JP2012012318A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)米抽出物及び/又は米糠抽出物の加水分解物、
(B)ショウキョウエキス、アスナロエキス、キキョウ根エキス、ブッチャーブルームエキス、ケイ皮エキス、イノンドエキス及びヘメロカリスフルバ花エキスから選ばれる1種以上の植物抽出物
を含有する化粧料。
【選択図】なし
Description
化粧品や医薬部外品(以下、化粧品類と記載する)は医薬品と異なり、嗜好性をもつ商品であるため、このような皮膚科学的効果を付与するとともに、塗布時の使用感や匂い、塗布後の肌の状態をコントロールする技術も重要である。
また、加水分解物は、経時で臭いが劣化するという問題もある。
特に、タンパク質をより低分子に加水分解した低分子ペプチドであるジペプチドやトリペプチドの含有量が多いものについては、この問題が顕著である(特許文献5)。
(A)米抽出物及び/又は米糠抽出物の加水分解物、
(B)ショウキョウエキス、アスナロエキス、キキョウ根エキス、ブッチャーブルームエキス、ケイ皮エキス、イノンドエキス及びヘメロカリスフルバ花エキスから選ばれる1種以上の植物抽出物
を含有する化粧料を提供するものである。
米抽出物及び/又は米糠抽出物の加水分解物は、例えば、稲(もみがら付き)、玄米(もみがら除去)、米(米糠除去)、米糠を、水、エタノール、多価アルコール等の溶剤で抽出し、得られた水溶性画分(水溶性成分)、油溶性画分(油溶性成分)を、プロテアーゼの存在下で加水分解することにより、得ることができる。プロテアーゼとしては、細菌性アミノペプチダーゼ、細菌性プロテアーゼ、細菌性エンドプロテアーゼ等を用いることができる。
特に、米の水抽出物(水溶性成分)を加水分解して得られる加水分解物が好ましい。
また、加水分解物中に含まれるペプチドは、平均分子量300〜400D、特に、350〜370Dであるのが好ましい。更に、分子量1400D以下のペプチドの少なくとも40質量%は、分子量75〜175D(短ペプチド)であるのが好ましい。一般に、分子量1400D以下のペプチドは、60質量%未満、特に50質量%未満が、分子量75〜175Dである。
これらの植物抽出物は、各植物の全草又はその葉、花、樹皮、根、枝等の1又は2以上の箇所(以下「原体」と称する)を乾燥し又は乾燥することなく粉砕した後、常温又は加温下に、溶剤により抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得ることができる。ここで、使用される溶剤は特に限定されず、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール等の1級アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;酢酸エチルエステル等の液状脂肪酸低級アルキルエステル;ヘキサン、エチルエーテル、アセトン等の溶媒;ヒマシ油、流動パラフィン、大豆油、ミリスチン酸イソプロピル、低級脂肪酸トリグリセリド、ヒマワリ油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、トリス[2−(2−エトキシエトキシ)エチル]ホスフェート等の油剤で抽出することにより得ることができる。これら溶剤は、1種以上を使用することができる。
抽出溶剤としては、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、水、エタノール、スクワランが好ましい。
成分(B)の植物抽出物としては、ショウキョウエキス、アスナロエキス、キキョウ根エキスが、塗布時および塗布後のべたつきが抑制される点でより好ましい。
ポリエチレングリコールとしては、分子量600〜6000、特に1000〜2000のものが好ましい。
具体的には、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(10EO)、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(20EO)、ポリオキシプロレンメチルグルコシド(10EO)、ポリオキシプロレンメチルグルコシド(20EO)等が挙げられ、特に、ポリオキシエチレンメチルグルコシドが好ましい。
これらの市販品としては、例えば、ウィルブライドS−753(日油社製;(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.))等を用いることができる。
成分(C)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜10質量%、特に3〜8質量%含有するのが、塗布後の肌の状態が、よりつるつるするので好ましい。
なお、本発明の化粧料は、溶剤となる水に成分(A)、成分(B)(及び成分(C))を加熱下、又は、室温下で混合し、撹拌して均一にすることにより、得ることができる。
表1〜3に示す組成の化粧料を製造し、塗布時及び塗布後のべたつきのなさ、経時の匂いの劣化、塗布後のつるつる感及びキメの改善効果を評価した。結果を表1〜3に併せて示す。
なお、実施例において、成分(A)は、Silab社よりNutripeptideの名称で販売されているコメタンパク質を加水分解することによって得たコメペプチドを用いた。
成分(A)、(B)及び(C)以外の成分を混合し、60℃にて撹拌し均一にした。その後、成分(C)を加え、撹拌して均一にした。その後、25℃まで冷却し、成分(A)および成分(B)を加え、撹拌して均一にし、化粧料を得た。なお、比較例で用いたチョウジエキス、ジュエキスは、成分(B)と同じ工程で添加して製造した。
(1)塗布時のべたつきのなさ:
専門パネルが、前腕内側に各化粧料0.6gを塗布しているときのべたつきの有無を評価する。10名の専門パネルで、べたつきがないと答えた人数をスコアとした。
専門パネルが、前腕内側に各化粧料を0.6g塗布し、10分経過後のべたつきの有無を評価する。10名の専門パネルで、べたつきがないと答えた人数をスコアとした。
各化粧料を、ガラスのサンプル瓶に密封し、50℃で1ヶ月保存した後の匂いの変化を、3名の専門パネルにより、以下の4段階で評価した。結果は、3名のスコアの平均値で示した。
4:変化なし。
3:わずかに変化がある。
2:変化がある。
1:変化が著しい。
専門パネルが、前腕内側に各化粧料を0.6g塗布し、10分経過後のつるつる感の有無を評価する。10名の専門パネルで、つるつる感があると答えた人数をスコアとした。
1ヶ月以内に肌荒れを感じた人10名を被験者として選び、被験者に1週間1日2回、各化粧料0.3gを全顔に使用してもらった。1週間後に、10名の被験者の全顔を、専門パネルがキメの改善効果の有無として評価した。キメの改善効果がある被験者の人数をスコアとした。
以下に示す組成の美容液を製造した。
得られた美容液は、塗布時及び塗布後にべたつきがなく、塗布後のつるつる感及びキメの改善効果に優れたものであり、しかも、経時での匂いの劣化もなかった。
(I)
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール980、Lubrizol Advanced Materials,Inc.) 0.2(質量%)
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
(ペムレンTR−1、Lubrizol Advanced Materials,Inc.) 0.8
パラオキシ安息香酸メチル 0.3
精製水 73.3
(II)
水酸化カリウム 0.9
精製水 10.0
(III)
硬化ヒマシ油 0.5
水添ポリイソブテン(パールリームEX、日油社製) 3.0
ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
グリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)
(ウィルブライドS−753、日油社製) 5.0
(IV)
コメ抽出物の加水分解物(Silab社製、Nutripeptide) 5.0
ショウキョウエキス(固形分8.0質量%) 1.0
合計 100
(I)を混合し、80℃に加熱して攪拌した後、(II)を加え、(I)中のポリマーを中和した。次に、予め80℃に加熱した(III)を、(I)と(II)の混合物(ポリマーが中和された混合液)に加え、十分攪拌した後、室温まで冷却した。この混合液に、室温にて(IV)を添加し、十分攪拌して美容液を得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)米抽出物及び/又は米糠抽出物の加水分解物、
(B)ショウキョウエキス、アスナロエキス、キキョウ根エキス、ブッチャーブルームエキス、ケイ皮エキス、イノンドエキス及びヘメロカリスフルバ花エキスから選ばれる1種以上の植物抽出物
を含有する化粧料。 - 成分(A)を固形分として0.006〜0.32質量%、成分(B)を固形分として0.02〜0.55質量%含有する請求項1記載の化粧料。
- 成分(B)の植物抽出物が、ショウキョウエキス、アスナロエキス及びキキョウ根エキスの抽出物から選ばれるものである請求項1又は2記載の化粧料。
- 成分(A)及び(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.01〜6.25である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
- 更に、(C)ポリエチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド及びポリオキシアルキレングリセリルエーテルから選ばれる1種以上を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の化粧料。
- 成分(C)を0.1〜10質量%含有する請求項5記載の化粧料。
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