JP2012001034A - 車両用シート - Google Patents

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Masato Ichikawa
昌人 市川
Masaki Tanigawa
政樹 谷川
Takafumi Kato
隆文 加藤
Masashi Yamashita
昌志 山下
Yoshinobu Kanehara
喜伸 金原
Yukitaka Kitamura
幸隆 北村
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TS Tech Co Ltd
Suzuki Motor Corp
TB Kawashima Co Ltd
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TS Tech Co Ltd
Suzuki Motor Corp
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Abstract

【課題】シートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成された構造でありながら、座面部の外観意匠を損なうことがない物品収納部を備えた車両用シートを提供する。
【解決手段】シートバック2の端部2A側のシートフレーム部分36,37を覆うパッド18と、面状弾性体15の端部15Aの裏面15Uに重なるマチ材12とを備え、面状弾性体15の端部15Aとマチ材12の一端部12A側とがパッド18に巻き付けられ、マチ材12の他端部12B側が面状弾性体15の端部15Aの裏面15Uから後ろ側Rrに離間して、マチ材12の一端部12A側のパッド18への巻き付け方向とは逆方向にパッド18に巻き付けられ、マチ材12と面状弾性体15の端部15Aの前側端部部分15A1との間に物品を挟み込み収納可能に構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、
シートフレームに支持されるシートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成されている車両用シートに関する。
上記の車両用シートとして、例えば特許文献1に開示されているように、座面部としての荒い目のネット状の面状弾性体をシートフレームに張力をかけて張り、これにより、ウレタン材やバネ材等の弾性部材を用いることなく座面部にクッション性を備えさせたシートがある。
この種の車両用シートは乗員の体に接する座面部の通気性が良く、座面部の重量も低減できるというメリットがある。
しかしながら、シートバックの背面に、特許文献2に開示されているような物品収納部を設けようとすると、意匠面側に物品収納部用の布の裏面や裁断部や縫製の糸が露出して見栄えが悪くなる。
そのために、従来、冒頭に記載の車両用シートのシートバックには物品収納部を設けてなかった。
特開2003−52481号公報 特開2003−180483号公報
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、シートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成された構造でありながら、座面部の外観意匠を損なうことがない物品収納部を備えた車両用シートを提供する点にある。
本発明の特徴は、
シートフレームに支持されるシートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成されている車両用シートであって、
前記シートバックの端部側のシートフレーム部分を覆うパッドと、
前記面状弾性体の端部の裏面に重なるマチ材とを備え、
前記面状弾性体の端部と、前記面状弾性体の端部の先端に近い側の前記マチ材の一端部側とが前記パッドに前側から巻き付けられ、
前記マチ材の他端部側が前記面状弾性体の端部の裏面から後ろ側に離間して、前記マチ材の一端部側の前記パッドへの巻き付け方向とは逆方向に前記パッドに巻き付けられ、
前記マチ材と、前記面状弾性体の端部のうち前記マチ材の前側に位置する前側端部部分との間に物品を挟み込み収納可能に構成されている点にある。(請求項1)
上記の構成により、前記マチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分との間に物品を挟み込み収納することができ、マチ材と前記面状弾性体の端部の前側端部部分とで物品収納部を構成することができる。
前記面状弾性体の端部と、前記面状弾性体の端部の先端に近い側の前記マチ材の一端部側とは前記パッドに前側から巻き付けられているから、マチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分との間に物品を収納する場合、パッドの弾性力と面状弾性体の弾性力に抗しながらマチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分との間に物品を差し込むことができ、物品の差し込み状態ではパッドと面状弾性体の弾性復元力によって物品を確実に挟み込むことができる。
また、前記マチ材が面状弾性体の端部の裏面に重なっているから、面状弾性体が透けてもマチ材の裏側や縫製部は前側に露出することがなく、従って、座面部の外観を低下させることがない。
そして、例えば写真や模様や色のついたシート状の物品をマチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分との間に差し込むことにより、物品の表面が面状弾性体の粗い目から透けて見えるようになり、シートバックの外観を好みに応じて変えることができる。
さらに、厚さを変えた冊子状の物品をマチ材と面状弾性体の前側端部部分との間に差し込むことにより、面状弾性体の張り具合を着座者の好みに応じて微妙に変化させることができて、座り心地をより向上させることができる。
また、物品をシートバックの背面側からマチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分との間に出し入れすることができ、マチ材と面状弾性体の端部の前側端部部分とから成る物品収納部を開閉する必要が無くて、物品収納部の使い勝手をよくすることができる。(請求項1)
本発明において、
前記マチ材の一端部は前記面状弾性体の端部に接続し、
前記面状弾性体の端部が前記パッドの後面を覆うとともに、前記面状弾性体の端部の先端部分が前記シートフレーム部分に取り付け固定され、
前記面状弾性体の端部のうち前記パッドの後面を覆う後ろ側端部部分に前記マチ材の他端部側が後ろ側から重なって、前記マチ材の他端部が前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に取り付け固定されていると、マチ材と面状弾性体の端部をパッドに確実に巻き付け固定することができる。
また、面状弾性体の端部のうちパッドの後面を覆う後ろ側端部部分にマチ材の他端部側が後ろ側から重なって、マチ材の他端部が面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に取り付け固定されているから、マチ材で面状弾性体の端部の後ろ側端部部分を覆い隠すことができて、座面部の後方からの見栄えをよくすることができる。(請求項2)
本発明において、
前記面状弾性体の端部の先端部分に第1フックが縫着され、前記第1フックが前記シートフレーム部分に係止していると、第1フックをシートフレーム部分に係止させるだけで面状弾性体の端部の先端部分をシートフレーム部分に取り付け固定することができて、シートフレーム部分に対する面状弾性体の端部の先端部分の取り付け固定作業の作業性を向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記マチ材の他端部に第2フック又は平板が縫着され、
前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に係止片が縫着され、
前記第2フック又は平板が前記係止片に係止していると、前記第2フック又は平板を前記係止片に係止させるだけでマチ材の他端部を前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に取り付け固定することができて、面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に対するマチ材の他端部の取り付け固定作業の作業性を向上させることができる。(請求項4)
本発明において、
前記第1フックは、前記パッドの径方向内方側から径方向外方側に突出した前記シートフレーム部分の被係止部に前記径方向外方側から係止し、
前記マチ材が前記第1フックを締め付けて前記被係止部に圧接させていると、第1フックと被係止部の係止力を強くすることができて、第1フックと被係止部の係止が解除されることを回避することができる。また、第1フックがマチ材の他端部側に対して突っ張った状態になることから、第2フック又は平板と係止片の係止力も強くすることができて、第2フック又は平板と係止片の係止が解除されることを回避することができる。(請求項5)
本発明において、
前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分を前記係止片の縫着部と前記マチ材の一端部とが挟み込んで、前記係止片の縫着部と、前記マチ材の一端部と、前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分とが一体に共縫いされていると、係止片の縫着部と、マチ材の一端部と、面状弾性体の端部の後ろ側端部部分とを強固に接続することができ、しかも、縫製工程での工数(縫製回数)を少なくすることができて作業効率を向上させることができる。(請求項6)
本発明において、
前記シートバックの端部は前記シートバックの下端部であると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
前記面状弾性体の下端部とマチ材とパッドとは着座者の腰部と臀部の間の部分から力を受け、この力は、面状弾性体の中央部が着座者の背中から受ける力に比べると弱いので、薄物の物品であれば着座者に異物感を感じさせることが無く、座り心地が悪くなることが無い。(請求項7)
本発明によれば、
シートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成された構造でありながら、座面部の外観意匠を損なうことがなく、しかも使い勝手がよい物品収納部を備えた車両用シートを提供することができた。
車両用シートの斜視図 車両用シートの縦断側面図 図2のZ部の拡大断面図に対応する図であり、マチ部の形成方法の前半を示す縦断側面図 図2のZ部の拡大断面図に対応する図であり、マチ部の形成方法の中盤を示す縦断側面図 図2のZ部の拡大断面図に対応する図であり、マチ部の形成方法の後半を示す縦断側面図 図2のZ部の拡大断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に自動車の前席用のシート(以下、「車両用シート100」と称する)を示してある。この車両用シート100は、着座者の下肢を支えるシートクッション1と、シートクッション1の後端部から起立して着座者の上体を支えるシートバック2と、シートバック2の上端部に上下の高さ調節可能に連結して着座者の頭部を支えるヘッドレスト3とから成る。
[シートバック2の構造]
シートバック2は、前側Fr(車両前方側)から背面側が透けて見える目の粗いネット状の面状弾性体15で形成された座面部を備え、面状弾性体15がシートフレーム35(図3,図4参照)に支持されている。
前記面状弾性体15は張力を加えた状態でシートフレーム35に張り渡され、枠状の右側マチ部9・左側マチ部10・上側マチ部11・下側マチ部22で取り囲まれている。座面部が面状弾性体15で形成されているので、座面部にクッション性・通気性・外観の斬新さを備えさせることができる。さらに、座面部を構成するパッドやスプリングを省いて軽量化を図ることができ、座面部を薄くしてスペース効率を向上させることができる。
図6にも示すように、シートバック2の下端部2A(シートバックの端部に相当)には、シートバック2の幅方向に延びるパイプ状の第1シートフレーム部分36と、前記幅方向に延びる断面波形板状の第2シートフレーム部分37とが配置され、第2シートフレーム部分37が第1シートフレーム部分36の上側に位置している。
第1シートフレーム部分36と第2シートフレーム部分37はウレタン材から成る断面縦長楕円形状のパッド18で覆われている。パッド18の上部には第2シートフレーム部分37を収容する上側開放の開口部18Kが形成され、第2シートフレーム部分37の上端部がパッド18の径方向内方側から開口部18Kの上方(径方向外方側)に突出している。
シートバック2にポケット状の物品収納部を設ける場合、一般にシートバック2の背面に物品収納部が設けられる。
しかしながら、面状弾性体15をシートバック2のメイン部に張る上記のタイプのシートバック2では、前側Frからシートバック2の背面側が透けて見えるために、通常の物品収納部の構造では物品収納部の内側の縫製が見えて外観を損なう。また、1枚の面状弾性体15のみで着座者の背中を支えることから、面状弾性体15に物品収納部を設けると、収納した物品が着座者の背面に当たって座り心地が損なわれる虞れがある。
そこで、これらの問題点を解消するために前記シートバック2の下側マチ部22を次のように構成して物品収納部Pを形成してある。
[下側マチ部22の構造]
図1,図2,図6に示すように、面状弾性体15の下端部15A(面状弾性体の端部に相当)の裏面15Uにマチ材12が重なっている。面状弾性体15の下端部15Aの先端15a(下端部15Aの端縁)に近い側のマチ材12の一端部12Aは、前記先端15aよりも面状弾性体15の内側に位置し、面状弾性体15の下端部15Aに縫着されて接続している。マチ材12の一端部12Aが面状弾性体15の下端部15Aに縫着以外の手段で接続していてもよい。
そして、図4,図5に示すように、面状弾性体15の下端部15Aと、マチ材12の一端部12A側(マチ材12の一端部12A側のマチ材部分)とがパッド18に前側Frから巻き付けられて、面状弾性体15の下端部15Aがパッド18の前面・下面・後面を覆っている。マチ材12は内側のパッド18が透けない目の詰った織物や編み物又は合皮などで面状弾性体15とほぼ同一幅に形成されてパッド18の前面と下面を覆っている。
また、面状弾性体15の下端部15Aのうちパッド18の後ろ側Rrに回り込んだ面状弾性体15の下端部15Aの先端部分15A2が断面波形板状の第2シートフレーム部分37に取り付け固定されている。
詳しくは、面状弾性体15の下端部15Aの先端部分15A2に、シートバック2の幅方向に間隔を開けて並ぶ複数のJ字状の第1フック13が縫着され、パッド18の径方向内方側から上方(径方向外方側)に突出した第2シートフレーム部分37の上端部の被係止部37Jに第1フック13が上方から係止している(図5参照)。この係止状態でマチ材12の一端部12Aはパッド18の後ろ下方側に位置している。
また、図5,図6に示すように、マチ材12の他端部12B側(他端部12B側のマチ材部分)が面状弾性体15の下端部15Aの裏面15Uから後ろ側Rrに離間し、マチ材12の一端部12A側のパッド18への巻き付け方向(図4の矢印A方向)とは逆方向の矢印B方向にパッド18に巻き付けられてパッド18の上面を覆っている。
さらに、面状弾性体15の下端部15Aのうちパッド18の後面を覆う後ろ側端部部分15A3に前記マチ材12の他端部12B側が後ろRr側から重なって、マチ材12の他端部12Bが面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3に取り付け固定されている。
マチ材12の他端部12Bには、シートバック2の幅方向に間隔を開けて並ぶ複数の平板25が縫着されている。また、面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3に、シートバック2の幅方向に間隔を開けて並ぶ複数のJ字状の係止片19が、前記下端部15Aの先端15aから面状弾性体15の内側に所定長さ離れて位置する状態に縫着されている。この係止片19は、面状弾性体15の下端部15Aがパッド18に巻き付けられた状態でパッド18の後ろ下方側に位置している。
係止片19の縫着部Lとマチ材12の一端部12Aは面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3を挟み込んでおり、係止片19の縫着部Lと、マチ材12の一端部12Aと、面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3とが一体に共縫いされている。
これにより、係止片19の縫着部Lと、マチ材12の一端部12Aと、面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3とを強固に接続することができ、しかも、縫製工程での工数(縫製回数)を少なくすることができて作業効率を向上させることができる。
そして、平板25が係止片19に係止し、マチ材12が第1フック13をパッド18の径方向外方側(上方側)から締め付けて被係止部37Jに圧接させている。従って、第1フック13と被係止部37Jの係止力を強くすることができて、第1フック13と被係止部37Jの係止が解除されることを回避することができる。また、第1フック13がマチ材12の他端部12B側に対して突っ張った状態になることから、平板25と係止片19の係止力も強くすることができて、平板25と係止片19の係止が解除されることを回避することができる。
図6に示すように、パッド18の前面及び上面に巻き付けられたマチ材12の円弧状の外周面12Mと、面状弾性体15の下端部15Aのうちマチ材12の前側Frに位置する前側端部部分15A1の裏面15Uとの間は物品収納部Pに構成されている。
物品収納部Pは、縦断面において上方に向かって広がり、この物品収納部Pに物品を挟み込み収納可能に構成されている。つまり、マチ材12と面状弾性体15の下端部15Aの前側端部部分15A1との間に物品を挟み込んで収納する。物品収納部Pは縦断面において上方に向かって広がっているから、物品を物品収納部Pに収納しやすくすることができる。
面状弾性体15の下端部15Aとマチ材12の一端部12A側とはパッド18に前側Frから巻き付けられているから、マチ材12と面状弾性体15の下端部15Aの前側端部部分15A1との間に物品を収納する場合、パッド18の弾性力と面状弾性体15の弾性力に抗しながらマチ材12と面状弾性体15の下端部15Aの前側端部部分15A1との間に物品を差し込むことができる。そして、物品の差し込み状態ではパッド18と面状弾性体15の弾性復元力によって物品を確実に挟み込むことができる。
前記第1フック13と平板25と係止片19とはそれぞれ樹脂で成形されている。
また、前記右側マチ部9・左側マチ部10・上側マチ部11は面状弾性体15にそれぞれ縫着されて接続している。
[下側マチ部22の形成方法]
(1) 図3〜図5に示すように、面状弾性体15の下端部15Aをマチ材12の一端部12A側と共にパッド18に前側Frから巻き付けて、パッド18の前面と下面を面状弾性体15の下端部15Aとマチ材12の一端部12A側とで覆うとともに、パッド18の後面を面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3で覆う。
(2) 図5に示すように、前記面状弾性体15の下端部15Aの先端部分15A2に縫着された第1フック13を第2シートフレーム部分37の上端部の被係止部37Jに上方から係止させる。
(3) 図5,図6に示すように、マチ材12の他端部12B側をパッド18に矢印B方向に巻き付けてパッド18の上面を覆うとともに、パッド18の後面を覆った面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3を後ろ側Rrから覆う。
(4) マチ材12の他端部12Bに縫着された平板25を、面状弾性体15の下端部15Aの後ろ側端部部分15A3に縫着された係止片19に係止させる。この係止状態で、マチ材12で第1フック13をパッド18の径方向外方側(上方側)から押圧して第2シートフレーム部分37の上端部の被係止部37Jに圧接させる。
上記のシートバック2の構成によれば、
(1) 面状弾性体15の下端部15Aとマチ材12とパッド18から成る下側マチ部22は着座者の腰部と臀部の間の部分から力を受け、この力は面状弾性体15の中央部が着座者の背中から受ける力に比べると弱いので、薄物の物品であれば着座者に異物感を感じさせることが無く、座り心地が悪くなることが無い。
(2) 物品収納部Pに写真や模様や色のついたシート状の物品を差し込むことにより、物品の表面が面状弾性体15の粗い目から透けて見えるようになり、シートバック2の外観を好みに応じて変えることができる。
(3) 厚さを変えた冊子状の物品を物品収納部Pに差し込むことにより、面状弾性体15の張り具合を着座者の好みに応じて微妙に変化させることができて、座り心地をより向上させることができる。
(4) シートバック2の背面側から物品を物品収納部Pに出し入れすることができ、物品収納部Pを開閉する必要が無くて物品収納部Pの使い勝手をよくすることができる。
(5) マチ材12は面状弾性体15の下端部15Aの裏面15Uに重なっているから、面状弾性体15が透けてもマチ材12の裏側や縫製部は前側Frに露出することがなく、従って、座面部の外観を低下させることがない。
[シートクッション1の構造]
図1,図2に示すように、前記シートクッション1はシートバック2の構造とほぼ同一に構成され、上側からシートクッション1の下側が透けて見える目の粗いネット状の面状弾性体45で形成された座面部を備え、面状弾性体45がシートフレームに支持されている。
前記面状弾性体45は張力を加えた状態でシートフレームに張り渡され、枠状の右側マチ部39・左側マチ部40・前側マチ部41で取り囲まれている。上記のように、座面部が面状弾性体45で形成されているので、座面部にクッション性・通気性・外観の斬新さを備えさせることができる。また、座面部を構成するパッドやスプリングを省いて軽量化を図ることができ、座面部を薄くしてスペース効率を向上させることができる。
[別実施形態]
(1) 上記の実施形態ではシートバック2の下端部2Aに前記物品収納部Pを設けたが、シートバック2の右側マチ部39・左側マチ部40に前記挟み込み収納式の物品収納部Pを設けて、写真などの物品の収納スペースや色模様変更スペースとしてあっても良い。
(2) シートクッションの右側マチ部39・左側マチ部40・前側マチ部41に前記挟み込み収納式の物品収納部Pを設けてあってもよい。
(3) 前記平板25に換えてJの字状の第2フックがマチ材12の他端部12Bに縫着されていてもよい。
2 シートバック
2A シートバックの端部(シートバックの下端部)
12 マチ材
12A マチ材の一端部
12B マチ材の他端部
13 第1フック
15 ネット状の面状弾性体
15a 面状弾性体の端部の先端
15A 面状弾性体の端部(面状弾性体の下端部)
15A1 面状弾性体の端部の前側端部部分
15A2 面状弾性体の端部の先端部分
15A3 面状弾性体の端部の後ろ側端部部分
15U 面状弾性体の端部の裏面
18 パッド
19 係止片
25 平板
35 シートフレーム
36 シートフレーム部分(第1シートフレーム部分)
37 シートフレーム部分(第2シートフレーム部分)
37J 被係止部
Fr 前側
L 縫着部
Rr 後ろ側

Claims (7)

  1. シートフレームに支持されるシートバックの座面部がネット状の面状弾性体で形成されている車両用シートであって、
    前記シートバックの端部側のシートフレーム部分を覆うパッドと、
    前記面状弾性体の端部の裏面に重なるマチ材とを備え、
    前記面状弾性体の端部と、前記面状弾性体の端部の先端に近い側の前記マチ材の一端部側とが前記パッドに前側から巻き付けられ、
    前記マチ材の他端部側が前記面状弾性体の端部の裏面から後ろ側に離間して、前記マチ材の一端部側の前記パッドへの巻き付け方向とは逆方向に前記パッドに巻き付けられ、
    前記マチ材と、前記面状弾性体の端部のうち前記マチ材の前側に位置する前側端部部分との間に物品を挟み込み収納可能に構成されている車両用シート。
  2. 前記マチ材の一端部は前記面状弾性体の端部に接続し、
    前記面状弾性体の端部が前記パッドの後面を覆うとともに、前記面状弾性体の端部の先端部分が前記シートフレーム部分に取り付け固定され、
    前記面状弾性体の端部のうち前記パッドの後面を覆う後ろ側端部部分に前記マチ材の他端部側が後ろ側から重なって、前記マチ材の他端部が前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に取り付け固定されている請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記面状弾性体の端部の先端部分に第1フックが縫着され、前記第1フックが前記シートフレーム部分に係止している請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記マチ材の他端部に第2フック又は平板が縫着され、
    前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分に係止片が縫着され、
    前記第2フック又は平板が前記係止片に係止している請求項3記載の車両用シート。
  5. 前記第1フックは、前記パッドの径方向内方側から径方向外方側に突出した前記シートフレーム部分の被係止部に前記径方向外方側から係止し、
    前記マチ材が前記第1フックを締め付けて前記被係止部に圧接させている請求項4記載の車両用シート。
  6. 前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分を前記係止片の縫着部と前記マチ材の一端部とが挟み込んで、前記係止片の縫着部と、前記マチ材の一端部と、前記面状弾性体の端部の後ろ側端部部分とが一体に共縫いされている請求項4又は5記載の車両用シート。
  7. 前記シートバックの端部は前記シートバックの下端部である請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111374466A (zh) * 2018-12-27 2020-07-07 廖文显 座椅的座垫及背靠的组合方法及组合结构

Cited By (1)

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CN111374466A (zh) * 2018-12-27 2020-07-07 廖文显 座椅的座垫及背靠的组合方法及组合结构

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