JP2012009980A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012009980A
JP2012009980A JP2010142331A JP2010142331A JP2012009980A JP 2012009980 A JP2012009980 A JP 2012009980A JP 2010142331 A JP2010142331 A JP 2010142331A JP 2010142331 A JP2010142331 A JP 2010142331A JP 2012009980 A JP2012009980 A JP 2012009980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
image
unit
imaging
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010142331A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Oshima
弘志 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010142331A priority Critical patent/JP2012009980A/ja
Publication of JP2012009980A publication Critical patent/JP2012009980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

【課題】被写体領域の抽出にかかる処理負担の軽減及び被写体領域以外の領域の抽出の防止を図る。
【解決手段】撮像装置100であって、背景内に被写体が存在する被写体存在画像から被写体を検出する被写体検出部5bと、当該被写体存在画像内で、検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する被写体枠設定部5dと、設定された被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する被写体抽出部5eとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、背景内に被写体が存在する画像と被写体が存在しない画像とから、被写体領域を切り抜く技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−21408号公報
しかしながら、上記特許文献1にあっては、画像全体の差分から被写体領域を切り抜くため、当該処理にかかる負荷が大きく、また、被写体領域のみの切り抜きを適正に行うことができないといった問題もある。
そこで、本発明の課題は、被写体領域の抽出にかかる処理負担の軽減及び被写体領域以外の領域の抽出の防止を図ることができる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、
背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する取得手段と、この取得手段により取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する被写体検出手段と、当該被写体存在画像内で、前記被写体検出手段により検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する第1設定手段と、この第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、
被写体存在画像を撮像する第1撮像手段を更に備え、前記取得手段は、前記第1撮像手段によって撮像された前記被写体存在画像を取得することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、
前記被写体検出手段は、前記第1撮像手段により連続して撮像される前記複数の被写体存在画像において、逐次被写体を検出して追跡する追跡手段を更に備え、前記第1設定手段は、更に、前記追跡手段により逐次追跡される被写体を包囲するように前記被写体包囲領域を逐次設定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
前記被写体検出手段によって検出された被写体に合焦する合焦手段を更に備え、前記抽出手段は、前記被写体包囲領域内の画像のエッジを検出し、当該エッジにより形成された領域を前記被写体領域として抽出することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、
前記被写体存在画像と略同一の画角で被写体が存在しない被写体非存在画像を撮像する第2撮像手段と、この第2撮像手段により撮像された前記被写体非存在画像内で、前記第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域に対応する対応領域を設定する第2設定手段と、を更に備え、前記抽出手段は、更に、前記第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域と前記第2設定手段により設定された前記対応領域との対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体包囲領域から前記被写体領域を抽出することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、
前記第1撮像手段は、連続した撮像によって略同一の画角の前記被写体存在画像を複数撮像し、前記第1設定手段は、更に、前記第1撮像手段により順次撮像される前記被写体存在画像内で前記被写体包囲領域を逐次設定し、前記第2設定手段は、更に、前記第2撮像手段により撮像された前記被写体非存在画像内で、前記第1設定手段により逐次設定された前記被写体包囲領域に対応する対応領域をそれぞれ設定することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記被写体包囲領域の大きさは、前記被写体検出手段により検出される被写体の大きさに応じて可変することを特徴としている。
請求項8に記載の発明の画像処理方法は、
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する処理と、取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する処理と、当該被写体存在画像内で、検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する処理と、設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する処理と、を含むことを特徴としている。
請求項9に記載の発明のプログラムは、
画像処理装置のコンピュータを、背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する手段、この取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する手段、当該被写体存在画像内で、検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する手段、この設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する手段、として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、被写体領域の抽出にかかる処理負担の軽減及び被写体領域以外の領域の抽出の防止を図ることができる。
本発明を適用した実施形態1の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置による被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図2の被写体切り抜き処理に係る被写体存在画像の一例を模式的に示す図である。 図2の被写体切り抜き処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。 本発明を適用した実施形態2の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図5の撮像装置による撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図6の撮像処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。 図5の撮像装置による被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図8の被写体切り抜き処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[実施形態1]
図1は、本発明を適用した実施形態1の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
実施形態1の撮像装置100は、背景内に被写体Sが存在する被写体存在画像Pa内で、被写体Sが包囲される被写体包囲枠Waを設定し、この被写体包囲枠Waを被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を抽出する。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、撮像部1と、撮像制御部2と、画像データ生成部3と、メモリ4と、画像処理部5と、記録媒体制御部6と、表示制御部7と、表示部8と、操作入力部9と、中央制御部10とを備えている。
撮像部1は、撮像手段として、背景内に存在する被写体Sを撮像して画像フレームを生成する。具体的には、撮像部1は、レンズ部1aと、電子撮像部1bとを備えている。
レンズ部1aは、ズームレンズやフォーカスレンズ等の複数のレンズから構成されている。
電子撮像部1bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサから構成され、レンズ部1aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
なお、図示は省略するが、撮像部1は、レンズ部1aを通過する光の量を調整する絞りを備えていても良い。
撮像制御部2は、撮像部1による被写体Sの撮像を制御する。即ち、撮像制御部2は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。そして、撮像制御部2は、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部1bを走査駆動して、所定周期毎に光学像を電子撮像部1bにより二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部1bの撮像領域から1画面分ずつ画像フレームを読み出して画像データ生成部3に出力させる。
このように、撮像部1及び撮像制御部2は、第1撮像手段として、背景内に被写体が存在する被写体存在画像Paを撮像する。また、撮像部1及び撮像制御部2は、背景内に存在する被写体Sを連続して撮像して被写体存在画像Pa1〜Pan(n:自然数;図3(a)〜図3(c)等参照)の画像フレームを逐次生成する。
また、撮像制御部2は、フォーカスレンズを光軸方向に移動させてレンズ部1aの合焦位置を調整するAF(自動合焦処理)を行うAF処理部2aを具備している。
AF処理部2aは、図示は省略するが、フォーカスモータ等の駆動源と、撮像制御部2からの制御信号に従って駆動源を駆動させるドライバ等を具備している。そして、AF処理部2aは、画像処理部5の被写体検出部5b(後述)により検出された被写体Sや、被写体追跡部5c(後述)により追跡される被写体Sを合焦対象とする。その後、AF処理部2aは、合焦対象の被写体Sの追跡枠をAFエリア(図示略)とし、AFエリア内の画像(被写体S)にフォーカス(ピント)を合わせるようにドライバにより駆動源を駆動させてフォーカスレンズを光軸方向に移動させることにより、レンズ部1aの合焦位置を調整する。
なお、AF処理部2aは、レンズ部1aに代えて、電子撮像部1bを光軸方向に移動させてレンズ部1aの合焦位置を調整するようにしても良い。
このように、AF処理部2aは、被写体検出部5bにより検出された被写体S及び被写体追跡部5cにより追跡される被写体Sを合焦対象として、レンズ部1aの焦点を調整する合焦手段を構成している。
また、撮像制御部2は、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体Sを撮像する際の条件の調整制御を行う。
画像データ生成部3は、電子撮像部1bから転送された画像フレームのアナログ値の信号に対してRGBの各色成分毎に適宜ゲイン調整した後に、サンプルホールド回路(図示略)でサンプルホールドしてA/D変換器(図示略)でデジタルデータに変換し、カラープロセス回路(図示略)で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行った後、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Cr(YUVデータ)を生成する。
カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用されるメモリ4にDMA転送される。
メモリ4は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、画像処理部5や中央制御部10等によって処理されるデータ等を一時記憶する。
画像処理部5は、画像取得部5aと、被写体検出部5bと、被写体追跡部5cと、被写体枠設定部5dと、被写体抽出部5eと、領域情報生成部5fと、切り抜き画像生成部5gとを具備している。
画像取得部5aは、背景内に被写体Sが存在する被写体存在画像Paの画像データ(YUVデータ)を取得する。
即ち、画像取得部5aは、画像データ生成部3により生成された被写体存在画像Paの画像データをメモリ4から取得する。具体的には、画像取得部5aは、撮像部1により撮像されて画像データ生成部3により逐次生成される被写体存在画像Paの画像データを取得する。
ここで、画像取得部5aは、背景内に被写体Sが存在する被写体存在画像Paを取得する取得手段を構成している。
被写体検出部5bは、被写体存在画像Paから被写体Sを検出する。
即ち、被写体検出部5bは、画像取得部5aにより取得された被写体存在画像Paの画像データから、自動合焦処理の合焦対象や被写体追跡処理の追跡対象となる被写体Sを検出する。具体的には、被写体検出部5bは、例えば、顔検出処理、エッジ検出処理、特徴抽出処理等の各種画像処理によって被写体Sの候補となる画像領域(候補領域)を抽出し、抽出された候補領域の中で所定の識別条件を満たすものを被写体Sとして検出する。また、被写体検出部5bは、画像取得部5aにより取得される複数の被写体存在画像Pa、…のうち、一の被写体存在画像Pa、即ち、例えば、被写体存在画像Paを連続して撮像する場合には、1枚目の被写体存在画像Pa1(図3(a)参照)から被写体Sを検出する。
なお、顔検出処理やエッジ検出処理や特徴抽出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、所定の識別条件としては、例えば、「ヒトの顔」や「物体」や「動物」などの形状を基準とするものや、画角全体の画像に対する割合(例えば、半分以上であるか)などの大きさを基準とするものや、明度や彩度が高く鮮やかな(派手な)色合いであるか否かや肌色であるか否かなどの色調を基準とするものや、静止物体であるか動体であるかなどの動き(静動)を基準とするもの等が挙げられる。
なお、所定の識別条件を満たすものが複数検出された場合には、被写体検出部5bは、例えば、撮像距離が最も近いものや、大きさの最も大きいものや、画角内の最も中央寄りに位置しているものや、色合いが最も派手なものなどを優先して被写体Sとして特定するようにしても良い。また、被写体検出部5bは、予め複数の所定の識別条件に優先順位を設定しておき、当該優先順位を考慮して被写体Sを特定しても良い。
このように、被写体検出部5bは、画像取得部5aにより取得された被写体存在画像Paから被写体Sを検出する被写体検出手段を構成している。
被写体追跡部5cは、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを追跡対象として追跡する被写体追跡処理を行う。
即ち、被写体追跡部5cは、画像取得部5aにより取得された一の画像フレームから被写体検出部5bにより検出された被写体Sを追跡対象として設定し、当該追跡対象の被写体Sを隣合う画像フレーム間で動体解析により追跡する。具体的には、例えば、撮像部1により被写体存在画像Paを連続して撮像する場合には、被写体追跡部5cは、画像取得部5aにより取得される複数の被写体存在画像Pa、…のうち、一の被写体存在画像Pa(例えば、1枚目の被写体存在画像Pa1等)から検出された被写体Sを追跡対象として、一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa(例えば、2枚目以降の被写体存在画像Pa2等)にて、追跡対象である被写体Sを動体解析により逐次追跡する。
ここで、動体解析の一例について詳細に説明する。
被写体追跡部5cは、被写体検出部5bによる被写体検出処理によって一の画像フレームから被写体Sが検出されると、当該被写体Sと重なるように追跡枠(例えば、矩形枠等;図示略)を設定する。また、被写体追跡部5cは、追跡枠の各隅部の座標を取得し、取得された座標を追跡用座標としてメモリ4に記憶する。
そして、被写体追跡部5cは、追跡枠内の被写体Sの輝度情報や色情報等の画像情報をテンプレートとして、次の画像フレームにて追跡枠の隅部の座標(追跡用座標)近傍の所定の動体探索範囲内を所定方向に走査してマッチングを行い、最も近似性の高い部分を被写体Sとする。その後、被写体追跡部5cは、最も近似性が高いと判定された被写体Sと重なるように追跡枠を設定した後、設定された追跡枠の各隅部の座標を取得して当該座標によりメモリ4の追跡用座標を更新する。さらに、被写体追跡部5cは、追跡枠内の被写体Sの輝度情報や色情報等の画像情報をテンプレートとして更新する。
上記の処理を、被写体追跡部5cは、撮像部1により順次撮像される複数の画像フレームの各々に対して逐次実行することにより、マッチングに用いるテンプレートが更新されていく。そのため被写体Sが経時的に変化しても当該被写体Sを動体として追跡することができる。
なお、上記した動体解析の方法は一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。また、被写体追跡処理として動体解析を適用したものを例示したが、これに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
このように、被写体検出部5b及び被写体追跡部5cは、撮像部1及び撮像制御部2により連続して撮像される複数の被写体存在画像Pa、…において、逐次被写体Sを検出して追跡する追跡手段を構成している。
被写体枠設定部5dは、被写体存在画像Pa内で被写体Sが包囲される被写体包囲枠Waを設定する。
即ち、被写体枠設定部5dは、画像取得部5aにより取得される被写体存在画像Pa内で、被写体検出部5bにより検出された被写体Sが包囲される被写体包囲枠Wa(被写体包囲領域)を設定する。具体的には、被写体枠設定部5dは、被写体存在画像Paよりも小さい領域を囲むように被写体包囲枠Waを設定する。例えば、被写体枠設定部5dは、被写体検出部5bにより検出された被写体Sの位置や大きさ、即ち、中心部の座標や上下左右の各端部の座標に基づいて、当該被写体S全体を最小の矩形状の領域で囲むように矩形枠の四隅の座標を指定して、当該座標により形成される被写体包囲枠Waを設定する。また、例えば、被写体枠設定部5dは、被写体追跡部5cにより設定される追跡枠に基づいて、当該追跡枠の各隅部の座標を矩形枠の四隅の座標として被写体包囲枠Waを設定するようにしても良い。なお、被写体包囲枠Waの設定方法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、例えば、撮像部1により被写体存在画像Paを連続して撮像する場合には、被写体枠設定部5dは、画像取得部5aにより取得される複数の被写体存在画像Pa、…のうち、一の被写体存在画像Pa(例えば、1枚目の被写体存在画像Pa1等)内で、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを設定する。さらに、一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa(例えば、2枚目以降の被写体存在画像Pa2等)内で、被写体枠設定部5dは、被写体追跡部5cにより逐次追跡される被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを逐次設定する。このように、被写体枠設定部5dは、順次撮像される被写体存在画像Pa内で被写体包囲枠Waを逐次設定する。
ここで、被写体追跡部5cにより逐次追跡される被写体Sに対する被写体包囲枠Waの設定方法は、被写体検出部5bにより検出された被写体Sに対する被写体包囲枠Waと同様に、被写体Sの位置や大きさに基づいて被写体包囲枠Waを設定するようにしても良いし、例えば、被写体S(動体)が所定の一方向に移動している場合には、当該被写体Sの移動方向を動きベクトルから予測して被写体包囲枠Waを設定するようにしても良い。このとき、被写体Sの上下方向及び左右方向の動きに加えて、前後方向の動きを予測して、その前後位置に応じて被写体包囲枠Waの大きさを変化させても良い。
従って、画角全体の画像に対して被写体Sの大きさが変化する場合には、被写体枠設定部5dは、当該被写体Sの大きさの変化に応じて被写体包囲枠Waの大きさを可変させる。
なお、被写体包囲枠Waの大きさを変化させるようにしたが、例えば、画角全体の画像に対して所定の割合となるように予め被写体包囲枠Waの大きさを所定の大きさに設定しておき、当該被写体包囲枠Waの中心座標を被写体Sの中心座標と重なるように設定することで、被写体包囲枠Waを設定するようにしても良い。
このように、被写体枠設定部5dは、被写体存在画像Pa内で、被写体検出部5bにより検出された被写体Sが包囲される被写体包囲領域を設定する第1設定手段を構成している。
被写体抽出部5eは、被写体包囲枠Wa内から被写体領域を抽出する。
即ち、被写体抽出部5eは、被写体存在画像Pa内で被写体枠設定部5dにより設定された被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を検出して抽出する。具体的には、被写体抽出部5eは、例えば、メモリ4に一時記憶されている各被写体存在画像Paを取得した後、当該被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データに対して所定の微分フィルタを用いて微分演算を行って、当該被写体包囲枠Wa内にて濃度や色に急激な変化があるところを被写体Sの縁を表す線(エッジ)Eとして検出するエッジ検出処理を行う(図4(b)参照)。そして、被写体抽出部5e、エッジEにより形成された領域、即ち、検出された複数のエッジEのうち、最も外側の縁部を構成するエッジEにより囲まれた内側の領域を、被写体領域として被写体画像Gを抽出する。
なお、被写体領域の抽出に、エッジ検出処理を用いるようにしたが、一例であって被写体領域の抽出方法はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能であり、例えば同一の画角で撮像した被写体が存在する画像と被写体が存在しない画像との差分によって、被写体画像Gを抽出するようにしてもよい。
ここで、被写体抽出部5eは、被写体枠設定部5dにより設定された被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から被写体Sが含まれる被写体領域を抽出する抽出手段を構成している。
領域情報生成部5fは、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Waから抽出された被写体画像Gの領域を特定して、被写体存在画像Paにおける被写体画像Gの領域を示す領域情報(例えば、アルファマップ)を生成する。ここで、アルファマップとは、被写体存在画像Paの各画素について、被写体画像Gを所定の背景に対してアルファブレンディングする際の重みをアルファ値(0≦α≦1)として表したものである。
切り抜き画像生成部5gは、生成されたアルファマップに基づいて、被写体存在画像Paの各画素のうち、アルファ値が1の画素を所定の単一色画像(図示略)に対して透過させずに、且つ、アルファ値が0の画素を透過させるように、被写体画像Gを所定の単一色画像と合成して被写体切り抜き画像Pgの画像データを生成する。
記録媒体制御部6は、記録媒体Mが着脱自在に構成され、装着された記録媒体Mからのデータの読み出しや記録媒体Mに対するデータの書き込みを制御する。
即ち、記録媒体制御部6は、画像処理部5の符号化部(図示略)により所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式等)で符号化された記録用の画像データを記録媒体Mに記録させる。また、記録媒体制御部6は、被写体切り抜き画像Pgの画像データを領域情報生成部5fにより生成されたアルファマップと対応付けて、当該被写体切り抜き画像Pgの画像データの拡張子を「.jpe」として記録媒体Mに記録する。
なお、記録媒体Mは、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
表示制御部7は、メモリ4に一時的に記憶されている表示用の画像データを読み出して表示部8に表示させる制御を行う。
具体的には、表示制御部7は、VRAM(Video Random Access Memory)、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、中央制御部10の制御下にてメモリ4から読み出されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部8に出力する。
表示部8は、例えば、液晶表示パネルであり、表示制御部7からのビデオ信号に基づいて電子撮像部1bにより撮像された画像などを表示画面に表示する。具体的には、表示部8は、静止画撮像モードや動画撮像モードにて、撮像部1及び撮像制御部2による被写体Sの撮像により生成された複数の画像フレームを所定のフレームレートで逐次更新しながらライブビュー画像を表示する。また、表示部8は、静止画として記録される画像(レックビュー画像)を表示したり、動画として記録中の画像を表示する。
操作入力部9は、当該撮像装置100の所定操作を行うためのものである。具体的には、操作入力部9は、被写体Sの撮影指示に係るシャッタボタン、撮像モードや機能等の選択指示に係る選択決定ボタン、ズーム量の調整指示に係るズームボタン等を備え(いずれも図示略)、これらのボタンの操作に応じて所定の操作信号を中央制御部10に出力する。
中央制御部10は、撮像装置100の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部10は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、撮像装置100用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行う。
次に、撮像装置100による被写体切り抜き処理について、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図3(a)〜図3(c)は、被写体切り抜き処理に係る被写体存在画像Paの一例を模式的に示す図であり、図4(a)〜図4(c)は、被写体切り抜き処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
被写体切り抜き処理は、ユーザによる操作入力部9の選択決定ボタンの所定操作に基づいて、メニュー画面に表示された複数の撮像モードの中から被写体切り抜きモードが選択指示された場合に実行される処理である。また、以下の被写体切り抜き処理にあっては、予め被写体存在画像Paの記録枚数(例えば、20枚等)を設定しておくものとする。
図2に示すように、先ず、表示制御部7は、撮像部1及び撮像制御部2による被写体Sの撮像により生成された複数の画像フレームに基づいてライブビュー画像を表示部8の表示画面に表示させる(ステップS1)。
次に、中央制御部10は、ユーザによる操作入力部9のシャッタボタンの所定操作に基づいて撮像指示が入力されたか否かを判定する(ステップS2)。ここで、撮像指示が入力されていないと判定されると(ステップS2;NO)、中央制御部10は、処理をステップS1に以降して、ステップS2にて、撮像指示が入力されたと判定されるまで(ステップS2;YES)、当該判定処理を繰り返す。
そして、ステップS2にて、撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS2;YES)、中央制御部10は、背景内に被写体S(例えば、サッカーボール;図3(a)等参照)が存在する被写体存在画像Paの撮像部1による撮像を開始する(ステップS3)。続けて、画像処理部5の画像取得部5aは、撮像部1により撮像されて画像データ生成部3により所定の撮像フレームレートで逐次生成される被写体存在画像Paの画像データを取得して、被写体検出部5bは、例えば、顔検出処理、エッジ検出処理、特徴抽出処理等の各種画像処理によって、被写体存在画像Paの画像データから被写体S(例えば、サッカーボール)を検出する(ステップS4)。
次に、撮像制御部2のAF処理部2aは、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを合焦対象として設定した後、当該合焦対象の被写体Sの検出枠をAFエリアとして、ドライバにより駆動源を駆動させてフォーカスレンズを光軸方向に移動させ、AFエリア内の画像にフォーカスを合わせる自動合焦処理を行う(ステップS5)。
なお、このとき、撮像制御部2は、露出条件(シャッター速度、絞り、増幅率等)やホワイトバランス等の撮像条件を調整しても良い。
次に、画像処理部5の被写体枠設定部5dは、被写体存在画像Pa内で、被写体検出部5bにより検出された被写体Sが包囲される被写体包囲枠Waを設定する(ステップS6)。具体的には、被写体枠設定部5dは、例えば、被写体検出部5bにより検出された被写体Sの中心部の座標や上下左右の各端部の座標に基づいて、当該被写体S全体を囲むように被写体包囲枠Wa(図3(a)等参照)を設定する。
続けて、中央制御部10は、AF処理部2aによる自動合焦処理後に撮像された被写体存在画像Paの画像データ、即ち、AF処理部2aによる自動合焦処理後に、画像データ生成部3により生成された被写体存在画像PaのYUVデータをメモリ4に一時記憶させる(ステップS7)。
次に、中央制御部10は、所定枚数の被写体存在画像Paをメモリ4に一時記憶したか否かを判定する(ステップS8)。
ここで、所定枚数の被写体存在画像Paを一時記憶していないと判定されると(ステップS8;NO)、被写体追跡部5cは、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを追跡対象として設定し、当該追跡対象の被写体Sを画像取得部5aにより取得される隣合う画像フレーム間で動体解析により追跡する追跡処理を行う(ステップS9)。
続けて、撮像制御部2のAF処理部2aは、被写体追跡部5cにより追跡される被写体Sを合焦対象として設定した後、当該合焦対象の被写体Sの検出枠をAFエリアとして、ドライバにより駆動源を駆動させてフォーカスレンズを光軸方向に移動させて、AFエリア内の画像にフォーカスを合わせる自動合焦処理を行う(ステップS10)。
次に、画像処理部5の被写体枠設定部5dは、新たに撮像された被写体存在画像Pa内で、被写体追跡部5cにより追跡される被写体Sが包囲される被写体包囲枠Wa(図3(b)、(c)等参照)を設定する(ステップS11)。具体的には、被写体枠設定部5dは、例えば、被写体追跡部5cにより追跡される被写体Sの中心部の座標や上下左右の各端部の座標に基づいて、当該被写体S全体を囲むように被写体包囲枠Waを設定する。
続けて、中央制御部10は、処理をステップS7に移行して、AF処理部2aによる自動合焦処理後に、画像データ生成部3により生成された被写体存在画像PaのYUVデータをメモリ4に一時記憶させた後(ステップS7)、所定枚数の被写体存在画像Paをメモリ4に一時記憶したか否かを判定する(ステップS8)。
ここで、所定枚数の被写体存在画像Paを一時記憶したと判定されると(ステップS8;YES)、画像処理部5の被写体抽出部5eは、メモリ4に一時記憶されている所定枚数の被写体存在画像Paの各々を順次取得して、各被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を検出して、被写体画像Gを抽出する(ステップS12)。具体的には、被写体抽出部5eは、各被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データに対してエッジ検出処理を行って(図4(b)参照)、検出された複数のエッジEのうち、最も外側の縁部を構成するエッジEにより囲まれた内側の領域を被写体領域として検出する。そして、被写体抽出部5eは、当該被写体領域内の画像を被写体画像G(図4(c)参照)として抽出する。
次に、画像処理部5の領域情報生成部5fは、所定枚数の被写体存在画像Paの各々について、抽出された被写体画像Gの領域を示す領域情報(例えば、アルファマップ)を生成する(ステップS13)。
続けて、画像処理部5の切り抜き画像生成部5gは、各被写体画像Gを所定の単一色画像と合成した被写体切り抜き画像Pg(図4(c)参照)の画像データを生成する処理を行う(ステップS14)。具体的には、切り抜き画像生成部5gは、被写体存在画像Pa、単一色画像及びアルファマップを読み出してメモリ4に展開した後、被写体存在画像Paの全ての画素について、アルファ値が0の画素については(α=0)、透過させ、アルファ値が0<α<1の画素については(0<α<1)、所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が1の画素については(α=1)、何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
次に、記録媒体制御部6は、所定枚数の被写体切り抜き画像Pgの画像データとそれぞれ対応するアルファマップとを画像処理部5から取得して、これら被写体切り抜き画像Pgの画像データの各々についてアルファマップと対応付けて一ファイルで記録媒体Mの所定の記録領域に記録させる(ステップS15)。
なお、被写体切り抜き画像Pgを記録媒体Mに記録させる前に、表示制御部7は、当該被写体切り抜き画像Pgを表示部8に表示させるようにしても良い。
これにより、被写体切り抜き処理を終了する。
以上のように、実施形態1の撮像装置100によれば、背景内に被写体Sが存在する被写体存在画像Pa内で、被写体Sが包囲される被写体包囲枠Waを設定し、この被写体包囲枠Waを被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲枠Waから被写体Sが含まれる被写体領域を抽出するので、被写体存在画像Pa全体から被写体領域を抽出する場合に比べて処理対象となるデータ量を削減することができ、被写体領域の抽出にかかる処理負担の軽減を図ることができる。さらに、被写体存在画像Pa全体から被写体領域を抽出する場合に比べて被写体領域以外の領域を相対的に少なくすることができ、被写体領域の特定ミスなどに起因する当該被写体領域以外の領域の抽出の防止を図ることができる。
また、被写体包囲枠Wa内の画像のエッジEを検出し、当該エッジEにより形成された領域を被写体領域として抽出するので、被写体存在画像Paのみを用いて被写体領域の抽出を行うことができる。つまり、被写体領域の抽出のために、被写体存在画像Paの他に被写体非存在画像Pbを用いる必要がなく、これら画像どうしの差分情報を生成する必要もなくなる。
さらに、背景内に存在する被写体Sを連続して撮像することで被写体存在画像Paを逐次生成して、当該被写体存在画像Paを取得するので、これらの被写体存在画像Pa内で被写体包囲枠Waを逐次設定して、各被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を抽出することができる。つまり、被写体存在画像Paを連続して撮像する場合に、被写体存在画像Paの各々から被写体領域を抽出することができる。
このとき、複数の被写体存在画像Pa、…のうち、一の被写体存在画像Pa(例えば、一枚目の被写体存在画像Pa1等)から被写体Sを検出するとともに、当該一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa(例えば、二枚目以降の被写体存在画像Pa2等)にて被写体Sを逐次追跡する。そして、一の被写体存在画像Pa内で検出された被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを設定するとともに、一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa内で逐次追跡される被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを逐次設定する。従って、被写体存在画像Paを連続して撮像する場合に、各被写体存在画像Paにて被写体Sを包囲する被写体包囲枠Waをそれぞれ設定して、当該被写体包囲枠Waから被写体Sが含まれる被写体領域を抽出することができる。
さらに、検出された被写体S及び逐次追跡される被写体Sを合焦対象として撮像部1の焦点を調整するので、生成される各被写体存在画像Pa内にて被写体Sにピントを合わせることができ、当該被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内から被写体領域を抽出することにより、ピントの合った被写体画像Gを切り抜くことができる。
また、被写体包囲枠Waの大きさを検出される被写体Sの大きさに応じて可変させるので、被写体存在画像Pa全体に対して被写体Sの大きさが変化しても、即ち、撮像装置100と被写体Sとの相対的な距離が変化することにより被写体Sの大きさが変化しても、当該被写体Sの大きさに応じて被写体包囲枠Waの大きさを可変させることで、当該被写体包囲枠Wa内から被写体領域の抽出を適正に行うことができる。
なお、上記実施形態1にあっては、被写体Sを撮像する際に被写体切り抜き処理を行うようにしたが、被写体切り抜き処理を実行するタイミングはこれに限られるものではなく、例えば、予め複数の被写体存在画像Pa、…を連続して撮像して当該被写体存在画像Paの画像データを記録媒体Mに記録した後、所定のタイミングで記録媒体Mから複数の被写体存在画像Pa、…の画像データの各々を読み出して、被写体切り抜き処理を行うようにしても良い。
[実施形態2]
以下に、本発明を適用した実施形態2の撮像装置200について図5〜図9を参照して説明する。
実施形態2の撮像装置200は、所定の背景内に被写体Sの存在しない被写体非存在画像Pb(図7(d)参照)内で、被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wbを設定し、被写体包囲枠Wa内の画像データ及び対応枠Wb内の画像データの対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体包囲枠Waから被写体領域を抽出する。
なお、実施形態2の撮像装置200は、以下に説明する以外の点で上記実施形態1の撮像装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
図5は、実施形態2の撮像装置200の概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、実施形態2の撮像装置200の画像処理部5は、画像取得部5aと、被写体検出部5bと、被写体追跡部5cと、被写体枠設定部5dと、被写体抽出部5eと、領域情報生成部5fと、切り抜き画像生成部5gとに加えて、対応枠設定部5hと、位置合わせ部5iとを具備している。
画像取得部5aは、背景内に被写体Sが存在しない被写体非存在画像Pbの画像データ(YUVデータ)を取得する。
即ち、画像取得部5aは、撮像部1による被写体非存在画像Pbの撮像後、画像データ生成部3により生成された被写体非存在画像Pbの画像データを取得する。具体的には、撮像部1は、第2撮像手段として、被写体存在画像Paと略同一の画角で当該被写体存在画像Paの背景と同一の背景内に被写体Sが存在しない被写体非存在画像Pbを撮像する。このとき、撮像制御部2は、例えば、被写体非存在画像Pbをパンフォーカスで撮像するように、被写界深度が最も深くなるように絞りの値を設定するとともに、当該絞りの値に応じて電子撮像部1b1の露光時間及びISO感度を決定する。そして、画像データ生成部3は、撮像部1により撮像された被写体非存在画像Pbの画像データを生成した後、記録媒体制御部6は、画像データ生成部3により生成された被写体非存在画像Pbの画像データを記録媒体Mに記録させる。その後、被写体切り抜き処理にて、画像取得部5aは、記録媒体Mから被写体非存在画像Pbの画像データを取得する。
なお、被写体非存在画像Pbの撮像は、必ずしも被写体存在画像Paの撮像後に行われる必要はなく、被写体非存在画像Pbの撮像後、当該被写体非存在画像Pbの背景と同一の背景内に被写体Sの存在する被写体存在画像Paを撮像するようにしても良い。
このように、画像取得部5aは、被写体存在画像Paの背景と同一の背景内に被写体Sが存在しない被写体非存在画像Pbを取得する。
対応枠設定部5hは、被写体非存在画像Pb内で被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wbを設定する。
即ち、対応枠設定部5hは、画像取得部5aにより取得された被写体非存在画像Pb内で、被写体枠設定部5dに設定された被写体包囲枠Waに対応する対応枠(対応領域)Wbを設定する。例えば、対応枠設定部5hは、被写体枠設定部5dにより設定された矩形状の被写体包囲枠Waに基づいて、当該被写体包囲枠Waの四隅の座標を矩形枠の四隅の座標として対応枠Wbを設定する。なお、対応枠Wbの設定方法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、例えば、撮像部1により略同一の画角の被写体存在画像Paが連続して所定枚数撮像された場合には、対応枠設定部5hは、被写体非存在画像Pb内で、被写体枠設定部5dにより逐次設定された各被写体存在画像Paの被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wbをそれぞれ設定する。
ここで、対応枠設定部5hは、被写体非存在画像Pb内で、被写体枠設定部5dにより設定された被写体包囲領域に対応する対応領域を設定する第2設定手段を構成している。
位置合わせ部5iは、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像と被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像との位置合わせを行う。
即ち、位置合わせ部5iは、被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データから特徴点を抽出した後、当該特徴点に基づいて、対応枠Wb内の画像データに対する被写体包囲枠Wa内の画像データの各画素の座標変換式(射影変換行列)を算出する。そして、位置合わせ部5iは、当該座標変換式に従って被写体包囲枠Wa内の画像データを座標変換して対応枠Wb内の画像データと位置合わせを行う。また、例えば、撮像部1により被写体存在画像Paが連続して所定枚数撮像された場合には、位置合わせ部5iは、画像取得部5aにより被写体存在画像Paが取得される毎に、各被写体存在画像Paに対して上記の位置合わせ処理を行う。
なお、上記の位置合わせの手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。また、例えば、撮像装置200を三脚等を用いて所定位置に固定して撮像した場合などのように、被写体存在画像Paと被写体非存在画像Pbとの背景が略同一となる場合には、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データと被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データとの位置合わせを必ずしも行う必要はない。
被写体抽出部5eは、被写体包囲枠Wa内の画像及び対応枠Wb内の画像との対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体包囲枠Wa内から被写体領域を抽出する。
即ち、被写体抽出部5eは、位置合わせ部5iにより位置合わせされた被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データと被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データとの間で対応する各画素の差分情報を生成し、当該差分情報を基準として被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を抽出する。また、例えば、撮像部1により被写体存在画像Paが連続して所定枚数撮像された場合には、被写体抽出部5eは、複数の被写体存在画像Pa、…の各々から被写体領域を抽出する処理を行う。
次に、撮像処理についてについて、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図7(a)〜図7(d)は、撮像処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
なお、以下の撮像処理にあっては、予め被写体存在画像Paの記録枚数(例えば、20枚等)を設定しておくものとする。
図6に示すように、先ず、表示制御部7は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、ライブビュー画像を表示部8の表示画面に表示させる(ステップS21)。
次に、中央制御部10は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、撮像指示が入力されたか否かを判定する(ステップS22)。ここで、撮像指示が入力されていないと判定されると(ステップS22;NO)、中央制御部10は、処理をステップS21に以降して、ステップS2にて、撮像指示が入力されたと判定されるまで(ステップS22;YES)、当該判定処理を繰り返す。
そして、ステップS22にて、撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS22;YES)、中央制御部10は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、背景内に被写体S(例えば、ヒト;図7(a)等参照)が存在する被写体存在画像Paの撮像部1による撮像を開始する(ステップS23)。続けて、画像処理部5の画像取得部5aは、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、被写体存在画像Paの画像データを取得して、被写体検出部5bは、各種画像処理によって被写体存在画像Paの画像データから被写体S(例えば、ヒト)を検出する(ステップS24)。
次に、撮像制御部2のAF処理部2aは、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを合焦対象として設定した後、当該合焦対象の被写体Sの検出枠をAFエリアとして、AFエリア内の画像にフォーカスを合わせる自動合焦処理を行う(ステップS25)。
次に、画像処理部5の被写体枠設定部5dは、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、被写体存在画像Pa内で被写体包囲枠Waを設定する(ステップS26)。続けて、中央制御部10は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、AF処理部2aによる自動合焦処理後に、画像データ生成部3により生成された被写体存在画像PaのYUVデータをメモリ4に一時記憶させる(ステップS27)。
次に、中央制御部10は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、所定枚数の被写体存在画像Paをメモリ4に一時記憶したか否かを判定する(ステップS28)。
ここで、所定枚数の被写体存在画像Paを一時記憶していないと判定されると(ステップS28;NO)、被写体追跡部5cは、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、被写体検出部5bにより検出された被写体Sを追跡対象として設定し、当該追跡対象の被写体Sを隣合う画像フレーム間で動体解析により追跡する追跡処理を行う(ステップS29)。
続けて、画像処理部5の被写体枠設定部5dは、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、新たに撮像された被写体存在画像Pa内で被写体包囲枠Wa(図7(b)、(c)等参照)を設定する(ステップS30)。
続けて、中央制御部10は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、処理をステップS7に移行して、画像データ生成部3により生成された被写体存在画像PaのYUVデータをメモリ4に一時記憶させた後(ステップS27)、所定枚数の被写体存在画像Paをメモリ4に一時記憶したか否かを判定する(ステップS28)。
ここで、所定枚数の被写体存在画像Paを一時記憶したと判定されると(ステップS28;YES)、記録媒体制御部6は、メモリ4に一時記憶されている所定枚数の被写体存在画像Paの各々を順次取得して、各被写体存在画像Paの被写体包囲枠Waの領域情報(例えば、四隅の座標等)と対応付けて一ファイルで記録媒体Mの所定の記録領域に記録させる(ステップS31)。
その後、撮像制御部2は、被写界深度が最も深くなるように絞り値を所定量絞るとともに、当該絞り値に応じて電子撮像部1b1の露光時間及びISO感度を決定した後、被写体存在画像Paと同一の背景内に被写体Sが存在しない被写体非存在画像Pbを撮像部1により撮像させ、画像データ生成部3は、撮像部1の電子撮像部1b1から転送された被写体非存在画像Pbの画像フレームのYUVデータを生成する(ステップS32)。
その後、記録媒体制御部6は、被写体非存在画像Pbの画像データを取得して、記録媒体Mの所定の記録領域に記録させる(ステップS33)。
これにより、撮像処理を終了する。
なお、上記撮像処理にあっては、一枚目の被写体存在画像Pa1の撮像の際にのみ自動合焦処理を行うようにし、二枚目以降の被写体存在画像Pa2等の撮像の際には行わないようにしたため、二枚目以降の被写体存在画像Pa2等がピンぼけになる虞もある。そこで、所定枚数の被写体存在画像Paの撮像を被写界深度の深いパンフォーカスにて行うようにしても良い。
次に、被写体切り抜き処理について図8及び図9を参照して説明する。
図8は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図9(a)〜図9(c)は、被写体切り抜き処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
図8に示すように、先ず、画像処理部5の画像取得部5aは、記録媒体Mから被写体非存在画像Pbの画像データを取得する(ステップS41)。
次に、画像取得部5aは、記録媒体Mから連続して撮像された所定枚数の被写体存在画像Paのうち、一の被写体存在画像Pa(例えば、一枚目の被写体存在画像Pa1等)の画像データ及び被写体包囲枠Waの領域情報(例えば、被写体包囲枠Waの四隅の座標等)を取得する(ステップS42;図9(a)参照)。続けて、画像処理部5の対応枠設定部5hは、被写体包囲枠Waの領域情報に基づいて、被写体非存在画像Pb内で被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wb(図9(b)参照)を設定する(ステップS43)。具体的には、対応枠設定部5hは、例えば、矩形状の被写体包囲枠Waの四隅の座標を矩形枠の四隅の座標として被写体非存在画像Pb内で対応枠Wbを設定する。
次に、画像処理部5の位置合わせ部5iは、被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データを基準に、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データの射影変換行列を算出する(ステップS44)。具体的には、位置合わせ部5iは、被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データから特徴点を抽出した後、抽出された特徴点に基づいて、対応枠Wb内の画像データに対する被写体包囲枠Wa内の画像データの各画素の座標変換式(射影変換行列)を算出する。
続けて、位置合わせ部5iは、算出された座標変換式に従って被写体包囲枠Wa内の画像データを座標変換(射影変換)して対応枠Wb内の画像データと位置合わせを行う(ステップS45)。
次に、画像処理部5の被写体抽出部5eは、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内から被写体Sが含まれる被写体領域を特定して被写体画像Gを抽出する(ステップS46)。
具体的には、被写体抽出部5eは、被写体存在画像Paの被写体包囲枠Wa内の画像データと被写体非存在画像Pbの対応枠Wb内の画像データの各々に対してローパスフィルタをかけて各画像の高周波成分を除去する。その後、被写体抽出部5eは、ローパスフィルタをかけた被写体包囲枠Wa内の画像データと対応枠Wb内の画像データとの間で対応する各画素について相違度を算出して相違度マップを生成する。続けて、被写体抽出部5eは、各画素に係る相違度マップを所定の閾値で2値化した後、相違度マップから細かいノイズや手ぶれにより相違が生じた領域を除去するために収縮処理を行う。その後、被写体抽出部5eは、ラベリング処理を行って、所定値以下の領域や最大領域以外の領域を除去した後、一番大きな島のパターンを被写体画像Gとして特定し、収縮分を修正するための膨張処理を行う。
次に、画像処理部5の領域情報生成部5fは、抽出された被写体画像Gの被写体存在画像Pa内での領域を示す領域情報(例えば、アルファマップ)を生成する(ステップS47)。
続けて、画像処理部5の切り抜き画像生成部5gは、被写体画像Gを所定の単一色画像と合成した被写体切り抜き画像Pg(図9(c)参照)の画像データを生成する処理を行う(ステップS48)。具体的には、切り抜き画像生成部5gは、被写体存在画像Pa、単一色画像及びアルファマップを読み出してメモリ4に展開した後、被写体存在画像Paの全ての画素について、アルファ値が0の画素については(α=0)、透過させ、アルファ値が0<α<1の画素については(0<α<1)、所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が1の画素については(α=1)、何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
次に、画像処理部5は、所定枚数全ての被写体存在画像Paについて、被写体切り抜き画像Pgを生成する処理を行ったか否かを判定する(ステップS49)。
ここで、全ての被写体存在画像Paについて処理していないと判定されると(ステップS49;NO)、画像処理部5は、処理対象として次の被写体存在画像Pa(例えば、二枚目の被写体存在画像Pa2等)を指定して、画像取得部5aは、記録媒体Mから当該被写体存在画像Paの画像データ及び被写体包囲枠Waの領域情報を取得する(ステップS50)。その後、画像処理部5は、処理をステップS43に移行して、対応枠設定部5hは、被写体包囲枠Waの領域情報に基づいて、被写体非存在画像Pb内で被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wbを設定する(ステップS43)。
上記の処理を、画像処理部5は、ステップS49にて、全ての被写体存在画像Paについて処理したと判定されるまで(ステップS49;YES)、実行する。
そして、ステップS49にて、全ての被写体存在画像Paについて処理したと判定されると(ステップS49;YES)、記録媒体制御部6は、上記実施形態1における被写体切り抜き処理と同様に、所定枚数の被写体切り抜き画像Pgの画像データとそれぞれ対応するアルファマップとを画像処理部5から取得して、これら被写体切り抜き画像Pgの画像データの各々についてアルファマップと対応付けて一ファイルで記録媒体Mの所定の記録領域に記録させる(ステップS15)。
なお、被写体切り抜き画像Pgを記録媒体Mに記録させる前に、表示制御部7は、当該被写体切り抜き画像Pgを表示部8に表示させるようにしても良い。
これにより、被写体切り抜き処理を終了する。
以上のように、実施形態2の撮像装置200によれば、被写体存在画像Paの背景と同一の背景内に被写体Sの存在しない被写体非存在画像Pb内で、被写体包囲枠Waに対応する対応枠Wbを設定し、被写体包囲枠Wa内の画像データと対応枠Wb内の画像データとの対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体包囲枠Wa内から被写体領域を抽出することで、被写体領域の抽出を適正に行うことができる。
このとき、被写体存在画像Pa全体や被写体非存在画像Pb全体を処理対象とする場合に比べて処理対象となるデータ量を削減することができ、被写体領域の抽出にかかる処理負担の軽減を図ることができる。さらに、被写体存在画像Pa全体から被写体領域を抽出する場合に比べて被写体領域以外の領域を相対的に少なくすることができ、被写体領域の特定ミスなどに起因する当該被写体領域以外の領域の抽出の防止を図ることができる。
また、背景内に存在する被写体Sを連続して撮像することで被写体存在画像Paを逐次生成して、当該被写体存在画像Paを取得し、更に、これら被写体存在画像Pa内で被写体包囲枠Waを逐次設定する。そして、被写体非存在画像Pb内で、逐次設定された被写体包囲枠Waに対応する対応領域をそれぞれ設定するので、被写体存在画像Paを連続して所定枚数撮像した場合であっても、所定枚数の被写体存在画像Paに対して被写体非存在画像Pbを一枚だけ撮像して、当該被写体非存在画像Pb内で各被写体存在画像Paの被写体包囲枠Waと対応する対応枠Wbをそれぞれ設定する。そして、当該被写体包囲枠Wa内の画像データと対応枠Wb内の画像データとの対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体包囲枠Wa内から被写体領域を抽出することができる。
さらに、このとき、複数の被写体存在画像Pa、…のうち、一の被写体存在画像Pa(例えば、一枚目の被写体存在画像Pa1等)から被写体Sを検出するとともに、当該一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa(例えば、二枚目以降の被写体存在画像Pa2等)にて被写体Sを逐次追跡する。そして、一の被写体存在画像Pa内で検出された被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを設定するとともに、一の被写体存在画像Paと異なる少なくとも一の被写体存在画像Pa内で逐次追跡される被写体Sを包囲するように被写体包囲枠Waを逐次設定する。従って、被写体存在画像Paを連続して撮像する場合に、各被写体存在画像Paにて被写体Sを包囲する被写体包囲枠Waをそれぞれ設定して、当該被写体包囲枠Waから被写体Sが含まれる被写体領域を抽出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、所定枚数の被写体存在画像Pa(静止画像)を連続して撮像するようにしたが、被写体存在画像Paの動画像を所定の記録方式(例えば、Motion−JPEG形式や、MPEG形式等)により撮像しても良い。
さらに、必ずしも被写体存在画像Paを複数撮像する必要はなく、一枚の被写体存在画像Paを静止画像として撮像しても良い。
また、撮像装置100、200の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。即ち、画像処理装置として、撮像装置100、200を例示したが、これに限られるものではい。例えば、被写体存在画像Paの撮像や当該被写体存在画像Paの画像データの生成は、当該撮像装置100とは異なる撮像装置(図示略)にて行い、この撮像装置から転送された画像データのみを記録して、被写体切り抜き処理のみを実行しても良い。同様に、被写体存在画像Pa及び被写体非存在画像Pbの撮像や当該被写体存在画像Paや被写体非存在画像Pbの画像データの生成は、当該撮像装置200とは異なる撮像装置(図示略)にて行い、この撮像装置から転送された画像データのみを記録して、被写体切り抜き処理のみを実行しても良い。
加えて、上記実施形態にあっては、取得手段、被写体検出手段、第1設定手段、抽出手段としての機能を、中央制御部10の制御下にて、画像処理部5の画像取得部5a、被写体検出部5b、被写体枠設定部5d、被写体抽出部5eが駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部10のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、被写体検出処理ルーチン、設定処理ルーチン、抽出処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンにより中央制御部10のCPUを、背景内に被写体Sが存在する被写体存在画像Paを取得する手段として機能させるようにしても良い。また、被写体検出処理ルーチンにより中央制御部10のCPUを、取得された被写体存在画像Paから被写体Sを検出する手段として機能させるようにしても良い。また、設定処理ルーチンにより中央制御部10のCPUを、当該被写体存在画像Pa内で、検出された被写体Sが包囲される被写体包囲領域を設定する手段として機能させるようにしても良い。また、抽出処理ルーチンにより中央制御部10のCPUを、設定された被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から被写体Sが含まれる被写体領域を抽出する手段として機能させるようにしても良い。
同様に、追跡手段、合焦手段、第2設定手段についても、中央制御部10のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
100、200 撮像装置
1 撮像部
2 撮像制御部
5 画像処理部
5a 画像取得部
5b 被写体検出部
5c 被写体追跡部
5d 被写体枠設定部
5e 被写体抽出部
5h 対応枠設定部
10 中央制御部

Claims (9)

  1. 背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する取得手段と、
    この取得手段により取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する被写体検出手段と、
    当該被写体存在画像内で、前記被写体検出手段により検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する第1設定手段と、
    この第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する抽出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 被写体存在画像を撮像する第1撮像手段を更に備え、
    前記取得手段は、前記第1撮像手段によって撮像された前記被写体存在画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記被写体検出手段は、前記第1撮像手段により連続して撮像される前記複数の被写体存在画像において、逐次被写体を検出して追跡する追跡手段を更に備え、
    前記第1設定手段は、更に、前記追跡手段により逐次追跡される被写体を包囲するように前記被写体包囲領域を逐次設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記被写体検出手段によって検出された被写体に合焦する合焦手段を更に備え、
    前記抽出手段は、
    前記被写体包囲領域内の画像のエッジを検出し、当該エッジにより形成された領域を前記被写体領域として抽出することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記被写体存在画像と略同一の画角で被写体が存在しない被写体非存在画像を撮像する第2撮像手段と、
    この第2撮像手段により撮像された前記被写体非存在画像内で、前記第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域に対応する対応領域を設定する第2設定手段と、を更に備え、
    前記抽出手段は、更に、
    前記第1設定手段により設定された前記被写体包囲領域と前記第2設定手段により設定された前記対応領域との対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体包囲領域から前記被写体領域を抽出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1撮像手段は、連続した撮像によって略同一の画角の前記被写体存在画像を複数撮像し、
    前記第1設定手段は、更に、前記第1撮像手段により順次撮像される前記被写体存在画像内で前記被写体包囲領域を逐次設定し、
    前記第2設定手段は、更に、前記第2撮像手段により撮像された前記被写体非存在画像内で、前記第1設定手段により逐次設定された前記被写体包囲領域に対応する対応領域をそれぞれ設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記被写体包囲領域の大きさは、前記被写体検出手段により検出される被写体の大きさに応じて可変することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
    背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する処理と、
    取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する処理と、
    当該被写体存在画像内で、検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する処理と、
    設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する処理と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像処理装置のコンピュータを、
    背景内に被写体が存在する被写体存在画像を取得する手段、
    この取得された前記被写体存在画像から被写体を検出する手段、
    当該被写体存在画像内で、検出された被写体が包囲される被写体包囲領域を設定する手段、
    この設定された前記被写体包囲領域を被写体領域抽出処理の処理対象とし、この被写体包囲領域から前記被写体が含まれる被写体領域を抽出する手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2010142331A 2010-06-23 2010-06-23 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Pending JP2012009980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010142331A JP2012009980A (ja) 2010-06-23 2010-06-23 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010142331A JP2012009980A (ja) 2010-06-23 2010-06-23 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012009980A true JP2012009980A (ja) 2012-01-12

Family

ID=45540059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010142331A Pending JP2012009980A (ja) 2010-06-23 2010-06-23 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012009980A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1021408A (ja) * 1996-07-04 1998-01-23 Canon Inc 画像抽出装置および方法
JP2005250556A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd トリミング処理方法および装置並びにプログラム
JP2008219696A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、カメラ装置制御プログラム及びカメラ装置制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1021408A (ja) * 1996-07-04 1998-01-23 Canon Inc 画像抽出装置および方法
JP2005250556A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd トリミング処理方法および装置並びにプログラム
JP2008219696A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、カメラ装置制御プログラム及びカメラ装置制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8472747B2 (en) Image composition device, image composition method, and storage medium storing program
JP5051156B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP5625995B2 (ja) 被写体追跡装置、被写体追跡方法及びプログラム
JP4947136B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US8441554B2 (en) Image capturing apparatus capable of extracting subject region from captured image
JP5939705B2 (ja) 被写体判定装置、被写体判定方法及びプログラム
JP4868046B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
KR101204888B1 (ko) 디지털 촬영장치, 그 제어방법 및 이를 실행시키기 위한프로그램을 저장한 기록매체
JP5510287B2 (ja) 被写体検出装置、被写体検出方法及びプログラム
JP5504990B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置及びプログラム
JP2011066827A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5402166B2 (ja) 画像合成装置及びプログラム
JP5267279B2 (ja) 画像合成装置及びプログラム
JP5493839B2 (ja) 撮像装置、画像合成方法及びプログラム
JP2011182014A (ja) 撮像装置、撮像処理方法及びプログラム
JP5131399B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2011041041A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP5644180B2 (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2012009980A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2010278701A (ja) 画像合成装置、画像合成方法及びプログラム
JP5807695B2 (ja) 被写体検出装置、被写体検出方法及びプログラム
JP5740934B2 (ja) 被写体検出装置、被写体検出方法及びプログラム
JP5494537B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2011077850A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5565227B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130510

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140422