JP5494537B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
少なくとも二つの画像において、一方の画像における光源の位置を特定する位置特定手段と、前記少なくとも二つの画像において、一方の画像における他方の画像を合成すべき領域の位置を指定する位置指定手段と、前記一方の画像と前記他方の画像とを合成する合成手段と、前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記一方の画像又は前記他方の画像の明るさを調整する処理を施す画像処理手段と、を備えたことを特徴としている。
前記画像処理手段は、前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記一方の画像に付加する影の濃度を調整する処理を施す第1の処理手段を含み、前記第1の処理手段による処理により、前記一方の画像の明るさを調整することを特徴としている。
請求項3に記載の発明の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、
前記第1の処理手段は、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に遠い程、前記一方の画像に付加する影の濃度が濃くなるように調整し、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に近い程、前記一方の画像に付加する影の濃度が薄くなるように調整することを特徴としている。
請求項4に記載の発明の画像処理装置は、請求項1から3の何れかに記載の画像処理装
置において、前記画像処理手段は、前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記他方の画像の明るさの濃度を調整する処理を施す第2の処理手段を含み、前記第2の処理手段による処理により、前記他方の画像の明るさを調整することを特徴としている。
請求項5に記載の発明の画像処理装置は、請求項4に記載の画像処理装置において、
前記第2の処理手段は、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に遠い程、前記他方の画像が暗くなるように調整し、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に近い程、前記他方の画像が明るくなるように調整することを特徴としている。
前記他方の画像とは、背景と被写体とが存在する画像から被写体が含まれる領域を切り
抜いた被写体画像であることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した実施形態1の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
実施形態1の撮像装置100は、背景用画像P1及び被写体切り抜き画像P3の明るさ、コントラスト、色調(色味)等の撮像条件が一致するか否かを判定し、撮像条件が一致しないと判定された場合に、被写体切り抜き画像P3に所定の画像処理を施してから背景用画像P1と合成する。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、電子撮像部2と、撮像制御部3と、画像データ生成部4と、画像メモリ5と、特徴量演算部6と、ブロックマッチング部7と、画像処理部8と、記録媒体9と、表示制御部10と、表示部11と、操作入力部12と、CPU13とを備えている。
また、撮像制御部3と、特徴量演算部6と、ブロックマッチング部7と、画像処理部8と、CPU13は、例えば、カスタムLSI1Aとして設計されている。
また、レンズ部1は、図示は省略するが、被写体の撮像の際に、ズームレンズを光軸方向に移動させるズーム駆動部、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦駆動部等を備えていても良い。
また、撮像制御部3は、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
また、撮像レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3は、被写体存在画像P2の撮像後、当該被写体存在画像P2の撮像の際の撮像条件を固定した状態で、被写体切り抜き画像P3の生成のための被写体非存在画像(図示略)を撮像する。
カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用される画像メモリ5にDMA転送される。
ここで、特徴抽出処理とは、多数の候補ブロックから追跡に都合の良い特徴性の高いものを選択する処理である。
位置合わせ部8aは、被写体非存在画像から抽出した特徴点に基づいて、被写体非存在画像に対する被写体存在画像P2の各画素の座標変換式(射影変換行列)を算出し、当該座標変換式に従って被写体存在画像P2を座標変換して被写体非存在画像と位置合わせを行う。
ここで、位置情報としては、例えば、アルファマップが挙げられ、アルファマップとは、被写体存在画像P2の各画素について、被写体領域の画像を所定の背景に対してアルファブレンディングする際の重みをアルファ値(0≦α≦1)として表したものである。
ここで、撮像条件としては、例えば、明るさ、コントラスト、色調等が挙げられる。そして、撮像条件取得部8eは、画像データ生成部4により生成された背景用画像P1や切抜画像生成部8dにより生成された被写体切り抜き画像P3の画像データに基づいて、各々の画像の明るさやコントラストを取得する。また、撮像条件取得部8eは、背景用画像P1や被写体切り抜き画像P3の撮像の際に、撮像制御部3からホワイトバランスの調整値を色調として取得する。さらに、撮像条件取得部8eは、合成画像生成処理にて、記録媒体9にExif形式の画像ファイルとして記録されている背景用画像P1や被写体切り抜き画像P3の画像データのExif情報から当該画像の明るさやコントラスト、ホワイトバランスの調整値(色調)等の撮像条件を読み出して取得する。
ここで、撮像条件取得部8eは、背景用画像(第1の画像)P1の画像合成処理に関連する撮像条件を取得し、被写体切り抜き画像(第2の画像)P3の撮像条件として、当該被写体切り抜き画像P3の生成に係る被写体存在画像P2を撮像した際の撮像条件を取得する。
ここで、撮像条件判定部8fは、撮像条件取得部8eによって取得された背景用画像(第1の画像)P1の撮像条件と被写体切り抜き画像(第2の画像)P3の撮像条件とが一致するか否かを判定する。
また、画像合成部8gは、撮像条件取得部8eによって取得された被写体切り抜き画像P3の撮像条件と背景用画像P1の撮像条件に基づいて、被写体切り抜き画像P3と背景用画像P1とを合成する。具体的には、画像合成部8gは、撮像条件判定部8fによって背景用画像P1の撮像条件と被写体切り抜き画像P3の撮像条件が一致しないと判定された場合に、背景用画像P1の明るさ、コントラスト、色調等の撮像条件を基準として被写体切り抜き画像P3に対して明るさ調整、コントラスト調整、ホワイトバランス調整等の画像処理を施して、当該画像処理後の被写体切り抜き画像P3と背景用画像P1とを合成して被写体合成画像P4を生成する。
また、被写体切り抜き画像P3の画像データは、画像処理部8の位置情報生成部8cにより生成されたアルファマップと対応付けられて、当該被写体切り抜き画像P3の画像データの拡張子を「.jpe」として保存されている。
また、各画像データは、当該画像の明るさやコントラスト、ホワイトバランスの調整値(色調)等の撮像条件がExif情報として付帯されたExif形式の画像ファイルから構成されている。
具体的には、表示制御部10は、VRAM、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、CPU13の制御下にて画像メモリ5から読み出されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部11に出力する。
図2は、背景用画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する背景用画像生成処理にあっては、背景用画像P1の撮像を室内で行うものとし、屋外で撮像される画像(例えば、後述する被写体存在画像P2)とは、例えば、明るさ、コントラスト、色調等が異なるものとする。
図2に示すように、先ず、CPU13は、表示制御部10に、撮像レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3による背景用画像P1の撮像により生成された複数の画像フレームに基づいてライブビュー画像を表示部11の表示画面に表示させる(ステップS1)。
その後、CPU13は、記録媒体9の所定の記憶領域に、背景用画像P1のYUVデータを撮像条件取得部8eにより取得された撮像条件(当該画像の明るさ、コントラスト、色調等)がExif情報として付帯されたExif形式の画像ファイルとして記憶させる(ステップS5)。
これにより、背景用画像生成処理を終了する。
図3は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する被写体切り抜き処理にあっては、被写体存在画像P2の撮像を屋外で行うものとする。また、被写体存在画像P2や被写体切り抜き画像P3の明るさを画像上のドット数で表し、ドット数が少ないほど明るい画像を表すものとする。
図3に示すように、先ず、CPU13は、表示制御部10に、撮像レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3による被写体の撮像により生成された複数の画像フレームに基づいてライブビュー画像を表示部11の表示画面に表示させるとともに、当該ライブビュー画像に重畳させて、被写体存在画像P2の撮像指示メッセージを表示部11の表示画面に表示させる(ステップS11)。
また、CPU13は、撮像制御部3を制御して、当該被写体存在画像P2の撮像の際の合焦位置や露出条件やホワイトバランス等の条件を固定した状態を維持する。
この後、CPU13は、ユーザにより操作入力部12のシャッタボタン12aが撮像指示操作されたか否かを判定する(ステップS16)。そして、ユーザは、被写体を画角外に移動させるか、或いは被写体が移動するのを待った後、ユーザにより被写体非存在画像が被写体存在画像P2の半透過の画像と重なるようにカメラ位置が調整されて、操作入力部12のシャッタボタン12aが撮像指示操作されたと判定されると(ステップS16;YES)、CPU13は、撮像制御部3に、被写体非存在画像の光学像を被写体存在画像P2の撮像後に固定された条件で電子撮像部2により撮像させる(ステップS17)。
その後、CPU13は、画像データ生成部4に、電子撮像部2から転送された被写体非存在画像の画像フレームに基づいて、被写体非存在画像のYUVデータを生成させて、当該YUVデータを画像メモリ5に一時記憶させる。
具体的には、特徴量演算部6は、被写体非存在画像のYUVデータに基づいて、所定数(或いは、所定数以上)の特徴の高いブロック領域(特徴点)を選択して、当該ブロックの内容をテンプレートとして抽出する。そして、ブロックマッチング部7は、特徴抽出処理にて抽出されたテンプレートの画素値が最適にマッチする位置を被写体存在画像P2内にて探索して、画素値の相違度の評価値が最も良かった被写体非存在画像と被写体存在画像P2間の最適なオフセットを当該テンプレートの動きベクトルとして算出する。そして、画像処理部8の位置合わせ部8aは、ブロックマッチング部7により算出された複数のテンプレートの動きベクトルに基づいて全体の動きベクトルを統計的に算出し、当該動きベクトルに係る特徴点対応を用いて被写体存在画像P2の射影変換行列を算出する。
具体的には、被写体領域抽出部8bは、被写体存在画像P2のYUVデータと被写体非存在画像のYUVデータの各々に対してローパスフィルタをかけて各画像の高周波成分を除去する。その後、被写体領域抽出部8bは、ローパスフィルタをかけた被写体存在画像P2と被写体非存在画像との間で対応する各画素について相違度を算出して相違度マップを生成する。続けて、被写体領域抽出部8bは、各画素に係る相違度マップを所定の閾値で2値化した後、相違度マップから細かいノイズや手ぶれにより相違が生じた領域を除去するために収縮処理を行う。その後、被写体領域抽出部8bは、ラベリング処理を行って、所定値以下の領域や最大領域以外の領域を除去した後、一番大きな島のパターンを被写体領域として特定し、収縮分を修正するための膨張処理を行う。
具体的には、切抜画像生成部8dは、被写体存在画像P2、単一色画像及びアルファマップを読み出して画像メモリ5に展開した後、被写体存在画像P2の全ての画素について、アルファ値が0の画素については(α=0)、透過させ、アルファ値が0<α<1の画素については(0<α<1)、所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が1の画素については(α=1)、何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
これにより、被写体切り抜き処理を終了する。
図4は、合成画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図5は、合成画像生成処理における画像合成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、ユーザによる操作入力部12の所定操作からなる指示に基づいて、記録媒体9に記録されている複数の画像の中で合成画像の背景となる所望の背景用画像P1(図6(a)参照)が選択して指定されると(ステップS31)、画像処理部8は、指定された背景用画像P1の画像データを読み出して画像メモリ5に展開するとともに、画像処理部8の撮像条件取得部8eが、当該画像データと対応付けて記憶されている撮像条件(当該画像の明るさ、コントラスト、色調等)を読み出して取得する(ステップS32)。
ここで、背景用画像P1と被写体切り抜き画像P3の撮像条件が一致しないと判定されると(ステップS35;NO)、画像合成部8gは、背景用画像P1の撮像条件を基準として被写体切り抜き画像P3の撮像条件が背景用画像P1の撮像条件に近づくように所定の画像処理を施す(ステップS36)。具体的には、背景用画像P1と被写体切り抜き画像P3の明るさが一致しない場合には、被写体切り抜き画像P3に対し、背景用画像P1に近づくように明るさ調整を施し、また、背景用画像P1と被写体切り抜き画像P3のコントラストの強弱が一致しない場合には、被写体切り抜き画像P3に対し、背景用画像P1に近づくようにコントラスト調整を施し、また、背景用画像P1と被写体切り抜き画像P3の色調が一致しない場合には、被写体切り抜き画像P3に対し、背景用画像P1に近づくようにホワイトバランス調整を施す。
一方、ステップS35にて、撮像条件が一致すると判定されると(ステップS35;YES)、被写体切り抜き画像P3に対する画像処理を行わずに、それ以降の処理を行う。
なお、背景用画像P1における被写体切り抜き画像P3の合成位置を指定する処理(ステップS37)は、画像合成処理(ステップS38)よりも前であれば如何なるタイミングで行っても良い。
図5に示すように、画像合成部8gは、被写体切り抜き画像P3と対応付けて保存されているアルファマップを読み出して画像メモリ5に展開する(ステップS41)。
なお、図4のステップS37にて背景用画像P1における被写体切り抜き画像P3の合成位置が指定された際に、背景用画像P1とアルファマップとがずれてしまいアルファマップの範囲外となる領域については、α=0としてアルファ値が存在しない領域を生じさせないようにする。
ここで、全ての画素について処理していないと判定されると(ステップS46;NO)、画像合成部8gは、処理対象を次の画素に移動させて(ステップS47)、処理をステップS42に移行させる。
上記の処理を、ステップS46にて全ての画素について処理したと判定されるまで(ステップS46;YES)、繰り返すことで、画像合成部8gは、被写体切り抜き画像P3と背景用画像P1とを合成した被写体合成画像P4の画像データを生成させる。
これにより、画像合成処理を終了する。
これにより、合成画像生成処理を終了する。
また、被写体切り抜き画像P3の撮像条件と背景用画像P1の撮像条件が互いに近づくように両方の画像に画像処理を施した後、これらの画像を合成しても良い。
以下に、実施形態2の撮像装置200について、図7〜図11を参照して説明する。
実施形態2の撮像装置200は、図7〜図11に示すように、背景用画像P11及び被写体切り抜き画像P13の水平面に対する傾き(撮像条件)が一致するか否かを判定し、傾きが一致しないと判定された場合に、背景用画像P11の水平方向を基準として被写体切り抜き画像P13に所定の回転処理を施してから背景用画像P11と合成する。
なお、実施形態2の撮像装置200は、撮像制御部3の構成及び撮像条件の内容が異なる以外の点で上記実施形態1の撮像装置100と略同様の構成を成し、その説明は省略する。
ここで、傾き検出部3aは、背景用画像(第1の画像)P11を撮像した際の撮像条件を取得し、被写体切り抜き画像(第2の画像)P13の撮像条件として、当該被写体切り抜き画像P13の生成に係る被写体存在画像P12を撮像した際の撮像条件を取得する。
図8は、背景用画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する背景用画像生成処理のうち、傾き情報を取得する処理及び傾き情報を記憶する処理以外の処理は、実施形態1におけるものと略同様であり、その詳細な説明は省略する。
また、背景用画像P11の撮像にあっては、撮像装置200が水平面に対して所定の角度傾いた状態で撮像されたものとする(図11(a)参照)。
このとき、撮像制御部3の傾き検出部3aは、背景用画像P11の撮像の際の水平面に対する傾きとして当該撮像装置200の水平面に対する傾きを検出して、その傾き情報をCPU13に出力する(ステップS61)。
これにより、背景用画像生成処理を終了する。
図9は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する被写体切り抜き処理における被写体切り抜き画像P13の撮像にあっては、撮像装置200が水平な状態で撮像されたものとする(図11(b)参照)。
このとき、撮像制御部3の傾き検出部3aは、被写体存在画像P12の撮像の際の水平面に対する傾きとして当該撮像装置200の水平面に対する傾きを検出して、その傾き情報をCPU13に出力する(ステップS71)。
その後、CPU13は、実施形態1と同様に、画像データ生成部4に、電子撮像部2から転送された被写体非存在画像の画像フレームに基づいて、被写体非存在画像のYUVデータを生成させて、当該YUVデータを画像メモリ5に一時記憶させる。
そして、CPU13は、実施形態1と同様に、画像処理部8の被写体領域抽出部8bに、被写体存在画像P12から被写体が含まれる被写体領域を抽出する処理を行わせる(ステップS20)。
その後、CPU13は、実施形態1と同様に、画像処理部8の切抜画像生成部8dに、被写体の画像を所定の単一色画像と合成した被写体切り抜き画像P13の画像データを生成する処理を行わせる(ステップS22)。
これにより、被写体切り抜き処理を終了する。
図10は、合成画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、実施形態1と同様に、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて、記録媒体9に記録されている複数の画像の中で合成画像の背景となる所望の背景用画像P11(図11(a)参照)が選択して指定されると(ステップS31)、画像処理部8は、指定された背景用画像P11の画像データを読み出して画像メモリ5に展開するとともに、画像処理部8の撮像条件取得部8eが、当該画像データと対応付けて記憶されている撮像条件(傾き情報)を読み出して取得する(ステップS81)。
ここで、背景用画像P11は撮像の際に撮像装置200が水平面に対して傾いた画像であり、被写体切り抜き画像P13は水平な状態で撮像された被写体存在画像P12に係る画像であることから、撮像条件(傾き情報)が一致しないと判定されると(ステップS83;NO)、画像合成部8gは、背景用画像P11の撮像条件を基準として被写体切り抜き画像P13に対して所定の回転処理(画像処理)を施す(ステップS84)。具体的には、背景用画像P11の水平方向と被写体切り抜き画像P13の水平方向を一致させるように当該被写体切り抜き画像P13を所定の角度回転させる。
一方、ステップS83にて、撮像条件が一致すると判定されると(ステップS83;YES)、被写体切り抜き画像P13に対する回転処理を行わずに、それ以降の処理を行う。
その後、実施形態1と同様に、CPU13は、表示制御部10に、画像合成部8gにより生成された被写体合成画像P14の画像データに基づいて、背景用画像P11に被写体が重畳された被写体合成画像P14(図11(c)参照)を表示部11の表示画面に表示させる(ステップS39)。
これにより、合成画像生成処理を終了する。
また、被写体切り抜き画像P13の傾きと背景用画像P11の傾きが一致するように両方の画像を所定角度ずつ回転させる回転処理を施した後、これらの画像を合成しても良いし、水平面に対する傾きだけでなく垂直面に対する傾きも考慮するようにしてもよい。
例えば、上記実施形態1、2にあっては、背景用画像P1(P11)や被写体切り抜き画像P3(P13)の明るさ、コントラスト、色調、各画像の水平面に対する傾き等の撮像条件を基準として、背景用画像P1と被写体切り抜き画像P3の合成を行うようにしたが、画像合成の基準はこれらに限られるものではない。
即ち、撮像条件取得部8eが、背景用画像P1における被写体切り抜き画像P3の合成位置の明るさの情報を取得し、画像合成部8gが、当該明るさの情報に基づいて、被写体切り抜き画像P3の明るさを調整して合成して被写体合成画像P24を生成するようにしても良い。具体的には、背景用画像P1の画像データに基づいて各画素の輝度を測定して明るさを検出する。そして、被写体切り抜き画像P3の合成位置の明るさと背景用画像P1全体に対する合成位置の相対的な明るさの情報を取得し、当該合成位置の明るさ及び相対的な明るさに合わせて被写体切り抜き画像P3の明るさを調整して合成するようにしても良い。
これにより、背景用画像P1における被写体切り抜き画像P3の合成位置の明るさの情報に基づいて、当該被写体切り抜き画像P3の明るさを調整して合成することができ、画質が一致した違和感のより少ない被写体合成画像P4を生成することができる。
即ち、撮像条件取得部8eによって取得された光源Lの位置情報のみに基づいて、被写体切り抜き画像P23と背景用画像P21とを合成しても良い。
さらに、光源Lの位置に対する相対的な被写体切り抜き画像P23の合成位置に従って、合成位置が近くなる程影が濃くなるように影の濃度を変更しても良い。
また、被写体切り抜き画像P23として、モーションJPEG画像を合成する場合において、被写体切り抜き画像が背景用画像内で移動することで光源Lに対する位置や合成位置の明るさが変化するときには、各画像フレーム毎に光源Lに対する位置や合成位置の明るさを取得して、当該位置や明るさに基づいて被写体切り抜き画像の明るさを変更したり、所定の向きで影を付して合成する。
また、背景用画像生成処理を行った後、被写体切り抜き処理を行うようにしたが、これらの処理の順番は逆であっても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、指示処理ルーチン、画像処理ルーチン及び合成処理ルーチンを含むプログラム、或いは領域指示処理ルーチン、明るさ取得処理ルーチン及び合成処理ルーチンを含むプログラム、或いは特定処理ルーチン、位置指示処理ルーチン及び合成処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、指示処理ルーチンによりCPU13に、記録媒体9に複数記憶されている画像同士の合成を指示させるようにしても良い。また、画像処理ルーチンによりCPU13に、合成が指示された画像に夫々関連付けられた撮像条件を記録媒体9より読み出し、一方の画像の撮像条件に近づくように他方の画像を処理させるようにしても良い。また、合成処理ルーチンによりCPU13に、画像処理された他方の画像と一方の画像とを合成させるようにしても良い。
また、領域指示処理ルーチンによりCPU13に、少なくとも二つの画像において、一方の画像における他方の画像を合成すべき領域を指示させるようにしても良い。また、明るさ取得処理ルーチンによりCPU13に、指示された一方の画像の合成すべき領域の明るさを取得させるようにしても良い。また、合成処理ルーチンによりCPU13に、他方の画像の明るさが、取得された一方の画像の合成すべき領域の明るさに近づくように処理を施し、二つの画像を合成させるようにしても良い。
また、特定処理ルーチンによりCPU13に、少なくとも二つの画像において、一方の画像における光源の位置を特定させるようにしても良い。また、位置指示処理ルーチンによりCPU13に、一方の画像において、他方の画像を合成すべき位置を指示させるようにしても良い。また、合成処理ルーチンによりCPU13に、指示された位置と一方の画像の光源の位置とに基づいて他方の画像に処理を施し、二つの画像を合成させるようにしても良い。
1 レンズ部
2 電子撮像部
3 撮像制御部
3a 傾き検出部
8 画像処理部
8e 撮像条件取得部
8f 撮像条件判定部
8g 画像合成部
9 記録媒体
11 表示部
13 CPU
Claims (7)
- 少なくとも二つの画像において、一方の画像における光源の位置を特定する位置特定手段と、
前記少なくとも二つの画像において、一方の画像における他方の画像を合成すべき領域の位置を指定する位置指定手段と、
前記一方の画像と前記他方の画像とを合成する合成手段と、
前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記一方の画像又は前記他方の画像の明るさを調整する処理を施す画像処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理手段は、
前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記一方の画像に付加する影の濃度を調整する処理を施す第1の処理手段を含み、
前記第1の処理手段による処理により、前記一方の画像の明るさを調整することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第1の処理手段は、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に遠い程、前記一方の画像に付加する影の濃度が濃くなるように調整し、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に近い程、前記一方の画像に付加する影の濃度が薄くなるように調整することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理手段は、
前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記他方の画像の明るさの濃度を調整する処理を施す第2の処理手段を含み、
前記第2の処理手段による処理により、前記他方の画像の明るさを調整することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。 - 前記第2の処理手段は、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に遠い程、前記他方の画像が暗くなるように調整し、前記合成すべき領域の位置が前記光源の位置に対し相対的に近い程、前記他方の画像が明るくなるように調整することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記他方の画像とは、背景と被写体とが存在する画像から被写体が含まれる領域を切り抜いた被写体画像であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置のコンピュータを、
少なくとも二つの画像において、一方の画像における光源の位置を特定する位置特定手段、
前記少なくとも二つの画像において、一方の画像における他方の画像を合成すべき領域の位置を指定する位置指定手段、
前記一方の画像の画像と前記他方の画像とを合成する合成手段、
前記位置特定手段により特定された光源の位置と前記位置指定手段により指定された合成すべき領域の位置との間の距離に応じて、前記一方の画像又は前記他方の画像の明るさを調整する処理を施す画像処理手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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