場合には、前記許容再生待ち時間、及び、前記連続再生可能時間の少なくともいずれか一方を変更するステップと、を行う。
また、本発明(請求項4)は、上記の請求項1乃至3のコンテンツ再生方法の前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
前記コンテンツ再生開始時刻が決定された後も前記コンテンツ再生開始時刻になるまで継続して前記受信済みコンテンツデータサイズと前記受信時間長を測定した結果に基づいて算出された時間で前記コンテンツ再生開始時刻を修正するステップと、を行う。
また、本発明(請求項5)は、ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信し、コンテンツの再生を可能とするシステムにおける、コンテンツ再生装置であって、
ユーザが再生を要求したコンテンツのコンテンツデータサイズとコンテンツ時間長を抽出し、記憶手段に格納する受信コンテンツデータ記録手段と、
前記コンテンツデータサイズと前記コンテンツ時間長から平均コンテンツ再生データ速度を算出する平均コンテンツ再生データ速度算出手段と、
コンテンツデータ受信開始後の一定時間内に受信した受信済みコンテンツデータサイズと受信時間長から受信データ速度を算出する受信データ速度算出手段と、
前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較してコンテンツ再生開始時刻を決定する再生開始時刻決定手段と、を有する。
また、本発明(請求項6)は、上記の請求項5のコンテンツ再生装置の前記再生開始時刻決定手段において、
前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較し、前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも大きい場合に、現在時刻を前記コンテンツ再生開始時刻とする手段と、
前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも小さい場合に、ユーザが要求したコンテンツが停止せずに連続して再生される連続再生可能時間に基づいて前記コンテンツ再生開始時刻を決定する手段と、を含む。
また、本発明(請求項7)は、上記の請求項5または6のコンテンツ再生装置の前記再生開始時刻決定手段は、
決定された前記コンテンツ再生開始時刻が事前に設定された許容再生待ち時間を越えているかどうかを判定する手段と、
前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えていない場合には前記コンテンツ再生開始時刻を有効とする手段と、
前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えている場合には、前記許容再生待ち時間、及び、前記連続再生可能時間の少なくともいずれか一方を変更する手段と、を含む。
また、本発明(請求項8)は、請求項5乃至7のコンテンツ再生装置の前記再生開始時刻決定手段において、
前記コンテンツ再生開始時刻が決定された後も前記コンテンツ再生開始時刻になるまで継続して前記受信済みコンテンツデータサイズと前記受信時間長を測定した結果に基づいて算出された時間で前記コンテンツ再生開始時刻を修正する手段と、を含む。
また、本発明(請求項9)は、請求項5乃至8のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ再生プログラム
である。
上述のように、本発明によれば、コンテンツが連続して再生される時間長とコンテンツの再生が開始されるまでの待ち時間長に対するユーザ体感品質に基づき、コンテンツ再生開始時間(初期バッファリング時間)を適切に決定することを可能とする。
本発明の一実施の形態におけるコンテンツ再生システムの構成図である。 本発明の一実施の形態における受信コンテンツ記録部のテーブルの例である。 本発明の一実施の形態におけるコンテンツ再生開始を決定する処理のフローチャートである。 本発明の一実施の形態における連続再生品質ランクテーブルの例である。 本発明の一実施の形態における品質ランクを変更した場合の例(その1)である。 本発明の一実施の形態における品質ランクを変更した場合の例(その2)である。 本発明の一実施の形態における品質ランクを変更した場合の例(その3)である。 本発明の一実施の形態における品質ランクを変更した場合の例(その4)である。 本発明の一実施の形態における連続再生品質ランクテーブルの例(許容再生待ち時間のみを変更)である。 本発明の一実施の形態における連続再生品質ランクテーブルの例(連続再生可能時間のみを変更)である。
以下図面と共に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ再生システムの構成を示す。
同図に示すように、再生端末100は、ネットワーク200を介してコンテンツ配信サーバ300に接続されており、再生端末100からのコンテンツ再生要求に応じて、コンテンツ配信サーバ300に格納された所望のコンテンツが再生端末100に配信されるという構成をとる。
さらに、再生端末100は、再生端末100全体を制御する制御部101、ユーザが再生したいコンテンツをコンテンツ配信サーバ300に要求するためのコンテンツ再生要求入力部102、ネットワーク200を介してコンテンツ配信サーバ300と通信するための通信部103、受信コンテンツの情報をコンテンツデータDB108に記録する受信コンテンツデータ記録部104、コンテンツの再生開始を判断するコンテンツ再生可否判断部105、コンテンツを再生するコンテンツ再生部106で構成される。また、コンテンツ再生可否判断部105の内部または外部のメモリに連続再生品質ランクテーブル107を有する。連続再生品質ランクテーブル107は、品質ランク(例えば、最高ランク、中間ランク、最低ランク等)、連続再生可能時間、許容再生待ち時間が設定される。
受信コンテンツデータ記録部104は、図2に示すようなコンテンツデータDB108に対して、コンテンツの再生要求がある度に、コンテンツ再生要求時刻、コンテンツデータサイズ、コンテンツ時間長、平均コンテンツ再生データ速度A、受信済みコンテンツデータサイズ、受信時間長、受信データ速度B、連続再生可能時間C、許容再生待ち時間D,コンテンツ再生開始予定時刻を格納する。コンテンツデータDB108へのこれらのデータの登録方法は後述する。
次に、図3に基づいて、コンテンツ再生方法と装置の役割を説明する。図3は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ再生開始時刻を決定する処理のフローチャートである。
ステップ101) まず、ユーザが再生端末100のコンテンツ再生要求入力部102から、あるコンテンツの再生要求を行うと、受信コンテンツ記録部104では、ユーザの「コンテンツ再生要求時刻」をコンテンツデータDB108に記憶する。あるいは、コンテンツデータの最初の情報を受け取った時刻を「コンテンツ再生要求時刻」に設定することも可能である。
ステップ102) 次に、通信部103は、ユーザが再生要求したコンテンツデータの受信を開始するが、受信コンテンツ記録部104では、ユーザが要求したコンテンツデータ(コンテンツファイル)の「コンテンツデータサイズ」と「コンテンツ時間長」を抽出し、コンテンツデータDB108に格納する。この情報はコンテンツファイルの基本情報として記録されているため、容易に入手することができる。
ステップ103) 受信コンテンツ記録部104では、前記「コンテンツデータサイズ(単位:バイト)」を前記「コンテンツ時間長(単位:秒)」で除することにより、「平均コンテンツ再生データ速度:A(単位:バイト/秒)」を算出し、コンテンツデータDB108に格納する。実際にコンテンツが再生される場合は、コンテンツ再生データ速度は時間変動するが、数秒単位の時間長で見た場合にはAの値で近似できると考えられる。
ステップ104) 通信部103におけるコンテンツデータの受信は、事前に定められた一定時間T0だけ継続される。
ステップ105) その後、受信コンテンツ記録部104では、「受信済みコンテンツデータサイズ(単位:バイト)」を、コンテンツデータを受信した時間である「受信時間長(単位:秒)」(すなわち、最初の一定時間T0)で除した「受信データ速度:B(単位:バイト/秒)」を算出し、コンテンツデータDB108に格納する。
ステップ106) さらに、コンテンツ再生可否判断部105では、コンテンツデータDB108のデータを読み出して、「平均コンテンツ再生データ速度:A」と「受信データ速度:B」の値を比較する。Bの値がAの値よりも大きい場合は、この受信データ速度で引き続きダウンロードしていくことが可能であれば、一度も再バッファリングされることなく、最後までコンテンツを再生していくことができる。このため、B>Aとなった場合は、ステップ107に移行し、B≦Aの場合はステップ108に移行する。
ステップ107) コンテンツ再生可否判断部105では「コンテンツ再生開始時刻」を現在時刻に設定し、コンテンツ再生部106において直ちに受信済みコンテンツデータの再生を開始する。ネットワークの伝送状態が良好で、データ転送速度が「平均コンテンツ再生データ速度」よりも大きければ、上述のステップでコンテンツを再生する。
ステップ108) 一方、Bの値がAの値以下の場合(B≦A)は、この時点でコンテンツの再生を開始しても、「受信データ速度」(ネットワークの伝送状態)が改善されない限り、「受信済みコンテンツデータサイズ」が途中で枯渇してコンテンツデータが再生できなくなるため、再バッファリングを行うことになってしまう可能性が高い。但し、コンテンツデータサイズが小さく、一定時間T0を長く設定すれば、一度も再バッファリングを行わずに再生できることもある。そこで、コンテンツ再生可否判断部105の内部または接続されるメモリに図4に示すような連続再生品質ランクテーブル107を用意する。当該連続再生品質テーブル107は、コンテンツの再生が開始され、その後連続して再生可能な時間を表す「連続再生可能時間」と、ユーザがコンテンツ再生要求し、再生が開始されるまでの時間を表す「許容再生待ち時間」に対して、ユーザ体感品質の観点から品質ランクが設定されている。図4では品質ランクを3段階設けた例を示しているが、より粗くランク付けしても良いし、より細かくランク付けを行うことも可能である。この品質ランクを用いて、一定時間T0内の「受信済みコンテンツデータサイズ」に応じて品質ランクを変更可能とする。Bの値がAの値よりも小さい場合に取れるアクションは、以下の複数パターンが存在し、図5〜図8を用いて順に説明する。
図5は、本発明の一実施の形態における「受信済みコンテンツデータサイズ」の時間変化の例を示している。一定時間T0内で「受信データ速度」を算出し、T0以降も同じ「受信データ速度」が継続すると仮定して描いている。ケースaの直線はB>Aの場合、ケースbの直線はB=Aの場合、ケースc、dがB<Aの場合の例としている。連続再生品質ランクテーブル107の品質ランク"1"の「連続再生可能時間」から「コンテンツデータサイズ」と「コンテンツ時間長」の情報に基づき、ランク"1"の「受信済みコンテンツデータサイズ」を算出している。ケースcの「受信データ速度」でランク"1"の「受信済みコンテンツデータサイズ」(ランク"1"の連続再生可能時間)まで再生するためには、時間Tcで再生を開始することが可能になる。ここで、Tcは次式で算出することができる。
Tc=C×[{FS/CL}/{RD(T0)/T0}−1] (式1)
但し、
C: 「連続再生可能時間」
FS: 「コンテンツデータサイズ」
CL: 「コンテンツ時間長」
RD(X): 時間Xまでの「受信済みコンテンツデータサイズ」(上式ではX=T0)
T0: 初期バッファリング時間
を表す。
ケースdの「受信データ速度」でランク"1"の「連続再生可能時間」まで再生するためには、時間Tdで再生を開始することが必要であるが、この時間はランク"1"の「許容再生待ち時間」を越えている。この場合に、ランク"1"の「許容再生待ち時間」で再生開始すると、ランク"1"の「連続再生可能時間」まで再生することはできない。
図6では、「許容再生待ち時間」の品質ランクを1つ落とし、ランク"2"の「許容再生待ち時間」まで品質を落として対処した時の様子を示している。
図7では、「許容再生待ち時間」は変更せず、「連続再生可能時間」の品質ランクを1つ落とし、ランク2の「連続再生可能時間」(ランク2の受信済みコンテンツデータサイズ)まで品質を落として対処した時の様子を示している。
また、図8ではケースdよりも「受信データ速度」がさらに低くなったケースeの様子を示しており、「許容再生待ち時間」と「受信済みコンテンツデータサイズ」(連続再生可能時間)の両者を変更して対処した様子を示している。
上記の図6〜8の対処方法の優先順位や図4のテーブルの具体的な値は、様々な条件でコンテンツを再生した際にユーザが体感する品質を事前に主観的に評価することで得ることができる。
上記の図8のように、「許容再生待ち時間」と「連続再生可能時間」の両者の品質を変更する対処を行う場合を例として、図3のフローチャートのステップ108以降を説明する。
コンテンツ再生可否判断部105において、Bの値がAの値以下の場合(B≦A)は、まず、最高品質ランクの「連続再生可能時間:C」と「許容再生待ち時間:D」のデータを得て受信コンテンツ記録部104を介してコンテンツデータDB108に記録する。図4の例では、C=60秒、D=10秒である。
ステップ109) 次に、コンテンツ再生可否判断部105では、上記の式(1)により「コンテンツ再生開始予定時刻」を算出する。
ステップ110) コンテンツ可否判定部105は、「コンテンツ再生要求時刻」と「コンテンツ再生開始予定時刻」の差分から「再生待ち予測時間:E」を算出する。
ステップ111) その後、「再生待ち予測時間:E」と、「許容再生待ち時間:D」の値を比べ、Eの値がDの値よりも小さい場合は、ステップ112に移行し、Eの値がD以上の場合はステップ114に移行する。
ステップ112) 現在時刻よりも「コンテンツ再生開始予定時刻」が先かどうかを判定し、先であれば、ステップ113に移行する。先でなければステップ107に移行して、「コンテンツ再生開始時刻」を現在時刻に設定し、コンテンツ再生部106にて受信済みコンテンツデータの再生を開始する。
ステップ113) ステップ112で現在時刻よりも「コンテンツ再生開始予定時刻」が先であると判定された場合は、コンテンツデータを一定時間(ΔT)受信し、ステップ105の処理に戻る。
ステップ114) ステップ111において、Eの値がDの値よりも大きい場合は、品質ランクを1ランク低下させることが可能かどうかを判定し、低下させることができる場合はステップ115に移行する。低下させることができない場合はステップ112に移行する。
ステップ115) 「連続再生可能時間」及び「許容再生待ち時間」の品質ランクを1ランク落とした新たな「連続再生可能時間:C」及び「許容再生待ち時間:D」に変更し、ステップ109に移行して、新たな「連続再生可能時間」に基づいて「コンテンツ再生開始予定時刻」を算出し、ステップ110以降の処理を繰り返す。
なお、図3のフローチャートではステップ114、ステップ115で「連続再生可能時間」及び「許容再生待ち時間」の品質ランクを同時に低下させたが、図6のように「許容再生待ち時間」のみを、図7のように「連続再生可能時間」を変更するステップに変更することも可能である。この場合の図4に対応するテーブルの例を、それぞれ図9、図10に示す。このように、一定時間内の受信済みコンテンツデータサイズに応じて品質ランクを調整し、コンテンツ再生開始時間(初期バッファリング時間)を適切に決定することが可能となる。
なお、上記の図1の再生端末100の各構成要素の動作をプログラムとして構築し、再生端末として利用されるコンピュータにインストールする、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
また、構築されたプログラムを、ハードディスクやフレキシブルディスク、CD−ROM等可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールするまたは、配布することが可能である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
100 再生端末
101 制御部
102 コンテンツ再生要求入力部
103 通信部
104 受信コンテンツデータ記録部
105 コンテンツ再生可否判定部
106 コンテンツ再生部
200 ネットワーク
300 コンテンツ配信サーバ

Claims (9)

  1. ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信し、コンテンツの再生を可能とするシステムにおける、コンテンツ再生方法であって、
    少なくとも受信コンテンツデータ記録手段と、コンテンツ再生可否判断手段とを有する装置において、
    前記受信コンテンツデータ記録手段が、ユーザが再生を要求したコンテンツのコンテンツデータサイズとコンテンツ時間長を抽出し、記憶手段に格納する受信コンテンツデータ記録ステップと、
    前記コンテンツ再生可否判断手段が、
    前記コンテンツデータサイズと前記コンテンツ時間長から平均コンテンツ再生データ速度を算出する平均コンテンツ再生データ速度算出ステップと、
    コンテンツデータ受信開始後の一定時間内に受信した受信済みコンテンツデータサイズと受信時間長から受信データ速度を算出する受信データ速度算出ステップと、
    前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較してコンテンツ再生開始時刻を決定する再生開始時刻決定ステップと、
    を行うことを特徴とするコンテンツ再生方法。
  2. 前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
    前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較し、前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも大きい場合に、現在時刻を前記コンテンツ再生開始時刻とするステップと、
    前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも小さい場合に、ユーザが要求したコンテンツが停止せずに連続して再生される連続再生可能時間に基づいて前記コンテンツ再生開始時刻を決定するステップ
    を行う請求項1のコンテンツ再生方法。
  3. 前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
    決定された前記コンテンツ再生開始時刻が事前に設定された許容再生待ち時間を越えているかどうかを判定するステップと、
    前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えていない場合には前記コンテンツ再生開始時刻を有効とするステップと、
    前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えている場合には、前記許容再生待ち時間、及び、前記連続再生可能時間の少なくともいずれか一方を変更するステップと、
    を行う請求項1または2のコンテンツ再生方法。
  4. 前記再生開始時刻決定ステップにおいて、
    前記コンテンツ再生開始時刻が決定された後も前記コンテンツ再生開始時刻になるまで継続して前記受信済みコンテンツデータサイズと前記受信時間長を測定した結果に基づいて算出された時間で前記コンテンツ再生開始時刻を修正するステップと、
    を行う請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンテンツ再生方法。
  5. ネットワークを用いてユーザにコンテンツを配信し、コンテンツの再生を可能とするシステムにおける、コンテンツ再生装置であって、
    ユーザが再生を要求したコンテンツのコンテンツデータサイズとコンテンツ時間長を抽出し、記憶手段に格納する受信コンテンツデータ記録手段と、
    前記コンテンツデータサイズと前記コンテンツ時間長から平均コンテンツ再生データ速度を算出する平均コンテンツ再生データ速度算出手段と、
    コンテンツデータ受信開始後の一定時間内に受信した受信済みコンテンツデータサイズと受信時間長から受信データ速度を算出する受信データ速度算出手段と、
    前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較してコンテンツ再生開始時刻を決定する再生開始時刻決定手段と、
    を有することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  6. 前記再生開始時刻決定手段は、
    前記平均コンテンツ再生データ速度と前記受信データ速度を比較し、前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも大きい場合に、現在時刻を前記コンテンツ再生開始時刻とする手段と、
    前記受信データ速度が前記平均コンテンツ再生データ速度よりも小さい場合に、ユーザが要求したコンテンツが停止せずに連続して再生される連続再生可能時間に基づいて前記コンテンツ再生開始時刻を決定する手段と、
    を含む請求項5のコンテンツ再生装置。
  7. 前記再生開始時刻決定手段は、
    決定された前記コンテンツ再生開始時刻が事前に設定された許容再生待ち時間を越えているかどうかを判定する手段と、
    前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えていない場合には前記コンテンツ再生開始時刻を有効とする手段と、
    前記コンテンツ再生開始時刻が前記許容再生待ち時間を越えている場合には、前記許容再生待ち時間、または、前記連続再生可能時間の少なくともいずれか一方を変更する手段と、
    を含む請求項5または6のコンテンツ再生装置。
  8. 前記再生開始時刻決定手段において、
    前記コンテンツ再生開始時刻が決定された後も前記コンテンツ再生開始時刻になるまで継続して前記受信済みコンテンツデータサイズと前記受信時間長を測定した結果に基づいて算出された時間で前記コンテンツ再生開始時刻を修正する手段と、
    を含む請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ再生プログラム。
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