JP2012014629A - 車幅理解判定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況に車両があるか否かを判定し(S30)、車両が判定用特定状況にあると判定された場合に(S30:YES)、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する(S40)。そして、検出された運転特性情報を蓄積し(S50)、さらに、蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する(S70,S80)。
【選択図】図2
Description
このような問題を解決するために、自車両の中心からレーンマーキングまでの距離に応じる位置にレーンマーキングと自車両をシンボル表示することにより、レーンマーキングと自車両の位置関係を運転者に情報提供する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、適切な幅寄せを行うために、車両にコーナーポールまたはコーナーセンサを取り付けるという簡便な方法がある。
上記の「自車両が片側一車線の道路を走行中で、右折車両の横をすり抜ける状況」では、自車両が通過する際の物理的に通過可能な道路空間の幅が狭くなることが多いため、車幅理解判定に好適な状況である。なお、自車両の左側に障害物が存在する場合には、この障害物を自車両が避けるために上記第2検出間隔が広くなってしまうため、このような状況を判定用特定状況から除外している。
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は、本実施形態の車幅理解判定装置1の構成、及び車幅理解判定装置1が接続された車内LAN2の概略構成を示すブロック図である。
ここで、車幅理解判定装置1の制御部24が実行する車幅理解判定処理の手順を、図2を用いて説明する。図2は車幅理解判定処理を示すフローチャートである。この車幅理解判定処理は、制御部24が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
以下に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
すなわち、S40では、S10で取得した画像データに基づいて、右折車両の左側面とレーンマーキングまたは歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物との間隔D3を求めるとともに、ブレーキECU4から受信した車速データに基づいて、右折車両の横をすり抜けるときの車速V1を求め、間隔D3と車速V1を判定用運転特性情報として検出する(図3(a)を参照)。
またS80では、間隔D3と車速V1との相関係数が予め設定された所定相関判定値(本実施形態では、例えば0.7)未満である場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。すなわち、間隔D3と車速V1との間に正の相関(間隔D3の減少に伴い車速V1も減少するという関係)が認められない場合には、車幅の認識が低いと見做す。
以上説明した実施形態において、間隔D3は本発明における第3検出間隔、車速V1は本発明における第1検出車速である。
以下に本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
(第4実施形態)
以下に本発明の第4実施形態を説明する。なお、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車両が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS80では、間隔D4をX軸、車速V2をY軸とする散布図において、所定判定間隔JV(本実施形態では、例えば50cm)以上の点において、図3(c)に示すような変曲点FPが存在しない場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。これは、車幅の認識が高い運転者は自車両と対向車両との間隔が狭くなることが予測される場合に車速を下げるという運転行動をとることが知見として得られているからである。
(第5実施形態)
以下に本発明の第5実施形態を説明する。なお、第5実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車両が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS80では、自車両が路側への幅寄せを行わず、対向車両が操舵によって路側への幅寄せをする特性が繰り返される傾向がある場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。自車両と対向車両とがすれ違うときにおいて、車幅の認識が低い運転者は、自車両について路側への幅寄せを行わず、このために対向車両が操舵によって路側への幅寄せをする特性が繰り返される傾向があることが知見として得られているからである。
以下に本発明の第6実施形態を説明する。なお、第6実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
すなわち、S30では、自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
そしてS70の処理が終了すると、S82にて、S70で作成された判定用データを用いて、車幅を理解していると判断するための車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する。本実施形態では、間隔D2の平均が予め設定された所定平均判定値(本実施形態では、例えば30cm)以下であり、且つ間隔D2の分散が予め設定された所定分散判定値(本実施形態では、例えば15cm)以下である場合を、車幅理解判定条件が成立したとする。車幅の認識が高い運転者の中には、自車両が走行する車線の左端を安定して走行する傾向を有する運転者がいることが知見として得られているからである。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
Claims (8)
- 車両を運転する運転者が前記車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に前記車両があるか否かを判定する特定状況判定手段と、
前記車両が前記判定用特定状況にあると前記特定状況判定手段により判定された場合に、 前記判定用特定状況に応じて予め設定されて前記運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する運転特性検出手段と、
前記運転特性検出手段により検出された前記運転特性情報を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段により蓄積された前記運転特性情報に基づいて、前記運転者が前記車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する車幅不理解判定手段と
を備えることを特徴とする車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、
前記運転特性情報は、前記右折車両の左側面と前記自車両の右側面との間隔である第1検出間隔、および前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第2検出間隔であり、
前記車幅不理解判定条件は、前記第1検出間隔と前記第2検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、前記第1検出間隔と前記第2検出間隔との比率の平均が、前記第1検出間隔側または前記第2検出間隔側の何れかに偏っていることである
ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、
前記運転特性情報は、前記自車両の左側面側の歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングと前記右折車両の左側面との間隔である第3検出間隔、および前記右折車両の横をすり抜けるときの前記自車両の車速である第1検出車速であり、
前記車幅不理解判定条件は、前記第3検出間隔と前記第1検出車速との間における正の相関が小さいことである
ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
前記運転特性情報は、前記対向車両の右側面と前記自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第5検出間隔であり、
前記車幅不理解判定条件は、前記第4検出間隔と前記第5検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、前記第4検出間隔と前記第5検出間隔との比率の平均が、前記第4検出間隔側または前記第5検出間隔側の何れかに偏っていることである
ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
前記運転特性情報は、前記対向車両の右側面と前記自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および前記対向車両とすれ違うときの前記自車両の車速である第2検出車速であり、
前記車幅不理解判定条件は、前記第4検出間隔と前記第2検出車速を軸とする2次元の散布図において、変曲点が存在しないことである
ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
前記運転特性情報は、前記対向車両とすれ違う直前の予め設定された所定情報検出時間内における前記自車両の操舵挙動と、前記対向車両の操舵挙動であり、
前記車幅不理解判定条件は、前記自車両と前記対向車両との間隔が広くなる方向への前記自車両による幅寄せ距離の平均が、予め設定された所定平均幅寄判定値以下であることである
ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。 - 車両を運転する運転者が前記車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に前記車両があるか否かを判定する特定状況判定手段と、
前記車両が前記判定用特定状況にあると前記特定状況判定手段により判定された場合に、 前記判定用特定状況に応じて予め設定されて前記運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する運転特性検出手段と、
前記運転特性検出手段により検出された前記運転特性情報を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段により蓄積された前記運転特性情報に基づいて、前記運転者が前記車両の車幅を理解していると判定するために予め設定された車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する車幅理解判定手段と
を備えることを特徴とする車幅理解判定装置。 - 前記判定用特定状況は、自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない状況であり、
前記運転特性情報は、前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第6検出間隔であり、
前記車幅理解判定条件は、前記第6検出間隔の平均が予め設定された所定平均判定値以下で、且つ前記第6検出間隔の分散が予め設定された所定分散判定値以下であることである
ことを特徴とする請求項7に記載の車幅理解判定装置。
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