JP2012015618A - 光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】どのような光の変調方式であっても、駆動回路に設計変更を加えることなく、伝送距離計測を実現可能な光トランシーバを提供する。
【解決手段】外部通信機器から入力された電気信号を、光信号に変換して出力する送信側光電変換部2a,2bと、入力された光信号を、電気信号に変換して外部通信機器に出力する受信側光電変換部3a,3bと、送信側光電変換部2a,2bと受信側光電変換部3a,3bを制御する制御回路4a,4bと、外部通信機器からの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する通常動作モードと、制御回路4a,4bからの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する距離計測モードとを切り替える切替手段5a,5bと、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号の伝送距離を計測可能な光トランシーバに関するものである。
光ファイバを光伝送路として用いる通信システムでは、光ファイバでの光信号の伝送距離(以下、単に伝送距離という)が長くなると、波長分散による信号劣化が問題となってくる。このような波長分散を補償するため、電気分散補償(Electronic Dispersion Compensation;以下、EDCという)回路による信号の波形改善が行われている。近年では、このEDC回路が光トランシーバに搭載され、光トランシーバにて受信した信号は、EDC回路により波形改善されて、メディアコンバータなどの外部の通信機器に入力される。
ところで、EDCでは、波長分散が大きい(つまり伝送距離が長い)場合には、分散補償量を大きくした方が信号劣化を抑制して受信感度を向上できるが、波長分散が小さい(つまり伝送距離が短い)場合には、分散補償量を大きくすると、逆に信号が劣化して受信感度が悪くなってしまうという特性がある。
具体的には、図2に示すように、分散補償量を大きくした場合と分散補償量を小さくした場合の受信感度を比較すると、ある波長分散の値(あるいは伝送距離)を境にして、受信感度の大小が逆転してしまう。図2の例では、波長分散でいうと1600ps/nm程度、伝送距離でいうと80km程度を境にして、分散補償量を大きくした場合と分散補償量を小さくした場合の受信感度が逆転している。なお、縦軸の受信感度は、値が小さい(絶対値でいえば大きい)ほど受信感度が良いことを表しているため、伝送距離が短いときには分散補償量を小さくし、伝送距離が長いときは分散補償量を大きくすることで、信号劣化を抑制して受信感度を向上できることがわかる。
このように、EDCでは、伝送距離(波長分散)に応じて最適な分散補償量に設定する必要がある。さらには、EDC回路を搭載した光トランシーバでは、分散補償量に比例して消費電力が増大するため、伝送距離に応じて分散補償量を調節して無駄な電力を削減することが望まれる。このため、光トランシーバ間の伝送距離を計測することが必要である。
ここで、従来の伝送距離計測方法を、図3を用いて説明する。
図3に示す光トランシーバ31a,31bは、直接変調方式の光トランシーバであり、発光素子としてのLD(Laser Diode)光源32a,32bとLD光源32a,32bを駆動するLD駆動回路33a,33bとを有する送信側光電変換部34a,34bと、受光素子としてのAPD(Avalanche Photo Diode)35a,35bとEDC回路36a,36bとを有する受信側光電変換部37a,37bと、送信側光電変換部34a,34bと受信側光電変換部37a,37bとを制御する制御回路38a,38bと、を主に備えている。受信側光電変換部37a,37bには、計時回路39a,39bが備えられている。
従来の伝送距離計測方法では、まず、一方の光トランシーバ31aにて、制御回路38aが距離計測用のクロック信号CLをLD駆動回路33aに直接入力し、LD駆動回路33aでLD光源32aを駆動して距離計測用のクロック信号CLを光信号に変換し、他方のトランシーバ31bに送信する。このとき、制御回路38aは、距離計測用のクロック信号CLをLD駆動回路33aに出力すると同時に、計時回路39aをリセットし、計時回路39aにて遅延時間の計測を開始させる。なお、計時回路39aは、内部クロックあるいは制御回路38aから供給されるクロックをカウントすることで、遅延時間を計測するものである。
他方の光トランシーバ31bでは、APD35bにて光信号に変換された距離計測用のクロック信号CLを受信し、これを電気信号に変換して計時回路39bに出力する。計時回路39bは、APD35bから電気信号が入力された時点でのカウント数を制御回路38bに出力し、これを受けた制御回路38bは、距離計測用のクロック信号CLをLD駆動回路33bに直接入力し、LD駆動回路33bでLD光源32bを駆動して距離計測用のクロック信号CLを光信号に変換し、一方の光トランシーバ31aに返送する。
一方の光トランシーバ31aでは、APD35aにて他方の光トランシーバ31bから返送された光信号を受信し、電気信号に変換して計時回路39aに出力する。計時回路39aは、APD35aから電気信号が入力された時点でのカウント数を制御回路38aに出力する。制御回路38aでは、計時回路39aから入力されたカウント数を基に遅延時間を算出し、この遅延時間を基に伝送距離を算出する。
また、他の伝送距離計測方法として、特許文献1では、伝送距離の計測対象となる一対の光トランシーバにおいて、まず、両方の光トランシーバが一定の光を出射する状態(距離測定モード)とし、一方の光トランシーバが光出力をオフすると、他方の光トランシーバも光出力をオフするよう構成し、一方の光トランシーバにて、一方の光トランシーバが光出力をオフしてから、他方の光トランシーバからの光入力がオフになるまでの遅延時間を計測することで、計測した遅延時間を基に伝送距離を求める方法が提案されている。
特開2008−252750号公報
しかしながら、図3で説明した従来の伝送距離計測方法では、LD駆動回路33a,33bを、外部の通信機器から入力された信号と、制御回路38a,38bから入力された信号(距離計測用のクロック信号CL)の両者に応じてLD光源32a,32bを駆動するよう構成しなければならない。よって、例えば、入力ポートが1つしかないLD駆動回路を用いる場合などは、伝送距離を計測するためにLD駆動回路を設計変更しなければならない。
また、図3では、一例として直接変調方式の光トランシーバ31a,31bを説明したが、他の光の変調方式として、数十Gbpsの高速伝送で用いられる外部変調方式がある。この外部変調方式は、光源から連続的に出射される光を光変調器にて変調する方式であるが、光変調器を駆動する変調器駆動回路も、上述のような伝送距離計測に対応しているとは限らない。よって、外部変調方式の光トランシーバにおいて伝送距離を計測するためには、変調器駆動回路を設計変更する必要が生じるが、変調器駆動回路は高速動作を行うものであるから設計変更は容易ではなく、また、変調器駆動回路には様々な方式があることから、用いる変調器駆動回路ごとに設計変更を加えるのは現実的ではない。
特許文献1の方法についても、距離測定モードに切り替える機能や、制御回路からの信号により光出力をオン・オフする機能がLD駆動回路や変調器駆動回路に搭載されていることが前提となっており、このような機能がないLD駆動回路や変調器駆動回路を用いる場合、LD駆動回路や変調器駆動回路の設計変更を行わなければ、伝送距離を計測することはできない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、どのような光の変調方式であっても、駆動回路に設計変更を加えることなく、伝送距離計測を実現可能な光トランシーバを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、外部通信機器から入力された電気信号を、光信号に変換して出力する送信側光電変換部と、入力された光信号を、電気信号に変換して前記外部通信機器に出力する受信側光電変換部と、前記送信側光電変換部と前記受信側光電変換部を制御する制御回路と、前記外部通信機器からの電気信号を前記送信側光電変換部に入力する通常動作モードと、前記制御回路からの電気信号を前記送信側光電変換部に入力する距離計測モードとを切り替える切替手段と、を備えた光トランシーバである。
前記制御回路は、内部クロックをカウントするクロックカウンタと、相手側の光トランシーバとの間の伝送距離を計測する伝送距離計測部と、を備え、前記伝送距離計測部は、前記切替手段を前記距離計測モードに切り替えた後、前記送信側光電変換部を介して前記相手側の光トランシーバに距離計測用信号を出力すると同時に前記クロックカウンタにてカウントを開始させ、前記距離計測用信号を受信した前記相手側の光トランシーバが返送した距離計測用信号を受信したときの前記クロックカウンタのカウント数を基に、伝送距離を算出するように構成されてもよい。
前記伝送距離計測部は、他の光トランシーバから前記距離計測用信号を受信したとき、当該距離計測用信号を前記他の光トランシーバに返送するように構成されてもよい。
前記受信側光電変換部は、受光素子と、該受光素子で受信した光信号をモニタするためのモニタ用受光素子とを備え、前記伝送距離計測部は、前記モニタ用受光素子から出力される電気信号から、前記距離計測用信号の受信を検知するように構成されてもよい。
前記伝送距離計測部が算出した伝送距離に応じて分散補償量が調整される電気分散補償回路をさらに備えてもよい。
本発明によれば、どのような光の変調方式であっても、駆動回路に設計変更を加えることなく、伝送距離計測を実現できる。
本発明の一実施の形態に係る光トランシーバの概略構成図であり、(a)はクロススイッチが通常動作モードに切り替えられているとき、(b)はクロススイッチが距離計測モードに切り替えられているときの概略構成図である。 分散補償量を小さくあるいは大きくした場合における、波長分散と伝送距離に対する受信感度の関係を示すグラフ図である。 従来の光トランシーバの概略構成図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る光トランシーバの概略構成図であり、(a)はクロススイッチが通常動作モードに切り替えられているとき、(b)はクロススイッチが距離計測モードに切り替えられているときの概略構成図である。
図1(a),(b)では、2つの光トランシーバ1a,1bを光ファイバ11,12を介して接続する場合を示している。これら2つの光トランシーバ1a,1bは、共に本発明の光トランシーバであり、同じ構成のものである。以下、図示左側の光トランシーバ1aでは各部材の符号にaを付し、図示右側の光トランシーバ1bでは各部材の符号にbを付すこととする。
光トランシーバ1a,1bは、図示しない外部通信機器から入力された電気信号を、光信号に変換して出力する送信側光電変換部2a,2bと、入力された光信号を、電気信号に変換して外部通信機器に出力する受信側光電変換部3a,3bと、送信側光電変換部2a,2bと受信側光電変換部3a,3bを制御する制御回路4a,4bと、外部通信機器からの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する通常動作モードと、制御回路4a,4bからの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する距離計測モードとを切り替える切替手段としてのクロススイッチ5a,5bと、を備えている。
送信側光電変換部2a,2bは、発光素子としてのLD光源6a,6bと、LD光源6a,6bからの光を変調して出力する光変調器7a,7bと、光変調器7a,7bを駆動する変調器駆動回路8a,8bと、を備えている。つまり、光トランシーバ1a,1bは、LD光源6a,6bから連続的に出射される光を光変調器7a,7bにて変調する外部変調方式の光トランシーバである。LD光源6a,6bと制御回路4a,4b、変調器駆動回路8a,8bと制御回路4a,4bは、制御用信号線により接続されている。
受信側光電変換部3a,3bは、受光素子としてのAPD9a,9bと、APD9a,9bから出力された電気信号の電気分散補償(EDC)を行い、信号波形を改善するEDC回路10a,10bと、を備えている。APD9a,9bには、図示していないが、APD9a,9bで受信した光信号をモニタするためのモニタ用受光素子としてのモニタPD(Photo Diode)が付属されており、モニタPDからの出力信号線は制御回路4a,4bに接続されている。なお、モニタPDを用いずに、APD9a,9bの出力信号線を制御回路4a,4bに接続してもよい。APD9a,9bと制御回路4a,4b、EDC回路10a,10bと制御回路4a,4bは、制御用信号線により接続されている。
光トランシーバ1aの光変調器7aは、第1の光ファイバ11を介して、光トランシーバ1bのAPD9bと光学的に接続される。また、光トランシーバ1bの光変調器7bは、第2の光ファイバ12を介して、光トランシーバ1aのAPD9aと光学的に接続される。
クロススイッチ5a,5bは、複数の入力ポートと複数の出力ポートとを備え、入力ポートと出力ポートの組合せを適宜変更可能なスイッチ素子である。ここでは、3つの入力ポートA,B,Cと2つの出力ポートD,Eを有するクロススイッチ5a,5bを用いる場合を説明する。入力ポートAには、外部通信機器からの入力信号線が接続され、入力ポートBには、EDC回路10a,10bからの入力信号線が接続され、入力ポートCには、制御回路4a,4bからの入力信号線が接続される。また、出力ポートDには、変調器駆動回路8a,8bへの出力信号線が接続され、出力ポートEには、外部通信機器への出力信号線が接続される。
クロススイッチ5a,5bには、制御回路4a,4bからの制御用信号線が接続され、制御回路4a,4bからの切替信号に応じて、通常動作モードと距離計測モードとを切り替えるようにされる。
通常動作モードでは、図1(a)に示すように、クロススイッチ5a,5bは、入力ポートAと出力ポートDとを接続し、外部通信機器からの電気信号が変調器駆動回路8a,8bに入力されるようにし、かつ、入力ポートBと出力ポートEとを接続し、EDC回路10a,10bからの電気信号が外部通信機器に出力されるようにする。
他方、距離計測モードでは、図1(b)に示すように、クロススイッチ5a,5bは、入力ポートCと出力ポートDとを接続し、制御回路4a,4bからの電気信号が変調器駆動回路8a,8bに入力されるようにする。なお、図1(b)では、入力ポートBと出力ポートEとの接続を切断しているが、接続したままとしてもよい。
制御回路4a,4bは、内部クロックをカウントするクロックカウンタ21a,21bと、相手側の光トランシーバ1b,1aとの間の伝送距離(光トランシーバ1a,1b間の伝送距離)を計測する伝送距離計測部22a,22bと、を備えている。
本実施の形態では、光トランシーバ1aにて伝送距離を計測する場合を説明する。つまり、ここでは、便宜上、光トランシーバ1aの伝送距離計測部22aが伝送距離を計測する機能を有するよう説明を行うが、伝送距離計測部22a,22bは実際には同じものである。
光トランシーバ1aの伝送距離計測部22aは、クロススイッチ5aを距離計測モードに切り替えた後、送信側光電変換部2aを介して相手側の光トランシーバ1bに距離計測用信号を出力すると同時にクロックカウンタ21aにてカウントを開始させ、距離計測用信号を受信した相手側の光トランシーバ1bが返送した距離計測用信号を受信したときのクロックカウンタ21aのカウント数を基に、伝送距離を算出するように構成される。
他方、光トランシーバ1bの伝送距離計測部22bは、光トランシーバ1aから距離計測用信号を受信したとき、当該距離計測用信号を光トランシーバ1aに返送するように構成される。
伝送距離計測部22a,22bは、APD9a,9bに付属するモニタ用PDから出力される電気信号から、距離計測用信号の受信を検知するように構成される。
以下、光トランシーバ1a,1bにおける伝送距離計測の手順を詳細に説明する。光トランシーバ1a,1bは、電源投入時に自動的に伝送距離計測を行うようにされてもよいし、外部通信機器からの制御信号が入力されたときに伝送距離計測を行うようにされてもよい。
まず、光トランシーバ1aの伝送距離計測部22aが、クロススイッチ5aに切替信号を出力し、クロススイッチ5aを距離計測モードに切り替える。クロススイッチ5aを距離計測モードに切り替えた後、伝送距離計測部22aが、クロススイッチ5aを介して変調器駆動回路8aに距離計測開始信号を出力する。変調器駆動回路8aは、光変調器7aを駆動して距離計測開始信号を光信号に変換し、光トランシーバ1bに出力する。
光トランシーバ1bでは、光信号に変換された距離計測開始信号をAPD9bに付属するモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測開始信号が制御回路4bに入力される。
制御回路4bに距離計測開始信号が入力されると、伝送距離計測部22bが、クロススイッチ5bに切替信号を出力し、クロススイッチ5bを距離計測モードに切り替える。クロススイッチ5bを距離計測モードに切り替えた後、伝送距離計測部22bが、クロススイッチ5bを介して変調器駆動回路8bに距離計測開始承諾信号を出力する。変調器駆動回路8bは、光変調器7bを駆動して距離計測開始承諾信号を光信号に変換し、光トランシーバ1aに出力する。
光トランシーバ1aでは、光信号に変換された距離計測開始承諾信号をAPD9aに付属するモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測開始承諾信号が制御回路4aに入力される。
制御回路4aに距離計測開始承諾信号が入力されると、伝送距離計測部22aが、クロススイッチ5aを介して変調器駆動回路8aに距離計測用信号を出力する。ここでは、距離計測用信号として、距離計測用のクロック信号CLを出力するものとする。また、伝送距離計測部22aは、距離計測用のクロック信号CLを出力すると同時に、クロックカウンタ21aをリセットしてカウント数を0にし、クロックカウンタ21aにて内部クロックのカウントを開始させる。出力された距離計測用のクロック信号CLは、変調器駆動回路8aと光変調器7aにより光信号に変換され、光トランシーバ1bに出力される。
光トランシーバ1bでは、光信号に変換された距離計測用のクロック信号CLをAPD9bに付属するモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測用のクロック信号CLが制御回路4bに入力される。
制御回路4bに距離計測用のクロック信号CLが入力されると、伝送距離計測部22bが、伝送距離計測部22aと同様に、クロススイッチ5bを介して変調器駆動回路8bに距離計測用のクロック信号CLを出力し、これを変調器駆動回路8bと光変調器7bにより光信号に変換して、光トランシーバ1aに返送する。
光トランシーバ1aでは、光トランシーバ1bから返送された距離計測用のクロック信号CLをAPD9aに付属するモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測用のクロック信号CLが制御回路4aに入力される。
光トランシーバ1bから返送された距離計測用のクロック信号CLが制御回路4aに入力されると、伝送距離計測部22aが、クロックカウンタ21aのカウント数をピックアップし、このカウント数と、内部クロックの周波数とから、遅延時間Δtを算出する。なお、遅延時間Δtを算出するにあたって、距離計測用のクロック信号CLに対する光トランシーバ1a,1bの内部における処理時間が、光ファイバにおける伝送時間に対して、無視できない長さである場合がある。この場合、予め光トランシーバ1a,1bの内部における処理時間を測定しておき、距離計測用のクロック信号CLの往復に要した遅延時間から、光トランシーバ1a,1bの内部における処理時間を差し引いて、光ファイバを伝送するのに要した遅延時間Δtを求めるとよい。
遅延時間Δtを算出した後、伝送距離計測部22aは、下式(1)により伝送距離ΔLを算出する。
ΔL=V・Δt/2 ・・・(1)
なお、式(1)におけるVは、光ファイバ11,12中での光信号の伝送速度であり、空気中の光の速度をC(C=3×108m/s)、光ファイバ11,12のコアの屈折率をn(シングルモード光ファイバであればn=1.5)とすると、V=C/nで表される。
伝送距離ΔLを算出した後、伝送距離計測部22aは、クロススイッチ5aを介して変調器駆動回路8aに距離計測終了信号を出力する。距離計測終了信号は、変調器駆動回路8aと光変調器7aにより光信号に変換され、光トランシーバ1bに出力される。
光トランシーバ1bでは、光信号に変換された距離計測終了信号をAPD9bに付属したモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測終了信号が制御回路4bに入力される。
制御回路4bに距離計測終了信号が入力されると、伝送距離計測部22bが、クロススイッチ5bを介して変調器駆動回路8bに距離計測終了承諾信号を出力し、その後、クロススイッチ5bに切替信号を出力してクロススイッチ5bを通常動作モードに切り替える。距離計測終了承諾信号は、変調器駆動回路8bと光変調器7bにより光信号に変換され、光トランシーバ1aに出力される。
光トランシーバ1aでは、光信号に変換された距離計測終了承諾信号をAPD9aに付属したモニタPDで受信し、モニタPDで電気信号に変換された距離計測終了承諾信号が制御回路4aに入力される。
距離計測終了承諾信号が制御回路4aに入力されると、伝送距離計測部22aが、クロススイッチ5aに切替信号を出力し、クロススイッチ5aを通常動作モードに切り替える。
以上により、伝送距離の計測が終了する。制御回路4aは、伝送距離計測部22aが算出した伝送距離ΔLに応じて、EDC回路10aの分散補償量を調整する。分散補償量の調整の動作は、一例として、次のように行われる。予め、図2に示すグラフのデータを制御回路4aのメモリに保存しておく。制御回路4aは、計測した伝送距離と図2に示すグラフのデータに基づいて、「分散補償量小」又は「分散補償量大」のうち受信感度が良くなるほうをEDC回路10aに設定する。なお、ここでは制御回路4aがEDC回路10aの分散補償量を調整するようにしたが、これに限らず、伝送距離計測部22aが算出した伝送距離ΔLを外部通信機器に出力し、外部通信機器が、入力された伝送距離ΔLに応じてEDC回路10aの分散補償量を調整するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る光トランシーバ1a,1bでは、外部通信機器からの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する通常動作モードと、制御回路4a,4bからの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力する距離計測モードとを切り替える切替手段としてのクロススイッチ5a,5bを備えている。
クロススイッチ5a,5bを備えることにより、変調器駆動回路8a,8bに設計変更を加えることなく、制御回路4a,4bからの電気信号を変調器駆動回路8a,8bに直接入力し、光信号に変換して出力させることが可能となる。よって、どのような方式の変調器駆動回路8a,8bを用いる場合であっても、容易に伝送距離計測を実現することが可能となる。また、変調器駆動回路8a,8bを別部品に代えた場合であっても、なんら設計変更をおこなうことなく、伝送距離計測を実現できる。
また、本実施の形態では、外部変調方式の光トランシーバ1a,1bを用いる場合を説明したが、本発明は、直接変調方式の光トランシーバにも適用可能である。つまり、本発明は、どのような光の変調方式であっても、駆動回路(LD駆動回路や変調器駆動回路)に設計変更を加えることなく、伝送距離計測を実現することができる。その結果、計測した伝送距離に応じてEDC回路10a,10bの分散補償量を最適な値に調整し、受信感度を向上させ、光トランシーバ1a,1bの消費電力を低減することが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、切替手段としてクロススイッチ5a,5bを用いる場合を説明したが、これに限らず、外部通信機器からの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力するか、あるいは制御回路4a,4bからの電気信号を送信側光電変換部2a,2bに入力するかを切り替えることができれば、どのようなものを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、伝送距離のみを計測する場合を説明したが、LD光源6a,6bとして発光波長を変更できるものを用い、異なる波長の光を伝送させたときの遅延時間をそれぞれ求めることで、波長分散を算出するようにしてもよい。
1a,1b 光トランシーバ
2a,2b 送信側光電変換部
3a,3b 受信側光電変換部
4a,4b 制御回路
5a,5b クロススイッチ(切替手段)
6a,6b LD光源
7a,7b 光変調器
8a,8b 変調器駆動回路
9a,9b APD
10a,10b EDC回路(電気分散補償回路)
11,12 光ファイバ
21a,21b クロックカウンタ
22a,22b 伝送距離計測部

Claims (5)

  1. 外部通信機器から入力された電気信号を、光信号に変換して出力する送信側光電変換部と、
    入力された光信号を、電気信号に変換して前記外部通信機器に出力する受信側光電変換部と、
    前記送信側光電変換部と前記受信側光電変換部を制御する制御回路と、
    前記外部通信機器からの電気信号を前記送信側光電変換部に入力する通常動作モードと、前記制御回路からの電気信号を前記送信側光電変換部に入力する距離計測モードとを切り替える切替手段と、
    を備えたことを特徴とする光トランシーバ。
  2. 前記制御回路は、
    内部クロックをカウントするクロックカウンタと、相手側の光トランシーバとの間の伝送距離を計測する伝送距離計測部と、を備え、
    前記伝送距離計測部は、
    前記切替手段を前記距離計測モードに切り替えた後、前記送信側光電変換部を介して前記相手側の光トランシーバに距離計測用信号を出力すると同時に前記クロックカウンタにてカウントを開始させ、前記距離計測用信号を受信した前記相手側の光トランシーバが返送した距離計測用信号を受信したときの前記クロックカウンタのカウント数を基に、伝送距離を算出するように構成される
    請求項1記載の光トランシーバ。
  3. 前記伝送距離計測部は、他の光トランシーバから前記距離計測用信号を受信したとき、当該距離計測用信号を前記他の光トランシーバに返送するように構成される請求項2記載の光トランシーバ。
  4. 前記受信側光電変換部は、受光素子と、該受光素子で受信した光信号をモニタするためのモニタ用受光素子とを備え、
    前記伝送距離計測部は、前記モニタ用受光素子から出力される電気信号から、前記距離計測用信号の受信を検知するように構成される請求項2または3記載の光トランシーバ。
  5. 前記伝送距離計測部が算出した伝送距離に応じて分散補償量が調整される電気分散補償回路をさらに備えた請求項2〜4いずれかに記載の光トランシーバ。
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