JP2012010176A - 受信装置、ponシステム、及び、受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】暗号化処理にレベル差のある複数種類の上りバースト信号を時分割で受信可能なPONシステムであって、局側装置1は、プリアンブル長を含むバースト信号に時定数をもって追従するバースト受信が可能である場合において、暗号化に依存する送信信号のランダム性の相対的な高低に基づいて決定されるプリアンブル長で宅側装置2〜4から送信されてくるバースト信号の受信時期に合わせて、当該バースト信号のプリアンブル長に対応する時定数にてバースト受信を行う。
【選択図】図1
Description
各送信装置の暗号化処理に関する情報を記憶する記憶部と、所定のプリアンブル長を含むバースト信号に、所定の時定数をもって追従するバースト受信部と、各送信装置からのバースト信号の受信時期に合わせて、当該バースト信号のプリアンブル長に対応する時定数にて前記バースト受信部を動作させる制御部とを備えたものである。
この場合、暗号化の処理が施されていれば時定数及びプリアンブル長を相対的に短くすることができ、逆に、暗号化の処理が施されていなければ時定数及びプリアンブル長を相対的に長くすることができる。またさらに、暗号化の処理が施されている場合を段階的に分けて、暗号化処理が高暗号化であれば時定数及びプリアンブル長を相対的に特に短く、また、暗号化処理が低暗号化であれば時定数及びプリアンブル長を少し短く、というような多様な設定が可能となる。
この場合、暗号化の処理が施されていれば時定数及びプリアンブル長を相対的に短くすることができ、逆に、暗号化の処理が施されていなければ時定数及びプリアンブル長を相対的に長くすることができる。またさらに、暗号化の処理が施されている場合を段階的に分けて、暗号化処理が高暗号化であれば時定数及びプリアンブル長を相対的に特に短く、また、暗号化処理が低暗号化であれば時定数及びプリアンブル長を少し短く、というような多様な設定が可能となる。
この場合、入力信号に0が長く連続すると出力信号も0が固まって出力されやすくなり、大きなベースラインワンダを発生しやすい。しかしながら、暗号化された入力信号であればそのような問題は生じず、局側装置では時定数を短くした受信が可能である。このように、暗号化に応じた時定数の決定をすることによって、この問題すなわち、64B/66Bの符号化に起因する問題を緩和することができる。
この場合の受信装置は、各送信装置から送信されるプリアンブル長を自主的に管理することができる。
本実施形態のPONシステムは、IEEE802.3avに基づく10G−EPONに適用されるものである。10G−EPONでは、64B/66B符号が使用される。この64B/66B符号のために、(1+X39+X58)の生成多項式からなる58段の線形帰還シフトレジスタ(LFSR:Linear Feedback Shift Register)が使用される。ここで、線形帰還シフトレジスタとは、その値を構成するビット列の一部の排他的論理和を入力ビットとするシフトレジスタである。
XOR(S57,S38,Input)=XOR(S57,S38) ・・・(1)
となる。また、Inputが1に固定される(連続して1)と、
XOR(S57,S38,Input)=〜XOR(S57,S38) ・・・(2)
となる(「〜」は反転値を表す。)。
上記式(1)、(2)に示すように、各式の右辺には「Input」の項が無い。すなわち、Inputが0又は1に固定されると、Inputはスクランブルに寄与しなくなり、スクランブラScの出力は58段のフリップフロップS0〜S57によるシフトレジスタの状態によって決まることがわかる。
まず、Input=0に固定した場合を考える。表1は、排他的論理和の真理値表を示す。
次に、64B/66B符号において、入力信号が0に固定されることによりベースラインワンダがどのように現れるかを、シミュレーションによって検証する。
図12は、シミュレーションのための構成を示す図である。入力信号(シリアルデータ)は、64B/66Bエンコーダ(上記スクランブラScを含む。)を通過すると、振幅1のNRZ(Non Return Zero)信号となる。この場合、符号1は+0.5に、符号0は−0.5に、それぞれ対応する。このNRZ信号は、カットオフ周波数fc=2MHzのローパスフィルタ(LPF)を通過する。
シミュレーションの条件は、まず、58ビットのシフトレジスタの初期状態(Seed)として、
「Seed=A」:ビット0が1で、それ以外は全て0という最悪のケース、及び、
「Seed=B」:全ビットが1
の2種類を用意する。
図13の(a)は、Seed=Aで、入力が全て0の条件における、時間0〜10万ビットまでのベースラインワンダを示している。この場合、符号0側(マイナス側)に大きなベースラインワンダ(約0.3)が発生している。図13の(b)は、Seed=Aで、入力がPRBS27−1の条件における、時間0〜10万ビットまでのベースラインワンダを示している。この場合は、大きなベースラインワンダは発生しない。
図1は、本発明の一実施形態に係るPONシステムの接続図である。
図1において、局側装置1は、複数の宅側装置2,3,4に対する集約局として設置され、各宅側装置2,3,4は、それぞれPONシステムの加入者宅に設置されている。
局側装置1に接続された1本の光ファイバ(幹線)5は、光カプラ6を介して複数の光ファイバ(支線)7に分岐しており、これによって光ファイバ網が構成されている。その光カプラ6から分岐した各光ファイバ7の終端に、それぞれ宅側装置2,3,4が接続されている。
なお、図1では、合計3個の宅側装置2,3,4を示しているが、1つの光カプラ6から例えば32分岐して32個の宅側装置を接続することが可能である。また、図1では、光カプラ6を1個だけ使用しているが、光カプラを縦列に複数段設けることにより、更に多くの宅側装置を局側装置1と接続することができる。
これらの波長λ1及びλ2は、例えば、IEEE802.3avの10Gbps信号では以下の範囲の値が想定されている。
1260nm≦λ1≦1280nm
1575nm≦λ2≦1580nm
なお、距離に応じて必要により、誤り訂正(FEC)の能力(FEC符号化/復号化)を持たせることができる。
局側装置1は、前述のように各宅側装置2,3,4に対する集約局として機能するので、宅側装置2,3,4における暗号化処理に関する情報(暗号化する/しない、暗号化の内容や解読の仕方、暗号化のレベル等)を把握している。すなわち、局側装置1は、自身が管理するすべての宅側装置2,3,4の暗号化処理に関する情報を把握している。
この参照テーブルTaから明らかなように、本実施形態では、上りバースト信号B2〜B4の暗号化処理のレベル(ランダム性)が高いほど、時定数とプリアンブル長がともに短くなるように規定されている。
図2は、局側装置1の内部構成の概略を示すブロック図である。本実施形態の局側装置1の各部は、図2に示すように接続されている。
図2において、上位ネットワーク8からのフレームは上位ネットワーク側受信部101により受信され、データ中継処理部103に送られる。データ中継処理部103は、PON側送信部105へフレームを渡す。このフレームは、光送信部108において、波長λ2でかつ所定の伝送レート(10.3125Gbps)の光信号に変換され、合分波部110を通じて各宅側装置2〜4に送信される。
この光受信部109は、内部に、光電変換素子111、増幅器112、時定数回路113及び比較器114を備えている。
光電変換素子111は、フォトダイオードやアバランシェフォトダイオード等の半導体受光素子であり、上りバースト信号B2〜B4の受光量に対応するレベルのバースト電気信号を出力し、増幅器112はその電気信号を増幅して出力する。
なお、光受信部109の、より詳細な回路構成については後述する。
クロック・データ再生部115は、光受信部109の比較器114から受けた2値の出力信号に同期してタイミング成分(クロック)とデータとを再生する。
FEC復号化部116は、再生されたデータに対して所定の誤り訂正復号を行い、物理層復号化部117は、再生されたデータに施されている所定の符号を復号する。
また、物理層復号化部117が行う復号は、後述する宅側装置2,3,4の物理層符号化部211が生成した符号に対する復号化処理すなわち、64B/66B復号化処理(デスクランブル処理を含む。)である。
上記制御情報の例としては、IEEE802.3avで想定されているMPCP(Multi-point Control Protocol)PDU(Protocol Data Unit)を挙げることができる。
フレーム種別の判定の結果、フレームがデータフレームであれば、フレーム再生部119は、これをデータ中継処理部103に送る。
一方、フレーム種別の判定の結果、フレームがレポートフレームであれば、フレーム再生部119はこれを局側信号処理部104に送る。局側信号処理部104は、このレポートに基づいて制御情報としてのグラントフレームを生成し、このグラントフレームを、PON側送信部105及び光送信部108によって下り方向へ送信させる。
そして、局側信号処理部104は、次に上りバースト信号を受信する宅側装置の暗号化処理に対応した暗号復号化処理をPON側受信部107に通知し、また、時定数を光受信部109に通知する。
具体的には、光受信部109は、局側信号処理部104から通知される時定数に時定数回路113の内部パラメータを切り替え、同グラントで宅側装置2,3,4に通知したプリアンブル長の時間内で増幅器112のゲイン等を所定値に切り替え、時定数回路113を収束させる。
なお、FEC復号化についても、記憶部10に情報が記憶され、上りバースト信号を送ってくる宅側装置のFEC符号化に合わせて復号を行うが、これについては詳細な説明は省略する。
図3は、光受信部109の回路構成の一例を示す回路図である。
図3において、受光素子であるフォトダイオード111は、2値信号(デジタル信号)に基づく光信号よりなる上りバースト信号B2〜B4を受光し、これを電気信号の上りバースト信号に変換して出力する。
フォトダイオード111の出力信号は、フィードバック抵抗124が入出力間に接続された前記増幅器112によって増幅される。
図3に示す時定数回路113は、外部からの制御信号により抵抗値が可変な抵抗器120と、この可変抵抗器120に一端が接続され、他端が接地電位であるコンデンサ121とによって構成されるローパスフィルタよりなる。すなわち、これは、前述のシミュレーションにおけるローパスフィルタ(LPF/図12)に相当する実機である。
比較器114は、信号電圧と閾値電圧とを比較して、その比較結果を0又は1の2値信号(デジタル信号)であるDout とその論理反転信号とを出力する。
可変抵抗器120の抵抗値Rは、局側信号処理部104からの制御信号で変化し、これにより、時定数回路113の時定数τを、τ1〜τ3(τ1<τ2<τ3)の3段階で切り替えることができる。なお、3段階というのは、時定数が3種類必要な場合の例であり、必要な時定数の種類に応じて段階数を設けることができることは言うまでもない。
図4に示すように、この場合の時定数回路113は、増幅器112の出力端子と接地電位との間に設けられた、抵抗R0(抵抗値R0)及びコンデンサ121の直列体と、抵抗R0に対して並列接続された抵抗R1(抵抗値R1)及びスイッチング素子(例えばMOS−FET)122の直列体と、同様に抵抗R0に対して並列接続された抵抗R2(抵抗値R2)及びスイッチング素子123の直列体とを備えている。
ここで、スイッチング素子122のオン抵抗をRs1、スイッチング素子123のオン抵抗をRs2とし、(R2+Rs2)<(R1+Rs1)の関係を満たすと仮定すると、各スイッチング素子122,123のオン・オフ切り替えにより、次の3通りの時定数τ1〜τ3を得ることができる。
τ1={R0・(R2+Rs2)/(R0+R2+Rs2)}・C
(2)素子122→オン、素子123→オフの場合
τ2={R0・(R1+Rs1)/(R0+R1+Rs1)}・C
(3)素子122→オフ、素子123→オフの場合
τ3= R0・C
従って、図4に示す光受信部109の場合も、局側信号処理部(局側制御部)104からのグラントに基づいて生成された制御信号により、時定数回路113の時定数τを、τ1〜τ3(τ1<τ2<τ3)の3段階で切り替えることができる。
次に、宅側装置の構成について説明する。
図5は、宅側装置3の内部構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態の宅側装置3の各部は、図5に示すように接続されている。なお、宅側装置4の場合も同様の構成である。宅側装置2に関しては、暗号化部310が設けられていない点のみ異なるが、その他は同様である。
図5において、局側装置1から下り方向に送信されて来る光信号は、合分波部301を通過して、光受信部302により電気信号に変換され、更に、この電気信号はPON側受信部304により受信される。
PON側受信部304は、受信したフレームのヘッダ部分(プリアンブル部分を含む。)を読み取ることにより、当該フレームが自己宛(ここでは、自己又は自己の配下のユーザネットワーク9内の装置宛を意味する。)であるか否かを判定する。
更に、PON側受信部304は、フレームのヘッダ部分を読み取ることにより、受信したフレームがデータフレームであるか、又は、グラントフレームであるかを判定する。
また、上記判定の結果、フレームがグラントフレームであれば、PON側受信部304はこれを宅側信号処理部306に転送する。宅側信号処理部306は、グラントフレームに基づいて上り方向の送出をデータ中継処理部307に指示する。
宅側信号処理部306は、PON側送信部305に対して送信制御を行い、所定のタイミングで、バッファメモリに蓄積されているフレームをPON側送信部305に出力させるとともに、通知されたバッファメモリ内のデータ蓄積量に基づいてレポートフレームを作成してPON側送信部305に出力させる。
宅側信号処理部306は、プリアンブル長に関する情報がグラントフレームに記載されている場合には、その情報に基づいて、物理層符号化部311が生成する符号のプリアンブル長を設定する。
図6は、局側装置1と例えば宅側装置3(宅側装置2,4についても同様)との間の制御フレームのやり取りを示すシーケンス図である。図示のように、まず、局側装置1は、運用時間開始時刻T0の時点で宅側装置3に関するRTT(Round Trip Time)を既に計算している。時刻Ta1において、局側装置1は送出要求量を通知させるために、宅側装置3に対してレポート送出開始時刻Tb2を含んだグラント(グラントフレーム)G1を送信する。
レポートR1に含まれる送出要求量がゼロの場合には、局側装置1による演算結果がゼロとなるため帯域が割当てられないが、宅側装置3にレポートR2を送出させる必要があるので、局側装置1は宅側装置3に対して必ずグラントG2を送出する。
なお、局側装置1は、送出許可量及び送出開始時刻Tb4を含むグラントG2を送出する時刻Ta3を、送出開始時刻Tb4までにグラントG2が宅側装置3に到着するように計算する。
このレポートR2はデータDの直前または直後に送出されるが、データDの直前に送出される場合には、送出要求量として局側装置1に報告する値は、バッファメモリに蓄積されているデータ量とデータDのデータ量との差分である。
図7は、上記PONシステムでの上り方向通信を示すシーケンス図であり、分散割当方式の一例を示している。以下、図7の左側から右側に向かって時間が進行するとして、局側装置1を主体としたPONシステムの動作について説明する。
まず、局側装置1は、各宅側装置4,3,2に対して、それぞれ、グラントG41,G31,G21を順次送出する。
そして、局側装置1は、宅側装置4から送出されるデータD41及び次のレポートR42を受信すると、これと並行して宅側装置3に対するグラントG32を送出する。
局側装置1は、宅側装置2から送出されるデータD21及び次のレポートR22を受信する。
更に、局側装置1は、宅側装置3から送出されるデータD32及び次のレポートR33を受信するとともに、これと並行して宅側装置2に対するグラントG23を送出する。
ここで、宅側装置2から送出されるデータがなければ、局側装置1は、次のレポートR23のみを受信する。
以上のようなシーケンスにより、局側装置1は、宅側装置2〜4からの上りバースト信号を時分割で受信することができる。局側装置1は、どの時刻に、どの宅側装置から信号を受信するかのスケジュールを全て管理し、把握している。また、局側装置1は、宅側装置2〜4の暗号化処理に関する情報を記憶部10に記憶している。そこで、局側装置1は、暗号化に依存する送信信号のランダム性の相対的な高低に基づいて時定数及びプリアンブル長を決定する。
なお、以上の説明では、宅側装置2,3,4がいずれもPONシステムに既に加入済みであると仮定している。
しかし、実際には、例えば電源オフの状態から電源オンにより宅側装置2,3,4が局側装置1に認識され、PONシステムに加入する手順が存在し、この手順はディスカバリプロセスと呼ばれる。
そこで、局側装置1は、電源オフ(未接続も含む。)から電源オンになり、PONシステムに加入しようとする宅側装置2,3,4(以下、未登録宅側装置という。)を検出するためのディスカバリプロセスを周期的に実行し、未登録宅側装置に応答機会を与える。
図8において、局側装置は時刻T1においてディスカバリプロセスを開始し、下り方向にディスカバリゲートをブロードキャストする。
このディスカバリゲートには、これに対する応答が許されるディスカバリ期間の開始時刻と期間の長さの情報が含まれている。このディスカバリ期間は、ディスカバリウインドウと呼ばれ、例えば時刻T2からT4までの時間ΔTdとなる。
このランダム待ち時間ΔTwは、登録要求メッセージがディスカバリウインドウに収まる範囲内で、ランダムな値となる。従って、仮に、PONシステムに加入しようとする未登録宅側装置が複数あった場合でも、複数の未登録宅側装置からの登録要求メッセージが相互に衝突する確率を低下させることができる。
次に、局側装置は、新たに登録した宅側装置に対して、時刻T5において、登録メッセージを送信する。登録メッセージには、当該宅側装置のLLIDと、局側装置が上り方向のバースト通信を受信する際に必要な同期時間の情報とが含まれている。
グラントゲートを受信した未登録宅側装置は、そのグラントを用いて時刻T7に登録アクノレッジを局側装置に送信し、これを局側装置が受信してディスカバリプロセスが終了する。その後は、通常のPONシステムの通信が開始される。
図9は、暗号化に関して図1とは若干異なるPONシステムの接続図である。図1との違いは、暗号化処理のレベル差が単に、暗号化なし、暗号化あり、の2種類となり、時定数やプリアンブル長も、長・短の2種類とした点である。すなわち、時定数は、相対的に長いτLと、相対的に短いτSのみである。また、宅側装置3,4の上りバースト信号におけるプリアンブル長は、互いに同じで、「短」である。
このように、暗号化の有無のみで扱いを変えることも可能であり、時定数も2種類で済むので、簡素である。帯域の有効利用という点ではむしろ、図1よりもこの方がよい場合もある。
なお、初めて登録された宅側装置については、暗号化に関する情報が局側装置1に記憶されていないので、これを記憶する処理が必要である。
図10は、このような処理の手順(人の処理を含む。)を示すフローチャートであり、対象のPONシステムとしては、暗号化の有無のみを考慮する図9を想定している。
ステップS5においては、ONU_nは、送信設定を変更し、OLTに対して「暗号=あり、プリアンブル=短」に変更しました、という応答をする。これを受けてOLTは、ONU_nの受信設定を変更し、「暗号=あり、時定数=短、プリアンブル=短」とする(ステップS6)。そして、これ以降は、ONU_nからOLTへの上り送受信を「暗号=あり、時定数=短、プリアンブル=短」で実施する。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、バースト信号を時分割で受信する受信装置が、PONシステムの局側装置である場合を例示したが、本発明の受信装置は、他のシステム例えば無線通信システムに採用することもできる。
2〜4 宅側装置(送信装置)
5,7 光ファイバ
10 記憶部
104 局側信号処理部(制御部)
109 光受信部(バースト受信部)
311 物理層符号化部
Sc2 線形帰還シフトレジスタ
Claims (7)
- 複数の送信装置から暗号化の有無を含む暗号化処理にレベル差のあるバースト信号を時分割で受信可能な受信装置であって、前記バースト信号は前記暗号化処理のレベル差に応じてプリアンブル長が異なるものであり、
各送信装置の暗号化処理に関する情報を記憶する記憶部と、
所定のプリアンブル長を含むバースト信号に、所定の時定数をもって追従するバースト受信部と、
各送信装置からのバースト信号の受信時期に合わせて、当該バースト信号のプリアンブル長に対応する時定数にて前記バースト受信部を動作させる制御部と
を備えていることを特徴とする受信装置。 - 前記制御部は、前記ランダム性が高いほど前記時定数及びプリアンブル長を短く、逆に、前記ランダム性が低いほど前記時定数及びプリアンブル長を長くするよう決定する請求項1記載の受信装置。
- 複数の宅側装置と光ファイバを介して接続された局側装置が、複数の宅側装置から暗号化の有無を含む暗号化処理にレベル差のある複数種類の上りバースト信号を時分割で受信可能なPONシステムであって、
前記宅側装置は、暗号化に依存する送信信号のランダム性の相対的な高低に基づいて決定されたプリアンブル長のプリアンブルを付与してバースト信号を送信する送信部を有し、
前記局側装置は、
各宅側装置の暗号化処理に関する情報を記憶する記憶部と、
所定のプリアンブル長を含むバースト信号に、所定の時定数をもって追従するバースト受信部と、
各宅側装置からのバースト信号の受信時期に合わせて、当該バースト信号のプリアンブル長に対応する時定数にて前記バースト受信部を動作させる制御部と
を備えていることを特徴とするPONシステム。 - 前記制御部は、前記ランダム性が高いほど前記時定数及びプリアンブル長を短く、逆に、前記ランダム性が低いほど前記時定数及びプリアンブル長を長くするよう決定する請求項3記載のPONシステム。
- 前記宅側装置は、線形帰還シフトレジスタの帰還信号と入力信号との排他的論理和の演算を含む64B/66Bの符号化を行う符号化部を有する請求項3又は4に記載のPONシステム。
- 複数の送信装置から暗号化の有無を含む暗号化処理にレベル差のあるバースト信号を時分割で受信可能であり、所定のプリアンブル長を含むバースト信号に、所定の時定数をもって追従する受信方法であって、
予め各送信装置の暗号化に依存する送信信号のランダム性の相対的な高低に基づいて、前記所定のプリアンブル長及び、前記時定数を定めておくステップと、
各送信装置は、前記所定のプリアンブル長を付与してバースト信号を送信するステップと、
受信装置は、各送信装置からのバースト信号の受信時期に合わせて、当該時定数にて当該バースト信号に追従し、受信するステップと
を有することを特徴とする受信方法。 - 前記所定のプリアンブル長は受信装置が定めるものであり、これを各送信装置に指示するステップをさらに有することを特徴とする請求項6記載の受信方法。
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