JP2012014629A - 車幅理解判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両の車幅を理解していないか否かを車両運転者に自覚させることができる技術を提供
【解決手段】車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況に車両があるか否かを判定し(S30)、車両が判定用特定状況にあると判定された場合に(S30:YES)、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する(S40)。そして、検出された運転特性情報を蓄積し(S50)、さらに、蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する(S70,S80)。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両運転者が車幅を理解しているか否かを判定する車幅理解判定装置に関する。
自車両の車幅を理解していない車両運転者は、細い道路でのすり抜けやすれ違いの際に適切な幅寄せができないことが多い。
このような問題を解決するために、自車両の中心からレーンマーキングまでの距離に応じる位置にレーンマーキングと自車両をシンボル表示することにより、レーンマーキングと自車両の位置関係を運転者に情報提供する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、適切な幅寄せを行うために、車両にコーナーポールまたはコーナーセンサを取り付けるという簡便な方法がある。
特許4324179号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術、コーナーポール、またはコーナーセンサ等を利用しようと考えるのは、自車両の車幅を理解していないと自覚している運転者である。すなわち、自車両の車幅を理解していないという自覚のない運転者は、上記特許文献1に記載の技術等を利用しようと考えることがないため、上記特許文献1に記載の技術等の適切な支援を受けることなく、適切な幅寄せができないまま自車両を運転することになってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、自車両の車幅を理解していないか否かを車両運転者に自覚させることができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の車幅理解判定装置では、まず、特定状況判定手段が、車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に車両があるか否かを判定し、その後に運転特性検出手段が、車両が判定用特定状況にあると特定状況判定手段により判定された場合に、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する。
そして蓄積手段が、運転特性検出手段により検出された運転特性情報を蓄積し、さらに車幅不理解判定手段が、蓄積手段により蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する。
このように構成された車幅理解判定装置によれば、車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況における運転特性情報を蓄積し、蓄積した運転特性情報に基づいて車幅不理解判定条件が成立した場合に、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
このため、運転者が車両の車幅を理解していないと車幅理解判定装置が判定した場合に、自車両の車幅を理解していない旨を運転者に報知することが可能となり、運転者自身に、自車両の車幅を理解していないことを自覚させることができる。これにより、運転者は、自車両の車幅を理解するための適切な支援(例えばコーナーポール、コーナーセンサなど)を利用しようと考えるため、適切な幅寄せができないまま自車両を運転することがなくなる。
また、運転者が車両の車幅を理解していないと車幅理解判定装置が判定した場合に、車幅を理解するための支援(例えば、路側と自車両との間の間隔を示す表示)を提供する手段が自動的に実行されるようにしてもよい。
そして、請求項1に記載の車幅理解判定装置では、請求項2に記載のように、判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、運転特性情報は、右折車両の左側面と自車両の右側面との間隔である第1検出間隔、および自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側の路側帯を示す区画線・道路標示又は/および車道外側線を示す区画線・道路標示(以後、レーンマーキングと記す)との間隔である第2検出間隔であり、車幅不理解判定条件は、第1検出間隔と第2検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、第1検出間隔と第2検出間隔との比率の平均が、第1検出間隔側または第2検出間隔側の何れかに偏っていることであるようにするとよい。
なお、上記の片側一車線の道路には、右折専用に幅を広げた道路も含む。
上記の「自車両が片側一車線の道路を走行中で、右折車両の横をすり抜ける状況」では、自車両が通過する際の物理的に通過可能な道路空間の幅が狭くなることが多いため、車幅理解判定に好適な状況である。なお、自車両の左側に障害物が存在する場合には、この障害物を自車両が避けるために上記第2検出間隔が広くなってしまうため、このような状況を判定用特定状況から除外している。
そして、蓄積された第1検出間隔と第2検出間隔について、第1検出間隔と第2検出間隔との比率のばらつきが大きい場合には、右折車両の横をすり抜けるときの軌道が安定していないことを表しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。また、第1検出間隔と第2検出間隔との比率の平均が、第1検出間隔側に偏っている場合(すなわち、第1検出間隔が第2検出間隔より大きい場合)には、右折車両との間隔に気をとられるあまりに極端に左側に寄ってしまうことを示しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。また、第1検出間隔と第2検出間隔との比率の平均が、第2検出間隔側に偏っている場合(すなわち、第2検出間隔が第1検出間隔より大きい場合)には、自車両の運転者が左側にどれだけ幅寄せできるかを認識することができずに左に幅寄せできないまま右折車両の横をすり抜けていることを示しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
なお、例えば、第1検出間隔と第2検出間隔との比率の分散が予め設定された所定比率分散判定値以上であるときに、第1検出間隔と第2検出間隔との比率のばらつきが大きいと判断するようにしてもよい。また、例えば、第1検出間隔と第2検出間隔との比率のうち第1検出間隔側(第2検出間隔側)の値が予め設定された所定比率平均判定値以上である場合に、第1検出間隔側(第2検出間隔側)に偏っていると判断するようにしてもよい。
また、請求項1に記載の車幅理解判定装置では、請求項3に記載のように、判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、運転特性情報は、自車両の左側面側の歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングと右折車両の左側面との間隔である第3検出間隔、および右折車両の横をすり抜けるときの自車両の車速である第1検出車速であり、車幅不理解判定条件は、第3検出間隔と第1検出車速との間における正の相関が小さいことであるようにするとよい。
車幅の認識が高い運転者は通常、自車両が通過する際の物理的に通過可能な道路空間の幅が狭い場合には車速を下げ、上記道路幅が広い場合には車速を上げるという運転行動をとるため、第3検出間隔と第1検出車速との間における正の相関が小さいと、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
なお、例えば、第3検出間隔と第1検出車速との相関係数を算出し、この相関係数の値が予め設定された所定相関係数判定値以下である場合に、第3検出間隔と第1検出車速との間における正の相関が小さいと判断するようにしてもよい。
また、請求項1に記載の車幅理解判定装置では、請求項4に記載のように、判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、運転特性情報は、対向車両の右側面と自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第5検出間隔であり、車幅不理解判定条件は、第4検出間隔と第5検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、第4検出間隔と第5検出間隔との比率の平均が、第4検出間隔側または第5検出間隔側の何れかに偏っていることであるようにするとよい。
上記の「センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中で、対向車両とすれ違う状況」では、自車両が通過する際の物理的に通過可能な道路空間の幅が狭くなることが多いため、車幅理解判定に好適な状況である。なお、自車両の左側に障害物が存在する場合には、この障害物を自車両が避けるために上記第5検出間隔が広くなってしまうため、このような状況を判定用特定状況から除外している。
そして、蓄積された第4検出間隔と第5検出間隔について、第4検出間隔と第5検出間隔との比率のばらつきが大きい場合には、対向車両とすれ違うときの軌道が安定していないことを表しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。また、第4検出間隔と第5検出間隔との比率の平均が、第4検出間隔側に偏っている場合(すなわち、第4検出間隔が第5検出間隔より大きい場合)には、対向車両との間隔に気をとられるあまりに極端に左側に寄ってしまうことを示しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。また、第4検出間隔と第5検出間隔との比率の平均が、第5検出間隔側に偏っている場合(すなわち、第5検出間隔が第4検出間隔より大きい場合)には、自車両の運転者が左側にどれだけ幅寄せできるかを認識することができずに左に幅寄せできないまま対向車両とすれ違っていることを示しているため、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
なお、例えば、第4検出間隔と第5検出間隔との比率の分散が予め設定された所定比率分散判定値以上であるときに、第4検出間隔と第5検出間隔との比率のばらつきが大きいと判断するようにしてもよい。また、例えば、第4検出間隔と第5検出間隔との比率のうち第4検出間隔側(第5検出間隔側)の値が予め設定された所定比率平均判定値以上である場合に、第4検出間隔側(第5検出間隔側)に偏っていると判断するようにしてもよい。
また、請求項1に記載の車幅理解判定装置では、請求項5に記載のように、判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、運転特性情報は、対向車両の右側面と自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および対向車両とすれ違うときの自車両の車速である第2検出車速であり、車幅不理解判定条件は、第4検出間隔と第2検出車速を軸とする2次元の散布図において、変曲点が存在しないことであるようにするとよい。
車幅の認識が高い運転者は通常、自車両と対向車両との間隔が狭くなることが予測されると明確に車速を下げるという運転行動をとることが知見として得られているため、第4検出間隔と第2検出車速を軸とする2次元の散布図において変曲点が存在しないと、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
また、請求項1に記載の車幅理解判定装置では、請求項6に記載のように、判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、運転特性情報は、対向車両とすれ違う直前の予め設定された所定情報検出時間内における自車両の操舵挙動と、対向車両の操舵挙動であり、車幅不理解判定条件は、自車両と対向車両との間隔が広くなる方向への自車両による幅寄せ距離の平均が、予め設定された所定平均幅寄判定値以下であることであるようにするとよい。
自車両と対向車両とがすれ違うときにおいて、車幅の認識が低い運転者は、自車両について路側への幅寄せを行わず、このために対向車両が操舵によって路側への幅寄せをする特性が繰り返される傾向があることが知見として得られている。このため、自車両と対向車両との間隔が広くなる方向への自車両による幅寄せ距離の平均が、予め設定された所定平均幅寄判定値以下である場合に、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
また、請求項7に記載の車幅理解判定装置では、まず、特定状況判定手段が、車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に車両があるか否かを判定し、その後に運転特性検出手段が、車両が判定用特定状況にあると特定状況判定手段により判定された場合に、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する。
そして蓄積手段が、運転特性検出手段により検出された運転特性情報を蓄積し、さらに車幅理解判定手段が、蓄積手段により蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していると判定するために予め設定された車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する。
このように構成された車幅理解判定装置によれば、車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況における運転特性情報を蓄積し、蓄積した運転特性情報に基づいて車幅理解判定条件が成立した場合に、運転者が車両の車幅を理解していると判定することができる。
このため、運転者が車両の車幅を理解していると車幅理解判定装置が判定した場合に、自車両の車幅を理解している旨を報知することが可能となり、運転者自身に、自車両の車幅を理解していることを自覚させることができる。
換言すると、上記報知がない場合には、自車両の車幅を理解していないということを運転者自身に、自覚させることができる。これにより、運転者は、自車両の車幅を理解するための適切な支援(例えばコーナーポール、コーナーセンサなど)を利用しようと考えるため、適切な幅寄せができないまま自車両を運転することがなくなる。
そして、請求項7に記載の車幅理解判定装置では、請求項8に記載のように、判定用特定状況は、自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない状況であり、運転特性情報は、自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第6検出間隔であり、車幅理解判定条件は、第6検出間隔の平均が予め設定された所定平均判定値以下で、且つ第6検出間隔の分散が予め設定された所定分散判定値以下であることであるようにするとよい。これにより、運転者が車両の車幅を理解していると車幅判定装置が判断した場合、請求項2における比率の平均が第1検出間隔側に偏っていること、および請求項4における比率の平均が第4検出間隔側に偏っていることにより、運転者が車幅を理解しているにもかかわらず、車幅を理解していないとして誤報知することを防ぐ事ができる。
車幅の認識が高い運転者の中には、自車両が走行する車線の左端を安定して走行する傾向を有する運転者がいることが知見として得られているからである。
車幅理解判定装置1の構成、及び車幅理解判定装置1が接続された車内LAN2の概略構成を示すブロック図である。 第1〜5実施形態の車幅理解判定処理を示すフローチャートである。 間隔D1〜D5および車速V1〜V2と変曲点FPを説明する図である。 第6実施形態の車幅理解判定処理を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は、本実施形態の車幅理解判定装置1の構成、及び車幅理解判定装置1が接続された車内LAN2の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車幅理解判定装置1は、車両に搭載され、車内LAN2を介してエンジンECU3、ブレーキECU4、ステアリングECU5、およびナビゲーション装置6をはじめとする各種ECUや車載機器と接続されている。
エンジンECU3は、少なくとも、運転者のアクセルペダルの踏込量に応じたアクセル開度を検出するアクセル開度センサ(不図示)からの検出信号に基づいて、エンジンの回転を制御するように構成されている。
またブレーキECU4は、少なくとも、運転者のブレーキペダル操作に応じてブレーキ油を圧送するマスタシリンダの油圧からブレーキ操作量を検出するマスタシリンダ圧センサ(不図示)や、車速を検出する車速センサ11からの検出信号に基づいて、ABS制御やトラクション制御等を実行するように構成されている。
またステアリングECU5は、少なくとも、ドライバのステアリング操作時における前輪の操舵角を検出する操舵角センサ12からの検出信号に基づいて、操舵輪の舵角変更時のアシスト力を発生させるパワーステアリング制御を実行するように構成されている。
またナビゲーション装置6は、道路地図データや各種の情報を記録した地図記憶媒体13から道路地図データを取得するとともに、GPS(Global Positioning System)アンテナ(不図示)を介して受信したGPS信号等に基づいて車両の現在位置を検出し、現在地から目的地までの経路案内等を実行するように構成されている。なお、上記道路地図データは、道路位置、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路等)、道路形状、道路幅員、道路名、車線数、法定制限速度、道路の勾配等の各種データから構成されている。
そして、エンジンECU3、ブレーキECU4、ステアリングECU5、およびナビゲーション装置6にて検出される各種車両情報(車速、操舵角など)は、車内LAN2を介して相互に任意に送受信できるようにされている。
次に、車幅理解判定装置1は、車両の前方を連続して撮影するカメラ21と、車両のインストルメントパネル(不図示)に設けられて各種情報を表示する表示部22と、車内LAN2を介して他の装置と各種車両情報等をやりとりする車内LAN通信部23と、上述した車内LAN通信部23からの入力に応じて各種処理を実行し、表示部22及び車内LAN通信部23を制御する制御部24とを備えている。
なお制御部24は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。
このように構成された車幅理解判定装置1において、制御部24は、車両運転者が車幅を理解しているか否かを判定する車幅理解判定処理を実行する。
ここで、車幅理解判定装置1の制御部24が実行する車幅理解判定処理の手順を、図2を用いて説明する。図2は車幅理解判定処理を示すフローチャートである。この車幅理解判定処理は、制御部24が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
この車幅理解判定処理が実行されると、制御部24は、まずS10にて、カメラ21から画像データを取得する。その後S20にて、S10で取得した画像データから、車幅理解判定のために必要な対象(以下、判定用特定対象という)を画像処理により抽出する処理を行う。なお本実施形態では、判定用特定対象は、車両、レーンマーキング、歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物、自車両の左側における障害物の有無などである。
そしてS30にて、S20で抽出した判定用特定対象と、ナビゲーション装置6から受信した道路地図データとに基づいて、車幅理解判定のためのデータ取得を行う状況(以下、判定用特定状況という)であるか否かを判断する。本実施形態では、片側一車線の道路において、自車両の走行レーンに右折車両が存在する、及び/または、自車両の走行レーンに隣接する右折専用車線(右折専用に交差点付近の待機幅を広げた道を含む)に右折車両が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
ここで、判定用特定状況でない場合には(S30:NO)、車幅理解判定処理を一旦終了する。一方、判定用特定状況である場合には(S30:YES)、S40にて、車幅理解判定のために必要な運転特性を示す情報(以下、判定用運転特性情報という)を検出する。本実施形態では、S10で取得した画像データに基づいて、右折車両の左側面と自車両の右側面との間隔D1、および自車両の左側面とレーンマーキングまたは歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物との間隔D2を求め、間隔D1と間隔D2の比率を判定用運転特性情報として検出する(図3(a)を参照)。例えば、D1が60cm、D2が30cmである場合には、判定用運転特性情報は(0.67:0.33)である。
その後S50にて、S40で検出した判定用運転特性情報を蓄積する。そしてS60にて、S50で判定用運転特性情報を蓄積した回数(以下、特性情報蓄積回数)が予め設定された所定開始判定値(本実施形態では、例えば30回)以上であるか否かを判断する。ここで、特性情報蓄積回数が所定開始判定値未満である場合には(S60:NO)、車幅理解判定処理を一旦終了する。
一方、特性情報蓄積回数が所定開始判定値以上である場合には(S60:YES)、S70にて、蓄積された判定用運転特性情報を用いて、車幅理解判定のためのデータ(以下、判定用データという)を作成する。本実施形態では、蓄積された判定用運転特性情報の平均と分散を判定用データとして作成する。
そしてS80にて、S70で作成された判定用データを用いて、車幅を理解していないと判断するための車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する。本実施形態では、上記比率のうち間隔D1側の値の「分散」が予め設定された所定分散判定値以上である場合、および、上記比率のうち間隔D1側の値の「平均」が予め設定された所定平均下側判定値(本実施形態では、例えば0.25)以下あるいは所定平均上側判定値(本実施形態では、例えば0.75)以上である場合の何れかが成立した場合を、車幅不理解判定条件が成立したとする。
なお、上記比率のうち間隔D1側の値の「分散」が大きいということは、すり抜けの軌道が安定していないことを示す。本願出願人の実験の結果、自車両の車幅の理解が高ければ、各運転者の安全感覚に照らして、両者の間に安定した間隔と取ろうとすることが知見として得られている。このため、すり抜けの際の軌道が安定していない場合には、車幅の認識が低いと見做すことができる。
また、上記比率のうち間隔D1側の値の「平均」が偏っているということは、自車両の車幅の理解が低いために、どこまで左側に幅寄せできるかが認識できておらず、左側に幅寄せできないままに右折車両の横をすり抜ける傾向を持つ運転者であるか、右折車両との間隔に気をとられるあまり、極端に左側に寄る傾向を持つ運転者であることを示し、車幅の認識が低いと見做すことができる。
ここで、車幅不理解判定条件が成立していない場合には(S80:NO)、S100に移行する。一方、車幅不理解判定条件が成立している場合には(S80:YES)、S90にて、車幅を理解していない旨を示す表示を表示部22に実行させて、S100に移行する。
そしてS100に移行すると、S50で蓄積された判定用運転特性情報を消去して、車幅理解判定処理を一旦終了する。S100にて蓄積データを一旦消去する事で、例えば体調不良により運転が安定していない状態、また加齢に伴い運転能力が低下してきたような状態を検出することも可能となり、適切な運転支援が可能となる。
このように構成された車幅理解判定装置1では、車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況に車両があるか否かを判定し(S30)、車両が判定用特定状況にあると判定された場合に(S30:YES)、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する(S40)。
そして、検出された運転特性情報を蓄積し(S50)、さらに、蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する(S70,S80)。
このように構成された車幅理解判定装置1によれば、車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況における運転特性情報を蓄積し、蓄積した運転特性情報に基づいて車幅不理解判定条件が成立した場合に、運転者が車両の車幅を理解していないと判定することができる。
このため、運転者が車両の車幅を理解していないと車幅理解判定装置1が判定した場合に、自車両の車幅を理解していない旨を運転者に報知することが可能となり、運転者自身に、自車両の車幅を理解していないことを自覚させることができる。これにより、運転者は、自車両の車幅を理解するための適切な支援(例えばコーナーポール、コーナーセンサなど)を利用しようと考えるため、適切な幅寄せができないまま自車両を運転することがなくなる。
以上説明した実施形態において、S30の処理は本発明における特定状況判定手段、S40の処理は本発明における運転特性検出手段、S50の処理は本発明における蓄積手段、S70,S80の処理は本発明における車幅不理解判定手段、間隔D1は本発明における第1検出間隔、間隔D2は本発明における第2検出間隔である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態の車幅理解判定装置1は、車幅理解判定処理におけるS40,S70,S80の処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、S40では、S10で取得した画像データに基づいて、右折車両の左側面とレーンマーキングまたは歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物との間隔D3を求めるとともに、ブレーキECU4から受信した車速データに基づいて、右折車両の横をすり抜けるときの車速V1を求め、間隔D3と車速V1を判定用運転特性情報として検出する(図3(a)を参照)。
またS70では、間隔D3と車速V1との相関係数を算出し、この相関係数を判定用データとする。
またS80では、間隔D3と車速V1との相関係数が予め設定された所定相関判定値(本実施形態では、例えば0.7)未満である場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。すなわち、間隔D3と車速V1との間に正の相関(間隔D3の減少に伴い車速V1も減少するという関係)が認められない場合には、車幅の認識が低いと見做す。
これは、車幅の認識が高い運転者は通常、自車両が通過する際の物理的に通過可能な道路空間の幅が狭くなるほど車速を下げるという運転行動をとるからである。
以上説明した実施形態において、間隔D3は本発明における第3検出間隔、車速V1は本発明における第1検出車速である。
(第3実施形態)
以下に本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第3実施形態の車幅理解判定装置1は、車幅理解判定処理におけるS30,S40,S80の処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS40では、S10で取得した画像データに基づいて、対向車両の右側面と自車両の右側面との間隔D4、および自車両の左側面とレーンマーキングまたは歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物との間隔D5を求め、間隔D4と間隔D5の比率を判定用運転特性情報として検出する(図3(b)を参照)。例えば、D4が100cm、D5が40cmである場合には、判定用運転特性情報は(0.71:0.29)である。
またS80では、上記比率のうち間隔D4側の値の「分散」が予め設定された所定分散判定値以上である場合、および、上記比率のうち間隔D4側の値の「平均」が予め設定された所定平均下側判定値(本実施形態では、例えば0.18)以下あるいは所定平均上側判定値(本実施形態では、例えば0.82)以上である場合の何れかが成立した場合を、車幅不理解判定条件が成立したとする。
なお、上記比率のうち間隔D4側の値の「分散」が所定分散判定値以上であるということは、対向車両とすれ違うときの軌道が安定していないことを示す。本願出願人の実験の結果、自車両の車幅の理解が高ければ、各運転者の安全感覚に照らして、両者の間に安定した間隔と取ろうとすることが知見として得られている。このため、対向車両とすれ違う際の軌道が安定していない場合には、車幅の認識が低いと見做すことができる。
また、上記比率のうち間隔D4側の値の「平均」が所定平均下側判定値以下であるということは、自車両の車幅の理解が低いために、どこまで左側に幅寄せできるかが認識できておらず、左側に幅寄せできないままに対向車両とすれ違っている傾向を持つ運転者であることを示し、車幅の認識が低いと見做すことができる。また、上記比率のうち間隔D4側の値の「平均」が所定平均上側判定値以上であるということは、対向車両との間隔に気をとられるあまり、極端に左側に寄る傾向を持つ運転者であることを示し、車幅の認識が低いと見做すことができる。
以上説明した実施形態において、間隔D4は本発明における第4検出間隔、間隔D5は本発明における第5検出間隔である。
(第4実施形態)
以下に本発明の第4実施形態を説明する。なお、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第4実施形態の車幅理解判定装置1は、車幅理解判定処理におけるS30,S40,S70,S80の処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車両が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS40では、S10で取得した画像データに基づいて、対向車両の右側面と自車両の右側面との間隔D4を求めるとともに、ブレーキECU4から受信した車速データに基づいて、対向車両とすれ違うときの車速V2を求め、間隔D4と車速V2を判定用運転特性情報として検出する(図3(b)を参照)。
またS70では、間隔D4をX軸、車速V2をY軸とする散布図を作成し、この散布図を判定用データとする。
またS80では、間隔D4をX軸、車速V2をY軸とする散布図において、所定判定間隔JV(本実施形態では、例えば50cm)以上の点において、図3(c)に示すような変曲点FPが存在しない場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。これは、車幅の認識が高い運転者は自車両と対向車両との間隔が狭くなることが予測される場合に車速を下げるという運転行動をとることが知見として得られているからである。
以上説明した実施形態において、間隔D4は本発明における第4検出間隔、車速V2は本発明における第2検出車速である。
(第5実施形態)
以下に本発明の第5実施形態を説明する。なお、第5実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第5実施形態の車幅理解判定装置1は、車幅理解判定処理におけるS30,S40,S70,S80の処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、S30では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路、またはセンターラインがない道路において、対向車両が存在し、且つ、自車両の左側に二輪車および駐車車両などの障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS40では、ステアリングECU5受信した操舵角データに基づいて、対向車両とすれ違う直前の所定情報検出時間(本実施形態では、例えば20秒間)における自車両の操舵挙動を求めるとともに、S10で取得した画像データに基づいて、所定情報検出時間における対向車両の操舵挙動を求め、自車両の操舵挙動と対向車両の操舵挙動を判定用運転特性情報として検出する。但し、対向車両の操舵挙動については、自車両の操舵挙動と照らして、画像上の位置ズレを考慮した上で、画像上で対向車両が操舵を実施したかどうかを判断する。
またS70では、自車両の操舵による左側への幅寄せ距離の平均と分散を判定用データとして作成する。
またS80では、自車両が路側への幅寄せを行わず、対向車両が操舵によって路側への幅寄せをする特性が繰り返される傾向がある場合に、車幅不理解判定条件が成立したとする。自車両と対向車両とがすれ違うときにおいて、車幅の認識が低い運転者は、自車両について路側への幅寄せを行わず、このために対向車両が操舵によって路側への幅寄せをする特性が繰り返される傾向があることが知見として得られているからである。
なお、本実施形態では、S70で算出された「平均」が所定平均幅寄判定値(本実施形態では、例えば15cm)以下であり、且つ、S70で算出された「分散」が所定分散幅寄判定値(本実施形態では、例えば10cm)以下である場合を、車幅不理解判定条件が成立したとする。
(第6実施形態)
以下に本発明の第6実施形態を説明する。なお、第6実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第6実施形態の車幅理解判定装置1は、車幅理解判定処理におけるS30,S40,S70の処理が変更された点と、S80,S90の処理が省略された点と、S82,S92の処理が追加された点以外は第1実施形態と同じである。
図4は第6実施形態の車幅理解判定処理を示すフローチャートである。
すなわち、S30では、自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない状況を判定用特定状況と設定している。
またS40では、S10で取得した画像データに基づいて、自車両の左側面とレーンマーキングまたは歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物との間隔D2を求め、この間隔D2を判定用運転特性情報として検出する(図3(a)を参照)。
またS70では、間隔D2の平均と分散を判定用データとして作成する。
そしてS70の処理が終了すると、S82にて、S70で作成された判定用データを用いて、車幅を理解していると判断するための車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する。本実施形態では、間隔D2の平均が予め設定された所定平均判定値(本実施形態では、例えば30cm)以下であり、且つ間隔D2の分散が予め設定された所定分散判定値(本実施形態では、例えば15cm)以下である場合を、車幅理解判定条件が成立したとする。車幅の認識が高い運転者の中には、自車両が走行する車線の左端を安定して走行する傾向を有する運転者がいることが知見として得られているからである。
ここで、車幅理解判定条件が成立していない場合には(S82:NO)、S100に移行する。一方、車幅理解判定条件が成立している場合には(S82:YES)、S92にて、車幅を理解している旨を示す表示を表示部22に実行させて、S100に移行する。
このように構成された車幅理解判定装置1では、車両を運転する運転者が車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況に車両があるか否かを判定し(S30)、車両が判定用特定状況にあると判定された場合に(S30:YES)、判定用特定状況に応じて予め設定されて運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する(S40)。
そして、検出された運転特性情報を蓄積し(S50)、さらに、蓄積された運転特性情報に基づいて、運転者が車両の車幅を理解していると判定するために予め設定された車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する(S70,S82)。
このように構成された車幅理解判定装置1によれば、車幅理解判定を行うために予め設定された判定用特定状況における運転特性情報を蓄積し、蓄積した運転特性情報に基づいて車幅理解判定条件が成立した場合に、運転者が車両の車幅を理解していると判定することができる。
これにより、運転者が車両の車幅を理解していると車幅判定装置1が判断した場合、第1実施形態において上記比率のうち間隔D1側の値の「平均」が所定平均上側判定値以上であるか、第3実施形態において上記比率のうち間隔D4側の値の「平均」が所定平均上側判定値以上であることにより、運転者が車幅を理解しているにもかかわらず、車幅を理解していないとして誤報知することを防ぐ事ができる。
また、運転者が車両の車幅を理解していると車幅理解判定装置1が判定した場合に、自車両の車幅を理解していない旨を運転者に報知することが可能となり、運転者自身に、自車両の車幅を理解していることを自覚させることができる。換言すると、上記報知がない場合には、自車両の車幅を理解していないということを運転者自身に、自覚させることができる。これにより、運転者は、自車両の車幅を理解するための適切な支援(例えばコーナーポール、コーナーセンサなど)を利用しようと考えるため、適切な幅寄せができないまま自車両を運転することがなくなる。
以上説明した実施形態において、S70,S82の処理は本発明における車幅理解判定手段、間隔D2は本発明における第6検出間隔である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第2実施形態では、間隔D3と車速V1に基づいて、車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断するものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、間隔D1と車速V1に基づいて判断するようにしてもよい。
また上記第3,4実施形態では、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路である場合に判定用特定状況とするものを示したが、中央分離帯の無い片側二車線の道路である場合に判定用特定状況とするようにしてもよい。但し、片側二車線の道路において、自車両が右側のレーンを走行して対向車両とすれ違う際に、自車両左側のレーンに走行車両がいない場合には、自車両が左側のレーンに大きく回避することがあるため、データのばらつきが大きくなり、判定精度が低下することは避けられない。
また上記実施形態では、車幅不理解判定条件が成立すると、車幅を理解していない旨を表示するもの(S90)を示した。しかし、車幅不理解判定条件が成立すると、車幅を理解するための支援(例えば、路側と自車両との間の間隔を示す表示)を自動的に実行するようにしてもよい。
また上記実施形態では、S100で、蓄積された判定用運転特性情報を消去するものを示した。しかし、これまでに蓄積された判定用運転特性情報を保持したままで更に判定用運転特性情報を蓄積し、新たに特性情報蓄積回数が所定開始判定値以上になった場合に、これまでに蓄積した全ての判定用運転特性情報を用いて、車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断するようにしてもよい。
1…車幅理解判定装置、2…車内LAN、3…エンジンECU、4…ブレーキECU、5…ステアリングECU、6…ナビゲーション装置、11…車速センサ、12…操舵角センサ、13…地図記憶媒体、21…カメラ、22…表示部、23…車内LAN通信部、24…制御部

Claims (8)

  1. 車両を運転する運転者が前記車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に前記車両があるか否かを判定する特定状況判定手段と、
    前記車両が前記判定用特定状況にあると前記特定状況判定手段により判定された場合に、 前記判定用特定状況に応じて予め設定されて前記運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する運転特性検出手段と、
    前記運転特性検出手段により検出された前記運転特性情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段により蓄積された前記運転特性情報に基づいて、前記運転者が前記車両の車幅を理解していないと判定するために予め設定された車幅不理解判定条件が成立したか否かを判断する車幅不理解判定手段と
    を備えることを特徴とする車幅理解判定装置。
  2. 前記判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、
    前記運転特性情報は、前記右折車両の左側面と前記自車両の右側面との間隔である第1検出間隔、および前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第2検出間隔であり、
    前記車幅不理解判定条件は、前記第1検出間隔と前記第2検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、前記第1検出間隔と前記第2検出間隔との比率の平均が、前記第1検出間隔側または前記第2検出間隔側の何れかに偏っていることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。
  3. 前記判定用特定状況は、自車両が片側一車線の道路を走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、右折車両の横をすり抜ける状況であり、
    前記運転特性情報は、前記自車両の左側面側の歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングと前記右折車両の左側面との間隔である第3検出間隔、および前記右折車両の横をすり抜けるときの前記自車両の車速である第1検出車速であり、
    前記車幅不理解判定条件は、前記第3検出間隔と前記第1検出車速との間における正の相関が小さいことである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。
  4. 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
    前記運転特性情報は、前記対向車両の右側面と前記自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第5検出間隔であり、
    前記車幅不理解判定条件は、前記第4検出間隔と前記第5検出間隔との比率のばらつきが大きい、または、前記第4検出間隔と前記第5検出間隔との比率の平均が、前記第4検出間隔側または前記第5検出間隔側の何れかに偏っていることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。
  5. 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
    前記運転特性情報は、前記対向車両の右側面と前記自車両の右側面との間隔である第4検出間隔、および前記対向車両とすれ違うときの前記自車両の車速である第2検出車速であり、
    前記車幅不理解判定条件は、前記第4検出間隔と前記第2検出車速を軸とする2次元の散布図において、変曲点が存在しないことである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。
  6. 前記判定用特定状況は、センターラインで分離された中央分離帯の無い片側一車線の道路またはセンターラインがない道路を自車両が走行中であり、且つ、前記自車両の左側に障害物が存在しない場合において、対向車両とすれ違う状況であり、
    前記運転特性情報は、前記対向車両とすれ違う直前の予め設定された所定情報検出時間内における前記自車両の操舵挙動と、前記対向車両の操舵挙動であり、
    前記車幅不理解判定条件は、前記自車両と前記対向車両との間隔が広くなる方向への前記自車両による幅寄せ距離の平均が、予め設定された所定平均幅寄判定値以下であることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車幅理解判定装置。
  7. 車両を運転する運転者が前記車両の車幅を理解しているか否かの判定である車幅理解判定を行うために予め設定された状況である判定用特定状況に前記車両があるか否かを判定する特定状況判定手段と、
    前記車両が前記判定用特定状況にあると前記特定状況判定手段により判定された場合に、 前記判定用特定状況に応じて予め設定されて前記運転者の運転特性を示す運転特性情報を検出する運転特性検出手段と、
    前記運転特性検出手段により検出された前記運転特性情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段により蓄積された前記運転特性情報に基づいて、前記運転者が前記車両の車幅を理解していると判定するために予め設定された車幅理解判定条件が成立したか否かを判断する車幅理解判定手段と
    を備えることを特徴とする車幅理解判定装置。
  8. 前記判定用特定状況は、自車両が走行中であり、且つ、自車両の左側に障害物が存在しない状況であり、
    前記運転特性情報は、前記自車両の左側面と歩道の縁石線又はさくその他これに類する工作物または自車両走行レーンの左側のレーンマーキングとの間隔である第6検出間隔であり、
    前記車幅理解判定条件は、前記第6検出間隔の平均が予め設定された所定平均判定値以下で、且つ前記第6検出間隔の分散が予め設定された所定分散判定値以下であることである
    ことを特徴とする請求項7に記載の車幅理解判定装置。
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