JP2012010013A - 緊急通報装置、緊急通報方法、及び緊急通報プログラム - Google Patents

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Abstract


【課題】通報者が音声通信機能を有する電話機を用い、緊急通知機関以外の第三者に対しても緊急事態が発生したことを、迅速に通報する手段を提供する。
【解決手段】通報端末と緊急受付機関の受付端末との間の通信を中継する通信制御装置に接続された緊急通報装置において、通報端末から受付端末への音声通信の通信要求信号に基づいて通報端末からの通報に関する情報を取得し、取得した通報に関する情報と予め記憶した通報文型情報から、通報情報を生成する通報情報生成部3cと、通報情報を通報端末と対応して登録された緊急通報先端末に送信する緊急通報基本部3aとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、緊急通報装置、緊急通報方法、及び緊急通報プログラムに関する。
緊急時、すなわち災害、事故、事件、急病、怪我等が発生した時、通報者は警察、消防等の緊急受付機関に対して緊急通報を行う。通例では、通報者の電話端末から電話交換機に特定の電話番号(110番、119番等)を通知し、電話交換機は通報者の電話端末と緊急受付機関の電話端末を接続する。接続後、通報者は緊急受付機関のオペレータと緊急通報にかかる通話を行う。
特許文献1には、第三者に救助等の通報を行う緊急管理方法について開示されている。ここで、通報者が携帯端末を利用して緊急事態が発生したことを緊急情報センタに通報したとき、緊急情報センタの管理システムは応答メッセージを携帯端末に送信し、対応を開始したことが通報者に通知する。そして、当該管理システムは緊急情報センタ以外の第三者の通知先やその通知内容は管理システムと携帯端末との間で交わされる通信内容に基づいて定める。
特許文献2には、携帯電話機の緊急スイッチを押下したとき、通報者の所在位置に緊急通報先を近い順に複数選定し、選定順に順次発信する緊急通報方法が開示されている。ある緊急通報先に発信処理し、その緊急通報先が応答したとき、応答した緊急通報先へ通報者の所在位置を送信する。その緊急通報先が終話処理したとき、他の緊急通報先へ発信処理する、という一連の処理を繰り返す。
特許文献3には、携帯端末機の緊急時ボタンを操作したとき、緊急通報用データを連絡先に通報する緊急通報システムについて開示されている。緊急通報用データは携帯端末機において生成され、ボタンが操作された日時、位置を含む。
特開2003−298774号公報 特開2001−339536号公報 特開2006−185073号公報
しかしながら、特許文献1記載の緊急管理方法や特許文献2記載の緊急通報方法では、その他の緊急受付機関や家族等、第三者に緊急事態の発生を連絡することが遅れる問題がある。特許文献1記載の緊急管理方法は、第三者への通知内容を、通報者と緊急情報センタとの間で交わされる通信内容により定める。そのため、当該通信が完了しなければ第三者への通知がなされない。特許文献2記載の緊急通報方法では、ある緊急連絡先との間の終話処理が完了してから、次の緊急連絡先への通報が開始されることになる。
特許文献2記載の緊急通報方法や特許文献3記載の緊急通報システムでは、通報者が専用の機能を有する携帯端末を用いなければならないという問題がある。特許文献2記載の緊急通報方法では、携帯端末から緊急情報を発信する契機を与えるために、携帯端末は緊急スイッチのような機能を備える必要がある。特許文献3記載の緊急通報システムでは、携帯電話機に緊急時ボタンのほか、時刻、位置を検出したうえで緊急通報用データを生成する機能を備える必要がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、音声通信に供する電話機でも、緊急受付機関や緊急受付機関以外の第三者に対して緊急事態の発生状況を即座に連絡することができる緊急通報装置、緊急通報方法及び緊急通報プログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、通報端末と緊急受付機関の受付端末との間の通信を中継する通信制御装置において、当該通報端末から当該受付端末への音声通信の通信要求信号を受信した後、当該通報端末からの通報に関する情報と、記憶した通報文型情報から、通報情報を生成する通報情報生成部と、当該通報情報を当該通報端末と対応して登録された緊急通報先端末に送信する緊急通報基本部とを備える。
本発明によれば、音声通信に供する電話機でも、緊急受付機関や緊急受付機関以外の第三者に対して緊急事態の発生状況を即座に連絡することができる。
本願発明の実施形態に係る緊急通報システム全体の概念図である。 本実施形態に係る通信制御装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る緊急通報装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る情報蓄積部の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る緊急通報先情報の構成図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける処理の全体を示すフローチャートである。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける事前登録処理にかかるシーケンス図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける通報開始処理にかかるシーケンス図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける緊急通報処理にかかるシーケンス図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける通話情報処理にかかるシーケンス図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける通報終了処理にかかるシーケンス図である。 本実施形態に係る緊急通報システムにおける通話音声送信処理にかかるシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る緊急通報システム全体の概念図である。この図において、本緊急通報システムは、通報端末1、通信制御装置2、緊急通報装置3、情報蓄積装置4、受付端末5、緊急通報先端末6、ネットワーク7、を含んで構成される。
通報端末1は、通報者が所持する音声電話端末であり、例えば携帯電話機又は固定電話が該当する。
通信制御装置2は、ネットワーク7上の通信を制御し、ネットワーク7に接続された端末や装置間の通信開始・終了、各種情報の送受信等を制御する。緊急通報装置3は、予め登録された緊急通報先端末6の識別番号及び緊急通報先端末6毎の通報手段情報(図5参照)に応じて通報情報を生成する。
緊急通報装置3は通信制御装置2に接続されており、生成した通報情報を通信制御装置2を通じて識別番号が示す緊急通報先端末6に送信する。
情報蓄積装置4は、情報通報装置3による制御に従い緊急通報先端末6や通報端末1の位置や、通報端末1から受付端末5への緊急通報における音声信号を記録する。
受付端末5は、緊急通報受付機関が保有する音声電話端末装置であり、各地域ごとの通信指令室に設置される。通信相手先となる受付端末5は、例えば、事故や事件を受け付ける警察の110番や、火災や救急を受け付ける消防の119番という識別番号を用いて特定される。この識別番号は、例えば警察への通報又は消防への通報といった通報種別も示す。
緊急通報先端末6は、緊急通報の際の通知先となる端末装置である。後述するように、事前に情報蓄積装置4に、その識別番号や通報手段情報を記録しておく必要がある。ネットワーク7は、通信制御装置2を介して通報端末1、受付端末5及び緊急通報先端末6のうち2点間を接続し、相互間で情報を伝達する。
図2は、通信制御装置2の構成を示す概略ブロック図である。この図において、通信制御装置2は、音声交換部2a、パケット交換部2b、通話録音部2c、音声再生部2d、位置情報管理部2e、メッセージサービス部2f、電子メールサービス部2g、ファクシミリサービス部2h、通報受付機関管理部2i、及びタイマー部2jを有する。
音声交換部2aは、ネットワーク7に接続された端末装置間における音声通信の開始・終了を制御する。音声交換部2aは、通信中において接続されたある端末から送信先の識別番号及び音声信号を取得し、当該音声信号を識別番号が示す他の端末に送信する。また、音声交換部2aは、受信した通報端末1の識別番号を緊急通報装置3(図3参照)の緊急通報基本部3aに送信する。
パケット交換部2bは、ネットワーク7に接続された端末間のデータ通信にかかるデータパケットを送受信する。データパケットは、送信先の識別番号と通信内容を示すビット列を有する。また、パケット交換部2bは、当該識別番号で示される送信先に当該データパケットを送信する。
通話録音部2cは、音声交換部2aにおいて送受信される音声信号とタイマー部2jから入力した時刻情報を記録し、記録した音声信号を通話録音情報部4cへ送信する。音声再生部2dは、情報蓄積装置4(図4参照)の通話録音情報部4cから受信した音声信号を音声波形を示すサンプル信号として音声交換部2aに出力する。
位置情報管理部2eは、通報端末1が携帯電話である場合には、音声交換部2aから送信先の識別番号を受信した通報端末1の位置情報を入力する。通報端末1が固定電話である場合には、情報蓄積装置4の契約者情報記憶部4bから通報端末1の識別番号に対応する住所情報を受信する。位置情報管理部2eは、位置情報又は住所情報を通報受付機関管理部2iに出力し、当該位置情報又は住所情報を緊急通報装置3の緊急通報基本部3aに送信する。
メッセージサービス部2fは、緊急通報装置3(図3参照)の通報情報生成部3cで生成されたショートメッセージサービス(SMS)を提供するためのテキスト形式の通報情報を受信し、この通報情報を示すビット列を音声交換部2aに出力する。電子メールサービス部2gは、緊急通報装置3の通報情報生成部3cで生成したテキスト形式の通報情報を受信する。電子メールサービス部2gは、当該通報情報を電子メール形式の情報に変換し、変換した情報に送信先の識別番号を付与したデータパケットをパケット交換部2bに出力する。ファクシミリサービス部2hは、緊急通報装置3の通報情報生成部3cで生成された画像形式の通報情報を受信し、当該通報情報を音声信号に信号形式を変換し、音声交換部2aに出力する。
通報受付機関管理部2iは、位置情報管理部2eが取得した位置情報若しくは住所情報に属する地域、又は最も近接する地域の緊急通報受付機関が保有する受付端末5の識別番号を決定する。通報受付機関管理部2iは、当該識別番号を音声交換部2aに出力する。当該識別番号は、音声交換部2aにおいて通報端末1と受付端末5の音声通信を開始するための通信要求信号に含まれる。
タイマー部2jは、逐次に現時刻の時刻情報を生成する。タイマー部2jは、音声交換部2aが送信先の識別番号を取得したときの時刻情報を緊急通報装置3の緊急通報基本部3a及び情報蓄積装置4の緊急通報履歴部4dに送信する。また、タイマー部2jは生成した時刻情報を通話録音部2cに逐次に出力する。
図3は緊急通報装置3の構成を示すブロック図である。この図において緊急通報装置3は緊急通報基本部3a、契約者確認部3b、通報情報生成部3c、音声テキスト変換部3d、位置住所変換部3e、及びテキスト音声変換部3f、を具備する。
緊急通報基本部3aは、通信制御装置2からの通報開始情報や通信制御装置2に対する制御信号を送受信し、緊急通報装置3が備える他の機能部3b〜3fの動作を制御する。
即ち、緊急通報基本部3aは、通信制御装置2から通報端末1の識別番号、位置情報若しくは住所情報、相手先の識別番号及び時刻情報を受信し、契約者確認部3bに当該識別番号を出力する。また、緊急通報基本部3aは、通報端末1の位置情報を位置住所変換部3eに出力し、位置住所変換部3eから当該位置情報に対応する住所情報を入力する。さらに、緊急通報基本部3aは、通報情報生成部3cに通報端末1の識別番号、住所情報、相手先の識別番号及び時刻情報を出力する。
契約者確認部3bは、緊急通報基本部3aから通報端末1の識別番号を受信し、情報蓄積装置4(図4参照)の契約者情報記録部4bに出力する。契約者情報記録部4bに当該識別番号に対応する契約者名と通報先情報が存在する場合、契約者確認部3bは、当該契約者名と通報先情報を受信する。契約者情報記録部4bに当該識別番号に対応する契約者名と通報先情報が存在しない場合、契約者確認部3bはエラー信号を受信する。これにより、契約者確認部3bは、通信制御装置2から受信した識別番号の契約者が正当な契約者からの通報であるか否か判断する。
正当な契約者からの通報であると判断した場合、契約者確認部3bは、当該契約者名と通報先情報を緊急通報基本部3aに出力し、以降の処理を進める。正当な契約者からの通報でないと判断した場合、契約者確認部3bは、エラー信号を緊急通報基本部3aに出力し、以降の処理を進めずに停止する。
通報情報生成部3cは、緊急通報基本部3aから通報開始情報として通報時刻、住所情報、契約者名及び相手先の識別番号を入力する。通報開始情報は通報時刻、住所情報、契約者名及び相手先の識別番号のうちの少なくとも1つ又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。相手先の識別番号は、例えば、警察を示す110番や消防を示す119番が該当し、通報種別情報としても用いられる。通報情報生成部3cは、通報開始情報と予め記憶した通報文型情報に基づき緊急通報先への通報情報を生成して通信制御装置2へ送信する。通報情報生成部3cは、情報蓄積装置4の通話録音情報部4dから音声信号を受信し、当該音声信号、通報開始情報及び通報文型情報に基づき緊急通報先への通話情報を生成し、当該通話情報を通信制御装置2へ送信する。
音声テキスト変換部3dは、通話録音記録部に記憶された音声信号を音声認識技術を用いて発話内容を示すテキストにデータ形式を変換し、変換したテキストデータを通報情報生成部3cに出力する。位置住所変換部3eは、通信制御装置2から受信した緯度経度の座標を示す位置情報を住所情報に変換し、通報情報生成部3cに出力する。テキスト音声変換部3fは、通報情報生成部3cから入力したテキスト形式の通報情報をテキスト音声合成技術を用いて音声信号に変換し、変換した音声信号を通報情報生成部3cに出力する。
図4は、情報蓄積装置4の構成を示す概略ブロック図である。この図において、情報蓄積装置4は、情報管理部4a、契約者情報記録部4b、通話録音情報部4c及び緊急通報履歴部4d、を具備する。
情報管理部4aは、情報蓄積装置4内の他の機能部4b〜4dにおける情報の蓄積や検索を、通信制御装置2や緊急通報装置3から受信した信号や情報に基づいて制御する。
契約者情報記録部4bは、契約者名、契約者が保持する通報端末1の識別番号及び契約者情報を保持する。通報端末1が固定電話である場合には、さらに契約者の住所情報を保持する。
通話録音情報部4cは、通報端末1と受付端末5の間の音声通信における音声信号と時刻情報を通信制御装置2の通話録音部2cから受信し、受信した音声信号と時刻情報を記録する。また、通話録音情報部4cは、緊急通信装置3の通報情報生成部3cから通報端末1の識別番号と時刻情報を受信し、受信した識別番号と時刻情報に対応する音声信号を通報情報生成部3cに送信する。緊急通報履歴部4dは通信制御装置2から受信した通報開始情報(通報端末1からの通報時刻、電話番号、位置情報若しくは通報種別、又はこれらの組み合わせ)を緊急通報履歴として記録する。
図5は、契約者情報記録部4bが記憶する緊急通報先情報の構成図の一例である。この図において、緊急通報先情報は、契約者名と通報端末1の識別番号に対応して記憶される。緊急通報先情報は通報者名、通報手段情報及び識別番号を含む組み合わせからなる。緊急通報先情報は1名の契約者に対し、複数組の場合もある。また、通報者名とは緊急通報先情報として登録される者の氏名又は名称であり、例えば、緊急通報先端末6の所持者であり、図5ではB,C,Dが各々該当する。
通報手段情報とは、緊急通報先端末6において通報情報を受信する手段を示す情報である。図5では、通報者名B,C,Dに対応して、音声ガイダンス、電子メール、SMSが各々該当する。識別番号とは、相手先となる緊急通報先端末6を識別する番号やアドレスである。通報情報のデータ形式は通報手段情報に依存するため、通報情報生成部3cにおいて緊急通報先端末5に応じた通報情報を生成するために用いられる。識別番号は、例えば通報手段情報が音声ガイダンスやSMS(ショートメッセージサービス)の場合は電話番号、電子メールの場合はメールアドレス、インスタントメッセージ(IM)の場合はSIPアドレスとなる。図5では、通報者名B,C,Dに対応して、090-XXXX-YYY2、aaa@bbb.ccc、090-XXXX-XXX3が各々該当する。
図6は、緊急通報システムにおける処理の全体を示すフローチャートである。この一連の処理は、事前登録処理(S1)、通報開始処理(S2)、緊急通報処理(S3)、通話情報処理(S4)、通報終了処理(S5)及び通話音声送信処理(S6)を有する。
事前登録処理(S1)は、緊急通報を行う前に契約者ごとに緊急通報先情報を契約者情報記録部4bに記録する処理である(図7参照)。
通報開始処理(S2)は、通報端末1からの緊急通報にかかる通信要求によって開始する。当該処理は、通報端末1からの緊急通報発信(S2−1)、緊急通報履歴部4dにおける緊急通報登録(S2−2)、契約者確認部3bにおける契約者確認(S2−3)、の各処理を有する(図8参照)。
緊急通報処理(S3)は、受付端末5への通信要求の直後に開始する。当該処理は、通報情報生成部3cにおける通報情報生成(S3−1)及び緊急通報先端末6への通報情報送信(S3−2)、の各処理を有する(図9参照)。
通話情報処理(S4)は、通報端末1と受付端末5の間の音声通信が確立したときに開始する。当該処理は、通話録音部2cへの通話録音開始要求(S4−1)、通話録音情報部4cで記録した音声信号の通話音声蓄積(S4−2)、通報情報生成部3cにおける通話情報生成(S4−3)及び緊急通報先端末6への通話情報送信(S4−4)、の各処理を有する(図10参照)。
通報終了処理(S5)は、通報端末1と受付端末5の間の音声通信を終了する処理である、両端末間における通話終了に伴い開始する(図11参照)。
通話音声送信処理(S6)は、テキスト形式の通話情報を受信した緊急通報先端末6から当該通話情報に含まれるアクセス先への音声通信の開始要求信号を送信することで開始する。当該処理により通話録音情報部4cに記録された音声信号が、緊急通報先端末6に送信される(図12参照)。従って、通話音声送信処理(S6)は早くとも緊急通報先端末6における通報情報の受信及び通話録音部2cでの音声信号の記録の終了後に開始される。多くの場合、通話音声送信処理(S6)は通報終了処理(S5)が完了した後に開始する。
以下、図7ないし図12を参照しながら、通報者からの緊急通報の一例として警察署を通報受付機関とする110番通報が実行された場合の処理をより詳細に説明する。但し、図7ないし図12では、図1に示す緊急通信システムの構成装置間の信号の授受を示す。緊急通報先端末6は、各々通報手段の異なる緊急通報先端末6−1〜6−3を総括するものである。
<S1 事前登録処理>
図7は、事前登録処理(S1)にかかるシーケンス図である。契約者すなわち通報者は、本発明の緊急通報装置を用いて緊急通報サービスを受けるものとする。携帯電話(通報端末1)は、契約者の操作に従って通報先情報、即ち通報者名、通報手段情報及び緊急通報先端末の識別番号の組を入力する。通報端末1は、自己の識別番号と契約者名を予め保持する。入力が完了すると、通報端末1は、当該契約者名、識別番号及び通報先情報を情報蓄積装置4に送信する(図7 S1)。情報蓄積装置4の情報管理部4aは、通報端末1より当該識別番号、当該契約者名及び通報先情報を受信し、契約者情報記憶部4bに出力する。契約者情報記憶部4bは、情報管理部4aより当該識別番号、当該契約者名及び通報先情報を入力し、当該識別番号、当該契約者名及び通報先情報を記憶する。
なお、当該緊急通報サービスのサービス提供者が、契約者との契約時にかかる情報を契約者情報記憶部4bに直接入力してもよい。
<S2 通報開始処理>
図8は、通報開始処理(S2)にかかるシーケンス図である。
(S2−1)緊急通報発信
契約者、即ち通報者において緊急事態が発生した場合、通報者は通報端末1を操作して通報先の識別番号を入力する。通報先の識別番号は、例えば警察が通報受付機関であることを示す識別番号(電話番号)110番である。通報端末1が固定電話である場合、通報端末1は、通報先の識別番号を通信要求信号として通信制御装置2に送信する(S2−1−1)。通信制御装置2の音声交換部2aは、通報端末1が接続されている伝送路から通報端末1が送信した識別番号を受信し、通報先の識別番号と送信元を示す通報端末1の識別番号を認識する。通報端末1が携帯電話である場合、通報端末1は、通報先の識別番号と通報端末1の識別番号を有する通信要求信号を通信制御装置2に送信する(S2−1−1)。通信制御装置2の音声交換部2aは、通報端末1から当該通信要求信号を受信し、通報先の識別番号と通報端末1の識別番号を認識する。
通報端末1が携帯電話機である場合には、音声交換部2aは、携帯音声電話網(ネットワーク7)を介して通報端末1を接続し、通報端末1の位置情報を受信する。例えば、通報端末1が4機以上の複数のGPS衛星から受信した電波を基に算出するGPS測位によって取得する。通報端末1は、取得した位置情報を通信要求信号とあわせて音声交換部2aに送信し、音声交換部2aが当該位置情報を受信する。しかし、本発明ではこれに限らず、ネットワーク7を構成する基地局装置が測定した通報端末1の位置情報を当該基地局装置から音声交換部2aに送信し、音声交換部2aが当該位置情報を受信してもよい。例えば、1基の基地局装置が通報端末1との間の往復遅延時間(RTT)を用いるセルベース測位や、3基以上の予め位置が知られている複数の基地局との間のRTTを用いる複数基地局測位によって通報端末1の位置を測定できる。
一般にはGPS測位、複数基地局測位、セルベース測位の順に測定精度が優れるが、電波の伝達状態や通報端末1の移動状態によってはその限りではない。複数の測定方法を同時に利用した場合、そのうち最も誤差半径の小さい位置情報を選択する。なお、セルベース測位や複数基地局測位では、ネットワーク7を構成する基地局装置で当該位置情報を測定するため、通報端末1が自己の位置情報を測定する機能を必要としない利点がある。音声交換部2aは、受信した位置情報を位置情報管理部2eに出力する。
通報端末1が固定電話である場合、通報端末1及びネットワーク7がともに通報端末1の位置情報を測定する機能を有しないことがある。そこで、音声交換部2aは通報端末1の識別番号を位置情報管理部2eに出力する。位置情報管理部2eは、通報端末1から当該識別番号を入力し、情報蓄積装置4に送信する。情報蓄積装置4の契約者情報記憶部4bは契約者名、契約者の識別番号及び住所情報を記憶する。情報蓄積装置4の情報管理部4aは、音声交換部2aから受信した通報端末1の識別番号を契約者情報記憶部4bに出力し、当該識別番号に対応する住所情報を契約者情報記憶部4bから入力する。音声交換部2aは、当該住所情報を位置情報管理部2eに出力する。
位置情報管理部2eは、音声交換部2aから入力した住所情報又は位置情報を通報受付機関管理部2iに出力する。
通報受付機関管理部2iは、通報先となる各地域の通報受付機関ごとに住所情報と位置情報(緯度、経度)とその受付端末5の識別番号を記憶する。通報受付機関管理部2iは、記憶した情報に基づいて位置情報管理部2eから入力した住所情報又は位置情報に最も近い通報受付機関(警察署)の受付端末5の識別番号と位置情報を抽出して、音声交換部2aに出力する。
音声交換部2aは、通報受付機関管理部2iから受付端末5の識別番号と位置情報を入力し、受付端末5に入力された識別番号と位置情報を含む通信要求信号を送信する(S2−1−2)。
受付端末5は、当該通信要求信号を受信し、内蔵する着信通報部を駆動させる。緊急受付機関のオペレータが着信応答操作を行うと、受付端末5は、着信応答信号を音声交換部2aに送信する(S2−1−3)。音声交換部2aは、受付信号5から着信応答信号を受信し、通信要求信号を送信した通報端末1に着信応答信号を送信する(S2−1−4)。通報端末1は、音声交換部2aから着信応答信号を受信すると、確認信号を音声交換部2aに送信する(S2−1−5)。音声交換部2aが通報端末1からの確認信号を受信すると、着信応答信号を送信した受付端末5に確認信号を送信する(S2−1−6)。受付端末5は、当該確認信号を受信する。これにより、通報端末1と受付端末5の間で、音声通信の接続が確立する。
(S2−2)緊急通報登録
音声交換部2aは、受付端末5に通信要求信号を送信した(S2−1−2)後、通報端末1による通報開始情報(通報端末1からの通報時刻情報、識別番号、位置情報若しくは住所情報及び通報種別情報)を情報蓄積装置4の情報管理部4aに送信する(S2−2−1)。通報種別情報とは、例えば事件、事故を取り扱う警察か、救急、救助を扱う消防か等、緊急通報の種別を区別する情報である。ここでは、通報先の識別番号110番が警察を示す通報種別情報としても用いられる。音声交換部2aは、通報端末1から受信した緊急通報先を示す識別番号を認識したとき、タイマー部2jから受信した時刻情報を通報時刻として定める。
情報管理部4aは、音声交換部2aから受信した通報開始情報を受信し、緊急通報履歴部4dに記録する。また、音声交換部2aは、緊急通報基本部3aに当該通報開始情報を送信する(S2−2−2)。
(S2−3)契約者確認
緊急通報基本部3aは、音声交換部2aから通報開始情報を受信し、当該通報開始情報を構成する通報端末1の識別番号を契約者確認部3bに出力する(S2−3−1)。契約者確認部3bは、緊急通報基本部3aから入力した識別番号が、契約者情報記録部4bで記憶された識別番号の何れかに一致するか否かを判断することによって、当該識別番号が正当な契約者のものであるか否か判定する。
正当な契約者のものであると判断された場合、契約者確認部3bは、契約者情報記録部4bから入力した識別番号に対応する契約者名及び通報先情報を抽出し、これらを緊急通報基本部3aに出力する(S2−3−2)。当該サービスの正当な契約者でないと判断された場合、契約者確認部3bは、緊急通報基本部3aにエラー信号を出力する。緊急通報基本部3aが契約者確認部3bからエラー信号を入力した場合、以降の処理を実行せずに終了する。
<S3 緊急通報処理>
図9は緊急通報処理(S3)にかかるシーケンス図である。
(S3−1)通報情報生成
緊急通報基本部3aは、音声交換部2aから受信した通報開始情報を通報情報生成部3cに出力する。
通報端末1が携帯電話である場合、緊急通報基本部3aは、位置情報を通報開始情報から抽出し、当該位置情報を位置住所変換部3eに出力する。位置住所変換部3eは、住所情報を緯度と経度からなる位置情報と対応して記憶する記憶部を有する。位置住所変換部3eは、緊急通報基本部3aから位置情報を入力し、当該位置情報に対応する住所情報を記憶部から抽出し、抽出した住所情報を通報情報生成部3cに出力する。
例えば、位置住所変換部3eは、位置情報として北緯35.652268度、東経139.7498984度、と入力した場合、対応する住所情報として《東京都港区芝2丁目7-17》を出力する。
通報端末1が固定電話である場合には、通報開始情報に住所情報が含まれるため、通報情報生成部3cに通報開始情報が出力されることによって住所情報が伝達される。
通報情報生成部3cは、テキスト形式の通報文型情報を記憶する記憶部を有する。通報開始情報(但し、通報端末1が携帯電話の場合は位置情報が住所情報に変換されている)と当該通報文型情報とから、通報手段情報に応じた通報情報を生成する。
例えば、通報手段情報が電子メールである場合には、通報情報生成部3cは、次の内容のテキストデータを生成しテキスト形式ファイルとして記録する。
「こちらは緊急通報システムです。《A》さんが、《11時56分》に《110番》通報を行いました。場所は、《東京都港区芝2丁目7-17》付近です。《A》さんが通報した内容を後ほどお知らせいたしますので、しばらくお待ちください。」
このテキストデータを、通報情報生成部3cが、通報開始情報の契約者名、通報時刻情報、通報種別情報、住所情報を、それぞれ《A》、《11時56分》、《110番》、《東京都港区芝2丁目7-17》として通報文型情報に挿入して生成することを示す。ここで、《…》の部分を除く「…」に示される情報が通報文型情報であり、原則として毎回同一のものが用いられる。《…》の部分は通報ごとに異なるため、生成される「…」全体のテキストデータも通報ごとに異なる。
通報手段情報が音声ガイダンスの場合には、通報情報生成部3cは、上記のテキストデータの内容を変換した音声信号を含む音声形式ファイルを生成する。具体的には、通報情報生成部3cは、上記のテキストデータをテキスト音声変換部3fに出力する。テキスト音声変換部3fは、通報情報生成部3cから入力したテキストデータから既知のテキスト・音声合成技術により音声信号を合成し、合成した音声信号を通報情報生成部3cに出力する。
通報手段情報がSMSやIMのように文字数が制限される(例えば全角70文字)テキスト情報である場合には、通報情報生成部3cは、その制限内のテキスト形式ファイルで作成する。 この場合、通報情報生成部3cは、この制限を越えないように、より短い通報文型情報を記憶する。
例えば、通報情報生成部3cは、次のような情報を生成する。
「緊急通報システム。《A》さんが、《11時56分》、《110番》通報。場所は、《東京都港区芝2丁目7-17》付近。」
通報情報生成部3cは、生成した通報情報を緊急通報基本部3aに出力する。緊急通報基本部3aは、通報情報生成部3cから入力した通報情報と前述の緊急通報先情報を構成する通報手段情報及び緊急通報先端末の識別番号を、通信制御装置2に送信する(S3−1)。
(S3−2)通報情報送信
通信制御装置2は、緊急通報基本部3aから通報情報、通報手段情報及び識別番号を受信する。通信制御装置2は、当該通報手段情報に応じた構成(音声交換部2a又はパケット交換部2b)を用いて、当該識別番号で特定される緊急通報先端末6に当該通報情報を送信する(S3−2−3〜S3−2−5)。通報先情報が複数組存在する場合には、通信制御装置2は各組み合わせに対応する緊急通報先端末6−1〜6−3に各々の通報手段情報に応じた通報情報を送信する。具体的には以下の動作による。
通報手段情報が音声ガイダンスの場合、音声交換部2aは識別番号で指定される緊急通報先端末6−1に通信要求信号を送信する(S3−2−1)。これにより、通報情報を送信するための音声通信の接続処理が開始される。
緊急通報先端末6−1は、音声交換部2aから通信要求信号を受信した後、受話者が着信応答操作を行うと、着信応答信号を音声交換部2aに送信する(S3−2−2)。音声交換部2aが当該着信応答信号を受信すると、音声交換部2aと緊急通報先端末6−1の間で音声通信が確立する。音声再生部2dは、通話情報を構成する音声信号を、音声波形を示す形式(例えば逐次に音圧振幅を示すPCM信号サンプル)で音声交換部2aに出力する。音声交換部2aは、緊急通報先端末6−1に音声交換部2aから入力した音声信号を送信する(S3−2−3)。
通報手段情報が電子メール又はIMの場合、電子メールサービス部2g又はメッセージサービス部2fは、各々識別番号で指定される緊急通報先端末6−2に通報情報を構成するテキスト形式ファイルと識別番号を含むデータパケットを構成し、パケット交換部2bに出力する。パケット交換部2bは、電子メールサービス部2g又はメッセージサービス部2fより当該データパケットを入力し、当該データパケットを緊急通報先端末6−2に送信する(S3−2−4)。
通報手段情報がSMSの場合、音声交換部2aは、識別番号で指定される緊急通報先端末6−3に通信要求信号を送信する(S3−2−1)。これにより、接続処理が開始される。緊急通報先端末6−3は、音声交換部2aから通信要求信号を受信した後、受信者が着信応答操作を行うと、着信応答信号を音声交換部2aに送信する(S3−2−2)。音声交換部2aが緊急通報先端末6−3からの着信応答信号を受信した後、メッセージサービス部2fは、通報情報を構成するテキスト形式ファイルを含むデータ列を生成する。メッセージサービス部2fは、生成したデータ列を音声交換部2aに出力する。音声交換部2aは、メッセージサービス部2fより当該データ列を入力し、当該データ列を緊急通報先端末6−3に送信する(S3−2−5)。
これにより通報端末1から緊急受付機関として警察に通報した通報者、時刻、通報端末1の住所情報及び通報種別が、予め登録した緊急通報先端末6−1〜6−3に伝達される。
通報情報生成(S3−1)処理が開始するタイミングは、通報端末1と受付端末5の音声通信の接続が確立される前となる(図6、図10参照)。通報情報生成(S3−1)処理が開始してから通報情報送信(S3−2)処理が開始されるまでの時間は数秒程度であって、通報端末1と受付端末5の間における音声通信での音声信号の記録時間(例えば、1分)よりも短い。よって、緊急通報先端末6−1〜6−3への通報情報の送信は、通報者即ち通報端末1と緊急受付機関の受付端末5との間でなされる通話にかかる音声信号の記録が終了(図10 S4−2)する前に行われる。従って、緊急通知先は、通報開始情報に基づき緊急通知にかかる通報者、場所、時刻及び通報種別を迅速に認知することができる。
<S4 通話情報処理>
図10は、通話情報処理にかかるシーケンス図である。
(S4−1)通話録音開始要求
緊急通報基本部3aは、契約者確認部3bから契約者名及び通報先情報を入力したとき、通話録音部2cに通話録音要求信号を送信する(S4−1)。
通話録音部2cは、緊急通報基本部3aから通話録音要求信号を受信すると、通報端末1と受付端末5との間の音声通信における音声信号を記録する準備処理を行う。通報端末1と受付端末5との間の音声通信の接続が確立したとき、即ち通報端末1からの確認信号を音声交換部2aが受信したとき(図8 S2−1−5)、通話録音部2cが音声通信の記録を開始する。通報端末1と受付端末5との間で音声通信が確立する前に、通話録音部2cは通話録音要求信号を受信する。そのため、通報者と緊急受付機関のオペレータの間で交わされる通話にかかる音声信号が、通話開始当初から記録される。通話録音部2cは、同時にタイマー部2jから受信した時刻情報を一定時間間隔(例えば1秒)ごとに取得し、音声信号と対応付けて記録する。
通話録音部2cは、一定の記録時間(例えば1分間)分、音声信号を記録すると、記録処理を停止する。全ての通話にかかる音声信号を記録することに比べ記録時間を限定することで、緊急通報先端末への情報送信に要する時間が短縮でき、データ容量も抑えることが可能である。また、最初の1分間だけ音声信号が記録されれば、多くの場合、緊急通報先は、緊急通報の概要を把握できる。例えば、警察への通報であれば通話の冒頭で事故か事件か確認でき、消防であれば救急か火事か確認できる。当該記録時間は、内容と記憶容量の観点から変更可能とする。
(S4−2)通話音声蓄積
通信制御装置2の通話録音部2cは、上記の一定時間の音声信号の記録が終了すると、記録した音声信号と時刻情報を通報端末1の識別番号とともに情報蓄積装置4に送信する(S4−2)。情報蓄積装置4は、これらを通話録音情報部4cに記録する。
(S4−3)通話情報生成
緊急通報装置3の通話情報生成部3cは、通報情報を緊急通報基本部3aに出力してから更に記録時間(上記の例では1分間)が経過した後、通話録音情報部4cに通報端末1の識別番号と時刻情報を送信する(S4−3−1)。これにより、通話情報生成部3cは、通話録音情報部4cに記録した音声信号を要求する。この送信を記録時間だけ経過した後で行うのは、記録した音声信号を得るタイミングを通報端末1と受付端末5の間の音声通信における音声信号の記録が終了した後に合わせるためである。
通話録音情報部4cは、通話情報生成部3cから識別番号と通報時刻情報を入力する。通話録音情報部4cは、記録した音声信号から当該番号と当該通報時刻又は当該通報時刻から前後する一定のしきい時間(例えば1分間)の範囲内で記録された音声信号を選択し、選択した音声信号を通報情報生成部3cに送信する(S4−3−2)。当該音声信号は、緊急通報先端末6に送信する通話情報を生成するために用いられる。
通報情報生成部3cは、通話録音情報部4cから音声信号を受信し、通報開始情報、通報文型情報及び当該音声信号に基づく情報から、通報手段情報に応じた通話情報を生成する。
通報手段情報が電子メール、SMS又はIMの場合、音声テキスト変換部3dにおいて音声信号をテキストに形式を変換し、テキスト形式の通話情報を生成する。ここで、通報情報生成部3cは、さらに音声再生部2dの識別番号をアクセス先情報としてアクセスを促す情報を含むテキスト形式の通報文型情報を記憶部に記憶する。そして、通報情報生成部3cは、通報開始情報を構成する契約者名、通報時刻及び通報種別を前述の通報文型情報に挿入し、得られた情報に当該音声信号をテキスト形式に変換した通話内容を示すテキストデータをさらに付加して通話情報を生成する。
当該テキストデータを生成するために、通報情報生成部3cは、当該音声信号を音声テキスト変換部3dに出力する。音声テキスト変換部3dは、通報情報生成部3cから当該音声信号を入力し、音声認識技術により当該音声信号を、通話内容を示すテキストデータとしてテキスト形式のデータに変換する。その後、音声テキスト変換部3dは、当該通話内容を示すテキストデータを通報情報生成部3cに出力する。通報情報生成部3cは、当該テキストデータを音声テキスト変換部3dから入力し、当該テキストデータを前述の通話情報の生成に用いる。
通報情報生成部3cは、通話情報として、例えば次の内容のテキストデータを生成し、テキスト形式ファイルとして記憶する。
「こちらは緊急通報システムです。《A》さんが、《11時56分》に《110番》通報を行いましたので、通話内容(最初の1分)を通報します。《通話内容を示すテキストデータ》 通話内容を音声で確認される場合は、次の番号におかけ下さい。xx-xxxx-xxxx」
このテキストデータを、通報情報生成部3cは、通報開始情報の契約者名、時刻情報、通報種別情報、をそれぞれ《A》、《11時56分》、《110番》とし、併せて 《通話内容を示すテキストデータ》 も通報文型情報に挿入して生成することを示す。ここで、《…》の部分を除く「…」に示される情報が通報文型情報である。当該通報文型情報は、アクセス先情報として電話番号xx-xxxx-xxxxを音声再生部2dの識別番号を含み、当該識別番号で示される音声再生部2dへのアクセスを促す内容を含む。
通報文型情報は、原則として毎回同一である。《…》の部分は通報ごとに異なるため、生成される通知情報「…」全体のテキストデータも通報ごとに異なる。
通報手段情報が音声ガイダンスの場合は、通報情報生成部3cは、まず以下の内容を示すテキストデータを生成する。
「こちらは緊急通報システムです。《Aさん》が、《11時56分》に《110番》通報を行いましたので、通話内容の最初の1分を通報致します。」
このテキストデータを、通報情報生成部3cは、通報開始情報の契約者名、時刻情報、通報種別情報、をそれぞれ《A》、《11時56分》、《110番》とし、これらを通報文型情報に挿入して生成することを示す。ここで、《…》の部分を除く「…」に示される情報が通報文型情報である。
通報情報生成部3cは、当該テキストデータをテキスト音声変換部3fに出力する。テキスト音声変換部3fは、通報情報生成部3cより当該テキストデータを入力し、テキスト音声合成技術により当該テキストの意味内容を示す音声信号に変換する。テキスト音声変換部3fは、変換した音声信号を通報情報生成部3cに出力する。通報情報生成部3cは、テキスト音声変換部3fから音声信号を入力し、当該音声信号に通話録音情報部4cから受信した音声信号を後続させて通話情報を生成する。
従って、通話情報として次の内容を示す音声信号が生成される。
「こちらは緊急通報システムです。《Aさん》が、《11時56分》に《110番》通報を行いましたので、通話内容の最初の1分を通報致します。《通話内容》」
通報文型情報として、この場合も、原則として毎回同一のものが用いられる。通報手段情報が電子メール、SMS又はIMの場合の場合とは異なり、音声ガイダンスの場合には、通報文型情報に音声再生部2dの識別番号へのアクセスを促す内容を含める必要はない。通話情報として《通話内容》が含まれるため、当該音声信号を受聴するために緊急通報先の受信者が音声再生部2dにアクセスする必要がないからである。
通報情報生成部3cは、生成した通話情報を通報先端末6の通報手段情報と識別番号とともに通信制御部2に送信する(S4−3−3)。
(S4−4)通話情報送信
通信制御装置2は、通報情報生成部3cより通話情報と通報先端末6の通報手段情報と識別番号を受信し、受信した通報手段情報に基づき、識別番号で特定される緊急通報先端末6に通話情報を送信する(S4−4−1,S4−4−3,S4−4−4)。
通報手段情報が音声ガイダンスの場合、音声再生部2dが、通話情報を構成する音声信号を通報情報送信(図9 S3−2)処理で述べた形式で音声交換部2aに出力する。既に、音声交換部2aと緊急通報先端末6−1との間で音声通信接続が確立していれば、音声交換部2aは、音声再生部2dから入力した音声信号を緊急通報先端末6−1に送信する(S4−4−1)。
音声再生部2dが通話情報の送信を終了すると、音声交換部2aは、通信終了信号を緊急通報先端末6−1に送信し(S4−4−2)、緊急通報先端末6−1との通信を切断する。
通報手段情報が電子メールやIMの場合、電子メールサービス部2g又はメッセージサービス部2fは、通報情報生成部3cからテキスト形式ファイルで示された通話情報と識別番号を受信する。電子メールサービス部2g又はメッセージサービス部2fは、これらの情報に基づいて通報情報送信(図9 S3−2)処理で述べた形式でデータパケットを構成し、当該パケット交換部2bに出力する。パケット交換部2bは、電子メールサービス部2g又はメッセージサービス部2fから当該データパケットを入力し、当該識別番号で示される緊急通知先端末6−2に送信する(S4−4−3)。
通報手段情報がSMSの場合、メッセージサービス部2fが通報情報生成部3cからテキスト形式ファイルで示された通話情報を入力し、通報情報送信(図9 S3−2)処理で述べた形式のデータ列を構成し、音声交換部2aに送信する。音声交換部2aは、メッセージサービス部2fから当該データ列を入力する。既に、音声交換部2aと緊急通報先端末6−3との間で音声通信が確立していれば、音声交換部2aは、当該データ列を緊急通報先端末6−3に送信する(S4−4−4)。
<S5 通報終了処理>
図11は、通報終了処理(S5)にかかるシーケンス図である。
通報者又は通報受付機関のオペレータの操作により通報端末1又は受付端末5の一方が、音声交換部2aに通信終了信号を送信する(S5−1)。音声交換部2aは、当該通信終了信号を受信し、通報端末1又は受付端末5の他方に当該通信終了信号を送信する(S5−2)。これにより、通報端末1と受付端末5の間の音声通信が終了する。
図11は、通報端末1から通信終了信号を送信する場合について示しているが、受付端末5から通信制御装置2に送信する場合も同様である。この場合、通信終了信号は通信制御装置2から通報端末1に送信される。
通話録音部2cにおける音声信号の記録中に音声交換部2aが通信終了信号を受信すると、前記の記録時間(例えば1分間)が経過する前に音声信号の記録を中断する。記録が開始されてから中断されるまでの音声信号が記録されるため、中断されるまでの通話内容に基づく情報が緊急通報先端末6に伝達される。
<S6 通話音声送信処理>
図12は、通話音声送信処理(S6)にかかるシーケンス図である。
電子メール、IM又はSMSのように通話情報がテキストファイル形式で構成される場合、通話情報は音声再生部2dをアクセス先情報とする識別番号を含む。そこで、緊急通報先端末6−2又は6−3が音声通信機能も具備する場合、所持者の操作を契機として緊急通報先端末6−2又は6−3は当該識別番号を含む通信要求信号を通信制御装置2の音声交換部2aに送信する(S6−1)。音声交換部2aが緊急通報先端末6−2又は6−3から通信要求信号を受信すると、通信要求信号を受信した緊急通報先端末6−2又は6−3に着信応答信号を送信する(S6−2)。
緊急通報先端末6−2又は6−3が、音声交換部2aから着信応答信号を受信すると、確認信号を緊急通報先端末6−2又は6−3に送信する(S6−3)。音声交換部2aが緊急通報先端末6−2又は6−3から確認信号を受信すると、音声交換部2aと緊急通報先端末6−2又は6−3との間で音声通信の接続が確立する。その直後、音声再生部2dは、通話録音情報部4cに音声要求信号を送信する(S6−4)。
通話録音情報部4cが音声再生部2dから音声信号要求信号を受信すると、記録した音声信号を音声再生部2dに送信する(S6−5)。音声再生部2dは、音声信号を通報情報送信(図9 3−2)処理で述べた形式で音声交換部2aに送信する。既に、音声交換部2aと緊急通報先端末6−2又は6−3との間で音声通信が確立しているため、音声交換部2aはその音声信号を緊急通報先端末6−2又は6−3に送信する(S6−6)。これにより、緊急通知先が通報端末1と受付端末5の間の音声通話を受聴できるようになる。
音声再生部2dにおいて音声交換部2aへの音声信号の送信が終了した後、音声交換部2aが通信終了信号を緊急通報先端末6−2又は6−3に送信する(S6−7)。緊急通報先端末6−2又は6−3が音声交換部2aからの通信終了信号を受信することによって、緊急通報先端末6−2又は6−3と通信制御装置2との間の音声通信が終了する。
この音声通信は、通報情報を受信した緊急通報先端末6−2又は6−3の所持者の操作が契機となって開始されるため、通報端末1と受付端末5の間の音声通信が終了した後に行われることが多い。
図12では、通報手段情報が電子メールやIMの場合における通信制御装置2と緊急通報先端末6−2の間の入出力を示している。通報手段情報がSMSの場合でも、緊急通報先端末6−3との間で同様な処理が行われる。
このように本実施形態では、通報端末1と緊急受付機関の受付端末5との間の通信を中継する通信制御装置2に接続した緊急通報装置3において、通報端末1から受付端末5への音声通信の通信要求信号に基づいて通報端末1からの通報に関する情報を取得し、取得した通報に関する情報と予め記憶した通報文型情報から、通報情報を生成する通報情報生成部3cと、通報情報を通報端末と対応して登録された緊急通報先端末6に送信する緊急通報基本部3aを有することを特徴とする。
これにより、本実施形態では、通報端末1から受付端末5への音声通信を開始しようとした後で、緊急通報装置2は通報端末1からの通報に関する情報を含む通報情報を生成し、緊急通報先端末6に送信する。そのため、緊急通報受付機関とは別の相手先となる緊急通報先は、当該音声通信の接続が確立するか否かに関わらず、通報端末1を用いる通報者が緊急通報を行った事実を把握することが出来るようになる。また、通報端末1が音声通信端末であれば、通報者が緊急受付機関の識別番号を用いて当該音声通信を開始することができる。そのため、通報者が当該緊急通報を開始するために特段の訓練を要しない。
また、本実施形態では、緊急通報基本部3aは当該音声通信の前に当該通報情報を送信することを特徴とする。そのため、当該緊急通報先は通報端末1を用いる通報者が緊急通報を行った事実を把握することができるようになる。
また、本実施形態では、当該通報端末1からの通報に関する情報は、当該通報端末1の住所情報、契約者名、通報時刻情報又は緊急受付機関を示す通報種別情報を有することを特徴とする。そのため、当該緊急通報先は通報端末1を用いる通報者が緊急通報を行った事実として、通報端末1における住所情報、通報時刻又は緊急受付機関を示す通報種別情報を把握できるようになる。
なお、通報端末1を接続するネットワーク上の基地局装置が、通報端末1との間の電波の遅延時間に基づいて通報端末1の位置情報を計測し、通信制御装置2の音声交換部2aが、通報端末1から受付端末5への音声通信を開始する際に当該位置情報を取得する。これにより、通報端末1が自己の位置情報を計測する手段を備えることなく、通報端末1からの通報に関する情報として当該位置情報を取得することができる。
また、本実施形態では、通報情報生成部3cが当該緊急通報先端末の通報手段情報に基づく形式で当該通報情報を生成することを特徴とする。これにより、予め登録した緊急通報先端末が備える通報手段によって、緊急通報先が緊急通報を行った事実を把握できるようになる。
また、本実施形態では、通報情報生成部3cが当該通報情報を送信後、当該通報端末からの通報に関する情報、当該音声通信における音声信号及び記憶した通報文型情報に基づいて通話情報を生成し、緊急通報基本部3aは、当該通話情報を通報端末1と対応して登録された緊急通報先端末6に送信することを特徴とする。これにより、緊急通報先は通報端末1を用いる通報者が緊急通報を行った事実に加え、通報者と緊急受付機関との間でなされた通話内容を把握することができる。
また、本実施形態では、通報情報生成部3cは、当該緊急通報先の通報手段情報に基づく形式で当該通話情報を生成することを特徴とする。これにより、予め登録した緊急通報先端末6が備える通報手段によって、緊急通報先が通報者と緊急通報機関の間の通話内容を把握できるようになる。
また、本実施形態では、通報情報生成部3cは、当該通報手段情報に基づく形式がテキスト形式である場合、当該音声通信において記録した音声信号を送信する音声再生部2dの識別番号を含む通報文型情報を用いて当該通話情報を生成することを特徴とする。これにより、緊急通報先は、伝達されたテキスト形式による通話情報に含まれる識別番号を認識でき、当該識別番号で示される音声再生部2dへのアクセスを促すことができる。
また、本実施形態では、当該音声通信における音声信号を記録する通話録音部2cを有し、当該識別情報に基づいて、緊急通報先端末6との音声通信の接続が確立したとき、記録した音声信号を送信する音声再生部2dを備えることを特徴とする。これにより、緊急通報先が音声再生部2dにアクセスすると、音声再生部2dが記録した通知者と緊急通知機関との間の通話音声を再生する。そのため、緊急通報先端末6がテキスト形式で通話情報を受信した場合でも、緊急通報先端末が音声通信機能を有していれば、緊急通報先は、通知者と緊急通知機関との間の通話音声を受聴できる。
なお、通話録音部2cにおける記録時間を一定時間とすることにより、記録される音声信号の情報量を制限できる。これにより、緊急通報先端末6に通話情報を送信するための時間を限定し、迅速な通話内容の通報に寄与する。また、通話録音情報部4bの記憶容量を一定量以下に制限することができる。
本実施形態において、情報蓄積装置4からの情報検索、契約者情報の確認、位置住所変換、緊急通報情報の生成等の緊急通報装置3の処理を効率的に行うため、緊急通報装置3は、情報蓄積装置4又は通信制御装置2の全部又は一部の機能、あるいはそれらの組み合わせを含めてもよい。
また、通信制御装置2の音声交換部2aは、上記の説明のように携帯音声電話網や固定音声電話網に直接接続されている必要はなく、ゲートウェイ装置を介して接続されていてもよい。また、音声交換部2aは電話交換機である必要はなく、IP通話制御装置のように通報端末1や受付端末5の間の音声通信の開始、終了処理を制御でき、両端末の一方から受信した音声信号を他方へ送信できる機能を有していればよい。
通報端末1は、音声通信機能を有する電話機に限らず、火災報知機、防犯アラーム等、緊急情報を通報し、識別番号で示され、その位置と通報の種類を識別できる手段であれば適用できる。
緊急連絡先端末6の通報手段は、通報者名、通報時刻、場所、通報種別を通報できるものであればよく、音声メッセージ、SMS、IM、電子メールに限らない。
なお、上述した実施形態における通信制御装置2及び緊急通報装置3を、コンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、通信制御装置2及び緊急通報装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における通信制御装置2及び緊急通報装置3の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。通信制御装置2及び緊急通報装置3の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1・・・通報端末、2・・・通信制御装置、3・・・緊急通報装置、4・・・情報蓄積装置、5・・・受付端末、6・・・緊急通報先端末、7・・・ネットワーク、
2a・・・音声交換部、2b・・・パケット交換部、2c・・・通話録音部、2d・・・音声再生部、2e・・・位置情報管理部、2f・・・メッセージサービス部、2g・・・電子メールサービス部、2h・・・ファクシミリサービス部、2i・・・通報受付機関管理部、2j・・・タイマー部、
3a・・・緊急通報基本部、3b・・・契約者確認部、3c・・・通報情報生成部、3d・・・音声テキスト変換部、3e・・・位置住所変換部、3f・・・テキスト音声変換部、
4a・・・情報管理部、4b・・・契約者情報記録部、4c・・・通話録音情報部、4d・・・緊急通報履歴部

Claims (10)

  1. 通報端末と緊急受付機関の受付端末との間の通信を中継する通信制御装置に接続された緊急通報装置において、
    前記通報端末から前記受付端末への音声通信の通信要求信号に基づいて前記通報端末からの通報に関する情報を取得し、
    取得した通報端末からの通報に関する情報と予め記憶した通報文型情報から、通報情報を生成する通報情報生成部と、
    前記通報情報を前記通報端末と対応して登録された緊急通報先端末に送信する緊急通報基本部とを備える、ことを特徴とする緊急通報装置。
  2. 前記緊急通報基本部は、前記音声通信の前に前記通報情報を送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の緊急通報装置。
  3. 前記通報端末からの通報に関する情報は、前記通報端末の住所情報、契約者名、通報時刻情報又は緊急受付機関を示す通報種別情報を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急通報装置。
  4. 前記通報情報生成部は、前記緊急通報先端末の通報手段情報に基づく形式で前記通報情報を生成する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の緊急通報装置。
  5. 前記通報情報生成部は、前記通報情報を送信後、
    前記通報端末からの通報に関する情報、前記音声通信における音声信号及び記憶した通報文型情報に基づいて通話情報を生成し、
    前記緊急通報基本部は、前記通話情報を前記通報端末と対応して登録された緊急通報先端末に送信する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の緊急通報装置。
  6. 前記通報情報生成部は、前記緊急通報先端末の通報手段情報に基づく形式で前記通話情報を生成する、ことを特徴とする請求項5に記載の緊急通報装置。
  7. 前記通報情報生成部は、前記通報手段情報に基づく形式がテキスト形式である場合、
    前記音声通信において記録した音声信号を送信する音声再生部の識別番号を含む通報文型情報を用いて前記通話情報を生成する、ことを特徴とする請求項6記載の緊急通報装置。
  8. 前記音声通信における音声信号を記録する通話録音部と、
    前記識別情報に基づいて前記緊急通報先端末との音声通信の接続が確立したとき、
    前記記録した音声信号を送信する音声再生部とを備える、ことを特徴とする請求項7記載の緊急通報装置。
  9. 通報端末と緊急受付機関の受付端末との間の通信を中継する通信制御装置に接続する緊急通報装置における緊急通報方法において、
    前記通報端末から前記受付端末への音声通信の通信要求信号を受信した後、
    通報情報生成部は、前記通報端末からの通報に関する情報と前記通報文型情報に基づいて、通報情報を生成する通報情報生成過程を、
    緊急通報基本部は、前記通報情報を前記通報端末の識別番号に対応する識別番号で表される緊急通報先端末に送信する緊急通報基本過程とを有する、ことを特徴とする緊急通報方法。
  10. 通報端末と緊急受付機関の受付端末との間の通信を中継する通信制御装置に接続するコンピュータに、
    前記通報端末から前記受付端末への音声通信の通信要求信号を受信した後、
    前記通報端末からの通報に関する情報と前記通報文型情報に基づいて、通報情報を生成する通報情報生成手順と、
    前記通報情報を前記通報端末の識別番号に対応する識別番号で表される緊急通報先端末に送信する緊急通報基本手順、を実行させる緊急通報プログラム。
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