JP2012001992A - 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具 - Google Patents

金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具 Download PDF

Info

Publication number
JP2012001992A
JP2012001992A JP2010139057A JP2010139057A JP2012001992A JP 2012001992 A JP2012001992 A JP 2012001992A JP 2010139057 A JP2010139057 A JP 2010139057A JP 2010139057 A JP2010139057 A JP 2010139057A JP 2012001992 A JP2012001992 A JP 2012001992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
metal panel
members
strip
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010139057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5491293B2 (ja
Inventor
Koichi Okuyama
幸一 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IWAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
IWAKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IWAKI SEISAKUSHO KK filed Critical IWAKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP2010139057A priority Critical patent/JP5491293B2/ja
Publication of JP2012001992A publication Critical patent/JP2012001992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5491293B2 publication Critical patent/JP5491293B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】装飾性に優れた家具、建具の金属製パネルを提供する。
【解決手段】金属製の第1と第2の帯状部材群10、20を、当該第1と第2の帯状部材群が直交するように格子状に編んでなる金属製パネル100であって、各第1と第2の帯状部材群10、20は、その交差部において、それぞれ交差する相手方の帯状部材の厚みと実質的に等しい距離だけ相手方から後退する段差部を有し、かつ、各段差部の縦壁部分が交差する相手方の帯状部材に向けて外側に開くように傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具に関する。
従来から、家具や建具を製作するための資材として金属材料が用いられる場合がある。
ところが、金属材料、特に板金により作製された家具や建具は、質感が冷やかな印象を与えると共に、木材による手作り製品に比べて安価なイメージが強く、また、一般に表面形状に変化がなく単調であるので、機能性や強度を重視する業務用のデスクや棚などでは採用されるものの、暖かさや落ち着きが要求される家庭用や、安価なイメージを嫌うホテルなどにおいては、金属製家具・建具の需要が多いとは言えない。
この点、特許文献1などにおいては、一枚の板金をプレス加工することにより、あたかも竹材料を編み込んだような表面形状を有する装飾パネルが開示されている。
特開2001−132278号公報
しかしながら、当該特許文献1に係る装飾パネルにあっては、一枚の板金を加工して竹材等に擬製していることが、一目瞭然であり、かえって安価な印象を与えてしまうことになりかねない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、金属を用いて、その強度と質感を生かしながらも、極めてインテリア性が高く、安価なイメージを払拭して使用用途を拡大することができる金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具、建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、金属製の第1と第2の帯状部材を、当該第1と第2の帯状部材が直交するように格子状に編んでなる金属製パネルであって、各第1と第2の帯状部材は、その交差部において、それぞれ交差する相手方の帯状部材の厚みと等しい距離だけ相手方から後退する段差部を有し、かつ、各段差部の縦壁部分が交差する相手方の帯状部材に向かって外側に開くように傾斜していることを特徴とする。
なお、ここで、「段差部の深さと、当該段差部と公差する相手方の帯状部材の厚みが等しい」とは、両者が実質的に等しいことを意味しており、部品誤差、組立て誤差の範囲内で等しいことを意味している。
上記構成による金属製パネルによれば、金属製の帯状部材を格子状に編んでいるため、その表面が平板に比べて幾何学的に変化し、縦横に延びる各帯状部材表面の反射光が規則的に変化して、インテリア性の高い質感を醸し出すことができる。
しかも、第1と第2の帯状部材の交差部に互いに段差部が形成されており、相互に相手方の段差部に入り込んで位置決めされるため、外力を受けても編み目が崩れにくく、一定の強度と幾何学的美観を維持することができる。
さらに、上記段差部は、互いに相手方の帯状部材の厚みと等しい分だけ後退しているので、編みあがった金属製パネルの両表面に平面性が確保され、これによりテーブルとしての使用や椅子の座面としても活用することも可能にする。
特に、各段差部の縦壁部が相手方の帯状部材に向かって開くように傾斜しているため、この部分が弾力的に曲がりやすく、また、そのテーパ作用により、編み込んだ帯状部材を他の帯状部材の段差部の底面まで案内しやすく、編み込み作業を極めて円滑にすることができるものである。
また、さらに、この縦壁部の傾斜による光の反射方向が他の平坦部の反射とは異なるため、従来の一枚ものの金属製パネルにない奥行きのある重厚感と装飾性を醸し出すことができる。
ここで、前記段差部の底面における、当該帯状部材の長手方向における長さが、交差する相手方の帯状部材の幅と等しいことが望ましい。これにより、交差部における帯状部材の位置決めを確実に行えるので、外力を受けても編み目がより乱れにくい。
また、ここで、第1と第2の帯状部材の幅および/または厚みがそれぞれ等しいとしてもよい。幅が等しければ、正方形の格子状の模様が創出できる。また、厚みが等しければ、第1と第2の帯状部材を切り出すための板金を共通化ができる。さらに、幅と厚みの双方についてそれぞれ等しくすれば、第1と第2の帯状部材を共通化できるのでプレス加工の金型などを共通にでき、製造コストを低減することが可能となる。
前記第1と第2の帯状部材の少なくとも一方はステンレス製であるとするのが望ましい。ステンレスは、防錆性に優れているため耐久性があり、また、金属の光沢による美観も長期間維持できるという利点があるからである。
ここで、第1と第2の帯状部材の表面にその長手方向に沿って、ヘアライン仕上げが施されているとしてもよい。ヘアライン仕上げは、金属の光沢を抑えるつや消しの作用があり、磨き仕上げのような光沢がないので、落ち着いた雰囲気で、より金属の質感を強調することができる。また、ヘアラインの延びる方向によっては、反射光が違って見えるので、金属製パネルの装飾性を増すことができる。
さらに、ここで、第1と第2の帯状部材に使用される金属として、色目の異なる2種類の金属を選択してもよい。これにより、表面の形状が市松模様のように見え、より装飾性が増す。
また、第1、第2の帯状部材が、厚みt[mm]が、0.6mm以上1.2mm以下であって、各帯状部材の幅をw[mm]としたとき、前記傾斜した縦壁部の当該帯状部材の長手方向における長さLs[mm]は、w×tの20%以上であって、かつ、前記縦壁部と段差部の底面とのなす角αが、25°以上27°以下であることが望ましい。
これにより、第1と第2の帯状部材の編み込み作業が容易かつ円滑に行えると共に、段差部における位置決め作用を確保して、外力を受けて金属製パネルの編み目が乱れて美観が損ねられるのを防止することができる。
上記金属製パネルを使用して家具や建具を作製すれば、装飾性に優れ、かつ重厚感がある家具や建具が提供できる。
(a)は、本発明に係る金属製パネルの一実施の形態を示す平面図であり、(b)、(c)は、それぞれ上記金属製パネルを矢印A方向、B方向から見たときの正面図である。 (a)は、金属製パネルに編み込む前の一本の帯状部材の構成を示す斜視図であり、(b)は、帯状部材同士の交差部における重なりの様子を示す断面図である。 図1の金属製パネルを使用して作製した椅子の斜視図である。 図1の金属製パネルを使用して作製した姿見の斜視図である。 図1の金属製パネルを使用して作製した円筒状のランプシェードの斜視図である。 各帯状部材の表面にヘアライン仕上げを施した場合における金属製パネルを示す部分平面図である。 縦の帯状部材と横の帯状部材に色目の異なる金属材料を使用した場合の金属製パネルの表面を示す部分平面図である。
以下、図面に基づき本発明に係る金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具等の実施の形態について説明する。
(1)金属製パネル100の構成
図1(a)は、当該金属製パネル100の構成を示す平面図である。
同図に示すように、金属製パネル100は、縦方向に伸びる複数本の金属製の帯状部材11〜15からなる第1帯状部材群10と、横方向に伸びる複数本の金属製の帯状部材21〜25からなる第2帯状部材群20とを、直交した状態で交互に編み込んで構成される。
第1帯状部材群10の各帯状部材11〜15と第2帯状部材群20の各帯状部材21〜25が、それぞれ交互に重なる部分(以下、「交差部」という。)32により四方囲まれて、編み目の隙間(以下、単に「編み目」という。)31が形成されている。
各第1、第2帯状部材群10、20における帯状部材の幅、長さ、本数などは、それによって作製される家具もしくは建具の大きさによって異なるが、本例では、基本的な構造を説明するため、縦、横それぞれ5本ずつの帯状部材で構成している。また、本実施の形態では、各帯状部材は、ステンレス製のものを使用している。
図1(b)は、図1(a)における金属製パネル100をA方向から見たときの図である。
同図に示すように、帯状部材25は、各帯状部材11〜15と重なる交差部において、交差する相手方の帯状部材11〜15が入り込むように上下交互に段差部251〜255が形成された形状になっている。
また、図1(c)は、図1(a)をB方向から見たときの図であり、この図からも分かるように第2帯状部材群20の帯状部材15についても、相手方の帯状部材21〜25との交差部において、段差部151〜155が形成されており、交差する相手方の帯状部材21〜25が上下方向から交互に入り込むような形状となっている。
図2(a)は、上記帯状部材25の外観を示す斜視図であり、同図に示すように帯状部材25には、上下交互に凹入する段差部251〜255が、その長手方向に沿って等間隔で形成されており、各段差部251〜255の縦壁部(隣接する段差部との間の部分に相当)25a〜25dは、交差する相手方の帯状部材11〜15が入り込みやすいように外側に向かって開く方向に傾斜している。
なお、このような形状の帯状部材は、ステンレス鋼板を幅wの帯状片に切断し、当該帯状部材の断面形状の輪郭と同じ形状を有する上下の金型を用いて、当該帯状片をプレス加工することにより容易に形成される。
図2(b)は、図1(a)の帯状部材25と帯状部材13の交差部32におけるX−X線における矢視方向における部分拡大断面図である。
同図に示すように段差部253底面の帯状部材25の長手方向における長さL1は、交差する相手方の帯状部材13の幅W(図11(a)参照)と等しい長さとなるように設計されている。
また、段差部253の縦壁部25b、25cは、外側に開くように傾斜しており、その長手方向における長さL2、L3は共に等しくなっている。
段差部253の深さDは、交差している相手方の帯状部材13の厚みtと部品誤差、組立誤差および加工精度の範囲内で実質的に等しくなるように設計されている。ここで、本明細書において寸法などが「実質的に等しい」とは、部品誤差や組立誤差、必要な加工精度を考慮した上で同じ長さであるという意味であり、金属加工、特にプレス加工における当業者であれば、十分理解できるものである(本実施の形態では、後述のように、0.2mm程度の組立て誤差を見込んで、帯状部材の厚みtを0.8mm、段差部の深さDを1.0mmに設定している。)。
各第1帯状部材群10、20における全ての帯状部材11〜15、帯状部材21〜25について相手方と交差する部分において上記と同様な段差部が形成されており、その深さ
Dが相手方の帯状部材の厚みとほぼ同じ寸法に設定されているため、これらを編み込んでなる金属製パネル100の上下面は、ほぼ平坦な面となり、編み製品でありながら表面の凹凸が少ないパネルを提供できる。なお、本例では一番端の段差部には、外側に位置する縦壁部を設けていないが、設けても構わない。
また、実際に異なる部材が格子状の編まれているため、従来の一枚の金属板をプレス加工する場合に比べて重厚性と装飾性を増すことができる。すなわち、各段差部の縦壁部が傾斜して正面から見え、この反射の程度が、他の平坦部と異なり、また、縦壁部同士に囲まれた編み目31から後方が若干透けて見える。これらの面の傾きや、編み目の存在により、この金属製パネル100を見る角度によって各部の表面の反射光により彩なす模様が異なり、奥行きがあって味わいのある幾何学的模様が表現されることになり、装飾性に優れる。
しかも、金属を素材としておりながら、編み製品特有の弾力性を有しており、中央を押すとその押す力に応じてある程度撓むことができる。
したがって、いままで金属材料を、例えば椅子の座面として使用することは、その剛性のため、座り心地が悪く敬遠されていたが、本実施の形態にかかる金属製パネル100を椅子の座面に使用することにより、装飾性のみならず座り心地が大幅に改善される。
このように本実施の形態に係る金属製パネル100の構造によれば、従来の金属材料では実現できなかった用途を開拓することができるものである。
(2)各部の寸法
ところで、実際に金属製の帯状部材を格子状に編み込むことは容易ではない。
具体的に、例えば、第2帯状部材群20の5本の帯状部材21〜25を図1(a)のような間隔をおいて平行に配置し、第1帯状部材群10の一本目の帯状部材11を、その段差部が第2帯状部材群の段差部と交互に向かい合うようにして重ねた後、これを適当な冶具で挟み込んで固定し、その後、第2帯状部材群の各帯状部材を上下方向に交互に曲げて、次の第1帯状部材群10の帯状部材12を向かい合う段差部同士が重なるようにして差し入れて、その後、第2帯状部材群の各帯状部材帯状部材21〜25を上下反対方向に曲げて、次の第1帯状部材群10の帯状部材を差し入れて行く編み込み動作を繰り返す。
上下に交互に開いた第2帯状部材群の帯状部材21〜25に、第1帯状部材群10の帯状部材帯状部材11〜15を順次編み込むためには、帯状部材21〜25を上下に曲げ易くする必要があるが、本実施の形態では、段差部の縦壁部を外側に開くように傾斜させており、この傾斜部のバネの作用を利用して、各帯状部材21〜25を上下方向に曲がり易くすると共に、図2(b)の矢印Qに示すように当該縦壁部の傾斜面に沿って帯状部材を段差部の底面に案内しやすくなっており、これらの効果が相乗して金属製の帯状部材でありながら編み込み作業を容易にしている。
また、本実施の形態では、縦壁部の段差部の底面や上面との折り目にR1.0mm〜1.5mm程度のRが形成されて、折り目部分における滑りがよくなっており、上記の帯状部材の段差部底面への案内動作をより円滑にできるように工夫されている。
したがって、図2(b)で言えば、縦壁部の長手方向の長さL2、L3が長いほど、上下に曲げやすく編み込みが容易となる。
金属製の帯状部材の剛性(曲げ難さ)は、主にその厚みtと幅Wの大きさに依存する。本願の発明者がステンレスの帯状部材の幅と厚みを変えながら試作を繰り返したところ、縦壁部の長さL2、L3は、帯状部材の厚みtと幅Wの積の20%以上の値があれば、無理なく編み込めると判断した(条件A)。
一方、縦壁部25b、25cの傾斜が緩くなり過ぎると、外力を受けると帯状部材13が、帯状部材25の長手方向に滑って移動しやすくなって、段差部253による交差する相手方の帯状部材の位置決め効果が薄れ、正面から見たときに特定の帯状部材の直線性が歪んで編み目が乱れて、第1帯状部材群10と第2帯状部材群20が直交してなる幾何学的な美観を損なうおそれがある。
この観点から、段差部の底面と縦壁部とのなす角をαとすれば、αが25°以上であることが望ましい。また、上述の編み込み作業時に円滑な帯状部材の挿入動作を実現するためには、角αは、27°以下であることが望ましい(条件B)。
実際問題として編み込みが可能な帯状部材の厚みtは、図2に示すような段差部の加工形状を維持しつつ、曲げ作業が容易なことが望まれ、この観点から厚みtは、0.6mm〜1.2mmの範囲が適当であり、これに応じて、L2(L3)について上記条件A、Bを満たすような適当な値が決定される。
本実施の形態では、帯状部材の素材として厚さtが、0.8mmのステンレスを使用し、帯状部材の幅Wを15mm、段差部の深さDを1mm、段差部の底面の長さL1を15mm、L2とL3は3mmとしており、この場合の角度αは、約25°となっており、上記各条件を全て満たした編み込みが比較的容易な帯状部材の形状となっている。
なお、金属製パネル100の表面が完全に平坦となるためには、上記段差部の深さDと帯状部材の厚さtが完全に等しければよい筈であるが、実際には、編み込み時において上下に曲げながら編み込んで行くので、大部分は縦壁部の傾斜部で撓むとはいえ、段差部の底面部分においても少なからず湾曲し、交差して重ねたときに相手方の帯状部材との間で微小ながらも「浮き」が生じる場合がある。ここで、この「浮き」が組立誤差の主要部分を占めていると考えられ、本願発明者は、この誤差を平均的に、0.2mm見込んでいれば、表面の平坦性がほぼ確保できることを確認した。この組立誤差は、帯状部材の素材や厚みや幅によって微妙に異なると考えられるが、当業者であればそれぞれの条件の下で実験により容易に取得できる値である。
(3)金属製パネル100を用いて製作した家具
上述のような金属製パネル100を利用して装飾性と機能性、耐久性に優れた家具を製作することができる。
図3は、上記金属製パネル100を用いて製作した椅子200の例を示す。
本例では、鉄などの金属製の角材を溶接して脚部と座面の周囲の骨格を形成し、その表面を金属製パネル100で覆うようにして椅子を製作している。
上述のように金属製パネル100は、平面性が高く、しかも、適度の弾力性を有するため、金属製とは思えない座り心地がよい座面201を形成することができる。それでいて、金属の質感を維持しつつ、装飾性に優れており、家庭などにおいてもインテリア性の高い椅子として違和感なく受け入れられる。また、金属であるが故に、丈夫で耐久性があり、また、特に夏には、清涼感が得られる。
図4は、上記金属製パネル100を用いて製作した姿見300の例である。
金属製パネル100を折り加工して姿見のフレーム301を作製した後、内部に姿見の鏡302を嵌め込んで接着剤などで固定している。
フレーム301の背部にスタンドを取り付けたり、もしくは直接壁に取付けて用いる。
本例によれば、鏡に写った自分の姿の周りに、金属の地肌の質感のある格子が輝いて見えて、豪華さを強調することができる。
その他、金属製パネル100の平面性の高さを利用して、応接間などのテーブルのテーブル面の素材としても用いることができる。
なお、図3、4の例では、第1帯状部材群10と第2帯状部材群20の交差部32ではなく、帯状部材が二重に重なっていない編み目の部分で折るように寸法が決められており、折り曲げ加工が容易となっている。
図5は、金属製パネル100を円筒状に加工してランプシェードして利用した例を示すものである。内部に白熱電球などの光源を設置して、これを点灯させることにより、周面部においては、各編み目部分から光りが漏れ、内面は光源の光が反射すると共に、上方の開口部から天井を照らし間接照明の効果が得られる。ここで光源として色の変化するLED装置などを設置すれば、ムード照明としても利用できる。
また、光源を円筒状のランプシェードの外側に配置して、その外周面に照射するようにすれば、縦横に周期的に並ぶ各交差部と、その間の傾斜した縦壁部の反射光が幾何学的な模様を織りなし、癒しの効果を得ることができるものである。
また、このような円筒や、断面が多角形の筒状に加工した場合には、さらに底を設けて、傘立てや、くず入れとして利用することも可能であろう。
また、さらに、上記のような家具以外にも、たとえば、ドアや間仕切り用の衝立などの建具の化粧板として用いてもよい。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることもできる。
(4−1)上記実施の形態では、各帯状部材の表面に、特に加工はしていなかったが、各帯状部材の長手方向にそって、公知のヘアライン仕上げを施してもよい。
ヘアライン仕上げは、金属表面に、所定の研磨道具により一定方向に連続的に髪の毛のような細い研磨の条痕を残した仕上げをすることによりなされ、金属の光沢を抑えるつや消しの作用がある。磨き仕上げのような光沢がないので、落ち着いた雰囲気で、より金属の質感を強調することができる。
また、ヘアラインはその見る方向によって、色目が変わって見えることも特徴であり、図6に示すように交差部において第1帯状部材群10の帯状部材が表面になるか、第2帯状部材群20の帯状部材が表面になるかでヘアラインHL1、HL2の延びる方向が異なるため、各交差部の色目が交互に変わり、これが丁度市松模様のように見える。これにより、日本の伝統的模様と近代的な金属の質感が融合して今までにない装飾的美観を醸し出すことができる。
(4−2)上記実施の形態では、帯状部材として使用される金属は、ステンレスを用いた。周知のように、ステンレスは、防錆性を有し、長期間経過しても金属独自の光沢性と質感が失われず耐久性に優れ、また、適度な弾力性を有しているので、編み込み加工しやすいという利点があるからである。
しかし、使用される金属材料は、ステンレスに限定されないことはいうまでもない。通常の鉄材であっても、表面に適当な防錆加工を施すことによって使用可能である。
(4−3)また、第1帯状部材群10と第2帯状部材群20の帯状部材として異なる金属素材を用いても構わない。
図7の例は、第1帯状部材群10の帯状部材としてステンレス、第2帯状部材群20の帯状部材として銅を使用した例を示している。
この場合には、異なる金属の質感と色目により趣のある市松模様を形成することができ、装飾品としての付加価値が増す。
(4−4)上記実施の形態では、第1帯状部材群10の帯状部材と第2帯状部材群20の帯状部材の幅Wや厚みtを同一にしたが、これらの値の一方もしくは双方を第1帯状部材群10の帯状部材と、第2の帯状部材群20との間で異ならせるようにしてもよい。
この場合でも交差部における段差部の底面の長さL1と、交差する相手方の帯状部材の幅Wとを同じにし、当該段差部の深さDを交差する相手方の帯状部材の厚みtと実質的に同じにすることにより、表面と裏面における平面性の高い金属製パネル100を得ることができる。
なお、幅Wを第1帯状部材群10と第2帯状部材群20で異ならせた場合には、角交差部の平面視の形状は、長方形となり、これが規則正しく配列されることにより趣の異なる編み目模様を得ることができる。
(4−5)なお、上記では、全ての帯状部材が金属である場合について述べたが、場合によっては、その一部または全部を樹脂材料で代替することも可能である。
上記実施の形態と各変形例とは可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明は、装飾性に優れており、家具や建具の金属製パネルとして好適である。
10 第1帯状部材群
20 第2帯状部材群
11〜15、21〜25 帯状部材
25a〜25d 縦壁部
251〜255、151〜155 段差部
31 編み目
32 交差部
100〜102 金属製パネル
200 椅子
300 姿見
400 ランプシェード

Claims (9)

  1. 金属製の第1と第2の帯状部材を、当該第1と第2の帯状部材が直交するように格子状に編んでなる金属製パネルであって、
    各第1と第2の帯状部材は、その交差部において、それぞれ交差する相手方の帯状部材の厚みと等しい距離だけ相手方から後退する段差部を有し、かつ、各段差部の縦壁部分が交差する相手方の帯状部材に向かって外側に開くように傾斜している
    ことを特徴とする金属製パネル。
  2. 前記段差部の底面における、当該帯状部材の長手方向における長さが、交差する相手方の帯状部材の幅と等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属製パネル。
  3. 第1と第2の帯状部材の幅および/または厚みがそれぞれ等しい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の金属製パネル。
  4. 前記第1と第2の帯状部材の少なくとも一方はステンレス製であることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の金属製パネル。
  5. 第1と第2の帯状部材の表面にその長手方向に沿って、ヘアライン仕上げが施されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金属製パネル。
  6. 第1と第2の帯状部材に使用される金属として、色目の異なる2種類の金属が選択されていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の金属製パネル。
  7. 第1、第2の帯状部材は、厚みt[mm]が、0.6mm以上1.2mm以下であって、各帯状部材の幅をw[mm]としたとき、前記傾斜した縦壁部の当該帯状部材の長手方向における長さLs[mm]は、w×tの20%以上であって、かつ、前記縦壁部と段差部の底面とのなす角αが、25°以上27°以下である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の金属製パネル。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載された金属製パネルを使用してなる家具。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載された金属製パネルを使用してなる建具。
JP2010139057A 2010-06-18 2010-06-18 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具 Active JP5491293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010139057A JP5491293B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010139057A JP5491293B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012001992A true JP2012001992A (ja) 2012-01-05
JP5491293B2 JP5491293B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=45534279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010139057A Active JP5491293B2 (ja) 2010-06-18 2010-06-18 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5491293B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102332A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 アイジー工業株式会社 外装材

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200492085Y1 (ko) * 2018-11-22 2020-08-04 주식회사 위편백 모자이크 벽지

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02160547A (ja) * 1988-12-14 1990-06-20 Hiraoka & Co Ltd 金属線材編織物表面を有するタイルパネル
JPH0921225A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Unitec:Kk 内装パネル材の構造とその施工方法
JP2008248679A (ja) * 2007-03-08 2008-10-16 Tadashi Fujii 壁下地材および塗壁
JP2010133178A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Matsuken Group:Kk 格子体及びその組立方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02160547A (ja) * 1988-12-14 1990-06-20 Hiraoka & Co Ltd 金属線材編織物表面を有するタイルパネル
JPH0921225A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Unitec:Kk 内装パネル材の構造とその施工方法
JP2008248679A (ja) * 2007-03-08 2008-10-16 Tadashi Fujii 壁下地材および塗壁
JP2010133178A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Matsuken Group:Kk 格子体及びその組立方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102332A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 アイジー工業株式会社 外装材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5491293B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5529130B2 (ja) 室内装飾材料及び自動車トリムの改善またはその関連
US20080176019A1 (en) Carpet
JP5491293B2 (ja) 金属製パネルおよび当該金属製パネルを用いた家具並びに建具
CN106922139A (zh) 座席用表皮材料、座席用表皮材料的制造方法以及压花辊
US20030074881A1 (en) Jewelry rope chain link element
CN216427567U (zh) 一种家具用手工编织条
CN215254178U (zh) 一种嵌有皮革的实木层板
JP5734011B2 (ja) エンボス加工方法およびシステムキッチン
CN2778152Y (zh) 复合板阳极氧化炊具
CN201165587Y (zh) 一种花边
PL11143S2 (pl) Komplet wypoczynkowy
PL2641S2 (pl) Poduszka oparcia bocznego mebli tapicerowanych
KR100650564B1 (ko) 스틸 표면에 인쇄처리된 가구용 철재 상판 제조방법 및가구용 철재 상판
CN108464664A (zh) 用于家具的复合结构
KR200453217Y1 (ko) 가변형 등받이를 갖는 소파
CN2831941Y (zh) 一种凉席
PL27275S2 (pl) Kanapa narozna
TWM575673U (zh) Metal base structure of furniture
JP3062117U (ja) 椅 子
EP1271049A2 (en) Process for the production of diffusing screens for lighting appliances and the diffusing screen thus obtained
Bindman The Furniture of George Hunzinger: Invention and Innovation in Nineteenth-Century America
US1741790A (en) Tufted mattress
CN205048137U (zh) 一种花带状仿藤编织材料
CN202071456U (zh) 一种花格绒面料
CN2876127Y (zh) 编织带

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5491293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250