JP2012012177A - 荷物配送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】荷物の配送過程において、個人情報の流出を防止することが可能な荷物配送システムを提供する。
【解決手段】差出人コンピュータから配送依頼と共に差出人情報及び受取人情報を受信した場合、荷物IDと差出人情報及び受取人情報とを紐付けて記憶手段に書き込むと共に荷物IDを差出人コンピュータに送信し、受取人コンピュータから荷物ID及び受取場所を受信した場合、荷物IDに受取場所を紐付けて記憶手段に書き込み、集荷場コンピュータから荷物IDを受信した場合、配送先集荷場IDがNULLコードであれば、受取人情報を基に配送先集荷場IDを決定して集荷場コンピュータに送信し、配送先集荷場IDがNULLコードでなければ、受取場所を集荷場コンピュータに送信する機能を配送管理コンピュータに持たせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷物配送システムに関する。
従来、荷物の差出人は、宅配業者が運営する近隣の集荷場に直接出向いて送付状が貼付された荷物を預ける必要があったが、近年では宅配サービスの多様化により、宅配業者の集荷担当者が差出人の自宅に出向いて荷物を受け取るサービスや、コンビニエンスストアを代理窓口として荷物の預け入れが可能なサービスなどを利用できる。
いずれの宅配サービスでも、荷物は一旦近隣の集荷場に集められ、送付状に記載された宛先(受取人の住所)に応じて仕分けされた後、受取人の近隣の集荷場に運搬され、最終的に現地の配送担当者によって受取人の自宅へ配送される。
特開2008−303069号公報 特開2006−155114号公報
荷物に貼付された送付状には、差出人と受取人の名前、住所及び電話番号等の個人情報が記載されているが、上述した宅配サービスの多様化により、荷物が受取人に渡るまでの間に、コンビニエンスストアの店員、集荷担当者、集荷場作業員(仕分け担当者、運搬担当者を含む)及び配送担当者に個人情報が流出してしまい、場合によっては犯罪等に悪用される虞がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、荷物の配送過程において、個人情報の流出を防止することが可能な荷物配送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、荷物配送システムに係る第1の解決手段として、宅配業者の配送管理センターに設置された配送管理コンピュータと、前記宅配業者が運営し集荷場IDが割り当てられた各地の集荷場に設置された集荷場コンピュータと、荷物の差出人が使用する差出人コンピュータと、前記荷物の受取人が使用する受取人コンピュータとが通信ネットワークを介して接続されてなる荷物配送システムにおいて、前記配送管理コンピュータは、荷物IDに紐付けされた各種情報を記憶する記憶手段と、前記差出人コンピュータから配送依頼と共に差出人情報及び受取人情報を受信した場合、当該配送依頼に荷物IDを割り当て、該荷物IDと前記受信した差出人情報及び受取人情報とを紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、前記荷物IDを前記差出人コンピュータに送信する荷物ID送信手段と、前記受取人情報に含まれている受取人の電子メールアドレスを宛先アドレスとし、前記荷物ID、差出人情報及び受取人情報と、受取場所の指定を促す文章とが記述された電子メールの送信を行うメール送信手段と、前記受取人コンピュータから荷物ID及び受取場所を受信した場合、該受信した荷物IDに該受信した受取場所を紐付けて前記記憶手段に書き込む受取場所書込手段と、前記集荷場コンピュータから荷物IDを受信した場合、該受信した荷物IDに紐付けされている受取人情報、配送先集荷場ID及び受取場所を前記記憶手段から読み出し、前記配送先集荷場IDがNULLコードの場合、前記受取人情報を基に配送先集荷場IDを決定し、該決定した配送先集荷場IDを前記受信した荷物IDに紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、該決定した配送先集荷場IDを前記集荷場コンピュータに送信し、前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合、前記受取場所を前記集荷場コンピュータに送信する配送情報提供手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明では、荷物配送システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記配送情報提供手段は、前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ前記受取場所が受取人の自宅であった場合、前記受取場所とともに前記受取人情報を前記集荷場コンピュータに送信することを特徴とする。
また、本発明では、荷物配送システムに係る第3の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記受取場所書込手段は、前記受取人コンピュータから受信した受取場所が前記宅配業者の代理窓口であった場合、前記荷物IDに受取場所及び受取専用IDを紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、前記受取専用IDを前記受取人コンピュータに送信し、前記配送情報提供手段は、前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ前記受取場所が前記宅配業者の代理窓口であった場合、前記受取場所とともに前記受取専用IDを前記集荷場コンピュータに送信することを特徴とする。
本発明によれば、差出人情報及び受取人情報が人目に晒されることなく、荷物の配送を行うことができるようになるため、荷物の配送過程において、個人情報の流出を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態における荷物配送システムの構成概略図である。 差出人コンピュータHC1に表示される配送依頼フォームの一例である。 記憶装置11に記憶されている各種情報を表す第1図である。 受取人コンピュータHC2に表示される受取場所指定フォームの一例である。 集荷場コンピュータGC1に表示される配送作業画面の一例である。 記憶装置11に記憶されている各種情報を表す第2図である。 集荷場コンピュータGC2に表示される配送作業画面の一例である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における荷物配送システムの構成概略図である。この図1に示すように、本実施形態における荷物配送システムは、宅配業者の配送管理センターDMに設置された配送管理コンピュータDMCと、宅配業者が運営し集荷場IDが割り当てられた各地の集荷場G1、G2に設置された集荷場コンピュータGC1、GC2と、荷物Bの差出人M1の自宅H1に設置された差出人コンピュータHC1と、荷物Bの受取人M2の自宅H2に設置された受取人コンピュータHC2とが通信ネットワークNを介して接続されることで構成されている。
なお、本実施形態において、差出人M1の自宅H1と受取人M2の自宅H2とは遠く離れており、集荷場G1は差出人M1の自宅H1が含まれる地域の荷物集配業務を担当し、集荷場G2は受取人M2の自宅H2が含まれる地域の荷物集配業務を担当するものとする。
また、集荷場G1には集荷場IDとして「01」が割り当てられ、集荷場G2には集荷場IDとして「05」が割り当てられているものとする。また、差出人M1の自宅H1が含まれる地域、及び受取人M2の自宅H2が含まれる地域では、コンビニエンスストアST1、ST2を宅配業者の代理窓口として荷物Bの預け入れ及び受け取りが可能な宅配サービスも利用できるものとする。
配送管理コンピュータDMCは、荷物Bの配送を統括的に管理するコンピュータであり、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと略す)10、記憶装置11及び演算処理装置12から構成されている。通信I/F10は、TCP/IP等の通信プロトコルに従って、通信ネットワークNを介して接続された集荷場コンピュータGC1、GC2、差出人コンピュータHC1及び受取人コンピュータHC2との通信を行うものである。
記憶装置11は、例えばハードディスクドライブであり、演算処理装置12が実行する配送管理プログラムや宅配業者のホームページの閲覧を可能とするHTMLファイル等の各種データを記憶している。また、詳細は後述するが、この記憶装置11は、演算処理装置12による制御の下、荷物IDに紐付けされた各種情報(差出人情報、受取人情報、配送先集荷場ID、受取場所、受取専用ID等)を記憶する。
演算処理装置12は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶装置11に記憶されている配送管理プログラムに従って、荷物Bの配送管理に必要な各種処理を実行するものである。なお、この演算処理装置12が実行する各種処理の詳細については後述する。
集荷場コンピュータGC1、GC2、差出人コンピュータHC1及び受取人コンピュータHC2は、ノートパソコン等の汎用コンピュータであり、それぞれTCP/IP等の通信プロトコルに従って、通信ネットワークNを介して接続された配送管理コンピュータDMCとの通信を行う機能や、画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示する機能、ユーザが操作入力を行うためのユーザインターフェイス(キーボードやマウス等)などを備えている。
差出人コンピュータHC1及び受取人コンピュータHC2には、ブラウザソフトが実装されており、差出人M1及び受取人M2はこのブラウザソフトの立ち上げによって配送管理コンピュータDMCからHTMLファイルをダウンロードし、表示装置に宅配業者のホームページを表示させることができる。
一方、集荷場コンピュータGC1、GC2には、宅配業者のホームページを介さずに配送管理コンピュータDMCと直接データの送受信を行い、その結果を表す画像を表示装置に表示する配送作業専用ソフトが実装されており、集荷場G1、G2の作業員はこの配送作業専用ソフトの立ち上げによって荷物Bの配送作業に必要な情報を配送管理コンピュータDMCからダウンロードし、その情報を表示装置に表示させることができる。
次に、上記のように構成された荷物配送システムの動作について詳細に説明する。
まず、差出人M1は、荷物Bの配送を宅配業者に依頼する場合、差出人コンピュータHC1を操作してブラウザソフトを立ち上げ、宅配業者のホームページを差出人コンピュータHC1の表示装置に表示させ、ホームページから配送依頼フォームにアクセスする。図2は、差出人コンピュータHC1の表示装置に表示される配送依頼フォームの一例である。この図2に示すように、配送依頼フォーム100には、差出人情報及び受取人情報(名前、住所、電話番号及び電子メールアドレス)の入力欄101、102及び配送依頼送信アイコン103が設けられている。
差出人M1は、差出人コンピュータHC1を操作して配送依頼フォーム100に自身の情報(差出人情報)及び受取人M2の情報(受取人情報)を入力した後、配送依頼送信アイコン103にカーソルを合わせてクリックする。これにより、差出人コンピュータHC1は、上記の配送依頼フォーム100に入力された差出人情報及び受取人情報を配送依頼とともに、通信ネットワークNを介して配送管理コンピュータDMCに送信する。
一方、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、通信I/F10を介して差出人コンピュータHC1から配送依頼と共に差出人情報及び受取人情報を受信した場合、当該配送依頼に荷物IDを割り当て、該荷物IDと受信した差出人情報及び受取人情報とを紐付けて記憶装置11に書き込む。これにより、記憶装置11には、図3に示すように、荷物ID(図3では例として「123」)に紐付けされた差出人M1と受取人M2の情報が記憶保存される。なお、図3に示すように、荷物IDには配送先集荷場ID、受取場所及び受取専用IDも紐付けされて記憶装置11に記憶されるが、この時点では空欄、つまりNULLコードが記憶される。
また、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、荷物ID(「123」)を通信I/F10を介して差出人コンピュータHC1に送信する。一方、差出人コンピュータHC1は、配送管理コンピュータDMCから受信した荷物IDを表示する。これにより、差出人M1は、自身の配送依頼に割り当てられた荷物IDを把握することができる。
さらに、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、荷物ID(「123」)に紐付けされた受取人情報を記憶装置11から読み出し、その受取人情報に含まれている受取人M2の電子メールアドレスを宛先アドレスとし、荷物ID、差出人情報及び受取人情報と、受取場所の指定を促す文章とが記述された電子メールの送信を行う。これにより、差出人M1から荷物Bの配送依頼があったことを受取人M2に連絡することができる。
受取人M2は、上記の電子メールの内容を確認した後、受取人コンピュータHC2を操作して、宅配業者のホームページから受取場所指定フォームにアクセスする。図4(a)は、受取人コンピュータHC2の表示装置に表示される受取場所指定フォーム200の一例である。この図4(a)に示すように、受取場所指定フォーム200には、荷物IDの入力欄201、チェックボックスを利用した受取場所の指定欄202、及び受取場所送信アイコン203が設けられている。
受取人M2は、受取人コンピュータHC2を操作して、受取場所指定フォーム200に荷物ID(「123」)の入力、及び受取場所の指定入力を行った後、受取場所送信アイコン203にカーソルを合わせてクリックする。これにより、受取人コンピュータHC2は、上記の受取場所指定フォーム200に入力された荷物ID及び受取場所を、通信ネットワークNを介して配送管理コンピュータDMCに送信する。
一方、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、通信I/F10を介して受取人コンピュータHC2から荷物ID及び受取場所を受信した場合、図4(b)に示すように、該受信した荷物ID(「123」)に該受信した受取場所を紐付けて記憶装置11に書き込む。なお、図4(b)は、受取場所として自宅が指定された場合を例示している。
なお、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、受取人コンピュータHC2から受信した受取場所が宅配業者の代理窓口であるコンビニエンスストアであった場合には、荷物ID(「123」)に受取場所(コンビニエンスストア)及び受取専用ID(例えば数字列)を紐付けて記憶装置11に書き込むと共に、受取専用IDを受取人コンピュータHC2に送信する機能も有している。この場合、受取人コンピュータHC2は、配送管理コンピュータDMCから受信した受取専用IDを表示する。これにより、受取人M2は、コンビニエンスストアST2における荷物Bの受け取りに必要な受取専用IDを取得することができる。
そして、差出人M1は、荷物IDを記入したラベルを荷物Bに貼付して近隣の集荷場G1に直接持ち込み、荷物Bの配送依頼を行う(図1中の符号R1のルート)。なお、荷物Bに荷物IDを直接記入しても良い。また、差出人M1は、宅配業者の集荷担当者が差出人M1の自宅H1に出向いて荷物Bを受け取るサービス(図1中の符号R2のルート)や、コンビニエンスストアST1を代理窓口として荷物Bの預け入れを行うサービス(図1中の符号R3のルート)などを利用して、荷物Bの配送依頼を行うこともできる。
いずれの宅配サービスを利用しても、荷物Bは他の荷物とともに一旦集荷場G1に集められ、集荷場G1の仕分け担当者によって仕分けされる。仕分け作業時において、仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC1を操作して配送作業専用ソフトを立ち上げ、集荷場コンピュータGC1の表示装置に配送作業画面を表示させる。図5(a)は、集荷場コンピュータGC1の表示装置に表示される配送作業画面の一例である。この図5(a)に示すように、配送作業画面300には、荷物ID及び集荷場IDの入力欄301、302と、送信アイコン303と、配送先集荷場ID及び受取場所の表示欄304、305が設けられている。
仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC1を操作して、図5(a)に示すように、配送作業画面300に荷物Bの荷物ID(「123」)及び集荷場G1の集荷場ID(「01」)を入力した後、送信アイコン303にカーソルを合わせてクリックする。これにより、集荷場コンピュータGC1は、配送作業画面300に入力された荷物ID及び集荷場IDを、通信ネットワークNを介して配送管理コンピュータDMCに送信する。
一方、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、通信I/F10を介して集荷場コンピュータGC1から荷物ID及び集荷場IDを受信した場合、該受信した荷物ID(「123」)に紐付けされている受取人情報、配送先集荷場ID及び受取場所を記憶装置11から読み出し、配送先集荷場IDがNULLコードか否かを判定する。この時点では、記憶装置11には配送先集荷場IDとしてNULLコードが保存されているため(図3参照)、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、配送先集荷場IDがNULLコードであると判断し、受取人情報を基に配送先集荷場IDを決定し、該決定した配送先集荷場IDを荷物ID(「123」)に紐付けて記憶装置11に書き込む。
ここで、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、受取人情報に含まれている受取人M2の住所に基づいて受取人M2の自宅H2が含まれる地域の荷物集配業務を担当する集荷場G2を探し出し、この集荷場G2の集荷場ID(「05」)を配送先集荷場IDとして決定する。つまり、この時点で、記憶装置11には、図6に示すように、配送先集荷場IDとして「05」が荷物ID(「123」)に対して紐付けされて記憶保存されることになる。
そして、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、上記のように決定した配送先集荷場IDと受取場所を通信I/F10を介して集荷場コンピュータGC1に送信する。一方、集荷場コンピュータGC1は、図5(b)に示すように、配送管理コンピュータDMCから受信した配送先集荷場ID及び受取場所を配送作業画面300に表示する。これにより、集荷場G1の仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC1に表示された配送先集荷場ID(「05」)に基づいて、荷物Bを配送すべき集荷場が集荷場G2であることを認識できる。
つまり、集荷場G1において、荷物Bは集荷場G2行きの荷物として仕分けされることになる。このように仕分けされた荷物Bは、運搬担当者が運転するトラックによって集荷場G1から集荷場G2へ運搬される(図1中の符号R4のルート)。
荷物Bが集荷場G2に到着すると、集荷場G2の仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC2を操作して、図7(a)に示すように、配送作業画面300に荷物Bの荷物ID(「123」)及び集荷場G2の集荷場ID(「05」)を入力した後、送信アイコン303にカーソルを合わせてクリックする。これにより、集荷場コンピュータGC2は、配送作業画面300に入力された荷物ID及び集荷場IDを、通信ネットワークNを介して配送管理コンピュータDMCに送信する。
一方、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、通信I/F10を介して集荷場コンピュータGC2から荷物ID及び集荷場IDを受信した場合、該受信した荷物ID(「123」)に紐付けされている受取人情報、配送先集荷場ID及び受取場所を記憶装置11から読み出し、配送先集荷場IDがNULLコードか否かを判定する。この時点では、記憶装置11には配送先集荷場IDとして正規の値(「05」)が保存されているため(図6参照)、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、配送先集荷場IDがNULLコードでないと判断する。
さらに、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ受取場所が受取人M2の自宅H2であった場合、配送先集荷場ID及び受取場所とともに受取人情報を集荷場コンピュータGC2に送信する。
集荷場コンピュータGC2は、図7(b)に示すように、配送管理コンピュータDMCから受信した配送先集荷場ID、受取場所及び受取人情報を配送作業画面300に表示する。これにより、集荷場G2の仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC2に表示された受取場所及び受取人情報に基づいて、荷物Bを配送すべき受取場所が受取人M2の自宅H2であることを認識できる。
このように受取場所として自宅が指定されている場合、受取人M2は自身の名前、住所及び電話番号等の個人情報が仕分け担当者及び配送担当者に知られてしまうことを了承していると認められる。従って、この場合、集荷場G2の仕分け担当者は、受取人情報(受取人M2の名前、住所及び電話番号等)を印刷したラベルを荷物Bに貼付する。そして、配送担当者は、荷物Bに貼付されたラベルに記載されている受取人情報を基に、荷物Bを受取人M2の自宅H2まで配送する(図1中の符号R5のルート)。これにより、受取人M2は、自宅H2にて荷物Bの受け取りができる。
なお、配送管理コンピュータDMCの演算処理装置12は、配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ受取場所が宅配業者の代理窓口であるコンビニエンスストアであった場合、配送先集荷場ID及び受取場所とともに受取専用IDを集荷場コンピュータGC2に送信する。
集荷場コンピュータGC2は、配送管理コンピュータDMCから受信した配送先集荷場ID、受取場所及び受取専用IDを配送作業画面300に表示する。これにより、集荷場G2の仕分け担当者は、集荷場コンピュータGC2に表示された受取場所及び受取専用IDに基づいて、荷物Bを配送すべき受取場所がコンビニエンスストアST2であることを認識できる。
このように受取場所としてコンビニエンスストアが指定されている場合、受取人M2は自身の名前、住所及び電話番号等の個人情報が仕分け担当者及び配送担当者に知られることを拒否していると認められる。従って、この場合、集荷場G2の仕分け担当者は、受取専用IDを印刷したラベルを荷物Bに貼付する。そして、配送担当者は、荷物BをコンビニエンスストアST2まで配送する(図1中の符号R6のルート)。
受取人M2は、コンビニエンスストアST2まで出向き、受取場所の指定時に控えておいた受取専用IDを店員に提示する。店員は、受取人M2に提示された受取専用IDが貼付された荷物Bを受取人M2に引き渡す。これにより、受取人M2は、コンビニエンスストアST2にて荷物Bの受け取りができる。
以上説明したように、本実施形態における荷物配送システムによれば、差出人情報及び受取人情報が人目に晒されることなく、荷物Bの配送を行うことができるようになるため、荷物Bの配送過程において、個人情報の流出を防止することが可能となる。なお、受取場所が自宅であった場合、受取人M2の個人情報が集荷場G2の仕分け担当者及び配送担当者に知られることになるが、差出人M1の個人情報は知られることはない。
また、本実施形態における荷物配送システムによれば、以下のような副次的な効果を得ることができる。
(1)荷物の配送依頼時に、従来のような送付状の記載を行う必要がないため、配送依頼にかかる作業時間を短縮できる。
(2)荷物IDをバーコードやQRコードなどで記述することにより、誤読による配送ミスを無くすことができる。
(3)送付状が不要となるため、宅配業者にとって大幅なコストダウンとなる。
(4)受取人が受取場所を指定することができるため、自宅不在によって配送作業が無駄になることがなくなり、大幅な配送コストの削減になる。
(5)従来、配送依頼を行うと荷物に宅配業者の様々なシールが貼られてしまい、コンテナ内部が汚れてしまうが、荷物IDのみを荷物に貼付することにより、コンテナ内部の汚れを抑えることができる。
(6)受取場所がコンビニエンスストアならば、コンビニエンスストア側にとって集客機会となる。
なお、差出人M1と受取人M2との少なくとも一方がネットワーク接続の環境下にない場合には、電話等の通信手段を用いても良い。例えば、受取人M2に対して、差出人M1から荷物Bの配送依頼があったことを連絡する手段として、電子メールではなく電話を用いる場合、オペレータが受取人情報に含まれている電話番号を用いて受取人M2に電話連絡し、荷物Bの受取場所の確認を行うようにしても良い。この場合、オペレータが配送管理コンピュータDMCに受取場所を入力する。
また、上記実施形態では、差出人コンピュータHC1及び受取人コンピュータHC2が差出人M1と受取人M2の自宅に設置されている場合を想定して説明したが、これらの差出人M1と受取人M2が使用するコンピュータ(配送管理コンピュータDMCにアクセスできるコンピュータ)が、コンビニエンスストアST1、ST2、或いは集荷場G1、G2に設置されている場合には、そのコンピュータを利用しても良い。
DMC…配送管理コンピュータ、GC1、GC2…集荷場コンピュータ、HC1…差出人コンピュータ、HC2…受取人コンピュータ、N…通信ネットワーク、10…通信インターフェイス(通信I/F)、11…記憶装置、12…演算処理装置

Claims (3)

  1. 宅配業者の配送管理センターに設置された配送管理コンピュータと、前記宅配業者が運営し集荷場IDが割り当てられた各地の集荷場に設置された集荷場コンピュータと、荷物の差出人が使用する差出人コンピュータと、前記荷物の受取人が使用する受取人コンピュータとが通信ネットワークを介して接続されてなる荷物配送システムにおいて、
    前記配送管理コンピュータは、
    荷物IDに紐付けされた各種情報を記憶する記憶手段と、
    前記差出人コンピュータから配送依頼と共に差出人情報及び受取人情報を受信した場合、当該配送依頼に荷物IDを割り当て、該荷物IDと前記受信した差出人情報及び受取人情報とを紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、前記荷物IDを前記差出人コンピュータに送信する荷物ID送信手段と、
    前記受取人情報に含まれている受取人の電子メールアドレスを宛先アドレスとし、前記荷物ID、差出人情報及び受取人情報と、受取場所の指定を促す文章とが記述された電子メールの送信を行うメール送信手段と、
    前記受取人コンピュータから荷物ID及び受取場所を受信した場合、該受信した荷物IDに該受信した受取場所を紐付けて前記記憶手段に書き込む受取場所書込手段と、
    前記集荷場コンピュータから荷物IDを受信した場合、該受信した荷物IDに紐付けされている受取人情報、配送先集荷場ID及び受取場所を前記記憶手段から読み出し、
    前記配送先集荷場IDがNULLコードの場合、前記受取人情報を基に配送先集荷場IDを決定し、該決定した配送先集荷場IDを前記受信した荷物IDに紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、該決定した配送先集荷場IDを前記集荷場コンピュータに送信し、
    前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合、前記受取場所を前記集荷場コンピュータに送信する配送情報提供手段と、
    を具備することを特徴とする荷物配送システム。
  2. 前記配送情報提供手段は、前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ前記受取場所が受取人の自宅であった場合、前記受取場所とともに前記受取人情報を前記集荷場コンピュータに送信することを特徴とする請求項1に記載の荷物配送システム。
  3. 前記受取場所書込手段は、前記受取人コンピュータから受信した受取場所が前記宅配業者の代理窓口であった場合、前記荷物IDに受取場所及び受取専用IDを紐付けて前記記憶手段に書き込むと共に、前記受取専用IDを前記受取人コンピュータに送信し、
    前記配送情報提供手段は、前記配送先集荷場IDがNULLコードでない場合であって、且つ前記受取場所が前記宅配業者の代理窓口であった場合、前記受取場所とともに前記受取専用IDを前記集荷場コンピュータに送信することを特徴とする請求項1に記載の荷物配送システム。
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