JP2012003284A - 全反射型顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 走査型のレーザー顕微鏡2は、光源4から出射したビームを対物レンズ34を介して標本38上に照射して、この標本38から蛍光を発生させる照射手段を有する。さらに、全反射型顕微鏡として、上記構成に加えて、ビームを対物レンズ34の瞳位置と共役な位置に集光させるレンズ10と、このビームに対して平行に所定の距離オフセットさせ、対物レンズ34の中心からオフセットさせた位置にこのビームを入射するとともに、この対物レンズ34で屈折させて標本38に対してビームを斜めに入射し、カバーガラス36と標本38との界面で全反射させる平行平面板12とを備え、集光レンズ10と平行平面板12とをそれぞれ照射手段に対して挿脱可能な装置で挿入する挿脱装置8と、レーザー走査装置16を所定の角度に保持する保持手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
この走査型レーザー顕微鏡144は、図6に示すように、切り替え可能な第1の光路(顕微鏡観察用光路:実線)146と、第2の光路(肉眼視観察用光路:破線)148とを備えている。
この顕微鏡144は、レーザー光源150から出射されたレーザービーム(以下、ビームという)をビームエクスパンダ152に入射させる。このビームエクスパンダ152は、順に集束レンズ154と、ピンホール156と、ラインフィルタ158と、コリメータレンズ160と、ミラー162とを備えている。なお、コリメータレンズ160とミラー162とは、光路上を一体となって挿脱可能な第1のスライダ164上に設置されている。
そして、ミラー166を介してビームを反射させ、ビームに対して傾けられたダイクロイックミラー168に入射させる。このダイクロイックミラー168は、このビームを透過させ、ミラー170を介してビームを反射させる。また、ミラー172を介してビームを反射させる。なお、このミラー172は、光路上を挿脱可能な第2のスライダ174上に設置されている。
そして、ガルバノメータスキャナ176を介してビームを走査し、瞳投影レンズ178を介してこのビームを所定の距離で集光させる。そして、対物レンズ180を介して標本182上にビームを集光、照射させる。
その代わりに、ラインフィルタ158を透過したビームを、前記コリメータレンズ160よりも大径の他のコリメータレンズ192に入射させ、平行光にする。そして、コレクターレンズ194を介して前記ガルバノメータスキャナ176付近でビームを集光させ、このビームを反射させる。そして、このビームを瞳投影レンズ178を介して、観察光学プリズム196に入射させるが、このプリズム196は、ビームを透過させる。そして、対物レンズ180を介して標本182にビームを照射させる。
この標本182から発せられた蛍光を対物レンズ180を介してプリズム196に入射させ、このプリズム196内で複数回反射させ、所定の方向に出射させる。この蛍光をレーザーカットフィルタ198を介して、肉眼視する。
従って、上記の構成の顕微鏡では、2つのスライダ164,174を光路上から挿脱して、同一のレーザー光源150を顕微鏡観察用の光源および肉眼視観察用の光源としても使用することができる。
全反射型顕微鏡は、近接場光学(レーザー)顕微鏡の一種である。この顕微鏡は、標本をそれぞれ屈折率の異なる標本とカバーガラスとの界面におけるエバネッセント場で励起して、標本の特性に対応した蛍光を標識させるものである。この顕微鏡では、カバーガラスと標本(主に細胞膜)との間の屈折率の差を利用して、対物レンズの中心からオフセットされた位置からカバーガラスに向けて斜めに照明光(レーザービーム)を導く。このカバーガラス内でレーザービームを全反射させて、カバーガラスから僅かに滲み出るレーザービームで標本を励起させる。エバネッセント場は、界面から遠ざかるにつれて、指数関数的に減衰する。可視光領域では、ガラスと水(生細胞)との界面では、100nm〜200nmの滲み出し深さを得ることは容易で、この滲み出し深さが、深さ方向の空間分解能として得られる。
また、特開平6−27385号公報による顕微鏡では、2つの光路が設けられ、2つの観察系を備えているが、2つの異なる顕微鏡としての機能を有するものではない。
このような構成にすることにより、走査型レーザー顕微鏡を全反射型レーザー顕微鏡としても使用することができ、用途に合わせて機能を選択することができるので、コストを低下させることができる。
まず、第1の実施の形態について図1ないし図3を参照して説明する。
始めに、肉眼で全反射型レーザー顕微鏡観察を行なう場合について、図1を用いて説明する。
また、この平行平面板12は、互いに平行な2つの面を備え、これら面に対して垂直な軸回りに回動可能に枢支されている。このため、この平行平面板12の平行な2つの面の一方の面に入射されたビームを他方の面から出射させる場合、この平行平面板12の回動角度に応じて、前記出射口から出射されたビームの光路に対して平行に所定の距離オフセットさせて出射させることができる。
このビームの光路には、1対のガルバノメータスキャナ(レーザー走査装置)16x,16yが互いに平行に設けられているとともに、ビームの光路に対してそれぞれ所望の角度に傾けられている。これらスキャナ16x,16yは、それぞれX方向、Y方向にビームを移動させて、後述する標本38上を走査させるように、可動に形成されている。なお、ここでいうX方向、Y方向とは、後述するカバーガラス36と標本38との界面上に採られている。また、ここでは、これらガルバノメータスキャナ16x,16yをビームに対して所望の角度(ここでは45°)傾けた状態に保持して使用する。すなわち、ダイクロイックミラー14に反射されたビームを1対のガルバノメータスキャナ16x,16yの中央から所定の方向にオフセットさせた位置に入射させる。このビームをそれぞれ直角に反射させるので、ガルバノメータスキャナ16yで反射されたビームは、ダイクロイックミラー14で反射されたビームに対して平行な光路を有する。
この瞳投影レンズ18の前方には、第1および第2のキューブ20a,20bを備えたターレット20が配設されている。第1のキューブ20aと第2のキューブ20bとの中央には、枢軸が設けられている。このため、ターレット20を枢軸の周りに回転させることができ、光路に対して第1のキューブ20aと第2のキューブ20bとを選択的に配置させることができる。
そして、このビームの光路上には、入射されたビームを透過させ、標本からの蛍光を反射するダイクロイックコーティングが施された観察光学プリズム28が設けられている。なお、この観察光学プリズム28は、光路上から挿脱させることができる。すなわち、この観察光学プリズム28をビームの光路上に配置する第1の位置と、光路上から外す第2の位置とに移動可能である。ここでは、この観察光学プリズム28は、第1の位置に配置されている。
なお、この瞳位置32と、前記ガルバノメータスキャナ16x,16y間のほぼ中間の位置とは、共役に設定されている。
前記対物レンズ34を出射されたビームをカバーガラス36に斜めから照射(入射)させる。このビームをカバーガラス36と標本38との界面で全反射させる。そして、カバーガラス36の界面から僅かに滲み出る励起光(エバネッセント場)で標本38を励起させて、標本の特性に応じた蛍光を発生させる。
また、観察光学プリズム28は、第2の位置にあり、光路上から外されている。このため、ダイクロイックミラー24で反射されたビームを直接、結像レンズ30に入射させる。
従って、標本38の特性に応じた蛍光を対物レンズ34および結像レンズ30を順に遡って、ダイクロイックミラー24に入射させるとともにこのミラー24を透過させて、この蛍光をレーザーカットフィルタ26に入射させる。そして、この蛍光の光路上には、撮像装置(ここではCCDカメラ)42が設けられている。従って、この蛍光をCCDカメラ42によって撮像し、図示しない画面に表示させて観察を行なうことができる。
前記挿脱装置8は、第2の位置にあり、光路上から外されている。すなわち、集光レンズ10と平行平面板12とは、第2の位置にあり、光路上から外されている。また、ターレット20は、回転され、第1のキューブ20aに設けられたミラー22が光路上に配置されている。また、観察光学プリズム28も、第2の位置にあり、光路から外されている。
従って、上記のような構成で、走査型レーザー顕微鏡観察と、肉眼視またはCCDカメラによる全反射型レーザー顕微鏡観察とを切り替えて使用することができる。このため、1つの顕微鏡で、2つの機能を有する顕微鏡を提供することができる。
次に、第2の実施の形態について、図4を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の構成と同一部分を備えているので、これらの部分については、説明を省略する。また、第1の実施の形態で用いた部材については、同じ符号を使用して、説明を省略する。
ビームエクスパンダ6とダイクロイックミラー14との間には、集光レンズターレット62が設けられている。この集光レンズターレット62は、集光レンズ62aと、凸レンズおよび凹レンズの組み合わせにより、単レンズの集光レンズ62aよりも長い焦点距離を有する集光レンズシステム62bと、図示しない空穴とを備えている。すなわち、この集光レンズターレット62は、3段切り替えとなっている。この空穴がビームエクスパンダ6から出射されたビームの光路上に配置された場合、このビームをコリメート光の状態を保って直進させる。なお、この集光レンズターレット62は、制御器60で制御される。
Φob=Φo×F’/(F×B)
ここで、Bは対物レンズ34の倍率、F’は瞳投影レンズ18の焦点距離、Fは集光レンズ62aおよび集光レンズシステム62bの焦点距離である。
従って、全反射型レーザー顕微鏡観察を行なう場合、結像レンズ30から対物レンズ34への出射ビームのNAは、対物レンズ34のNAと標本38の屈折率との差を考慮して、最適な値にすることが必要である。
また、走査型レーザー顕微鏡観察を行なう場合、対物レンズ34の種類に関係なく、平行平面板12は、ビームの光路に対して垂直に設定される。
本実施の形態では、集光レンズターレット62に集光レンズ62aと集光レンズシステム62bとが配置されたが、これらの代わりにズーム機能を有する集光レンズを用い、焦点距離を可変にしてもよい。また、それぞれ異なる焦点距離を有する複数の集光レンズを集光レンズターレット62内に配置させ、これらを切り替えて用いてもよい。
また、第1および第2の実施の形態では、ビームをオフセットさせる手段として、平行平面板(屈折光学系)12を用いて説明したが、複数のミラー(反射光学系)を使用するなど、ビームをオフセットさせることができれば、他の光学系を用いても構わない。
また、第1の実施の形態では、照射手段は、瞳投影レンズ18から対物レンズ34までを指すように示したが、ビームエクスパンダ6から瞳投影レンズ18までも含まれる。
また、上述した顕微鏡では、正立型の走査型顕微鏡を例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、倒立型の顕微鏡であってもよい。
Claims (3)
- レーザー光源と、
このレーザー光源から発せられたレーザービームを走査するレーザー走査装置と、
このレーザービームを対物レンズを介して標本上に照射して、この標本から蛍光を発生させる照射手段と、
前記標本の像を得るようにこの蛍光を検出する検出手段と、
を具備したレーザー顕微鏡において、
前記レーザービームを前記対物レンズの瞳位置と共役な位置に集光させる集光レンズと、
このレーザービームに対して平行に所定の距離オフセットさせ、前記対物レンズの中心からオフセットさせた位置にこのレーザービームを入射させるとともに、この対物レンズで屈折させて前記標本に対してレーザービームを斜めに入射させ、前記標本に接するように配置された透明でかつ前記標本に接する面が平坦なカバー材、または前記標本が接するように保持された透明でかつ前記標本に接する面が平坦な標本保持部材と、前記標本との界面で前記レーザービームを全反射させるオフセット手段と、
前記集光レンズと前記オフセット手段とをそれぞれ単体もしくは一体にして前記レーザービームの光路上に入れる第1の位置と光路上から外す第2の位置とに挿脱可能な挿脱手段と、
をさらに具備したことを特徴とするレーザー顕微鏡。 - 前記オフセット手段は、レーザービームを屈折させる屈折光学系、もしくは反射させる反射光学系を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレーザー顕微鏡。
- 前記集光レンズは、その焦点距離を変え得るズーム機構、もしくはそれぞれ異なる焦点距離を有する複数の集光レンズを切り替え可能に備えていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のレーザー顕微鏡。
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