JP2012004198A - キャパシタ用電極及びキャパシタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属多孔体を集電体に用いるキャパシタ用の電極において、電極の周縁部が厚み方向に圧縮され、かつ、該周縁部の少なくとも一方の側の表面に金属箔が接合されていることを特徴とするキャパシタ用電極。前記金属多孔体が、鉄、あるいはニッケル、もしくは鉄またはニッケルとFe,Ni,Cr,Al,Tiのうち1種類以上の金属との合金あるいは固溶体であり、添加されている金属が40重量%以下であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
(1)金属多孔体を集電体に用いるキャパシタ用の電極において、電極の周縁部が厚み方向に圧縮され、かつ、該圧縮された周縁部の少なくとも一方の側の表面に金属箔が接合されていることを特徴とするキャパシタ用電極。
(2)前記金属多孔体が、鉄、あるいはニッケル、もしくは鉄またはニッケルとFe,Ni,Cr,Al,Tiのうち1種類以上の金属との合金あるいは固溶体であり、添加されている金属が40重量%以下であることを特徴とする上記(1)に記載のキャパシタ用電極。
(3)前記金属多孔体の金属目付量が、100g/m2以上〜450g/m2以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のキャパシタ用電極。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のキャパシタ用電極を使用したことを特徴とするキャパシタ。
本発明者らはこれらの点に着目し、電極の周縁部の少なくとも一方の側の表面に金属箔を溶接することで集電距離を短くすることが出来、キャパシタのレート特性を高めることが出来ることを見出した。これはアルミニウム箔を集電体として用いた場合でも起こりうることであるが、材質の関係で多孔体を用いた場合に特に顕著な効果が得られる。
以下に、本発明に係るキャパシタ用電極、及びキャパシタについて構成部材ごとに詳しく説明する。
発泡ウレタンや不織布などの基材に金属を被覆後、樹脂を焼失してから還元性雰囲気で熱処理することにより、金属多孔体を得ることができる。金属被覆は、基材にスパッタや化学めっきを施したり、導電性塗料を塗って乾燥したりすることにより導電性を持たせた後、電気めっきによって所定の金属量まで金属を被覆することが可能である。
前記金属多孔体を非水系キャパシタの正極として用いる場合は鉄やニッケルでは腐食してしまうため、異種金属を添加して耐食性を高める必要がある。
活性炭粉末に、導電助剤、増粘剤(溶媒の粘度が低い場合必要に応じて)、バインダー、溶媒を添加し、混合機で攪拌することにより、活性炭ペーストを調製した。
活性炭の賦活方法や原料は特に問わないが、表面積は大きい方がよく、窒素吸着のBET法で測定した比表面積が2000m2/g以上あることが好ましい。また、活性炭の粒径は小さい方がキャパシタの内部抵抗が小さくなるため、粒径は小さい方がよい。平均粒径は10μm以下が好ましく、さらに好ましくは5μm以下である。さらに、キャパシタの容量を大きくするために、活性炭ペースト中の活性炭の量は多いほうがよく、乾燥後(溶媒除去後)の組成比で活性炭が75wt%以上あることが好ましい。
得られた集電体をプレス機により最適な厚さに調厚する。プレス機は平板プレスやローラープレスが用いられる。平板プレスは集電体の伸びを抑制するためには好ましいが量産に不向きなため、連続処理可能なローラープレスを用いることもできる。
電極の電気抵抗を低減するため、電極の周縁部の少なくとも一方の側の表面に金属箔を接合する。電気抵抗を低減することが目的のため、接合方法は溶接を用いることが好ましい。金属箔を溶接する幅は、あまり太いと電池内に無駄なスペースが増えて電池の容量密度が低下するため、10mm以下が好ましい。あまり細いと溶接が困難になると共に集電効果も下がるため、1mm以上が好ましい。
溶接する部分はあらかじめ圧縮しておいても良いが、ローラー型の溶接機を用いて圧縮しながら溶接する方法でもかまわない。圧縮は、電極の大きさに合わせた金型を用いて平板プレスで行ってもよいし、圧縮したい幅のローラーにかけて圧縮してもよい。溶接方法は抵抗溶接や超音波溶接などの方法が使用できるが、超音波溶接の方が、接着面積が広いため好ましい。
また、金属箔の溶接は集電体に活物質を充填する前・後どちらで行なってもかまわないが、充填前に行なう方が活物質の脱落を抑えられる。特に超音波溶接の場合は充填前に溶接する方が好ましい。また、溶接した部分に活性炭ペーストがついてもよいが、工程途中で剥離する可能性もあるため、充填できないようにマスキングしておくことが好ましい。
金属箔の材質としては、電気抵抗や電解液に対する耐性を考慮するとアルミニウムが好ましい。また、不純物があるとキャパシタ内で溶出・反応したりするため、純度99.99%以上のアルミニウム箔を用いることが好ましい。また、溶接部分の厚さが電極自体の厚さより薄いことが好ましい。
活性炭ペーストを上記調厚された集電体に充填する。集電体の片側からペーストを吹き付けたり、ペーストに集電体を浸漬したり、あるいは印刷機やロールコーターを用いることでも充填できる。次に、乾燥機で溶媒を除去する。乾燥温度は80℃以上が好ましいが、温度が高すぎると集電体の酸化や増粘剤、バインダーの分解が起きる可能性があるため、250℃以下が好ましい。
得られた電極に、外部引き出し用のタブリードを溶接する。溶接するスペースを確保するために、溶接点の活性炭を除去してもよいし、あらかじめ溶接用のスペースを圧縮したりマスキングしておいたりして充填しないようにしておいてもよい。タブリードの材質はアルミニウムが好ましい。
電極群を外装に入れ、電解液を注入する。その後10kPa以下の減圧環境下で封止する。
ウレタンシート(市販品、セル数 55セル/inch、厚さ1.4mm、多孔度96%)にスパッタリングでニッケルを10g/m2被覆後、合計の目付け量が200g/m2になるようにスルファミン酸浴でニッケルめっきを行った。その後、大気中800℃でウレタンを焼却除去後に還元性雰囲気(水素)で1000℃に過熱し、ニッケルを還元して発泡状ニッケルを得た。作製した発泡状ニッケルは、セル数55セル/inch、厚さ1.4mm、多孔度95%となった。さらにこの発泡状ニッケルに、クロム粉末を混合した浸透材を充填して還元性雰囲気で加熱する粉末パック法にてCrを含浸し、最終的にNi-Cr35wt%の発泡状集電体を得た。金属目付けは330g/m2となった。得られた集電体をローラープレスにより厚さ0.3mmに調厚し、10cm角に切断した。
集電体の周縁部にアルミニウム箔の溶接を行わない以外は、実施例と同様の方法でキャパシタを作製した。
実施例と比較例のキャパシタをそれぞれ10セル作製し、得られたキャパシタに2.5Vの電圧を5分間印加して充電し、放電して容量を調べた。放電電流と容量の関係を下表に示す。
以上により、本発明のキャパシタ用電極は、高いレート特性を有することが明らかになった。
Claims (4)
- 金属多孔体を集電体に用いるキャパシタ用の電極において、電極の周縁部が厚み方向に圧縮され、かつ、該圧縮された周縁部の少なくとも一方の側の表面に金属箔が接合されていることを特徴とするキャパシタ用電極。
- 前記金属多孔体が、鉄、あるいはニッケル、もしくは鉄またはニッケルとFe,Ni,Cr,Al,Tiのうち1種類以上の金属との合金あるいは固溶体であり、添加されている金属が40重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ用電極。
- 前記金属多孔体の金属目付量が、100g/m2以上450g/m2以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャパシタ用電極。
- 上記請求項1〜3のいずれかに記載のキャパシタ用電極を使用したことを特徴とするキャパシタ。
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JP2010135737A JP2012004198A (ja) | 2010-06-15 | 2010-06-15 | キャパシタ用電極及びキャパシタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015159229A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 住友電気工業株式会社 | 電気化学デバイス用外装および電気二重層キャパシタ |
JP2015167184A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-24 | 住友電気工業株式会社 | 電気化学デバイス用外装および電気二重層キャパシタ |
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-
2010
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