JP2012001312A - トレイ及び画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレイ本体71に対して伸縮可能であり、伸張状態でトレイ本体71と協働して記録用紙を積載可能な拡張トレイ72と、拡張トレイ72の伸縮をロック可能なロック部材100とを備える。拡張トレイ72は、ロック部材100を支持する支持部84を備える。ロック部材100は、支持部84に回動自在に支持され上下方向7に延設された回動部102と、回動部102の上側に設けられ回動部102を回動させるために把持される操作部101と、回動部102の下側に設けられ、回動部102の回動によってロック位置と非ロック位置に回動可能な係合部103とを備える。支持部84は、トレイ71,72の上下方向7の中心110に対して上側にオフセットした位置にてロック部材100を支持する。
【選択図】図10
Description
図1に示されるように、複合機10は、上部にスキャナ部12、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11(本発明の装置の一例、及び当該装置としての画像記録装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。
給紙トレイ22の傾斜板24の上側には、湾曲状に形成された搬送路18が設けられている。プリンタ部11に給紙トレイ22が装着されると、傾斜板24が搬送路18の下方に配置され、かつ給紙トレイ22の上側に第1供給部28が配置される。第1供給部28は、給紙ローラ25、アーム26及び軸27を有している。給紙ローラ25は、アーム26の先端側に回動可能に設けられている。アーム26は、プリンタ部11の筐体に支持された軸27に回動可能に設けられている。アーム26は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙トレイ22側へ回動付勢されている。第1供給部28は、給紙トレイ22から記録用紙50をピックアップして搬送路18に給送する。第2供給部38は、第1供給部28と同様の構成である。つまり、第2供給部38は、給紙ローラ35、アーム36及び軸37を有しており、給紙トレイ21から記録用紙50をピックアップして搬送路17に給送する。
記録部40は、記録ヘッド42を搭載して主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)へ往復移動するキャリッジ41を備えている。記録ヘッド42には、インクカートリッジ(不図示)からシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。記録ヘッド42は、その下面に設けられたノズルから、各インクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ41が主走査方向へ往復動することにより、記録ヘッド42が記録用紙に対して走査され、記録部40の下方に記録部40と対向して設けられているプラテン43上を搬送される記録用紙に画像が記録される。プラテン43は、搬送路19に沿って搬送される記録用紙を支持する部材である。
記録部40よりも記録用紙50の搬送向き6の上流側に搬送ローラ対59が設けられている。搬送ローラ対59は、搬送ローラ60及びピンチローラ61からなる。搬送ローラ60は、搬送路19の上側に配置されており、搬送モータ(不図示)からの駆動力を受けて回動する。ピンチローラ61は、搬送路19を挟んで搬送ローラ60の下側に回動自在に配置されており、搬送ローラ60へ向けてバネによって付勢されている。
図1及び図2に示されるように、給紙トレイ21,22は、プリンタ部11に装着された状態において、記録部40の下方に配置されている。給紙トレイ21,22は、傾斜板24が設けられている側を先端として、後向きに開口13に挿し込まれることでプリンタ部11に装着される(図1及び図2の状態)。これにより、給紙トレイ21,22に収容された記録用紙50がプリンタ部11の搬送路17,18へ供給可能となる。給紙トレイ21,22は、上記先端と反対側の後端から前向きに開口13から引き出されることでプリンタ部11から取り出される。これにより、給紙トレイ21,22への記録用紙50の補充が可能となる。給紙トレイ21及び給紙トレイ22は、同様の構成を有している。このため、以下においては、給紙トレイ22の構成について説明し、給紙トレイ21の構成についてはその説明を省略する。
図3乃至図6に示されるように、第1トレイ本体71は、記録用紙50が載置される本体底板75(本発明の第1底板の一例)と、本体底板75の後端から立設された傾斜板24と、本体底板75の左右方向9(本発明の幅方向に相当)の両端から立設された第1側壁81(本発明の第1側板の一例)と、を備えている。
図3乃至図6に示されるように、第1拡張トレイ72は、記録用紙50が載置される拡張底板82(本発明の第2底板の一例、図6参照)と、拡張底板82の前端から立設された前板83と、拡張底板82の左右方向9の両端から立設されて前後方向8へ延設された一対の第2側壁98とを備えている。
図8(B)に示されるように、第1拡張トレイ72の拡張底板82の前端における右側には、円柱状の支持部84(本発明の支持部の一例)が、拡張底板82と一体に形成されている。支持部84は、拡張底板82の上面から上向き、換言すると記録用紙50が積載される向きに突設された円柱状の突出部88(本発明の突出部の一例)を備えている。なお、後述するように、支持部84はロック部材100に覆われる(図8(A)参照)。図8(B)に示されるように、突出部88の上面85(本発明の上端面に相当)には、ロック部材100の回動部102に設けられた凸部105が嵌入可能な受け孔86(本発明の軸受の一例)が形成されている。受け孔86は、図10(D)に示されるように、円形の孔の外周の一箇所に方形の突起部を備えた形状である。
図3及び図4に示されるように、排紙トレイ23は、第2トレイ本体95(本発明の第1蓋部の一例)及び第2拡張トレイ96(本発明の第2蓋部の一例)を有する。
ロック部材100は、以下で詳述するように、第1拡張トレイ72のスライドのロック、及び当該ロックの解除が可能に構成されている。図5、図6、図8(A)及び図10に示されるように、ロック部材100は、支持部84に覆い被さるようにして配置されている。図7に示されるように、ロック部100は、支持部84に回動可能に支持される回動部102(本発明の回動部の一例)と、回動部102の回動軸方向の一方の端部に回動部102と一体に形成されている操作部101(本発明の操作部の一例)と、回動部102の回動軸方向の他方の端部から延出されている係合部103(本発明の係合部の一例)とで構成されている。
回動部102は、円柱状の回動部本体120(本発明の回動部材の一例、図7(A)参照)と、後述する凸部105(本発明の回動軸の一例、図7(C)参照)とを備えている。
図7(A)に示されるように、操作部101は、概ね薄板形状である。また、図8(A)に示されるように、ロック部材100が支持部84に覆い被さりつつ拡張底板82に配置された状態において、操作部101は、回動部102における回動軸方向の拡張底板82から離間した側、つまり回動部102の上側に設けられている。複合機10のユーザは、操作部101を把持して、矢印107の方向(図7(A)参照)、つまり回動部102の回動軸方向を中心とした回動方向に動かす。これにより、操作部101と一体の回動部102も回動される。
図7(A)、(B)に示されるように、係合部103は、回動部本体120の操作部101が形成された一方の端部に対して他方の端部から延出するよう形成されており、延出端においてL字状に形成された屈曲部108を備えている。
支持部84において、ロック部材100を支持する箇所、つまり受け孔86の内周面87(図10(B)参照)は、第1トレイ本体71の第1側壁81における上下方向7の中央(第1側壁81の上端と下端の中点)よりも上側に設けられている。つまり、図10(C)に示されるように、受け孔86の内周面87は、上下方向7の中心を通り、かつ前後方向8に沿った中心線110に対して上側へオフセットした位置に配置されている。中心線110は、第1トレイ本体71の第1側壁81における上端及び下端の中心を通る仮想直線である。以上より、支持部84の突出部88は、中心線110に対して上側へオフセットした位置まで突出されている。
回動部102は、支持部84に支持されることによって、上下方向7に延びている。よって、係合部103が載置面側にあり、操作部101は、回動部102の上側に設けられていることになる。そのため、ユーザは操作部101を把持しやすい。また、支持部84は、第1側壁81及び第2側壁98において上下方向7の中心に対して上側にオフセットした位置である。つまり、第1側壁81及び第2側壁98の高さが高い場合であっても、操作部101が操作される高さと支持部84との上下方向7の距離は、短くなる。これにより、ユーザが操作部101を操作した場合に、回動部102がねじれにくくなるため、操作部101の動作に連動して回動部102が回動する。従って、回動部102の端部に形成された係合部103が操作部101の操作に連動して、第1トレイ本体71の係合受け部67〜69に対して係合及び離間でき、操作性が向上する。
上述の実施形態においては、操作部101の上面109が第2拡張トレイ96の下面よりも下方となる位置に配置されている構成について説明した。しかし、操作部101は、その上端が第2拡張トレイ96の下面よりも上方となる位置に配置されていてもよい。例えば、操作部101は、下側から開口143を貫通して、開口143の上側まで突出していてもよい。この場合、開口143の面積は、操作部101が貫通可能な大きさである必要がある。操作部101が、その上端が第2拡張トレイ96の下面よりも上方となる位置に配置されることにより、ユーザは、操作部101へよりアクセスし易くなる。
上述の実施形態においては、操作部101は、第1トレイ本体71及び第1拡張トレイ72に積載可能な最大量の記録用紙50が積載された場合における当該記録用紙50の最高位置よりも上方に配置されている場合について説明した。しかし、操作部101のみならず支持部84も当該最高位置よりも上方に配置されていてもよい。例えば、支持部84の突出部88の上面85(図8(B)参照)が、当該最高位置よりも上方となるように、支持部84が配置されていてもよい。これにより、ユーザが記録用紙50に触れないように、操作部101を当該最高位置よりも上方に形成しても、支持部84を操作部101と近接した位置に形成できる。
上述の実施形態においては、回動部102の回動部本体120は、図8(A)に示されるように、突出部88の外周側を全て覆っている場合について説明した。しかし、回動部本体120は、拡張底板82の周辺のみ、つまり下端近傍のみで突出部88の外周側を覆っており、下端近傍以外では突出部88の外周側を覆っていなくてもよい。このような構成の場合の回動部本体120は、本発明の被覆部の一例である。これにより、操作部101が操作されると、係合部103に近い回動部本体120が突出部88によって案内されるため、操作部101の操作が係合部103に円滑に伝達できる。
11:プリンタ部
21:給紙トレイ
22:給紙トレイ
23:排紙トレイ
40:記録部
67:係合受け部
68:係合受け部
69:係合受け部
71:第1トレイ本体
72:第1拡張トレイ
75:本体底板
81:第1側壁
82:拡張底板
84:支持部
86:受け孔
88:突出部
95:第2トレイ本体
96:第2拡張トレイ
98:第2側壁
100:ロック部材
101:操作部
102:回動軸
103:係合部
105:凸部
120:回動部本体120
121:リブ
143:開口
Claims (11)
- シートを搬送可能な装置に対して給送されるシートを載置するトレイであって、
上記装置に給送されるシートを積載可能な第1底板、及び上記第1底板の給送向きと直交する幅方向の両端において上記給送向きに沿って延設された一対の第1側板を備えた第1トレイ部と、
上記装置に給送されるシートを積載可能な第2底板、及び上記第2底板の上記幅方向の両端において上記給送向きに沿って延設された一対の第2側板を備え、上記第2底板が上記第1底板に対して、シートの給送向きに沿ってスライド可能に形成され、上記給送向きにおけるシートの載置面を伸縮可能な第2トレイ部と、
上記第2トレイ部のスライドをロック可能なロック部材と、を備え、
上記第1トレイ部は、上記第2トレイ部のスライド方向に沿って間隔を空けて複数配置され、各々が上記ロック部材と係合可能な複数の被係合部を備え、
上記第2トレイ部は、上記第2底板の上記給送向き上流側の端部に設けられ、上記第1側板及び上記第2側板の上下方向の中心に対して上側にオフセットした位置にて上記ロック部材を支持する支持部を備え、
上記ロック部材は、
上記支持部に回動自在に支持され、上記支持部から上記第2底板まで延びて形成された回動部と、
上記回動部において回動軸方向の上記第2底板から離間した側に設けられ、上記回動部を回動させるために把持される操作部と、
上記回動部において上記回動軸方向の上記第2底板に近接した側から上記第1トレイ部側に延びており、上記回動部の回動に伴って、上記被係合部のいずれかと係合可能な第1位置、及び上記被係合部から離間される第2位置の間で移動する係合部と、を備えたトレイ。 - 上記支持部は、上記第2底板から上記第1側板と上記第2側板の上下方向の中心に対して上側にオフセットした位置まで上記シートの積載向きに突出した突出部と、上記突出部の上端面に形成された軸受けと、を有し、
上記回動部は、上記軸受けに回動可能に嵌合される回動軸と、上記回動軸から上記回動軸の外周側にて上記第2底板まで延びた回動部材と、を有する請求項1に記載のトレイ。 - 上記回動部材は、上記第2底板側において上記突出部の外周側を覆う被覆部を有する請求項2に記載のトレイ。
- 上記第1トレイ部及び上記第2トレイ部の上面の一部または全部を覆う蓋板と、
上記蓋板において上記操作部の上方に設けられた開口と、を更に備えた請求項1から3のいずれかに記載のトレイ。 - 上記蓋板は、上記上面の一部または全部を覆った第1姿勢と、上記上面を開放した第2姿勢とに姿勢変化可能であり、
上記操作部は、その上端が上記蓋板の下面よりも下方となる位置に配置されている請求項4に記載のトレイ。 - 上記開口は、上記操作部よりも大きく形成されており、
上記操作部は、その上端が上記蓋板の下面よりも上方となる位置に配置されている請求項4に記載のトレイ。 - 上記蓋板は、上記第1側板に支持された第1蓋部と、上記第2側板に支持され、上記開口が設けられ、かつ上記第2トレイ部のスライドに連動して上記第1蓋部に対して上記給送向きに沿って伸縮可能な第2蓋部と、で構成されている請求項4から6のいずれかに記載のトレイ。
- 上記操作部は、上記第1トレイ部及び上記第2トレイ部に積載可能な最大量のシートが積載された場合における当該シートの最高位置よりも上方に配置されている請求項1から7のいずれかに記載のトレイ。
- 上記支持部は、上記第1トレイ部及び上記第2トレイ部に積載可能な最大量のシートが積載された場合における当該シートの最高位置よりも上方に配置されている請求項8に記載のトレイ。
- 上記第2トレイは、上記操作部の下端位置にて上記操作部を下方から支持する操作支持部を有する請求項1から9のいずれかに記載のトレイ。
- 請求項1から10のいずれかに記載のトレイと、上記トレイから給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備えた画像記録装置。
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