JP2012015919A - 固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズによる影響を精度良く抑制できる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る固体撮像装置100は、行列状に配置された複数の画素3と、複数の画素3の列ごとに対応して設けられ、対応する列の画素3からの画素信号を垂直方向に伝達する垂直転送線4と、垂直転送線4により伝達された画素信号を保持する保持回路5と、保持回路5で保持された画素信号を水平方向に伝達する水平転送線8と、水平転送線8とほぼ平行に水平転送線8に隣り合って配置され、かつ、水平転送線8とほぼ同じ長さを有し、ノイズを検知するダミー水平線9と、デジタル信号を処理する信号処理回路16とを有し、信号処理回路16は、ダミー水平線9により検知されたノイズに基づき、水平転送線8により伝達された画素信号のノイズキャンセルを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、MOSイメージセンサ等の固体撮像装置に関し、特にカラム方式の固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置に関する。
図11は、従来の固体撮像装置の構成を示す図である。
同図に示す固体撮像装置800は、行選択回路801、画素アレイ802、垂直転送線804、列選択回路806、水平転送線808、出力アンプ809及び列選択線811等を有する。この画素アレイ802は、行列状に配置された複数の画素を有し、各画素は、ホトダイオード(以降PD)810を有する。
固体撮像装置800は、PD810に光電変換で蓄積された電荷を、転送トランジスタM800をONさせて増幅トランジスタM802のゲートに伝え、選択トランジスタM803を通じて垂直転送線804に出力し、コンデンサC801で相関2重サンプリングを行い、コンデンサC802に画素信号を蓄える。この動作を水平方向の画素分行う。言い換えると、同一行に属する複数の画素は同様に動作する。次に、水平方向の画素に対応して設けられ、画素信号が蓄えられたコンデンサC802の信号を列選択回路806により、水平転送線808に順次出力し、出力アンプ809より出力する。これらの動作を、更に、行選択回路801で画素の選択行を変更して行う。
図11に示した従来の技術において、固体撮像装置800をチップ上に配置する場合の一般的なレイアウト例を図12に示す。なお、図12には、固体撮像装置800のうち、主に、列選択トランジスタM811、列選択回路806及び出力アンプ809のレイアウト例が示されている。
同図に示すように、列選択トランジスタM811は、一端が列選択回路806に接続された列選択線811の他端に接続され、列選択回路806から出力される列選択信号に応じて画素信号を水平転送線808に出力する。ところで、図12に示すように、列選択線811と水平転送線808とはレイアウト上で交差しているので、列選択線811と水平転送線808との間には配線間容量が生じる。その結果、この配線間容量により、列選択線811と水平転送線808との間でクロストークが発生する問題がある。
この問題を解決する方法として、例えば、図13に示した特許文献1のような技術がある。
同図に示す特許文献1記載の固体撮像装置900は、水平転送線808に平行隣接に配置された第2の水平転送線901を有する。この第2の水平転送線901は、列選択線811からのクロストークを同様に受けるようにレイアウト配置され、出力アンプ809の反転端子に接続されている。これにより、列選択線811と水平転送線808との間のクロストークにより発生する画素信号のクロストークノイズを、出力アンプ809で差動増幅することでキャンセルする。
特許第3870088号公報
ところが、近年、高周波のノイズを発生する機器が増え、周波数の高い外来のノイズ妨害を受ける場合が増えている。周波数の高いノイズなどに対しては、出力アンプの非反転及び反転の両入力からの応答性能が異なることなどにより、出力アンプの差動増幅ではノイズキャンセルすることができない。その結果、出力アンプからの出力信号にノイズが残るという課題がある。
そこで、本発明は、ノイズによる影響を精度良く抑制できる固体撮像装置及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素の列ごとに対応して設けられ、対応する列の前記画素からの出力信号を垂直方向に伝達する垂直信号線と、前記垂直信号線により伝達された出力信号を保持する保持回路と、前記保持回路で保持された出力信号を水平方向に伝達する第1の水平信号線と、前記第1の水平信号線とほぼ平行に前記第1の水平信号線に隣り合って配置され、かつ、前記第1の水平信号線とほぼ同じ長さを有し、ノイズを検知する第2の水平信号線と、デジタル信号を処理する信号処理回路とを有し、前記信号処理回路は、前記第2の水平信号線により検知された前記ノイズに基づき、前記第1の水平信号線により伝達された出力信号のノイズキャンセルを行う。
これにより、固体撮像装置の内部及び外部から第1の水平信号線に飛び込むノイズを、信号処理回路で出力信号からノイズを取り除いた後のデータを確認しながら、除去することができる。例えば、信号処理回路は、第2の水平信号線で検知されたノイズをFFT等で分析し、出力信号からノイズを正確に取り除くための信号を作成できる。また、ノイズのキャンセルレベルの調整が容易になる。よって、精度良くノイズキャンセルできる。言い換えると、精密なノイズキャンセル処理が可能となり、より高画質な画像を得ることができる。
また、さらに、前記第1の水平信号線及び前記第2の水平信号線の少なくとも一方に対応して設けられた、アナログ値をデジタル値に変換するA/Dコンバータを有し、前記第1の水平信号線及び前記第2の水平信号線の前記少なくとも一方は、前記A/Dコンバータを介して前記信号処理回路に接続されていてもよい。
また、さらに、前記第2の水平信号線に接続されたバッファーアンプを有し、前記第2の水平信号線は、前記バッファーアンプを介して前記信号処理回路に接続されていてもよい。
これにより、第2の水平信号線により検知されるノイズを、第1の水平信号線に飛び込むノイズと一層同等にできる。つまり、より精密にノイズキャンセルをできる。
また、前記バッファーアンプは、入力された前記ノイズの極性を反転して出力する反転バッファーアンプであり、前記固体撮像装置は、さらに、前記第1の水平信号線により伝達された出力信号に前記反転バッファーアンプから出力された極性の反転した前記ノイズを加算することにより、前記信号処理回路の代わりに前記出力信号のノイズキャンセルを行う加算器を有してもよい。
これにより、簡易的ノイズキャンセルとデジタルノイズキャンセルとを選択的に切り替えることが可能になるので、利便性が向上する。つまり、デジタルカメラなどにおいて、動画撮影など、高速動作が求められる場合は簡易的ノイズキャンセルを行い、静止画撮影など比較的低速処理での対応が可能な場合にはデジタルノイズキャンセルを行うように切り替えて、カメラとしての利便性を向上させることができる。
また、さらに、前記第1の水平信号線および前記第2の水平信号線のそれぞれに対応して設けられた、アナログ値をデジタル値に変換するA/Dコンバータを有し、前記信号処理回路は、前記第2の水平信号線に対応するA/Dコンバータを介して入力されたノイズを用いて、前記第1の水平信号線に対応するA/Dコンバータを介して入力された前記出力信号を補正することにより、ノイズキャンセルを行ってもよい。
また、本発明はこのような固体撮像装置として実現できるだけでなく、上記の固体撮像装置を有する撮像装置としても実現できる。
本発明によれば、ノイズによる影響を精度良く抑制できる固体撮像装置及びそれを有する撮像装置を提供できる。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示す回路図である。 固体撮像装置の一部のレイアウトの一例を模式的に示す図である。 固体撮像装置の一部のレイアウトの他の例を模式的に示す図である。 固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成の他の一例の一部を示す回路図である。 ダミー水平線をバイアスする構成を示す回路図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成のさらに他の一例の一部を示す回路図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示す回路図である。 第3の実施形態に係る撮像装置の構成の一例を模式的に示す図である。 撮像装置の一例を示す外観図である。 撮像装置の他の一例を示す外観図である。 従来の固体撮像装置の構成を示す図である。 従来の固体撮像装置をチップ上に配置する場合の一般的なレイアウト例を示す図である。 特許文献1記載の固体撮像装置の構成を示す回路図である。
以下、本発明に係る固体撮像装置及び撮像装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示す回路図である。なお、一部の構成要素はブロックで示している。
同図に示す固体撮像装置100は、行列状に配置された複数の画素3と、複数の画素3の列ごとに対応して設けられ、対応する列の画素3からの画素信号を垂直方向に伝達する垂直転送線4と、複数の垂直転送線4により伝達された画素信号を保持する保持回路5と、保持回路5で保持された画素信号を水平方向に伝達する水平転送線8と、水平転送線8とほぼ平行に水平転送線8に隣り合って配置され、かつ、水平転送線8とほぼ同じ長さを有し、ノイズを検知するダミー水平線9と、デジタル信号を処理する信号処理回路16とを有し、信号処理回路16は、ダミー水平線9により検知されたノイズに基づき、水平転送線8により伝達された画素信号のノイズキャンセルを行う。
具体的には、固体撮像装置100は、タテヨコ複数列に配置された複数の画素3の縦方向の制御を行う行選択回路1と、タテヨコ複数配置された画素3からなる画素アレイ2と、垂直転送線4と、相関2重サンプリング及び画素信号の保持を行う保持回路5と、水平方向の画素信号を制御する列選択回路6と、行選択回路1から画素3の制御を行う制御信号を伝える制御信号線7と、保持回路5に保持された画素信号を順次セレクトし送る水平転送線8と、水平転送線8にほぼ平行して近接して配置され、ほぼ同じ長さを持ち、実際に画素信号の転送には使用せず、周辺ノイズを検出する(検知する)ダミー水平線9と、画素信号を蓄積したコンデンサを順次セレクトする列選択信号を伝える列選択信号線11と、バッファーアンプ12及び13と、A/Dコンバータ14及び15と、画素信号をデジタル的に処理する信号処理回路16と、画像信号出力線17とを備える。
これにより、固体撮像装置100の内部及び外部から水平転送線8に飛び込むノイズを、信号処理回路16で画素信号からノイズを取り除いた後のデータを確認しながら、除去することができる。例えば、信号処理回路16は、ダミー水平線9で検知されたノイズをFFT等で分析し、画素信号からノイズを正確に取り除くための信号を作成できる。また、ノイズのキャンセルレベルの調整が容易になる。よって、精度良くノイズキャンセルできる。言い換えると、精密なノイズキャンセル処理が可能となり、より高画質な画像を得ることができる。
次に、固体撮像装置100が備える各構成要素について説明する。
行選択回路1は、複数の画素3の行ごとに対応して設けられた制御信号線7を介して画素アレイ2に接続され、制御信号線7を介して制御信号select、reset及びtransを出力することにより、複数の画素3を行単位で走査する。
画素3は、光電変換により電荷を生成するPD10と、行選択回路1から出力される制御信号transに応じてPD10で生成された電荷を転送する転送トランジスタ(以降TRNTr)M100と、行選択回路1から出力される制御信号resetに応じて転送された電荷をリセットするリセットトランジスタ(以降RSTr)M101と、転送された電荷に応じた電圧である画素信号を出力する出力トランジスタ(以降出力Tr)M102と、行選択回路1から出力される制御信号selectに応じて画素信号を垂直転送線4に出力する選択トランジスタ(以降SELTr)M103とを含む。この画素3の構成は、画素アレイ2に含まれる、縦横に複数配置されている複数の画素3において同一である。なお、画素信号は本発明の出力信号に相当する。
垂直転送線4は、本発明の垂直信号線に相当し、同じ列の画素3に接続され、画素3から出力される画素信号を保持回路5に伝達する。言い換えると、垂直転送線4は、画素アレイ2の各行に対して垂直方向に画素信号を伝達する。以降、第k列の画素3に接続された垂直転送線4を垂直転送線Vk(kは1〜n)として記載する場合がある。
保持回路5は、画素信号のオフセットのバラつきをキャンセルし、保持する回路である。具体的には、この保持回路5は、複数の垂直転送線4のそれぞれに対応して設けられた、一端が対応する垂直転送線4に接続された相関サンプリング用コンデンサCk(kは1〜nのいずれか)と、相関サンプリング用コンデンサCkの他端と接地電位との間に挿入された画素信号を保持する信号保持用コンデンサChkと、相関サンプリング用コンデンサCkと信号保持用コンデンサChkとを接続している配線の電圧を制御信号CDSに応じて電圧Vb1とするトランジスタM104と、制御信号Hsに応じて信号保持用コンデンサChkに画素信号を保持させるトランジスタM105と、列選択回路6から出力される列選択信号Hkに応じて保持された画素信号を水平転送線8に出力するトランジスタM106とを有する。なお、信号保持用コンデンサChk、トランジスタM106及び水平転送線8とは、信号保持用コンデンサChkに保持された画素信号を水平方向に順次転送する水平転送部20である。
列選択回路6は、複数の画素3の列ごとに対応して設けられた列選択信号線11を介して保持回路5に接続され、列選択信号線11を介して列選択信号Hkを出力することにより、保持回路5で保持された画素信号を、水平転送線8を経由してバッファーアンプ12から出力される。
ダミー水平線9は、本発明の第2の水平信号線に相当し、水平転送線8に近接し、水平転送線8にほぼ平行かつほぼ同じ長さを有し、水平転送線8が周辺から受ける、強度、周波数成分及び時間的タイミングがほぼ同等なノイズであるノイズ信号を検出し、バッファーアンプ13へ伝達する。なお、このダミー水平線9は本発明の第2の水平信号線に相当し、水平転送線8は本発明の第1の水平信号線に相当する。ここで、水平転送線8にほぼ平行とは、ダミー水平線9と水平転送線8との成す角が10°以下であり、特定的には5°以下であり、さらに特定的には1°以下である。また、水平転送線8にほぼ同じ長さとは、ダミー水平線9の長さと水平転送線8の長さの差分が、10%以下であり、特定的には5%以下であり、さらに特定的には1%以下である。
バッファーアンプ12及び13は、出力側の負荷変動の影響を入力側に伝達しないバッファとして機能するアンプであり、入力側が高インピーダンスかつ出力側が低インピーダンスとなっている。バッファーアンプ12は、水平転送線8により伝達された画素信号をA/Dコンバータ14へ出力する。一方、バッファーアンプ13は、ダミー水平線9により伝達されたノイズ信号をA/Dコンバータ15へ出力する。このように、ダミー水平線9を伝達するノイズ信号はバッファーアンプ13を通して出力される。
一般的には水平転送線8の信号はバッファーアンプ等の高インピーダンス入力で受け、その後出力されるか、次の回路に送られる、もしくはバッファーアンプを内蔵の高入力インピーダンスのA/Dコンバータに直接入力される。また、外来ノイズの飛び込みが最小限になるように、水平転送線8の配線長はできる限り短く配置される。さて、ダミー水平線9を伝達するノイズ信号についてはバッファーアンプ等の高入力インピーダンスの回路で受けずにそのまま出力しても良いが、ダミー水平線9の受けるノイズを水平転送線8が受けるノイズとできる限り等価なものにするために、あえてダミー水平線9を伝達するノイズ信号をバッファーアンプ等の高入力インピーダンス回路で受けて、ノイズ信号を伝えるように構成している。
水平転送線8を伝達した画素信号とダミー水平線9を伝達したノイズ信号の両方は、それぞれA/Dコンバータ14、15によりデジタルデータに変換され、変換後のデジタルデータは後段の信号処理回路16に入力される。
信号処理回路16は、デジタル信号を処理する回路であり、ダミー水平線9により検知されたノイズに基づき、水平転送線8により伝達された画素信号のノイズキャンセルを行う、例えばDSP(Digital Signal Processor)である。言い換えると、信号処理回路16ではA/Dコンバータ15から入力されるノイズ信号をもとに、A/Dコンバータ14から入力される画素信号のノイズキャンセル処理を行うことが可能である。このように、デジタル値に変換されたノイズ信号に基づき、デジタル値に変換された画素信号のノイズキャンセルを行うことにより、次のような効果を奏する。
従来技術に示すような出力アンプを用いた差動回路での減算処理では、検出したノイズ信号を画素信号から直接減算するため、ダミー水平線9が受けるノイズの強度が水平転送線8の受けるノイズの強度より大きい場合、減算しすぎることにより精度よくノイズキャンセルを行うことができない。つまり、ノイズキャンセルの効果は出力アンプのばらつきやレイアウト上のアンバランスなどにより変動してしまう。しかし、本実施形態では、ダミー水平線9により検知されたノイズ信号をA/Dコンバータ15によるA/D変換後に信号処理回路16で分析し、画素信号から減算するノイズ量を可変にして効果を確認しながらノイズキャンセル処理を行うことが可能となる。
したがって、本実施形態に係る固体撮像装置100は、精密なノイズキャンセル処理が可能となり、より高画質な画像を得ることができる。なお、A/D変換後のノイズ信号および画素信号を、メモリー等に一端保管し、保管したノイズ信号データを信号処理回路16へと出力してもよい。
ところで、水平転送線8に飛び込むノイズは、水平転送線8のレイアウト、つまり固体撮像装置100の構造により影響される。この様に、水平転送線8にノイズが飛び込む要因が構造上存在する場合は、同様にダミー水平線9にもノイズが飛び込むように構成することが望ましい。
図2及び図3は、固体撮像装置100の一部のレイアウトの一例を模式的に示す図であり、同図には水平転送線8及びダミー水平線9を中心としたレイアウトが示されている。
図2に示す様に、列選択信号線11と水平転送線8との間には、列選択信号線11が形成された配線層及び水平転送線8が形成された配線層との間の配線層に形成されたシールド層110が形成されている。このように、列選択信号線11と水平転送線8との間にシールド層110を設けることにより、列選択信号線11と水平転送線8の交差部の間をシールドする事が可能である。この方法を用いれば、列選択信号線11を伝達する列選択信号から水平転送線8を伝達する画素信号へのクロストークをほぼ防ぐことができ、列選択信号によるノイズの影響を無くす意味ではより好ましい。ただし、水平転送線8の寄生容量が若干増加するので、適時採用すればよい。
また、例えば、図3に示す、水平転送線8及びダミー水平線9の網掛け部分120の様に、特に他の素子に接続されない開放終端部であっても、ここでは、列選択信号線11が水平転送線8及びダミー水平線9の両方と交差するようにレイアウトを行い、列選択信号線11から水平転送線8を伝達する画素信号及びダミー水平線9を伝達するノイズ信号の両方に配線間クロストークが発生するように構成することが望ましい。言い換えると、列選択信号線11と水平転送線8とが交差する箇所は、その近傍にて、当該列選択信号線11とダミー水平線9とが交差するように構成することが望ましい。これにより、当該列選択信号線11を伝達する列選択信号により画素信号が受けるノイズと、当該列選択信号線11を伝達する列選択信号によりダミー水平線9に検知されるノイズとを、ほぼ同等とできる。
このように、水平転送線8が受けるノイズ信号と同等のノイズ信号をダミー水平線9が受け、出力し使用することで、水平転送線8で転送されてくる画素信号に混入するノイズを後続の信号処理回路16により後処理で除去することを可能にする。
図13で示した従来技術では、ダミー水平線のノイズをチップ上に設けた差動アンプで直接差し引きし、画素信号のノイズキャンセルを行うので、水平転送線8が受けるノイズの強度とダミー水平線9が受けるノイズの強度とが一致しない場合には完全にノイズが取り除けない。また、従来技術では、後処理での、直接のノイズ除去処理は不可能であるので、ノイズが除去されていない画素信号が出力されてしまい、画像品位が低下する。これに対し、本実施形態に係る固体撮像装置100は、水平転送線8が受けるであろうノイズをダミー水平線9で検出し、ノイズキャンセル処理を後段処理で行えるように構成していることを特徴とする。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置100は、行列状に配置された複数の画素3と、複数の画素3の列ごとに対応して設けられ、対応する列の画素3からの画素信号を垂直方向に伝達する垂直転送線4と、複数の垂直転送線4により伝達された画素信号を保持する保持回路5と、保持回路5で保持された画素信号を水平方向に伝達する水平転送線8と、水平転送線8とほぼ平行に水平転送線8に隣り合って配置され、かつ、水平転送線8とほぼ同じ長さを有し、ノイズを検知するダミー水平線9と、デジタル信号を処理する信号処理回路16とを有し、信号処理回路16は、ダミー水平線9により検知されたノイズに基づき、水平転送線8により伝達された画素信号のノイズキャンセルを行う。
これにより、本実施形態に係る固体撮像装置100によれば、センサー(固体撮像装置100)内、外から水平転送線8に飛び込むノイズを、取り除いた後のデータを確認しながら、除去することができる。センサーチップ上で、ダミー水平線9が検出したノイズ信号を画素信号から差し引いてノイズキャンセルする場合は、変算するアンプの特性によりノイズの除去レベルが変動する。言い換えると、アナログ値のノイズ信号を用いてノイズキャンセルする場合には精度よくノイズを取り除くことができない。これに対し、本実施形態に係る固体撮像装置100では、ダミー水平線9が検出したノイズ信号をFFT等で分析し、正確に画素信号からノイズを取り除くための信号を作成でき、又、キャンセルレベルの調整が容易になるので、精度良くノイズキャンセルできる。言い換えると、ノイズによる影響を精度良く抑制できる。特に、高周波電界等のビートノイズを直接ノイズ信号の周波数を分析し、求めることで、容易に除去できるようになる。
次に、以上のように構成された固体撮像装置100の一般的な動作を説明する。
まず、PD10は入射光を光電変換し電荷として蓄え、出力TrM102のゲートはPD10が光電変換中にRSTrM101がONされる事で、VDDにリセットされる。
その後、RSTrM101がOFFし、TRNTrM100がONすることで、PD10の電荷が出力TrM102のゲート(一般的にはゲート、配線容量などで構成されるフローティングディフュージョン:以降FD)に電気的に接続される。これにより、PD10で生成された電荷が電圧に変換され、さらにSELTrM103がONする事でFDの電圧が各画素列に対応する垂直転送線4(V1からVn)に伝達される。この時、事前にRSTrM101がON、TRNTrM100がOFF、PD10が電荷蓄積状態にあるとき制御信号CDSによりトランジスタM104がON、制御信号HSによりトランジスタM105がONすることで、相関サンプリング用コンデンサC1の他端はVb1、一端は画素3から出力された電圧に遷移する。ここで、画素3から出力された電圧は、出力TrM102のゲート(FD)がVddにリセットされたことにより垂直転送線V1に出力される、Vddから出力TrM102の閾値電圧分降下した電圧である。出力TrM102の閾値電圧をVthとすると、相関サンプリング用コンデンサC1の両端の電位差がVdd−Vthとなる。
次に、RSTrがOFFし、同時にM104もOFFし、先に説明のTRNTrM100がONすると、FDでPD10の電荷が電圧に変換され、その分垂直転送線V1の電位が変化し、その変化は信号保持用コンデンサCh1に伝わる。
その後、トランジスタM105がOFFすると、信号保持用コンデンサCh1にはVdd−Vth−ΔVが保持される。なお、ΔVはFDの電位変化分である。
この時、垂直転送線4の1列目の画素3の出力のリセット時の出力TrM102及びSELTrM103のオフセットは相関サンプリング用コンデンサC1に吸収される。
この様に、各列(横方向)の画素3の信号が各列に対応した信号保持用コンデンサCh1〜Chnに保持され、次に列選択回路6から出力される列選択信号H1〜Hnにより順次コンデンサCh1からChnが水平転送線8に電気的に接続されることにより、水平転送線8に画素信号が出力される。更に、同様な動作で行選択回路1により、順次行を変え、次の行の画素3の画素信号を信号保持コンデンサCh1からChnに保持し、列選択回路6により信号保持用コンデンサCh1からChnを水平転送線8に順次電気的に接続して信号を出力する動作を行う。
これらの、光電変換から信号転送、出力を行う、動作、タイミングは任意で、本発明はこれらのタイミングを限定したものではない。
図4は、本実施形態に係る固体撮像装置100の動作を示すタイミングチャートである。同図には、上から順に、制御信号select、trans、reset、CDS及びHSと、列選択信号H1、H2及びHnと、水平リセット信号Hrstとの波形が示されている。
各タイミング(時刻)での動作を説明する。
(i)時刻t1
制御信号ResetをLOW(以下、L)に切り替えることによりRSTrM101をOFFする。また、制御信号selectをHIGH(以下、H)に切り替えることによりSELTrM103をONさせ画素アレイの1行目(図1 画素部2の最上段)を選択する。また、制御信号CDSをHにすることによりトランジスタM104をONし、相関サンプリング用コンデンサC1〜Cnに電圧Vb1を供給し、制御信号HSをHにすることによりトランジスタM105をONし、信号保持用コンデンサCh1〜ChnをVb1にリセットする。
以上の動作により、相関2重サンプリング(CDS)の準備動作を行う。
(ii)時刻t2
制御信号CDSをLに切り替えることによりトランジスタM104をOFFし、CDSの1回目のサンプリングを終了する。
(iii)時刻t3
制御信号transをHに切り替えることによりTRNTrM100をONし、PD10の電荷を出力TrM102のゲートに転送し、信号電圧を生成する。このとき、SELTrM103がONしているので、各列の画素信号が出力TrM102から各列に対応した垂直転送線V1〜Vnを通じて、各列に対応した信号保持用コンデンサCh1〜Chnに伝えられる。
(iv)時刻t4
制御信号transをLに切り替えることによりTRNTrM100をOFFし、転送動作を終了する。
(v)時刻t5
制御信号HSをLに切り替えることによりトランジスタM105をOFFし、信号保持用コンデンサCh1〜Chnでの電荷の移動を固定する。
(vi)時刻t6
制御信号resetをHに切り替えることによりRSTrM101をONし、FD(出力TrM102のゲート)をリセットする。
(vii)時刻t7
制御信号transをHに切り替えることによりTRNTrM100をONし、PD10をリセットする。
(viii)時刻t8
水平リセット信号HrstをHに切り替えることによりリセットトランジスタM107をONし、水平転送線8の電位をVb1にリセットする。その後、時刻t8〜t9において、水平リセット信号HrstをLに切り替えることによりリセットトランジスタM107をOFFする。
(ix)時刻t9
第1列に対応する列選択信号H1をHに切り替えることにより対応するトランジスタM106をONし、第1列の画素信号を保持している信号保持用コンデンサCh1を水平転送線8に接続し、第1行、第1列の画素信号を出力する。
(x)時刻t10以降
水平リセット信号Hrstを一端Hに切り替えた後にLに切り替えることにより水平転送線8の電位をリセットし、列選択信号をHにする動作を、列選択信号H2〜Hnを順次変更しながら繰り返す事で、信号保持用コンデンサCh2〜Chnを順次切り替えて、画素信号を出力する。
これらの、(i)から(x)の動作を、行選択回路1の制御を第2行(図1に示す画素アレイ2の2段目)に対し行い、更に順次行を変えて行う。
このように出力された画素信号は、水平転送線8、バッファーアンプ12及びA/Dコンバータ14を介して、信号処理回路16へ順次入力される。そして、信号処理回路16へ入力された画素信号は、信号処理回路16によりノイズキャンセルされる。
なお、本実施形態に係る固体撮像装置100の特徴は、ダミー水平線9により、水平転送線8に飛び込むノイズと同等な外来ノイズを受信し、水平転送線8に飛び込むノイズを後処理で取り除くことを目的としているので、固体撮像装置100の構成は上記の構成に限らない。
図5は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成の他の一例の一部を示す回路図である。
同図に示す固体撮像装置は、図1に示す固体撮像装置100と比較して、さらに、水平転送線8の電位をVb1にリセットするタイミングと同時にダミー水平線9の電位をVb2にリセットするリセットトランジスタM108を有し、水平転送部20に代わり水平転送部21を有する点が異なる。水平転送部21は、水平転送部20と比較して、列選択信号H1〜Hnによる信号保持用コンデンサCh1〜Chnに保持された画素電圧の転送タイミングと同時にダミー水平線9の電位をVb1とするトランジスタMD1〜MDnを有する。
このように、トランジスタMD1〜MDnを設けることにより、ダミー水平線9は、水平転送線8に混入する列選択トランジスタM106のゲート駆動ノイズと同等のノイズの影響を受ける。また、リセットトランジスタM108を設けることにより、水平転送線8のリセットトランジスタM107と同様なリセットを行うように構成している。これにより、より精度の良いノイズキャンセル処理を行うことができる。
また、図6に示すように、ダミー水平線9をバイアスする構成でもよい。
同図に示すように、ダミー水平線9は、電流源となる高インピーダンス素子25、及び、DC電圧を生成するためのN−chトランジスタ26に接続されることによりバイアスされてもよい。なお、N−chトランジスタ26に限らず、N−ch以外のもの、例えばバイポーラトランジスタ、抵抗、p−chFETなどでも良く、この図6で示すバイアス方法を図1のダミー水平線9のバイアスに用いても良い。
また、本実施形態で説明した、相関2重サンプリング(CDS)の方法や実現するための回路構成は一例であり、他の方法及び回路構成も存在する。
また、画素3から信号保持用コンデンサCh1〜Chnまでの間にカラムアンプ等の増幅機能を持たせたものや、保持回路にカラムアンプの機能を持たせた固体撮像装置の技術も知られており、本発明はそれらの固体撮像装置に適用することも可能である。
また、本実施形態では、水平転送線8が1つで、出力が1チャンネルである固体撮像装置を例として示したが、1画素アレイ当たりの画素信号出力が複数存在する多チャンネル出力の場合で、水平転送線が複数存在するような場合は、各水平転送線に対応してダミー水平線を設け、ノイズ検出してもよい。
また、図7に示すように、水平転送線が複数存在する場合には、例えば、2本の水平転送線8及び8bの両方に飛び込むノイズをおおよそ共通に、同時に検出するために、2本の水平転送線8及び8bの中間にダミー水平線9を配置するように構成しても良い。これにより、レイアウト面積の削減が可能となり、さらに水平転送線が3本以上存在する場合でも、実際に信号を転送する水平転送線2本にダミー水平線1本で共通でノイズ検出を行うものと、実際に信号を転送する水平転送線1本に対しダミー水平線1本でノイズを検出するものとを組み合わせればよい。なお、図7に示す固体撮像装置は、5に示す固体撮像装置と比較して、さらにバッファーアンプ12b及びA/Dコンバータ14bを有し、水平転送部21に代わり、信号保持用コンデンサCh1b〜Chnb及びトランジスタM106bを有する水平転送部21bを有する。
(第2の実施形態)
本実施形態に係る固体撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置100と比較して、ダミー水平線9に接続されたバッファーアンプが、入力されたノイズ信号の極性を反転して出力する反転バッファーアンプであり、本実施形態に係る固体撮像装置は、さらに、水平転送線8により伝達された画素信号に反転バッファーアンプから出力された極性の反転したノイズを加算することにより画素信号のノイズキャンセルを行う加算器を有する点が異なる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示す回路図である。なお、一部の構成要素はブロックで示している。
同図に示す固体撮像装置200は、図1に示す固体撮像装置100と比較して、バッファーアンプ13に代わり反転バッファーアンプ213を有し、さらに、加算器222及びスイッチ223を備える。このように、水平転送線8とダミー水平線9とにそれぞれバッファーアンプを設ける場合、ダミー水平線9の信号を出力する反転バッファーアンプ213の極性を水平転送線8の信号を出力するバッファーアンプ12の極性と逆極性にする。さらに、水平転送線8の信号を出力するバッファーアンプ12の出力に、例えば抵抗222aにコンデンサ222bでC結合により信号を加算する、加算器222を儲ける。この構成により、簡易的にノイズキャンセルを行うことができる。更に、前記加算器222を電気的にパスするスイッチ223を設ける。
具体的には、加算器222は、水平転送線8に直列に接続された抵抗222aと、抵抗222aの後段に反転バッファーアンプ213の出力との間に挿入されたコンデンサ222bとを有する。また、スイッチ223は、バッファーアンプ12の出力とA/Dコンバータ14の入力とを接続する、及び、加算器222の出力とA/Dコンバータ14の入力とを接続する、を選択的に切り替える。
この構成により、簡易的ノイズキャンセルと信号処理回路16によるデジタル的なノイズキャンセルとを切り替えることができ、デジタルカメラなどにおいて、動画撮影など、高速動作が求められる場合は簡易的ノイズキャンセルを行い、静止画撮影など比較的低速処理での対応が可能な場合にはデジタルノイズキャンセルを行うように切り替えて、カメラとしての利便性を向上させることができる。
言い換えると、簡易的ノイズキャンセルを行う場合には、スイッチ223にバッファーアンプ12の出力とA/Dコンバータ14の入力とを接続させる。これにより、信号処理回路16でのノイズキャンセル処理が不要となるので、高速動作に対応できる。一方、デジタルノイズキャンセルを行う場合には、スイッチ223に加算器222の出力とA/Dコンバータ14の入力とを接続させる。これにより、第1の実施形態で説明したように、信号処理回路16でデジタル信号を処理することでノイズキャンセル処理を行うので、精度良くノイズキャンセルできる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置200は、第1の実施形態に係る固体撮像装置100と比較して、ダミー水平線9に接続され、入力されたノイズ信号の極性を反転して出力する反転バッファーアンプ213を有し、水平転送線8により伝達された画素信号に反転バッファーアンプ213から出力された極性の反転したノイズ信号を加算することにより信号処理回路16の代わりに画素信号のノイズキャンセルを行う加算器222を有する。
これにより、簡易的ノイズキャンセルとデジタルノイズキャンセルとを選択的に切り替えることができるので、ユーザの利便性が向上する。
(第3の実施形態)
本実施形態に係る撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置100を有する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の構成の一例を模式的に示す図である。
同図に示す撮像装置300は、第1の実施形態に係る固体撮像装置100を有する。具体的には、同図には、固体撮像装置100が利用可能な多様なシステムの代表例として、デジタルカメラの構造図を示した。
この撮像装置300は、固体撮像装置100、カメラ筐体301及びレンズ302等を有し、撮像装置300の前面からレンズ302を通過して入射する撮像光303を固体撮像装置100で光電変換することにより電気信号に変換し、図には記載していないが、撮像装置300に搭載、もしくは外部に準備された信号処理回路により、画像データとして加工され、メモリー等に保存及びモニターに出力されるなどされる。
以上のように、本実施形態に係る撮像装置300は、図1に示す固体撮像装置100を用いることで、精度の良いノイズキャンセルを行うことができ、高画質な画像を得ることが出来る。
なお、このような撮像装置300は、図10Aに示すようなデジタルカメラだけでなく、図10Bに示すようなビデオカメラとして実現することもできる。
具体的には、固体撮像装置100に代わり、図8に示す固体撮像装置200を用いることで、動画撮影など、高速動作が求められる場合は簡易的ノイズキャンセルを行い、静止画撮影など比較的低速処理での対応が可能な場合にはデジタルノイズキャンセルを行うように切り替えて、撮像装置としての利便性を向上させることができる。
以上、本発明の第1〜3の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施形態に施したものや、異なる実施形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記説明では、固体撮像装置は、水平転送線8に対応して設けられたA/Dコンバータ14と、ダミー水平線9に対応して設けられたA/Dコンバータ15とを備えるが、本発明に係る固体撮像装置はこの構成に限らない。例えば、A/Dコンバータを内蔵する信号処理回路を用いて、当該信号処理回路によりデジタル変換してもよい。
本発明に係る固体撮像装置は、デジタル一眼レフカメラ及び高級コンパクトカメラや、高画質、高機能が求められる撮像機器として有用である。
1、801、V1〜Vn 行選択回路
2、802 画素アレイ
3 画素
4 垂直転送線
5 保持回路
6、806 列選択回路
7 制御信号線
8、808 水平転送線
9 ダミー水平線
10、810 ホトダイオード(PD)
11 列選択信号線
12、12b、13 バッファーアンプ
14、14b、15 A/Dコンバータ
16 信号処理回路
17 画素信号出力線
20、21、21b 水平転送部
100、200、800、900 固体撮像装置
110 シールド層
120 網掛け部分
213 反転バッファーアンプ
222 加算器
222a 抵抗
222b、C801、C802 コンデンサ
223 スイッチ
300 撮像装置
301 カメラ筐体
302 レンズ
303 撮像光
804 垂直転送線
809 出力アンプ
811 列選択線
901 第2の水平転送線
C1〜Cn 相関サンプリング用コンデンサ
Ch1〜Chn、Ch1b〜Chnb 信号保持用コンデンサ
M100、M800 転送トランジスタ(TRNTr)
M101 リセットトランジスタ(RSTr)
M102 出力トランジスタ(出力Tr)
M103、M803 選択トランジスタ(SELTr)
M104、M105、M106、M106b トランジスタ
M107、M108 リセットトランジスタ
M802 増幅トランジスタ
M811 列選択トランジスタ
MD1〜MDn トランジスタ

Claims (6)

  1. 行列状に配置された複数の画素と、
    前記複数の画素の列ごとに対応して設けられ、対応する列の前記画素からの出力信号を垂直方向に伝達する垂直信号線と、
    前記垂直信号線により伝達された出力信号を保持する保持回路と、
    前記保持回路で保持された出力信号を水平方向に伝達する第1の水平信号線と、
    前記第1の水平信号線とほぼ平行に前記第1の水平信号線に隣り合って配置され、かつ、前記第1の水平信号線とほぼ同じ長さを有し、ノイズを検知する第2の水平信号線と、
    デジタル信号を処理する信号処理回路とを有し、
    前記信号処理回路は、前記第2の水平信号線により検知された前記ノイズに基づき、前記第1の水平信号線により伝達された出力信号のノイズキャンセルを行う
    固体撮像装置。
  2. さらに、前記第1の水平信号線及び前記第2の水平信号線の少なくとも一方に対応して設けられた、アナログ値をデジタル値に変換するA/Dコンバータを有し、
    前記第1の水平信号線及び前記第2の水平信号線の前記少なくとも一方は、前記A/Dコンバータを介して前記信号処理回路に接続されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. さらに、前記第2の水平信号線に接続されたバッファーアンプを有し、
    前記第2の水平信号線は、前記バッファーアンプを介して前記信号処理回路に接続されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記バッファーアンプは、入力された前記ノイズの極性を反転して出力する反転バッファーアンプであり、
    前記固体撮像装置は、さらに、前記第1の水平信号線により伝達された出力信号に前記反転バッファーアンプから出力された極性の反転した前記ノイズを加算することにより、前記信号処理回路の代わりに前記出力信号のノイズキャンセルを行う加算器を有する
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. さらに、前記第1の水平信号線および前記第2の水平信号線のそれぞれに対応して設けられた、アナログ値をデジタル値に変換するA/Dコンバータを有し、
    前記信号処理回路は、前記第2の水平信号線に対応するA/Dコンバータを介して入力されたノイズを用いて、前記第1の水平信号線に対応するA/Dコンバータを介して入力された前記出力信号を補正することにより、ノイズキャンセルを行う
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置を用いた、撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016019090A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置

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