JP2012008317A - 情報表示装置 - Google Patents

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和道 渋谷
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Abstract

【課題】情報表示層にて表示される情報を斜めから見た場合であっても見ににくくなることを回避することができるとともに、防湿性を高める。
【解決手段】情報表示層30による表示色を視認する側となる透明導電膜基板20上に、表面にプライマー処理が施された透明バリアフィルム44を積層するとともに、反対側の表面にアルミ層13を積層し、さらに、樹脂基材12と透明バリアフィルム44とを、表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20を挟み込んだ状態で、その周囲にてホットメルト50によって接着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対向配置された2つの電極層間に挟み込まれた情報表示層において電極層に印加される電圧に基づいて情報を表示する情報表示装置に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。これらの表示装置は、それぞれ一長一短を有しており、例えば、CRTディスプレイは、視野角が広いものの奥行きサイズが厚く、また、液晶ディスプレイは、奥行きサイズが薄いものの視野角が狭く、また、プラズマディスプレイは、視野角が広く奥行きサイズが薄いものの消費電力が多い。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する薄型の情報表示装置が普及しはじめている。このような薄型の情報表示装置としては、例えば、対向配置された2つの電極層間に、帯電性粒子が液体内に分散した情報表示層を挟み込み、2つの電極層に電圧が印加された場合に帯電性粒子が液体内を移動することにより、情報を表示する電気泳動ディスプレイがある(例えば、特許文献1参照。)。このような薄型の情報表示装置は、紙のように薄いために携帯がしやすいとともに、消費電力が少なく、また視野角が広く、さらには、電極に印加する電圧によって表示される情報を書き換えることができるとともに、電源を切断した場合でも表示内容を保持できることから、今後のさらなる普及が予想される。
図4は、一般的な電気泳動ディスプレイの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したA部拡大図である。
本例は図4に示すように、PET等からなる樹脂基材112の一方の面に表示電極111a〜111uが形成された表示装置用電極基板110と、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板122の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)121が形成されてなる透明導電膜基板120との間に情報表示層130が挟み込まれ、さらに、透明導電膜基板120上にマスクフィルム140が積層されて構成された電気泳動ディスプレイである。
表示装置用電極基板110は、樹脂基材112の一方の面に、表示される情報に応じたパターンで表示電極111a〜111uが形成されているとともに、樹脂基材112の他方の面には、その全面にアルミ層113が積層されている。本例は、この表示電極111a〜111uを用いて数字を表示するものであって、表示電極111a〜111cによって3つのセグメントからなる表示部と、表示電極111d〜111lによって9つのセグメントからなる表示部と、表示電極111m〜111uによって9つのセグメントからなる表示部とからなり、樹脂基材112に形成された配線(不図示)を介して、これら表示電極111a〜111uに対して選択的に電圧が印加され、“0”〜“199”の数字を表示することができる。
情報表示層130は図4(c)に示すように、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に、帯電性粒子133が分散した隔壁内液体132が収容されて構成されている。そして、表示装置用電極基板110、情報表示層130及び透明導電膜基板120は、透明電極121と表示電極111a〜111uとが、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体132を介して対向するように積層されている。なお、隔壁131は、底部と、情報表示層130の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が透明導電膜基板120に対向するように積層されており、開口した側にシール層134が積層されている。
マスクフィルム140は、PET等からなる透明なフィルム基材141上に、上述した表示電極111a〜111uによる表示部を取り囲むようにマスク印刷142が施されており、それにより、情報表示装置101の周囲において表示電極111a〜111uに接続された配線を隠蔽している。
上記のように構成された電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極111a〜111uに選択的に電圧が印加されると、隔壁内液体132内にて帯電性粒子133がクーロン力で移動し、表示電極111a〜111uと透明電極121のいずれか一方の側に引き寄せられる。そして、隔壁内液体132が染料または顔料で黒色に着色されており、帯電性粒子133が高屈折率の光散乱成分を含むため、マスクフィルム140側から見た場合、表示電極111a〜111u側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が黒系色に見え、また、透明電極121側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が白系色に見え、これら見える色の違いによって所望の情報が認識されることになる。
特開2007−114302号公報
上述した電気泳動ディスプレイのような情報表示装置においては、情報表示層及び電極を保護し、かつ、情報表示層にて表示される情報を視認可能な構成とするために、その表面がフィルム等の材料で覆われているが、一般的にフィルム等の材料はその表面が平坦な構造となっている。
図5は、図4に示した電気泳動ディスプレイを斜めから見た場合の作用を説明するための図である。
図4に示した電気泳動ディスプレイを斜めから見た場合、電気泳動ディスプレイにて情報が視認される面側において、情報を視認する視点105に対して、視認する情報が表示される情報視認点106を挟んで反対側に蛍光灯等の光源102が配置され、かつ、情報視認点106に対する視点105からの視認角度θが、蛍光灯等の光源102からの照射光103の情報視認点106に対する照射角度θと同一であると、図5に示すように、蛍光灯等の光源102から照射された照射光103が、電気泳動ディスプレイの表面となるフィルム基材141上にて反射して視点105に向かい、その反射光104の影響により、情報表示層130にて表示された情報が見難くなってしまうという問題点がある。
また、情報表示層130や表示電極111a〜111u、透明電極121に外部から水分が一定量以上浸透した場合、表示性能が劣化してしまうが、図4に示した構成の電気泳動ディスプレイにおいては、樹脂基材112の裏面に積層されたアルミ層113によって防湿性が保たれているものの、マスクフィルム140側やその側面においては防湿性が保たれているとは言い難く、水分が浸透してきてしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、情報表示層にて表示される情報を斜めから見た場合であっても見ににくくなることを回避することができるとともに、防湿性を高めることができる情報表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材上に形成された複数の表示電極からなる第1の電極層と、透明基板上に形成され、前記第1の電極層に対向するように配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれた情報表示層とを有し、前記複数の表示電極と前記第2の電極層との間の電位差に応じた前記情報表示層による色が前記第2の電極層及び前記透明基板を介して認識される情報表示装置において、
前記ベース基材は、水蒸気バリア性を具備し、
前記透明基板の前記第2の電極層が形成された面とは反対側の面に、表面に反射防止処理が施された透明なバリアフィルムが積層され、
前記ベース基材と前記バリアフィルムとが、前記第1及び第2の電極層、並びに前記情報表示層及び前記透明基板を挟み込んだ状態でその周囲にて互いに接着されることにより、前記第1及び第2の電極層、並びに前記情報表示層及び前記透明基板が封止されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、第2の電極層及び透明基板を介して情報表示層を視認した場合に、複数の表示電極と第2の電極層との間の電位差に応じた情報表示層による色が認識されることになるが、情報表示層による色を視認する側、すなわち、透明基板側の表面が平坦形状となっていると、この情報表示装置を斜めから見た場合、情報表示装置にて情報が視認される面側において、情報を視認する視点に対して、視認する情報が認識される情報視認点を挟んで反対側に蛍光灯等の光源が配置され、かつ、情報視認点に対する視点からの視認角度が、光源からの照射光の情報視認点に対する照射角度と同一であると、光源から照射された照射光が、情報表示装置の表面にて反射して視点に向かい、その反射光の影響により、情報表示層による色によって認識される情報が見難くなってしまう。ここで、本発明においては、情報表示層による色を視認する側となる透明基板の第2の電極層が形成された面とは反対側の面に、表面に反射防止処理が施された透明なバリアフィルムが積層されているので、この反射防止処理によって、情報表示装置を斜めから見た場合、光源から照射された照射光がこのバリアフィルムの表面にて情報を視認する視点の方向に全て反射することがなくなり、情報表示層による色によって認識される情報が見にくくなってしまうことがない。また、このように第2の電極層が形成された透明基板にはバリアフィルムが積層されており、一方、第1の電極層が形成されたベース基材が水蒸気バリア性を具備するので、情報表示装置の表裏からの水分の浸入が大幅に抑制される。また、ベース基材とバリアフィルムとが、第1及び第2の電極層、並びに情報表示層及び透明基板を挟み込んだ状態でその周囲にて互いに接着されることにより、第1及び第2の電極層、並びに情報表示層及び透明基板が封止されているので、情報表示装置の側面からの水分の浸入についても大幅に抑制される。
以上説明したように本発明においては、情報表示層による色を視認する側となる透明基板の第2の電極層が形成された面とは反対側の面に、表面に反射防止処理が施されたバリアフィルムが積層されている構成としたため、情報表示装置を斜めから見た場合、光源から照射された照射光がこのバリアフィルムの表面にて情報を視認する視点の方向に全て反射することがなくなり、情報表示層による色によって認識される情報が見にくくなることを回避することができる。また、このように第2の電極層が形成された透明基板にはバリアフィルムが積層されており、一方、第1の電極層が形成されたベース基材が水蒸気バリア性を具備するため、情報表示装置の表裏からの水分の浸入が大幅に抑制され、また、ベース基材とバリアフィルムとが、第1及び第2の電極層、並びに情報表示層及び透明基板を挟み込んだ状態でその周囲にて互いに接着されることにより、第1及び第2の電極層、並びに情報表示層及び透明基板が封止されているため、情報表示装置の側面からの水分の浸入についても大幅に抑制され、防湿性を高めることができる。
本発明の情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したA部拡大図である。 図1に示した情報表示装置の動作を説明するための図である。 図1に示した情報表示装置において表面にプライマー処理が施された透明バリアフィルムによる作用を説明するための図である。 一般的な電気泳動ディスプレイの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したA部拡大図である。 図4に示した電気泳動ディスプレイを斜めから見た場合の作用を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したA部拡大図である。
本形態は図1に示すように、PET等からなる樹脂基材12の一方の面に第1の電極層を構成する複数の表示電極11a〜11uが形成された表示装置用電極基板10と、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板22の一方の面に第2の電極層となる透明電極21が形成されてなる透明導電膜基板20との間に情報表示層30が挟み込まれ、さらに、透明導電膜基板20上にマスクフィルム40が積層されて構成されている。
表示装置用電極基板10は、樹脂基材12の一方の面に、表示される情報に応じたパターンで表示電極11a〜11uが形成されているとともに、樹脂基材12の他方の面には、その全面にバリア層となるアルミ層13が積層されている。そして、この樹脂基材12とアルミ層13とから本発明のベース基材が構成されている。本形態は、この表示電極11a〜11uを用いて数字を表示するものであって、表示電極11a〜11cによって3つのセグメントからなる表示部と、表示電極11d〜11lによって9つのセグメントからなる表示部と、表示電極11m〜11uによって9つのセグメントからなる表示部とからなり、樹脂基材12の表示電極11m〜11uが形成された面にてこれら表示電極11m〜11uと接続されて形成された配線(不図示)を介して、これら表示電極11a〜11uに対して選択的に電圧が印加され、“0”〜“199”の数字を表示することができる。
情報表示層30は図1(c)に示すように、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に、帯電性粒子33が分散した隔壁内液体32が収容されて構成されている。そして、表示装置用電極基板10、情報表示層30及び透明導電膜基板20は、透明電極21と表示電極11a〜11uとが、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体32を介して対向配置されるように積層されている。なお、隔壁31は、底部と、情報表示層30の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を、例えば130μm□で複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が透明導電膜基板20に対向するように積層されており、開口した側にシール層34が積層されている。
マスクフィルム40は、透明導電膜基板20上に積層された透明バリアフィルム44と、この透明バリアフィルム44の表面のうち、表示電極11a〜11uに対向しない領域の全面に、隠蔽インキを含有した着色インキを用いて施されたマスク印刷42とから構成されており、それにより、表示電極11a〜11uに接続された配線を隠蔽している。透明バリアフィルム44は、透明基材43上に、水蒸気を通しにくいものからなる透明バリア層41が積層されて構成されており、その水蒸気バリア性は、JIS K 7129に準じて40℃、90%RHで測定した水蒸気透過度が、0.5g/m2・day以下が好ましく、0.3g/m2・day以下がより好ましく、0.1g/m2・day以下が更に好ましい。この透明バリア層41の透明導電膜基板20とは反対側の表面にプライマー処理が施されている。また、このプライマー処理として、透明バリア層41の表面に凹凸が生じるようなマット効果を有するプライマー剤を塗工する処理が施されており、それにより、プライマー処理によって反射防止処理が施された状態となっている。このように構成されたマスクフィルム40は、透明基材43が透明基板22と対向するように透明導電膜基板20上に積層されている。
そして、樹脂基材12と透明基材43とが、樹脂基材12上に形成された表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20を挟み込んだ状態で、その周囲にてホットメルト50によって接着されることによって、表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20が封止されている。そのため、透明基材43及び透明バリア層41と樹脂基材12及びアルミ層13の積層面の面積が、情報表示層30及び透明導電膜基板20よりも一回り広いものとなっている。
以下に、上記のように構成された情報表示装置1の動作について説明する。
図2は、図1に示した情報表示装置1の動作を説明するための図であり、図1(c)に示した領域における動作を例として示す。
上記のように構成された情報表示装置1においては、透明電極21に所定の電圧が印加されるとともに、表示電極11a〜11uに選択的に電圧が印加されると、表示電極11a〜11uと透明電極21との間に生じた電位差によって隔壁内液体32内にて帯電性粒子33がクーロン力で移動し、表示電極11a〜11uと透明電極21のいずれか一方の側に引き寄せられていく。そして、隔壁内液体32が染料または顔料で黒色に着色されており、帯電性粒子33が高屈折率の光散乱成分を含むため、透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11a〜11u側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が黒系色に見え、また、透明電極21側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が白系色に見え、これら見える色の違いによって所望の情報が認識されることになる。
例えば、透明電極21が0Vとされた状態で、表示電極11lにマイナスの電圧が印加されるとともに、表示電極11sにプラスの電圧が印加されると、情報表示層30の表示電極11lに対向する領域においては、表示電極11lに対して透明電極21側がプラスとなる電位差が生じ、また、情報表示層30の表示電極11sに対向する領域においては、表示電極11sに対して透明電極21側がマイナスとなる電位差が生じる。すると、隔壁31及びシール層34で囲まれた領域に収容された隔壁内液体32が誘電性物質からなり、帯電性粒子33がプラス電位に帯電しているものであることから、図2に示すように、情報表示層30の表示電極11lに対向する領域においては、帯電性粒子33が表示電極11l側に引き寄せられていき、また、情報表示層30の表示電極11sに対向する領域においては、帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられていく。
そして、隔壁内液体32が染料または顔料で黒色に着色されており、帯電性粒子33が高屈折率の光散乱成分を含むため、この情報表示装置1を透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11lに対向する領域においては、情報表示層30による黒系色が透明導電膜基板20及びマスクフィルム40を介して認識され、また、表示電極11sに対向する領域においては、情報表示層30による白系色が透明導電膜基板20及びマスクフィルム40を介して認識されるようになる。
このように、透明電極21に所定の電圧が印加されるとともに、表示電極11a〜11uに選択的に電圧が印加されることにより、白系色を背景色として黒系色で“0”〜“199”の数字が認識されることになる。
以下に、図1に示した情報表示装置1において表面にプライマー処理が施された透明バリアフィルム44による作用について説明する。
図3は、図1に示した情報表示装置1において表面にプライマー処理が施された透明バリアフィルム44による作用を説明するための図である。
図1に示した情報表示装置1においては、表示電極11a〜11uに対向する領域において、上述したように情報表示層30によって黒系色表示または白系色表示となっている。そして、表示電極11a〜11uに対向する領域においては、マスク印刷42が施されていないため、図1に示した情報表示装置1を斜めから見た場合、図3に示すように、蛍光灯等の光源2から照射された照射光3が透明バリアフィルム44の表面にて反射することになる。ここで、透明バリアフィルム44の表面にはプライマー処理が施されているが、このプライマー処理は、上述したように、透明バリア層41の表面に凹凸が生じるようなマット効果を有するプライマー剤を塗工する処理であるため、プライマー処理が施されることによってその表面に微細な凹凸が生じている。
そのため、蛍光灯等の光源2から照射された照射光3は、プライマー処理によって透明バリア層41の表面に生じた微細な凹凸にて乱反射し、透明バリアフィルム44の表面においては一定の方向には反射しない。それにより、情報表示装置1にて情報が視認される面側において、情報を視認する視点5に対して、視認する情報が認識される情報視認点6を挟んで反対側に光源2が配置され、かつ、情報視認点6に対する視点5からの視認角度θが、光源2からの照射光3の情報視認点6に対する照射角度θと同一であっても、光源2から照射された照射光3は、透明バリアフィルム44の表面においては、情報を視認する視点5の方向にはその一部しか反射しない、もしくは全く反射しなくなる。そのため、情報を視認する視点5においては、情報表示装置1の表面にて反射した反射光4の影響をほとんど受けることがなく、情報表示層30の表示電極11a〜11uに対向する領域にて認識される情報が見にくくなってしまうことがなくなる。
また、透明バリアフィルム44の表面において表示電極11a〜11uに対向しない領域の全面に隠蔽インキを含有した着色インキを用いてマスク印刷42が施されているため、表示電極11a〜11uによる情報の表示領域の近傍のみならず、樹脂基材12の表示電極11a〜11u間に配線が配置されている場合であっても、その配線による情報表示層30の色の変化を隠蔽することができる。なお、マスク印刷42を構成する着色インキを、表示電極11a〜11uに対向する領域における背景色となる白系色と同一の色となるように隠蔽インキに混合することにより、表示電極11a〜11uに対向する領域において情報を認識しやすくすることができる。
また、プライマー処理は、その表面に印刷やコーティング等の処理が施された場合にその印刷やコーティング等による層との密着性を向上させることができるものであるため、プライマー処理が施された透明バリアフィルム44上にマスク印刷42によるインキが定着しやすくなっている。
以下に、図1に示した情報表示装置1における防湿性について説明する。
図1に示した情報表示装置1においては、一方の面には、樹脂基材12の表示電極11a〜11uが形成された面とは反対側の面の全面にアルミ層13が積層されており、他方の面には、透明導電膜基板20の情報表示層30とは反対側の面の全面に透明バリアフィルム44が積層されている。ここで、アルミ層13においては、金属が樹脂に比べて水蒸気バリア性が高く、かつ静電気を1点ではなく拡散する効果を奏するものであり、また、透明バリアフィルム44においては、上述したように、透明基材43上に水蒸気を通しにくいものからなる透明バリア層41が積層されてなるものであるため、その表裏からの湿気は、これらアルミ層13及び透明バリアフィルム44によって遮断され、情報表示装置1内への水分の浸入が大幅に抑制される。また、透明バリアフィルム44と樹脂基材12とが、樹脂基材12上に形成された表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20を挟み込んだ状態で、その周囲にてホットメルト50によって接着されることによって、表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20が封止されているため、その側面からの湿気は、ホットメルト50によって遮断され、情報表示装置1の側面からの水分の浸入についても大幅に抑制される。
このように、情報表示装置1の表裏においてはアルミ層13及び透明バリアフィルム44によって、また、情報表示装置1の側面においてはホットメルト50によってそれぞれ防湿性が保たれているため、情報表示装置1の内部への外部からの水分の侵入が大幅に抑制されることになる。
なお、本形態においては、樹脂基材12の表示電極11a〜11uが形成された面とは反対側の面に積層されたアルミ層13によって、情報表示装置1の裏面からの水分の侵入が抑制されているが、情報表示装置1の裏面からの水分の侵入を抑制する手段は、水蒸気透過性が低く、水蒸気バリア性を具備するものであればアルミ層13に限らない。また、樹脂基材12の代わりに水蒸気バリア性を具備する基材を用いることにより、アルミ層13等の水蒸気バリア性を具備する層を積層することなく、情報表示装置1の裏面からの水分の侵入を抑制することも考えられる。なお、樹脂基材12の代わりに用いる基材の水蒸気バリア性は、上述した透明バリアフィルム44の水蒸気バリア性と同等のものが好ましい。また、アルミ層13の代わりにアルミ層13とは異なる金属を用いた場合の水蒸気バリア性は、0.1g/m2・dayよりもかなり小さなものとなる。また、樹脂基材12と透明基材43とを接着するための手段においても、表示電極11a〜11u、情報表示層30及び透明導電膜基板20を封止できるものであればホットメルト50に限らない。
また、本形態においては、透明バリアフィルム44の表面のうち、表示電極11a〜11uに対向しない全面にマスク印刷42が施されているが、表示電極11a〜11uに接続された配線が樹脂基材12の裏面に形成されている場合等においては、マスク印刷42は、必要最低限なものでよい。その場合でも、情報表示層30にて表示される情報を視認する側にて表出した透明バリアフィルム44の全面にプライマー処理が施されているので、上述したように光の反射による視認性の低下が回避されることになる。
また、本形態においては、透明基材43上に積層された透明バリア層41の表面に、凹凸が生じるようなマット効果を有するプライマー剤を塗工することにより、透明バリアフィルム44の表面にプライマー処理を施したものを例に挙げて説明したが、透明バリア層41の表面に凹凸を生じさせる加工を施すことによってプライマー処理を施す構成であってもよい。また、透明バリアフィルム44の構成を、透明基材43の透明導電膜基板20側に透明バリア層41を積層した構成としてもよい。この場合、透明基材43の表面に上述したようなプライマー処理が施されることになる。また、反射防止処理としては、上述したようなプライマー処理に限らず、透明バリア層41の表面に、光の屈折率の違いを利用して反射を防止する2層構造の膜を積層することによって反射防止処理を施す構成としてもよい。
また、本形態においては、情報表示層30として、隔壁内液体32に分散した帯電性粒子33が、表示電極11a〜11uと透明電極21との間の電位差によって表示電極11a〜11u側または透明電極21側に移動して表示が切り替わる垂直型電気泳動方式の薄型表示部材を例に挙げて説明したが、情報表示層30としては、電圧が印加されることにより情報を表示する情報表示層を有するものであれば、コレステリック液晶や電子粉粒タイプのもの等、適宜適用することができる。
1 情報表示装置
2 光源
3 照射光
4 反射光
5 視点
6 情報視認点
10 表示装置用電極基板
11a〜11u 表示電極
12 樹脂基材
13 アルミ層
20 透明導電膜基板
21 透明電極
22 透明基板
30 情報表示層
31 隔壁
32 隔壁内液体
33 帯電性粒子
34 シール層
41 透明バリア層
42 マスク印刷
43 透明基材
44 透明バリアフィルム
50 ホットメルト

Claims (1)

  1. ベース基材上に形成された複数の表示電極からなる第1の電極層と、透明基板上に形成され、前記第1の電極層に対向するように配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれた情報表示層とを有し、前記複数の表示電極と前記第2の電極層との間の電位差に応じた前記情報表示層による色が前記第2の電極層及び前記透明基板を介して認識される情報表示装置において、
    前記ベース基材は、水蒸気バリア性を具備し、
    前記透明基板の前記第2の電極層が形成された面とは反対側の面に、表面に反射防止処理が施された透明なバリアフィルムが積層され、
    前記ベース基材と前記バリアフィルムとが、前記第1及び第2の電極層、並びに前記情報表示層及び前記透明基板を挟み込んだ状態でその周囲にて互いに接着されることにより、前記第1及び第2の電極層、並びに前記情報表示層及び前記透明基板が封止されていることを特徴とする情報表示装置。
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