JP2012008822A - オーダシステム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るコンソール2によれば、オーダDB231に記憶された過去の検査オーダ情報に基づいて予め定められた基準より発生頻度の高いオーダ情報を抽出し、抽出されたオーダ情報の項目の一部を変更したオーダ情報であって、前記発生頻度の高いオーダ情報に対して発生頻度が予め定められた基準より低いオーダ情報を間違いやすいオーダ情報として抽出し、抽出結果ファイル232に記憶する。そして、検査オーダ情報が受信されると、その検査オーダ情報が間違いやすいオーダ情報に該当するか否かを判断し、該当する場合に警告を出力する。
【選択図】図3
Description
複数項目の組み合わせからなるオーダ情報を出力するオーダシステムであって、
過去に発生したオーダ情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された過去のオーダ情報に基づいて予め定められた基準により同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出し、当該抽出された項目の組み合わせの一部を変更したオーダ情報であって、前記抽出された組み合わせからなるオーダ情報に対して予め定められた基準より発生頻度が低いオーダ情報を間違いやすいオーダ情報として抽出する抽出手段と、
入力されたオーダ情報が前記間違いやすいオーダ情報に該当するか否かを判断し、該当する場合に警告を出力する出力手段と、
を備える。
前記出力手段は、更に前記間違いやすいオーダ情報とともに前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを出力する。
前記抽出手段は、前記記憶手段から前記過去に発生したオーダ情報を読み出して前記過去に発生したオーダ情報における項目の組み合わせの発生頻度を示すヒストグラムを生成し、当該生成したヒストグラムに基づいて、前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出する。
前記抽出手段は、前記記憶手段に記憶された前記過去に発生したオーダ情報をデータ解析して各オーダ情報の項目の組み合わせの発生頻度を推論することで、前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出する。
前記抽出手段は、統計的手法により前記データ解析を行う。
前記抽出手段は、学習アルゴリズムを用いて前記データ解析を行う。
前記抽出手段は、変分ベイズ法を用いた混合ベルヌーイ分布モデルにより発生頻度を抽出する。
前記複数の項目からなるオーダ情報は、検査オーダ情報、投薬情報、処置オーダ情報の何れか又はその組み合わせである。
複数項目の組み合わせからなるオーダ情報を出力するオーダシステムに用いられるコンピュータを、
記憶手段に記憶された過去のオーダ情報に基づいて予め定められた基準により同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出し、当該抽出された項目の組み合わせの一部を変更したオーダ情報であって、前記抽出された組み合わせからなるオーダ情報に対して予め定められた基準より発生頻度が低いオーダ情報を間違いやすいオーダ情報として抽出する抽出手段、
入力されたオーダ情報が前記間違いやすいオーダ情報に該当するか否かを判断し、該当する場合に警告を出力する出力手段、
として機能させる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、本実施の形態においては、医療施設の放射線科に使用されるオーダシステムを例にとり説明するが、これに限定されるものではない。
図1に示すように、オーダシステム100は、オーダ生成装置1、コンソール2がLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークNを介したHIS(病院情報システム(Hospital Information System)),RIS放射線科情報システム(Radiology Information System)を使用して相互にデータの送受信が可能に接続されて構成されている。コンソール2には、X線撮影装置3が接続されている。なお、各装置の台数は、特に限定されない。
オーダ生成装置1は、オペレータによる登録操作に応じて検査オーダ情報を生成し、生成した検査オーダ情報をコンソール2に送信する。
コンソール2は、図2に示すように、制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、I/F27等を備えて構成されており、各部はバス28により接続されている。
記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)22に展開し、展開されたプログラムに従って、後述する間違いやすいオーダ抽出処理、オーダ表示処理をはじめとする各種処理を実行する。
れる。記憶部23には、前述のように各種プログラムが記憶されている。
また、記憶部23は、オーダ生成装置1から送信された検査オーダ情報を格納するためのオーダDB(Data Base)231を記憶している。
更に、記憶部23は、後述する間違いやすいオーダ抽出処理の抽出結果を格納するための抽出結果ファイル232を記憶している。
本実施の形態において、コンソール2は、定期的に図3に示す間違いやすいオーダ抽出処理を行い、オーダDB231に蓄積された検査オーダ情報から間違いやすい検査オーダ情報を抽出し、抽出結果を抽出結果ファイル232に格納する。そして、オーダ生成装置1から送信された検査オーダ情報を表示する際には、抽出結果ファイル232が参照され、表示対象の検査オーダ情報が間違いやすい検査オーダ情報であるか否かを判断し、間違いやすい検査オーダ情報である場合には警告を表示する。
検査オーダ情報のように複数の項目に対するオーダの組み合わせからなるオーダ情報の場合、比較的高頻度で同時に発生する組み合わせに一部の項目が該当しているだけで、そのオーダを高頻度で発生する別の組み合わせと思い込んでしまう間違いが発生しやすい。例えば、検査部位として腰椎A→P(正面)と腰椎側面を組み合わせたオーダが比較的高頻度で同時に発生している場合、撮影技師等のオペレータは、コンソール2に表示された検査オーダ情報に「腰椎A→P」を見つけると、「腰椎AP」と「腰椎側面」の組み合わせでなくてもその組み合わせと思い込む間違いが発生しやすい。
まず、オーダDB231に格納されている検査オーダ情報が読み込まれ、過去の検査オーダ情報のクラスタリングが行われる(ステップS1)。ここでは混合ベルヌーイ分布によるクラスタリングを用いた手法を挙げる。また、以下ではその推論方法として変分ベイズ法(Variational Bayes Method)を用いた場合を例として挙げる。混合分布の推定方法については例えば、EMアルゴリズムのように最尤推定法に基づくものやベイズ法のサンプリングによる解法であるMCMCなどを用いてもよい。このクラスタリングにより、オーダDB231に記憶されている複数の検査オーダ情報が同時発生頻度の高い組み合わせを集めた部分集合(コンポーネント)に分類される。
混合ベルヌーイ分布は潜在クラス解析に用いられる分布として知られており、2 値データのクラスタリングやレコメンデーションシステムなどの応用に広く用いられている。さらにベルヌーイ分布の事前分布が後述するようにひとつのハイパーパラメータであるため、実験・解析が容易である。ベルヌーイ分布の確率密度関数は以下の式(1)によって与えられる。
(a,b) は事前分布p(π)、p(θ)のパラメータでハイパーパラメータと呼ばれる。
本節では、Yによりパラメータを含むすべての隠れ変数、Xですべての観察可能な変数を表す。このとき、任意の確率分布q(Y)と事後分布p(Y|X) に対して式(7)が成り立つ。
前節で導いた変分ベイズ法の一般更新式(14)、(15)を前述の混合ベルヌーイ分布の説明における設定のもとで計算することで以下の混合ベルヌーイ分布の変分ベイズ学習アルゴリズムVB e-step及びVB m-stepを得る。
以下の式(16)、(17)は、VB e-stepを示す。以下の式(18)〜(20)はVB m-stepを示す。
以上、式(16)〜(22)によるアルゴリズムを実行することで事後分布が得られる。事後分布は、以下の式(23)、(24)によって得られる。
上記ステップS1では、例えば、ハイパーパラメータa、bについてa = b = 0.0001 としてオーダDB231に格納されている検査オーダ情報に対して学習を行い、同時発生頻度の高い部位を集めたコンポーネントに分類する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態におけるオーダシステム100は、第1の実施の形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。第2の実施の形態においては、上述の間違いやすいオーダ抽出処理が異なるので、以下、第2の実施の形態における間違いやすいオーダ抽出処理(間違いやすいオーダ抽出処理Bとする)について説明する。
まず、オーダDB231に記憶されている全検査オーダ情報が読み出され、検査オーダ情報において同時に発生しているオーダの組み合わせ(「1」が発生している部位の組み合わせ)の頻度を示すヒストグラムが作成される(ステップS31)。ここで、検査オーダ情報の項目数(即ち、部位数)がN個存在していた場合、検査オーダ情報において発生する可能性のあるオーダの数は2^N個存在することになる。
一方、上記第2の実施の形態においては、オーダDB231に記憶されている検査オーダ情報に基づいて、検査オーダ情報において同時にオーダが発生している部位の組み合わせの頻度を示すヒストグラムを作成し、ヒストグラムに基づいて頻出の組み合わせを抽出する。従って、過去に実際に発生した検査オーダ情報に基づき間違いやすい検査オーダ情報を抽出するので、その医療施設における検査オーダ情報の傾向に合わせて間違いやすい検査オーダ情報を抽出し、警告を行うことができる。
例えば、上記実施の形態においては、放射線科の撮影システムにおいて間違いやすい検査オーダ情報を警告する場合を例にとり説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示す電子カルテシステムにおいて発生する処置オーダ、投薬情報、検査オーダ情報、又はこれらの組み合わせについても適用可能である。ここで、処置オーダは、血液検査や尿検査等における複数の検査項目を有し、オーダの発生した検査項目を「1」、オーダの発生していない検査項目を「0」で示した情報である。投薬情報は、複数の薬剤項目を有し、オーダの発生した薬剤項目を「1」、オーダの発生していない薬剤項目を「0」で示した情報である。例えば、喘息の場合、ザジテンシロップと併せてワセリンなどの投薬が行われることが多い。しかし、必ずしもこの組み合わせに限るものではなく、場合によっては患者の要望によって異なる皮膚薬や、胃腸薬などが出される場合もある。このような場合においても、処置オーダや投薬情報を対象として上記間違いやすいオーダ抽出処理やオーダ表示処理を実行し、警告を行えば、検査担当者や薬剤師の思い込みによる間違いを防止することが可能となる。
1 オーダ生成装置
2 コンソール
3 X線撮影装置
21 制御部
22 RAM
23 記憶部
231 オーダDB
232 抽出結果ファイル
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 I/F
28 バス
N 通信ネットワーク
Claims (9)
- 複数項目の組み合わせからなるオーダ情報を出力するオーダシステムであって、
過去に発生したオーダ情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された過去のオーダ情報に基づいて予め定められた基準により同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出し、当該抽出された項目の組み合わせの一部を変更したオーダ情報であって、前記抽出された組み合わせからなるオーダ情報に対して予め定められた基準より発生頻度が低いオーダ情報を間違いやすいオーダ情報として抽出する抽出手段と、
入力されたオーダ情報が前記間違いやすいオーダ情報に該当するか否かを判断し、該当する場合に警告を出力する出力手段と、
を備えるオーダシステム。 - 前記出力手段は、更に前記間違いやすいオーダ情報とともに前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを出力する請求項1に記載のオーダシステム。
- 前記抽出手段は、前記記憶手段から前記過去に発生したオーダ情報を読み出して前記過去に発生したオーダ情報における項目の組み合わせの発生頻度を示すヒストグラムを生成し、当該生成したヒストグラムに基づいて、前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出する請求項1又は2に記載のオーダシステム。
- 前記抽出手段は、前記記憶手段に記憶された前記過去に発生したオーダ情報をデータ解析して各オーダ情報の項目の組み合わせの発生頻度を推論することで、前記同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出する請求項1又は2に記載のオーダシステム。
- 前記抽出手段は、統計的手法により前記データ解析を行う請求項4に記載のオーダシステム。
- 前記抽出手段は、学習アルゴリズムを用いて前記データ解析を行う請求項5に記載のオーダシステム。
- 前記抽出手段は、変分ベイズ法を用いた混合ベルヌーイ分布モデルにより発生頻度を抽出する請求項6に記載のオーダシステム。
- 前記複数の項目からなるオーダ情報は、検査オーダ情報、投薬情報、処置オーダ情報の何れか又はその組み合わせである請求項1〜7の何れか一項に記載のオーダシステム。
- 複数項目の組み合わせからなるオーダ情報を出力するオーダシステムに用いられるコンピュータを、
記憶手段に記憶された過去のオーダ情報に基づいて予め定められた基準により同時発生頻度の高い項目の組み合わせを抽出し、当該抽出された項目の組み合わせの一部を変更したオーダ情報であって、前記抽出された組み合わせからなるオーダ情報に対して予め定められた基準より発生頻度が低いオーダ情報を間違いやすいオーダ情報として抽出する抽出手段、
入力されたオーダ情報が前記間違いやすいオーダ情報に該当するか否かを判断し、該当する場合に警告を出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。
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