JP2012015609A - 撮像装置 - Google Patents

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謙介 金丸
Sayaka Funato
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Abstract

【課題】例えば電車等の乗物内での盗撮を精度よく抑制することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】カメラは、撮像レンズを介して受光した被写体の像を撮像する撮像素子と、撮像場所が電車内であるか否かを判定する第1判定手段と、撮像される被写体の位置の明るさと撮像レンズの位置の明るさとの差が予め設定された閾値よりも大きいという条件、被写体を撮像する場合の照明状況が電車内の蛍光灯下の照明状況でないという条件、及び撮像される画像の四隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっているという条件のうち少なくとも1つの条件が満たされたか否かを判定する第2判定手段と、第1判定手段及び第2判定手段の判定結果が共に肯定判定である場合に、盗撮が行なわれるとみなして、予め設定した盗撮対策を実行する盗撮対策実行手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばデジタルスチルカメラ等の撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話などの撮像装置は、ユーザーによる携帯性を向上させるべく飛躍的に小型化されるようになってきた。しかしながら、こうした高い携帯性を有する撮像装置は、例えば電車内などで女性のスカート内をローアングルから盗撮するという反社会的行為に悪用されるようになった。
そこで、このような盗撮を防止するべく、現在位置が撮像の禁止区域であって撮像レンズの光軸方向と鉛直方向との角度が閾値以下である場合に、ローアングルからの盗撮であると判断して撮像処理を実行しないようにした撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−141501号公報
ところで、特許文献1に記載された撮像装置は、現在位置が撮像の禁止区域であることという条件に加えて、撮像レンズの光軸方向と鉛直方向との角度が閾値以下であることという条件も満たしたか否かに基づいて盗撮か否かを判断している。そのため、撮像レンズの光軸方向と鉛直方向との角度が閾値よりも僅かに大きい場合での盗撮を抑制できなかった。換言すると、電車内での撮影が盗撮であるか否かの判断の精度が十分であるとは言えなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば電車等の乗物内での盗撮を精度よく抑制することが可能な撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像レンズを介して受光した被写体の像を撮像するための撮像処理を操作部の操作に基づき実行する撮像手段と、前記撮像手段による撮像場所が乗物内であるか否かを判定する第1判定手段と、前記撮像手段により撮像される前記被写体の位置の明るさと前記撮像レンズの位置の明るさとの差が予め設定された閾値よりも大きいという条件、前記撮像手段により前記被写体を撮像する場合の照明状況が前記乗物内の蛍光灯下の照明状況でないという条件、及び前記撮像手段により撮像される画像の四隅のうち少なくとも二隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっているという条件のうち少なくとも1つの条件が満たされたか否かを判定する第2判定手段と、前記第1判定手段及び前記第2判定手段の判定結果が共に肯定判定である場合に、盗撮が行なわれるとみなして、予め設定した盗撮対策を実行する盗撮対策実行手段とを備えたことを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記操作部において前記撮像手段に前記撮像処理を実行させる前段階の準備操作が行われたと判断した場合に警告を発することを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行なわれるとみなした場合において前記撮像手段により前記盗撮のための撮像処理が実行されたと判断した場合に、該撮像された画像の削除を不能にすることを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行われた旨の情報を外部へ送信することを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記削除を不能にした画像の画像情報に撮像者情報を埋め込むことを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記削除を不能にした画像の複製を不能にすることを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行われたとみなしたときの位置情報を前記乗物内に設置された監視装置に送信することを要旨とする。
本発明によれば、例えば電車等の乗物内での盗撮を精度よく抑制することができる。
実施形態のデジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図。 電車内の様子を示す模式図。 盗撮用の孔越しに撮像する画像の四隅が黒く潰れた状態を示す模式図。 盗撮対策処理ルーチンのフローチャート。 盗撮対策処理ルーチンのフローチャート。
以下、本発明を撮像装置としてのデジタルスチルカメラ(以下、「カメラ」という。)に具体化した実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、カメラ11は、ズームレンズなどの複数のレンズからなる撮像レンズ12(図1では1つのレンズのみ図示)と、該撮像レンズ12を通過した被写体光の光量を調整する絞り13と、その絞り13を通過した被写体光を撮像面となる入射側の受光面14aに結像させる撮像手段としての撮像素子14とを有している。そして、撮像素子14の出力側には、AFE(Analog Front End)15と画像処理回路16とが接続されると共に、その画像処理回路16に対してMPU(Micro Processing Unit)17がデータバス18を介して接続されている。
また、MPU17には、カメラ11の各種の制御プログラムを記憶したROM19、バッファメモリとして機能するRAM20、スルー画像などを表示する液晶表示のモニタ21、及び記憶媒体であるメモリカード22を挿脱可能なカードI/F(Inter-Face)23がデータバス18を介して接続されている。また、MPU17には、不揮発性メモリ24、外部機器等とのデータ通信などを行う通信部25、撮像レンズ12の位置の明るさを検出する照度センサー26、警告音を鳴らすブザー(警告手段)27、被写体の位置の明るさを検出する測光センサー28がデータバス18を介して接続されている。
また、MPU17には、加速度検出部29、方向検出部30、位置検出部31、及びフラッシュを発光させるフラッシュ発光部36がデータバス18を介して接続されている。
さらに、カメラ本体(図示略)には、そのカメラ11の使用者により操作されるレリーズボタン等からなる操作部32が、MPU17に対して各々の操作信号(半押し操作信号など)を出力可能に設けられている。
撮像レンズ12は、光軸を有している。光軸とは、レンズ両面の曲率中心を結ぶ線のことである。撮像レンズ12は、光軸を中心とした画角の範囲にある被写体の反射光を受光する。すなわち、カメラ11は、撮像レンズ12を光軸方向±(画角/2)の範囲内で被写体に向けたときに被写体の像を撮像することができる。
撮像素子14は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなっている。撮像素子14は、電子シャッター機能を有すると共に、その受光面14aには多数の受光素子(図示略)が二次元的に配列されている。そして、撮像素子14は、その受光面14aに結像した被写体の像に対応した信号電荷を蓄積した後、その蓄積した信号電荷を画像データの元となる画素信号と呼ばれるアナログ信号でAFE15に出力する。
AFE15は、撮像素子14から入力したアナログ信号の画素信号を所定のタイミングでサンプリング(相関二重サンプリング)するとともに、例えばISO感度に基づく所定信号レベルとなるように増幅する信号処理部(図示略)と、その増幅後の画素信号をデジタル信号に変換するA/D変換部(図示略)とを有している。そして、AFE15は、アナログ信号の画素信号をA/D変換部でデジタル化することにより生成した画像データを画像処理回路16に出力する。
画像処理回路16は、AFE15から入力した画像データに対して、MPU17からの制御信号に基づき各種の画像処理を施す。そして、画像処理回路16は、そのように画像処理を施した画像データを、RAM20に一旦記憶させると共に、モニタ21にスルー画像として表示させる。また、レリーズボタンが全押し操作された場合は、そのときの画像データと対応する画像をモニタ21に確認用画像として表示させる一方、例えばJPEG圧縮のためのフォーマット処理等の所定の画像処理を施した後に、メモリカード22に画像ファイルとして記憶させる。
不揮発性メモリ24には、盗撮対策条件データ及び鉛直方向データや、予め設定された閾値A、閾値B、及び設定明度などが記憶されるとともに、上記画像ファイルも記憶可能になっている。そして、不揮発性メモリ24に記憶された盗撮対策条件データにおける盗撮対策条件は、以下の第1条件〜第3条件の3つの条件により構成されている。
すなわち、第1条件は、撮像素子14により撮像される被写体の位置の明るさと撮像レンズ12の位置の明るさとの差が閾値Aよりも大きいという条件である。また、第2条件は、撮像素子14により被写体を撮像する場合の照明状況が乗物である電車41内の蛍光灯42下の照明状況でないという条件である(図1及び図2参照)。また、第3条件は、撮像素子14により撮像される画像の四隅の領域T(図3参照)の明度が予め設定された設定明度の値よりも低くなっているという条件である。
また、本実施形態では、MPU17、ROM19、RAM20、及び不揮発性メモリ24によって制御部40が構成されている。すなわち、制御部40は、MPU17が不揮発性メモリ24に記憶されたデータ等を用いてRAM20を作業領域としてROM19に記憶された制御プログラムを実行することで、カメラ11における各種の処理動作(例えば撮像処理等)を統括的に制御する。そして、データバス18は、こうした制御部40の制御に伴う各種データの伝送路として機能する。
また、操作部32におけるレリーズボタンは、カメラ11の動作モードが撮影モードである場合において被写体を撮影するときに押し下げ操作される。そして、このカメラ11では、操作部32のレリーズボタンが半押し操作された段階で被写体に対する焦点合わせのためのAF(Auto Focus)処理と露出調整のためのAE(Auto Exposure)処理、撮像する被写体の色を光の種類に応じて見た目に近い色に補正するAWB(Auto White balance)処理が実行され、その後にレリーズボタンが全押し操作された段階で画像の生成処理が実行されるようになっている。
加速度検出部29は、カメラ11が備える加速度センサー33に接続されている。そして、加速度検出部29は、加速度センサー33が検出した内容に基づいて単位時間当たりの速度の変化を特定した後、該特定した変化データをMPU17へ出力する。加速度センサー33は、例えば、3次元の加速度及び地球の重力(静的加速度)の測定にも対応できるようになっているとともに、カメラ11(カメラ本体)の傾きを検出する。
方向検出部30は、カメラ11が備える地磁気センサー34に接続されている。そして、方向検出部30は、地磁気センサー34が検出した内容に基づいて前後方向、左右方向、上下方向の各方位を特定した後、該特定した方位データをMPU17へ出力する。地磁気センサー34は、例えば、3軸方向、すなわち、前後方向、左右方向、上下方向の地磁気を検出することができるようになっているとともに、カメラ11(カメラ本体)の傾きを検出する。
位置検出部31は、カメラ11が備えるGPS(global positioning system)ユニット35に接続されている。そして、位置検出部31は、GPSユニット35が検出した内容に基づいてカメラ11の現在位置を特定した後、該特定した現在位置データをMPU17へ出力する。GPSユニット35は、人工衛星(図示略)からのGPS信号を受信してカメラ11の現在位置を検出する。
次に、このカメラ11を用いて撮影(撮像)を行う際に制御部40が実行する盗撮対策処理ルーチンについて、図4及び図5のフローチャートを参照しながら以下説明する。
さて、制御部40は、図示しない電源スイッチがオン操作されることによりカメラ11が撮像可能状態になると、盗撮対策処理ルーチンを開始する。そして、先ずステップS11において、制御部40は、位置検出部31から出力される現在位置データに基づいて、現時点での撮影(撮像)場所が電車41内(乗物内)であるか否かを判定する。例えば、出力された現在位置データが予め不揮発性メモリ24等に記憶した電車の路線図データの中に含まれていれば、現時点での撮影場所となる現在位置は路線上を走行する電車内であると判定する。この点で、制御部40は、撮影(撮像)場所が乗物内であるか否かを判定する第1判定手段として機能する。ステップS11の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、この時点での撮影は盗撮ではないとみなす。そして、制御部40は、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、再びステップS11に戻って盗撮対策処理ルーチンを繰り返し実行する。一方、ステップS11の判定結果が肯定判定である場合、制御部40は、その処理を次のステップS12に移行する。
そして、次のステップS12において、制御部40は、更なる盗撮判定のための条件が満たされたか否かを判定する。すなわち、制御部40は、以下に示す第1条件〜第3条件のうち少なくとも1つの条件が満たされたか否かを判定する第2判定手段として機能する。
第1条件は、撮像される被写体の位置の明るさと撮像レンズ12の位置の明るさとの差が予め設定された閾値Aよりも大きいという条件であり、カメラ11の撮像レンズ12を電車41内で立っている女性のスカートの裾近傍に配置して該スカートの内部を撮影(盗撮)しようとしている場合を想定している。この場合には、スカートの内部へは蛍光灯42の光がほとんど届かないので、スカートの内部(被写体の位置)とスカートの裾近傍(撮像レンズ12の位置)との間では、蛍光灯42から照射される光の受光量に大きな差が生じる。そのため、これらの間での明るさの差も通常の撮影時に比べて格段に大きくなる。
したがって、制御部40は、カメラ11が備える照度センサー26及び測光センサー28から出力される検出信号に基づいて被写体の位置の明るさと撮像レンズ12の位置の明るさとの差を算出するとともに、該算出した値が閾値Aよりも大きい場合に、第1条件が満たされたと判定する。なお、この閾値Aは、スカート内の盗撮を判定できる程度の値に設定されるものであって、予め実験やシミュレーションを行うことによって求められる。
また、第2条件は、被写体を撮像する場合の照明状況が電車(乗物)41内の蛍光灯42下の照明状況でないという条件であり、カメラ11を電車41内で立っている女性のスカート内に進入させて該スカートの内部を電車41内の蛍光灯42を光源とすることなく撮影(盗撮)しようとしている場合を想定している。この場合には、カメラ11を女性のスカート内に進入させているため、カメラ11に蛍光灯42の光があたらない。したがって、制御部40は、モニタ21に表示されるスルー画像により電車41内の蛍光灯42の光(フリッカ)が検出されなかった場合に、第2条件が満たされたと判定する。
また、第3条件は、撮像される画像の四隅のうち少なくとも二隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっているという条件であり、盗撮用の孔を開けた鞄などの中にカメラ11を隠して、該孔越しに電車41内で立っている女性のスカートの内部を撮影(盗撮)しようとしている場合を想定している。この場合には、モニタ21に表示されるスルー画像の四隅の領域T(図3参照)が黒く潰れた状態になる。したがって、制御部40は、スルー画像の四隅の領域Tの明度が予め設定された設定明度よりも低くなっている場合には、第3条件が満たされたと判定する。なお、この設定明度の値は、孔越しの盗撮を判定できる程度の値に設定されるものであって、予め実験やシミュレーションを行うことによって求められる。
そして、ステップS12の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、この時点での撮影は盗撮ではないとみなす。そして、制御部40は、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、再びステップS11に戻って盗撮対策処理ルーチンを繰り返し実行する。一方、ステップS12の判定結果が肯定判定である場合、制御部40は、その処理を次のステップS13に移行する。
そして、次のステップS13において、制御部40は、カメラ11の撮像レンズ12の光軸方向L(図2参照)を検出する。すなわち、制御部40は、加速度センサー33で検出する3次元の加速度の何れか一つを撮像レンズ12の光軸方向Lとなるように設定し、該加速度センサー33が検出した3次元の加速度データに基づいて撮像レンズ12の光軸方向Lを検出する。そして、このステップS13の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS14に移行する。
そして、次のステップS14において、制御部40は、加速度センサー33が検出した地球の重力データ、又は地磁気センサー34が検出した上下方向の地磁気データに基づいて鉛直方向M(図2参照)を設定する。そして、このステップS14の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS15に移行する。
そして、次のステップS15において、制御部40は、ステップS13で検出した光軸方向LとステップS14で設定した鉛直方向Mとがなす角度θを算出する(図2参照)。そして、このステップS15の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS16に移行する。
そして、次のステップS16において、制御部40は、ステップS15で算出した角度θが閾値B以下であるか否かを判定する。この点で、制御部40は、撮像レンズ12の光軸方向Lと鉛直方向Mとの角度θが予め設定された閾値B以下であるか否かを判定する第3判定手段として機能する。ステップS16の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、この時点での撮影は盗撮ではないとみなす。そして、制御部40は、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、再びステップS11に戻って盗撮対策処理ルーチンを繰り返し実行する。一方、ステップS16の判定結果が肯定判定である場合、制御部40は、撮像レンズ12がほぼ鉛直上方に向けられていると判断し、カメラ11がローアングルからの盗撮に悪用されているとみなす。すなわち、このままでは盗撮が行なわれるとみなす。なお、閾値Bは、例えば、撮像レンズ12の画角に基づいて、B=画角/2のように予め設定される。そして、このステップS16の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS17に移行する。
そして、次のステップS17において、制御部40は、操作部32のレリーズボタンが半押しされたか(撮像素子14に撮像処理を実行させる前段階の準備操作が行われたか)否かを判定する。ステップS17の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、このステップS17の判定を、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、周期的に繰り返す。そして、このステップS17の判定結果が肯定判定になると、制御部40は、その処理を次のステップS18に移行する。
そして、次のステップS18において、制御部40は、ブザー27に信号を送信して警告音を鳴らさせる。この点で、制御部40及びブザー27は、盗撮抑制のために盗撮対策の一種である警告を発する盗撮対策実行手段として機能する。そして、このステップS18の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS19に移行する。
そして、次のステップS19において、制御部40は、操作部32のレリーズボタンの半押し状態が解除されたか否かを判定する。ステップS19の判定結果が肯定判定である場合、制御部40は、撮像者(撮影者)が盗撮を思い止まったとみなす。そして、制御部40は、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、再びステップS11に戻って盗撮対策処理ルーチンを繰り返し実行する。一方、ステップS19の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、その処理を次のステップS20に移行する。
そして、次のステップS20において、制御部40は、操作部32のレリーズボタンが全押しされたか否かを判定する。ステップS20の判定結果が否定判定である場合、制御部40は、その処理をステップS19に戻す。一方、ステップS20の判定結果が肯定判定である場合、制御部40は、この時点での撮影は盗撮であるとみなしつつ、撮像素子14に撮像処理を実行させて、その処理を次のステップS21に移行する。
そして、次のステップS21において、制御部40は、ステップS20で撮像された画像(盗撮とみなした画像)を不揮発性メモリ24に記憶させて保存する。そして、このステップS21の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS22に移行する。
そして、次のステップS22において、制御部40は、盗撮対策実行手段として予め定めた幾つかの盗撮対策を実行する。すなわち、ステップS21で不揮発性メモリ24に保存された画像の削除、複製、及び送信を禁止(不能に)する。そして、このステップS22の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS23に移行する。
そして、次のステップS23において、制御部40は、ステップS21で不揮発性メモリ24に保存された画像に撮影者情報を埋め込む。具体的には、制御部40は、カメラ11のユーザー登録情報をインターネット経由で取得し、ステップS21で不揮発性メモリ24に保存された画像にユーザー登録情報(ユーザーの氏名、住所、電話番号などの個人情報やカメラ11の製造番号など)をタグ情報として添付する。この点で、制御部40は、盗撮画像の画像情報に撮影者情報を埋め込む盗撮対策実行手段として機能する。そして、このステップS23の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS24に移行する。
そして、次のステップS24において、制御部40は、警察(外部)に盗撮が行われた旨の情報を、通信部25に送信させる。すなわち、制御部40は、管轄の警察署などの然るべき公共機関に盗撮が行われた旨の情報を、通信部25に送信させる。この点で、制御部40及び通信部25は、盗撮対策実行手段として機能する。そして、このステップS24の処理が終了すると、制御部40は、その処理を次のステップS25に移行する。
そして、次のステップS25において、制御部40は、位置検出部31から出力されたカメラ11の位置情報を電車41内に設置された監視カメラ(監視装置)43に送信する。具体的には、その監視カメラ43の制御装置(図示略)に対して、盗撮に使用されたカメラ11の電車41内における現在位置情報を送信する。この点でも、制御部40は、盗撮対策実行手段として機能する。一方、監視カメラ43側では、例えば、送信されてきたカメラ11の現在位置情報に基づき、電車41内で盗撮が行なわれた付近を特定し、その付近を俯瞰的に撮影する。そして、ステップS25の処理が終了すると、制御部40は、図示しない電源スイッチがオフ操作されない限り、再びステップS11に戻って盗撮対策処理ルーチンを繰り返し実行する。
次に、以上のように構成された本実施形態のカメラ11により電車41内で立っている女性のスカートの内部を盗撮しようとした場合の作用について説明する。
さて、カメラ11の撮像レンズ12を被写体となる女性のスカートの下側から該スカートの内部に向けると、該スカートの内部がスルー画像としてモニタ21に表示される。そして、その状態で、カメラ11の使用者(撮像者)により、レリーズボタンが半押しされると、警告音が鳴る。これにより、カメラ11の使用者が、盗撮することをあきらめてレリーズボタンの半押し状態を解除すると、警告音が止む。一方、カメラ11の使用者がレリーズボタンを全押しして盗撮を行うと、盗撮画像が保存される。
このとき、この盗撮画像には使用者情報(撮影者情報)が埋め込まれるとともに、該盗撮画像の削除、複製、及び送信が禁止される。すなわち、カメラ11の使用者によって、盗撮画像の削除、複製、及び送信ができなくなるため、盗撮の証拠隠滅や盗撮画像の不特定多数の人間への流出が避けられる。
引き続き、盗撮が行われたことが警察に通報されるとともに、カメラ11の位置情報が電車41内の監視カメラ43に送信される。そして、カメラ11の位置情報を受信した監視カメラ43は、カメラ11の位置(盗撮が行われた位置)をズームアップして撮影する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カメラ11による撮像場所が電車41内であって盗撮判定の条件(第1条件〜第3条件のうち少なくとも1つの条件)が満たされた場合に、盗撮が行なわれるとみなされて盗撮対策が実行されるので、電車41内での盗撮を精度よく抑制することができる。
(2)カメラ11は、盗撮が行われるとみなした場合に、使用者によってレリーズボタンが半押しされると、警告音を発するため、使用者に対して盗撮を行うことを思い止まらせるように働きかけることができる。したがって、盗撮行為(犯罪)を抑制することができる。
(3)カメラ11は、盗撮が行なわれるとみなした場合において、使用者(撮像者)によって撮像(撮影)が行われると、該撮像によって保存された盗撮画像の削除を不能にするため、盗撮犯(使用者)の証拠隠滅を防ぐことができる。
(4)カメラ11は、使用者によって盗撮が行われたことを警察へ通報するため、盗撮犯の逮捕に貢献することができる。
(5)カメラ11は、保存された盗撮画像については削除不能にするだけでなく、その盗撮画像の画像情報に使用者情報(撮像者情報)を埋め込むため、この点でも盗撮犯の逮捕に貢献することができる。
(6)カメラ11は、保存された盗撮画像については削除不能にするだけでなく、その盗撮画像の複製及び送信を不能にするため、該画像(盗撮画像)がインターネットなどを介して不特定多数の人間に流出することを抑制することができる。
(7)カメラ11は、盗撮が行われたとみなしたときの位置情報を電車41内に設置された監視カメラ43に送信するため、この送信情報に基づいて該監視カメラ43を盗撮位置に向けることができる。したがって、監視カメラ43による盗撮犯の撮影に貢献することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・盗撮対策処理ルーチンにおいて、ステップS22〜S25のうち少なくとも1つを省略してもよい。
・盗撮対策処理ルーチンにおいて、ステップS13〜S16を省略してもよい。
・盗撮対策処理ルーチンにおいて、ステップS18を省略してもよい。
・盗撮対策処理ルーチンのステップS11において、カメラ11での撮影場所(撮像場所)が電車41内であるか否かの判定は、電車41内に電車41内であることを示す電波の発信装置を設置し、その電波を受信できるか否かの判定結果に基づいてもよい。
・盗撮対策処理ルーチンのステップS11において、カメラ11での撮影場所(撮像場所)が電車41内であるか否かの判定は、カメラ11の移動速度に基づくようにしてもよい。すなわち、カメラ11の移動速度が電車41の移動速度であるか否かに基づいて撮影場所が電車41内であるか否かの判定を行ってもよい。この場合、カメラ11の移動速度は、GPSユニット35によって検出される2位置間の距離を該2位置間の移動時間で除することで求められる。なお、この2位置間の移動時間は、カメラ11に内蔵されたタイマ(図示略)によって測定される。
・ブザー27の代わりに、カメラ11を振動させる振動機構を備え、その振動機構の振動を盗撮対策の一つである警告として用いてもよい。
・盗撮対策処理ルーチンのステップS11において、電車41以外の不特定多数の人間が一緒に乗る乗物(例えばバスなど)内での撮影か否かを判定するようにしてもよい。
・盗撮対策処理ルーチンのステップS24において、警察以外の機関、例えば、電車41を所有する鉄道会社や最寄り駅の駅長室などに盗撮が行われた旨の情報を、通信部25に送信させるようにしてもよい。
・盗撮対策処理ルーチンにおいて、被写体の撮影方向、被写体までの距離、被写体の温度、被写体に対する撮影位置の高さ(ローアングル撮影の判定要素)などを解析して、これらの解析結果を盗撮が行われるか否かの判定要素に加えるようにしてもよい。
・盗撮対策処理ルーチンにおいて、ステップ12の判定が肯定判定またはステップS16の判定が肯定判定である場合に、カメラ11での撮影ができないようにしてもよい。
・第2条件が満たされているか否かを判定するために、蛍光灯42の光(フリッカ)を検出するためのセンサーをカメラ11に別途設けてもよい。
・撮像装置がカメラ機能付き携帯電話である場合には、カメラモード(撮影モード)にした際に、盗撮対策処理ルーチンを実行するようにしてもよい。
・撮像装置がカメラ機能付き携帯電話である場合には、盗撮対策処理ルーチンのステップS23において、携帯電話番号やプロフィールなどの個人情報を撮影者情報として取得し、ステップS21で不揮発性メモリ24に保存された画像に該撮影者情報をタグ情報として添付するようにしてもよい。
・撮像装置がカメラ機能付き携帯電話であって該携帯電話が乗車券として使用できるサービスを受けている場合には、盗撮対策処理ルーチンのステップS11において、カメラ11での撮影場所(撮像場所)が電車41内であるか否かの判定は、改札の入退場記録に基づくようにしてもよい。
・制御部40は、スルー画像の四隅のうち二隅の領域Tあるいは三隅の領域Tの明度が設定明度よりも低くなっている場合に、第3条件が満たされたと判定するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、撮像装置の一種であるデジタルスチルカメラに具体化したが、例えば、デジタルビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話、カメラ機能付き携帯ゲーム機などの他の撮像装置に具体化してもよい。
次に、上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)撮像レンズを介して受光した被写体の像を撮像するための撮像処理を操作部の操作に基づき実行する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像される画像の四隅のうち少なくとも二隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっている場合に、前記撮像手段により盗撮が行なわれるとみなして、予め設定した盗撮対策を実行する盗撮対策実行手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
このようにすれば、電車内などの乗物内に限らず、どのような場所でも盗撮対策を行うことができる。この場合、撮像手段により撮像される画像の四隅のうち少なくとも二隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっていると、例えば鞄等に開けた孔からの撮影(盗撮)であると考えられる。
(ロ)前記撮像レンズの光軸方向と鉛直方向との角度が予め設定された閾値以下であるか否かを判定する第3判定手段をさらに備え、
前記盗撮対策実行手段は、前記第1判定手段、前記第2判定手段、及び第3判定手段の判定結果が全て肯定判定である場合に、盗撮が行なわれるとみなして、予め設定した盗撮対策を実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
このようにすれば、盗撮とみなす条件に、ローアングルからの撮影であることが加わるため、電車41内での盗撮をより一層精度よく抑制することができる。
11…撮像装置としてのカメラ、12…撮像レンズ、14…撮像手段としての撮像素子、16…盗撮対策実行手段を構成する画像処理回路、25…盗撮対策実行手段を構成する通信部、27…盗撮対策実行手段を構成する警告手段としてのブザー、32…操作部、40…盗撮対策実行手段、第1判定手段、第2判定手段、及び第3判定手段を構成する制御部、41…乗物としての電車、42…蛍光灯、43…監視装置としての監視カメラ、A…閾値、L…光軸方向、M…鉛直方向。

Claims (7)

  1. 撮像レンズを介して受光した被写体の像を撮像するための撮像処理を操作部の操作に基づき実行する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像場所が乗物内であるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記撮像手段により撮像される前記被写体の位置の明るさと前記撮像レンズの位置の明るさとの差が予め設定された閾値よりも大きいという条件、前記撮像手段により前記被写体を撮像する場合の照明状況が前記乗物内の蛍光灯下の照明状況でないという条件、及び前記撮像手段により撮像される画像の四隅のうち少なくとも二隅の明度が予め設定された設定明度よりも低くなっているという条件のうち少なくとも1つの条件が満たされたか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段の判定結果が共に肯定判定である場合に、盗撮が行なわれるとみなして、予め設定した盗撮対策を実行する盗撮対策実行手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記盗撮対策実行手段は、前記操作部において前記撮像手段に前記撮像処理を実行させる前段階の準備操作が行われたと判断した場合に警告を発することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行なわれるとみなした場合において前記撮像手段により前記盗撮のための撮像処理が実行されたと判断した場合に、該撮像された画像の削除を不能にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行われた旨の情報を外部へ送信することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記盗撮対策実行手段は、前記削除を不能にした画像の画像情報に撮像者情報を埋め込むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記盗撮対策実行手段は、前記削除を不能にした画像の複製を不能にすることを特徴とする請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記盗撮対策実行手段は、前記盗撮が行われたとみなしたときの位置情報を前記乗物内に設置された監視装置に送信することを特徴とする請求項3〜請求項6のうちいずれか一項に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014107583A (ja) * 2012-11-22 2014-06-09 Secom Co Ltd 通信装置、プログラムおよび通信方法
JP2015171028A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 学校法人立命館 撮像部搭載装置、機能制限システム、機能制限方法、及びコンピュータプログラム

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