JP2012000835A - 射出成形機のスクリュ温度調整装置 - Google Patents

射出成形機のスクリュ温度調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】温度調整の応答性や熱交換効率に優れ、且つ簡易な構造を有するスクリュ温度調整装置を提供する。
【解決手段】熱交換媒体を用いてスクリュ2の温度を調整するための射出成形機のスクリュ温度調整装置9に係る。スクリュ2のスクリュ軸4の外周面を被覆する第1のジャケット10と、第1のジャケット10の内周面に形成された溝11とスクリュ軸4の外周面とで形成された熱交換媒体を流す流路12と、を備える。流路12は、第1のジャケット10の外周面から熱交換媒体を溝11へ供給するための供給口13と、溝11から熱交換媒体を第1のジャケット10の外周面へ排出するための排出口14と、を有し、溝11は、供給口13から排出口14まで一定の流路幅を保つように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、射出成形機のスクリュ温度制御装置に関する。特に、熱交換媒体を用いてスクリュの温度を調整する射出成形機のスクリュ温度制御装置に関する。
樹脂材料を射出成形する際に用いられる射出成形機は、樹脂材料を融解するためのシリンダと、該シリンダの内部にシリンダの軸方向に沿って移動可能且つシリンダの軸周りに回転可能なスクリュと、を備えている。スクリュは、スクリュ軸と該スクリュ軸の外周面に螺旋状に形成されたブレードとを含んでいる。スクリュの回転に伴って該ブレードから力を受けて樹脂材料が射出成形機の射出口の方へ運ばれる。
シリンダの内部における樹脂材料の搬送は、シリンダやブレードと樹脂材料との間で生じる摩擦抵抗の大きさに依存する。具体的には、ブレードと樹脂材料との間の摩擦抵抗が、シリンダと樹脂材料との間の摩擦抵抗よりも小さい場合、樹脂材料はブレードを滑り、シリンダの内周面に沿って射出口の方へ搬送される。ブレードと樹脂材料との間の摩擦抵抗が、シリンダと樹脂材料との間の摩擦抵抗よりも大きい場合には、樹脂材料はシリンダの内周面を滑り、ブレードと一体となって回転するため、射出口の方へ搬送されなくなる。
射出口方向への樹脂材料の搬送が行われなくなると、シリンダの内部で樹脂材料の密度が不均一になる。その結果、射出成形後の成形品の重量や密度に偏りが生じ、均一な成形品を得られなくなるといった問題が生ずる場合があった。
シリンダやブレードと樹脂材料との間の摩擦抵抗の大きさは、シリンダやブレード及び樹脂材料の温度によって大きく変化する。そのため、シリンダや、ブレードを有するスクリュの温度を調整することが求められていた。
射出成形機に固設されているシリンダでは、ヒータやその他の温度調整手段を設けて比較的簡単に温度制御を行うことができるため、従来から数多くのシリンダ温度調整装置および調整方法が提案されている。
一方、射出成形機本体に対して直線運動や回転運動といった複雑な動きをするスクリュでは、電気的な接続を必要とするヒータや温度調整手段の取り付けが難しく、スクリュの温度調整はあまり行われていなかった。
そこで、特許文献1や特許文献2では、例えば温調水といった熱交換媒体を用いてスクリュの温度調整を行うスクリュ温度調整装置が開示されている。スクリュ温度調整装置には、熱交換媒体の流量や温度などを制御する熱交換媒体制御手段が設けられている。テレメータを用いてスクリュの温度検出値を熱交換媒体制御手段へ送り、スクリュの温度が予め設定された温度になるように熱交換媒体制御手段によって熱交換媒体の流量や温度などが制御されている。
特開平9−1612号公報 特許第3515245号公報
特許文献1では、スクリュ軸の内部にスクリュ軸の軸方向に沿って深穴を穿設し、該深穴に熱交換媒体を流通させてスクリュと熱交換媒体との間の熱交換を行うスクリュ温度調整装置が開示されている。熱交換媒体がスクリュに直接当たるため、スクリュ温度の応答性や熱交換の効率が高められる。
特許文献1で開示されているスクリュ温度調整装置では、スクリュ軸の軸方向に沿って深穴を加工することは難しく、加工のコストが高くなる虞がある。特に、スクリュの外径が小さくなるほど深穴の加工はより難しくなり、加工のコストがより高くなる。また、スクリュ軸の内部に深穴を形成した場合、スクリュの強度が低下し、スクリュの耐久性の低下を招くかもしれない。
特許文献2では、熱交換媒体の流路が形成されたジャケットを備えたスクリュ温度調整装置が開示されている。スクリュ軸の外周面を被覆するようにジャケットを設け、該流路に熱交換媒体を流すことによって熱交換媒体とスクリュとの間の熱交換が行われる。
特許文献2で開示されているスクリュ温度調整装置では、流路とスクリュ軸との間はジャケットで隔てられており、熱交換媒体がスクリュ軸に直接当たらないようになっている。スクリュと熱交換媒体との間の熱交換が、ジャケットを間に挟んで行われるため、スクリュ温度の応答性や熱交換効率の向上に限界がある。特に、スクリュ軸とジャケットとの間に隙間が形成されている場合には、スクリュの熱が空気層を介して授受されるため、温度調整の応答性や熱交換効率がより低下する。
スクリュ温度の応答性や熱交換効率を高めるために、熱交換媒体をスクリュ軸に直接当てて温度調整を行う方法が挙げられる。具体的には、スクリュ軸の外周面とジャケットの内周面とで流路を形成し、該流路に熱交換媒体を流す。その結果、スクリュと熱交換媒体との間で熱の授受が直接行われ、スクリュ温度の応答性と熱交換効率が高められる。
しかしながら、射出成形機では、スクリュはその中心軸周りに回転する。スクリュの回転に伴って、熱交換媒体の流れが乱れ、流路の内部で滞留が生じることがある。熱交換媒体の滞留によって、スクリュの温度調整の応答性や熱交換効率が低下することがあった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、温度調整の応答性や熱交換効率に優れ、且つ簡易な構造を有するスクリュ温度調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様は、熱交換媒体を用いてスクリュの温度を調整するための射出成形機のスクリュ温度調整装置に係る。本発明は、スクリュのスクリュ軸の外周面を被覆する第1のジャケットと、第1のジャケットの内周面に形成された溝とスクリュ軸の外周面とで形成された熱交換媒体を流す流路と、を備える。流路は、第1のジャケットの外周面から熱交換媒体を溝へ供給するための供給口と、溝から熱交換媒体を第1のジャケットの外周面へ排出するための排出口と、を有し、溝は、供給口から排出口まで一定の流路幅を保つように形成されている。
本発明によれば、温度調整の応答性や熱交換効率に優れ、且つ簡易な構造を有するスクリュ温度調整装置を提供することができる。
本発明のスクリュ温度調整装置を適用可能な射出成形機の断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるスクリュ温度調整装置をスクリュの回転軸と平行な面で切断したときの断面図である。 図2に示すスクリュ温度調整装置をスクリュの回転軸と垂直に交わる面(図2に示すA−A面)で切断したときの断面図である。 第1の実施形態のスクリュ温度調整装置に係るジャケットの内周面を展開したときの図である。 熱交換媒体の滞留が比較的生じやすいジャケットの内周面の展開図である。 本発明の第2の実施形態におけるスクリュ温度調整装置をスクリュの回転軸と平行な面で切断したときの断面図である。 図6に示すスクリュ温度調整装置をスクリュの回転軸と垂直に交わる面(図6に示すA−A面)で切断したときの断面図である。
(実施例1)
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明のスクリュ温度調整装置を適用可能な射出成形機の断面図である。
図1に示すように、射出成形機は、樹脂材料を融解するためのシリンダ1と、シリンダ1の内部にシリンダ1の軸方向に前進及び後退可能、且つシリンダ1の軸周りに回転可能に設けられたスクリュ2と、を備えている。
また、シリンダ1の軸方向の一端には樹脂材料を射出する射出口3が設けられている。成形品を成形するときには、射出口3に金型が取り付けられる。スクリュ2を、射出口3に向かって移動させることによって、シリンダ1の内部に貯留される溶融状態の樹脂材料が金型に向かって射出される。
スクリュ2は、スクリュ軸4と、スクリュ軸4の外周面に螺旋状に形成されたブレード5と、を含んでいる。スクリュ2の回転に伴ってブレード5から力を受けて樹脂材料が射出口3の方へ運ばれる。
シリンダ1の外周面には、シリンダ1の内部へ樹脂材料を投入するためのホッパ6が設けられている。ホッパ6から投入される樹脂材料は固形であり、樹脂材料は射出口3へ向かって移動しながら加熱融解される。具体的には、シリンダ1の外周に設けられたヒータ7から加えられる熱や、スクリュ2の回転に伴って発生する摩擦熱及びせん断熱によって融解される。樹脂材料の加熱融解の時間を確保するために、ホッパ6は射出口3から離れた位置に配設されている。
シリンダ1の、ホッパ6が配設されている付近には、シリンダ1を内嵌するようにホッパフランジ8が設けられている。ホッパフランジ8は温度制御可能な構造を有しており、ホッパフランジ8を用いてホッパ6の付近のシリンダ1を冷却することによって、ホッパ6の付近における樹脂材料の融解を抑制することができる。
スクリュ軸4は、シリンダ1の、射出口3と反対側に位置する開口部から突出するように設けられている。スクリュ軸4の、シリンダから突出している部分にはスクリュ2の温度を調整するためのスクリュ温度調整装置9が設けられている。なお、スクリュ軸4の当該部分にブレード5は設けられていない。
図2は、本発明の第1の実施形態における射出成形機のスクリュ温度調整装置9を、スクリュ2の回転軸と平行な面で切断したときの断面図である。図3は、図2に示すスクリュ温度調整装置9をスクリュ2の回転軸と垂直に交わる面(図2に示すA−A面)で切断したときの断面図である。
図2及び図3に示すように、スクリュ温度調整装置9は、スクリュ軸4の外周面を被覆するように設けられたジャケット10を備える。ジャケット10の内周面には、例えば水などの熱交換媒体を流してスクリュ2との熱の授受を行うための溝(以下、熱交換用溝11と称す)が形成されている。すなわち、熱交換用溝11の壁面と、スクリュ軸4の外周面と、で囲まれた領域が熱交換媒体の流路12となる。
流路12は、ジャケット10の外周面から熱交換媒体を熱交換用溝11へ供給するための供給口13と、熱交換用溝11から熱交換媒体をジャケット10の外周面へ排出するための排出口14と、を有する。供給口13及び排出口14は、熱交換媒体の流量や温度を調整する熱交換媒体制御装置(不図示)と接続されている。
ジャケット10は、射出成形機本体に固定されている。また、ジャケット10の内周面の、スクリュ2の軸方向における熱交換用溝11よりも両外側には、熱交換媒体の漏れを防止するためのシール部材15が設けられている。シール部材15を設けることによって、ジャケット10とスクリュ2との隙間から熱交換媒体が漏れることなく、スクリュ2を回転させることができる。
図4は、本実施形態のスクリュ温度調整装置9に係るジャケット10の内周面を展開したときの図である。図4に示すように、ジャケット10の内周面には、熱交換媒体の流路12となる熱交換用溝11の他に、シール部材15(図2)を配置するためのシール部材用溝16が形成されている。
熱交換用溝11の、熱媒体の流れ方向に対して垂直な方向且つジャケット10の内周面に沿った方向の溝幅lは、供給口13から排出口14まで略等しく設計されている。また、溝幅lは、供給口13の寸法m及び排出口14の寸法nと略等しく設計されている。すなわち、熱交換用溝11は、供給口13から排出口14まで一定の流路幅を保つように形成されている。したがって、流路12において、熱交換媒体の滞留を抑制することができる。
なお、ここで言う「一定の流路幅」とは、供給口13から排出口14まで流路幅が全く変化しない場合に限られず、熱交換媒体の滞留を生じない程度の流路幅の変化を含む。
図5は、熱交換媒体の滞留が比較的生じやすいジャケット10の内周面の展開図である。具体的には、溝幅lが、供給口13の寸法mや排出口14の寸法nなどに比べて急激に変化している場合の図である。供給口13から供給された熱交換媒体は、図に示す白抜き矢印の方向に沿って流れる。このとき、熱交換用溝11の一部では、熱交換媒体の滞留が生じることがある。また、射出成形機においては、スクリュ軸4(図2及び図3)は回転運動する。スクリュ軸4の回転運動に伴って熱交換媒体の流れが乱れやすく、熱交換媒体の滞留が生じやすい。このような熱交換媒体が流れない滞留箇所が多くなると、スクリュ軸4と熱交換媒体との間の熱交換効率が低下する。
本実施形態では、図4に示すように、供給口13から排出口14まで一定の流路幅を保つように設計されている。その結果、熱交換用溝11における熱交換媒体の滞留を抑制することができる。
また、熱交換用溝11は、スクリュ軸4の軸方向の所定の範囲において折り返されながらスクリュ軸4の周方向に配置されている。スクリュ軸4の軸方向に沿って流路12を形成することによって、スクリュ軸4の軸方向において熱交換をすることができ、スクリュ軸4の軸方向における温度の偏りを小さくすることが可能となる。
次に、本実施形態におけるスクリュ温度調整装置9及び射出成形機の動作について図1及び図2を用いて説明する。
ヒータ7を用いてシリンダ1を200℃〜300℃にした状態で、ホッパ6から固形の樹脂材料をシリンダ1の内部に投入する。ホッパ6の付近での樹脂材料の融解を防ぐため、ホッパフランジ8を40℃〜80℃に保つ。
シリンダ1に投入される樹脂材料の温度は、シリンダ1に投入される前に乾燥させる必要のある樹脂材料と、乾燥させる必要のない樹脂材料とで変わる。乾燥させる必要のある樹脂材料では、80℃〜120℃に加熱され、水分を除去した状態で投入される。乾燥させる必要のない樹脂材料は、大気温度と略等しい10℃〜30℃の温度で投入される。
シリンダ1やホッパフランジ8、シリンダ1に投入される樹脂材料などの温度によってスクリュ2の温度が変動する。
本実施形態におけるスクリュ温度調整装置9では、熱交換媒体をスクリュ軸4に直接当ててスクリュ2と熱交換媒体との熱交換が行われる。そのため、スクリュ2に熱交換媒体を直接当てないスクリュ温度調整装置(例えば特許文献2)に比べてスクリュ2の温度の応答性が高い。また、熱交換用溝11において熱交換媒体の滞留が生じないように熱交換用溝11が設計されているため、スクリュ2と熱交換媒体との間の熱交換効率が、滞留を生じる場合に比べて高くなる。したがって、スクリュ2の温度変動をより小さくすることができる。
スクリュ2の温度を所定の温度に保つことによって、スクリュ2と樹脂材料との間の摩擦抵抗の大きさを所望の大きさとすることができる。その結果、効率よく樹脂材料をシリンダ1の射出口3の方へ移動させることが可能となる。なお、所望の温度は用いられる樹脂材料の種類により異なる。
本実施形態におけるスクリュ温度調整装置9の熱交換媒体の流路12は、ジャケット10の内周面に熱交換用溝11を形成することによって得られるため、比較的簡易な加工でスクリュ温度調整装置9を提供することが可能となる。
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施形態におけるスクリュ温度調整装置9について説明する。第2の実施形態におけるスクリュ温度調整装置9を適用可能な射出成形機は、第1の実施例と同様に、シリンダ1、スクリュ2、ホッパ6及びホッパフランジ8を備えており、スクリュ温度調整装置9はスクリュ軸4に設けられている(図1参照)。
図6は、本発明の第2の実施形態における射出成形機のスクリュ温度調整装置9を、スクリュ2の回転軸と平行な面で切断したときの断面図である。図7は、図6に示すスクリュ温度調整装置9をスクリュ2の回転軸と垂直に交わる面(図6に示すB−B面)で切断したときの断面図である。
図6及び図7に示すように、スクリュ温度調整装置9は、スクリュ軸4の外周面を被覆するように設けられた第1のジャケット17と、第1のジャケット17の外周面を被覆するように設けられた第2のジャケット18と、を備える。第1のジャケット17の内周面には、熱交換媒体を流すための熱交換用溝11が形成されている。すなわち、熱交換用溝11の壁面とスクリュ軸4の外周面とで囲まれた領域が熱交換媒体の流路12となる。
第1のジャケット17の外周面には、熱交換用溝11と連通する供給口13及び排出口14が形成されている。したがって、供給口13から供給された熱交換媒体が、熱交換用溝11を通って排出口14から排出されるようになっている。なお、供給口13及び排出口14は、スクリュ2の軸方向において異なる位置に形成されている。
第1のジャケット17は、スクリュ軸4の回転に伴って回転運動可能に設けられている。第1のジャケット17の内周面の、スクリュ2の軸方向における熱交換用溝11よりも両外側には、熱交換媒体の漏れを防止するためのシール部材15が設けられている。
第2のジャケット18の内周面には、供給口13へ熱交換媒体を供給する供給溝19が形成されている。供給溝19は、第2のジャケット18の内周面の、第1のジャケット17の回転時に供給口13が通過する領域に形成されている。すなわち、供給溝19は、第2のジャケット18の内周面を一周するように形成されている。
第1のジャケット17がスクリュ2に伴ってスクリュ2の軸方向に移動する場合には、該軸方向における供給溝19の幅を、想定される第1のジャケット17の該軸方向への移動距離と同じだけ確保しておく。それにより、供給口13は供給溝19から常に熱交換媒体を受けることが可能となる。
同様に、第2のジャケット18の内周面には、第1のジャケット17が回転して排出口14が通過する領域に、排出口14から熱交換媒体を受け取る排出溝20が形成されている。供給口13及び排出口14が、スクリュ2の軸方向において異なる位置に形成されているため、供給溝19及び排出溝20もまたスクリュ2の軸方向において異なる位置に形成されている。
第1のジャケット17がスクリュ2に伴ってスクリュ2の軸方向に移動する場合には、第1のジャケット17の該軸方向への移動距離を考慮してスクリュ2の軸方向における供給口13と排出口14との距離を離して設計すればよい。
第2のジャケット18の外周面には、供給溝19及び排出溝20と連通する外側供給口21及び外側排出口22が形成されている。外側供給口21及び外側排出口22は、熱交換媒体の流量や温度を調整する熱交換媒体制御装置(不図示)と接続されている。
第2のジャケット18の内周面の、スクリュ2の軸方向における供給溝19及び排出溝20よりも両外側には、熱交換媒体の漏れを防止するためのシール部材15が設けられている。シール部材15を設けることによって、第1のジャケット17と第2のジャケット18との隙間から熱交換媒体が漏れることなく、スクリュ2及び第1のジャケット17を回転させることができる。
第2のジャケット18の内周面の、供給溝19と排出溝20との間に別途固定シール部材を設けて、供給溝19と排出溝20との間の熱交換媒体の移動を抑制してもよい。
第2のジャケット18は、射出成形機本体に固定されており、回転しないようになっている。第1のジャケット17がスクリュ2と共に回転しても、供給溝19と熱交換用溝11とが常に連通しており、また排出溝20と熱交換用溝11とが常に連通しているため、熱交換媒体の供給及び排出を連続して行うことができる。
熱交換用溝11は、第1の実施形態のジャケット10の内周面に形成された熱交換用溝11(図4参照)と同様に、熱交換媒体が滞留しないように設計されている。
本実施形態におけるスクリュ温度調整装置9では、熱交換媒体をスクリュ軸4に直接当ててスクリュ2と熱交換媒体との熱交換が行われる。そのため、スクリュ2に熱交換媒体を直接当てないスクリュ温度調整装置(例えば特許文献2)に比べてスクリュ2の温度の応答性が高い。また、熱交換用溝11において熱交換媒体の滞留が生じないように熱交換用溝11が設計されているため、スクリュ2と熱交換媒体との間の熱交換効率が滞留を生じる場合に比べて高くなる。したがって、スクリュ2の温度変動をより小さくすることができる。
スクリュ2の温度を所定の温度に保つことによって、スクリュ2と樹脂材料との間の摩擦抵抗の大きさを所望の大きさとすることができる。その結果、効率よく樹脂材料をシリンダ1の射出口3の方へ移動させることが可能となる。なお、所望の温度は用いられる樹脂材料の種類により異なる。
本実施形態におけるスクリュ温度調整装置9の熱交換媒体の流路12は、ジャケット10の内周面に熱交換用溝11を形成することによって得られるため、比較的簡易な加工でスクリュ温度調整装置を提供することが可能となる。
さらに、本実施形態では、スクリュ2の回転に伴って第1のジャケット17が回転する。すなわち、スクリュ2を交換する場合よりも比較的容易に交換することができる第1のジャケット17と第2のジャケット18との間で磨耗が生じるため、磨耗による部品交換の時間を短縮することができる。また、第1及び第2のジャケット17、18は、スクリュ2に比べて低コストで製造することが可能となるため、交換用の部品コストを削減することが可能となる。
本実施形態は、スクリュ軸4の磨耗が予想される場合に好適である。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態では、熱交換用溝11として、図4に示すように、スクリュ2の軸方向の所定の範囲において折り返されながらスクリュ軸の周方向に配置されている形状を挙げているが、熱交換媒体の滞留が生じない流路となる形状であれば、この形状に限られない。例えば、熱交換用溝11が、スクリュ軸4の外周面に螺旋状に形成されていてもよい。
2 スクリュ
4 スクリュ軸
5 ブレード
9 スクリュ温度調整装置
10 ジャケット
11 熱交換用溝
12 流路
13 供給口
14 排出口
17 第1のジャケット
18 第2のジャケット
19 供給溝
20 排出溝

Claims (3)

  1. 熱交換媒体を用いてスクリュの温度を調整するための射出成形機のスクリュ温度調整装置であって、
    前記スクリュのスクリュ軸の外周面を被覆する第1のジャケットと、
    前記第1のジャケットの内周面に形成された溝と前記スクリュ軸の外周面とで形成された前記熱交換媒体を流す流路と、を備え、
    前記流路は、前記第1のジャケットの外周面から前記熱交換媒体を前記溝へ供給するための供給口と、前記溝から前記熱交換媒体を前記第1のジャケットの外周面へ排出するための排出口と、を有し、
    前記溝は、前記供給口から前記排出口まで一定の流路幅を保つように形成されている、射出成形機のスクリュ温度調整装置。
  2. 前記溝は、前記スクリュ軸の軸方向の所定の範囲において折り返されながら前記スクリュ軸の周方向に配置されている、請求項1に記載の射出成形機のスクリュ温度調整装置。
  3. 前記第1のジャケットが前記スクリュの回転に伴って回転可能に設けられており、
    前記第1のジャケットの外周面を被覆する第2のジャケットをさらに備え、
    前記供給口及び前記排出口が、前記スクリュの軸方向において異なる位置に設けられており、
    前記第2のジャケットが、前記第2のジャケットの内周面の、前記第1のジャケットの回転時に前記供給口及び前記排出口が通過する領域に、前記供給口へ前記熱交換媒体を供給する供給溝及び前記排出口から前記熱交換媒体を受け取る排出溝を有する、請求項1または請求項2に記載の射出成形機のスクリュ温度調整装置。
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